※この作品はR-18です。

ヤリチンリトに寝取られるお話   作:大軍

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古手川唯と結城美柑の場合(1)

 放課後——だった。

 

結城くんが——私の隣を歩いている。

 

なぜ——こうなったのか。

 

「確かめるんだろ? 一人ずつ——って言ったよな」

 

結城くんの声が——軽い。あまりにも軽い。

まるで——コンビニに寄り道するみたいな口調で。

 

「今日は——美柑に会いに行こう」

 

「美柑ちゃん——? 妹さんの——?」

 

「ああ。古手川が——俺と美柑の関係を確かめたいなら、家に来ればいい」

 

足が——止まりそうになった。

 

家——結城くんの家。美柑ちゃんがいる——あの家。

 

「わ、私が——結城くんの家に行く理由なんてないでしょう」

 

「あるだろ。風紀委員の調査だ」

 

結城くんが——振り返った。あの涼やかな目。

 

「古手川は——俺が妹にまで手を出してるんじゃないかって、疑ってるんだろ」

 

「——っ」

 

図星——だった。

 

以前——噂を聞いた。「小さい子の胸を」という噂。あれがナナさんのことなのか、美柑ちゃんのことなのか——ずっと、頭の片隅にあった。

 

「疑ってなんか——」

 

「嘘つくなよ。古手川の目——さっきから泳いでる」

 

「泳いで——ない——」

 

泳いでいた。自分でもわかっていた。

 

「来いよ。実の妹と兄の関係を——自分の目で確かめればいい。何もやましいことなんかない」

 

結城くんの声には——一片の後ろめたさもなかった。

 

あの屋上での会話と——同じ。全部さらけ出す余裕。隠すものなど何もないという——自信。

 

「……わかったわ」

 

声が——小さかった。

 

「行くわよ——確かめるだけ。すぐに帰るから」

 

「ああ。好きにしろ」

 

結城くんが——また歩き始めた。

 

私は——その半歩後ろを、ついて歩いた。

 

         *

 

結城家の玄関——だった。

 

住宅街の一角。普通の——二階建ての家。庭に小さな植木があって、表札には「結城」と書いてある。

 

何の変哲もない——家。

 

ヤリチンの巣窟には——見えない。

 

結城くんが——鍵を開けた。

 

「ただいま」

 

声が——玄関に響いた。

 

奥から——ぱたぱたと足音が聞こえた。

 

軽い足音。小さな足音。スリッパではない——素足の、ぺたぺたという音。

 

「リトー? おかえりー!」

 

美柑ちゃんが——玄関に駆けてきた。

 

茶色いロングストレートの髪。大きな丸い目。小柄でスレンダーな身体。

エプロンを——着けていた。料理中だったのか——手にはまだ菜箸を持っている。

 

その顔が——ぱあっと、花が咲いたように明るくなった。

 

結城くんの顔を見た瞬間——目が、きらきらと輝いた。

 

「おかえり、リト! 今日は早いんだね!」

 

「ああ。客を連れてきた」

 

結城くんが——横に半歩ずれて、私を見せた。

 

美柑ちゃんの目が——私を捉えた。

 

きらきらが——一瞬で、すっと曇った。

 

ほんの一瞬。まばたきよりも短い時間。でも——私は、見た。

あの丸い目に——警戒の光が走ったのを。

 

すぐに——笑顔が戻った。

 

「あ——古手川さん。こんにちは」

 

「こんにちは——美柑ちゃん。お邪魔するわね」

 

美柑ちゃんとは——何度か顔を合わせたことがある。

結城くんの家の近くですれ違ったり、学校行事で見かけたり。しっかり者の妹——という印象だった。

 

でも——今日の美柑ちゃんの目が、いつもと違った。

 

私を上から下へ——見た。

 

制服。スカート。胸。

 

視線が——一瞬、私の胸で止まった。

胸が——ブラウスの下で、呼吸に合わせて上下している。

 

美柑ちゃんの目が——すっと細くなった。

 

「どうぞ——上がってください。スリッパ、出しますね」

 

