※この作品はR-18です。

ヤリチンリトに寝取られるお話   作:大軍

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古手川唯とティアーユ・ルナティークの場合

 五時間目と六時間目の間の——休み時間。

 

今日も——放課後に、結城くんに呼ばれている。

生物準備室。二人きり。いつもの——あの部屋。

 

(……また、なのかしら)

 

胸の奥が——きゅっと、縮む。

不安——だと思う。たぶん、不安。

だって——先生と生徒なのに。こんなこと、続けていたら——。

 

でも——断れなかった。一度も。

結城くんが「放課後、来て」と言うと——わたしの口は「うん」と答えてしまう。

「だめ」と言わなきゃいけないのに。「やめましょう」と——ちゃんと——。

 

結城くんの手が——浮かんだ。

大きな手。指が長くて——わたしの手首を掴むと、片手で余る。

あの手で髪を掴まれると——頭が後ろに引かれて——喉が晒されて——。

 

(——っ)

 

首筋が——ぞくっと、粟立った。

 

あの手が——わたしのスーツのボタンを外す時の——焦らすような、ゆっくりした動き。

ブラウスの中に入ってくる指の——熱さ。

耳元で「先生」と囁かれると——膝から力が抜けて——。

叩かれた時の——あの、ぱんっ——という音——。

 

(……何を考えているの——わたしは——‼)

 

頬が——熱い。廊下で。授業の合間に。

こんなことを想像している自分が——いる。

 

(……不安だから。不安だからドキドキしてるだけ——)

 

太腿を——きゅっと、閉じた。

スカートの下で——もう、じんわりと——。

 

(——違う。これは——汗——暑いだけ——)

 

気付かぬうちに早くなる鼓動と廊下を叩く足音。

廊下の角を曲がったところで——声が聞こえた。

 

「——だから! 昨日のアレは何だったのかって聞いてるの——‼」

 

古手川さんの声。いつもの鋭さに——怒気が混じっている。

 

「アレって言われても、マッサージだろ? モモの肩が凝ってたから」

 

結城くんの声。涼しい。まるで——天気の話でもしているみたいに。

 

「マッサージ——‼ あんな顔をするマッサージがどこに——‼」

 

古手川さんの声が裏返った。

廊下に——反響している。何人かの生徒が足を止めて、こちらを見ている。

 

まずい——このままだと、人だかりになってしまう。

 

わたしは——小走りで二人の元に駆けた。

 

「あ、あの——二人とも——?」

 

古手川さんが——振り返った。

ツリ目に涙が——薄く滲んでいる。怒りの涙。

 

結城くんが——わたしを見た。

いつもの表情。穏やかで——何も悪いことなどしていないという顔。

 

「ティアーユ先生——」

 

古手川さんの声が——少しだけ、弱くなった。

 

「こんなところで言い合いをしたら——目立っちゃうわ。ね? 二人とも、少し場所を変えましょう?」

 

わたしは——二人の間に入って、両手を広げた。

精一杯——落ち着いた声を作る。

 

先生らしく——しなきゃ。

 

         *

 

保健室の隣にある——小さな相談室。

御門が出張の日で——使われていない部屋が二つある。

 

結城くんを奥の部屋に待たせて——手前の部屋に古手川さんを通した。

 

「はい——お茶。落ち着いて」

 

紙コップにお茶を注いで——古手川さんの前に置いた。

 

古手川さんは——椅子に座ったまま、膝の上で拳を握っている。

黒髪が——顔の横で揺れている。俯いて——表情が見えない。

 

「……古手川さん」

 

「…………」

 

「何があったの? さっき——結城くんと何かあったの?」

 

古手川さんが——顔を上げた。

ツリ目が——わたしを見ている。何かを言おうとして——唇が動いて——でも、音にならない。

 

「……昨日」

 

ぽつりと。

 

「昨日——放課後に——結城くんと——モモさんが——」

 

言葉が——途切れた。

古手川さんの頬が——じわりと赤くなっていく。

何があったのか——具体的に言えないのだとわかった。

 

「……大丈夫よ、ゆっくりでいいから」

 

わたしは——古手川さんの手に、自分の手を重ねた。

温かい——小さな手。震えている。

 

(……かわいそうに)

 

