「わーお……☆」
ミカは眼前の光景に思わず声を漏らしていた。先生に勉強を教えてもらおうとシャーレに来たのに、肝心の自分の学習端末を忘れてしまい、それで借りた先生のタブレットの中にあった『秘蔵フォルダ』……。
いかにも好奇心をくすぐるその名前に、ミカは反射的にそれを開いてしまっていた。
わざわざ先生が秘蔵とするくらいだ。きっと生徒の誰も知らないような秘密がそこにあるはず――タブレットを借りておきながら勝手に中身を漁るのはいけないことだとわかってはいるけれど、恋い慕う相手のことは何でも知りたいという欲求に抗えなかったのだ。
その結果が、肌色成分の多い動画や画像の数々。生粋のお嬢様であるミカにとってはあまりにも刺激が強かった。
(え、しかもこれって……うわあ、え? お尻、これお尻に入ってるよね……?)
しかもそれらはただの男女のまぐわいを映したものではない。男性の性器やおもちゃを女性のお尻の穴に入れて、まるでそれが女性器であるかのように交尾をしているものだったのだ。
ミカも年頃の女の子だ。先生を思って自分を慰めることくらいはある。先生が自分を獣のように荒々しい目で見ながら、悪い子だとお仕置きをする。あるいは大切なお姫様として全身を丁寧に愛撫して、それから愛情に満ち溢れた情熱的な行為をする。先生とこうして頻繁に会うようになってからは、週に三回から四回ほどそんな想像ではしたなく濡れてしまうようになっていた。
けれども、その中でお尻を使った行為を想像したことは一度もなかった。
゛……あ゛
「せ、先生、これはね、えーとね、その……ごめんなさい。勝手に見ちゃった」
そんな風に思考が凍り付いているうちに、ミカの様子を怪しんだ先生がタブレットを覗き込んでしまった。ぐるぐると混乱した目でミカが見ているのは、生徒の誰にもばれてはいけなかった自らの性癖。銃など似つかわしくない
終わった……と、先生は膝から一気に床に崩れ落ちた。
「ご、ごめんね? わたし、勝手に先生の隠してたもの見ちゃって……せっかく先生がわたしのこと信頼してタブレット貸してくれたのに。あはは、やっぱりわたし、悪い子だ……」
゛……ごめん゛
「ど、どうして先生が謝るの!?」
゛悪いのはミカじゃない。私が、お尻の穴で興奮する変態だから……生徒にこんな秘密を隠している変態だからいけないんだ……゛
「別に、聖職者だからってそんなこと気にしなくていいと思うけど……」
歴史を振り返れば、聖職者だからと言って潔癖であるとは限らない。上流階級でそのような大人とも関わりのあるミカはそのことをよく知っている。
゛ミカは、私のことを軽蔑しないの?゛
「軽蔑って……そんなことしないよ! 先生がちょっと変態っていうだけのことでしょ?」
゛ミカ……゛
捨てられた子犬のような先生の目に、ミカの心臓は高鳴った。そして心の中の仄暗い感情が――かつて自らを魔女と卑下したときのような悪い自分が首をもたげる。
(今なら、先生を……)
今ならこの秘密を盾にいろんなお願いが出来るのではないか。そんな考えが脳裏に巣食う。先生は優しいから、少しくらいの我が儘なら許してくれるはず。
「ねえ、先生」
゛なに?゛
しゃがみこんで膝に頬杖を突く。それから後半歩寄ればキスが出来てしまいそうな距離で、先生の顔を覗き込んだ。先生の目はミカの顔と……無造作にしゃがんだせいで露わになったスカートの中を往復している。
「ふふ……」
思い通りに先生が自分を意識してくれている。そう思うとにやけずにはいられなかった。
スカートの奥が見えるようにしたのはわざとだ。先生が自分のことをそういう対象として見てくれるように、自分だけを見てくれるように。淑女としてあるまじき恥ずかしい行いだとわかってはいる。
しかしあからさまに反応したのは、先生だ。
(わたしも悪い子……だけど、先生が変態なのもいけないんだよ?)
