(もう……帰りたい。ただ家に帰って、シャワーを浴びて、夫のことを考えたい……)
しかし、そんな願いはすぐに打ち砕かれた。
エロティックマッサージ店の個室で、うつ伏せにされた美咲は、若い男の巧みな指に完全に翻弄されていた。
「奥さん、力が入りすぎてますよ……ここ、すごく硬くなってる」
男の指が腰から尻の谷間へ、そして濡れた秘部へと滑り込む。美咲は枕に顔を埋め、必死に声を殺した。
(ダメ……触っちゃダメ……そこは……会長の精液がまだ溢れてるのに……!)
「んっ……あ……っ」
指が二本、するりと中に入ってきた瞬間、美咲の腰が勝手に浮いた。男は低く笑いながら、耳元で囁く。
「もうこんなに濡れてる……今日は特別に、フルコースでほぐしてあげますね。追加料金はいただきませんから」
美咲は震える声で拒絶しようとした。
「……い、いえ……もう、帰らなきゃ……」
しかし男は優しく、だが有無を言わせぬ調子で続けた。
「大丈夫ですよ。旦那さんには内緒にしておきます。美咲さんみたいな綺麗な奥さんが、こんなに疲れてるのを見過ごせないんです。断らないでくださいね?」
その「断らないで」という言葉に、美咲の心は再び折れた。
(また……またこのパターン……会長のときと同じ……私は、こう言われると逆らえない……)
(どうして? 嫌なのに……怖いのに……身体が熱くなって、期待してしまう……私は、もう本当の淫乱女なの……?)
男は美咲を仰向けに返し、両脚を大きく開かせた。油をたっぷり塗った手が胸を鷲掴みにし、乳首を指の間で転がす。もう片方の手は秘部を優しく、しかし執拗に刺激し続けた。
「あっ……んんっ……や……あぁ……」
(気持ちいい……ダメなのに、すごく気持ちいい……夫より上手くて、奥の敏感なところを的確に……)
美咲の目から涙が溢れた。罪悪感が胸を抉るほど、快楽も比例して大きくなっていく。
(ごめんなさい……本当にごめんなさい……私は夫の妻なのに、知らない男に脚を開かされて、こんな声を出してる……)
男はズボンを下ろし、硬く勃起したものを美咲の入口に当てた。
「入れるよ、奥さん。リラックスして……」
「……待って……本当に、ダメ……」
美咲は弱々しく首を横に振ったが、腰はすでに自分から軽く持ち上がっていた。男はそれを合図と受け取り、ゆっくりと、しかし一気に最奥まで沈めた。
「あぁぁっ……!」
(入ってきた……太い……会長より少し細いけど、形が違う……奥に当たってる……)
激しく腰を動かされるたび、美咲の理性は崩れ落ちていった。
(逆らえない……もう、何も逆らえない……言われるまま、抱かれるまま、感じてしまう……私は、こんな簡単に堕とされる女だったんだ……)
男は何度も体位を変え、正常位、対面座位、バックと、美咲の身体を好きに貪った。彼女はただ喘ぎ、涙を流し、達するたびに「ごめんなさい」を心の中で繰り返した。
最後、男が美咲の奥深くに大量の精液を注ぎ込んだとき、彼女の意識はぼんやりと白く染まっていた。