※この作品はR-18です。

ヤリチンリトに寝取られるお話   作:大軍

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古手川唯と籾岡里紗の場合

 教室に入った瞬間——あ、やべーなこれ、って思った。

 

古手川唯が——おかしい。

 

里紗は鞄を肩にかけたまま、教室の入り口で足を止めた。

朝のホームルーム前。いつも通りのうるさい教室。男子がふざけてて、女子が固まってきゃあきゃあやってる。

別に——いつもと変わんない朝のはずなのに。

 

古手川が——席に座ってる。

黒髪ロング。ツリ目。背筋ぴーんのいつもの姿勢。

風紀委員の顔——してるつもりなんだろうけど。

 

目が——やばかった。

 

大げさとかじゃなく。里紗が知ってる古手川唯って、どんな時でも目がギラギラしてる子だ。

校則違反を見つけた時の「狩り」の目。リトの噂が流れてきた時の鋭い目。里紗の制服に文句つけてくる時の、うっざい真面目な目。

古手川の目って——いっつも、何かを睨んでた。

 

今日は——何も見てない。

机の上にノート開いてるけど、捲る気配ゼロ。

手が——膝の上で握られてて。白い指が——紫になるくらいきつく(痛くないのかよ、それ)。

 

(……え、なに。マジでどしたの)

 

里紗は自分の席——古手川の斜め後ろ——に座りながら、チラチラと前を見た。

別にアタシ、人の観察とか趣味じゃないけど。こういうの——なんか匂いでわかるっていうか。

誰かがヤバい時って、空気が違う。色が違う。言葉にできないけど——肌でわかる。

 

古手川唯は——今、壊れかけてる。

 

んで——それがリトに関係してることも、なんとなくわかった。

だって古手川がこうなる理由なんて、一つしかないじゃん。

 

         *

 

昼休み。

 

里紗は——迷わなかった。てか、迷う理由がない。

 

教室出て、廊下を早足で歩く。

着崩した制服のスカートが太腿の途中でぱたぱた揺れて、へそ出しのブラウスから腹がちらつく。

すれ違う男子が二度見してくるけど——今日はそういうの、どうでもいい。

 

リトを——見つけた。

 

中庭のベンチ。一人でパン食ってる。

ちょっと癖のある髪が風で揺れてて、シャツの第一ボタンが外れてて首筋が見えてる。

かっこいい。——くそ、かっこいいんだよな、こいつ。

 

里紗はリトの隣に——どすん、と座った。距離ゼロ。肩が当たるくらい。

 

「おっす、ダーリン」

 

リトが里紗を見た。

 

「おー、籾岡。なに、飯?」

 

「アタシの分は?」

 

「ないけど」

 

「けちー」

 

里紗はリトのパンを半分もぎ取って、がぶっといった。

リトは怒んない。口の端あげて笑うだけ。こういうとこ——好き。

 

この距離が——たまんない。

隣に座って、パン奪って、腕に絡みついて。肩にもたれかかって。

リトの匂い、近い。制服の匂いと、その下の——男の匂い。

 

ベンチの前を生徒が通るたびに——視線が刺さる。

「籾岡と結城、また一緒じゃん」「あの二人ほんと付き合ってんの?」

ひそひそ声、全部聞こえてる。むしろ聞かせたい。

 

見てる? アタシたち、こういう関係なんだけど。——って。

 

里紗はリトの腕をぎゅっと抱き寄せた。Dカップの胸が押し付けられる。

 

「ねーダーリン。昼休みの残り、アタシと遊ばない?」

 

「遊ぶって?」

 

「え〜、なんでもいーけどー。アタシの相手してよ」

 

リトが——里紗の頭を、ぽん、と叩いた。

犬を撫でるみたいに。子供を扱うみたいに。雑で、適当で。

 

「お前、かまってちゃんだな」

 

——どくん、って心臓が跳ねた。

 

