美咲が自宅に戻ってから30分ほど経った頃。
体内のバイブはまだ弱い振動を続け、隆也の精液をたっぷり溜め込んだまま、お腹の奥をじんわりと刺激し続けていた。彼女はソファに座り、脚をきつく閉じて耐えていた。
そのとき、スマホが鳴った。
画面に表示されたのは「夫・浩二」。
美咲は慌てて息を整え、電話に出た。
「もしもし……浩二さん?」
「美咲、急で悪いんだけど……今から空港に向かってる。急な出張が入っちゃって、来週の金曜日まで帰れないことになった。ごめんな」
美咲の胸がざわついた。
(来週まで……夫がいない……?)
「え……そうなんだ……大丈夫? 体調は?」
「うん、なんとか。向こうで頑張ってくるよ。ただ……」
浩二の声が少し低くなった。
「今日、昼間に家に荷物を取りに帰ったんだけど……美咲、どこに行ってたの?
夕方近くまで家にいなかったみたいだけど……」
その言葉に、美咲の心臓が激しく鳴った。
(バレてる……? いや、ただの疑問……でも……)
彼女は唇を震わせながら、必死に嘘を紡いだ。
「……あ、町内会の……急な集まりがあって、少し出かけてたの。会長さんに呼ばれて……ごめんね、連絡しなくて」
電話の向こうで浩二は軽くため息をついた。
「そうか……まあ、町内会のことだから仕方ないけど、気をつけてな。
最近疲れてるみたいだし、無理しないでくれよ」
「うん……ありがとう……」
電話を切った瞬間、美咲はソファに崩れ落ちた。
(嘘をついた……夫に……今日、アパートで若い男に前も後ろも犯されて、バイブを入れられたまま帰ってきたのに……「町内会の集まり」なんて……)
罪悪感が波のように押し寄せ、目頭が熱くなった。
体内でバイブが微かに動き、溜め込まれた精液がざわつく感覚が、彼女の罪をさらに強調する。
(私は最低だ……夫が心配してくれているのに……この身体は、もう他の男たちの精液でいっぱい……)
スマホが再び鳴った。今度は「町内会長・黒田」。
美咲は震える指で通話ボタンを押した。
「もしもし……会長ですか?」
「美咲さん、元気か? ちょうどいい時間だな。
今から少し散歩しないか? 近所の公園まで、軽く歩こう」
穏やかな声。しかし美咲には、それがただの誘いではないことがわかっていた。
「……散歩、ですか……?」
「ああ。今日は少し肌寒いから、厚手のコートを着てくるといい。
……裸でな」
最後の言葉に、美咲の背筋が凍った。
(裸コート……? 外を歩くのに、下は何も着けずに……?)
「会長……それは……」
「断れないだろ? 旦那さんは今夜から来週まで出張だって聞いたぞ。
ちょうどいい機会だ。30分後に公園の入り口で待ってる。
遅れたら、旦那さんに面白い動画を送ることになるかもしれないな」
美咲は唇を強く噛んだ。
(また……逆らえない……夫がいない今、会長はもっと自由に私を……)
「……わかりました……裸コートで……行きます……」
電話を切った後、美咲は長い間動けなかった。
体内にはまだ隆也の精液とバイブが詰め込まれたまま。
夫には嘘をつき、会長には裸でコート一枚の姿を晒さなければならない。
彼女はゆっくりと立ち上がり、クローゼットから長いコートを取り出した。
下着も何も身につけず、素肌の上からコートを羽織る。ボタンを留め、ベルトをきつく締めても、胸の谷間と太もものラインが露わになりそうだった。
鏡に映る自分を見て、美咲は静かに呟いた。
「……私、もう本当に……どうしようもない人妻だわ……」
コートの内側でバイブが低く振動し続け、彼女の身体を疼かせながら、
美咲は夫のいない家を後にした。
公園に向かう足取りは重く、それでいて、どこか甘い期待に震えていた。