※この作品はR-18です。

ヤリチンリトに寝取られるお話   作:大軍

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古手川唯と御門涼子の場合(1)

 五時間目が終わる五分前から——私の心臓は、もう授業のことなど考えていなかった。

 

あと五分。

あと五分で——あの子が来る。

 

保健室のデスクに広げたカルテの文字が、ぼやけて見えた。

ペンを持つ右手の指先が——微かに震えている。

左手は机の下で、タイトスカートの太腿をぎゅっと握っていた。

 

リトくん。

 

名前を頭の中で呼ぶだけで——下腹がとくんと脈打つ。

あの日から——もう何度、この身体を開いたか数えていない。

保健室のベッドで。私の部屋のソファで。バスルームの壁に押し付けられて。

二十六年間誰にも渡さなかった身体を——十六歳の少年に、何度も何度も。

 

(……やめなさい。今は——仕事中よ)

 

白衣の襟を正した。

ピンクのノースリーブの胸元を——ちらりと見下ろす。Hカップの谷間が深く覗いている。下着は——もちろん着けていない。

このかっこうに意味があると知ったのは、リトくんに抱かれてからだ。

「面倒だから」じゃない。「誰かに気づいてほしかった」——リトくんにそう言い当てられた夜の、あの声が、まだ耳の奥にこびりついている。

 

五時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。

 

私は——コーヒーカップを手に取った。冷めかけた液体を一口だけ含んで、苦みで頭を切り替える。

もうすぐ来る。あと三分。着替えて、廊下を歩いて、ドアをノックして——。

 

こんっ。

 

ノックの音に——心臓がびくっと跳ねた。

 

「先生ー。ちょっといいですか」

 

……違う。

 

この声は——リトくんじゃない。

 

「はい、どうぞ」

 

ドアが開いた。

 

古手川唯。

 

風紀委員の腕章。黒髪ロング。ツリ目。ブラウスの第一ボタンまできっちり留めた制服。

いつも通りの——真面目で、堅くて、隙のない女の子。

 

(……またこの子)

 

「先生、お忙しいところすみません。保健室の備品確認と——少しだけ、お話を聞いていただけますか」

 

丁寧な口調。背筋を伸ばした立ち姿。

一分の乱れもない制服から——B88の胸がぱつぱつとブラウスを押し上げていて、それだけが唯一の破綻。本人は必死に隠しているけれど——この子のスタイルは、制服が敵なのよ。

 

「もちろん。座ってちょうだい」

 

にっこりと微笑んだ。

養護教諭、御門涼子。穏やかで、優しくて、大人の余裕がある——完璧な仮面。

 

古手川さんがベッドの縁に座った。

チェック表を取り出して、真剣な顔で項目を読み上げていく。

 

「包帯の在庫が——先週より三本減っています。消毒液も残量が半分以下で——」

 

聞いている。ちゃんと聞いている。

でも——心の中は、別のことでいっぱいだった。

 

(早く終わらないかしら)

 

リトくんが来る。もうすぐ来る。

いつもの理由——「頭が痛い」とか「指を切った」とか——そんな嘘を並べて、保健室のドアを開けて。

そこから先は——カーテンを閉めて、白衣を脱がされて——。

 

「先生?」

 

「——え? ああ、ごめんなさい。続けて」

 

危なかった。意識が飛んでいた。

 

古手川さんの目が——私を見ている。

茶色のツリ目。鋭い。この子の目は——真面目さの裏に、観察力がある。

何かを見抜こうとする目。風紀委員の——監視の目。

 

(……バレてないわよね)

 

一瞬、背筋が冷えた。

 

リトくんとの関係。保健室での密会。教師と生徒の禁断の——。

もし知られたら——教師人生が終わる。それどころか、医師免許にまで響く。

 

でも——気をつけている。完璧に。

保健室のカーテンは閉める。鍵はかけないけれど——足音には常に注意している。リトくんの匂いが残らないように、換気もする。コーヒーの香りで消す。

学校ではリトくんに対する態度を変えていない。「結城くん」と呼ぶ。敬語が混ざる距離感。保健室に来る他の生徒と同じ対応。

 

