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こみ上げる甘やかな感覚がなかなか忘れられない彩花は、その夜になって、翔に声をかける。
「ねえ」
「? はい」
ベッドに並んで寝そべったまま、二人は向き合っている。
あどけない翔の耳元に、彩花はそっと唇を近付ける。驚いた翔がビクッと肩を跳ねさせる中、彩花はこう囁きかける。
「――抜いてあげる?」
「え……!」
たちまち、翔の顔は真っ赤になる。
昨夜のオナニーがバレていたのだと悟って、あわあわと口を開閉する翔。何を言ったら良いのかも分からずもたつく間も身体は反応してしまって、翔のパジャマの前部分はツンと尖ってしまっていた。
「ふふ」
「~~……!!」
下半身に目を向けた彩花が目を細めて笑めば、じわっとカウパーまで滲んでしまう。
初々しい翔の反応が可愛らしくてたまらない。彩花は翔と目を合わせようとするが、翔は厚い前髪の下で目を伏せ、恥ずかしそうにうつむいたままだ。
「こっち見て」
そんな翔に呼びかける彩花は、そっと唇を重ねる。
「!!」
翔にとっては初めてのキスだった。
彩花の唇はとろけるように柔らかく、繋がった場所から溶けてしまうかのよう。緊張のあまり全身に力が入っていた翔は一瞬にして身体が弛緩して、彩花に抱き寄せられるままになってしまう。
「……ん……」
唇同士の触れ合いはほんの数秒のこと。
彩花の手は翔の上半身を撫で、パジャマのズボンの内側に潜り込む。服の上からも分かるほど勃起していた翔のペニスは彩花の手にすっぽり収まる可愛らしい大きさで、彩花は少年のサイズ感に見合った優しい愛撫で翔に快楽をもたらす。
「っ、あ……ぁ、……あ……!」
「ふふ」
高い声を上げて背中を反らす翔に微笑みかける彩花は、一定のペースでペニスをさする。
「うう……!」
自分の手しか知らない翔からすれば、彩花から手淫を受けている事実だけで果てそうなほど。
彩花はサオを弱く握っていた。微弱な快楽はもどかしいくらいだが、同時に頭の中がチカチカするほど気持ち良い。翔が悩ましく身悶えするたびに彩花の胸が身体に触れて、先端はあっという間にカウパー汁を溢れさせてしまう。
「昨日も、自分でこうやってしていたのよね?」
「!! う……うん……」
からかうような色を帯びた問いかけに、顔を赤くしながら頷く翔。
「それで、わたしのお尻に精液かけちゃったの?」
「……ごめんなさい……」
真っ赤になった翔は居心地悪そうに呟くが、ペニスだけはビクンビクンと跳ね回って興奮を示している。
年頃の少年からすれば、オナニーをしたと知られること自体が恥ずかしくてたまらない。彩花の顔も見れずうつむく翔を胸の谷間に沈めて、彩花はあやすようにカリ首をこする。
「ぅく……!」
「いきなり精子なんてかけちゃダメよ、相手には優しくしなきゃいけないんだから」
「う……っ、ん、ぅんっ……!」
夢中でコクコク頷きながら、陰茎から伝わる快美にのけぞる翔。
「ご、ごめ……ごめんな、さいっ……!」
激しい官能に襲われて悶える翔の亀頭に、彩花のたおやかな指が触れる。
「あぁっ!!」
ビクンと大きい痙攣を示す翔は射精寸前。
「出そうな時は、ちゃんと言うのよ」
彩花がそう促せば、翔は夢中で声を上げる。
「で、出そう……! もう、もう出ちゃうぅっ……!!」
「ええ、良いわよ」
彩花の言葉は優しく、そして手つきは激しくなって。
「たくさん出して?」
「――あぁっ!!」
彩花が五指で陰茎をなぞり上げた瞬間、翔はなすすべもなく射精に至る。
射精の瞬間、亀頭は手のひらで覆われた。彩花の手の中でペニスが拍動し、真っ白な精子が手のひら全体を濡らす――激しい絶頂感に腰が抜けた翔は呆然と仰向けになると、彩花は翔の股間に顔を近付ける。
「いっぱい出して……可愛かったから、ご褒美よ」
嫣然と微笑む彩花は、ぱくりと陰茎を咥える。
「ひぁっ!?」
手とはまるで違う、温かくてヌメヌメしたものが翔の男根を包み込む。
「ふぁ……ぁ、あぁっ……」