どっちもいけないから、共犯者だ。先生と共犯。ミカにとってそれは心地よい響きだった。
「先生だって男の人だもんね……少しくらい変態でもしょうがないよ」
゛ミカ、それでも私は……゛
「先生だもんね。こんなタブレットの中に隠してたら、わたしみたいな悪い子にまた見られちゃうよー?」
゛……それは消すよ゛
「うんうん、それがいいと思うな! ……でも先生、消したら満足できなくなっちゃうでしょ?」
ミカはそれから先生の耳にその真っ赤に熟れた頬を寄せた。そしてぽしょぽしょと消え入りそうな声で呟いた。
「代わりに……その、わたしは、どうかな? 先生がしたいなら……わたしのお尻、いくらでも使っていいから……」
恥じらいを隠しきれていない初心な誘惑。悪い子ぶろうとする天使の囁きに、先生の心はあっさりと撃ち抜かれていた。
■
゛ミカ、お腹は大丈夫?゛
「う、うん! 大丈夫だよ!? ちょっと慣れない感じだけど……」
その日の終業後に、二人は人の目を憚ってシャーレの休憩室に籠っていた。先生が仕事終わりの紅茶を飲んでいる間にミカは浣腸を済ませ、先生の開発を受け入れる準備を整える。初めての浣腸はあまりにも恥ずかしくて、ミカの身体はがちがちに強張っていた。
゛うん、ミカの淹れてくれるお茶は美味しいね。このロールケーキも甘さ控えめでちょうどいい゛
「あはは、ありがとっ。ナギちゃんには負けるけど、わたしだってちゃんと淹れられるんだからね」
゛ナギサと比べてどう、ということではないよ。私はミカの淹れてくれる紅茶が好きだから゛
「……え?」
゛熱い物が苦手な私のためにある程度冷ましてあったり、気分に合わせてレモンやミルクを入れてくれてたり……そういう気遣いが嬉しいんだ゛
「先生……」
自分の気遣いは無駄ではなかった。ちゃんと先生は見てくれていた。そのことが嬉しくて、隣に腰掛ければ勢いのあまりベッドが弾んだ。
゛ミカは優しい子だね゛
「えへへ……」
゛私も優しくするから゛
先生はカップをソーサーにそっと置くと、そのままミカをベッドの真ん中へと誘う。されるがままに、ミカは純白のシーツの上で四つん這いになっていた。
゛下、脱がすよ゛
「うん……」
高く突きあげたお尻から白いタイツが、次いでショーツが滑らかな肌の上を滑るように下ろされていく。その二つとも、クロッチ部分は愛液で濡れて小さくシミが出来ていた。しかし初めてでそのことに触れるのはあまりに酷だろうと、先生は何も言わなかった。
枕で覆い隠されたミカの真っ赤な顔。耳まで赤いそれを無理に暴くこともしなかった。
゛ミカのお尻、綺麗だ……゛
「ううう……褒められてるのぉ……?」
゛褒めてるよ゛
「恥ずかしすぎるよっ……!」
しかし色素沈着のないピンクの窄まりを前にしては、感嘆を零さずにいられなかった。普段は釣り鐘型のスカートに隠されていて目立たない安産型のお尻。その真ん中にある無垢な蕾。それはインターネットでかき集めたコレクションのどれよりも美しかった。
それに彼女を後ろから眺めるこの姿勢では、先端に行くと雪が溶け込んだように白くなる長い桃色の髪と、聖性を醸し出す天使の翼がよく映える。
そんな彼女を今から自分が思うように開発していけるのだと思うと、興奮は留まるところを知らずにいや増すのだった。
゛まずは小指を入れるからね゛
「うん……」
゛力を抜いてね……゛
「ひ、ぁうぅ……っ!?」
人肌の温度に馴染まされたローションの助けを借りて、骨ばった力強い小指が窄まりをノックしてくる。肛門に誰かが触れる初めての感覚。ミカは先生には聞かれたくないような恥ずかしい声を漏らし、きゅっとアナルを締めずにはいられなかった。
ミカの肛門の抵抗は激しく、ぬぷぬぷと入り口をつつく先生の指を中々受け入れない。ごく自然な生理的反応と、不浄の穴を見られている羞恥心がそうさせるのだった。
「ご、ごめんね? わたしから言ったのに……」
゛大丈夫。全部私に任せて、力を抜いて……゛
「う、うう……っ。すごく、変な感じだよ……」
゛一度深呼吸してみようか。゛
「うん。すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」
゛そうそう、吸って……吐いて……゛
「先生、近いよっ……!」
゛この方が安心できるでしょう? ほら、深呼吸だよ。吸って……゛
「あうああぁ……!」
゛吐いて……゛
「ううう……」
ミカの耳元で先生が囁く。好きな人の優しい声が、耳からダイレクトに脳を揺さぶってきて、どんどんミカの思考は蕩けていく。十秒もすれば、緊張なんてものは欠片も残っていなかった。
「すう……はあ……先生が囁いてくれるの、安心する……」
後に残っていたのは、先生に支配されているような安心感。深く息を吸って、枕に染み付いた先生の香りを体いっぱいに取り込む。
゛もう一回挿入れるね……゛
「うん……んううっ……!」