やだ。子供扱い。それが——ぞくぞくする。

リトにとってはいっぱいいる女の一人でしかないって知ってる。知ってて——こうやって頭ぽんぽんしてもらうだけで、全身がぽかぽかする。安っぽい幸せ。わかってる。わかってるけど。

 

「かまってちゃんで何が悪いし。ダーリンが構ってくんないのが悪い」

 

「はいはい」

 

リトが里紗の髪をくしゃっと掻き回した。

朝三十分かけてセットした茶色のセミロングがぐちゃぐちゃになる。

 

——でも、嬉しい。うわ、チョロい。アタシ、チョロすぎ。

 

里紗はリトの腕に顔を埋めた。

 

そん時——足音が聞こえた。

 

里紗は顔を上げた。

 

古手川唯が——中庭に入ってきた。

風紀委員の腕章。黒髪ロング。ツリ目。

朝の「死んだ目」よりはマシ——かろうじて風紀委員の仮面を被り直してる。

 

でも——里紗にはわかる。

その仮面、ずれてるよ、ユイ。

 

古手川の目が——リトと里紗を捉えた。

里紗がリトの腕にべったりくっついて、肩にもたれて、パンかじりながらいちゃついてる姿。

 

古手川の唇が——きゅっ、と引き結ばれた。

 

里紗は——にっ、と笑った。歯を見せて。挑発するみたいに。

 

(ね、見てんでしょ、ユイ)

 

里紗の腹の底で——冷たいものが、すっと伸びた。

意地悪な感情。ギャルの笑顔の裏で——獣みたいに、目だけが光る感じ。

 

古手川がリトのことで何を知ったのかは、知らない。

でも——何かを知って壊れかけてるのは確実。

んで、それが「リトが他の女とヤってる」って話に繋がってんのも——まあ、そりゃそうだよね。

 

なら——もっと見せてあげる。

 

里紗は——リトの膝の上に、するっと移動した。

 

教室じゃない。中庭。人の目はある。

けど——ベンチの端に横座りする感じで、リトの太腿に腰を下ろした。

短いスカートがリトのズボンに触れる。太腿と太腿が重なる。ぬるい体温。

 

「おい、籾岡。外だぞ」

 

リトの声——怒ってない。面白がってる。こういう顔するから、調子乗っちゃうんだよ、アタシ。

 

「いーじゃん。膝あったかいし」

 

里紗はリトの肩に腕を回して、もたれかかった。

顔が近い。吐息がかかる。リトの目が——里紗を見下ろしてる。

 

古手川が——三メートル先で、止まった。

 

「結城くん——籾岡さん——何をしているの」

 

声が——いつもと違った。

あの「破廉恥な!」ってやつが出てこない。平坦。でも——震えてる。

 

里紗は古手川を見上げた。リトの膝に座ったまま。にこっ、と。

 

「え? 休んでるだけだけど? ねーダーリン」

 

「まあ、そうだな。休憩中」

 

リトの声が——涼しい。何にも起きてません、って顔。ほんと、この男——すごい。

 

里紗はリトの膝の上で、くるっとリト側に体を向けた。

スカートの裾が——ひらりと浮く。その下で——リトの手が、里紗の太腿に乗ってた。

 

古手川の目が——その手を見た。

 

スカートの影になってて直接は見えない。

でも——リトの腕がスカートの中に沈んでる角度は——バレバレだった。

 

指が——太腿の内側を滑る。

 

くっ——♡

 

里紗は唇を噛んだ。やば。声出そう。

リトの指がTバックの布地の際を——つう、と撫でてる。太腿の内側の柔っこいとこを——爪で、きゅっ、って引っ掻くみたいに。

 

(やっ——ばか——今——ここ——♡)

 

頬が——かあっ、て熱くなった。

でも——我慢。古手川の前。ここで声出したら負け。

 

「……降りなさい、籾岡さん。ここは学校よ」

 

古手川の声——ちょっとだけ鋭くなった。

けど——いつもの迫力がない。目に力が入ってない。弱い。今日のユイ、弱い。

 

