(うへー……どうしよう。先生、お尻をすっごい見てるよお)
うららかな春の日差しがぽかぽかと降り注ぐ昼寝日和のこと。心地よい時間の中でホシノはシャーレのソファにのんびりと寝転がっていた。
窓から差しこんでくる小さな陽だまりの中、クジラの抱き枕にぎゅっとしがみついて眠る。柔らかくて、暖かくて……本来であれば、数分としないうちに微睡(まどろ)めるような陽気だ。
(これ、どきどきして寝られないかも……)
彼女がシャーレのお手伝いを終わらせ、休み初めてからもう十五分は経つ。だというのにまだ眠りが遠いのは、目を閉じていても感じられる強烈な視線のせいだった。
゛……ふむ゛
先生がじっとホシノを見ている。正確には、彼女のスカートの中から伸びる華奢な太ももと、その奥にある影を見ている。先生からスカートの奥はぎりぎり見えそうで見えない。しかし少し下心を出して位置を変えれば、あるいは見えるかもしれない。そんなぎりぎりのちらリズムを眺め続けている。
じっと、まんじりともせず。
それは別に仕事を手伝って欲しいという圧ではない。そもそもホシノが自分の書類を片付けた時、あとは一人で大丈夫だからと先生はそれ以上の手伝いを断った。ホシノが眠ろうとしているのは、その好意に甘えてのことだ。
だから先生の視線は嫌味な意味合いを持っていない。しかしいっそ清々しいまでにいやらしいものではあった。
先生がどれだけ息を潜めようとも、ホシノはキヴォトスでも最強格の生徒だ。眠っていても自然と気配を察知してしまう。それが一点を何分も見つめ続けているともなれば、その意図も悟ろうというものだった。
「ん、う……」
゛!゛
今も、そう。
息を零しながら身じろぎして、ほんの少し足を開いてみる。先生にほんの少しスカートの奥が見やすくなるように。それだけのことで先生の気配が揺らいだ。生唾を飲む音さえ聞こえてきた。
(うへえ……先生もおじさんにそういう感情持つんだあ)
自分のお尻に先生が欲情している。そう確信するには十分な反応だった。
ホシノは薄く目を開く。先生はぎくりと震えて、何事もなかったかのように手を動かし始めた。けれどそれまで書類など見えていなかったのは明らかで、何を書こうかと手つきが彷徨っている。
「ねーえ、先生」
゛ん、どうしたの?゛
「先生ってお尻好きでしょ」
゛がっ!? ご、ごほっ!? な、い、いきなり何を言うの!?゛
ぎぎくう! と先生の肩が跳ねる。ホシノは一瞬吹き出しそうになったのを何とかこらえた。
「ずっとおじさんのお尻見てたでしょ?」
゛……な、なんのことかなー゛
「ふーん……ちらっ」
スカートの裾を軽く持ち上げれば、先生の視線はあっけなく引き寄せられる。もはやガン見と言ってよいレベルで、誤魔化すだけ無駄だった。
「うへへ、先生はおじさんのお尻が見たいんだねえ」
゛くっ、この目を、潰してしまいたい……! 欲望に逆らえぬ、この愚かな目を……!゛
「いいんじゃない? おじさんもそんな、悪い気はしないし……」
そう言ってホシノは抱き枕に覆い被さるようにうつぶせになった。桜色の長い髪がはらりと広がり、太ももに掛かる。白い肌は赤い血の色をにわかに透かして、広がってきた糸と溶け合うような色合いになっていた。
その髪先が揺れる。ホシノが流し目で、誘う様に先生を見る。恥ずかしそうに、しかし愉し気に口元を歪めている。
「……触ってみてもいいよ? おじさんのお尻」
先生はすっかり目を離せなくなっていた。抱き枕で身体が浮いた分、お尻は上に突き出されていてこれまでよりもさらに際どい所が見えている。
ショーツの縁も、小ぶりな臀部の膨らみも……。
゛……うん゛
その魔性の引力に抗いきれず、先生は頷いていた。
「うへへ。先生は正直だねえ。うん、先生もこのままだとお仕事に集中できないだろうし」
お尻をゆらゆらと振りながら煽る。幽鬼のように歩いてくる先生に、ホシノの口角は吊り上がっていく。抱きしめられているクジラの首も、少しずつ締め上げられていく。
「う、うへへ。先生、目がすごいよー。そんな見られちゃうと恥ずかしいけど……おじさんのお尻でいいならいくらでも、ね?」