キスの快感を何百倍にもしたような深い歓びが、翔の小さな体に襲いかかる。
大人になりきっていない翔の陰茎は、付け根まで咥えてもまだ余裕がある。彩花は口に収めたペニスを舌の上で転がして、いたいけな陰茎にフェラチオの喜びをじっくりと教え込みにかかる。
「っぁ! ぁ――す、吸われ、吸われて、るぅっ……!?」
唾液をたっぷりまぶした幹を吸われると、人生で一番の快感が翔を襲う。
あまりの快感に、先走り汁は射精のような勢いで流れ出てしまう……彩花は舌先で亀頭を何度もくすぐってから、頭を動かして穏やかなストロークを翔に届ける。
「はぁっ……あぅ、っうう……!!」
たまらない快感に身をよじる翔だが、彩花は薄い腰を抱いている。
驚くほどの気持ち良さが、あっという間に翔を二度目の射精に導いた。
「あっ……! あ、あっ……!!」
のけぞる翔のペニスから、二発目とは思えないほど大量のザーメンが発射。
「んっ……ふふ、……んん……」
陰茎が小さめなおかげで彩花の口内にはゆとりがある。
大量の精液を余裕で口に収めた彩花は、射精が終わるとすぐに口から男根を抜いて。
「どう? 気持ち良かった?」
「は……はい。……あの……」
うなずく翔は、いまだ硬い自分のモノを、次いで彩花の身体を見つめる。
「……ふふ、良いわ。今度はここを触ってみる?」
収まらない淫欲を抱えた少年のために、彩花はショートパンツを脱いで秘所を曝け出した。
「……!!」
初めて見るその場所は、すでに豊かな水気をたたえていた。
「手でする時のやり方を教えてあげるわね」
翔の手を取った彩花は、自分の割れ目に翔の指先をあてがわせる。
夢見心地の翔はされるがまま。ほのかに色づいた淫裂に手を導かれ、指先にやわらかな粘膜が触れると、そこで我に返ったよ うに翔の指先がピクッと跳ねる。
「っ――あ……」
かすめた指先に、声を上げたのは彩花の方。
(すごい……触られただけで、こんなに――)
先の製薬会社への潜入の際、彩花は大量の媚薬によって身体を作り変えられていた。
翔の弱々しいひと撫ででクリトリスは勃起し、身体は早くも火照り始めている……そんな状態で、彩花は改めて自分の秘部に翔の手を近づけさせる。
「デリケートな場所だから優しくするのよ。ここに――んっ……」
言いながらラビアに指を沈めさせると、それだけで美悦が迫る。
「こ、こう……?」
指導の言葉を途切れさせた彩花の様子を窺いながら、ゆっくりと指先で膣口をまさぐる翔。
「っはぁ……ん、っんぁ……!!」
くちゅくちゅと淫らな水音が響いて、彩花の腰が跳ねる。
翔のペニスを触っただけで濡れてしまった秘唇は、まさぐられるとたまらない官能が押し寄せる。カタカタと腰を小刻みに震わせるたびに豊かなバストが重たげに揺れて、翔は彩花の身体に目を奪われて仕方ない。
「も……もっと、触ってもいいですか?」
真剣そのものの表情で問いかけられ、彩花は小さく頷く。
「ええ……ゆっくり、丁寧にね――んんっ……!」
膣口にあてがわれた指が沈みだすと、それだけで美悦が押し寄せる。
「は――ぁっ……!! あぁっ――!!」
快楽の波がうねりながら彩花に迫る。
年上らしく余裕のある態度で接したいのに、女の歓びが溢れて止まらない。膣肉はすぐさま翔の指先に吸い付いて、翔は戸惑いながらも指を深く沈めていく。
「え、えと――」
「っは……ぁん、んっ……指をゆっくり動かして……ぁ、中で、……っもっと、深いところ――まで――んんっ……!!」
息も絶え絶えに手淫の方法を教える彩花に魅入られて、翔は言われるがままに手を動かす。
まろやかな媚肉に包まれた指をゆっくり出し入れすると、膣全体がきゅっと指に絡みつく。粘膜のうねりを味わいたくて膣壁に指の腹を押し当てれば激しいうねりが伝わって、彩花は大きくのけぞって腰を悶えさせる。
「ぁ――っい、イくぅっ……!!」
「!!」
ベッドが軋みそうな烈しさでオーガズムに達する彩花の姿に、翔は目を丸くして。
(すごい……女の人って、こんな風にイくんだ……!)
