クラス転移で勇者召喚かと思ったら子作り奴隷召喚だった 作:稲月
既出の設定を一部変更します。
以前、後書きで記載した食事と寝床の待遇についてです。
詳しい内容は本文をご覧いただければ全て記載があります。
変更前:同順位で枠数オーバーしたら全員まとめてひとつ下の待遇。
変更後:個室以外は同順位で枠数オーバーしたら抽選で割り当て。
ふわふわなまま書いてたら致命的な設定ミスであることに今更気づきました。
混乱させてしまい大変恐縮ですが、以後上記のようなご理解でお願いいたします。
(今まで本文中にはこの設定は出ていなかったので、ストーリーには特に影響ありません!)
『精霊皇女』。
大陸に覇を唱えること千年。人類最強の都市国家、ドラングレイヴ帝国。
そのうら若き第三皇女の、民衆からの呼び名である。
美の精霊が形を得たかのような、儚く美しい
最上級の絹糸を思わせる、風に靡く金色の長髪。
その瞳は至上の宝玉の如く澄み渡り、その声は妖精の歌声の如く透き通る。
まるで神の手によって精巧に造られた、人形のように美しい皇女。
それが、セレン・ノクティス・ドラングレイヴに向けられた、帝国民からの評価である。
『傀儡皇女』。
異世界から勇者を拉致すること千年。人類唯一の勇者の国、ドラングレイヴ帝国。
その哀れで惨めな第三皇女の、貴族からの呼び名である。
恵まれた血筋の中に生まれた、無能で悍ましい固有スキル。
類まれな美貌以外に、見るべき執政者としての才は無く。
ただ父王に言われるがまま従うだけの、感情を持たぬ愚かな小娘。
まるで悪魔の手によって呪われた、人形のように意思のない皇女。
それが、セレン・ノクティス・ドラングレイヴに向けられた、帝国貴族からの評価である。
白く高く聳える帝国の王城。その最上階。
豪奢な部屋の大きな机に腰掛けて、皇女セレンは侍女の報告を無表情に聞いていた。
傅く侍女の顔は緊張に強張り、声は震えが隠せずにいる。
「……以上。勇者離宮についての、エリアンドラ女史からの報告となります」
「そう」
異世界からの勇者召喚を実行し、国のために貞操を捧げたあの日から、四日。
皇女セレンは私室にて、王族としての膨大な責務を処理していた。
「こちらは、先日の勇者パレードの収支計算書です」
「そこに乗せておいて下さい」
帝国が数十年もかけて集めた莫大な
セレンに課せられた役目は、その成功を祝し、魔王討伐を民へ誓うための大規模なパレードを開催する事だった。
千年前から二百年毎に催されてきた、国を挙げての大行事。
あらゆる文化や技術やノウハウの蓄積された、伝統的な祭典。
だが、今回のそれは、過去のものとは決定的に異なる部分がある。
——召喚されたはずの勇者の姿が、どこにも見当たらないことだ。
勇者離宮の存在。勇者の子の養殖計画。
それは、帝国の中枢でもほんの一握りしか知る者のない最高機密事項である。
いくら魔王を斃すためとは言え、若者を拉致して子作りさせているなど公に言えよう筈もない。
"我らが勇者は、既に北へと旅立った"
曰く、義憤と勇猛に満ちた逞しい青年が、帝国から授けられし宝剣を携えてその険しい旅路へと歩を進めている。
セレンに与えられた至上命題は、そんな虚構を帝国中に信じさせる事であった。
そして三日三晩に渡る盛大なパレードの中で、見事それが成し遂げられたのである。
今の彼女は、その後始末に追われている。
「ご苦労様です。下がってよいですよ」
侍女が震える脚で去り、広い部屋に静寂が訪れる。
そして、この後始末が終われば。
セレンに残された役目は、ただ一つ。
——魔王を討ち滅ぼす勇者を、その高貴な胎に宿すこと。
仮にも直系の王族であるはずの彼女に下された、余りに冷酷なその王命。
希望も尊厳も失われた暗く無慈悲な責務を前に、哀れな皇女は何を想うのか。
「…………」
もはや静寂以外の何者も訪れぬ、寂れた王城の一角、その部屋で。
一人の
人形のように美しい瞳を、静かに淫靡に濡らしていた。
■
目覚めは、ぱっと爽快だった。
四日目。自室で朝を迎えた俺は、昨夜の柔肉祭りを思い起こして股間を硬くする。
最後に呼んだギャル二人とのおしゃぶりセックスは最高だった……!
