半年ほどたち、ここにも随分慣れてきたころ、彼女から連絡があった。と言っても、平日の夕方にただ一言「別れよう」とだけである。
なぜという疑問は湧いてこなかった。僕が就職してから彼女と地理的に離れてしまい、疎遠になっていたという事実がある。むしろそのままうやむやになり、自然消滅していてもおかしくなかった関係だ。それならこうやって、終わりをはっきりと告げられたほうが僕としてもありがたい。
しかしそれにしても、この連絡は僕の身に堪えた。大学生以来の彼女とは、レポートや期末テストなど、様々なことを共にしていた。それこそ、数えるほどではあるが情交を結んだこともある。彼女はただの"彼女"ではなくて、少なからず僕の精神的な支えになっていた。だからそれが無くなることは、僕に不安をもたらした。
「なにかあったんですか?」
ある日の放課後の準備室。いつも通り小テストの採点をしていると、彼女から声をかけられた。
彼女は机にことりとマグカップを置いて、ソファにしずしずと座り込んだ。その手には、いつの間に持ち込んだのか、彼女専用のマグカップが収まっている。
この生活に慣れた今では、許可を得て湯沸かし器を持ち込んでいて、コーヒーなど飲みながら採点をするのが日課となっていた。彼女は準備室へ来ると、よく僕にコーヒーを入れてくれた。そんなことしなくても良いのに、と告げると、彼女は決まってこう返すのだった。
「私がしますから、先生はお仕事をなさってください」
インスタントの物ではあったが、他人の手を介したそれは、普段自分で作るものよりも幾分か美味しさを増していた。だから僕は、彼女の作ってくれるそれが気に入っていた。
「なにか……って?」
「いえ、近ごろの先生、なんだか思い悩んでいるようだったので」
聞けば、授業の雰囲気などがいつもと違っていたらしい。なるべく表に出ないように気を使っていたのだが、どうやら生徒からしてはまるわかりだったようだ。
「実は……前に話していた彼女と別れてしまってね」
赤ペンにキャップをつけながらそう返した。自分に彼女がいることは前にも話していたし、隠すことはないだろうと考えたからだ。
「そう、ですか。……そうなんですね」
彼女は歯切れの悪い返事をした。当然といえば当然だ。なにせ相手は恋愛経験の乏しい高校生。教師の、それも異性の恋愛に口を出せるほど、精通しているはずがないのだ。
その後、彼女は何を言うでもなく黙ってしまった。僕も自分の発言のためにこの空気を作ってしまったような気がして、なんとなく話しかけるのを躊躇してしまった。
部屋の中には、時計の針の音と、地面を叩く雨の音だけが響いていた。窓の方に目をやると、小雨がパラパラとちらつくのが見えた。どうやらまた降り出したようだ。
私はこの雰囲気から逃げるように、目の前の日誌を埋める作業に取り掛かった。しかしそれは、幾ばくも過ぎぬうちに、彼女によって阻止されることとなった。
「先生」
彼女はそう呟き、手のひらを僕の太腿に載せた。先ほどまでコーヒカップを握っていたせいか、それはほんのりと暖かかった。
「もしよければ──私が、先生の彼女になりましょうか」
雨は随分と激しくなったようだ。窓を叩く雨粒の量が、先ほどよりも各段に増えている。
僕はコーヒーの黒い水面を見ながら、彼女に冗談はやめなさいと言った。しかし彼女はかぶりを振るだけで、手を放そうとしなかった。
「不足、でしょうか」
そんなことはない。ただ、教師と生徒には超えてはならない一線があるんだ。
そのようなことを言おうとしたが、言葉は喉に張り付いたきり、そこから出ていこうとはしなかった。僕は唾を飲み込み、今真横に座っている少女をじっと見つめた。不安そうな顔。力の入った細い腕。その表には、文弱の徒に特有の、日に当たったことのない、白っぽい肌が広がっている。
自分の太腿に載せられた手を掴み、脇へ避けようとした。しかし握ったそれが、存外柔らかいことがわかると、乱暴に扱うわけにも行かず、そっとソファの上へ置いた。
