クラス転移で勇者召喚かと思ったら子作り奴隷召喚だった 作:稲月
情けない主人公が女子に真面目に怒られてペチっと攻撃もされます。
そういうのは好きじゃない方というもご安心ください。
「■」で区切られた後半からご覧いただければ大丈夫です。
あらすじは後書きに書きますので、飛ばしてもストーリーはご理解いただけます!
俺は全身を熱く真っ白に包まれながら、その気持ち良さにハァ〜と溜息をついた。
もちろん、風呂である。
白い湯気の中で一人っきりの貸切風呂。セックスの後はこれに限るなァ〜。
正確には入り口付近で黙って立っている若い侍女がいるけど、彼女は俺がのぼせないか見張っているだけだ。
結局、瑠奈の膣内に三回出して彼女が中イキした。満足そうに眠る彼女の尻をひと撫でして、汗を流しにきた訳だ。
昨日あたりからうすうす勘付いていたが、やはり俺の精液は特殊らしい。
最初に中出ししたあと、しばらく経てば瑠奈はすっかり痛みが消えて肉欲を蘇らせていたのだ。
そして体力の有り余った最強ギャルに搾り取られ、俺は一度も勝てずに終わってしまった。
というか名器すぎる。騎乗位でもされようものなら抵抗する前に絞られるだろう。
いよいよ俺の固有スキルはマジカルチンポ説が濃厚になってきたなぁ。
精液を飲んだ子たちも揃って美味しいとか言うし、たとえ処女でも割と簡単に中イキさせられる。
まあおかげで好きに抱きまくれるし、帝国側からしても都合がいいから困りはしないんだけど。
なんだかんだで、既にクラスの女子の半分以上は抱いてしまっている。
召喚初日は奴隷なんか碌な目に遭わないと思っていたが、やってみればけっこう幸福度高めである。
のんびりと湯船に足を伸ばす。
あと残っているのは、Sランクの美澄さんに栗栖さん、Aランクの水無月さん、そしてBランクの三人だ。
たしか、灰咲さんと、朝飛さんと……あれ? クラスメイトはこれで全員だな。
数え間違えたか? ええっと……
ガララッ!
風呂場の扉が乱暴に開けられ、大きな音で思考が止まる。
すぐに一つの影が部屋に入ってきて、俺の元へ駆けてきた。
あれは……灰咲さん? 常に無表情のクールっ子だ。
しかしその顔は大変珍しい事に、強い焦りに満ちているのが丸わかりだった。
「——今すぐ来て。みかちゃん先生が、大変」
……そうだ、みかちゃん先生だ!
俺は真っ裸のまま、慌てて灰咲について走った。
「——んな人間、教師としても人としても失格です……」
たどり着いたのはいつも食事で使う和室だった。
そこで人影が多く集まり、中心からは先生の声が聞こえる。
……悲哀と後悔でいっぱいいっぱいになった、張り裂けるような涙声だった。
俺に気づいた女子たちが道を開ける。身体も拭かずに来た俺は滴る水で畳を濡らしながら、床にへたり込む先生へゆっくり近付いた。
——小さな首元から僅かに赤い血を滴らせ、絶望の表情で泣きじゃくる先生に。
彼女のすぐ近くに立っているのはノーラさんだ。その顔はひどく真剣で、手元には血のついたナイフ。……今日の食事で使った物だ。
ノーラさんが俺へ、本当に申し訳なさそうな顔で口を開いた。
「……申し訳ございません、旦那様。回収した食器の数が一つ足りていないことに、担当の者が気づいておりませんでした」
……なんだ、それ。
どういう意味だよ。
こんなの、まるで先生が——
「自殺未遂だよ、釣谷くん。先生は自分の頸動脈を掻っ切ろうとして、魔法に防がれて失敗した」
静かで中性的な声が、淡々と俺へ説明する。水無月さんだ。
……自殺、未遂?