(大丈夫。知られるわけがない。この子は真面目すぎて——むしろ裏なんて想像もできないはず)

 

古手川さんが——チェック表を閉じた。

 

「先生。もう一つ——相談したいことがあるんですが」

 

「何かしら」

 

古手川さんの目が——少し伏せられた。

膝の上で握られた手が——白い指が——きゅっと力んでいる。

 

「最近——結城くんのこと、どう思われますか」

 

——。

 

空気が——変わった。

 

私は——表情を動かさなかった。

眉一つ。口角のミリ単位。全部——コントロールしている。

 

「結城くん? どうもこうも——普通の生徒よ。何がそんなに気になるの?」

 

「普通——ですか」

 

古手川さんの声が——低くなった。

 

「先生は——噂、ご存知ですよね。結城くんが複数の女子生徒と——」

 

「ああ、噂ね。聞いているわ。でも噂は噂よ。教師として証拠もなく生徒のプライバシーに踏み込むわけにはいかないでしょう?」

 

完璧な回答。教師としての正論。

心臓は——少し速いけれど。

 

「でも——先生のところに、結城くん、よく来ますよね」

 

「保健室は開放してるもの。誰でも来るわ」

 

「でも結城くんが来る頻度は——」

 

「古手川さん」

 

少しだけ——声を硬くした。

 

「結城くんが保健室に来る理由は、しょっちゅう怪我をするからよ。思春期の男の子は無茶をして、すぐに擦り傷を作るの。それだけ」

 

古手川さんの唇が——きゅっと結ばれた。

何か言いたそうな顔。でも——教師に反論する言葉が見つからないようだった。

 

(——やめてちょうだい。この話題は)

 

心の中で——苛立ちが、芽を出していた。

 

この子は——何が知りたいの?

リトくんのことが気になるなら——それは風紀委員としての関心なのか、それとも——。

 

(……まさか、この子——リトくんのことが、好き?)

 

思い当たった瞬間——胸の奥が、ちくりと痛んだ。

 

古手川唯。十六歳。ツリ目の美少女。B88のグラマラスな身体。

真面目で、プライドが高くて、「結城くんのような男は絶対に許さない」と公言している。

 

「絶対に許さない」——なんて言う子ほど、気になっている。

教師をしていれば、そんなことはいくらでも見てきた。

 

(この子は——リトくんのことが好きなのに、認められないのね)

 

だから保健室に来る。リトくんの動向を探りに。

「風紀委員として」を盾にして——本当は、リトくんの近くにいたいだけ。

 

(——可哀想に)

 

でも——無駄よ。

 

リトくんは——私のもの。

 

この身体で。この唇で。保健室のベッドの上で——何度も繋がった。

あの子の名前を呼ぶ権利は——私にある。

「涼子さん」と呼ばれる甘さは——この子には、一生わからない。

 

こんっ——。

 

ノックの音が——また響いた。

 

「先生ー。指切っちゃったんですけど」

 

——リトくん。

 

心臓がどくんっと跳ねた。全身の血が一気に熱くなった。

でも——顔には出さない。

 

「はい、どうぞ」

 

ドアが開いて——リトくんが入ってきた。

ワイシャツの袖を捲った腕。少し汗ばんだ首筋。涼やかな目。

 

リトくんの視線が——一瞬だけ、古手川さんに向いた。

それから私を見た。何事もないように。

 

「あ、古手川。おつかれ」

 

「……結城くん」

 

古手川さんの声が——硬くなった。

ツリ目が鋭くなる。身体が——僅かに強張る。

 

「何しに来たの」

 

「指切った。絆創膏もらいに」

 

リトくんがひらひらと右手を振った。人差し指に——小さな切り傷。

 

(——いつもの口実ね)

 

私は椅子から立ち上がった。

 

