※この作品はR-18です。

ヤリチンリトに寝取られるお話   作:大軍

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古手川唯と結城美柑の場合(3)

 

帰る——帰らなきゃ。

 

私は——歩き出した。一歩。二歩。アスファルトの上を——ローファーが、こつ、こつ、と叩く。

 

三歩——で、止まった。

 

足が——止まった。頭が止めたのではない。足が——勝手に。

 

(——見なきゃ——)

 

その思考が——どこから湧いたのか、わからなかった。

 

(——見て——どうするの——古手川唯——)

 

見てどうする。見たら——もっと苦しくなる。もっと——壊れる。

見なければ——今日はただの「変な夕食」で済ませられる。美柑ちゃんが転んだ——それだけの話にできる。

 

でも——。

 

あのドアの向こうで——今。

 

プラグを抜かれた穴が——開いたまま——結城くんが——。

 

(——確かめなきゃ——風紀委員として——‼)

 

嘘だ。そんなの——建前だ。

風紀委員の管轄は学校の中だ。他人の家の中で何が起きているかなんて——関係ない。

 

それなのに——足が、勝手に反転した。

 

私は——結城家の玄関に、戻っていた。

 

夕闇が——濃くなっている。街灯が一つ、ぽつんと灯り始めていた。住宅街に——人影はない。

 

ドアの前——に、立った。

 

左手で——ドアノブに触れた。指先が——冷たい金属に触れて——ひやりとした。

 

回した——ほんの少しだけ。

 

鍵は——かかっていなかった。

 

美柑ちゃんが鍵を閉めた音を——さっき聞いた。かちゃ、と。

でも——鍵が開いている。

 

(——結城くんが——開けた——?)

 

いつ。なぜ。

 

わかっている。

わかっている——のに、認めたくない。

 

私が——戻ってくることを。覗くことを。結城くんは——わかっていた。

 

だから——鍵を開けた。

 

(——罠だ——これは——罠——)

 

わかっている。わかっていて——私は、ドアを引いた。

 

三センチ——だけ。

 

夕暮れの外気が——隙間からすう、と玄関の中に流れ込む。

 

中は——薄暗かった。廊下の照明はついていない。リビングの奥から——暖色の光が、ぼんやりと漏れている。

 

音が——聞こえた。

 

ちゅ——。

 

くちゅ——。

 

んっ——ちゅる——♡

 

キスの——音。

 

ドアの隙間から——三メートル先。玄関の——上がり框のすぐ奥。

 

二人が——いた。

 

美柑ちゃんが——結城くんを、押し倒していた。

 

正確には——廊下のフローリングの上に、結城くんが仰向けに転がっていて——その上に、美柑ちゃんが馬乗りになっていた。

 

美柑ちゃんの——小さな両手が、結城くんの胸元のTシャツをぐしゃっと掴んでいる。

 

そして——唇を——重ねていた。

 

美柑ちゃんの方から——押し付けるように。食いつくように。

 

ちゅ♡——ちゅぅ♡——ん、ちゅるっ♡♡

 

「——っ‼」

 

息を——飲んだ。声は出さなかった。出せなかった。

 

美柑ちゃんが——結城くんに、キスしている。

さっきの——しっかり者の妹が。「転んじゃって」と笑った女の子が。

 

その女の子が——兄の上に跨って——自分から——舌を入れている。

 

美柑ちゃんの肩が——怒っていた。

 

小さな肩甲骨が——ブラウスの下でぎゅっと寄って、背中全体に力が入っている。

 

「——ばか——」

 

美柑ちゃんの声が——キスの合間から漏れた。唇を離した一瞬——糸を引く唾液が、薄暗い廊下の光にきらりと光った。

 

「ばか——リト——ばか——っ」

 

怒っている——のだ。

 

「古手川さんの前で——あんなこと——っ」

 

ちゅ♡♡——と、また唇を押し付ける。怒りをぶつけるように——噛みつくように。

 

「あたしが——どんだけ——恥ずかしかったか——わかんないの——?」

 

「わかってるって——」

 

結城くんの声が——笑いを含んでいた。宥めるような——余裕のある声。

 

「だから——ごめんって」

 

「ごめんじゃ——ないのっ——」

 

ちゅるっ♡——と、深いキス。怒っているはずなのに——離れない。口が——結城くんの唇を、手放せない。

 

結城くんの両手が——美柑ちゃんのスカートの裾から中に入った。

 

自然な動きだった。呼吸をするように——当たり前に。

 