声は——いつも通り、丁寧だった。しっかり者の小学生の、きちんとした応対。

 

でも——私は、違和感を覚えた。

 

美柑ちゃんが——結城くんの靴を、先に揃えていた。

 

私が玄関に立っている間に——美柑ちゃんは結城くんの脱いだ靴を拾い上げ、かかとを揃え、下駄箱の前に丁寧に並べた。

 

自然な動作——すぎた。

 

毎日——やっているのだ。何百回と繰り返して、身体に染みついた動作。

 

妹が兄の靴を揃える——それ自体は、おかしなことではない。

 

でも——その手つきが。

 

まるで——帰宅した夫を迎える妻のように。

 

         *

 

リビング——だった。

 

清潔で、整頓されている。テーブルの上には花が活けてあり、クッションの位置まで揃っている。

 

ここを管理しているのが——小学生だとは信じられなかった。

 

「リト——着替え、出してあるからね」

 

美柑ちゃんが——リビングの椅子の背もたれにかかった衣類を指差した。

 

Tシャツとスウェットパンツ。きちんと畳まれて——用意してある。

 

「おう」

 

結城くんが——無造作にネクタイを緩めた。

 

ブラウスのボタンに手をかける。

 

「ちょ——結城くん——ここで——⁉」

 

私は——目を逸らした。

 

「ん? 自分の家だけど」

 

「人がいるのに——着替えるなんて——」

 

「美柑しかいないし。いつもこうだから」

 

いつも——こう。

 

結城くんが——ブラウスを脱いだ。

 

裸の上半身が——一瞬、視界に入った。引き締まった腹筋。広い肩。

 

目を逸らしたのに——見えてしまった。

 

美柑ちゃんが——結城くんの脱いだブラウスを、さっと受け取った。

 

自然に——まるで息をするように。

 

「リト、今日のシャツ——汗かいてるから、すぐ洗うね」

 

「頼む」

 

美柑ちゃんが——ブラウスを鼻に近づけて、一瞬——匂いを嗅いだ。

 

嗅いだ——ように見えた。

 

(……今——匂いを——)

 

気のせい——かもしれない。洗濯物の汚れ具合を確認しただけ——かもしれない。

 

美柑ちゃんが——Tシャツを広げて、結城くんの頭からかぶせた。

 

袖を通す手が——結城くんの腕に沿って、すっと滑った。

 

「はい、できあがり」

 

にこっ——と笑う。

 

あの笑顔。兄を見上げる、無邪気な笑顔——のはずだ。

 

でも——何か、違う。

 

無邪気さの奥に——所有の色が、滲んでいる。

 

「この子は——あたしのお兄ちゃんです」と。

まだ——一言も言っていないのに。あの目が、あの手つきが——全部、それを主張している。

 

「古手川さん——お茶、何がいいですか?」

 

美柑ちゃんが——キッチンに向かいながら聞いた。

 

「あ——お構いなく——」

 

「麦茶でいい? リトは——冷たいのだよね」

 

結城くんに——確認すらしない。知っている。当然のように。

 

「ああ」

 

美柑ちゃんが——冷蔵庫からピッチャーを取り出した。グラスを三つ。氷を入れて。

 

結城くんのグラスにだけ——氷が多い。

 

知っている——のだ。結城くんの好みを。全部。

 

私は——ソファに座ったまま、その背中を見ていた。

 

エプロン姿の小学生。キッチンに立つその姿は——どう見ても、この家の「奥さん」だった。

 

         *

 

夕食の準備が——始まった。

 

「リト——今日はハンバーグだよ。リトの好きな、デミグラスの」

 

「おう。楽しみだな」

 

「古手川さんも——一緒に食べていきますよね?」

 

「え——いえ、私は——」

 

「食べてけよ、古手川。美柑の飯、うまいから」

 

結城くんが——あっさりと言った。

 

断る隙——を与えない。

 

「……じゃあ——お言葉に甘えて」

 

美柑ちゃんの顔が——一瞬、強張った。

 