彼女はそれを否定と受け取ったのだろう。しばらく置かれた状態のまま、俯向いてぼんやりしていた。やがて意を決したように顔をあげると、僕の目を見つめ──すぐに逸し、そしてまた見つめるということを二、三度した。そしてその後にとうとう、彼女は身体をソファの上に滑らせて、僕の真横にぴたりとつくように座り直した。
「先生」
彼女の甘い声が、耳元で理性をくすぐる。
「先生。私も──女の子、なんですよ?」
女子高校生らしい小さな手が僕の手首をぎゅっと握り、ゆっくり胸元へ動かしてゆく。ぽさりと、手のひらが彼女の胸に触れた。どっくどっくという激しい拍動と、柔らかい肉の弾力が伝わってくる。
僕は卑怯な人間だとつくづく思う。教え子に手を出すことも、こうして相手から行動を促されるまで、何もできないことも。
左手を彼女の背にゆっくりと添える。「ひゃっ」というか細い声が聞こえたが、それがブレーキになるラインなどとっくに超えていた。
そのまま彼女の身体を手繰り寄せ、柔らかそうな唇にキスをした。そしてその勢いのまま、舌を彼女の口内へゆっくりと押し込んでゆく。
「……んぅ」
彼女は突然のことに思わず身体を固くしたが、僕が背に回した手に力を込めると、観念したように脱力した。彼女の唇をゆっくりとこじ開け、舌を歯に触れさせる。エナメル質のツルツルした感覚に、彼女自身が分泌した唾液のぬめりが混じっている。そこに同じような桃色の筋肉を見つけると、互いの唾液を交換するように、ねっとりと舌を絡めた。彼女のそれは負けじと僕の舌に絡みついてきた。弾力のある物同士が唾液を潤滑液とし、にゅるにゅると滑りよく動く。僕は夢中で彼女の舌を弄び、お陰でようやく口を放したころには、僕も彼女も軽く息を切らしていた。
「先生……」
窓が陰る数学準備室。整然と並んだ問題集の間に、女子高生の軽すぎる吐息がこだましていた。それはともすれば雨音で書き消えてしまう儚い吐息だが、僕の耳にははっきりと、彼女の喉から漏れた音が聞こえた。
「先生は私の、首を締めますか」
うちに帰りたくない、とでも続けるつもりだろうか。
僕は彼女の肩を両手で掴み、ソファへ押し倒そうとした。制服のざらっとした生地を感じながら、意識のある身体をゆっくり倒していく。彼女は既に覚悟を決めたのか、そこには敵意など微塵もなく、僕の手に合わせてくれる心地良い抵抗感だけがあった。
「あっ」
どさり、と音がして、彼女はソファに倒れ込んだ。仰向けになった彼女に、多い被さるようにまたがっている状態だった。
男に馬乗りにされても、彼女は頬を茜色に染めるだけで、何をしようともしなかった。それはまさに「私を犯してください」という一匹の雌の意思表示だった。
口内にたまる唾を飲み込み、手を彼女の胸元に伸ばす。プラスチックの小さなボタンを、服の切れ目から一つずつ押し出してゆく。やがて一番下まで外し終えると、制服をゆっくりと左右へ開いた。
白色のブラが顔を覗かせた。彼女の胸は高校生にしては控えめに見えた。それでも今こうして目の前にしてみると、随分と魅力的に見えた。細く薄っぺらな首元から、肌色の山脈がずっと広がっていて、それは胸のあたりで一度盛り上がり、その後なだらかな傾斜を描いて、彼女の痩せぎすな身体を作っていた。右手で肩のあたりにそっと触れる。彼女はびくりと身体を跳ねさせた。指をそのまま、鎖骨に沿わせて徐々におろしていく。それはゆっくりと稜線を滑り落ちて、彼女の胸のふくらみに触れた。
「んっ」
彼女の口から声が漏れた。指はそのまま肌を滑り、ブラの内部へ入っていった。ぽかぽかとした熱気と、彼女の慈心を直接触っているかのような柔らかさを感じる。僕が左手を背のホックに回そうとすると、彼女もそれを察して上体を少し持ち上げた。
外したそれを、いつも仕事に使っている机に置く。彼女は恥ずかしそうに両手で胸を隠していたが、お互いに向き直ると、しずしずと両手を身体の脇へやった。
彼女の胸があらわになった。しっとりとした肌は優しいふくらみを作り上げており、そこだけは他と違って薄茶色になっている先端が、つんと上を向くように尖っている。
手のひらを持ち上げ、そして彼女のそれに直接触れてしまわないよう、ゆっくりと胸の周りを圧迫してやった。柔らかい肉が手のひらによって押しつぶされ、ふにふにとした感触を伝えてくる。彼女にとっては恐らく初めての経験なのだろう。これまで淑やかに隠し続けた自らの胸は、今まさにこの瞬間、一人の男によって好きなようにまさぐられていた。
