※この作品はR-18です。

クラス転移で勇者召喚かと思ったら子作り奴隷召喚だった   作:稲月

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再び説明回です。
ちょっと数字とか多いですが、重要なのでさらりとお目通しいただけると今後より楽しんでもらえる……はず。




15話 明らかに悪意が込められている

 

 知らない天井で目が覚める。

 ……頭がガンガンと痛い。

 

「あ、起きましたねっ。おはようございます、サオトくん。具合はいかがですか?」

 

 寝たまま顔を横に向けると、白い服を着た茶髪の女性。ソフィアさんだ。

 ううー……。頭が痛くて呻き声しか出ない。

 

「もうっ、お風呂がだいすきなのは分かりましたけど、欲張りさんはダメですよっ!」

 

 可愛くぷりぷり怒るソフィアさんから、よく冷えた水が渡される。

 何とか身体を起こして、一気にゴクゴク飲み干した。

 

「……ぷはぁ〜。ふぅ、すみません……何というか、ちょっと、女の戦い? に巻き込まれてしまって……」

「ふふふ、サオトくんは人気者ですねぇ。でも、お姉さんのことだって忘れないでくださいね?」

「も、もちろんですっ! ソフィアさんは最高のお姉さんなんで!」

 

 ああ〜、可愛すぎるこのお姉さん。服に隠されてもたゆんたゆん揺れる巨乳が俺の目を惹きつけて離さない。

 

「……もう、おっぱい魔人さんなんですから。具合が良くなったなら、朝ごはんに行きますよ」

 

 え、一晩中寝てたのか俺。

 というか、この部屋はどこだ? てっきりソフィアさんの部屋かと思ったけど、あの本棚迷路がない。

 

「ここはサオトくんのお部屋です。夜寝る時などはこちらに戻って過ごしてもらうことになってます」

「あ、自室とかあるんですね。てっきり常に女子のいる環境で暮らすのかと……」

「ずっと人がいる環境だと疲れちゃいますからね。サオトくんの健康はこの国にとっても重要事項なんです」

 

 うーん、言葉だけだと優しく聞こえるけど、実態は超レアの家畜みたいな扱いなんだろうなぁ。

 まあ、助かるからいいか。ずっとあのギスギスの中にいたら精神こわれる気がする。

 

 ちょっと頭もすっきりしたのでベッドから降りようとすると、部屋がノックされた。

 ソフィアさんが(しれっと俺のことを気にせず)返事をして、ノーラさんが部屋に入ってくる。

 

「おはようございます、旦那様。お元気になったようで何より。……次からは、節度を持った入浴をお願いいたします」

「あ、は、はい……すみません……」

 

 相変わらず敬意のまるで感じない冷えた声と顔にビビり散らす俺。

 食事部屋に連れて行かれるかと思いきや、ノーラさんは動き出そうとする俺を止めて話し出す。

 

「お食事の前に、序列に関わることで旦那様の重要なお仕事がございます」

 

 そう言って、何か書かれた紙を俺に渡してきた。

 

 

 ——————————————————

 

 母胎点

 母胎評価 S   100点

 A   80点

 B   60点

 C   40点

 

 夜伽点 一律    20点

 

 寵愛点 第一指名  15点

 第二指名  10点

 第三指名  5点

 

 ——————————————————

 

 

「こちらの基準に従って、離宮における奥様方の序列が決定することとなります。

 夜伽点は前夜の分のみが加算され、その翌日には持ち越されません。

 寵愛点については、旦那様が奥様方から三名選んでいただくことになります。

 寵愛対象は朝にお決めいただき、その日のみ有効です。こちらも翌日に持ち越されません」

 

 ……なるほど。母胎評価がメインだけど、俺が夜伽と寵愛の相手を選ぶことによって変動するのか。

 でも、母胎点の差がけっこう大きいな。

 寵愛点だけじゃこの差はひっくり返せない。

 

「それから、こちらは非常に重要な事実ですが……。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことがわかりました」

 

 ん? 中出ししたらステータスが上がる……? 

 ハテナ顔の俺に、ソフィアさんがうきうきと興奮した顔で補足する。

 

「実は昨日っ、私のステータスがとっても上がっていたんです! 