口元は笑っている。でも——目が。あの丸い目が。

「あたしが作ったご飯を——この女が食べるの」と。

 

すぐに——また、にこっと笑った。

 

「いっぱい食べてくださいね」

 

キッチンに立つ美柑ちゃんは——手際がよかった。

 

玉ねぎを刻む手。ひき肉をこねる手。フライパンを振る手。

小学五年生とは思えない——熟練した動き。

 

「リトー、味見して?」

 

美柑ちゃんが——小皿を持って、テーブルに向かった。

 

結城くんが——椅子に座ったまま、美柑ちゃんの方を向いた。

 

私は——ソファから、その光景を見ていた。

 

美柑ちゃんが——結城くんの正面に立った。

背中が——こちらを向いている。小さな背中。エプロンの紐が蝶結びになっている。

 

その背中の向こうに——結城くんの顔がある。

 

美柑ちゃんが——少し背伸びをするように、結城くんの顔に近づいた。

 

角度——のせいだ。

 

ソファからだと——美柑ちゃんの頭と、結城くんの顔が——重なった。

 

箸が——見えない。美柑ちゃんの後頭部が邪魔で——二人の顔の間に何があるのか、見えない。

 

ただ——二つの顔が、近づいて。

 

くっついた——ように。

 

「——っ⁉」

 

心臓が——跳ねた。

 

キス——?

 

今——キスした——?

 

身体が——前のめりになった。ソファから腰を浮かせて——首を伸ばして——角度を変えようとした。

 

美柑ちゃんが——身体を引いた。

 

手に——箸を持っていた。小皿の上の箸。ソースがついている。

 

「……おいしい」

 

結城くんの声。何でもない声。唇が——ソースで、少しだけ濡れている。

 

味見——だった。箸で——「あーん」をしていたのだ。

 

(……味見——よね。ただの——味見——)

 

でも——見えなかった。

 

二人の顔が重なっていた、あの一瞬。美柑ちゃんの後頭部に隠されて——本当に箸だけだったのか。唇と唇が触れていなかったのか。

 

確認——できなかった。

 

「ほんと? よかったぁ」

 

美柑ちゃんが——嬉しそうに笑った。

その箸を——自分の口に、ちょん、と当てた。

 

結城くんの唇が触れたはずの箸を——何の抵抗もなく、自分の唇に。

 

あの動作も——角度のせいで。ちょうど美柑ちゃんが横を向いた瞬間に見えた——だけ。

 

もし——私がソファに座っていなかったら。もし——もう少し近くにいたら。

 

あの一瞬の「重なり」が——本当は何だったのか、わかったのかもしれない。

 

結城くんは——何も言わなかった。私の方を見もしなかった。

 

当たり前のことが起きただけ——という顔をしている。

 

私は——ソファの上で、拳を握りしめていた。

 

爪が——掌に食い込む。

 

(普通——よね。妹が兄の世話をする。味見をさせる。それだけの——こと——)

 

それだけのこと——のはずだ。

 

なのに——心臓が、どくどくと鳴っている。

 

料理の湯気の向こうで——美柑ちゃんが、鼻歌を歌いながらハンバーグを成形している。

 

幸せそう——だった。

 

リトのために料理を作る小学生。帰ったら服を着替えさせ、好みの飲み物を出し、味見は「あーん」で。

 

まるで——新婚の妻のような。

 

(妹——よね。ただの、妹——よね——?)

 

自分に——問いかけた。

 

答えは——出なかった。

 

         *

 

「ちょっと——トイレ」

 

結城くんが——立ち上がった。

 

「あ、リト——待ってて」

 

美柑ちゃんが——手を洗って、エプロンで拭きながら、結城くんの後を追った。

 

「——え?」

 

私は——二人の背中を見た。

 

結城くんが——廊下を歩く。美柑ちゃんが——その半歩後ろを、ぱたぱたとついていく。

 

トイレの前で——美柑ちゃんが立ち止まらなかった。

 

結城くんがドアを開けて——美柑ちゃんが、そのまま一緒に入ろうとしている。

 

「ちょっと——美柑ちゃん——⁉」

 