先生は真っ暗に濁った瞳で地面を茫然と見つめている。たら……と首から細く垂れる鮮血。
「とんだ、大失態でございます。本当に、申し訳ございま——」
「黙ってくれ!」
しまった。青い顔で謝るノーラさんへ、つい大きな声で怒鳴ってしまう。
「じ、自殺って、先生が? ……な、なんでそん——」
「分かるだろう、君なら。人の心に敏感な君には、もう予想がついているはず。目を逸らしちゃいけないよ」
水無月さんが冷たく言い放った言葉が、俺の心へ深く突き刺さる。
——『ま、待って下さい! 急に生徒を拉致してこんな真似、認められません!』
責任感の塊みたいな、真面目で誠実な人。若手ながらに誰からも好かれ尊敬される、生徒想いの小さな先生。
悩む生徒の顔を見れば絶対に放っておかない。生徒が理不尽な目に遭うのは絶対に許さない。
そんな先生がただの一言も発さなくなったのは、いつからか。
……考えるまでもなく、召喚初日。一人の女子生徒が無惨に殺された、あの日からだ。
ずっと、見て見ぬふりをしていた。そうだ、俺は気付いていた。
いつも真っ暗な顔で無力感と罪悪感に打ちひしがれる先生の顔を。
夜伽中、恐ろしい何かから逃げるように、必死に自分を慰める先生の心の叫びを。
だって、どうしていいか分からなかった。
あの子が死んだのは先生のせいじゃ決してない。先生は皆を守るために必死になってくれた。
身体は小さくとも、俺たちよりずっと年上の、大人の女性だ。
クラスメイトと違って、俺がずけずけと知った顔で慰められる相手じゃない。
でも、言い訳だ。先生の心はなんとなく察していた。
——自分が皇女に抗議なんかしなければ、見せしめだって無かったかもしれない。
大事な生徒を見殺しにして、家畜みたいに扱われる生徒たちを助けもせず、たった一人の大人が、今ものうのうと生き延びている。
挙げ句の果てに、生徒の性交を見ながら自慰に耽るなんて。
そうやって先生の心がボロボロに崩れて壊れていくのを、俺はどこか内心で、気付いていたんだ……!
「君だけが悪い訳じゃない。僕もこうなる事は予想していたけど、こんなに早く行動を起こすのは予想外だった。ごめん」
水無月さんの謝罪も頭に入ってこない。
大人だから大丈夫、時間が解決してくれる、なんて甘っちょろい事を考えていた俺を殺したい。
俺たちの中でたった一人の大人だ。先生こそが本当のひとりぼっちだったんだ。
あの優しく真面目な先生が、年下の生徒に相談なんかできようはずもない。
最低だ、俺は。気付いていながら放置した。
俺が自殺に追い込んだようなものだ。
俺が……
——パンっ!
水無月さんが、俺の頬を平手ではたいた。
「くだらない自己否定なんかしてる場合じゃない。僕にもその気持ちは分かるけどね」
……そうだった。過去の事より、これからの事だ。
頬の鋭い痛みに目が覚める。また時間を無駄にするところだった。
魂の抜けたような先生を見やる。あまりに暗い表情、虚な目、投げ出された四肢に、首元の赤い血。
完全に、心が粉々に砕け散っている。いまさら治すなんて絶対に無理だと直感的に悟る。
「こうなってしまった以上、僕たちが採れる選択肢は一つしかない」
顔に僅かながら罪悪感を浮かべる水無月さんが、俺の目を見て言った。
「先生はもう、先生としては生きられない。君が書き換えるんだ」
「え……書き換える?」
「そう。ここ四日間で君の力は大体分かった。
遍く女を快感で支配し、欲望で堕とす。それこそ君だけが持つ力。あとは分かるだろう?」
——俺が先生を抱いて、先生ではなく一人の女として書き換える。心を取り戻して支配する。
もう、それしかない。このまま放置すれば、今度は国から捨てられてしまう。
「……分かった。でも、今日はもう休ませる。明日の夜伽で、先生を抱くよ」
水無月さんがコクリと頷いた。そして謝罪を口にする。
「さっきは殴ってしまって、ごめん。少し直接的すぎたね」
「いや、おかげで馬鹿な事を口にせずに済んだよ。ありがとう」
そして暗く顔を伏せるノーラさんへ、今度は俺が謝罪する。
「ノーラさん、さっきは怒鳴ってしまって、ごめんなさい」
「いえ、この件は明らかに
俺が抱いたせいだな。つくづく、俺の立ち回りが原因だった。
クラスメイトを次々と抱いて、いつしか調子に乗ってしまっていたらしい。
この世界は最初からずっと残酷で容赦なかっただろ。忘れるなよ、俺。
先生の今日の寝床は柏葉と共有らしいので、託す。彼女ならしっかり守ってくれるはずだ。
他の女子たちも自分の寝床へ向かっていく。消灯時間までもうあまり時間もなかった。
俺の脳内には、先生の他にもう一人の少女の顔が浮かぶ。
先生と同じように、メンタルのケアが必要かもしれない、一人のクラスメイト。
——『……絶対、守ってくれよ。託すぞ。』
唯一の親友に託された、あいつの彼女だ。