指を乳房に持っていき、マウスを持つように手を形状に沿わせ、執拗に、右へ左へとくるくる押しつぶしてやる。初めは見られることへの羞恥心が強かった彼女も、今では快楽への抵抗心の方が勝っているようで、身体を強張らせ、それに必死に耐えようとしていた。
彼女のその姿は、僕の中の嗜虐心を存分に燻ぶらせた。この手の内にいる、小さくて華奢な生き物を、思いのままに操りたいという欲求が、むくむくと湧き上がってきた。
乳房に触れさせていた手を放し、唐突に、指を使って乳首を強く押しつぶした。
「ああっ!」
彼女は突然の快楽に素っ頓狂な声を上げ、そしてそれを恥ずかしむように口を手で覆い隠した。しかしそれでも、乳首をつまんでいる指に力を込めてぐりぐりと刺激してやると、先ほどよりも一層身体をくねらせ、快楽に浸った。
彼女の乳首はすでに固くなっていた。乳房を刺激したからか、激しいキスをしたからか、それとも今日この日、行為に及ぶという決心をしてこの部屋に入ってきたからなのか。それは乳房の柔らかさとは対照的だった。
ボリュームを調節するように左右に指を回転させたり、親指と中指で固定して人差し指でカリカリと引っ搔いてやったり、直接触れないように縁をくるくると刺激してやる。指の動きを変化させるたび、彼女は身体をびくんと跳ねさせた。口を必死に押さえて声を我慢しようとしていたが、端の方から甘い嬌声が漏れ出していた。
「せっ、先生、それ……っ」
強すぎる快楽から逃げようと身をよじるが、身体を足で固定されているため、それ以上動くこともできない。彼女は必死に身をよじりながら愛撫に悶えていたが、しばらくそうしているとひときわ強く痙攣を起こした。
「んぅっ!」
胸を触られたことで果ててしまったのだろうか。
乳首から指を放すと、彼女は浅く息を吐きながら胸を上下させた。
「先生、私……」
彼女はゆっくり上体を起こし、僕の首にしゅるりと腕を回した。眼前に整った顔が近づき、そのまま二回目の口づけをする。絶頂を向かえた彼女の唇は温度が高く、彼女が零した唾液でぬるりとしていた。それは先ほどよりも短い口づけだったが、十分な充足感をもたらした。
「つ、次は私がします、ね……」
口を放すと、彼女はそう告げた。
彼女は上半身裸のままソファから立ち上がり、僕の足元に跪いた。ズボンを脱ごうと手をやると、彼女に静止させられた。
「先生、大丈夫です。少しなら、わかりますので──」
少しならわかるとは言ったものの、彼女は初めて触る男性の服に手間取っていた。これまで穢れを何一つ知らなかった彼女は今、男性に奉仕をするという目的のためだけに、自ら手を動かして、不慣れなそれに対処しようとしていた。僕が何度か口出しをし、ついに彼女の小さな手が、下半身から布切れをはぎ取った。剛直はすでに固くなっていて、ズボンに引っかかって脱がせるのに苦労していた。ようやくずるりと下へおろせると、下着の薄い生地を押し上げるように屹立した剛直が顔を覗かせ、彼女は目を丸くした。
そのまま脱がせれば大丈夫だから。そう伝えると、彼女はこくりと頷き、痛みを与えぬよう、慎重に下着を脱がせていった。
教え子の前に、黒く固い男性の象徴が屹立した。それは普段自分でしているときよりも、明らかに固く大きくなっていた。こんなことになるなんて予想もしていなかったから、あまり洗えていないそこからは、濃厚な男の匂いが立ち上っていた。
無意識なのだろうか、彼女は他人にも聞こえてしまう大きさで、すんすんと鼻を動かした。それだけでも剛直はぴくりと動き、彼女はそれをおっかなびっくりと観察していた。
彼女は意を決したように、その手をゆっくりと剛直へ近づけた。そしてそれが剛直に触れると、剛直はこんどこそびくりと跳ねた。女子高生の小さくて柔らかい手のひらが、剛直をしっかりと握りしめていた。しなやかですべすべの五指が、冷たくて気持ちのいい手のひらが、触れているだけで快楽を伝えてきていた。
「わ、熱い……」