私は——思わず声を上げた。

 

「トイレに——一緒に入るの——⁉」

 

美柑ちゃんが——振り返った。

 

きょとん——とした顔。何がおかしいの? という顔。

 

「え? うちは——いつもこうだよ?」

 

「いつも——⁉」

 

「リトが用足す間——タオル渡したり、手洗いの準備したりするの。小さい頃から——ずっとそうだから」

 

美柑ちゃんの声は——平坦だった。

嘘をついている声——ではなかった。

 

本当に——当たり前だと思っている。

 

「で、でも——もう高校生と小学生よ——⁉ 兄妹でも——トイレは別々に——」

 

「古手川さんちは——そうなんですね」

 

美柑ちゃんが——にこっと笑った。

 

にこっ——と。でも目が——笑っていない。

「うちのことに口を出すな」と——あの丸い目が言っている。

 

「うちは——うちのやり方があるから」

 

結城くんが——何も言わずにトイレに入った。

 

美柑ちゃんが——その後に続いた。

 

ドアが——閉まった。

 

かちゃ——と、鍵の音。

 

私は——廊下に一人、取り残された。

 

(……普通——? 普通なの——? 兄妹でトイレに一緒に入るのが——?)

 

普通——じゃない。どう考えても——普通じゃない。

 

でも——他人の家のルールに、口を出す権利が私にあるのか。

風紀委員の管轄は学校であって——各家庭の生活習慣まで——。

 

(——確かめるのよ。確かめに来たんでしょう——古手川唯)

 

足が——動いた。

 

トイレのドアの前に——立った。

 

古い家のドアだ。木製の——隙間がある。蝶番の側に——数ミリの隙間。

 

覗く——なんて。盗み見るなんて。風紀委員として——最低の行為。

 

でも——結城くん自身が言ったのだ。「自分の目で確かめろ」と。

 

私は——ドアの隙間に、目を寄せた。

 

         *

 

最初に見えたのは——美柑ちゃんの後頭部だった。

 

茶色いロングストレートの髪が——揺れている。

 

膝をついていた。

 

トイレの床に——小さな膝を——ぺたん、と。

 

結城くんが——便座に座っている。ズボンが——膝まで下りている。

 

美柑ちゃんが——結城くんの股間に、顔を埋めていた。

 

ちゅぽっ♡——

 

水音が——聞こえた。

 

(——うそ——)

 

頭が——真っ白になった。

 

美柑ちゃんが——結城くんの——口で——。

 

(やめ——やめなさい——美柑ちゃん——‼)

 

叫びそうになった。ドアを叩きそうになった。

今すぐ——この子を助けなきゃ——結城くんに——無理やり——。

 

でも——手が、止まった。

 

美柑ちゃんの——手が。

 

結城くんの太腿の上に、両手を置いている。

押し返すように——ではなかった。支えるように。自分の身体を安定させるために。

 

結城くんの手は——頭を掴んでいない。

 

便座の縁に——両手を置いている。力を入れていない。何もしていない。

 

美柑ちゃんが——自分で——やっている。

 

自分から——膝をついて。自分から——咥えて。自分の意思で——頭を動かしている。

 

(——自分から——?)

 

ちゅぽっ♡——じゅるっ♡——ちゅぱっ♡♡——

 

美柑ちゃんの頭が——前後に揺れている。

ゆっくり——ではなかった。一定のリズムで。迷いのない動き。

 

慣れている——と、思った。

 

何度も——何度も——繰り返してきた動き。身体に染みついた——あの靴を揃える手つきと同じ——。

 

美柑ちゃんの口元が——一瞬、見えた。

 

唇が——結城くんの陰茎の根元まで、ぴったりと密着していた。

鼻先が——結城くんの下腹部に触れている。全部——口の中に収めている。

 

小学五年生の——小さな口に。

 

(——全部——入って——)

 

信じられなかった。

 

御門先生は——あの大人の女性の先生は——途中で顎が疲れて止まった。

喉の奥を使わせてほしいと——自分から頼んだほどだった。

 