自分の射精よりずっと激しいエクスタシーに見入ってしまう。
初めて目の当たりにした絶頂姿は淫蕩そのもの。翔は頭の中を真っ白にして彩花を見つめるも、その間も指は同じ動きを繰り返していた。
「ぅくうぅっ――ぁっ……あぁああんっ!!」
浅いところを撹拌された彩花は悶え、再び絶頂。
一度イッてしまえばもう止まらない。翔が指を動かすたびに彩花は腰を揺らし、悶え、甲高く甘えた声を上げては気をやってしまう。
(む、むね……)
自分の指先で達する彩花は、乳房を大きく揺らしていた。
キャミソールはずれて押し上げられ、生乳があらわになっている。翔の頭ほどもあろうかという大きなバストは腰が振れるたびに重たげに揺れ、翔の両目はバストを追いかけて右へ左へとせわしなく動く。
(大きい……乳首も、おっきくなってる……!)
男の胸板とはまるで違う、丸くて豊かな乳房に興奮が隠せない。
胸の先端は大きく膨れていて、ベリー系の果実のようですらある。吸い付きたくなる乳房を眺める翔は、たまらずもう片方の手を彩花の胸に添えた。
「んぅうっ!!」
膣口をいじられる歓びにイきっぱなしの彩花の反応が、ひときわ強くなる。
「む、胸……触りたいです……」
言う間も、翔の手は彩花のバストの輪郭をなぞっていた。
まだ乳を揉んでもいないのに鮮烈な反応を示す彩花のエロティックさに、翔は返事を待たずに指の力を強めてしまう。手のひらから溢れる乳肉がむにゅんと形を変えて、驚くほど柔らかな感覚に翔は絶句するほかない。
「わ――」
「んぅっ……は、あぁあっ……!!」
総身をわななかせる彩花の姿を目に焼き付けながら、翔の指先は乳首へ。
ぷっくり膨らんだその場所を指でつまんでみると、乳房とは違って芯のある硬さ。指先でコリコリと撫でてみると、彩花の膣肉はビクビク震えて翔の指先に激しく吸い付いた。
「ぁあっ……!!」
乳首を愛撫される興奮にまた達する彩花が腰を震わせると、膣穴から指が抜けてしまう。
「あ……っ」
大量の蜜液に潤った膣の滑りが良すぎるあまり指が抜けてしまって、翔は自分の手を見下ろす。
手全体は彩花の汁気で濡れていた。むわっと蒸気すら漂いそうなほど濃厚な女性の香りが漂って、翔のペニスはまだ硬い。
彩花の秘部に視線をやれば、翔の指一本分に広がった膣口は物欲しそうにぱくぱく開閉している。
(……いれたい)
欲望が膨れ上がる翔に対して、彩花は息を乱しながらも微笑んで。
「っは……んん――すごく、すごく気持ち良かったわ」
足腰を震わせながらも、そう告げる。
「っ……!!」
官能美をたたえた彩花に、翔はたまらずのしかかる。
「……!」
目を見開く彩花の上に翔が乗る。
「――ぁ――」
細い声が、彩花の口から漏れた。
男に押し倒される構図が、彩花に製薬会社での行為を思い出させる。何も出来ないまま女の尊厳を傷付けられ、嗤われ、一方的に身体を貪られた時の恐怖が彩花の爪先から忍び寄る――表情を強張らせた彩花を見て翔は少しひるんで身を離そうとするも、彩花は震えをごまかすようにかぶりを振る。
「だ……大丈夫、よ。挿れて――良いわ」
告げる彩花は、翔の勃起に気付いている。
ここまでしておいてお預けすることの残酷さが分かっているからこそ、彩花は翔を受け入れようとする。