「えー? 膝に座ってるだけじゃん。彼氏の膝に座って何が悪いのー?」

 

里紗は首かしげて、にこにこ。無邪気ぶる。

 

リトの指が——Tバックの紐に引っかかった。

腰骨の上で——ぱちん。弾かれた。スカートの中で。

 

「ひっ——」

 

小さい声が——漏れた。やっば。里紗は慌ててリトの胸に顔を突っ込んだ。

シャツの匂い。心臓の音。リトの心拍は全然速くない。余裕かよ。

 

古手川の顔が——歪んだ。

 

見えてる。全部——わかってる。

スカートの下で何やってんのか。里紗の顔が赤い理由。声を殺してる理由。

 

古手川は——ぜんぶ、見抜いてる。

 

見抜いてて——止められない。

いつもの「破廉恥な!」が——出てこない。壊れかけの風紀委員。

 

里紗は——リトの胸から顔を上げた。

頬は赤いまま。でも——目は、しっかり古手川を見た。

 

「ユイってさー」

 

声を——わざと明るくした。ギャルの声。友達に話しかけるみたいな軽さで。

 

「……なに」

 

「アタシたちのこと、そんなに気になる? もしかしてユイも彼氏ほしーの?」

 

古手川の眉が——ぴくっ、て動いた。

 

「……何を言ってるの。私は風紀委員として——」

 

「ねーダーリン」

 

里紗は古手川の言葉を——ぶった切った。リトに向かって、にっ、と笑う。

 

「ユイって彼氏いたことないんだって。信じらんなくない? あのスタイルで」

 

古手川の顔色が——変わった。

 

「籾岡さん——」

 

「だってさー、ユイってめっちゃスタイルいいじゃん? おっぱいでかいし——お尻もでかいし。なのに彼氏いないって——もったいなくない?」

 

爆弾、投下。

 

女同士の間で——絶対に、男の前で言っちゃいけないやつ。

相手のコンプレックスを——好きな男の前で、ぺらぺら喋ること。

更衣室で共有される秘密。女子だけのルール。

 

里紗は——それを、笑顔でぶっ壊した。

 

古手川の顔が——真っ赤になった。赤っていうか——もう紅い。

 

「っ——な——何を——」

 

「え、アタシ褒めてるだけだけど? ねーダーリン。ユイの体すごいよ? あのブラウスの下、88あんだよ? 本人めっちゃ気にしてんの」

 

88。

数字が——空気に落ちた。

古手川が更衣室で隠してた数字。体育の着替えで背中向けて、誰にも見せないようにしてた数字。

 

「……っ‼ 籾岡さん——やめ——やめなさい——‼」

 

古手川の声が裏返った。

怒り——だけじゃない。恥辱。自分の秘密がリトの耳に入ったっていう恐怖。

ツリ目が——潤んでる。怒りの涙か、恥の涙か——たぶん、両方。

 

リトが——古手川を見た。

あの涼やかな目で。品定めする——いや、値踏みする目で。

 

「88って——マジで?」

 

「マジマジ。しかもお尻もすごいの。ユイ、体育の着替えでいっつも隠すんだけどさー、隠しきれてないっていうか——むしろ隠すから余計エロいんだよね」

 

里紗は——笑いながら言った。にこにこと。残酷なくらい明るく。

これが——女のいじめだ。暴力じゃない。血も出ない。

でも——刺さる。深く、深く。本人が一番触れてほしくない場所に——針を刺す。

 

「へえ」

 

リトの声が——低くなった。

興味を持った声。古手川の体を——頭の中で査定してる声。

里紗はそれがわかる。だって——リトがアタシを初めて見た時も、同じ声だったから。

 

古手川の全身が——かちん、て固まった。

リトの視線が——一瞬だけ、古手川のブラウスの膨らみに落ちた。

ほんの一瞬。0.5秒もない。

 