よほどのことがあったのだろう。

結城くんとモモさんが——何か、古手川さんの前で不適切なことをしたのかしら。

 

……でも——結城くんが、そんなひどいことをするかしら。

あの子は確かにちょっとスキンシップが多いけれど——根は優しい子だと思うのよね。

 

古手川さんが厳しすぎるのかもしれない。

風紀委員だから——些細なことでも大げさに捉えてしまうのかも。

 

いけない——先生なのに、どちらかの肩を持っちゃだめ。

公平に——両方の話を聞かなきゃ。

 

「……あの二人が——」

 

古手川さんが——また口を開いた。

 

「あの二人が——教室で——」

 

声が——掠れて、止まる。

唇を噛んで——視線を落とした。

 

(……言えないのね)

 

それほど——恥ずかしいことだったのかしら。

でも——曖昧なままでは話が進まない。

 

わたしは——古手川さんの手を優しく握り直した。

 

「うん——うん。大丈夫よ。無理しなくていいから」

 

声を柔らかくして——待つ。

先生として——生徒の言葉を、辛抱強く待つのが仕事。

 

……でも。

 

(……あと三十分で——六時間目が終わる)

 

ちらり——と、壁の時計を見た。

放課後の——結城くんとの約束。あの、そわそわが——また、お腹の奥に戻ってくる。

あの手。あの声。あの——ぱんっ——という——。

 

(——だめ。今は——古手川さんの話を——)

 

「…………」

 

古手川さんが——黙っている。

もう五分は経っている。

 

(……困ったわ)

 

寄り添いたい気持ちは——本当。

でも——このままだと、放課後の時間に間に合わなくなる。

 

結城くんを——あまり待たせるのもよくない。

隣の部屋で一人で待っているのは——退屈でしょうし。

 

(……先に結城くんの方を聞いた方が——早いかもしれない)

 

結城くんなら——はっきり答えてくれるはず。

何があったのか——率直に教えてくれる子だから。

 

「——古手川さん」

 

わたしは——古手川さんの肩に、そっと手を置いた。

 

「無理に今すぐ話さなくていいからね。少し一人で——落ち着いて」

 

古手川さんが——顔を上げた。

ツリ目が——わたしを見ている。何かを訴えるような——縋るような目。

 

「先に——結城くんの方から話を聞いてくるわね。そうしたら、また戻ってくるから」

 

「…………ティアーユ先生」

 

「ん?」

 

古手川さんの唇が——動いた。

 

何かを言いかけて——。

 

「……いえ——何でもありません」

 

視線を——落とした。

 

握りしめた拳が——白くなっている。

 

わたしは——古手川さんの頭を、一度だけ撫でた。

柔らかい黒髪が——指の間を滑る。

 

「すぐ戻るから——ね」

 

立ち上がって——相談室を出た。

 

廊下を——数歩。隣の部屋の前で足を止めた。

 

(……結城くん——何があったのかしら)

 

ドアノブに——手をかけた。

 

         *

 

部屋に入った。

 

結城くんが——窓際の机に腰かけていた。

午後の日差しが——横顔を照らしている。あの涼やかな目。

 

「結城くん——お待たせして——あの、古手川さんの話を——」

 

言いかけた——その瞬間。

 

結城くんが——立ち上がった。

わたしの横を通り過ぎて——ドアの方へ。

 

かちゃっ。

 

鍵を——閉めた音。

結城君の体で見れないけど、明らかに閉めた音。

 

(……あ——)

 

心臓が——跳ねた。聞き慣れた音。

この音がすると——いつも——。

 

でも——鍵がかかったということは——誰も入ってこない。

古手川さんも——入ってこない。

 

少しだけ——安心した。

バレない。ここは——二人だけの——。

 

(……安心——してる——わたし——?)

