※この作品はR-18です。

ヤリチンリトに寝取られるお話   作:大軍

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幕間2

 放課後の——教室は、ほとんど空になっていた。

 

夕方の日差しが——窓から斜めに差し込んで、机の上にオレンジ色の四角を作っている。

黒板には——六時間目の数学の板書がまだ残っていた。誰も消していない。

 

私は——鞄の中身を、机の上に出して整理していた。

 

教科書。ノート。筆箱。風紀委員の活動日誌。

一つずつ——向きを揃えて入れ直す。

 

いつもの——放課後の、いつもの光景。

何も——変わらない。

 

(——本当に?)

 

手が——止まった。

 

ノートを持ったまま——三秒ほど、固まっていた。

 

(何も変わっていない——? 本当に?)

 

ノートを——鞄に入れた。ゆっくりと。

 

変わっている。

何かが——確実に、変わっている。

 

         *

 

最初に——おかしいと思ったのは、モモさんだった。

 

あの腹黒お嬢様——いえ、失礼。デビルーク第三王女は、以前なら他の女子にこう言っていた。

 

「リトさんには気をつけた方がいいですわ」

 

それが——最近、聞こえなくなった。

 

忠告を——やめたのか。

それとも——忠告する必要が、なくなったのか。

 

廊下で——結城くんとモモさんがすれ違う場面を見た。

モモさんは——目を逸らして、少し俯いた。以前のような——計算高い、余裕のある笑みは浮かべていなかった。

お嬢様口調の——あの鎧が、結城くんの前でだけ薄くなっている。

 

(あの——モモさんが?)

 

気のせいだと——思おうとした。

 

次に——ナナさんだった。

 

「あんなスケベ男、姉上に近づけるわけにはいかないだろ!」

 

以前のナナさんなら——廊下の端から端まで聞こえるような声で、そう叫んでいたはず。

姉のララさんを守るんだと——息巻いていた、あの態度。

 

それが——消えた。

 

結城くんの近くにいるとき——ナナさんは、目を伏せている。

あの生意気な——ツリ目が、どこか怯えたように揺れている。

身体が——無意識に結城くんの方を向いている。

 

(あの子——まさか)

 

背筋が——冷たくなった。

 

御門先生も——だ。

 

保健室を通りかかったとき——先生の声が聞こえた。

 

「結城くんのことは——」

 

そこで——言葉が止まった。私の足音に気づいたのだろう。

後ろを振り返ると——保健室の扉がぱたん、と閉まっていた。

 

以前の御門先生なら——結城くんの話題にも余裕の微笑みで「困った子ね」と流していたはず。

あの大人の鎧が——結城くんの名前を出す時だけ、ひびが入っている。

 

(先生——まで——?)

 

そして——ヤミさん。

 

あの無表情の下に——何かが変わっている。

先日のトイレの前で——彼女と目が合ったとき。ジト目は同じだった。でも——ほんの一瞬、目元の筋肉が緩んだように見えた。

気のせいかもしれない。

でも——風紀委員は細部を見る。それが仕事だ。

 

ヤミさんは結城くんのことを「あの男は危険です」と言っていた。

最近——その言葉を聞いていない。

 

ティアーユ先生も——おかしい。

 

あのおっとりした生物学の先生。いつもぼんやりしていて——転んで生徒にぶつかっても「ごめんなさい……大丈夫?」と心配するだけの——天然の塊のような人。

先日——職員室の前で、結城くんとティアーユ先生がすれ違うのを見た。

ティアーユ先生が——結城くんの顔を見た瞬間、頬が赤くなった。

そして——慌てて目を逸らして、書類を胸に抱きしめるように歩き去った。

あの人は——普段から赤面しやすいタイプだけど——あれは違った。

見てはいけないものを見たときの——怯えに近い赤面だった。

 

(先生が——二人も——?)

 

籾岡さんも——だ。

 

あのギャルは——以前なら結城くんのことを「結城って最低だよね、マジ」と友達に公言していた。

あの余裕の表情で——結城くんを見下すような笑みを浮かべていた。

それが——最近、結城くんの悪口を言わなくなっている。

廊下で結城くんとすれ違うとき——籾岡さんは視線を外さなくなった。

外さないどころか——唇を少しだけ噛んで、妙に意識したような横目で結城くんを追っている。

あの強がりのギャルが——「嫌い」と言えなくなっている。

 

(あの子まで——? 嘘でしょ——)

 

         *

 

鞄を——持ち上げた。

 

教室には——もう誰もいない。

廊下の向こうから——部活動の掛け声が、くぐもって聞こえてくる。

 

窓の外——校庭を走る陸上部の影が、夕日に伸びている。

 

私は——歩き出さなかった。

 

机の横に立ったまま——唇を噛んでいた。

 

一人ずつ——おかしくなっている。

モモさん。ナナさん。御門先生。ヤミさん。ティアーユ先生。籾岡さん。

 

全員が——結城くんの近くで。

全員が——以前とは違う顔を見せている。

 

偶然?