無駄な力が抜けてしまえば、ミカの肛門はあっさりと先生の小指を受け入れた。根元まで埋まった異物は腸内の様子を探るようにゆっくりと動いている。それに痛みは全く感じなかった。
「はうっ……、んっ、くうぅ……!」
゛苦しくない?゛
「うん、苦しくなんて、ないよ……! ただ先生の指、結構ごつごつしてて……締め付けるの、変な気分になるの……!」
ミカが最も違和感を覚えているのは、指の骨に押し広げられた菊輪の部分だった。自分達と違い、たくましさを感じさせる大人の男性の指。太くて固いそれを排出しようと筋肉は動いているのに、こゆるぎすらしないで腸内に居座っている。その存在感がたまらなかった。
括約筋が先生の存在を噛み締める度に、そこから甘い痺れが背骨を駆け抜けていく。それでこらえきれずに丸まった背中を追いかけるように、先生が更に指を深く押し込む。枕に湿っぽい息がしみ込み、お腹の下がきゅんと疼く。絶頂にはまだほど遠いけれど、ミカは確かに自分が肛門で快感を感じているのだと悟らずにはいられなかった。
そしてそのことに、滴る愛液を見ている先生が気付かないはずもない。
゛よかった。ミカはお尻の穴で気持ちよくなる素質があるみたいだね゛
「う、ん……! ちょっと、恥ずかしいけど……よかったぁ。先生の好きな事、わたしも好きになれるんだ、あ゛……!」
゛ごめん、つい力が゛
「大丈夫だよ、先生。先生のしたいようにして欲しいから……」
ミカの
゛……わかったよ。今日はあと一時間ほど、小指で慣らしてみようか゛
「うん……あっ、くふー……ううっ!」
そうして一時間が経った後、解放されたミカの肛門はぽっかりと小さく空いたままで腸液を垂らしていた。
■
その週の金曜日のこと。ミカはティーパーティーの一員として、ナギサと共に書類を片付けていた。机にケーキスタンドのごとく整然と積まれた書類の山は、見るだけで頭痛がしそうな代物。それを二人で、一つずつ片づけて……終わりの見えない作業に、ミカはペンを机に放り投げる。
「うー書類がいっぱいで嫌になっちゃうよお!」
「嫌になっている暇があったら手を動かしてください。書類は口で片付いてくれませんよ」
「わざわざ奉仕活動の名目着けてわたしを呼ばなくても、他の事務方の子達に手伝ってもらえばいいじゃん!」
「最大限手伝ってもらって、これなのです。セイアさんは療養中、パテルの長であるあなたはエデン条約以降戦力外……本来三人で、それぞれの派閥で分担するべき仕事をわたしだけで回し続けるのは物理的に無理です。それはミカもよく知っていることでしょう?」
「あははーわたしは他の子によく投げてたからわかんないかな☆」
「口にロールケーキぶちこみますよ?」
「やめて!? んっ……!」
不意にミカが悩まし気な吐息を零し、ナギサが首を傾げる。普段陽気でうるさいくらいの幼馴染が、肩を震わせながら机に俯く姿は彼女からすればひどく不自然に映った。
「ミカさん、体調が悪いのですか?」
「そ、そんなことないよ? 大丈夫、ちょっとロールケーキに飽きちゃっただけだから……」
「そうですか……では次は趣向を変えて新味の昆布風味を差し入れましょうか」
「ロールケーキから離れてくれないの!? あうっ……」
またである。それでよく顔色を窺ってみれば、ミカの顔にはほんのり桃色が差していた。息も妙に熱っぽい。何か異常が起きているのは明らかだった。
「辛いようでしたら正直に言ってください。無理をさせたいわけではありませんから」
「大丈夫、本当に、大丈夫だから……」
正直に言えるはずもなかった。七つ球が連なったアナルビーズをお尻の中に入れているだなんて。お尻を動かすたびに、飛び出たリングが椅子で押し込まれて快楽を感じているだなんて。
先生と秘密を共有してからというもの、少しでも早くアナルの開発を進めるために、ミカは学園で過ごしている間はほとんどお尻におもちゃを入れたままにしていたのだった。
けれどもそれで日常を過ごすのは想像以上に恥ずかしかった。常に腸内の異物感に苛まれながら、平然を装わなくてはいけないのだ。それは普通のことではない。当然、そんな演技をずっと続けられるはずもなかった。
例えば草むしりをするためにしゃがみ続けたせいで、足が痺れて後ろに倒れ込んでしまったとき。お尻を貫くような強烈な刺激に、腹の底から押し出すような悲鳴が漏れてしまった。
例えば聖堂で讃美歌を皆と歌うとき。深く呼吸をするとアナルビーズを強く締め付けてしまって、不自然な色が声に混ざってしまった。
そんなふとした拍子に誰かにばれているのではないかと不安になって、ドキドキが止まらないのだ。人の視線が、自分の淫らな行為を見咎めているような気がしてずっと背徳感が消えない。
今だってそうだ。ナギサはこんなことを言いながら、実は自分がしていることに気付いているのではないか? 気付いていて、わざと辱めるためにこんなことを言っているのでは?