 サオトくんに子種をいただいてから何だか調子がすっごくよくて! 

 試しに検査してみてびっくりしちゃいましたっ!」

 

「同じく、秋穂夕凪様もステータスが上昇しておりました。

 間違いなく、旦那様の固有スキルによるものでしょう」

 

 ええっ!? なんだそのエロゲみたいなスキル! もっと強くてカッコいいのがよかった……。

 

「召喚された皆さんには、皇女の魔法によってステータス転嫁魔法がかかっているんです。

 だからステータスが上がってもその影響は子供にしかいかないし、本当は固有スキルも遺伝した子供にしか発動できないはずなんですが……。

 とっても不思議ですねっ!」

 

 えええっ!? ステータス、俺たちには意味ないのかよ! 

 道理で高ランクでも反抗を警戒されないわけだ……。まじで子作り専用ボディだな、ほんと。

 

「そして母胎評価はステータスが基礎となっております。つまり旦那様は、膣内射精によって母胎評価を上げることが可能となります。

 ……おかげで、序列制度の組み直しに苦労いたしました」

 

 じっとり半目で俺を見るノーラさん。ご、ごめんなさい……でも俺悪くなくね? 

 だが合点がいった。母胎評価の点差が大きいのは、俺にたくさん中出ししてもらって評価を上げろということだ。

 ……昨日から思ってたけど、俺の負担がでかくない? 俺も前代勇者みたいに腹上死しそう。

 

「では、旦那様。本日の寵愛対象を決定してください」

 

 ……手元の紙を見る。寵愛点は最大15点だ。

 その相手はもう決まっている。秋穂夕凪……彼女しかいない。

 問題は残り二人。

 

「これ、一人だけ選ぶとかは……」

「できません。毎朝かならずお三方、順位を付けてご指名いただきます。ただし、選んだ相手は奥様方には公開されません」

 

「女子たちの母胎評価って教えてもらえるんですか?」

「いいえ。申し訳ありませんが、母胎評価はご本人にのみ知らされます。昨日時点では奥様方に公開で検査いたしましたが、旦那様の固有スキルによって事情が変わっております」

 

 つまり女子たちも、最初の母胎評価は共有されているが、今後は評価に変動があっても分からないという事か。

 

「あれ、食事の時の順番も序列は関係なくなったり?」

「いいえ、序列順にお座りいただきます。母胎点に前日の夜伽点と当日の寵愛点を加えた合計点で、序列が決定いたします」

 

 ……。

 

 この制度は、明らかに悪意が込められている。

 こんなの、母胎評価が低い子は周りの点数に疑心暗鬼になりながら、何とか俺に媚びて点数を稼ぐしかない。

 

「……この制度の詳細を決めたのは(わたくし)です。恨んだり軽蔑していただいても構いません。

 ですが何卒、お役目だけは果たしていただきたく」

 

 ノーラさんがいつもと同じ感情のない声で言う。

 別に彼女を軽蔑なんてしない。皇女ですら自由の利かない世界だ、侍女一人が望む望まないに関係なくこうなっていただろう。

 

 桃田から託された栗栖さんは、昨日の食事で一番前に座っていたから心配ない。

 今俺が考えるべきは、夕凪だ。

 たしか彼女は昨日、部屋の一番奥に座っていた。間違いなく、Cランク。

 

 

 ——俺の選択一つで、みんなの生活が変わるんだ。

 

 

 

 

「本日の序列を発表いたします。呼ばれた奥様から前にお座りください」

 

 縦長の和室。食事部屋たるその最奥に俺は座っていた。

 部屋には女子たちが揃っており、ノーラさんに順に呼ばれ始めた。

 

「序列1位。美澄 英理(みすみ えり)栗栖 愛莉(くりす あいり)

 

 俺の左右目の前、最上位に座るのは昨日と同じ顔ぶれ。

 1位は二名のみ。この二人だけがSランクか。

 

「序列3位。宇佐美 瑠奈(うさみ るな)星宮 瑠美(ほしみや るみ)寝白 瑠夏(ねしろ るか)水無月 詩(みなつき うた)