思春期の——ホルモンバランスの変動?

 

(そんなわけ——ないじゃない)

 

噂は——本当なんじゃないか。

 

結城リトは——ヤリチン。

女を——次々と堕としている。

 

今まで——噂は噂だと、半分は信じていなかった。

確たる証拠がないから。噂は所詮噂で——風紀委員として対処するには、事実確認が必要だと。

 

でも——状況証拠が、積み上がりすぎている。

 

あれだけ警戒していたモモさんが——大人しくなった。

姉のために戦っていたナナさんが——目を伏せるようになった。

大人の余裕で生徒を捌いていた御門先生が——結城くんの名前で声が揺れている。

無感情の壁で覆っていたヤミさんの——目元が、柔らかくなった。

おっとりしたティアーユ先生が——結城くんの前で怯えるように赤面した。

「最低」と公言していた籾岡さんが——悪口を言えなくなっている。

 

全員——壁が、崩れている。

 

(まさか——全員——?)

 

鞄を持つ手に——力が入った。

 

呼吸が——少し、浅くなっている。

心臓が——もやもやする。

 

怒り——だと思う。

風紀を乱す行為への——正当な怒り。

 

(そう——怒っているのよ——私は)

 

怒っているから——胸が苦しいの。

怒っているから——結城くんの顔が浮かんで離れないの。

 

これは——義憤。風紀委員としての——正義感。

 

間違いない。

 

だから——確かめなければ。

 

問い詰めなければ——ならない。

 

結城くんを——直接。

 

あなたは——その噂通りの人間なのか。

周りの女の子たちに——何をしたのか。

 

そして——。

 

(そして——彼女がいるのかどうか——)

 

足が——止まった。

 

(なぜ——今——「彼女がいるか」が出てくるの——?)

 

風紀委員の調査に——そんな項目はない。

「ヤリチン」かどうかの事実確認に必要なのは——複数の女性との不健全な交際の有無であって——特定の彼女の存在は——。

 

でも——知りたい。

 

あの男に——本命がいるのか。

あの爽やかな笑顔の裏で——誰を一番に考えているのか。

 

(——調査の一環よ。交際関係の実態を把握するための——必要な質問なの)

 

言い訳が——出てきた。

自分でも驚くほど——スムーズに。

 

鞄を——肩にかけた。

 

明日——結城くんを呼び出す。

屋上か——空き教室。二人きりで話せる場所。

 

風紀委員として——正式に問い詰める。

噂の真偽を——本人に確認する。

 

堂々と——やればいい。私は風紀委員なのだから。

 

廊下を——歩き出した。

靴音が——夕暮れの空気の中に、硬く響いた。

 

(大丈夫——私は、古手川唯よ)

 

あの男の手口なんかに——引っかかるわけがない。

問い詰めて——事実を確認して——必要なら指導する。

 

それだけ。

 

(それだけの——ことじゃない)

 

下駄箱で——上履きから靴に履き替えた。

 

校門へ——向かう。

夕日が——正面から当たって、目を細めた。

 

影が——長い。私の影が——校門の向こうまで伸びている。

 

明日——。

 

「結城くん。風紀委員として——あなたに聞きたいことがあるの」

 

小さく——口の中で、練習した。

 

声が——少しだけ、震えていた。

 

(震えるな——古手川唯——‼)

 

拳を——ぎゅっと握った。

 

これは——風紀の問題。

ただの——風紀の問題。

 

あの男に——ドキドキなんて、していない。

 

絶対に——していない。

 

……帰り道——スマホで「彼氏に浮気を問い詰める方法」を検索しかけて、慌ててブラウザを閉じた。

 

(——彼氏じゃないわよ——‼‼)

 

         *

 

 帰宅して——鞄を自分の部屋の机に置いた。

 

制服のブレザーを——ハンガーにかける。

ブラウスの襟元を——緩めた。

 

椅子に座って——ぼんやりと、天井を見上げた。

 

明日——結城くんを呼び出す。

 

言葉にすると——単純だ。

風紀委員として——事実を確認するだけ。

 

でも——どう切り出す?

 

「結城くん。あなたの周りの女の子たちが——最近おかしいの」

 

直球すぎる。

結城くんなら——あの爽やかな顔で、こう返すだろう。

 

「おかしい? 何が?」

 

そうだ——あの男はとぼけるのが上手い。

ヤリチンの噂を何度指摘されても——困ったような笑顔で「俺?」と首を傾げる。

あの顔を——至近距離で見ながら問い詰めなければならない。

 

(大丈夫——私は風紀委員よ——取り調べのプロよ——)

 

プロではない。高校二年生だ。

 

では——もう少し具体的に攻めるか。

 

「モモさんが——あなたの前でだけ態度が変わっているの。ナナさんも。ヤミさんも。御門先生まで——」

 

名前を並べたら——結城くんの表情が、変わるかもしれない。

焦る? 動揺する?