でも古手川は——その一瞬を、見逃さなかった。

 

「み——見ないでよ——‼」

 

腕で胸を隠した。反射的に。がばっ、て。

風紀委員の鎧がぜんぶ剥がれた——ただの、体のコンプレックスを抱えた女の子の顔。

 

里紗は——にまっ、て笑った。心の中で。

 

(かかった)

 

「ねーユイ。そんなに気にしてるならさー——ダーリンに相談してみたら?」

 

里紗はリトの膝の上でゆらゆら体を揺らしながら——古手川に向かって、にっこり。

 

「は——?」

 

古手川の目が——まん丸になった。

 

「だってさー、ダーリンって女の子の体のこと、めっちゃ詳しいし。胸とかお尻とか、何が悩みなのか聞いてくれるよ? ね、ダーリン」

 

「まあ——相談に乗るのは別にいいけど」

 

リトが——あの涼しい顔で言った。

冗談か本気かわかんないトーン。古手川からしたら——完全にふざけてるようにしか聞こえないトーン。

 

「そうなのか? 古手川。胸とか尻とか——そんなに気にしてんの?」

 

リトが——古手川に直接聞いた。

穏やかな声。心配してます、みたいな声。

でもその視線が——もう一回だけ、古手川のブラウスの膨らみに落ちたのを、里紗は見た。

 

(やっぱ見てる。ダーリン、ほんと——おっぱいには正直だよね)

 

古手川の顔が——限界突破してた。

耳まで赤い。首まで赤い。

 

「き——気にしてなんかいない——‼」

 

叫んだ。けど——腕、まだ胸で組んでる。隠してる。

気にしてないって言いながら隠してる。矛盾してんじゃん、ユイ。

 

「相談に乗るぞ? 別に変な意味じゃなくて」

 

リトの声——優しい。マジで優しい。

この優しさがタチ悪いんだよ。本物かウソかわかんないから。嘘だって切り捨てられないから。

アタシが一番知ってる。この声に——やられるんだ、女は。

 

「ふ——ふざけないで——‼ 結城くんも——結城くんも籾岡さんを注意してよ——‼」

 

古手川の声が——裏返った。

リトに向けて。すがるみたいに。

風紀委員が——加害者じゃなくて、相手の彼氏に、助けを求めてる。

 

リトが——やれやれ、って顔をした。

肩をすくめて、ちょっと困ったような笑み。

 

それから——里紗の方を向いた。

 

里紗はリトの膝の上に座ったまま、首をかしげてる。にこにこ。

悪いことした自覚——ゼロです、みたいな顔。

 

リトが——里紗の顔に、すっと近づいた。

 

耳元。唇が——耳たぶに触れるくらいの距離。

 

古手川から見たら——リトが里紗の耳元で何か囁いてるだけ。

内容は——聞こえない。

 

でも里紗には——聞こえた。

 

「古手川が嫌がること、すんな」

 

低い声。冷たい——わけじゃない。でも、ふざけてない声。

 

「——じゃないと、この後いじめるぞ」

 

——っ♡

 

里紗の全身に——電気が走った。

顔が——かあっ、って一気に赤くなった。耳まで。首まで。

 

いじめる。

リトが言う「いじめる」は——普通のいじめじゃない。

あの手で。あの指で。あの——。

 

「っ——ご、ごめんなさぁい……♡」

 

声が——出た。勝手に。甘ったるい、とろけた声。

里紗の声じゃない。ギャルの声じゃない。リトの前でだけ出る——女の声。

 

リトの膝の上で、体がぴくっと震えた。

太腿がきゅっと閉じて——スカートの下で、Tバックが食い込む。

 

古手川が——固まってた。

 

今の——見てた。全部。

リトが里紗の耳元で何か囁いて——里紗が真っ赤になって——甘い声で「ごめんなさい」って——。

 