 

結城くんの手が——手首を掴んだ。

振り返る間もなく——椅子に座らされた。

 

目の前に——結城くんの顔。あの目。

何も言わない。言わないまま——ポケットから黒い布を出した。

 

見覚えがある。前にも——使われた。

 

抵抗しなかった。

黒い布が——目の上に巻かれる。視界が——消えた。

 

暗闇。

 

ヘッドホンが——耳に被せられた。

外の音が——遠くなる。消えていく。遠い海の底に沈んでいくみたいに——。

 

世界から——切り離された。

 

目が見えない。耳が聞こえない。残されたのは——触覚と、嗅覚と——。

 

結城くんの手の匂い。

大丈夫——鍵はかかっている。誰も来ない。誰にも——バレない。

 

「——っ」

 

指が——スーツのジャケットのボタンに触れた。

一つ——外される。二つ——外される。

焦らすように——ゆっくり——ゆっくりと。

 

朝——想像した通りの——あの手つきで。

 

(……やっぱり——こうなる——)

 

ジャケットが——肩から滑り落ちた。

ブラウスの上から——結城くんの手が、胸に触れた。

 

くにっ——♡

 

Iカップの膨らみが——大きな手に包まれる。

ブラウスの薄い生地越しに——指の腹が、乳房の丸みに沿って動く。

 

「ん——っ」

 

声を——噛み殺した。

大丈夫。鍵がかかってる。でも——声は——壁越しに——。

 

結城くんの声が——ヘッドホン越しに、微かに聞こえる。

途切れ途切れで——何を言っているのか——はっきりとは——。

 

「——すげ——……こ——胸——」

 

(……胸——? 胸が——すごい——?)

 

褒めてくれている——のかしら。

そう思ったら——恥ずかしいのに——嬉しくて——胸が——きゅっと——。

 

(……わたし——褒めてもらえて——嬉しい——なんて——だめ——)

 

ブラウスのボタンが——上から順に外されていく。

布地の間から——白い肌が晒される。ブラジャーの——ラベンダー色のレースが——。

 

結城くんの指が——ブラジャーのカップを捲り上げた。

Iカップの乳房が——ぼろんっ——と、零れ出る。

 

くにゅっ♡——。

 

素肌を——直接掴まれた。

 

「ぁ——っ♡」

 

乳首が——硬くなっている。朝の廊下で——もう、硬くなっていた。

指先が——その突起を見つけて——こりこりっ♡——と転がす。

 

「やっ——声——出ちゃ——壁——薄かったら——」

 

必死で——唇を噛む。

でも——耳が聞こえないから——自分の声の大きさがわからない。

小声のつもりで——実際には——もっと漏れているかもしれない。

 

でも——鍵はかかってる。大丈夫。大丈夫——。

 

結城くんの声が——また、途切れ途切れに響いた。

 

「——手川——見ろ——この——乳首——」

 

(——乳首——って——わたしの——? 結城くん——独り言——かしら——)

 

結城くんは——たまに、こうやってわたしの身体を実況する。

自分で自分に興奮しているみたいに——わたしの身体を言葉にする——変な癖。

でも——そうやって言葉にされると——自分の身体を意識してしまって——余計に——感じて——。

 

考える間もなく——身体を動かされた。

椅子から——立たされて——机に手をつかされる。

 

前屈みの姿勢。お尻が——後ろに突き出される。

 

スカートが——めくり上げられた。

ストッキングの上から——お尻の丸みを、両手で鷲掴みにされる。

 

ぐにっ♡——。

 

「っ——ぁ——♡」

 

ストッキングが——指で裂かれた。

びりっ——という振動が——太腿に伝わる。

ショーツが——横にずらされた。

 

空気が——直接、秘所に触れる。

 

(濡れてる——朝からずっと——こうなるって——わかってた——)

 

結城くんの指が——陰裂をなぞった。

 

ぬるっ——♡

 

「ぁ——っ♡♡」

 

愛液が——指に絡みつく。

わたしの身体は——もう、準備ができてしまっている。朝から——ずっと——。

 

結城くんの声が——また聞こえた。ヘッドホン越しの——途切れた声。

 

「——見て——先生——もう——こんな——なって——」

 

(……見て——わたしの——おまた——見て——って言ってるの——?)