 

 うお、ルルルギャルズだ。あとあんまり話したことないミステリアス少女。

 彼女たちが、Aランク。

 なら、次は。

 

「序列7位。秋穂 夕凪(あきほ ゆうな)

 

 ……よし。7位は夕凪ひとりだけ。思ったよりも序列を高くできた。

 

「序列8位。安里(あさと) くるみ」

 

 またひとりだけ。俺が寵愛点を入れたからだ。

 そしてノーラさんは9位を五人呼んだ後、14位を一人、15位を二人呼んで言葉を終えた。

 

 近くはないが、顔がよく見えるくらいの距離に夕凪が座っている。

 目が合った彼女は、満面の笑みで俺に手を振った。

 俺も笑顔で手を振りかえす。

 

 全員が着席すると、侍女たちが食事をテキパキと配膳した。

 俺やSランクの二人は豪華な御膳だ。……朝ごはんって量じゃないぞこれ。

 

 Aランク四人もかなり豪華な定食である。でっかい魚の姿焼きが見える。

 そして夕凪と向かいの安里さんは、序列は一つ違いだけど料理はほぼ同じに見える。

 遠くて見にくいけど、十分満足できそうな感じだ。よかった。

 

「……え……。こ、これだけ?」

 

 静かな部屋にか細い声が響く。

 奥の方の誰かの、現実を受け入れられないような声。

 ここからではお盆の上はほぼ見えないが、さっきの声だけでもその不遇ぶりは想像できてしまう。

 

 ……ごめん。

 俺が望んだわけじゃない。だが、寵愛点によっては彼女たちの待遇も変わっていた。

 小さな罪悪感が心を刺す。

 

 現実逃避をするように、俺は食事に手をつけながら現状について考えた。

 

 

 

 

 母胎評価Cランクの夕凪の母胎点は40点。

 そして、昨日の夜伽で20点と、寵愛点の第一指名で15点。

 合計75点が、彼女の序列点となる。

 

 そして、Aランクは母胎点だけで80点だ。どうやっても届かない。

 つまり、夕凪より序列が高かった女子はAランク以上とわかる。

 

 そして俺は、第二指名に安里さんを選んだ。

 昨日はけっこう後ろの方だったから、Aランクではないと踏んだ。

 そしては結果は8位。Bランクだったらしい。

 

 第三指名は、昨日夕凪の正面にいた委員長にした。

 正直誰でもよかったし、できれば誰かを選ぶ事自体も嫌だった。

 

 これで、現状の母胎評価(ランク)の分布は確定した。

 

 S二名、A四名、B六名、C四名。

 先生も含めて、全十六人。

 

 思ったよりB以下が多いな。

 まずは出来るだけはやく夕凪のランクをBにしたい。理想はAまでいけば安泰だろう。

 

 ……このひつまぶし、うんまっ! 

 

 

 

 

 食事が終わり、お盆が下げられる。

 たちまち夕凪が駆け寄ってきた。

 

「竿斗くん、おはよう! 寵愛点、入れてくれたんだね。えへへっ、ありがとう!」

「おはよう夕凪。身体は大丈夫?」

「うん! 寝る前に茶髪の綺麗なお姉さんが検査してくれたんだけど、すごく親切にしてもらっちゃった」

「ああ、ソフィアさんか。あのお姉さんはすごい…………あー、いや、ナンデモナイデス」

 

 笑顔のまま一瞬で絶対零度の瞳になった夕凪に、冷や汗をかきながら話を逸らす。

 

「ところでこの後って、どういう過ごし方になるんだろうな」

「うーん、私も聞いてないんだ。……え、えっちな事だったらどうしよう」

 

 ありえるな……と思いながら二人で顔を赤くしていると、横から甘い声と共に一つの影が入り込んできた。

 

「つーりーやくんっ! おはよっ! 寵愛点、ありがとぉっ! くるみ、感動しちゃったぁ」

 

 俺と夕凪はくっつくくらいの近距離で立っていたのも気にせず、安里くるみが強引に間に割り込む。

 たちまち両手を後ろに組んで上目遣い。

 