寝転がった俺に寝白のたわわなおっぱいが上から押しつけられ、腰の上では星宮がぱちゅんぱちゅんと腰を振る。
赤ちゃんみたいに乳首をはむはむしながら、ツブツブまみれの名器の奥へどっぷり射精したのだった。
二人が交代して二連続騎乗位だったにも関わらず、あまりのテクニックと名器の具合にあっという間に絞られてしまった。
星宮には呆気なく二敗目を喫してしまったが、美人ギャル二人によってたかって咥え込まれるのが幸せすぎたのでヨシとする。
結局、昨夜は六人に中出しを決めて、泥のように眠りについたのだった。
確かに精力が増している。俺にとっては喜ぶべきことだろう……腰を痛める心配は必要かもしれない。
そういえば目覚めたらいつも自室にいるけど、誰が運んでくれているんだろうな。
俺の目覚めを察知したかのように、いつもの侍女がノックして部屋に入ってくる。
ノーラさんみたいな鋭い無表情。だが若干の幼さが顔に残る若い子だ。
ムク……とペニスに更に血が集うのを感じる。
お、おおい、まじかよ相棒。なんか日を増すごとに見境が無くなってないか?
盛り上がる股間を隠すように前屈みになって、侍女から今日の寵愛対象の一覧を受け取る。
昨日のうちにじっくり考えてはいたが、念のため現在の状況を頭の中で整理することにした。
寵愛点を入れる前の状況から抑える。
1位はSランク二人と、昨日抱いたAランクのギャル二人。計四人。昨日と同じだ。
5位は残りのAランク二人と、Bランクだけど夜伽点の入る安里くるみの三人。
そして、8位は他の全員だ。
昨夜はCランク三人を全員夜伽で抱いた。夜伽点は一律20点なので、彼女たちの序列点は母胎点40+夜伽点20で計60点。
Bランクの母胎点60点と並ぶので、最下位はくるみ以外のBランクとCランクの全員が同列となる。
Bランクはくるみを除いて六人。Cランクは三人。合計九人が同率最下位だ。
母胎点 夜伽点 合計 順位
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美澄 英理 S 100 100 1
栗栖 愛莉 S 100 100 1
星宮 瑠美 A 80 20 100 1
寝白 瑠夏 A 80 20 100 1
宇佐美 瑠奈 A 80 80 5
水無月 詩 A 80 80 5
安里 くるみ B 60 20 80 5
秋穂 夕凪 B 60 60 8
雪村 美果 B 60 60 8
灰咲 怜 B 60 60 8
柏葉 綾 B 60 60 8
朝飛 華菜 B 60 60 8
春風 日向 B 60 60 8
明智 黒実 C 40 20 60 8
加美長 優委子 C 40 20 60 8
菅沼 芽衣子 C 40 20 60 8
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これで、半数以上が最下位となる。特定の少人数が割を食うことのない状況だ。
60点の子に寵愛点を入れてしまうと他の八人の序列が下がってしまうので、寵愛点は5位の三人に入れるつもりだ。
寵愛点はどの順でもいいが、とりあえず第一・くるみ、第二・宇佐美さん、第三・水無月さんとする。
結果として、1位が四人。
5位から7位は、くるみ、宇佐美さん、水無月さん。
8位がそれ以外の九人。
これで、極力まで平等にできた……はず。
だが、大きすぎる問題がどうしても解決できていなかった。
——同順位が大量にいた場合、食事や寝床の待遇は順位に見合わぬ劣悪なものになる。
ノーラさんから説明された、序列制度における待遇システムを思いおこす。
まず、食事について。
メニューは序列の順位ごとにはっきり決まっている。同順位なら何人だろうと全く同じ内容が支給されるんだ。