 

恥ずかしい——でも——結城くんがわたしの身体を見たいと思ってくれている——それが——。

嫌なはずなのに——嬉しい——って思ってしまう——もう——おかしい——。

 

先端が——触れた。

 

硬い。——硬い。

怒張した陰茎が——入口にぴたりと押し当てられている。

カリ首の段差が——ひくついた粘膜に食い込むように——じわりと——圧を——。

先走り液が——ぬるっ——と——陰裂を伝って垂れる。

 

「だめ——結城くん——声——出ちゃう——隣に——聞こえ——」

 

ずぶっ——♡

 

入った。

 

一気に——奥まで。

太い。硬い。——熱い。

陰茎の幹が——膣壁を左右に押し広げて——カリの段差が粘膜のひだを一つ一つ抉るように擦りながら——ずるずると——奥へ——奥へ——沈んでいく。

内臓が——押し上げられる。お腹の底から——脳天に向かって——圧が——突き上がってくる。

 

「ぁ——ぐっ——♡♡♡」

 

痛い——のに。

痛いのに——脳の奥が——ぱちぱちと——火花を散らしている。

苦しさと——気持ちよさが——同じ場所から——同時に——溢れて——どっちがどっちか——わから——。

 

「ぁ——あっ——い————きも——ち——♡♡——」

 

言葉が——壊れた。

痛いのか気持ちいいのか——自分の口が何を言っているのか——もう——。

 

歯を食いしばった。唇の内側に——血の味。

でも——声が——漏れた——絶対に漏れた——。

 

鍵——鍵はかかっ——てる——大丈夫——でも——声は——壁を——。

 

ぱんっ♡——。

 

お尻を——叩かれた。

 

「ひぁっ——♡♡」

 

あの音。朝——想像した——あの——ぱんっ——。

お尻の痛みと——膣の中の圧と——乳首の疼きが——三つ同時に——脳に流れ込んで——。

想像よりも——ずっと——ずっと——。

 

頭が——溶ける。

 

ぱんっ♡——ぱんっ♡——。

 

腰が——動き始めた。

引いて——突く。引いて——突く。カリの段差が——出口で引っかかって——ぐちゅっ♡——と膣口を押し開けて——また——ずぶっ♡——と奥まで——。

一往復ごとに——脳の回路が——一本ずつ——焼き切れていく。

 

ずちゅっ♡ ぬぷっ♡ ずちゅっ♡

 

水音が——静かな部屋に響いている——はずだ。

わたしには——聞こえない。ヘッドホンが——全部吸い込んでいる。

 

でも——隣の部屋の古手川さんには——この音が——?

 

(——聞こえてたら——どうしよう——‼)

 

でも——鍵——鍵——かかってる——。

 

恐怖と——快楽が——同時に——脊髄を駆け上がる。

怖い。バレたら終わる。先生が——生徒に——こんな——。

なのに——怖いのに——膣が——きゅうっ♡——って——締まる——恐怖で——感じてる——?

 

(——おかしい——わたし——おかしい——壊れて——)

 

「おねが——しず——かに——して——あぁっ♡——声——わた——し——もう——だめ——♡♡」

 

声を絞り出した。自分がどれくらいの声量で喋っているのか——わからない。

囁いているつもりなのに——実際には——もっと——。

 

結城くんの腰が——速くなった。

 

ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡——

 

お尻と腰がぶつかる音。肉と肉が打ち合う音。

陰茎が——抜けかけて——また突き込まれる——そのたびに——カリが——膣壁の一番敏感な場所を——抉って——。

 

「やっ——速——っ♡♡——む——り——頭——おかし——なっ♡♡——」

 

結城くんの声が——ヘッドホン越しに、断片的に届く。

 

「——手川——先生の——中——すごい——締まっ——」

 

(——中——すごい——締まってる——って——わたしの——こと——?)

 

褒められてる。また——褒められてる。

わたしの中が——気持ちいいって——言ってくれてるの——かしら——。

 

(——嬉しい——嬉しいって——思っちゃ——だめ——なのに——んっ♡♡)

 

ぬぷっ♡ずちゅっ♡ぬぷっ♡——

 

奥を——突かれるたびに——思考が飛ぶ。

結城くんが——わたしの身体を褒めてくれている。それだけで——膣が——きゅうっと——。

 

「——こんな——エロい身体——先生なのに——」

 

それだけは——聞こえた。

耳元に近づいて——ヘッドホンの上から——大きな声で言った——から。

 

「えっ——えろ——っ♡♡——そんなこと——言わな——ぁっ♡♡♡」

 

恥ずかしい。恥ずかしいのに——膣が——きゅうっと締まった。

恥ずかしい言葉で——感じてしまう。この身体が——もう——。

 

「——古——見ろ——先生——イきそう——」

 

