クラス転移で勇者召喚かと思ったら子作り奴隷召喚だった 作:稲月
さあ、最後の相手だ。なんだか彼女にはいつも長いこと待たせてしまうな。
侍女から受け取ったタオルで身体を拭き、冷たい水をごくりと飲み干してから迎えにいく。
「……遅いし。時間かけ過ぎなんですケド」
「悪い悪い。慣れてないみたいだったからさ」
不貞腐れたように口を尖らせて俺を睨むのは、緩くウェーブした金髪と薄い小麦色の肌が印象的な宇佐美瑠奈だ。
ベッドで小さく体育座りして待ってくれていた彼女の頭を、俺は優しく撫でてやる。
彼女は頬を赤らめてされるがままになっていた。ちょろい。
「今日は俺も余裕があるから、簡単には負けないぞ」
「ふん、あんたがウチに勝てるワケ」
口では強がるようにそう言うが、彼女の顔はすっかり期待で満ち満ちていた。
足をほどいた彼女が俺の顔へ近づいて、ちゅ、と軽いキスをする。
さて、あの極上の名器に勝つにはどうしたらいいかな。
「ぐぅッ! やばッ! ……ああッ!」
どびゅうううッ! ぶびゅるッ!
正常位での交合。
俺は情けない喘ぎ声を漏らしながら、あつあつの秘肉の奥へとあっけなく吐精する。
即堕ち二コマだった。何ならこれで本日二敗目である。
亀頭、肉竿、根元、三箇所をそれぞれぎゅうぎゅうに締めては柔らかく収縮する膣肉。
腰を振らずとも常に壮絶な快感をもたらすその名器は、最強ギャルの名に恥じない無敵具合だった。
「はぁッ、はぁッ、く、くそ……瑠奈のナカ、やっぱり凄すぎる……」
「……んんッ♡ あ、アッツイのきた……ッ♡ ——ッッ♡」
幸いなのは、彼女自身も相当に中イキしやすいということだ。
今もペニスから吐き出された白マグマを感じながら、ビクビクと小さく痙攣してオーガズムを堪能している。
昨日の初めてはあんなに痛がっていたのに、今じゃすっかり淫乱娘だ。
というか、膣内に射精するたびにどんどん感じやすくなっている気がする。
今日二回目のセックスも腰は十数回くらいしか振れずに射精してしまったが、彼女は簡単に絶頂した。
いや、間違いない。俺の精液には、女の子を堕とす効果がある。
それは総じて粘液からの摂取によって効力を発揮し、相手の女の子に不可逆な影響を与えているのだ。
……深く考えずに中出ししまくっていたが、もしかして慎重になったほうがいいのだろうか。
「はぁ、はぁ……竿斗、もっかいしよっ」
絶頂から降りてきた瑠奈が、休みもせずにそう提案する。
その瞳は完全に淫靡に染まっていて、理性などとうに死に絶えていた。
ぞく、と嫌な悪寒。俺が彼女のナニカを書き換えてしまった感覚。
まずい、とは思った。理性は確かにそう呟いた。
でもそれ以上に、最高の気分だった。
俺の中の化物が、「これでいい」と嘯いた。
そして瑠奈が俺に熱い接吻をよこし、欠片だけ残った俺の理性は欲望の暗い海に沈んでいった。
浅焼けギャルのプルプルな唇と舌先が、俺のペニスを激しく前後している。
俺は足を伸ばして上半身を起こしたまま、身体中を駆け抜ける快感に必死になって堪えていた。
じゅるるるるッ! じゅぞぞぞぞぞッ! ぐぽッ!