 

……いいえ。あの男は——焦らない。

 

あの涼やかな目で——私を見つめて。

 

「古手川って——俺のこと、そんなに見てたんだ」

 

(——っ)

 

心臓が——跳ねた。想像なのに。

 

そう——開き直られるパターン。

ヤリチンの男が——問い詰められて逆に攻める。否定も肯定もせず——こっちの隙を突いてくる。

 

「見てたって——私は風紀委員として——!」

 

「俺のことが気になるなら——素直にそう言えばいいのに」

 

(言うわけないでしょ——‼)

 

椅子の上で——膝を抱えていた。

いつの間にか——靴下も脱いでいる。

 

想像の中の結城くんが——近づいてくる。

 

空き教室の——窓際。

午後の日差しが差し込む中——結城くんが、一歩、距離を詰める。

 

「古手川——」

 

苗字を——呼び捨てにされる。

いつもは「古手川」だけど——声のトーンが違う。低くて——甘い。

 

「俺と——付き合わない?」

 

(——は?)

 

付き合う。

交際。

彼氏と——彼女。

 

結城くんが——私の彼氏。

私が——結城くんの彼女。

 

(ないわ——絶対にないわ——ヤリチンと付き合うなんて——)

 

ないのだけれど——もし、万が一、仮に、完全な思考実験として——。

 

もし——誘われたら。

 

どうする?

 

「風紀委員と付き合えると思っているの?」と一蹴する。当然だ。

 

でも——もし。

 

もし——結城くんが真剣な目をしていたら。

あの——時々見せる、真っ直ぐな目。計算のない——本気の目。

 

(……断れるの——? 私——)

 

断る。断るに決まっている。

 

でも——断った後に、ちゃんとデートしてくれるなら——。

 

(デートの話になっている——‼)

 

頭を——膝に押し付けた。

 

だめだ——思考が勝手に走る。

 

映画館——。

 

結城くんと——映画を観に行く。

隣の席に座って——暗い劇場の中。ポップコーンを——一つ買って、二人で食べる。

 

結城くんの指が——ポップコーンを摘まむ時に、私の指に触れる。

 

「あっ——ごめん」

 

「……別に——たまたまよ」

 

画面を見ているフリをして——横顔を盗み見る。

スクリーンの光が——結城くんの横顔を、青白く照らしている。

鼻筋が——綺麗。睫毛が——長い。

 

(……カッコいいとか思ってないわよ——)

 

映画が終わって——カフェに入る。

窓際の二人席。向かい合わせ。

 

結城くんが——メニューを開いて。

 

「古手川、何飲む?」

 

「……紅茶」

 

「ケーキは?」

 

「……チーズケーキ」

 

結城くんが——ブラックコーヒーを頼む。

高校生男子が——ブラックコーヒー。

 

(ちょっと背伸びしているところが——可愛い——)

 

可愛くない。可愛くない。

 

カフェの中で——二人で話す。

学校の話。風紀委員の話。

 

「古手川って——いつも大変だよな。風紀のこと」

 

「……当然よ。誰かがやらなきゃいけないことだもの」

 

「偉いな」

 

褒められる。

あの——爽やかな笑顔で。

 

(……嬉しくないわよ——ヤリチンに褒められても——)

 

帰り道——夕暮れの商店街を歩く。

結城くんが——私の隣を歩いている。

少しだけ——距離が近い。肩は触れない——でも、手を伸ばせば届く距離。

 

「今日——楽しかったな」

 

「……そう。まあ——普通だったわ」

 

普通なわけがない。心臓が——ずっと喧しい。

 

結城くんが——立ち止まる。

 

「古手川」

 

「なに——」

 

振り向いた瞬間——。

 

結城くんの顔が——近い。

 

夕日の中——涼やかな目が、私だけを見ている。

 

唇が——。

 

「——っっ!!」

 

椅子から——飛び降りた。

 

ばたんっ——と、椅子が倒れた。

 

自分の部屋——だ。

映画館でもカフェでも夕暮れの商店街でもない——自分の、部屋。

 

息が——荒い。

頬が——熱い。

 

両手で——顔を覆った。

 

(何をしているの——古手川唯——‼‼‼‼)

 

問い詰める方法を考えていたのに——いつの間にかデートの妄想に変わっていた。

しかも——最後にキスされそうになっていた。

妄想の中で——自分から振り向いて——距離を詰めていた。

 

(私が——結城くんに——キス——)