内容は聞こえなかったかもしれない。でも——空気で、わかる。

あの声のトーンで。あの赤さで。あの震え方で。

何を囁かれたのか——想像するだけで、十分すぎるくらい。

 

里紗は——顔を赤くしたまま、古手川を見上げた。

 

「ユイ……ごめんね。アタシ、ちょっと言い過ぎた」

 

声はまだ——甘みが残ってる。リトに囁かれた余韻で。ちゃんと戻れてない。

謝ってるのに——満たされてる顔。「いじめる」って言われて嬉しかった残り香が、全部、顔に出てる。

 

古手川の表情が——ぐしゃっと歪んだ。

 

コケにされてる。完全に。

里紗に暴露されて。リトに体を値踏みされて。

挙げ句に——目の前で、二人のいちゃつきを見せられて。

謝罪すら——古手川のためじゃない。リトに言われたから。リトの「いじめる」に反応した、あの甘い声の延長線上にある「ごめんね」。

 

古手川の顔が——限界の赤になった。

怒りと——恥辱と——もう一つ、名前のつけられない何かで。

 

「——もう、いいわ」

 

声が——薄かった。ぺらぺらの紙みたいに。

くるっと背中を向けて——歩いていった。

黒髪がばさっと揺れる。風紀委員の腕章がぴらぴら。足音だけは規則正しい。

最後のプライド。それだけ守って——消えた。

 

里紗は古手川の背中を見送って——ふう、と息を吐いた。

 

(……やっちゃったな)

 

反省——は、あんまりしてない。

だって——リトに「いじめる」って言われたから。あんなこと耳元で言われたら——何でも言うこと聞いちゃうじゃん。ずるい。

 

「……ダーリン」

 

「ん?」

 

「アタシ、悪い子だった?」

 

上目遣い。膝の上から。

 

リトが——里紗の頭を、ぽん、と叩いた。

 

「悪い子」

 

「えへ……♡」

 

なにが「えへ」だ。バカか、アタシ。

でも——リトに悪い子って言われるの、嫌いじゃない。

むしろ——ぞくぞくする。

 

         *

 

放課後。校舎裏。

 

里紗の定位置。リトとの——秘密の場所。

 

体育館と本校舎の間の細い通路。草が伸び放題で、放課後は誰も来ない。

六月の空気がじっとりと重たくて、コンクリートの壁がまだ昼間の熱を持ってる。

 

里紗は——壁にもたれたリトの前に、跪いていた。

 

膝がコンクリートに当たって冷たい。スカートが地面に広がってる。

へそ出しのブラウスが——汗で、肌に張り付いてる。

 

リトのズボンのジッパーは——もう下りてる。

硬く張り詰めたものが——里紗の目の前にある。

怒張した竿。血管が浮いてる。カリの段差がくっきりしてて——先走り液が、てかてか光ってる。

 

里紗は——右手で、竿を握った。

 

指が一周しない。太い。熱い。

脈打ってる——どくん、どくん、って。手の平に心臓の音が伝わってくる。

 

「ん……♡」

 

里紗の手が——ゆっくり動き始めた。

根元から先端に向かって。カリの段差を親指で撫でて——くるっと手首を返して——先端を包むように。

 

ぬるっ♡

 

先走り液が手の平に広がって——滑りがよくなる。

 

「っはぁ……♡ ダーリンの……おっきい……」

 

こしこし♡ こしこし♡

 

手が動くたびに——ぬちゃ、ぬちゃ、って音がする。

先走りと里紗の手汗が混ざって——ぬるぬるの膜が竿を包んでる。

 

リトの腰が——微かに揺れた。気持ちいいんだ。

里紗の手で——気持ちよくなってくれてる。

 

(嬉しい——アタシの手で——♡)

 

里紗は握る力を少し強くした。

カリの裏側——裏筋のとこ——を親指の腹でぐにっ♡と押す。

 

「んっ——」

 

リトの息が漏れた。里紗の心臓がどくん、と跳ねる。

こういう反応——たまんない。いつもは余裕な顔してるくせに。

 