「……ふぐッ! あああ、瑠奈っ、それヤバッ! うあッ!」
欲望の喜色に染まったギャルの両目は、上目遣いで俺の情けない喘ぎ顔を見つめている。
弾力的な唇がカリ首や肉幹をぷるんと刺激。にゅるにゅるな舌が亀頭を舐め回す。
止まらない快感と口腔の温かさで、俺の官能はロケットのように空へと伸びていく。
意外なことに、瑠奈はフェラチオにも積極的だった。
二射目を終えてやや力の抜けたペニスを見た彼女が、自分から俺の胡坐へと顔を埋めてきたのだ。
教室ではいつもカーストトップだったあのイケイケギャルが、喜んで俺のペニスを咥え込んでいる。
その優越感や多幸感も相まって、俺の心はすっかり悦楽に浸っていた。
初めてのくせに的確な刺激をもたらすフェラチオは、俺を早々に頂点へと追いやっていく。
だが、あと数秒といったところで、きゅぽんと口が離された。
ドンッ! 「うおっ!?」
肩で息をする瑠奈が、俺の上半身を腕で突き飛ばした。
ドサリと仰向けに倒れる俺は、抜け切らない快感と瑠奈の豹変に混乱する。
瑠奈が俺の腰の上に跨る。その顔にはもう知性など無く、ただ快楽だけを求める狂った女の表情だけが貼り付いていた。
恥らいのひとつもなく、彼女はガニ股になってかがみ込み、手でペニスの向きを調整する。
にゅちゅ、と亀頭が秘裂の入り口に触れた。
そして余韻も躊躇も無いままに、彼女は一気に腰を下まで落としたのだ。
じゅぶぶッぱんッ! 「んあ゙あ゙ッ♡♡!!」
ビリリィッ、とペニスに電撃のような快感が走る。秘肉の熱が腰を溶かす。
瑠奈はだらしなく口を半開きにして唾液を垂らしながら、甘く下品な声を上げた。
細い両腕が俺の胸の上に置かれ、腰の抜けた瑠奈がぷるぷる震えて快感を味わう。
金髪がヒラヒラと稲穂のように揺れ、目の焦点は合っていない。
あの純情で恥ずかしがり屋だった彼女じゃない。快楽に心を支配された、一匹のメスだ。
ふ、と目が合う。真っピンク色に染まりきった瞳が、嬉しそうに細められる。
ぐぐぐ……とゆっくり腰が動き出した。ねっとりと絡みつく秘肉が、ペニスを執拗に刺激する。
そして、一方的な騎乗位が始まった。
ばっちゅん! ばっちゅん! ばっちゅん!
あられもない態勢で激しく上下する瑠奈の腰。
三段締めのキツい蜜壺がとてつもない快感を強引に叩きつけてくる。
俺は狂った。
瞳が弾けて涙が流れる。
腰が粉々に砕けて溶ける。
視界が真っ白に明滅してく。
口から勝手に喘ぎが飛び出る。
ペニスが彼女に喰い尽くされる。
あまりにも強い快感は、もはや苦痛に近いほどだった。
いっそこのまま気を失えたらいいのにとすら思う。
瑠奈は俺を見ていない。ただ目を閉じて、膣肉でペニスの味を堪能することだけに全神経を使っていた。
下品な態勢でみっともなく喘ぎながら、ひたすらに腰を振り続ける。
たぶん、一分も持たなかった。快感が強過ぎて時間は等速じゃなかった。
俺の腰の深奥から、白い濁流が駆け上る。淫乱ギャルのキツい膣肉で無理矢理に搾り上げられる。
「ア……がッ! る、るな……まっ、出る……ッッ!!」
ただ黙って乳を搾られる牛のように、俺は何の抵抗もできずに己の子種を吐き出した。
どびゅううううううううッッ!!