「見せてちょうだい」

 

薬棚に向かう。背中にリトくんの視線を感じる。

いつもなら——わざとお尻を突き出して、ストッキングの太腿をちらつかせるところだけれど。

 

今日は——できない。古手川さんがいる。

 

絆創膏と消毒液を手に取って、振り向いた。

リトくんがベッドの縁に座っている。古手川さんの——隣に。

 

近い。二人の距離が近い。

 

リトくんの肩と古手川さんの肩の間は——十センチもない。

古手川さんが——身体を強ばらせているのがわかる。リトくんの体温を意識しているのだろう。

 

(……もっと離れなさい。そんなに近くに座らないで)

 

私は——リトくんの正面に立った。

いつもなら前屈みになって胸元を見せるのに——今日は、椅子を引き寄せて座った。古手川さんの視線があるから。

 

リトくんの指を取って、傷口を消毒する。

ガーゼで押さえて——絆創膏を巻く。

 

「——はい、おしまい」

 

指を離す。

リトくんの指が——一瞬、私の手に触れた。いつもの——あの、さらりとした接触。

 

ぴくっ——。

 

背筋に電流が走って——反射的に、唇を噛んだ。

顔に出ていない。出ていないはず。

 

古手川さんが——こちらを見ていた。

ツリ目が——私の顔を、じっと観察している。

 

(——何を見てるの。何も起きていないわよ)

 

「結城くん。もう行っていいわよ」

 

「はい。ありがとうございます、御門先生」

 

リトくんが——にこっと笑った。爽やかな笑顔。

でも——立ち上がらなかった。

 

「古手川も見回り? えらいな」

 

「……あなたに褒められる筋合いはないわ」

 

「そんなこと言うなよ。いつもこの学校のために頑張ってるだろ」

 

「……っ」

 

古手川さんの頬が——僅かに赤くなった。

褒められて——動揺している。この子は——本当にわかりやすい。

 

でも——問題はそこじゃない。

 

リトくんが——帰らない。

古手川さんが——帰らない。

 

保健室に三人。

カーテンの向こうのベッドは——空のまま。

 

二人きりになれない。

 

(……早く、帰ってちょうだい。古手川さん)

 

苛立ちが——喉の奥で熱くなっていくのがわかった。

 

「古手川さん。備品の確認は終わったかしら?」

 

「はい。でも——まだ相談が——」

 

「相談なら、また明日でもいいわよ? 今日は少し——カルテの整理が立て込んでいて」

 

笑顔で言った。穏やかに。でも——追い出しの意図を乗せて。

 

古手川さんの目が——私を見上げた。

その目に——尊敬と、心配と、そして——何か別のものが混在していた。

 

(……この子は——私のことを心配してくれている?)

 

純粋な好意。年上の女性への憧れ。

先生みたいな大人になりたい——そう思ってくれているのが、伝わってくる。

 

一瞬——胸がちくりと痛んだ。

 

(ごめんなさいね、古手川さん。あなたが憧れている「御門先生」は——もういないの)

 

「でも先生——」

 

「古手川さん。無理はしないで。あなたも——授業があるでしょう?」

 

立ち上がった。

白衣の裾を翻して——保健室のドアに歩み寄って、開けた。

 

 退室を促す。笑顔で。動線で。空気で。

 

古手川さんは——唇をきゅっと結んだまま、立ち上がった。

 

リトくんを——一度だけ振り返った。

鋭い目でリトくんを見て——それから、私を見た。

 

何かを言いたそうな目。

でも——言葉にならなかった。

 

「……失礼します」

 

古手川さんが保健室を出ていった。

黒髪がばさっと揺れて——廊下の空気に消えた。

 

ドアを閉めた。

 

振り向いた瞬間——リトくんが、にやっと笑っていた。

 

「——大変だね、先生」

 

「あなたのせいよ」

 

私は——白衣のボタンに手をかけた。

 

「あの子——あなたのことが好きなのよ。わかってるでしょう?」

 