(——見ろ——先生が——イきそう——って——そんな——実況——しないで——♡♡)

 

恥ずかしい。自分のイく顔を——結城くんが見ている。目隠しの下で——どんな顔をしているのか——自分ではわからない。

でも結城くんにだけは——全部——見えてる——。

 

ぱんっ♡♡♡——

 

一際深く——突き上げられた。

 

「ひぁっ——♡♡♡——やっ——奥——‼」

 

子宮口を——叩かれた。

頭の中が——真っ白になりかけた。

 

「おねが——結城くん——声——出ちゃう——隣の部屋——聞こえちゃったら——」

 

涙が——目隠しの布を濡らしている。

鍵はかかってる——誰も入ってこない——でも——声は——壁を超えて——。

必死で声を殺しているのに——身体が裏切る。

膣が——痙攣するように締まって——腰が——勝手に——後ろに押し返して——。

 

「——手川——わかった——?——先生——おれの——」

 

(——わかった——って——わたしが——結城くんのもの——って——こと——?)

 

うん——わかってる。わかってるから——もう——許して——。

 

ぐちゅっ♡♡ぐちゅっ♡♡ずぷっ♡♡——

 

ピストンが——さらに速くなる。

お腹の奥で——硬い陰茎が——膣壁を抉るように——角度を変えて——。

 

カリの段差が——あの場所を——擦った。

 

「——ッッ♡♡♡♡」

 

来る。来る。来る。

 

「だめ——イっちゃ——声——出ちゃ——古手川さんに——バレ——」

 

ぱんっ♡♡ぱんっ♡♡ぱんっ♡♡——‼

 

「ぁああっ——♡♡♡♡♡」

 

——イった。

 

全身が——びくんびくんっ♡——と痙攣する。

膣が——ぎゅうっ♡♡♡——と、結城くんの陰茎を絞り上げる。

脚が——震えて——机に手をついていなかったら——崩れ落ちていた。

 

頭が——真っ白。

ヘッドホンの中の静寂が——快楽の波に飲まれて——無になる。

 

余韻で——ひくひくと膣壁が脈打つ中——結城くんの陰茎が——まだ、中にいる。

硬いまま——脈打っている。

 

朦朧とした意識の中——結城くんの声が——最後に、一つだけ——聞こえた。

 

「——な——古手川——これが——先生の——本当の——顔——」

 

(——本当の——顔——? わたしの——本当の顔——これが——?)

 

そうかもしれない——これが——わたしの——本当の——。

結城くんにしか——見せられない——先生じゃない——ただの——女の——顔——。

 

結城くんだけが——知ってる。それで——いい——。

 

どくん——♡

 

中に——出された。

 

結城くんの陰茎が——膣の奥で脈打って——どくん♡——どくん♡——と、熱いものが——子宮に向かって注ぎ込まれる。

精液の——ぬるりとした重さが——お腹の底に——溜まっていく。

 

「ぁ——っ♡♡——あつ——い——」

 

全身が——ぞくぞくと——震えた。

背骨に沿って——冷たい痺れと熱い痺れが——交互に駆け上がる。

指先が——つま先が——じんじんと——感覚が戻ってこない。

 

結城くんが——ゆっくりと、抜いた。

 

ずるっ——♡♡

 

「ぁ——……っ!」

 

ずるり、と抜き去る時の擦れに、わたしの体はブルりと震えた。

カリの段差が——膣口を擦りながら出ていく。

抜けた瞬間——ぷっ——と、精液が溢れた。太腿の内側を——白い筋が——ゆっくりと——。

 

わたしは——机に突っ伏したまま——しばらく動けなかった。

 

結城くんがわたしを犯していた時間を見るに、5分は経ったと思う。

 

ヘッドホンと目隠しを——結城くんが外してくれた。

光が——眩しい。午後の日差しが——涙で滲んでいる。

 

結城くんは——いつもの涼やかな顔で——わたしの頭を一度だけ撫でた。

何も言わない。いつも——そう。

 

(……古手川さん——)

 

思い出した。隣の部屋で——待っている。

 

服を——直さなきゃ。

ブラウスのボタンを——震える指で留める。スカートを下ろす。

裂けたストッキングは——どうしようもない。スカートで隠すしかない。

太腿の内側が——べたべたで——歩くたびに——ぬるっと擦れる。

 