爆発した。死すら錯覚する快感の衝撃。
心臓が痛い。腰から拡散する気持ちよさで身体が跳ねる。
上に乗る瑠奈も、胎に噴き上がった白濁の熱と味をうっとりと堪能している。
彼女は伸ばしていた腕を崩して俺の胸板に倒れ込んできた。その視線は虚空を見つめ、抜け殻のようにピクピクと痙攣している。
まるで精液で酔い潰れてしまったような虚ろな顔で、子宮から啜る白い濁り酒を味わっていた。
——短時間での三連射。完全に一方的に喰い尽くされた。
もはや敗北感すら無い。ただ自分が支配されてしまったことへの不思議な充足感がある。
……ああ、俺はこの子に、きっと一生勝てないんだろうな。
酷く重い倦怠感に身を預け、俺はそのまま目を閉じた。
■
コツ、コツ、コツ、コツ。
磨き上げられた白亜の廊。繊細な金装飾が淡く輝く長い通路に、たった一つの足音が響き渡る。
軽くもゆったりとしたその音を奏でるのは、美しい金色の長髪を靡かせる少女だ。
白い
長い睫毛に縁取られた淡い金の瞳が隙のない美を形作り、そこには感情をほとんど滲ませない静かな微笑だけが張り付いていた。
まるで神の造った人形のように美しい、帝国の誇る第二皇女。
——セレン・ノクティス・ドラングレイヴ。
王族であるはずの彼女はしかし、従者も護衛もつけずにたった一人で、豪華絢爛な王城の廊下を真っ直ぐと歩いていた。
勇者召喚の儀式から六日目の朝。
ついに全ての執務を終えた彼女は、たった一つ残された最後の使命を果たすため、勇者離宮へと向かう準備を進めていた。
表向きは、先に北へ旅立った勇者を追って、その魔王討伐の旅路に同行する事になっている。
しかし全ては虚構にすぎず、彼女を待ち受けるのはただ優秀な孕み袋として離宮に囚われ続けるだけの生活だった。
王族以前に一人の女性としてすらあまりに残酷なその扱い。
しかしセレンは何の異を唱えることもなく、ただ淡々と準備を進めるだけ。
その無感情すぎる皇女の振る舞いに、帝国貴族からは多分な侮蔑をもって「傀儡皇女」と称されている。
その本心は誰も知らず。あるいは本当に心など持たぬ人形か。
静かに歩き続けるセレンの前方から、二人の男性が現れた。
首元まで伸ばした美しい金髪を揺らす、長身の青年。
でっぷりと太った腹に過剰な装飾の衣服を纏う、中年の男。
帝国第二皇子、アルター・セルウィリス・ドラングレイヴ。
その最も忠実な腹心たる、ドゥルガス・ゴルディアン侯爵。
数いる王族や帝国貴族の中でも、特にセレンを蔑視してやまない二人だった。
アルター皇子がさも真面目ぶった表情で、セレンへと声掛ける。
「今日でお前の顔を見るのも最後か。いつ見ても薄気味悪い人形顔だ」
柔らかく低いその声は、しかし明らかな薄ら笑いを含んだ粘ついた響きで廊下をこだまする。
第一皇子への嫉妬と劣等感を抱えて育った彼は、優秀揃いな兄弟の中で唯一格下たるセレンへの歪んだ優越を滲ませていた。
暗い悦びを隠そうともせず、皇子と侯爵はセレンへ心無い言葉を投げつける。
「
尊厳も自由も無いくだらん人生など、何のために生きているのやら」
「かっはっは。聞くところによれば、既に皇女殿下は勇者の種馬に貞操を捧げてしまったらしいですなぁ。
それもあの、野蛮で色狂いなニホン人に! おお、なんと穢らわしいことか」
二百年前に召喚された前代勇者のあまりに奔放な振る舞いは、帝国貴族に日本人への深く消えない差別意識を根付かせていた。
実際のところは風評被害でしかないものの、もはやそれを打ち消すのは不可能なほどに陰で浸透しきっている。
彼らは尚もセレンへの嫌味をだらだらと垂れ流しては、薄汚い愉悦に浸っていた。
もう王城では見慣れた光景だ。セレンはいつも決して言い返さず、静かにそれを聞き入れるだけ。
皇子も侯爵も、セレンの反応など期待していない。