「知ってる」

 

「じゃあ——なんとかしてちょうだい。毎回毎回来られたら——」

 

「毎回——なに?」

 

リトくんの声が——低くなった。

あの涼やかな目が——私を射抜いた。

 

「——あなたと、二人になれないじゃない」

 

言ってしまった。

二十六歳の養護教諭が——十六歳の生徒に。

 

リトくんが——立ち上がった。

ゆっくりと歩いて来て——私の前に立った。

 

「涼子さん」

 

名前を呼ばれた。

 

それだけで——膝が、かくんと力を失った。

 

(——だめ。まだ。確認しなきゃ)

 

私は——崩れそうな膝に力を入れ直して、保健室のドアを開けた。

廊下を——左右に覗く。

 

古手川さんの黒髪は——もう見えない。

足音も——消えている。

 

念のために——廊下の端まで歩いて、角を曲がった先も確認した。

誰もいない。完全に。

 

ふう、と息を吐きながら保健室に戻ると——リトくんが窓辺に立っていた。

カーテンの裏側で——窓の鍵をかち、と上げている。

 

「何してるの?」

 

「換気。——暑いし」

 

リトくんがにやっと笑った。

あの片方だけ口角が上がる笑み。意味深な笑み。

でも——今はそんなことより。

 

私は——ドアを閉めて、振り返って、リトくんを見た。

 

「やっと——いなくなったわ」

 

声が——もう、さっきまでの「御門先生」じゃなかった。

甘い。とろっとした、女の声。舌の上に蜂蜜でも転がしているみたいな。

 

「あの子には——ちょっと困ってるのよね、実は」

 

くすっ——と笑った。悪意のない笑い方。でも——目が笑っていない。

 

「あーあー。先生、愚痴多い」

 

「愚痴じゃないわよ。ふふ——真面目でいい子なのはわかってるの。でもね」

 

私はリトくんの方に歩いていきながら——白衣をするりと脱いだ。椅子の背もたれにかける。

 

「あの子が保健室にいると——リトくんと、二人になれないでしょう? それがね——ちょっと……ふふ」

 

笑って——誤魔化した。

言葉を選んでいるつもり。大人として——教師として。

でも——声が甘えている。笑いの奥に、不満がにじんでいる。

 

「わかんない」

 

「もう、わかってよ。あの子がいる間——私がどれだけ大変だったか。スカートの中、ぐちゃぐちゃだったのに——ずっと平気な顔してたのよ?」

 

恥ずかしいことを——平然と言っている。

数ヶ月前の自分が聞いたら卒倒する台詞。

 

でも——リトくんの前だと、こうなる。

教師の仮面も、大人の余裕も、全部脱げてしまう。

この子だけに見せる——私の本当の顔。

 

リトくんが——窓際のカーテンを軽く直して、ベッドの縁に座った。

 

「あの子さ、先生のことめちゃくちゃ尊敬してるよね」

 

「……そうみたいね。先生みたいな大人になりたいですって——真面目な顔で言うのよ、あの子」

 

私は——ふっ、と笑った。

苦笑——のつもり。でも口元が——少し歪んでいた。

 

「可愛い子よ。本当に。でも——もし知っちゃったら、どうなるかしらね。あの子が憧れてる『御門先生』が……ふふ、こんなことしてるなんて」

 

声が——蕩けている。笑いで包んでいるけれど——知的さの欠片もない、ねっとりとした女の声。

 

「知られたら泣くだろうね。あの子の中の先生像」

 

「泣いちゃうかもしれないわね——だから、気をつけないと」

 

リトくんの目を——見た。

涼やかな瞳。あの中に——私が映っている。

目が合うだけで——下腹がとくん♡と疼く。膝の裏が甘く痺れる。

 

「……リトくん」

 

声が——もう一段、低く甘くなった。

 

「ん?」

 

「座って」

 

私は——リトくんの前に膝をついた。

保健室の冷たいリノリウムの床が膝がしらに当たる。

 