(……大丈夫——ばれない——鍵はかかってたから——声は——たぶん——大丈夫——)

 

「わ、わたし、古手川さんのところに……行くわね……」

 

廊下に向かう。

結城くんが閉めてくれた鍵を開けようとする。

 

(あれ——?——鍵が……)

 

鍵が空いている。

私が動けない間に結城くんが開けてくれたのだろう。

 

廊下に——出た。

数歩。隣の部屋のドアの前。

 

深呼吸を——一つ。先生の顔を——作る。

 

ドアを——開けた。

 

「古手川さん——ごめんなさい、遅くな——」

 

言葉が——途切れた。

 

古手川さんが——こちらを見ていた。

 

椅子に座ったまま——こちらを——見ている。

 

その目が——。

 

この世のものではない——何かを見た目だった。

 

ツリ目が——大きく見開かれて——瞳孔が開いている。

頬の赤みは——消えていた。血の気が引いて——蒼い。

唇が——薄く開いたまま、——微かに震えている。

 

恐怖でもない。怒りでもない。嫌悪でもない。

もっと——もっと深い場所にある——名前のつけられない何か。

 

目が——合った。

 

古手川さんの瞳が——わたしを捉えた瞬間——ぐらっ——と、揺れた。

わたしの顔を見て——わたしの首筋を見て——わたしのブラウスの乱れを見て——。

 

そして——立ち上がった。

 

「…………なんでも、ありません」

 

声が——平坦だった。

感情を——何もかも削り落としたような——空洞の声。

 

「失礼——します」

 

古手川さんは——わたしの横を通り過ぎた。

すれ違う瞬間——古手川さんの身体が——微かに、震えていた。

 

廊下に出て——角を曲がって——足音が——消えた。

走らなかった。歩いていった。規則正しい足音で。

 

その規則正しさが——逆に——怖かった。

 

「…………」

 

何が——あったのかしら。

 

わたしが結城くんの部屋にいる間に——何か、あった?

自分で解決したのかしら。それとも——やっぱり、言えなかった——?

 

(……かわいそうに——でも——)

 

でも——。

 

古手川さんが——帰った。

 

ということは——。

 

もう——隣の部屋に——誰もいない。

 

この階に——わたしと結城くんだけ。

 

(——やっと——二人きりに——なれた——)

 

心臓が——跳ねた。

罪悪感よりも先に——安堵が——胸に広がった。

 

古手川さんのことは——申し訳ないけれど——また明日、ちゃんと話を聞こう。

 

今は——。

 

太腿の内側が——ぬるっ——と、滑る。

精液が——まだ、中から溢れてきている。

 

(——早く——綺麗にしなきゃ——)

 

綺麗に——しなきゃ。

 

お口で——綺麗にしなきゃ。

 

結城くんは——中に出した後——ちゃんと舐めて綺麗にしないと——怒る。

前に一度——あまりに激しく犯されて動けないでいたら——お尻を五回叩かれた。

「先生がやらなきゃ誰がやるの?、先生が片付けなきゃだめでしょ」って——真顔で——言われた。

 

でも——逆らえなかった。

逆らえない。あの目で言われると——わたしの口は——はい——と言ってしまう。

 

(……上手にできなかったら——また——お仕置き——)

 

お仕置き。

お尻を叩かれる。——ぱんっ♡——って。

さっきの——あの——脳が焼ける——あの——。

 

(……上手にできたら——結城くん——褒めて——くれるかな——)

 

褒めてくれる。きっと。

「上手だな、先生」って——頭を撫でてくれる。

あの大きな手で——髪を——くしゃっ——て——。

 

それか——もっと——いいこと——。

 

上手に舐めたら——もう一回——してくれる——かもしれない。

今度は——正面から——抱き締めて——キスしながら——ゆっくり——。

 

(——っ♡♡)

 

太腿が——きゅっと、閉じた。

期待で——お腹の奥が——また——じんわりと——熱くなり始めている。

 

さっき——あれだけ——されたのに。

 

唾を——ごくり——と、飲んだ。

 

立ち上がった。スカートの裾を直して——髪を整えて。

先生の顔——じゃなくて。

 

結城くんの——女の顔で。

 

隣の部屋のドアに——手をかけた。

 

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