「ねぇ、ダーリン……♡」

 

里紗は手を動かしながら——上目遣いで、リトを見た。

 

「さっきはほんとにごめんね……♡ アタシ、悪い子だったよね……♡」

 

こしこし♡ ぬちゅっ♡ こしこし♡

 

謝りながら——しごく。声が甘い。とろとろの声。

こんな声出せるの、リトの前だけ。

 

「古手川のこと……ちょっとやりすぎたかも……♡ でもぉ——ダーリンが、いじめるって言うからぁ——♡」

 

ぬちゅっ♡ こしこし♡ ぬちゅ♡

 

手の速さが——少し上がった。

竿がびくっ、て脈打った。大きくなってる。さっきより——硬い。

 

「……お前、反省してないだろ」

 

「してるよぉ……♡ ほら……ちゃんと……ご奉仕してるじゃん……♡」

 

里紗はにへっと笑った。赤い顔で。汗ばんだ額で。

反省なんかしてない。バレバレ。

 

リトが——里紗の顎を持ち上げた。

指が顎にかかって——顔を上に向けさせられる。

 

「立て」

 

「え——」

 

「後ろ向いて。壁に手ついて」

 

命令。里紗の膝が——がくっ、ときた。

 

立ち上がった。コンクリートの壁に手をついた。

前屈み。お尻が——後ろに突き出される。

スカートが——短すぎて、お尻の下半分がもう見えてる。

 

リトの手が——スカートを捲り上げた。

Tバックの黒い紐が腰骨に食い込んでる。お尻がほぼむき出し。

 

布地を——横にずらされた。

 

「あっ——♡」

 

空気が——直接、当たった。

もうびしょびしょだった。手でしごいてる間に——自分も、ぐちゃぐちゃになってた。

 

リトの先端が——入り口に当たった。

硬い。熱い。カリの段差が——ひくついた粘膜に、ぐっ、て押し当てられる。

 

「ね、ダーリン……♡ アタシさ——」

 

ずぶっ——♡♡

 

入った。里紗の言葉が——途切れた。

 

「っぁ——♡♡ ま——待っ——一気に——‼」

 

奥まで。一気に。容赦なく。

カリが膣壁をぐりっ♡って押し広げて——奥の奥を叩く。内臓が押し上がる感覚。

 

「はぁっ——♡♡ ふ——かっ……♡♡」

 

壁に手をついた指が白くなる。脚が震える。

 

リトが——腰を引いて、また突いた。

 

ぱんっ♡

 

「あっ♡——」

 

ぱんっ♡ ぱんっ♡

 

お尻にリトの腰がぶつかる。肉と肉。ぱちん、ぱちん。

校舎裏の壁に——反響する。

 

「やっ——♡ きもちっ——♡ ダーリンっ♡」

 

ずちゅっ♡ ぬぷっ♡ ぐちゅっ♡

 

中がぐちゃぐちゃに掻き回される。

抜けかけて——また入る。カリの段差が膣口をこじ開けるたびに——頭がとぶ。

 

「ねっ——ダーリンっ♡ あのさっ♡——アタシっ♡ タトゥ——入れよっかなって——♡♡」

 

「は?」

 

リトの腰が——止まらない。突きながら聞いてる。

 

「お腹にっ♡ えっちなやつっ♡ ここっ——へその下にっ♡ ダーリンの——印っ♡♡」

 

ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡

 

「それはやりすぎじゃないか?」

 

リトの声が——冷静だった。腰は動いてるのに。やばい。この男ほんとやばい。

 

「やりたいなら——やればいいけど」

 

「っ♡♡ じゃあ——入れるっ♡ 絶対入れるっ♡ ダーリンのってわかるやつっ♡♡」

 

里紗の頭が——もうまともに考えられない。

タトゥ。お腹に。リトの印。えっちなやつ。

それを見るたびに——リトのこと思い出す。お風呂入るたびに。着替えるたびに。

一生——消えない。消したくない。

 