タイトスカートが太腿のあたりで突っ張って——ストッキングの太腿がむちりと露出する。

ノースリーブの胸元が前屈みで開いて——Hカップの谷間がたっぷりと覗く。

 

目線がリトくんの——腰の位置になる。

 

私の手が——リトくんのズボンのベルトに伸びた。

バックルを外す。金具がかち、と鳴った。ジッパーを下ろす。

 

ボクサーの上から——もう、硬くなりかけている輪郭がわかる。

 

(——もう半分勃ってる。古手川さんがいる間も、こうだったのかしら)

 

布地を下げた。

 

硬く張り詰めたものが——弾けるように現れた。

まだ完全ではないけれど——竿に血管が浮き始めていて、カリの段差がくっきりしている。先端がてかりと光っている。

 

「ふふ——やっぱり、私がいないとダメなのね」

 

見上げた。リトくんの顔を。

上目遣いで——にこっと笑う。彼女みたいに。恋人みたいに。

 

勘違い——かもしれない。

リトくんにとって私が特別なのかどうかなんて、本当はわからない。

でも——そう思いたい。思わせて。今だけでいいから。

 

「先生。いつもみたいに、気持ちよくお願いしますよ」

 

リトくんの声が——あの涼しいトーンで落ちてきた。

 

「いつもみたい」——その言葉に、身体がかあっと熱くなった。

「いつも」がある。日常がある。こういう行為が——私たちの「いつも」に組み込まれている。

 

「先生の綺麗な顔に——チンポ、似合ってるよ」

 

「——っ、ひどいわね」

 

普通なら——怒る場面でしょう。侮辱よ。

養護教諭にそんなことを言う十六歳の男の子なんて——最低だわ。

 

でも——嬉しい。

 

嬉しくて——身体の芯がじゅんっと甘く溶けた。

 

(――似合ってるって言われた♡)

 

口元を——ぷくっとふくらませてみせた。

わざと。怒ったフリ。恋人にいじられた時の——甘えた仕草。

 

(じゃあ——いつもより、気持ちよくしちゃうんだから)

 

右手で——根元を握った。

指が一周しない太さ。熱い。脈打っている。

 

左手で竿の中ほどを支えて——唇を、先端に寄せた。

 

ちゅ……♡

 

唇が——カリの先端に触れた。

柔らかい粘膜同士。体温が混ざる。先走りの塩気が——舌先にじわりと広がった。

 

「んっ……♡」

 

唇を開いて——先端を含んだ。

舌でカリの裏側を——ゆっくりと、舐め上げた。

 

れろっ♡——れろっ♡

 

裏筋のライン——カリの段差から竿の根元に向かう細い筋。ここがリトくんの弱いとこ。

知ってる。何度も咥えて、覚えた。

 

「んぅ——♡ ん、ちゅ……♡♡」

 

舌先で裏筋をぺろぺろと舐めながら——右手で根元をゆっくりしごく。

頬の内側で——先端を包むように吸う。

 

ちゅぱっ♡ ちゅっ♡

 

リトくんの太腿が——微かに震えた。

 

(——来た。反応してる♡)

 

嬉しい。この身体が——私の舌で反応してくれるのが、たまらなく嬉しい。

 

もっと深く——。

唇を沈めた。竿の半分まで。舌を下にぴたりと押し付けて、口腔の天井で上側を擦る。

 

ずぶっ……♡ ちゅぷっ♡

 

「ん゛っ♡♡ んちゅ……♡♡ じゅる♡♡」

 

頭をゆっくり前後に動かす。

出し入れのたびに——唾液がぬるぬると竿を包んで、水音が保健室に響く。

 

じゅぽ♡ じゅぽ♡——ちゅぷっ♡

 

でも——。

 

リトくんは——声を漏らさない。

太腿が微かに震えるだけ。腰が少しだけ揺れるだけ。

 

長い。太い。そして——なかなか、イかない。

 

五分——十分——。

 