彼女はそっと呟いた。そして初めて握るものの感触を確かめるように、手のひらに力を込めてぐにと竿を押しつぶしてきた。それは、自分が握っているものを壊してしまわないようにと非常に弱い力だったが、教え子に性器を触られているために、その刺激はとても鋭く伝わってきた。彼女は子供が買ってもらったおもちゃを弄り回すように、そこを手でまさぐった。女性らしい細い指は、亀頭をゆっくりと撫でたり、溝のところをつうっと添わせたり、ともかく剛直を隅々までタップしてきた。しばらくそうされていると、我慢のしようもなく、先の方からぬるぬるとした液体が溢れてきた。
「これが精液……ですか?」
首を横にふる。
「でも、こんなにぬるぬるしたのが──」
彼女はくちゅくちゅ音を立てながら、濡れた指でそこを撫でつけた。本当に精液が出そうになりながらも、必死に事実を伝えた。
彼女はそれを了承し、僕が言ったとおりに握り方を変えた。先程まで剛直を好き勝手に弄っていたそれは、剛直に対し、優しく包み込むようにして置かれた。そしてゆっくりと、手が上下へ動かされた。
彼女の指は細く柔らかく、自分の指とは全く異なるものだった。そんなものが剛直を摩擦すると、そこからは多量の快楽が伝わってきた。彼女は親指と人差し指に特に力を込め、剛直を強く圧迫した。その状態で上下へ動かされると、亀頭の凹凸にはこりこりと刺激が加わった。手のひらは裏筋を丁寧に擦り上げて、指の刺激と合わせて、そこを責めた。
「先生、こんな感じでどうでしょう──」
彼女は跪きながら、その潤んだ瞳で僕を見つめた。その質問をする間にも手は止まらず、相変わらず剛直を刺激するものだから、僕としてはその快楽に耐えながら必死で頷くしかなかった。
そんな僕の様子を見ると、彼女はほっとしたように息を吐いた。そして目の前の雄をさらに気持ちよくさせようと、剛直を触ることに集中した。
初めて見て、触るものに対し、彼女はおっかなびっくりといった様子で触った。だからその刺激は随分と不器用で、ふにふにとした柔らかい手のひらが、剛直を不規則に刺激した。だが、今は逆にその刺激だからこそ、腰に強い快感が流れ込んできた。不慣れな行為であるがため、彼女の手はぶれて動き、亀頭に当たる手の角度はずっと定まらずにいた。そのため手と性器の間には溢れた体液が入り込み、ぐちゅぐちゅと水音を部屋に響かせた。
彼女が最後にそこをぬるりと刺激したとき、僕は彼女の手の中で吐精をした。
彼女はその現象にびくりとしながらも、剛直の震えが収まるまで、優しくそこを包み込んでくれた。やがて手を開くと、彼女のそこはべったりと精液がこびりついてしまっていた。
テーブルの上のティッシュを何枚か手に取り、彼女に渡してやる。彼女はそこについているものを観察しながら──あまつさえ匂いなど嗅いでみて──手を拭こうとした。
彼女は顔を赤らめながら、指をティッシュで拭っていく。自分の眼の前に座っている彼女が、手にこびりついた精液を拭き取るなどという、普段は決して見せない姿を、僕の前でさらけ出していた。
それが終わると、僕は彼女を軽く持ち上げ、ソファに身体全体が載るようにした。そのままスカートの中に手を入れて下着を脱がせようとするが、彼女は意外にも強い力で抵抗した。
「自分で脱ぎますから……」
彼女はスカートに手を入れ込み、そして腰のあたりに膨らみを作ると、そのままシュルシュルと下着を脱いだ。きめ細やかな布が肌をこする艶冶な音が、部屋の中にはっきりと響いていた。
右足を上げ、穴から外し、そして左足からも外す。彼女の秘部を守っていた小さな布切れはこの瞬間に無くなってしまった。
これからどのような行為をするのかをわかっているはずなのに、彼女は脱いだ下着を隠すようにしてポケットに仕舞った。指の隙間から見えたそれは、ブラと同じく白色をしていた。それからようやく身体の力を抜き、僕に置かれた体勢に自ら戻り、「──どうぞ」と小さく言った。