ぐちゅっ♡♡ ばちゅんっ♡♡

 

「あっ♡♡ あっ♡♡ そこっ♡ そこやばっ——♡♡」

 

リトが——腰の角度を変えた。

奥の——一番いいとこを、カリの先端で、ぐりっ♡って突く。

 

「ひぁっ♡♡♡——」

 

里紗の背中がびくんって反った。

 

「なあ、籾岡」

 

リトの声が——耳の後ろから。腰を打ちつけながら。

 

「今度の日曜——お前んち行っていいか?」

 

「えっ——♡♡ う、うちっ♡?」

 

「広いだろ、お前んち。叫んでもいいし」

 

叫んでもいい——。

里紗の家。誰もいないマンション。防音がしっかりしてる。

声——出していい。我慢しなくていい。全力で——。

 

「い——いいよっ♡♡ もちろんっ♡ 来てっ♡ 絶対来てっ♡♡」

 

里紗の声が——弾けた。嬉しくて。嬉しすぎて。

リトが——アタシの家に来る。アタシの部屋に。アタシのベッドに。

 

ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡——‼

 

リトの腰が——加速した。

 

「やっ♡♡ はやっ——♡♡ イクっ♡ イクぅっ♡♡——」

 

里紗の膝がガクガク震え始めた。壁に手をついてなかったら崩れ落ちてる。

 

リトが——最後の突き上げを——深く。

 

ずんっ♡♡♡

 

「ひぁぁぁっ♡♡♡——‼」

 

全身が——びくんびくんって痙攣した。

膣がぎゅうっ♡♡ってリトを締め上げる。波みたいに——きゅっ、きゅっ、きゅっ、って。

 

どくんっ——♡♡

 

中に——出された。

 

熱い。リトの精液が——膣の奥で脈打って——どくん♡ どくん♡ って注がれる。

お腹の底に——ぬるい重さが——溜まっていく。

 

「っぁ——♡♡ あつ……あつい……♡♡」

 

いっぱい——出てる。いっぱい。中からあふれそう。

 

里紗は——壁にべたっと張り付いたまま、荒い息を繰り返した。

脚が——まだ震えてる。太腿の内側を——白いものが、つう、って伝ってく。

 

リトが——ゆっくり、抜いた。

 

ずるっ——♡

 

「んっ……♡♡」

 

抜けた瞬間——ぷっ、って。精液があふれた。

太腿を流れ落ちてく。Tバックの紐を伝って。地面にぽたぽた落ちる。

 

里紗は——壁に手をついたまま、振り返った。

ぐちゃぐちゃの顔。涙と汗と唾液で。でも——笑ってた。

 

「ダーリン……♡ 日曜——絶対来てよ……♡」

 

声がかすれてる。喉が枯れてる。

 

「アタシ——結城なら、何されてもいいからさ……♡」

 

何されてもいい。

ほんとに。マジで。何でも。

 

リトが——里紗の頭を、くしゃっと撫でた。

 

「行くよ」

 

——その一言で。里紗の全部が、満たされた。

 

里紗はリトの胸に倒れ込んで、目を閉じた。

汗くさい制服の匂い。リトの心臓の音。里紗より全然遅い。余裕かよ——ほんと。

 

(……タトゥ)

 

里紗は——心の中で、決めた。

 

絶対、入れる。

お腹に。おへその下。ダーリンの印。

えっちなやつ。見た人が「やば」って思うくらいのやつ。

 

日曜——リトが来た時に、見せてびっくりさせよう。

ちょっと引くかもしれない。でも——リトなら、笑ってくれる。「似合う」って言ってくれる。

 

あの日——「その格好、似合ってると思うよ」って言ってくれた時みたいに。

 

里紗は——にへっ、と笑った。

リトの腕の中で。校舎裏の夕陽の中で。

 

(アタシ——もうどこまでもイっちゃうな、この人の前では)

 

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