なのに——美柑ちゃんは——苦しそうな素振りを、一切見せない。

 

美柑ちゃんが——ゆっくりと口を引いた。

 

ずるるっ——♡

 

結城くんの陰茎が——美柑ちゃんの唇から現れた。

唾液で——てらてらと光っている。硬く張り詰めて——血管が浮いて——カリの部分がくっきりと膨らんでいる。

 

美柑ちゃんの舌が——伸びた。

 

小さな舌。ピンク色の。

 

その舌が——カリの裏側を——ちろちろ♡——と舐め上げた。

 

裏筋に沿って——根元から先端まで——舌先が、蛇のように這い上がる。

 

先端に到達すると——舌先をくるっ♡と回して——尿道口を、ちゅっ♡と吸った。

 

「っ——」

 

結城くんの腹筋が——微かに震えた。

 

あの結城くんが——反応している。

 

あの——御門先生のフェラでも、自分から腰を動かすだけの余裕を見せていた結城くんが。

喉奥を好きに使っても、射精まで先生を何十分も使い続けた——あの男が。

 

美柑ちゃんの——舌一つで——腹筋を震わせている。

 

美柑ちゃんが——また、全部を口に含んだ。

 

ずぷっ——♡♡

 

喉が——膨らんだ。小さな喉が——結城くんの形に、ぐぼっと突き出ている。

 

えずかない。涙を流さない。鼻水も出ない。

 

御門先生が——顔中をぐちゃぐちゃにしながら、やっとの思いで受け入れていた行為を——この小学生は、何の苦もなく——。

 

じゅぽ♡——じゅぽ♡——じゅぽっ♡♡——

 

美柑ちゃんの頭が——速度を上げた。

 

リズムが——変わった。

さっきまでの一定のテンポから——不規則な、緩急のある動きに。

 

深く咥えて——浅く引いて——カリだけを唇で包んで、きゅっ♡と締めて——また深く。

舌は——止まっていない。咥えたまま——舌の裏面で竿を擦り、舌先でカリの段差を弄び、頬を窄めて真空を作って——。

 

同時に——全部を、やっている。

 

「——っ」

 

結城くんの手が——便座の縁を、ぎゅっと握った。

指が——白くなっている。

 

あの余裕のある男が——便座にしがみついている。

 

(……嘘——結城くんが——こんな——)

 

御門先生の時と——全然違う。

 

あの時の結城くんは——終始、支配者だった。先生の頭を掴み、自分のペースで喉を犯し、好きなタイミングで射精した。

 

でも——今。

 

結城くんは——美柑ちゃんに、されている。

 

主導権が——完全に、この小学生の口の中にある。

 

ちゅぽっ♡♡——じゅるるっ♡♡——ちゅぱっ♡♡♡——

 

水音が——狭いトイレに反響して。ドアの隙間から——私の耳に。

 

美柑ちゃんの小さな手が——結城くんの太腿を、きゅっと握った。

 

合図——のように。

 

結城くんの腰が——微かに浮いた。

 

来る——と、思った。

 

美柑ちゃんが——根元まで深く咥えたまま——喉を、ごくっ♡と動かした。

 

嚥下する動き。飲み込む動き。陰茎を咥えたまま——喉の筋肉で、先端を搾るように。

 

どくんっ——♡♡

 

結城くんの太腿が——震えた。

 

どくっ♡——どくっ♡♡——どぴゅっ♡♡♡——

 

美柑ちゃんの喉が——こくっ♡——こくっ♡♡——と動いた。

 

飲んでいる。

 

精液を——口から一滴も溢さず——全部——飲み込んでいる。

 

御門先生は——喉で出された時、むせた。精液がごぽっと口から溢れて、顔中がぐちゃぐちゃになった。

 

美柑ちゃんは——目を閉じて。静かに。こくっ♡、こくっ♡と。

 

まるで——温かいスープを味わうように。

 

数秒——の沈黙。

 

美柑ちゃんが——ゆっくりと口を離した。

 

ぷはっ——♡

 

唇に——白い糸が一本、結城くんの先端との間に光って——ぷつん、と切れた。

 