゛じゃあ、お言葉に甘えて゛
「んっ……!」
先生の大きな二つの手のひらが、そっとスカートの上に着地した。そうしてふにり、と柔肉を揉み込む。ただそれだけの行為に、ホシノは甘やかな鼻息を漏らしていた。
゛ホシノのお尻、柔らかいね゛
「ん……そ、そーお? おじさん、自分のお尻なんか揉まないからわからないよー。ノノミちゃんのお尻の方が、んっ、柔らかいと思うけど」
゛私は今、ホシノのお尻に夢中なんだよ。出来立てふわふわのマシュマロみたいな、このお尻に゛
「う、うへー。もう、先生ってば、嬉しいこと言ってくれるんだか、らあ……!」
両の手で十分に覆い隠せてしまうほどに小さなお尻。それを先生は丹念に揉んでいた。桃尻をきゅっと寄せてみたり、逆に離してみたり。ぐっと押し込んで丸ごと掴みこみ、くにくにとマッサージしてみたり。その度にホシノは内腿を強張らせ、切なそうにすり合わせていた。
「うへへ。先生にお尻触られてるって、すごいどきどきしちゃうよー。おじさんの心臓爆発してなくなっちゃいそう……」
゛ドキドキするの?゛
「……うん。先生の手が、おっきくて暖かいし……おじさんのお尻がすっぽり収まっちゃうから、うわーってなっちゃうよ」
゛うわー?゛
「先生に食べられちゃうーって気分かな。がおーって、おじさん食べられちゃうんだー」
ホシノの声はうっとりと間延びしていて、どこかその先を期待しているかのような響きがあった。食べて欲しいと、言外に求めていた。
それを察して、先生の手が少しずつ下へ降りていく。年齢に不相応な幼さを感じさせる双丘から、これまた肉付きの甘い太ももへ。そうして短いスカートの裾の際をゆるゆると指先でなぞった。
ホシノの肩が、んっ、と小さく跳ねた。
「……ね、先生。直接触って……? 脱がせてもいいから……」
甘えるような声音が終わる頃には、先生の手は既にホシノのスカートのホックを外していた。スカートが下ろされようとすると、ホシノはやや躊躇いがちに腰を浮かせてそれを受け入れる。
「うう……判断が早すぎるよお。どれだけおじさんのお尻が好きなのさあ……」
女の子の恥ずかしい所を守る布が抜き去られる。どれだけ抱き枕に顔を埋めても、髪の隙間から覗く耳は真っ赤に染まっていた。ホシノはぱたぱたと小さく足を動かして羞恥心を誤魔化そうとしているのに、先生が膝にそっと手を添えると、ぴたりと動きを止めてしまう。
゛ホシノのお尻、綺麗だね。小さくて、ぷりっとしてて、すごい可愛い゛
「うう、うううー……! 嬉しいけど、先生がすごい変態さんみたいだよお……」
足がゆっくりと開かれる。ホシノは一切抵抗せずに受け入れ、先生の熱視線が大事なところに集中するのを感じていた。
質素ながら小さなフリルが縁にあしらわれた純白のショーツ一枚。そのクロッチにはもうグレーの大きなシミが出来ていた。先生がその輪郭に親指を押し当て、ぐっとふにふにの陰唇ごと押し込むと、ホシノの腰はおののくように跳ね上がった。
そしてぐちゅりと、隠しきれない発情の音もした。
「んっ、ふう……! はっ、ううー……!」
あえかに開かれた口から熱い息が零れだし、シミがまたわずかに広がる。しかし先生はそれ以上そこには触れず、指先を上へと運んだ。
「あっ……」
直に触れる桃尻の肌はしっとりと手に吸い付いてくる極上の感触。それを手のひら全体で味わいながら、焦らす様にゆっくりと動いていく。
そうして親指が触れたのは、秘所よりも更に先生へと突き出されたアナルだった。そこに当てられた両の親指が、尻の谷間を横に押し広げながら菊口をくにくにと揉み込む。
「んっ、ああーっ……! せん、せい、そこはあ……!」
゛あ、ごめんね? こっちは嫌だった?゛
「……ううん。大丈夫だよ。おじさん、先生がそっちの……お尻の穴の方が好きだって、知ってるからね」
好き勝手に動いていた手が止まる。
゛……え?゛
「うへへ、おじさん宝探しは得意なんだー。……駄目だよ先生。えっちな本はベッドの下なんかに隠したら」
゛……見たの?゛
「ばっちりとねー」
それは先生の性癖がばれているという残酷な宣言だった。