ただ日々の小さな不満を汚い言葉に変えて吐き出す事で、自分を慰めている。
散々罵った二人は満足したのか、顔色を変えないセレンへ向けて捨て台詞を吐いて去ろうとする。
「……ふん、全く持ってつまらん女だ。最後まで言葉の一つも返せないとはな。
王族としての矜持も尊厳も持たぬらしい。人であるかも怪しいものだ」
アルター皇子がセレンを見下す。決して距離は詰めず、何かを警戒するような間合い。
そして、去り際の一言。
「そもそも我が国に勇者など不要だ。あれほど悍ましい実験も無い。
お前が充分苦しんだ頃に、俺の権限で離宮ごと消してやろう」
——セレンの瞳に、深淵が覗いた。
「アルター兄様」
凛として、美しく、温度を帯びない静かな声。
「離宮はわたくしの、唯一の拠り所なのです。どうか、ご慈悲を」
滅多に返事など寄越さないセレンの声を聞いたアルターは、驚きで目を見開き。
そして、たちまち嗜虐に満ちた喜色を浮かべた。
「……く、くくっ! 男に貞操を捧げて情が湧いたか! お前にも人間らしいところがあったとは。
だが、断る。あのような悍ましく危険な実験など、到底許しておけるものかよ。
せいぜい最期の逢瀬を楽しむことだな、人形女」
実際のところ勇者離宮の運営は王命によるものであり、いくらアルターといえども簡単に手を出せるものではない。
だがそんな事実はアルターにとってはどうでもよく、初めてまともな抵抗を見せたセレンに対し、少しでも気分を害してやるのが目的だった。
"落ちこぼれの無能娘が、兄たる俺に楯突けると思うなよ"、そう言って愉悦に浸りたいがために。
だから、こんなことになるなんて想像だにしていなかったのだ。
「——ったく思い上がった奴だ。そもそもお前のような……は?」
気持ちよく罵倒を垂れていたアルターの視界を、魔力の奔流が一瞬で塗り潰していく。
勇者の血を引く王族の中にあってなお、常軌を逸した莫大な量。
それが、美しくも妖しい桃色へと侵食されていく。
色付きの魔力は、固有スキルの発現を意味する。
かつて五歳だった彼女が帝国から見捨てられるきっかけとなった、諸悪の根源。
その悍ましい能力が解放される。
「なッ!? お前ッ!? ふざけッ、クソッ!」
「ひッ、ひぃぃッ! や、やめぇっ!」
十年に渡って秘匿されたスキルは、その概要だけが中枢に伝わり、詳細を知る者は誰一人として居なかった。
ただ一度、実験的に行使されて判明した発動条件は、対象に両手で直接触れる事。
それだけ分かれば対策は簡単だった。近づかなければそれでいい。
——幼くも聡明だったセレン少女の、欺瞞だった。
桃色の魔力は廊下を怒涛の勢いで埋め尽くし、アルターとドゥルガスを瞬く間に包み込む。
慌てふためき逃げる彼らは、途端、糸の切れた人形のように動きを止めた。
コツ、コツ、とセレンがゆっくり歩み寄る。
その表情は変わらず静かな微笑を貼り付けたまま、しかし瞳の奥に覗く真っ黒な深淵だけが異様な光を宿していた。
トン、トン、と細い指先が彼らの額に軽く突かれる。それだけで充分。
「…………」
セレンは言葉を発しない。もう二度と彼らに視線を向けることもない。
桃色の奔流はあっという間に収まった。既に廊下は静寂を取り戻している。
凍りついたままの二人の男を置き去りにして、セレンは静かに歩き出した。
行き先は、勇者離宮。それ以外は、全て些事。
手に入れた二つの人形も、特に用はない。
静かに書き換え、元の位置へ戻させる。
——思い出すのは、あの可愛い男の子。
必死になってセレンを求める、快感に歪んだあの表情。
初めて魂で繋がり合い、互いの境界を失っては満たされるあの感覚。
「…………ふふ」
微かに笑った彼女の表情は、慈愛と狂気、そして偏執と渇望を静かに湛えていた。