「ねね、釣谷くん。昨日の話なんだけどぉ。……今日の夜伽は、くるみを選んでくれるんだよねっ?」

「え? ……い、いやぁ〜、どうかな。俺は夕凪を選ぶつもりだし、そんな何人も選ぶのは……」

「じゃあじゃあっ! 秋穂さんと三人でもいいよ! くるみ、初めてだけど頑張るねっ!」

 

 ……いや君、昨日は三人なんてビッチじゃんとか言ってなかったっけ。

 ぐいぐい押される俺は、無言の夕凪を横目でチラリとみる。

 

「……」

 

 こ、こわいっ! 道端の汚物でも見るような視線。せめて何か言ってください……。

 

「……竿斗くん、いこ。その子はBランクだから、今日みたいに寵愛点だけ適当にあげればいいよ」

「そんな、適当なんて酷い! くるみだって釣谷くんと一緒にいたいもんっ。あ、そうだ! くるみも、竿斗くんって呼んでいーい?」

「だめ。竿斗くんは強引な人は好きじゃないの。……そうだよね? 竿斗くん」

 

 う、うぅっ……気まずすぎる。

 回答に困ったその時、ノーラさんが全員へ呼びかけた。

 

「身体検査を行います。順番にお呼びしますので、それまでご自由にお過ごしください。

 旦那様も、別部屋で検査いたしますのでそちらの案内につくようお願いいたします」

 

 助かった! サンキューノーラ。

 ごめん、後でな! と二人に手を振って、案内役の侍女について歩き出した。

 こんなのが毎日続くとしたら、かなり辛い。……続くんだろうなぁ、はぁ。

 

 割と長いこと歩いて到着したのは、見覚えのある部屋だった。

 

「わあ、いらっしゃい! サオトくん! お待ちしてました〜」

 

 このゆるーい声と笑顔、たまんねぇなぁ……。

 

 

 

 

「これから朝ごはんの後は毎日ここに来てくださいね。お姉さんがサオトくんの検査担当なので!」

「は、はい! ……ところで、な、何の検査でしょうか……?」

「ふふふっ、残念ながら、ごく普通の体調検査です。病気や身体の調子を確認するだけですよ?」

 

 なんだ、エッチなやつではないのか……。

 ソフィアさんの私室にきた俺は、初対面の時のオナホ検査を思い出してちょっとがっかりする。

 

「じゃ、服を脱いで横になってくださいね〜」

 

 ま、また全裸か! でもソフィアさんの前ならノリノリで脱いじゃうぜ。

 爆速脱衣を決めた俺はそのベッドへ横になる。よく考えたらこのベッド、普段ソフィアさんが寝てるところでは? 

 なんか、いい匂いする。

 

 俺の頭や腹に、手のひらからポワンポワンと小さな光を出して翳すソフィアさん。

 どうやら普通の検査も魔法でやるらしい。

 だが俺の目は、魔法なんかよりも目の前でたゆんたゆん揺れる巨乳に夢中だった。

 

「……はい! 終わりましたよ〜。いたって健康、元気溌剌さんです! 

 このあとはお昼ご飯まで自由時間なので、お部屋でもどこでもゆっくり休んでいていいですよ〜」

 

 うー。エッチイベントを期待してたのに。

 またあのギスギスに刺されるのは嫌だし、自室に戻ろうかな……。

 

 ふぁさっ。

 

 ん? 何の音……? 

 振り返ってソフィアさんを見る。

 

 

 ぷるん。

 

 

 こちらに背中を向けて立ち、机に手をつくソフィアさん。

 その白くて豊満なお尻が、丸出しに……。

 

「とっても元気さんなサオトくんには、お姉さんが育てたおっきな桃、プレゼントしちゃいます」

 

 ——食べますよね? サオトくん。

 

 顔だけ半分振り向いて淫欲に濡れた瞳を向けるソフィアさん。

 一気に膨れ上がった俺のキノコ棒は、目の前のデカ桃にかぶりつこうと涎を垂らした。

 

 

「……はいっ! いますぐ、いただきますっ!」

 






説明回のあとは、お姉さんからのご褒美に限る!
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