両手が——スカートの中で、美柑ちゃんのお尻を掴んだ。

 

ぐにっ♡——

 

「——ぁ♡」

 

美柑ちゃんの口から——甘い声が漏れた。

 

小さなお尻を——結城くんの大きな手が、鷲掴みにしている。スカートが——手の動きに引っ張られて、ずるずると捲れ上がっていく。

 

白い——下着が見えた。子供用の——シンプルな白い下着。

 

結城くんの指が——下着の上から、ぐにぐにと尻肉を揉みしだいている。

 

「ん——♡ やっ——♡ リト——話——聞いてっ——」

 

怒りたいのに——身体が声を裏切る。

 

結城くんの指が——下着の縁から中に入った。白い布地を横にずらして——直接、素肌を。

 

「んっ——♡♡」

 

美柑ちゃんの腰が——びくんと跳ねた。

 

そして——結城くんが、美柑ちゃんのお尻を——こちらに向けた。

 

美柑ちゃんの頭は——結城くんの胸の方。お尻は——玄関の方。つまり——私の方。

 

わざと——だ。

 

下着をずらした手で——両方の尻たぶを、左右に開いた。

 

「——」

 

声が——出なかった。

 

穴が——開いていた。

 

美柑ちゃんの——肛門が。

 

さっきまでプラグが入っていた穴が——閉じきれずに、ぽかんと——開いていた。

 

暗い廊下の中でも——わかる。あの小さな穴が——括約筋が弛緩したまま——丸く——。

 

すう——と。

 

玄関から流れ込む夕方の空気が——美柑ちゃんの開いた穴を撫でた。

 

ぶるっ——♡

 

美柑ちゃんの全身が——震えた。小刻みに——背中全体が、ぞくりと粟立った。

 

「ひゃ——っ♡♡」

 

甲高い——声。

 

「な——なに——っ♡ 何か——入ってきた——冷たい——っ♡♡」

 

空気——だ。ただの——外気が。開いた穴の中に、すう、と入り込んだだけ。

 

美柑ちゃんの身体が——それだけで、びくびくと震えている。腸壁の粘膜に——外気が直接触れて——。

 

結城くんの手が——さらにお尻を左右に引き開いた。

 

ぐっ——と。容赦なく。小学生の小さな尻を——両手の指で、最大限に。

 

穴が——もっと開いた。

 

(——っ‼)

 

ドアの隙間から——見えた。

 

赤い——内壁。薄いピンクが混じった赤。つやつやと——粘液に濡れて光っている。腸壁の——ひだが。柔らかく——波打って。

 

グロテスクなはず——だった。

 

グロテスクなはずなのに——美しかった。

 

小学生の——白い肌。薄い脂肪に覆われた柔らかなお尻の丘。その谷間の奥に——ぽかんと開いた、赤い穴。純白の下着がずれたまま——太腿に引っかかっている。

 

人形のような——肌の白さと。内臓の——生々しい赤。

 

その対比が——残酷なほど——綺麗だった。

 

「あ——♡♡♡ やだ——リト——開かないで——♡♡」

 

美柑ちゃんの声が——泣きそうに震えている。

 

「変な感じ——する——♡♡ お腹の中——すぅすぅする——♡♡♡」

 

空気が——穴の中に入り続けている。閉じられない穴に——外気が侵入して——内壁を冷やしている。

 

美柑ちゃんの腰が——ふるふると震えていた。

 

「リトのばか——♡♡」

 

怒っている——はずなのに。声は——甘い。

 

「あたしの——こんなとこ——開いて——♡♡ 古手川さんに——見られたらどうするの——♡♡」

 

見られて——いる。

 

今——まさに。

 

私は——ドアの隙間に張り付いたまま——三メートル先の、小学生の肛門の内部を——凝視していた。

 

結城くんが——穴の中に、両手の人差し指を差し入れた。

 

ぬるっ——♡

 

「ひっ——♡♡♡」

 

指が——穴の縁に引っ掛かって——左右に、ぐいっと。

 

さっきより——もっと、開いた。

 

赤い腸壁が——さらに露出する。ひだのひとつひとつが——見える。てらてらと光る粘膜の皺が——ぴくぴくと蠕動している。生きている——内臓の動き。

 

美柑ちゃんの身体が——がくがくと震えた。

 

「や——♡♡♡♡♡ やだ——♡♡♡♡♡ 見ないで——リト——♡♡♡♡」

 

「見てない——見てないって」

 