顎が——痺れてきた。

口をずっと開けているから——咀嚼筋がじんじんと疲労する。

首も——前後に振り続けて、痛い。首の後ろが攣りそう。

 

じゅぽ……じゅぽ……ちゅぱ…………♡

 

動きが——鈍くなっていく。

唾液が顎を伝って、ぽたぽたと太腿に落ちている。ノースリーブの胸元にも——唾液のシミが広がっている。

 

「んぷ……♡ ……はぁ……♡」

 

一度——口を離した。

ぷはっ——と息を吐いて、肩で呼吸する。

唇から竿まで——唾液の糸がつう、と伸びて——ぷつり、と切れた。

 

「ごめんなさい……♡ 今日——ちょっと、調子が……」

 

リトくんを——見上げた。

上目遣い。涙目。唾液でぐちゃぐちゃの唇。

 

「疲れたの、顎が……あと首も……♡ もうちょっと頑張る——けど——」

 

言い訳。みっともない言い訳。

二十六歳の女が——十六歳の男の子を口でイかせられなくて——謝っている。

 

でも——心の中では。

 

(……長くしゃぶれて——嬉しかった♡)

 

ずっと咥えていたかった。あの硬さが口の中にある感覚。リトくんの味。

もっと——もっと長く——。

 

そして——もう一つ。

 

ずっとやってほしかったプレイが——ある。

自分からは言えなかった。恥ずかしすぎて。

でも——今なら。「疲れたから」を口実にして——頼める。

 

「リトくん……♡」

 

「ん」

 

「あのね……♡ 私の口じゃ——イけないなら……♡」

 

唾液でてらてらの唇を——ぺろ、と舐めた。

 

「喉の奥——使っていいわよ……♡」

 

リトくんの目が——僅かに開いた。

 

「喉でシゴくから——リトくんが、好きに動いて……♡ 私の頭——掴んでいいから……♡」

 

言ってしまった。

自分から——喉奥を犯してくれと頼んだ。

 

(……もう完全に、壊れてる。私)

 

リトくんが——にやっと笑った。

 

「先生——そういうの好きなんだ」

 

「っ——好きとかじゃなくて——リトくんが気持ちよくなるなら——♡♡」

 

嘘。好き。大好き。

喉を犯されるのが——想像しただけで——もう——。

 

リトくんの手が——私の頭に触れた。

栗色のショートボブに——指が沈んだ。後頭部を——がしっと掴まれる。

 

「行くよ、涼子さん」

 

「んぁ——♡♡ ま、待っ——心の準備——」

 

ずぶっ♡♡

 

待ってくれない。

 

一気に——喉の奥まで押し込まれた。

カリの段差が舌の付け根を擦って——先端が喉壁にぐぷっ♡と当たった。

 

「んぐっ♡♡♡!! ぐっ♡♡——ん゛ん゛っ♡♡♡」

 

喉が——拡張される。気管の入り口が圧迫される。呼吸が——できない。

涙が——反射で、ぶわっと溢れた。

 

リトくんの手が——頭を固定したまま。

腰が——引かれて——、また突かれた。

 

ずぶっ♡♡ ずぷっ♡♡

 

「ぐぽっ♡♡♡ んぐ♡♡ ご、ごぽっ♡♡♡♡」

 

保健室に——下品な音が響き渡った。

喉奥を硬い肉棒が抉るたびに——ぐぽ♡ぐぽ♡と水音が破裂する。

唾液が——制御できない。口の端から——どろどろと溢れて、顎を伝い、首を伝い、Hカップの谷間に流れ落ちていく。

 

両手が——リトくんの太腿を押さえている。

抵抗——の仕草。形だけの。押し返そうとする力は——入っていない。

指が——リトくんのズボンの布地を、くしゃっと掴んでいるだけ。

 

顔は——涙と唾液でぐちゃぐちゃ。

薄緑色の知的な目は——とろんと蕩けて、焦点が合っていない。

鼻から空気を吸おうとして——鼻水まで垂れている。

御門涼子の——「いい女」の面影は——もうどこにもない。

 