序列1位の女子たちは個室にいるから、この騒ぎにも気付いていないのだろう。
当然、栗栖さんの姿も見えなかった。……明日、話しかけてみよう。
決意を固めたところで気付く。
……あれ? 夕凪とくるみもいない。あいつらはこういう騒ぎに目敏そうなイメージだけどな。
もう寝ているのだろうか。起こすのも悪いし、どうせ明日また元気に騒いで現れるだろうと思って、探しはしなかった。
■
室内は過剰なほどに整えられ、重く淀んだ空気だけがゆらりと部屋の中を満たす。
壁際に無数に積み上げられた本の山は、それ自体が壁にすら見えるほど高く整っている。
その無機質な空間の奥、壁際に置かれた椅子に、一人の美しい女性が背筋を正したまま静かに腰掛けていた。
彼女の目の前に立つのは、二人の小柄な少女。
まるで因縁の敵へ対峙するように、張り詰めた雰囲気をまとって立つ二人。
彼女たちがひとしきり言葉を尽くした後、ようやく椅子の女性は口を開いた。
「そう。話は分かったよ」
透き通った水面に触れる風のような、静かに澄んだ声。
美澄英理は、たったいま目の前の二人から告げられた脅しの言葉にも、何ら顔色を変えずに平然と応じた。
「お断りします」
一言で、空気が凍りついた。
美澄の態度はあまりに自然で、あまりにあっさりとしていた。
そこには動揺も逡巡も驚愕も無く、ただの世間話かのように、淡々とした拒絶だった。
二人の少女の片割れ、秋穂夕凪が掠れた声を絞り出した。
「……え、い、いや! 断るとかじゃ、なくてッ! 話、聞いてた?」
「ちゃんと聞いたよ、全部。その上で、お断りします」
「…………は? 自分の立場、分かってる?」
釣谷の前では決して聴かせない、氷点下まで冷え切った声色。
それを受けた美澄の態度は、普段通りのティータイムを過ごすかのように何の感情の揺らぎも起こさない。
秋穂は怒りと困惑で頭がごちゃ混ぜになった。
秋穂の隣に立つ安里くるみも、いつものあざとい笑みを消して真剣な声で念押しする。
「ねえ、美澄ちゃん。もしかして、証拠なんか無いって思ってる? くるみ、そんなにバカじゃないよ」
「証拠があるのは知ってるよ。私自身の話だから」
……あっさり認めた。拍子抜けするほど簡単に。それなのに要求には乗らないと来た。
もう秋穂も安里も意味がわからなかった。これが釣谷竿斗に知られれば、身の破滅は逃れられないのに。
「ふざけないでッ! 私たちがわざわざ交渉しに来たのは、せめて貴女が良い人としてここを出ていけるようにするためなのにッ! ……もういいッ、全部、バラしてやるッ!」
秋穂が激昂して声を荒らげ、部屋を出ようと背中を向けた。
そこへ、静かに凪いだ声が吹きつける。
「嘘つきだね。秋穂さん」
「……は?」
小さな背中へ投げられた、感情のこもらない指摘。
「あなたが釣谷くんに直接伝えないのは、他人の弱みを告げ口する人間だと思われたく無いから。
ここを出ていった女の子が一人でまともに生きられる訳がないのも、ちゃんと理解してる」
——それは、偽善ですらないんじゃないかな。
「……——ッ!」
咄嗟には反論は出てこなかった。まるで全てを分かったような静かな声に、無性に腹立たしい思いを抱く。
言葉に詰まる秋穂の横で、安里が最後の脅しをかけた。
「じゃあ、くるみから皆に話しちゃっても、いいんだ?
美澄ちゃんが男の子たちを
それが、くるみの見つけた、美澄の一つ目の秘密だった。
日本にいる時から勘付いていた。全ての男から彼女へ向けられる、あまりにも不自然な好感度の高さ。
持ち前のあざとさで小さい頃から男子を手玉に取ってきたくるみだからこそ、その違和感に気付けた。
だが、結果だけはずっと分かっていたのに、方法だけが分からない。
そして、三日前。くるみが一番欲しかったその特別な力の正体が、異世界に来てようやく判明したのだ。
「——美澄ちゃんには、男の子を無理やり自分に惚れさせちゃう、悪魔みたいな固有スキルがあるんだよって」
椅子に静かに腰掛ける、澄んだ瞳の悪魔が
〜前半のあらすじ〜
宇佐美に三連中出しをキメて、風呂で一人くつろぐ竿斗。
そこへ無表情クールっ子が焦りを浮かべて竿斗を呼びにきた。
なんやどうしたと行ってみれば、みかちゃん先生が自殺未遂!
どうやら生徒想いすぎて心を壊してしまったらしい。
自分のせいだと落ち込む竿斗。
そこへミステリアスな僕っ子の水無月さんが喝を入れた!
こうなったらマジカルチンポパワーで先生を強制メス堕ちさせるしかない!
待ってろよみかちゃん先生! 明日の夜伽、俺は貴女をメスイキさせます。
そろそろ桃田の彼女である栗栖さんも心配だな〜。明日話してみよう!
あれ、夕凪とくるみはどこ行った? まあいっか、どうせ明日会えるしな。
後半へ続く……
〜本作はマジカルチンポの提供でお送りいたします〜
いずれ、全ては救われる!