「リト——おいしかった」

 

美柑ちゃんが——見上げた。

 

あの丸い目。無邪気な——大きな目。

 

ソースの味見をした時と——同じ笑顔で——結城くんを見上げている。

 

「ん——ありがとな、美柑」

 

結城くんの声が——少しだけ、掠れていた。

 

余裕——が、わずかに崩れている。あの涼やかな声に——ほんの少しだけ、息が混じっている。

 

何分——だったのか。

 

五分——いや、もっと短かったかもしれない。

 

御門先生が——顎を痛めて、喉を差し出して、顔中をぐちゃぐちゃにして——やっと搾り出した一回を。

 

この小学生は——五分もかからず——涙一つ流さず——きれいに、全部飲んで——。

 

私は——ドアから顔を離した。

 

足が——震えていた。

 

廊下の壁に手をついて——かろうじて立っている。

 

(——あの子は——ただの妹なんかじゃ——)

 

心臓が——喧しい。

呼吸が——浅い。

 

ドアの向こうで——水を流す音が聞こえた。

 

美柑ちゃんが——結城くんの身体を拭いているのだろう。服を整えているのだろう。

あの靴を揃える手つきで——あのTシャツをかぶせる手つきで。

 

全部——同じなのだ。

 

靴を揃えるのも。着替えを手伝うのも。味見を「あーん」でさせるのも。トイレで——口で——。

 

美柑ちゃんにとっては——全部が、「お兄ちゃんのお世話」。

 

全部が——日常。

 

ドアノブが——がちゃり、と動いた。

 

(——出てくる——‼)

 

私は——反射的に、廊下の壁際まで後ずさった。

 

見ていなかった——フリ。何も聞いていない——フリ。

 

ドアが——まだ開かなかった。

 

鍵を開ける音が——して。でも——ドアが開かない。

 

中から——声が聞こえた。

 

「リト——入れてからにして」

 

美柑ちゃんの——声。小さな声。甘い声。

 

「ん。——立て。こっち向いて」

 

結城くんの——声。静かな声。指示する声。

 

ごそ——と、衣擦れの音。

 

私は——また、ドアの隙間に目を寄せていた。

 

やめなさい——と。頭の中で叫んでいるのに——身体が、言うことを聞かない。

 

美柑ちゃんが——立ち上がっていた。

 

結城くんに向き合う形で——背を向けて——壁に両手をついている。

スカートが——めくり上げられていた。小さなお尻が——露出している。

 

白い。小さい。丸くて——薄い。子供の——お尻。

 

結城くんが——ポケットから何かを取り出した。

 

黒い——何か。

 

小さな——でも、美柑ちゃんの身体に対しては十分すぎる太さの——。

 

アナルプラグ——だった。

 

黒いシリコンの——栓。根元が細くなって、先端に向かって膨らむ形状。一番太い部分が——美柑ちゃんの手首くらいある。

 

(——そんな——ものを——あの子に——)

 

結城くんが——プラグに何かを塗った。透明なジェル。ローション——だろう。

手慣れた動作。何度もやってきた——手つき。

 

「美柑——力抜け」

 

「ん——わかってる」

 

美柑ちゃんの声が——柔らかかった。

怖がっていない。嫌がっていない。

 

結城くんの手が——美柑ちゃんの小さなお尻の谷間に、プラグの先端を当てた。

 

「入れるぞ」

 

「うん——」

 

美柑ちゃんが——壁についた手に、きゅっと力を込めた。

 

ぬぷっ——♡

 

プラグの先端が——美柑ちゃんの穴に沈んだ。

 

「っ——♡」

 

美柑ちゃんの肩が——びくっと震えた。

でも——声は出さなかった。唇を噛んで——ぐっと耐えている。

 

結城くんが——ゆっくりと、プラグを押し込んでいく。

 

ぬぷぷっ——♡♡

 

一番太い部分が——穴の入り口を、じわじわと押し広げている。

白い肌が——黒いシリコンの周りで、ぐいっと引き伸ばされていく。

 