結城くんが——笑いながら言った。見ていないのは——結城くんだけだ。穴を開いているのが結城くんで——見ているのは——私。

 

「うぅ——♡♡」

 

美柑ちゃんが——結城くんのTシャツに顔を埋めた。

 

「ばか——ばか——ばかっ——♡♡♡♡」

 

小さな拳が——結城くんの胸を、ぽかぽかと叩いている。力なんか——入っていない。いじけた子供の——ぐずりの動作。

 

でも——お尻は、結城くんの手の中にある。逃げていない。逃げる気が——ない。

 

穴を開かれたまま——いじけている。感じながら——怒っている。

 

美柑ちゃんの腰が——くねっ、と動いた。

 

無意識——だ。開かれた穴に入り込む空気に——身体が勝手に反応して——腰が、淫らにくねる。

 

「リト——♡♡」

 

「ん?」

 

「——もう——お尻元に戻してよ——♡♡♡」

 

美柑ちゃんの声が——泣き声と甘え声の中間で——結城くんのTシャツに吸い込まれていく。

 

結城くんは——指を動かさなかった。

 

穴を——開いたまま。赤い内壁を——晒したまま。

 

「戻してほしい——?」

 

「うん——♡♡♡♡」

 

「じゃあ——『お兄ちゃん、ごめんなさい』って言ったら——閉めてやるよ」

 

「なんで——あたしが謝んの——っ‼♡♡」

 

美柑ちゃんが——顔を上げた。涙で濡れた目が——結城くんを睨んでいる。

 

でも——睨みながら、腰が——また、くねっと動いた。

 

結城くんが——片手で美柑ちゃんのお尻を押さえたまま——もう片方の手で、自分のズボンのベルトを外した。

 

がちゃ——と、金具の音。

 

ジッパーを——下ろす。布擦れの音が——静かな廊下に、やけに大きく響いた。

 

ズボンが——膝まで下がった。ボクサーパンツの上から——もう、わかる。

 

布地を——押し上げている。硬く——太く——脈動するように。

 

結城くんが——パンツの腰ゴムに指を引っ掛けて、下ろした。

 

陰茎が——跳ねるように飛び出した。

 

(——っ⁉)

 

私は——ドアの隙間に張り付いたまま、息を止めた。

 

大きい——。

 

あのプラグよりも——遥かに。

 

怒張した竿が——薄暗い廊下の中で、鈍く光っていた。カリの部分が——きのこのように張り出して——幹から先端まで、太い血管が浮き上がって脈を打っている。先端が——すでに透明な液で濡れて——てらてらと。

 

あのプラグは——美柑ちゃんの穴を「準備」していたのだ。

 

これを——入れるために。

 

結城くんが——美柑ちゃんの開いたままの穴に、先端を当てた。

 

ぴたっ——と。カリの丸い頭が——弛緩した括約筋に触れる。

 

「——っ♡♡」

 

美柑ちゃんの背中が——びくんと反った。

 

「や——リト——まっ——♡♡」

 

美柑ちゃんが——慌てて結城くんのTシャツを引っ張った。

 

「古手川さん——帰ったばっかり——なのに——♡♡」

 

声が——裏返っていた。焦り。羞恥。でも——その下に——期待が、滲んでいる。

 

「ずっと我慢してたんだから——いいだろ?」

 

結城くんの声が——低く、穏やかだった。

 

「美柑が——あのプラグ入れて、古手川の前で頑張ってる間——ずっと、こうなってた」

 

先端を——穴の入り口に押し付けたまま——ぐりっ、と回すように動かした。

 

「あ♡——あ♡♡——だめ——ぇ♡♡♡」

 

「いいだろ——?」

 

返事を——待たなかった。

 

ずぶ——♡♡♡

 

腰を——ゆっくりと、押し込んだ。

 

プラグで広げられていた穴が——陰茎の先端を、するりと飲み込んだ。括約筋が——カリの傘の部分をぬるっと呑み込んで——その先の、竿の太さに——ぎゅう、と締まる。

 

「あっ——♡♡♡♡——入って——くるっ——♡♡♡♡♡」

 

美柑ちゃんの声が——壊れた。

 

さっきまでの——「ばか」も「恥ずかしい」も——全部、吹き飛んだ。

 

ずぶ♡——ずぶぶ♡——ずぶぶぶ♡♡♡——

 

ゆっくりと——奥へ。一センチずつ——内壁の凹凸を確かめるように。

 