゛……う、おお……そんな……おお……!゛
「大丈夫だよ、せーんせ。……いいよ? わたしは、先生になら……お尻の穴でも」
半分だけ振り向いたホシノの目は、ぽうっと熱っぽく潤んでいた。
「ね、先生。我慢は身体の毒って言うでしょ? 今ならオールオッケーな子が目の前にいるんだけど……」
期待が、むわりと香る情欲が先生に突き刺さる。このまま流されていいのか、突き進んでいいのか……最後の一線への葛藤に、束の間の沈黙が生まれる。
とはいえ、その葛藤はほとんど無意味も同然だった。既に言い訳のできない所まで手は触れていて、こうしている間にもショーツの向こうにある後孔を見たいという欲望は膨らみ続けていた。
けれどもホシノにとっては精一杯の誘惑を迷われるのは、なんとも気まずく……。
「うあー、やっぱりおじさんみたいな子どもっぽい身体じゃ駄目かー……」
゛いや、しよう。したい。ホシノ、アナルセックスをしよう゛
「うへ!? ……もう、迷ったり、直球になったり、先生がわからないよー」
生徒に――いや、女性にそんなことを言わせるのは男の名折れだと、先生であることを一時忘れ、彼は欲求に従う道を選んだ。
■
「うへー……調べてはいたけどさ、お尻の穴でするのって、準備が大変なんだねえ」
゛丁寧に扱わないといけないからね゛
「まさか本以外の道具は別の場所に隠してあったなんて……うう、おじさんもまだまだみたいだよ」
所変わってシャーレの仮眠室。そのベッドの上で、ホシノは四つん這いで下半身を全てさらけ出していた。
頬には先程よりも朱色が濃く差している。恥ずかしくてたまらないと、一目でわかる様相だ。表情を隠すのに便利な長い髪は、真剣勝負に臨むとき同様に一つに括り、横に流しているせいで今はうなじを隠すことさえできない。
首元まで色づくほどの羞恥を掻き立てるのは、大切な所をこれでもかと見せつけるはしたない姿勢だけではなかった。
「うへあ……まだ変な感じがするよー」
人生で初めての、性行為目的での浣腸。その名残がまだ消えないでいるのだった。
゛慣れるまで大変らしいからね……大丈夫そう?゛
「……それって、慣れるまで何回もおじさんとするってこと?」
゛ホシノがいいなら゛
「……うあー、その言い方はちょっとずるいよー。もー」
絶対に確信犯だ、とホシノは恨めしく思った。先生は弱い。銃弾一発で死んでしまうほどに弱くて、簡単に押し倒せてしまうほどに非力で……だからこそ、守りたい。守らなくてはいけないと、庇護欲を抱かせる。
そんな先生にちょっと自信のなさそうな声で言われたら、心の奥底がむずむずと疼くのだ。いつも頼りになる彼の子どもじみた一面、そのギャップが愛おしくてたまらなくなる。
断れるはずなどなかった。
゛自分で広げられる?゛
「……ん」
先生に促されて、ホシノは尻たぶを両手で割り開く。準備を済ませたばかりのアナルはほんのわずかに口を開け、ひくひくと先生の視線を感じて震えていた。
゛じゃあ、まずは慣らそうか゛
「……うん、んっ……!」
ローションで濡れた人差し指が、にゅくりとアナルに触れた。ぬめりの奥にある、指紋のざらついた感触。その刺激にきゅっと窄まった菊口をなだめるように、くるくると縁をなぞっていく。
「あっ、うぅ……さわりかたが、えっち、だよ、ぉ゛……っ!?」
そうして力が緩んだところで、ねばっぽい音を立てながら指がゆっくりと空洞に侵入を始める。ちょうど喋っていたところにされたものだから、ホシノの言葉尻は濁って上擦った。
「あ、ああ……なか、はいって、くるよお……!」
゛どう? 痛くはない?゛
「いたく、ないけど……うへ、へんな、かんじだよー……」
指が動き始めると肉付きの甘い臀部が強張り、淫らにうねるようになった。単純な抜き差しの動きで、指の関節が肛肉をめくり、少しずつ広げていく。
「うう……おじさん今すごい恥ずかしい……」
゛今のホシノも可愛いよ゛
「うあー! そういうところ、そういうところだぞー!」
それはホシノにとって未知の感覚だった。恥ずかしいのに、温かい。指が動く度に排泄の穴が別のものに作り替えられていくような気がするのに、中を優しく探られるのが心地いい。