「は——♡ ん——♡♡」

 

美柑ちゃんが——結城くんの方に首だけ振り向いた。

 

あの丸い目が——潤んでいる。唇が——半開きで、小さく息を吐いている。

 

「リト——もうちょっと——ゆっくり——」

 

「わがまま言うな。いつものサイズだろ」

 

「だって——さっきので——ちょっと——敏感になって——♡」

 

さっきの——フェラの時に、自分も感じていた——ということだろうか。

 

結城くんが——最後の一押しをした。

 

ずぽんっ——♡♡

 

プラグの一番太い部分が——穴の中に飲み込まれた。

根元のくびれが——括約筋にぴたりと嵌まって——プラグが固定された。

 

美柑ちゃんの小さなお尻の谷間に——黒い台座だけが見えている。

 

「——♡♡」

 

美柑ちゃんの膝が——一瞬、かくんと折れかけた。

結城くんの手が——腰を支えた。

 

「大丈夫か」

 

「だい——じょぶ——♡」

 

大丈夫——と言いながら、目尻に涙が滲んでいる。

 

結城くんが——美柑ちゃんのスカートを下ろした。

プリーツスカートが——すとんと落ちて、お尻を覆い隠した。

 

外から見れば——何もない。普通の小学生のスカート。

 

でも——その下に。

 

結城くんが——美柑ちゃんの頭を、ぽんぽんと叩いた。

 

「いい子だ」

 

「……えへへ——♡」

 

美柑ちゃんが——照れたように笑った。

 

褒められて——嬉しそうに。お兄ちゃんに「いい子」と言われて——。

 

お尻の中に——あんなものを入れられて——「いい子」と——。

 

(——やめて——見せないで——もう——)

 

私は——ドアから離れた。

 

今度こそ——離れた。

 

廊下を——よろよろと歩いて、リビングのソファに——崩れ落ちるように座った。

 

         *

 

ドアが——開いた。

 

結城くんが——先に出てきた。何食わぬ顔で。手を拭きながら。

 

美柑ちゃんが——その後ろから出てきた。

 

歩き方が——普通だった。

 

普通——に見えた。少しだけ歩幅が小さい気もするけれど——気のせいかもしれない程度の。

 

「お待たせ、古手川さん」

 

美柑ちゃんが——にこっと笑った。

 

あの笑顔。さっきと同じ——しっかり者の小学生の、丁寧な笑顔。

 

「ハンバーグ——もう焼けるよ。もうちょっと待っててね」

 

「え——え、ええ——ありがとう——美柑ちゃん——」

 

声が——裏返った。自分でもわかった。

 

美柑ちゃんが——キッチンに戻った。

 

エプロンの紐を結び直して——フライパンの前に立つ。

 

「リト——お皿、出してくれる?」

 

「はいはい」

 

結城くんが——食器棚から皿を取り出している。

 

日常——だ。兄妹の——何の変哲もない、夕食前の光景。

 

美柑ちゃんが——フライパンを傾けて、ハンバーグを皿に移している。

立って——歩いて——料理して。

 

(——あの子の——お尻の中に——今——あれが——)

 

思考が——止まらない。

 

美柑ちゃんが——皿を持って、テーブルに運んだ。

 

歩くたびに——スカートが揺れる。太腿の上で——ふわりと。

 

あのスカートの下に。下着の下に。あの小さなお尻の穴の中に——黒いプラグが——今この瞬間も——。

 

美柑ちゃんが——私の前に、皿を置いた。

 

「はい——古手川さんの分。デミグラスソース、たっぷりかけたよ」

 

笑顔——だ。何ともない笑顔。

 

テーブルに座る時——美柑ちゃんの動きが、ほんの一瞬だけ——固まった。

 

椅子に腰を下ろす瞬間。お尻が座面に触れる瞬間。

 

「——っ」

 

微かに——唇が、きゅっと結ばれた。眉が——ぴくりと動いた。

 

でも——すぐに、何事もなかったかのように座り直した。

 

「いただきます」

 

美柑ちゃんが——手を合わせた。

 