しかし、自分を組み敷く翔を見上げるだけで、全身が暑いのか寒いのかも分からなくなって奇妙な汗をかいてしまう……欲望に満ちた眼差しで彩花を見つめていた翔も彩花の様子がおかしいことに気付いて、そっと彩花の肩に触れる。
「ど、どうしたの……? 挿れないの……?」
問いかける彩花は、恐ろしさのあまり震えていた。
「……」
翔は、彩花の過去を知らない。
出会った日、彩花が言っていた『仕事の失敗』が何か関係しているのかもしれない……とまでは考えられるが、それ以上のことは何も分からない。
(――でも……)
少なくとも、何かに怯え、震える彩花と無理やり関係を結ぶことはしたくなかった。
「……今日は、やめておきます」
翔の手が、身体が、彩花から離れる。
「ぁ……」
翔が離れると、彩花の身体から力が抜けていく――そこでようやく、彩花は自分が震えていたことに気が付いた。
「……ごめんね。それと――ありがとう」
少年の優しさに触れた心地で呟く彩花が身を起こせば、翔は隣に。
触れ合うのは肩と手だけ。指と指を絡めて手を繋いで、落ち着きを取り戻した彩花は翔に囁きかける。
「また今度、しましょうね」
「……は、はい」
頬を赤らめつつも、翔はまだ彩花を気遣っている様子。
そんな翔に平気だと伝えたくて、彩花はおどけた口調でこう問いかける。
「わたしのこと、翔専用にしたいの?」
「……。――うん」
静かに。
しかしはっきりとうなずく翔に、彩花はほんのわずかに面食らってから翔の手を握る。
「――分かった」
翔の言葉が、想いが、彩花の心を温める。
(そうね……翔と、ずっと二人で――)
エース級のスパイとして活動していた時は考えもしなかった、穏やかな夢が頭をよぎる。
気付いた時には、彩花はこんなことを言っていた。
「わたし、もう少ししたら引っ越そうかと思っているの。……来る?」
「えっ」
弾かれたように顔を上げた翔は虚を突かれた表情だが、しかしコクリとうなずく。
「ついていきます。ずっと、どこまでも」
「――ふふ」
静かな覚悟を秘めた翔の言葉にくすぐったそうに笑って、翔の肩を抱き寄せる彩花。
「っわ……」
彩花との距離が近付いて、翔は再び頬を染める。
先ほどまでセックスをしようとしていたとは思えないほど初々しい態度は可愛らしく、もっとからかいたくなってしまう……彩花は少年の華奢な身体をさっと眺め、股間の盛り上がりに視線を向ける。
「あ、……こ、これは……」
彩花の視線に気付いて恥ずかしそうにする翔の陰茎は、お腹につくほど勃起していた。
セックスの期待に硬くなったペニスは恥ずかしそうにピクピク跳ねる。そんな陰茎を見ていると何かしてあげたくなって、彩花は翔にこんな風に問いかける。
「咥えて欲しい?」
「え……」
先ほどの彩花の怯えようを見ていたからだろう、翔はわずかなためらいを覗かせる。
しかし、肩を触れ合わせる彩花は震えが止まっていた。大丈夫、と言葉にする代わりに翔の手を強く握る彩花は、艶やかに翔へ微笑みかける。
「し、して……欲しい、です……」
遠慮がちに、しかし興奮を滲ませて頷く翔。
「良いわよ、してあげる」
可愛らしい反応を見せる翔の姿に口元を綻ばせ、彩花は翔の足の間に移動する。
「あ、ううっ……!」
彩花の顔が自分の股間のすぐそばにあるというだけで、翔は興奮が隠せない。
ピクピクとペニスを跳ねさせる翔に彩花は微笑みかけると、そっと亀頭部にキスを落とす。
――想いを重ねた夜の時間は、秘めやかに続くのだった。