彼女は今、僕の方に下半身を大きく向けている状態だ。藍色のスカートが彼女の臀部に沿って、美しい曲線を描いている。スカート越しに、そこをゆっくりと撫でつけた。彼女は声こそ上げなかったが、ソファに置かれた手のひらが、ぎゅっと硬直するのが見えた。そのまま二、三度と撫でてやると、彼女はびくりと腰を動かした。彼女のその様子を観察しながら、右手をふくらはぎに触れさせる。そのまま指を流すように、肌をゆっくりと擦り上げていく。ふにふにとした柔らかさと筋肉の硬さが、手の中を徐々に通過していく。手はそのまま膝を撫で、そして内腿を這っていった。身体は外が固く、内は柔い。それは皮膚と内臓を比べてみればわかることだ。太腿も同じで、外側は固く締まっているが、内腿は柔らかい。彼女のそこも、例に漏れず柔らかな感触だった。胸も臀部も内腿も、彼女の身体はとても柔らかで、弱々しかった。
その位置で指を円を描くように動かすと、彼女は一際大きく身体を震えさせた。その動きに合わせて、僕は手を彼女の秘部へやった。
「あっ」
彼女は今度こそ声を上げた。それから右手で股間を抑えようとして、すんでのところでそれを押しとどめた。
左手で彼女の肩を持ちながら、包み込むようにして置かれた右手を、弱く前後に動かしてやる。そこはスカートの中に隠れていて何も見えなかったが、僕の手のひらには、しっとりとしている柔らかな肉の感触が、存分に伝わってきた。彼女はそこから生やしているのか、手のひらに毛が少し擦れている。見えない分触角が敏感になっているのか、柔らかい肉や、その内側の粘膜や、小さな突起まで、文字通り手に取るようにわかった。
「あ……あっ、あっ」
彼女は歯を食いしばって、必死に声を出すのを我慢していた。しかし指が突起を幾度か上下にこすると、すぐに嬌声が漏れ出てきた。
彼女のそこからは弱い粘度をもった体液がどんどんと溢れてきていた。手のひらを使い、そこを磨くように体液を広げながら往復させると、徐々に手になじんできて、にゅるにゅると滑りよく動いた。そして何度目かのスライドをすると同時に、中指をゆっくりと滑らせて、彼女のそこにある、小さな穴の中へ差し込んだ。
「んうっ!」
ぬぷりという卑猥な水音がして、指はゆっくりとそこへ入っていった。痛みなどを考え、第一関節までで止める。そして指を入れたまま、体液をかき出すように、入口のあたりをこりこりと刺激してやる。
「せっ、先生! それっ!」
彼女は素早く後ろを振り返ろうとしたが、それを静止し、背中のあたりにぐっと力を込めて快楽に耐えようとした。肩のあたりが小刻みに震えている。そのまま指を動かし続け、指先をにゅるにゅると出し入れさせるようにすると、彼女の背はびくんと跳ねた。中指にはスライムのような感覚が伝わってきていて、外へほじくり出そうとすると、ざらっとした彼女の中の感覚と、粘液のぬるりとした感覚とが伝わってきた。
彼女は腰をぶるぶると震わせて、その感触に身を委ねまいと抵抗した。しかしそれでも、徐々にそこがほぐれていき、入る指の長さが長くなるにつれ、彼女の抵抗は弱まっていった。
その隙にスカートを捲り、彼女の秘部を見えるようにした。
「だっ、だめ──!」
蛍光灯に照らされたそこは、触ってみた感触と同じで、柔軟性のあるふにふにとした肉があった。彼女はそれにも抵抗しようとしたが、指が第一関節と第二関節の中ほどまで入ってしまうと、我慢しようとしてもできない様子だった。骨ばったゴツゴツした指には、彼女の中の温度や、女っぽい肉の感触が存分に伝わってきた。
そのまま指を外へ出そうとし、今度はすぐに中に入れずに、指が外れそうになるぎりぎりまで引き抜くということをする。彼女はそれにも快感を得ていたようだが、幾度かこれを繰り返すと、自分が何をしているかに気づいたようだった。
「や……、これ、やだぁ……」
指を抜けそうになるぎりぎりまで抜こうとすると、彼女は無意識の内に下腹部を突き出し、指を中へとどめておこうと動いた。それは後ろから見れば、男に必死に性器を見せつけているようにしか見えなかった。指を後ろへ動かせば動かすほど、彼女の腰も後ろへ動き、身体の位置が変わっていない分、女性器をむき出しにさせた。スカートや大腿の影になっていた部分に少しずつ光が当たり、明るい肌色の面積が段々と大きくなっていった。
そのまましばらく弄んでやると、やがて彼女のそこから体液が溢れ、太腿を伝ってすっとソファへ垂れた。