一見、全員を高順位で揃えれば解決しそうにみえるが、そこにもしっかり落とし穴がある。
同順位が複数いる場合、その順位帯の平均値が適用されてしまうのだ。
例えば8位が九人いた場合、8位から16位の平均である12位のメニューが支給される。
裏を返せば、わずか1点上回るだけで、12位相当の食事から7位相当の食事へと大きく跳ね上がる。
抜け駆けを狙う子がいたって、何にもおかしくない。そこは俺がコントロールするしかない。
次に、寝床について。
一番上は、ベッド付きの個室。数は四つだけ。
二番目は、布の仕切りで囲われた厚い敷布団。これも四つ。
三番目は、仕切りなしの薄い布団。やっぱり四つ。
最下位は、何もなしで床に雑魚寝を強いられる。
個室だけは特別で、同順位によって定員を超えたらその全員がまとめて二番目へ繰り下げられる。
二番目と三番目は、同順位で人数があふれたら抽選によって割り当てが決められるんだ。
この時、抽選から外れた子は同順位の子と布団を共有させられる。
共有相手も勝手に決められて、変更はできない。できるのは床で寝る選択だけだ。
そして、異なる順位同士では一切の共有が認められない。
今回、7位までの子は個室や厚い敷布団が与えられる。
だが、8位の皆にあたるのは薄い布団が四つだけだ。対する人数は九人もいる。
二人で一枚を共有するのはかなりストレスだろう。
しかも、そのうち一枚の布団は三人で使うことになる。
……いや、最悪の場合、一人は床で寝ることになってもおかしくない。
——夕凪に寵愛点を入れるか否か。
つまり、夕凪に厚い敷布団を与えつつ、下位層も布団を二人で一枚確実に使えるようにする代わりに食事の質を一つ落とすか。
それをギリギリまでずっと悩んでいた。
だが、今日は入れない。あくまで8位を九人にする。
これは俺の意思表示だ。あくまで全員を押し上げようとする、俺の覚悟をみんなへ示す。
そして、危機感も持ってもらう。夜伽を受けて早く序列を上げないと、いつ自分が割を食う事になるか分からないぞ、と。
きっと、不満を持つ子は一人じゃないだろう。
俺の選択一つで大きく損するような事が、これから何度も起こるはずだ。
それでも、一度始めたからにはやり遂げるしかない。
彼女たちの逃げ道を無くさせるのは、俺自身だ。
朝食前、広い和室に集ったクラスメイトたち。
俺が昨日の夜伽にCランクを全員選んだことで、俺のやりたい事はきっと皆も察しているだろう。
しぃん、と静かな部屋に沈黙が響く。
ノーラさんが紙を持って、序列を読み上げ始めた。
「1位。
Sランクの二人とはほぼコンタクトを取っていないな。栗栖さんとは初日に話したけど、気まずすぎてあれ以来会話はない。
桃田との約束もあるが、何もせずともしばらくのうちは1位をキープできるし、生活の心配はいらないだろう。
メンタル面がちょっと不安なのは確かだから、どこかでフォローはしておきたいけど……き、気まずいなぁ。
「……7位。
何気にAランク内では最下位続きな水無月さん。ごめん、でも宇佐美がポンコツすぎてそっちにリソースを割かなきゃいけないんだ。
いや……一回くらいは痛い目見てもらったほうがいいか? 明日は水無月さんに入れようかな。
「8位。
よし、ここから怒涛の8位ラッシュが……
「9位。
え?
……え? えっ? な、なんでッ!?
「
七名!? おかしい! 何がッ……
「16位。
四日目。
序列が、崩壊した。
文中の表が見にくい場合は、文字サイズ変更等で調整していただけたらと思います。
万が一、環境等によって表示がうまくいかなかった場合は、ごめんなさい。
できるだけ対応しますが、その辺無知なので解決できないかもしれないです……。