 

「ないないないないないっ——‼」

 

声に——出た。

 

倒れた椅子を——起こした。

深呼吸を——三回した。

 

(落ち着きなさい——古手川唯——)

 

とりあえず——明日。

昼休みに——結城くんを呼び出す。

 

それだけ決めればいい。

妄想は——禁止。

 

「結城くん——昼休みに、話があるの」と言えばいい。

場所は——屋上か、空き教室。

シンプルに——風紀委員として質問する。それだけ。

 

(それだけ——)

 

時計を見た。もう——二十時半。

 

お風呂に——入ろう。

頭を冷やさないと——おかしくなる。

 

         *

 

浴室から——出た。

 

バスタオルを身体に巻いて——脱衣所の鏡に、自分が映っている。

湯気で曇った鏡を——手で拭いた。

 

髪が——濡れて肩に張り付いている。黒髪が——水を含んで、いつもより重い。

頬が——お風呂上がりのピンク色に染まっている。

 

ドライヤーは——あとでいい。先に——着替え。

 

自分の部屋に戻って——クローゼットを開けた。

 

明日の下着を——選ぶ。

 

いつもなら——何も考えずに、一番上の引き出しから適当に取る。

白か——ベージュの、シンプルなもの。

 

でも——今日は。

 

手が——引き出しの奥に伸びた。

 

奥にしまってある——一度も着けていないセット。

去年の誕生日に——自分で買った。お姉ちゃんに憧れて——少しだけ背伸びして選んだもの。

 

淡いラベンダー色の——レースのブラジェット。

同じ色の——レースのショーツ。

繊細な花柄のレースが——縁を飾っている。清楚で——でも、少しだけ大人っぽい。

 

(……明日——これを着けよう)

 

なぜ——と、自分に問いかけない。

問いかけたら——答えが出てしまうから。

 

バスタオルを——外した。

 

ラベンダー色のショーツに——脚を通した。

レースの縁が——太腿の付け根に、ふわりと触れる。

ブラジェットを——着けた。肩紐を調整して——ホックを留めた。

 

鏡の前に——立った。

 

全身鏡に——下着姿の自分が映っている。

 

黒髪のロングストレート——濡れたまま、肩と背中に垂れている。

ラベンダー色のレースが——白い肌に映えている。

 

胸——。

ブラジェットの中で——ふっくらと持ち上がっている。

B88——自分では大きすぎると思っていたけど——レースの下着に包まれると、形が綺麗に出ている。

デコルテから——谷間のラインが、繊細なレースの縁に沿って覗いている。

 

ウエスト——細い。

くびれ——ちゃんとある。

 

お尻——。

横を向いて——確認した。

ショーツのレースが——丸いラインに沿って、きゅっと包んでいる。

形は——悪くない。むしろ——いい。弾力のある——桃のような曲線。

 

太腿——すっと伸びて、膝から脛へと綺麗なラインが続いている。

 

(……うん)

 

客観的に——見て。

スタイルは——いいと思う。

 

風紀委員として——身だしなみに気をつけているし、姿勢もいい。

運動は得意じゃないけど——体型維持は自然にできている方だ。

 

ラベンダー色のレースが——上品に身体を飾っている。

清楚で——でも、女の子らしさがちゃんとあって——。

 

(結城くんは——喜んでくれるかしら)

 

——。

 

時間が——止まった。

 

鏡の中の自分が——真っ赤な顔をしている。

 

(今——何を考えた——?)

 

結城くん——が——喜ぶ——?

 

なぜ——結城くんの評価が基準なの——?

 

この下着は——自分のために選んだの。自分が気持ちよく過ごすために。風紀委員として——清潔感のある下着を身に着けることは——当然の——。

 

(嘘——全部嘘——今の完全に結城くんのために選んでた——‼)

 

鏡から——ばっと離れた。

 

パジャマを——急いで着た。

長袖の——花柄のパジャマ。ボタンを一つ掛け違えた。直した。

 

ベッドに——飛び込んだ。

 

布団を——頭まで被った。

 

暗い。布団の中——自分の呼吸だけが聞こえる。

 

(眠れるわけないじゃない——)

 

明日——結城くんに会う。

ラベンダー色のレースの下着を着けて——結城くんに会う。

 

誰にも見えない。制服の下——だから。

結城くんにだって——見えない。

 

見えないのに——ちゃんとした下着を着けていることが。

武装のような気もするし——自爆のような気もする。

 

(……寝よう)

 

目を閉じた。

 

明日——ちゃんとやる。

風紀委員として——堂々と。

 

結城くんが何を言っても——動揺しない。

あの爽やかな笑顔にも——あの低い声にも——。

 

(揺るがない——私は——古手川唯——‼)

 

……三十分後——まだ目が開いていた。

 

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