僕は膝立ちになって剛直を持ち、「どうぞ」とでも言いたげなほどに挿れやすくお膳立てされたそこに、ゆっくりと先端を触らせた。
「ひゃっ!?」
熱気のある湿ったもの同士がふれあい、ぐちょりと音を立てた。剛直の先に、ぬるりとした感覚が伝わってくる。彼女はそれが何かを悟ったようで、治まったはずの震えがぶり返したようだった。
「せ、先生」
彼女は一度振り返って、そこにあるものを見て頬を赤らめた。それから喉を一度動かし、震えを隠せぬ声でこう告げた。
「や……優しくしてください、ね」
そして先程と同じ体勢に直り、ゆっくりと下半身を突き出して、それを待った。
僕はそのまま下半身を動かし、彼女の中へ、既に横溢としているそれを押し込んだ。
「んぅ……あぁ」
狭隘とした肉を押しのけるように、ぐぷり、ぐぷりと剛直は進んだ。先程の愛撫で既に柔らかくなっているそこは、ぬるぬるとした粘液と、燃えるような熱でして、僕を迎え入れてくれた。口の中に指を突っ込んだときに感じるような、人間の体温によって生まれた熱が、剛直を最適な力で締め付けた。
「先生、私は、大丈夫ですから……。先生のお好きなように、う、動いてください……」
ぶつんという感覚と、穴の端から溢れる少量の血が、彼女が処女であったことを告げていた。それでも彼女は、先生にとってのふさわしい”彼女”であるために、必死になって痛みに耐えようとしていた。そんな彼女の負担を少しでも減らしてやるために、僕は右手を彼女の秘部へやり、そこにある小さな突起に触れた。
「っ! 先生っ、だめぇっ」
肉が蠕動して、剛直をきゅっと締め付けた。彼女の口からは否定の言葉が述べられているものの、それは雄に気に入られるためだけに、たっぷりの砂糖を纒わせた、甘ったるい声だった。
右手でそこに触れながら、ゆっくりと腰を前後へ動かす。既に固くなっていたそこを指でコリコリと弄るたび、剛直は力強く取り囲まれ、亀頭や竿をなにか柔らかいもので、ごしごしと磨かれるような感覚を与えられた。
「あっ! んぅっ! せっ、先生っ!」
剛直で中を削るたび、彼女は淫らな声を上げた。女子高生の糖衣を纒わせた声は、耳を優しく包み込み、剛直への快楽を強める作用を果たした。目の前には彼女の背中があり、その小さな身体を覆っている紺色の制服が、腰を打ち付けるたびに前後に動いた。
抽送を繰り返していると、結合部から聞こえてくる音が、段々と水気を帯びてきた。ぐちゅぐちゅと控えめだった音は、今ではぱちゅりと泡が爆ぜるような音に変化していた。剛直は既に、彼女が分泌した愛液によってどろどろに濡れており、よりスムーズに、より快感を得るのに、適した状態になっていた。
「ん、あっ。そこっ! とんとんされるとっ……ああっ」
彼女は深すぎる快楽に溺れそうになりながらも、必死で理性を保とうとしていた。自分が好きになった男の前で、すべてをさらけ出すのを怖がっているのだろうか。それでも彼女がより強く反応する箇所を、亀頭で突くように腰を動かすと、普段の彼女からは想像もできないような乱れた声を上げた。教室で静かに本を読んでいたあの娘が、今は目の前で性行為の快楽に溺れていた。
挿入する前から小さいと認識していた彼女の穴は、今では男を離すまいと、懸命に剛直を締め付けていた。彼女の筋肉はぎゅと縮まって包み込み、剛直を動かすと、湿り気のある肉と擦れた。
膣が一際強く圧迫した。それと同時に、彼女の足の指がぎゅっと縮こまる。
「いくっ! ……い、いきます、先生っ」
彼女は自らの口で絶頂を宣言し、足先をピンと伸ばした。ソファの上でびくんと背を震わせ、肩をガクガクさせた。僕は、彼女は自分のものであると示すように、所有権を誇示するように、彼女の震えによる締め付けに合わせて、最奥で射精をした。
ぬぷりと水音を立てて剛直を引き抜くと、彼女は耐えきれないとばかりに腰を落とした。体液で濡れているソファからはぐちょっと湿った音がした。
僕も彼女も、まだ快楽の余韻が残っていて、しばらくの間、二人はそのまま浅い呼吸を繰り返した。そしてそれが落ち着くと、彼女はこちらへ向き直り、再びキスをした。それは一度目のキスと比べると、随分と情熱的で、融けるようなキスだった。