「んっ、くふー……っ! あ、なかで、まげるの、ぞくぞくするよお……!」
゛こう?゛
「んふっ、んん゛ー……っ! そ、う、それ、おじさん、すきかもぉ……!」
細い腸肉の一番奥で、軽く指をお腹の方へ曲げられる。小さな子宮を裏から撫でられる。そうするとホシノの腰が弓なりにたわんで、お尻を広げる指が白くなるほどに力がこもった。
「はっ、あっ、あふっ、ふーくううぅぅ……! んっ、あ、ああ、あうあー……!」
丹念に、丁寧に、ホシノの声が甘く蕩けるまで先生はそこを責め続けていた。ようやく指が抜かれた頃には、人差し指の大きさに開いたままで腸液を垂れ流すほかほかのアナルが出来上がっていた。
それでもまだ物欲しげにひくつく穴と、腹の奥から絞り出すような熱っぽい吐息に先生は息を呑む。そして使おうとしていたものより、ワンサイズ大きなアナルビーズを手に取った。
「ん……っ! わ、せんせい、これ、なあに?」
゛アナルビーズって言ってね。お尻の穴を拡張するための道具だよ゛
「うへえ……ほ、ほんとにおじさんのおしり、おかしくされちゃう。せんせいのものにされちゃうよー……!」
゛私の物に……うん、したい゛
「っう、うへへへ……も、もーせんせいってばあ。せんせいってばー! わたしのもの、だなんて、もう、もー!」
ホシノは先生の言葉ににやけきっていた。別にホシノが先生の物だと宣言したわけではなく、完全なアナルへの欲望の吐露でしかなかった。
しかしホシノにとっては、その二つに大した差はなかった。お尻の穴という大切な人にもそう見せない所を差し出したのだから、それが先生の物になるならばホシノ自身も先生の物。つまり今のは実質『私の女にする』宣言に聞こえたのだ。
ぱたぱたと喜びに足が踊る。そこでビーズの先端が宛がわれると、アナルはちゅぷ、とキスをするように吸い付いた。
そうして、にゅぷぷぷ……! と埋もれていく。
「あ、おお゛ー……っ!? これ、せんせいのゆびより、ふと、いぃ゛……!?」
゛大きめのやつだからね。思ったよりもホシノ……アナルの素質があるみたいだから゛
「あ゛っ、うぅ……! だからって、いきなり、すぎるよ、おぉ゛ー……ッ!」
゛でも私のはもっと太いよ? ちゃんと広げないと゛
「う、ううー……! じゃあ、いい、けど……あ、はあうあ゛ー……!?」
太い球にアナルが拡張され、また窄まり、そして次の球に再び広げられる。球は先生の手に近くなるほど径を増していき、肛肉に異物の受け入れ方を教え込んでいく。
そうして七つの玉が見えなくなる頃には、ホシノは浅く短い息を吐いていた。
「ふっ、ふっ、ふーうう……!」
゛全部入ったね。やっぱりアナルの素質があるよ、ホシノ゛
「うー嬉しい、ような、あんまり嬉しく、ないよーな……んっ、先生は、嬉しい?」
゛もちろん゛
「ならいっかあ」
先生がいいなら、とホシノが力を抜いたその瞬間。先生はおもむろにアナルビーズを引き抜き始めた。
「んひあっ!? ちょ、っと、せんせい……! ぬくなら、ひとことくらい、いぃ゛ー……!?」
゛入れたから、抜くね゛
「おそい、よぉっ! あ、ちが、ぬくはやさじゃ、なくて、えっ! あ、ああ、まって、や、これ、お゛っ、おしり、へん、へんになっちゃうよ、お゛!」
ちゅぽ、ぽぽぉ! とビーズが肛肉をめくり上げながら飛び出す。それはどれほどホシノが我慢しようとも、先生によって自在に与えられる排泄の快感だった。
「う、ん゛っ! ふ、ふっ、あ、ああ゛……!」
゛ほら、今何個抜けたかわかる?゛
「よ、よっつ……! あ、また、はいって、ぇ……!」
゛ちゃんと数えられて偉いね゛
「うう……! せ、せんせいが、いじわるだぁ……! ぜったいいま、わるいかおしてるでしょ……お゛っ!」
゛それも正解。ご褒美にお尻で気持ちよくなれるようにしてあげるね゛
「ん゛っ、お゛、うう゛ー……ッ!」
球が何度も菊輪をくぐる。その度にホシノは全身を震わせ、アナルは表も裏も嬲られて少しずつ性感帯へと変えられていく。