美柑ちゃんの穴が——陰茎の形に沿って、ぬるぬると開いていく。プラグで慣らされた粘膜が——人間の体温を持った異物を——シリコンとは比較にならない熱量を——受け入れていく。

 

「あ♡♡♡——あ♡♡♡——あっ♡♡♡♡——おっきい——♡♡♡♡♡——プラグより——ぜんぜん——♡♡♡♡♡♡」

 

美柑ちゃんの両手が——結城くんのTシャツから離れた。力が——入らない。指が——廊下のフローリングの上を、ぱたぱたと叩いている。

 

身体が——受け入れることだけに集中している。他の動作が——全部、止まった。

 

結城くんの腰が——根元まで押し込まれた。

 

ずぷん♡♡♡——

 

「——ぁ♡♡♡♡♡♡♡——————」

 

美柑ちゃんの目が——見開かれた。口が——大きく開いて——声にならない息だけが漏れた。

 

全部——入った。

 

小学生の小さな身体に——結城くんの陰茎が、根元まで。

 

「——♡♡♡♡♡♡」

 

美柑ちゃんの全身が——ぶるぶると震えている。内臓を——押し広げられている。腸壁の襞が——一つ一つ、陰茎の形に押し潰されて——密着している。

 

結城くんが——ゆっくりと、腰を引いた。

 

ずるっ♡——

 

「ひぁ♡♡♡♡——」

 

抜けかける感触。内壁が——陰茎に吸い付いて、一緒に引っ張られる。ぴんくの粘膜が——穴の入り口から少しだけ、めくれるように外に引き出される。

 

そして——また、押し込む。

 

ずぶっ♡♡♡——

 

「あっ♡♡♡♡♡♡——」

 

ゆっくりと——往復。内壁の凹凸を——一つずつ、なぞるように。カリの傘が——腸壁の襞を一枚ずつ押し開いて——通過するたびに——美柑ちゃんの身体が、びくっと跳ねる。

 

ずる♡——ずぶ♡——ずる♡♡——ずぶ♡♡——

 

「あっ♡——あっ♡♡——やっ♡♡——リト♡♡♡——」

 

美柑ちゃんの声が——止まらなかった。

 

我慢——できていない。さっきまで古手川さんの前で完璧に演じていた「しっかり者の妹」が——声を制御する力を、完全に失っていた。

 

結城くんの腰が——速くなった。

 

ずぷっ♡——ずぷっ♡♡——ずちゅっ♡♡♡——

 

「あ♡♡♡——あ♡♡♡♡——あ♡♡♡♡♡♡——だめっ♡♡♡♡——声っ——出ちゃ——♡♡♡♡♡♡」

 

もう——出ている。廊下に——美柑ちゃんの喘ぎ声が反響している。天井と壁と床に——甘い声が跳ね返って——私のいる玄関まで、はっきりと届いている。

 

「我慢——しなくていいだろ。古手川はもう帰った」

 

結城くんの声だけが——冷静だった。腰の動きとは裏腹に——呼吸すら乱れていない。

 

帰って——いない。

 

帰っていないのを——結城くんは知っている。

 

ぱんっ♡——ぱんっ♡♡——ぱんぱんっ♡♡♡——

 

結城くんの下腹が——美柑ちゃんの小さなお尻にぶつかる音。肉と肉が——叩きつけられる破裂音が、リズミカルに刻まれていく。

 

美柑ちゃんの身体から——力が、抜けていた。

 

腕が——だらんと、フローリングの上に投げ出されている。足が——結城くんの腰の横で、ぶらぶらと揺れている。自分の力では——何も支えられない。人形のように——結城くんの腰の動きに合わせて、ゆさゆさと揺すられているだけ。

 

結城くんが——美柑ちゃんの身体を持ち上げた。

 

軽々と——片腕で。

 

美柑ちゃんの背中を——フローリングの床に、べたっと押し付けた。

 

そして——両足を掴んだ。

 

美柑ちゃんの両足首を——結城くんの両手が握って——頭の方へ——ぐいっと押し込んだ。

 

美柑ちゃんの身体が——二つ折りになった。

 

膝が——美柑ちゃん自身の耳の横まで押し込まれる。腰が——持ち上がって——お尻が天井を向く。背中だけが床についている。

 

マングリ返し——だ。

 

美柑ちゃんの股間が——剥き出しになった。スカートが——重力で顔の方にずり落ちて——下腹部が丸見えになる。白い下着は——もうとっくに、太腿の途中までずり下がっている。

 

陰茎が——まだ刺さったままだ。根元まで。その接合部から——透明な粘液が、つう、と垂れている。

 

