郊外の駅近くにある森林公園。
舗装された道を進むことに飽きた頃、森林公園の木々の隙間に足跡が見えた。
誰かが歩いた道だろうか、数人によって踏み固められた道がどこまで続いているかは、ここからはまだ分からない。
好奇心が先立って、獣道へ逸れる。
歩いた時間は十分ほどか……風に葉がこすれる音に乗って、誰かの声が聞こえて立ち止まると、身を低めて先に進む。
小枝を踏むのにも気を遣い。
浅い呼吸を繰り返しながら。
心臓の鼓動が聞こえやしないかと不安を覚えつつ歩き――そして、辿り着いた先。
樹木のごとく立つ男たちと。
一人の少女がそこにいた。
木々のあわい、木漏れ日を浴びて少女は立っている。
周囲に立つ男は、少女を何かから守るように四方に配されている。そのせいで少女の顔は見えにくい――かと思えば、少女は顔を上げて、その美しい横顔が覗けた。
たれ目がちな瞳には、しかし切実な光が灯る。
言葉はここまで届かない。
ただ、少女は何事かを、切々と彼らに訴えかけている。
対する男たちは、何やら困惑した様子で。
顔を見合わせ、少女に聞こえないように相談する彼ら。困ったような顔で身振りを交え、議論はすぐには結論が出ないものなのだろう。
少女にも、それは承知のことなのか。
相談し合う彼らを見守る少女は眉を下げ、胸を手の前で握りしめ、何かを祈るように彼らを見つめている。
一心に見つめた彼女の想いが通じたのか。
彼女に向き直った男の一人が何事かを言うと、少女の顔は綻んだ。
――その美貌に、思わず呼吸を忘れた。
長い睫毛が日差しを帯びて透き通り、カールした髪もまた光を受けて透けるよう。
ブラウスとスカートが風を孕んだ直後、本来ならありえないほどスカートがはためく――そう思ってから、それが勘違いであることに気がつく。
スカートははためいたのではない。
少女が脱ぎ捨てたスカートが、風を受けながら地面に落ちたのだ。
パンティ一枚になった少女の顔はほのかに色づき、羞恥の色が見える。
だが、むしろ物怖じしたのは男たちの方。
彼らは少女の白すぎる脚に、秘所の形を浮き上がらせるパンティに動揺したのか、数歩後退り、おどおどと視線をさまよわせ始める。
彼らの動きを止めさせたのは、他でもない少女自身。
一喝、なのだろう。
少女が決然と顔を向け、何かを言うと同時に、彼らは動きを止めた。
前に立つ少女を見たまま、男たちは動けない。
少女は彼らの視線を浴びながら、ぷつりとブラウスのボタンを外し始める。
白い指先が躍るたび、ブラウスのはためきは強くなる。
ほどなくしてブラウスを脱ぎ捨てれば、少女は下着姿。
脱ぎ捨てようとしたブラウスを、慌てて男が受け取った。
見れば、一度は地面に落ちたスカートも、彼らの手によって拾い上げられている。
彼らの視線が交錯する。
うなずき合う男たちは、皆一斉に服を脱ぎだした。
上衣を脱げば、あらわになるのは程よく引き締まった肉体。
下衣を脱げば、明らかになるのは少女の下着姿に催す情欲。
少女の脱いだブラウスとスカートとは反対に、彼らの脱ぎ捨てた衣類は乱雑に放り投げられた。
鳥の巣を形作るようにとぐろを巻いた布布をクッション代わりにして、畳まれた少女の服はその上に。
彼らが守り、慈しむべきものは少女――その衣服、その肉体、その欲望なのだろう。
傍目にも、衣服を畳む彼らの手付きには、ある種の忠誠が見て取れた。
裸の男たちに囲まれて、少女も自らの下着に手をかける。
先に脱いだのはブラジャーだ。
フロントホックを外して前を開くと、小ぶりな乳房が姿を見せる。
少女の年齢を考えれば並か、同年代と比べても小さい方か……どちらにせよ透き通るようなバストは神秘すら帯びて見え、先端の淡いピンク色は目を離した隙にかき消えてしまいそうなほどあえかだ。
男たちも、少女の上裸を前に、動けずにいるらしい。
トップレスのみだらさに興奮する気持ちと、神性を帯びた美しさへの想いが交錯する。
そんな中で、少女は下半身を包む三角布にも指をかけた。
――するりと布が落ちれば、なだらかに膨らむヒップがあらわになる。
毛は生えていないか、あるいは見えないほど微かなものか。
秘裂はピタリと閉じていて、未経験なのだろうと推察できる。
裸の男たちと、裸の少女。
これから何が起こるのかは、考えるまでもないことだった。