ゴールデンウィーク。
それは世間が浮かれた空気に包まれる年に数度しかない長期連休の一つだ。
だが、呪術師たちにとってはそうではない。
多くの感情を抱く人間が日本各地へ移動するという事は、新たな呪霊が発生するというだけでなく、今まで潜伏していた呪霊が動き出すという事にも繋がるからだ。
そのため、まだ学生である沖田や五条、夏油も呪術師として駆り出されてここ数日は連日のように各地へと飛び回っており、硝子も反転術式のアウトプットができる貴重な人材として、常に高専内で傷ついた呪術師の治療を行う日々を送る羽目になっていた。
そんな息つく暇もない激務が続く連休の中日。
隣県まで車で長時間での移動を強いられた沖田は、都心から遠く離れた寂れた廃ビルでの任務を終えたところだった。
暗いビルの中から外へと歩く彼は、陽光を浴びながらぐっと大きく腕を伸ばす。
ビルの中に入るまでは『呪霊を祓う時間よりも移動時間の方が何十倍も長いんだろうな』とうんざりしていた沖田だが、何故か今の彼はどこかスッキリとした表情を浮かべていた。
「あー……だる。ったく、学生から連休奪うとかマジありえねーわ」
沖田は肩を回しながら、背後のビル内の暗がりに向かって吐き捨てる。
すると暗がりの中から衣類が擦れる微かな音と、ひどく熱を帯びた女の声が返ってきた。
「す、すいません……。どこも人手不足で、学生とはいえ沖田くんのような一級術師を休ませておくわけには……っ♥」
暗がりの中からそう言葉を返したのは、今回の任務の同行者である補助監督の三島という女性。
彼女はビル内のエントランスの死角――冷たいコンクリートの床に全裸で座り込み、壁に背中を預けて息を整えている最中だった。
そう。三島はほんの数分前まで、この廃ビルの入り口付近の暗がりで沖田と情事に及んでいたのだ。
呪霊を倒したのを確認して帳を解いた後でビル内に連れ込まれ、すぐそこの道路を一般人が通過するのも見える中で服を剥ぎ取られた三島。
最初は「外に聞こえてしまいます!」と声を殺して抵抗していた彼女だったが、キスで唇を塞がれ、体中に愛撫を受け、最終的には自ら「奥にっ、出してぇっ……! お゛ぉっ♥」と汚いオホ声を上げて中出しをせがむ雌へと堕ちきっていた。
現在露になっている彼女の白い腰のくびれには、沖田が激しいピストンをしていた際に掴んで固定していた無骨な指の跡が、真っ赤な痣となってハッキリと刻み込まれている。
手をついていた壁の下の方には彼女のイキ潮が広範囲に飛沫を上げ、足元の床には溢れ出た愛液と特濃の精液が混ざり合った、生臭い匂いを放つドロドロの水たまりが出来上がっていた。
「はぁっ♥ はぁっ♥ よい、しょ……っと」
足に全く力が入らない状態のまま、三島はふらふらとした足取りでなんとか立ち上がると、周囲の床に散らばった衣服を集めていく。
シワだらけになり、おまけに
三島は汗だくの肌に張り付く嫌な感じにも我慢しながら、それをなるべく急いで身に着けていく。
そんな着替えの様子を、イライラを吐き出してスッキリした沖田は暗がりの手前から意地悪く眺めていた。
「つーか着替えまだ? 早くホテル行こうぜ」
沖田のわざと急かすような声に、三島はビクッと肩を揺らした。
「す、すいません……! 今、すぐ……っ」
事後の疲労と快楽の残滓が残っている状態で急げるはずもないが、三島はひどく申し訳なさそうに声を震わせる。どうにか急ごうと焦った手つきでシワだらけのシャツを羽織ると、続けてショーツの上からスーツのパンツを引き上げた。
そして震える指でジッパーを上げようとしている彼女の背後に、沖田は足音もなくぴたりと張り付く。
「マジで言ってるわけじゃねーから気にすんなよ三島ちゃん。悪かったよ。な?」
耳元で囁かれる沖田の低い声。
それと同時に彼の大きな掌が、穿いたばかりのスーツのパンツ越しに、未だ熱を持ち敏感な三島の豊満な尻をもにゅもにゅと無造作に揉みしだいた。
「ひゃっ……!?」
ビクンッ!と、三島の身体が大きく跳ねる。
尻の肉を強引に揉みほぐされた瞬間、年下の学生に調教され尽くした粘膜が条件反射のように熱を持ち、彼女はパンツの上から尻を揉まれただけだというのに、ぶるりと身体を震わせて小さく軽イキしていた。
沖田がその反応に気を良くして彼女を抱き寄せると、ボタンを留めていないシャツの下の大きな胸がむにゅりと潰れた。
「んっ……♥ だ、だめ……♥ 漏れてきちゃう……♥♥」
正面から向き合って尻を揉まれる状態で顔を近づけられ、興奮しきった三島の口からは抑えきれない熱い吐息と甘い声が零れ落ちる。
先ほどまで散々に弄ばれた雌の体が再点火され、ショーツの中の秘裂はじゅわりと新たな蜜を溢れさせ始めていた。
しかし。
「……こんなところではダメです。別の場所に……っ」
ギリギリ理性を保ったのか、色っぽく、縋るように上目遣いで頼み込む三島。
クールな大人の女性が、完全に自分に絆されて発情している姿に満足したのか、沖田はニヤリと笑って彼女の腰から手を離した。
「へいへい。んじゃ、安全運転で頼むぜ、三島ちゃん」
沖田はそう言って、まだ足元のおぼつかない三島から一旦離れる。
そして今度こそ着替えを完了させた彼女と共に、エントランスの外に停めてある黒塗りの送迎車へと向かう。
車に乗り込んで運転を三島に任せた沖田は、目的のラブホに着くまで軽く目を閉じるのだった。
実際、連休期間とかに呪霊が出やすいのかは知らんけどどうなんだろうね
なくはない気がする……と思います。