結城くんが——美柑ちゃんの上に覆いかぶさった。

 

体重を——かけた。

 

上から——押し潰すように。

 

美柑ちゃんの小さな身体が——結城くんの体重で、さらに二つ折りに圧縮された。膝が——床に押し付けられて——腰が完全に浮いて——。

 

そのまま——腰を、振り下ろした。

 

ずどんっ♡♡♡♡♡——‼

 

「ひぃっ♡♡♡♡♡♡♡——————‼‼」

 

真上から——垂直に。重力と体重を乗せた一撃が——美柑ちゃんの腸の一番奥を突き上げた。

 

身体が——跳ねる場所がない。床と結城くんの身体に挟まれて——衝撃の逃げ場がない。全部——内臓で受け止めるしかない。

 

どんっ♡♡♡——どんっ♡♡♡♡——どどんっ♡♡♡♡♡♡——

 

結城くんが——美柑ちゃんの身体を、杭のように打ち込み始めた。

 

上から——下へ。重力に従って。腰を持ち上げて——落とす。持ち上げて——落とす。

 

単純な——反復運動。射精のための——動き。

 

美柑ちゃんの身体は——もう、人間の動きをしていなかった。

 

結城くんが腰を打ち付けるたびに——全身が、びくんびくんと跳ねるだけ。意思のない痙攣。声すら——途切れ途切れの、壊れた音になっていた。

 

「あ♡——あ♡♡——あ♡♡♡——あ♡♡♡♡——♡♡♡♡♡♡——」

 

目が——白く反転しかけている。涙が——こめかみを伝って、髪の中に流れ込んでいる。唇が——半開きで——唾液が糸を引いて頬に垂れている。

 

イッている——のだ。ずっと。

 

一回の絶頂が終わらないうちに——次のピストンが、次の絶頂を押し上げている。波が——重なって——一つの巨大なうねりになっている。

 

ばちゅんっ♡♡♡♡——ばちゅんっ♡♡♡♡♡♡——

 

粘液が——飛び散っていた。結合部から——白濁した泡が弾けて——美柑ちゃんの太腿を、結城くんの下腹を、べちゃべちゃと汚している。

 

廊下に——水音と肉音と、壊れた喘ぎ声が——反響していた。

 

「あ♡♡♡♡♡♡♡——リ——♡♡——リト——♡♡♡♡♡♡——しゅご——♡♡♡♡♡♡——」

 

言葉に——なっていない。舌が——まともに動いていない。

 

「——ぃく♡♡♡♡♡♡——また——ぃく——♡♡♡♡♡♡♡♡——」

 

美柑ちゃんの全身が——びくんっ♡♡——と大きく跳ねた。三度目——いや、四度目か。もう——数えられない。

 

結城くんの腰が——止まらない。

 

美柑ちゃんの絶頂など——関係ないかのように。締まる穴を——さらに貫いて——突き上げて——。

 

道具——だ。

 

結城くんにとって——今の美柑ちゃんは——射精するための道具。

 

あの「いい子だ」と頭を撫でていた手が——今は、小さな足首を掴んで——身体を折り畳んで——自分の快楽のために使い潰している。

 

ぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡♡♡♡——‼

 

リズムが——加速した。

 

結城くんの呼吸が——初めて、わずかに乱れた。

 

「——美柑」

 

低い声——が、落ちた。

 

美柑ちゃんの意識が——あるのかないのか。半開きの目が——虚ろに天井を見ている。口から——「あ♡♡♡♡♡♡」という音が、自動的に漏れ続けている。

 

結城くんの腰が——深く——最も深く——沈んだ。

 

美柑ちゃんの身体を——上から、全体重で、押し潰した。

 

ぐちゅうぅぅぅ♡♡♡♡♡♡♡♡——————

 

「——っっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡——‼‼」

 

美柑ちゃんの背中が——床から浮いた。結城くんの体重の下で——弓なりに反り上がった。あり得ない——人間の筋力では不可能な反り。全身の筋肉が一斉に痙攣して——無理やり押し上げた。

 

どくっ♡♡——どくっ♡♡♡♡——どくどくどくっ♡♡♡♡♡♡♡♡——

 

射精——している。

 

結城くんが——美柑ちゃんの腸の一番奥で——精液を——吐き出している。

 

美柑ちゃんの身体を——潰すようにして。体重を全部——腰に集めて——一番深い場所に——注ぎ込んでいる。

 

美柑ちゃんの口から——声が消えていた。

 