発情した雌猫のように高く突き出されたお尻は、見た目ばかりは子どもらしい。しかし秘所から香らせた愛液の匂い、赤く染まった尻肉、ビーズを飲み込むアナルを自ら広げて見せつける姿……それは確かに、淫らな女の姿であった。
「んくっ、ふぁく、ふうー……!」
゛駄目だよ、シーツに顔を押し当てて声を我慢したら゛
「だっ、て、このこえ、ほんとにおじさんみたいで、はずかしい、のっ、んん゛ン゛お゛ぉ!?」
隠されれば暴きたくなるもの。声を抑えようとした罰だとばかりに、先生は一息にアナルビーズを引き抜いた。
これまでじわじわと与えられていた快楽が、不意に波濤のように叩きつけられる。ホシノの獣じみた嬌声は、ちゅぽぽぽぽお! と間抜けな音と混ざってなお鮮明に響いた。
「はっ、お゛、おお゛ー……! せん、せいー……!」
゛今の声、好きだよ。すごい気持ちよかったってわかるから……それに、イったんでしょう?゛
「うう、う゛ー……! イった、けどぉ……! きもちよかった、けどぉー……!」
それと乙女の尊厳はまた別の話だった。既に散々恥ずかしい姿を見せているし、なんならお尻の穴はくぱくぱと開いたままで戻らず、中まで見えてしまうような有様だけれど、それでも別の話なのだ。
文句ありげなホシノに、先生はふっと笑って覆いかぶさるように抱きしめた。
「あ……」
゛可愛いよ。ホシノ゛
「うう、うーへへ……。もう一回言ってくれたら……許してあげるよお」
゛ホシノは可愛い。まずこの髪の括り方がいい。私とエッチするために気合を入れてくれたんだって感じるし、うなじも耳も全部見えていいよね。゛
「あ、あうはぁ……?」
゛すー……。うん、いい匂いがする。春風の匂いだ゛
「わうひゃあ!? どさくさに紛れてどこ吸ってるのー! おじさんの髪なんて、そんな……!」
゛さらさら、すべすべで、ずっと触っていたい……私の腕の中にすっぽりと収まる小ささもいい……抱き枕にしたい……゛
「う、うう、うへ、へへえ……じゃあ、先生の抱き枕になってもいいよ?」
求めた以上の言葉に不満はどこへやら、ホシノは頬をにまにまとだらしなく緩ませていた。
゛抱き枕だけ?゛
「んっ……! それ、おじさんに言わせるのお?」
固く猛った亀頭が、物欲しげに口を開けたアナルへ押し付けられる。ビーズで慣らされたそこはちゅう、と先端を咥え、咀嚼しようと蠢く。
あまりにもいやらしい反応に、思わず先生は生唾を飲む。
「……それ以上でも、わたしはいいよー?」
先生を振り仰いだホシノはにへら、と妖しく笑った。
゛それ以上……゛
「毎日抱き枕でも、もっと激しいのでも……ん゛はあっ!?」
見え透いた挑発というべきか、それとも精いっぱいの誘惑というべきか。脳髄ごと鼓膜を震わせた甘い囁きは、容易く先生の理性を吹き飛ばし、ホシノの腸奥を穿たせた。
「あ゛、お、おお゛~……ッ!? せん、せいぃ……こ、れ、おく、までぇ……っ! はっ、はっ、こん、なの、わたし、こわれちゃうよ、お゛っ!?」
゛くっ……! ホシノの中、ふわふわなのに、きつい……!゛
小さな肢体が雷に打たれたようにわななく。先生の胸の中でびくびくと震える。アナル処女を奪う一突きに、ホシノはあっさりと果ててしまっていた。
「あっ、ああっ、は、ああーっ゛……! せん、せいの、あつい……! イってる、のに、ゆっくりうごかれたら、きもちいいの、あ、むね……! わたしのむねなんて、ちっちゃくて、おもしろくないでしょ、お゛……」
゛いいや、そんなことはないよ。ちゃんと柔らかくて、可愛い゛
「あうう゛……!」
抽送そのものはゆっくりとしている。しかし先生はその合間に、ホシノの胸に手を伸ばしていた。シャツのボタンを二つ開け、更にスポーツブラを上にずらして露わになった慎ましい乳房。それをぐにぐにと揉みしだきながら、もう片方の手を下腹部へと滑らせる。
「あっ……そっち、も……?」
゛もちろん゛
「う、うへへー……あ、ひああっ!?」
きゅっとクリトリスを摘まみ上げた瞬間の反応は劇的だった。
華奢な身体が跳ねる。ホシノを丸呑みするかのように覆いかぶさっている先生が、一瞬とはいえ浮き上がるほどの強さだ。それでも先生は何とかこらえ、少女から香る媚悦の香りを更に濃密にせんと、腰を、手を動かし、唇をうなじに落とす。