リトくんの腰が——加速した。

 

ずぷっ♡♡ ぐぽっ♡♡ ずぶっ♡♡♡ ぐぽっ♡♡♡♡

 

「ん"ん"ん"っ♡♡♡♡ ——ぐぷっ♡♡♡♡♡」

 

喉が——もう自分の体の一部じゃないみたいだ。

リトくんのものが出入りするための——穴。道具。

おもちゃみたいに使われている。

 

両手が——もう太腿を押していない。

力が抜けて——だらんと垂れ下がっている。

 

ぐぽ♡♡ ぐぽ♡♡ ずちゅっ♡♡♡ ぐぷっ♡♡♡♡

 

涙が——止まらない。

苦しくて出る涙と——気持ちよくて出る涙が——混ざっている。

どっちがどっちかもう——わからない。

 

リトくんの手が——私の後頭部を強く掴んだ。

ぐっ、と押し込まれて——根元まで。鼻先がリトくんの下腹に押し付けられた。

 

「——っ♡♡♡♡♡」

 

どくんっ♡♡♡——

 

喉の奥で——脈打った。

びゅるるっ♡♡♡——と、喉壁に直接——熱い塊が叩きつけられた。

 

「ん"ん——♡♡♡♡♡♡ ん゛ぐっ♡♡♡♡♡♡♡」

 

飲めない。一度に多すぎる。

精液が——喉から逆流して、鼻腔に回った。鼻から——白い液体が、ぶくぶくと泡立った。

 

どくっ♡♡ どくっ♡♡ どくっ♡♡♡——

 

まだ出てる。まだ——注がれている。

喉が——精液でいっぱいに——溢れて——。

 

「っぷはぁっ♡♡♡♡!!!」

 

リトくんが——ようやく引き抜いた。

私の口から——精液と唾液がごぽっ♡♡と溢れ出た。白い液体が唇から糸を引いて、顎を流れ落ちて、ノースリーブの胸元をべちゃべちゃと汚していく。

 

「げほっ——けほっ——♡♡ けほ——っ♡♡」

 

むせた。激しくむせた。

肩が——がくがく震えている。涙と鼻水と唾液と精液が——顔中をぐちゃぐちゃにしている。

目の前が——白く霞んでいる。酸欠で。

 

私は——膝をついたまま、肩で息をした。

呼吸が——戻ってくるのに、何秒かかったのかわからない。

 

はぁ——はぁ——はぁ——。

 

喉が——じんじんと痺れている。リトくんの形が——まだ残っている。

声帯のあたりが——腫れぼったくて、声が——出ない。

 

ようやく——顔を上げた。

 

リトくんの顔を——見上げた。

涙でぐしゃぐしゃの、唾液と精液でどろどろの——私の顔で。

 

——にこっ♡と、笑った。

 

「気持ちよかった♡?——リトくん♡」

 

声が——ガラガラに枯れていた。喉を犯された後の——掠れ声。

でも——精一杯の笑顔を向けた。

 

リトくんが——私の頭を、ぽんっと撫でた。

 

「うん。気持ちよかった」

 

——嬉しい。

 

嬉しくて——また涙が出そうになった。

 

「ねえ——リトくん♡」

 

「ん?」

 

「私ね——リトくんのためなら、なんでもするわ♡ 何回でも——何時間でも♡」

 

掠れた声で——ささやいた。

 

「先生じゃなくて——リトくんの女として。ずっと——そばにいたい♡」

 

口元から——まだ精液が垂れている。

顎に——白い雫がゆっくりと伝っている。

薄緑色の目が——蕩けきった甘さで、リトくんだけを見ている。

 

「この保健室は——リトくんと私だけの場所。誰にも——渡さないわ♡」

 

——その声を。

 

保健室の窓から忍び込む風が、カーテンの隙間を微かに揺らした先で。

 

古手川唯が——聞いていることも知らずに。

 

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