結城くんが——隣に座った。

 

「古手川も——食えよ」

 

「い——いただきます——」

 

フォークを——持った。手が——震えている。

 

ハンバーグを——切った。デミグラスソースが——皿の上に広がる。

 

口に運んだ。

 

おいしい——と思った。本当に——おいしかった。

肉汁が溢れて、ソースが絡んで。小学生が作ったとは思えないクオリティ。

 

「おいしいでしょ? 美柑の得意料理なんだ」

 

「ええ——本当に——おいしいわ——美柑ちゃん」

 

「えへへ——ありがとうございます」

 

美柑ちゃんが——照れたように頬を染めた。

 

その顔が——さっきの「えへへ——♡」と重なった。

 

プラグを入れられて——「いい子」と言われて——照れた、あの顔と——同じ顔。

 

(——やめなさい——古手川唯——‼ 食事中に——そんなこと——)

 

ハンバーグを——もう一口。

 

おいしい。おいしいのに——味が、頭に入ってこない。

 

「美柑ちゃん——毎日、こうやってご飯を作ってるの?」

 

「うん。リトの分と——あたしの分。お父さんは——仕事で遅いから」

 

「お母さんは——?」

 

「マンガ家で——ずっと缶詰。ほとんど家にいないの」

 

美柑ちゃんが——にこにこしながら話している。

 

「だから——あたしがリトのご飯を作って、洗濯して、掃除して。全部——あたしがやるの」

 

「大変——ね。小学生なのに——」

 

「大変じゃないよ。だって——リトのためだもん」

 

美柑ちゃんの目が——きらきらしていた。

 

リトのため——と言う時の、あの目。

 

料理を作るのも。洗濯をするのも。掃除をするのも。靴を揃えるのも。着替えを用意するのも。

 

トイレで——口で——するのも。

お尻に——あれを入れられるのも。

 

全部——「リトのため」。

 

全部が——この子にとっては、同じ重さの「お世話」。

 

美柑ちゃんが——ハンバーグを食べながら、足をぷらぷらさせている。椅子が高くて——足が床に届かないのだ。

 

子供——だ。まだ——子供。

 

足が届かない椅子に座って。手作りのハンバーグを食べて。お兄ちゃんの隣で、にこにこして。

 

その小さなお尻の中に——黒いプラグを埋め込まれたまま。

 

座るたびに——奥を突かれているはずだ。

フォークを口に運ぶたびに——身体が微かに揺れて、プラグの角度が変わっているはずだ。

 

なのに——美柑ちゃんの顔は、平気だった。

 

ハンバーグを——おいしそうに食べている。結城くんに「おかわりは?」と聞いている。笑っている。

 

私にだけ——わかる。

 

さっき椅子に座った瞬間の——あの、一瞬の硬直。唇が結ばれた、あの一瞬。

あれだけが——唯一の綻び。

 

それ以外——完璧だった。

 

この子は——あの異物を体内に抱えたまま、日常を演じている。

兄の客をもてなし、料理を振る舞い、笑顔で会話をしている。

 

小学五年生が——。

 

「古手川さん——おかわり、いる?」

 

「い——いえ——十分よ——ごちそうさま——」

 

「そっか。じゃあ——お皿、下げるね」

 

美柑ちゃんが——立ち上がった。

 

立ち上がる瞬間——また、一瞬だけ。

 

腰が——ぴくっと揺れた。

 

プラグが——動いたのだ。座っていた分、奥に押し込まれていたものが——立った衝撃で、角度が変わって——。

 

美柑ちゃんの耳が——ほんの少しだけ、赤くなっていた。

 

でも——皿を重ねる手は、震えていなかった。キッチンに運ぶ足取りは、乱れていなかった。

 

この子は——壊れている。

 

壊れているのに——壊れていないフリが、完璧すぎて——壊れていることに気づけない。

 

私以外の誰かが見たら——ただの、しっかり者の妹にしか見えないだろう。

 

私だけが——知っている。

 

あのスカートの下の秘密を。あの笑顔の裏側にあるものを。

 

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