「あ、うああ……! せんせいに、くび、ちゅうって、されて、ぇ……! ああ、もう、きもちよくてなにも、わからない、よお……!」
゛ホシノ、もう……!゛
「せんせいも、きもちいいの? うへへ、じゃあ、いっしょに、いっしょにイこ? ねっ?」
甘えるような声音と、きゅっと包み込んでくるほかほかの腸襞に、先生はもはや我慢ならずにピストンを速めていく。
「あ、ああ、あ゛、お゛っ、はっ、せんせ、せんせい……! あ、イク、イっちゃ、うう……!」
゛私も……!゛
「あ、あああ゛~~っっ!!」
一際甲高く肉を叩きつける音が鳴り、白濁がホシノの腸内に吐き出される。熱く、どろどろとしたものが下腹に溜まり、肉棒が脈打つ度に全身へ電流を走らせていく感覚にホシノはよがった。意識が溺れてしまいそうな深い絶頂。視界が眩んで、自分がどう喘いでいるのかさえわからなくなる。
ペニスが引き抜かれた感覚にようやく意識が戻って来ても、さざ波のような痙攣が終わらなかった。痙攣する度に、ぷしゃりと潮を噴いてベッドを濡らしていた。
「あ、ああ゛、い、いイ゛……! はっ、あ、ああ゛ー……! せんせい……イった……?」
゛とても。多分人生で一番たくさん出たかな゛
「うへへ……わたしのおしり、きもちいい?」
゛最高だよ゛
「んふ。じゃあ……」そう言ってホシノは身体を起こし、先生の首に腕を回した。「まだまだシたくなあい? わたし、せんせいがまんぞくするまでつきあうよー?」
橙と青、太陽と月を思わせるオッドアイを細め、愉し気に口角をあげたその姿はなんとも小悪魔じみていた。正面から抱き着き、自らの噴き出した潮でべっとりと濡れたお尻を左右に振って、亀頭をぺちぺちと刺激する。
一度射精した肉棒も、そんな風にぬるぬるの桃尻で先端を擦られては再びいきりたつというものだった。
「んっ、はああ゛ーっ……!」
再び腸内を剛直が犯す。ぽっかりと先生の形を覚えたアナルは、自分こそが秘裂だとばかりにそれを滑らかに吞み込んだ。
゛一体どこでこんな悪い誘い方を覚えたの!゛
「ん゛っ、ふへ、せんせいだよー?」
正確には、先生が持っていたエロ本だ。だがその二つに大差はあるまいとホシノは思う。
教科書に書いてあったことを授業で真似した。それだけのことなのだから。
「こういうのがすきなんでしょ? わたしにこんなことをおしえるなんて、わるいせんせい……んお゛はぁっ!? あ、あ、ん゛っ! や、せんせい、あ、はげ、しいよおっ!」
゛ほんっとうにホシノは可愛いね!゛
「ん~ううっ! ね、もっと、もっとぉ!」
二つで一つの生き物のように身体を密着させ、互いの汗を肌に塗り合わせる。愛液も精液も混ざり合って、獣のまぐわいの香りをくゆらせる。
それは紛れもなく、生徒と先生という一線を越えたふれあいだった。
゛もう滅茶苦茶にしたくなるほど可愛いよ。こんなの犯罪級だろ……!゛
「うへ、うへへへえ……! じゃあ、せんせいがちゃんとつかまえてて、ねー? アお゛っ!?」
自ら誘い煽り立てるくせに、褒めるたびにきゅう、とアナルが締まって頬を染めるアンバランスなうぶさに、先生は心を奪われていた。
ベッドが軋むほどに激しく腰を打ち付ければ、小柄なホシノの肢体はそれを懸命に受け止めようと跳ねる。大きくM字に開かれた足の間で、淫液の弾ける音が小刻みに鳴り続ける。
「ん゛っ、はっ、ああーっ! おく、つぶれちゃう! せんせいのものに、なっちゃ、ああ゛っ!」
゛っ!゛
脳髄を震わせる熱く、甘く蕩けた声。焼き尽くされて灰と化した理性を投げ捨て、先生はただ腰を振る。
何度も、何度も。庇護欲を抱かせる小さな身体の奥底に、ひっそりと芽生えていた牝の性を掘り起こすように。
「う、ああっ! おしりなのに、こどもできちゃいそう……! あ、おお゛ぁー……っ!?」
そこに抵抗の余地など一切与えないとばかりにきつく抱きしめ、体重を乗せる。確実に孕ませてやるという強烈な意思を感じさせる抽送は、ホシノに一瞬とはいえそんな錯覚を抱かせるほどだった。
無論あり得ないことだ。しかし先生はそれだけ激しく、ホシノを求めていた。