目が——完全に白く反転している。口が——開いたまま。舌が——だらんと横に垂れている。

 

意識が——飛んでいた。

 

びくっ——びくっ——びくっ——

 

身体だけが——反射的に痙攣を繰り返している。主人のいない——空っぽの身体が、子宮の奥に注がれる熱量に反応して、勝手に震えているだけ。

 

結城くんが——ゆっくりと、腰を引いた。

 

ずるっ——ぬぷっ——。

 

陰茎が——美柑ちゃんの穴から、抜けた。

 

穴は——さっきよりもっと、開いていた。プラグの時とは比較にならないほど。

 

奥から——白い液が、とろっと溢れ出した。美柑ちゃんのお尻の谷間を——ゆっくりと伝って——フローリングの床に、ぽたっと落ちた。

 

美柑ちゃんは——動かなかった。

 

マングリ返しの姿勢のまま——自分では戻れない。足が——結城くんに放されて、ぱたんと床に倒れた。

 

目は——閉じている。口は——半開き。頬が——涙と唾液と汗でべしゃべしゃに濡れている。

 

結城くんが——立ち上がった。

 

ズボンを——上げた。ベルトを——締め直した。

 

何事もなかったように。

 

そして——しゃがんで。

 

美柑ちゃんの身体を——抱き上げた。

 

お姫様抱っこ——だ。

 

小さな身体が——結城くんの腕の中に収まった。美柑ちゃんの頭が——結城くんの肩にこてんと預けられて——ぐったりとした腕が、だらんと垂れている。

 

結城くんが——歩き出した。

 

玄関に——向かって。

 

私の——方に。

 

足音が——近づいてくる。

 

一歩。二歩。三歩。

 

ドアの隙間の——三メートル先が、二メートルになり——一メートルに——。

 

私は——逃げなかった。

 

逃げられなかった。金縛りのように——ドアに張り付いたまま——動けなかった。

 

結城くんが——ドアの前に立った。

 

隙間の——向こう側に。

 

目が——合った。

 

結城くんの——あの涼やかな目が、ドアの隙間を通して——まっすぐに、私を見ていた。

 

知っていた——のだ。最初から。

 

私が戻ってくることも。覗いていることも。全部見ていたことも。

 

結城くんの表情は——穏やかだった。汗すら——ほとんどかいていない。

 

腕の中の美柑ちゃんが——すう、すう、と寝息を立てている。気絶から——眠りに落ちたのだ。安らかな顔。結城くんの腕の中が——世界で一番安全な場所であるかのように。

 

結城くんが——にっ、と笑った。

 

あの——あっけらかんとした、爽やかな笑み。

 

「——こんな感じ」

 

声が——聞こえた。ドアの隙間越しに。

 

「こんな感じ」——と。

 

今の全部が——「こんな感じ」。

 

アナルプラグも。紐のリードも。キスも。挿入も。マングリ返しも。射精も。意識を飛ばすほどの絶頂も。

 

全部——「こんな感じ」。

 

日常——なのだ。この二人にとっては。

 

結城くんが——美柑ちゃんの頭を、空いている方の手で——ぽん、と撫でた。

 

あの手つき——だ。「いい子だ」の手つき。

 

美柑ちゃんが——眠ったまま、ん——♡、と小さく声を漏らした。

 

「じゃあな——古手川」

 

結城くんが——ドアの隙間に向かって、言った。

 

ドアが——内側から、ぱたんと閉められた。

 

鍵が——かちゃっと、かかった。

 

今度こそ——本当に。

 

私は——結城家の玄関の前で、膝が崩れた。

 

ローファーの踵が——アスファルトに引っかかって——そのまま——しゃがみ込んだ。

 

スカートが——地面に広がった。構わなかった。

 

両手で——口を押さえた。

 

声が——漏れそうだった。何の声か——自分でもわからない。悲鳴か。嗚咽か。

 

(——全部——見た——全部——)

 

目を——閉じても。

 

赤い腸壁が——見える。

陰茎が穴に沈んでいく光景が——見える。

美柑ちゃんの白目が——見える。

「こんな感じ」の笑顔が——見える。

 

(——消えない——消して——消えない——‼)

 

夕暮れが——終わろうとしていた。空が——オレンジから紫に変わっている。

 

住宅街の——静かな夕闘。どこかの家から——テレビの音。晩ごはんの匂い。犬の鳴き声。

 

日常——が、私の周りにある。

 

私だけが——日常の外にいた。

 

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