そうして。
゛っホシノ! 射精すよ!゛
「う、ん! わたしのなかに、おなかに、いっぱい、せんせい、ちょうだいっ! ね、いっぱい、イ゛っ、あああ゛ーー……!!」
掘り起こした牝に、自分という雄を刻みつけるように白濁を吐き捨てる。どくどくとためらいもなく欲望を撃ちだし、アナルの快楽を教え込む。
その目論見は確かに成功していた。ホシノのアナルは精子が勢いよく腸奥にぶつかる度に甘イキを味わえるほどの性感帯へと変わっている。下腹で弾けるような快楽に腰をぐっと仰け反らせようとするのに、先生とベッドに圧し潰されているせいで、逃しきれない熱が身体の中で暴風となって吹き荒れる。
「あ、ああ゛ああ゛ううーっ!! き、もちいいよお、せんせい、せんせいぃ!」
もはや女性器と大差ない快楽に、幅の広い肩にカプリと噛みつきながらホシノは叫ぶ。完全にアナルでの行為にはまった少女がそこに居た。
゛もうアナルでこんなイケるようになるなんて……エッチすぎるね゛
「うう、ああ゛ー……!」
゛ふう……今日はもう、この辺で゛
「……うへへ♪」
゛……ホシノ?゛
射精を終えてペニスを抜こうとした先生の腰に、ホシノの足ががっちりと組みついて、肉棒はまたぬるりと中に押し込まれる。
「せーんせ♪」
……先生に唯一誤算があったとすれば。
「ねーえ、もっと、もっと……シヨ? わたしはまだ、せんせいとつながってたいなあ」
゛……もうどうなっても、知らないからね!゛
「きゃっ♪」
キヴォトス最高の神秘と謳われる暁のホルス。一度は絶望に委ねた心を救われた彼女が、先生に向ける想いと性欲の大きさを見誤ったことに違いない。
らんらんと情欲を妖しく滾らせるその瞳は、狙った獲物を捉えて離さなかった。
……それからしばらくの間、先生は色欲に狂ったケダモノと化していた。
「お゛っ、お゛っ、お゛ーおお゛ッ!? ご、れ、おく、わたしごと、つぶれっ、ちゃう゛ー~~っ!!」
うつぶせに組み伏せたホシノを、子宮ごと亀頭で押しつぶすような容赦のない寝バック。
「あっ、や、これ、はずかしいのみえちゃうよっ! ん゛っ、あ、ああー……ッ゛! おしり、つぶれ、てっ……!」
膝に腕を通し、小さな身体を抱え上げて鏡と向かい合わせて自分の痴態をまざまざと見せつける背面駅弁。いかに軽いとはいえ、刺突の一つ一つに掛かる自らの体重に、彼女は星が視界に瞬くのを感じずにはいられなかった。
「んあ、あ、ああお゛っ! んむっ、ちゅ、ちゅる、むうーっ゛!」
そうして二度の射精を迎えた後に、今度は正面からホシノを抱え上げ、尾てい骨を突き上げるような正面駅弁でまだ責める。
キスはホシノからだった。首に抱き着いたまま先生の舌にあどけない舌を深く絡め、呼吸が荒くなるのも構わず熱烈に吸い付く。それはまるで心までも一つになろうとしているかのようだった。
「ちゅ、ちゅる、ちゅっ、んっ! はふ、ふっ、むぅっ! せん、せい! これ、そとから、みえちゃう、あ、んあ、ひ、あ゛ーっ!?」
さらには窓にホシノを押し付け、立ったまま後ろから責めあげた。小ぶりな乳房と桜色の乳首が透明なガラスにふにゅりと潰され、ピストンの度にその芯をこりゅりと刺激される。ガラスについた腕と手は、汗で水拭きするような甲高い音を奏でる。
いくら仮眠室が高層階にあるとはいえ、眼下を通り過ぎる人々が見上げれば恥ずかしい姿を見られてしまうに違いない。だというのに先生は構わず、ホシノの足が浮き上がるほどに激しく刺突する。ホシノも口では抗議しながら、その声は一層甘く興奮の色を帯びていた。
゛ホシノ……流石に、もう……゛
そんな風に何度もまぐわり、へとへとに疲れ果てた先生がベッドに寝転がる。それでもまだホシノは満足していなかった。
虫刺されのようなあざが残る先生の首筋に、ちろりと舌を這わせる。それは舌なめずりのようで、見た目に不相応な妖艶な仕草に先生のペニスは再び血流を滾らせずにはいられない。
その反応を見てにやりと笑うホシノに、先生は捕食者の姿を幻視した。
「ふうん? じゃあ、最後はわたしが動くね?」
゛……なんて恐ろしい子……! ……よし、じゃあホシノのお尻を見ながらやりたいな゛
「お尻を? うへへ、先生、本当にお尻が好きだねえ。んっしょ……これで、どう?」
゛いいよ……いい眺めだ……!゛
先生の腰を太ももで挟むような女の子座りから、お尻をことさらに見せつける背面騎乗位。それはここに来て初めてホシノが自ら主導権を握る体位だった。
けれど先生にその実感はなかった。柔らかな少女の身体を貪っていたように見えて、その実食らわれていたのは自分なのではないか。自分はとんでもないものを目覚めさせてしまったのではないか……。
そしてそんな思考がどうでもよくなるほどの快楽を、先生の形に馴染んできたアナルは与えてくる。
「ん゛っ、あっ、はっ、あっあっ……! じぶんでうごくの、けっこう、むずかしい、ね……! あ゛っ、ん゛っ! でも、せんせいの、せんせい、またげんきになって、あっ、ン……! うへへ、なかでぴくぴくしてて、かわいいー……」
いつの間にかほどけていた髪が、ホシノの動きに合わせてふわりと舞う。濃密な色香を孕んだ春の香りが先生の鼻孔をくすぐり、一層興奮を掻き立てる。そうしてペニスが熱を増せば、汗で艶めく肩甲骨のくぼみがぴくりとわななく。
「んっ、ひ、あぁ……!? もう、んっ、くすぐったい、よぉー……!」
誘われるように先生がその影を指でなぞるとホシノの肩が跳ね、締め付けが強くなる。軽くイった、とわかる反応だった。そしてお返しとばかりに、ホシノはその強い締め付けのままで、円を描くように腰を動かして竿根をぐりぐりと刺激する。
「うへへ、もうげんかいなんだ? じゃあさいごはいちばんきもちよくしてあげる、ね!」
そして勢いよく身体を上下に動かし始めた。
「ん゛っ、あ゛っお゛っ!? おっ、は、はー……ンッ! ね、これ、きもち、いっ? ねっ、ど、う!?」
゛ぐっ……! 最高だよ……!゛
カリ首まで菊輪を持ち上げては、腰を一気に落とす。コンクリートを固めるタンピングのように、早いリズムで何度も、何度も。
自らも背中を突き抜ける快感に絶頂を極め、全身を震わせ、時折がくんと腰砕けになりかけながらも……先生から最後の一滴までも搾り取ろうとする。
「オ゛ッ、ふっ、くっ、ひあっ、あっ、ン゛、は、ハ、あー……! せん、せ、いっしょに、いっしょにイこ……!」
゛ホシノ……! 射精る、射精る……!゛
「ん、うへへ、わたし、も、お゛!? あ、はあああウ゛ー~~……~ッ!!」
ばちゅん! と。
最後だけ、先生はホシノの腰を両手で掴んで力いっぱいに突き上げ、白濁を腸内に叩きつけていた。最後の最後での不意打ちにホシノはベッドにくずおれ、シーツに顔を埋めたままアナルでの極悦に呻いていた。
「は、はっ、はっア゛……~ッ! せん、せい、それは、ずるいよ、お゛……!」
゛……ホシノが可愛いから、仕方ないね゛
「……可愛いって言ったら何とかなるって思ってない? ねー」
゛思ってない思ってない゛
「ん……」
むう、と頬を膨らませて恨めし気に先生を見るホシノを両腕で抱え起こし、後ろから抱きしめる。激しい運動のせいでホシノの身体は異常に熱を持っていて、抱き枕にするには少し熱すぎる具合だ。
それでも構わず、先生は彼女を大事に抱えたまま、繋がったままで目を閉じた。枕元の時計はもう次の日を指し示している。眠るにはちょうどいい頃合いだった。
「うへへ……先生の抱き枕になっちゃった」
゛すっかり搾り取られてしまったからね……。もうへとへとだよ゛
「おじさんもー。うへー、今夜はぐっすり寝られそうだよー」
゛それはよかった゛
ホシノは自分を離すまいとする先生の腕を指でなぞった。自分よりも太くてたくましい腕。なのにキヴォトスの誰よりも弱くて、それでも生徒を助けるために伸ばされ続けてきた傷だらけの腕。
守らなくちゃという想いと、守られているという安心感が胸に明かりのように灯り、そっと唇を一番目立つ傷跡に触れさせる。
「ね、先生。またシようね。……わたし、好きになっちゃった」
゛……うん゛
それで二人の言葉は途絶えた。けれど触れ合った肌の温もりだけで十分に幸せで、二人は静かに、優しい微睡みの中に落ちていった。