……悪いのは自分だとわかっているのに、そんな想像が止まらないでいる。そしてそれでどうしようもないくらい興奮している自分が酷く浅ましくて……嬉しい。だってそれは、その分早く先生の好きに近づけているということだから。
「ですがミカ……」
「大丈夫だから! あんまり言うとロールケーキをナギちゃんのお尻にぶち込んじゃうよ!」
「お尻に!? み、ミカァ!?」
「あ……」
つい口に出てしまった言葉は、トリニティの長の一人としてあまりに相応しくない下品な言葉であった。ミカの他に聞いた人間はいないことが不幸中の幸いか。それでも突然下ネタをぶち込まれたナギサは顔を真っ赤にしていた。
「……てへ☆」
「てへ☆ ……じゃありませんよ!? 一体どこでそんなはしたない言葉を学んだんですか!」
「……孤独は人を強くするんだよ?」
「そんないいこと言った風にしてても騙されませんからね?」
「もう、ナギちゃんはいっつも疑いすぎなんだから! それで謝肉祭の時だって大変なことになりかけたくせに!」
「それとこれとは話が別でしょう!? あ、ちょっと!」
「もういい、別の部屋で片づけるもん!」
書類を抱えて走り出す。その動きさえ、アナルビーズを気にしてひょこひょこと不自然な物になってしまっているのだ。
ばれていないか心配になるのも、無理はなかった。
■
「先生、いる、よね?」
゛いるよ。そろそろ来ると思って紅茶の用意も出来てるけど、飲む?゛
「わあ、飲む飲むっ!」
午後八時、書類の山を片付けて一言ナギサに謝ったミカは一路シャーレを訪れていた。人目をはばかりながら休憩室に辿りつけば、薄暗くなった部屋はムーディーな雰囲気を醸し出している。
まさに今日、今これからそういうことをするのだと言わんばかりだ。そのことを意識した途端に心臓がバクバクと跳ね始める。先生の淹れた紅茶の味さえよくわからなかった。
゛準備は出来てる?゛
「……うん、身体も、心もばっちりだよ」
゛そっか。じゃあまたベッドの上に、楽な姿勢で゛
「はーい」
軽い返事とは裏腹に、ミカの心は酷く緊張していた。先生にがっかりされるような失敗をしないか。そればかりを考えている。
その一方で、身体の方は全身が火照ってしまっている。先生が触れたところから波紋のように甘い快楽が広がっていく。先生に突きだしたお尻からタイツとショーツが下ろされていく小さな刺激でさえ、腰を震わせてしまうのだ。
二枚の布が取り去られ、今日一日ミカを苛んできたおもちゃが露わになる。先生が息を呑む。その音がミカにも聞こえていた。
゛ミカ、これは……゛
「えへへ。先生に早く気持ちよくなって欲しくて、自分で開発してたの。その、だめ……だった?」
喜んで欲しいという一心での行いだった。しかし先生から開発という楽しみを奪ってしまうのでは、という恐れもあった。先生がどんな反応をするのかということだけが気がかりだった。
できれば喜んで欲しいな……と心の内で期待するミカへの返答。それは容赦なくビーズを一個引きずり出される激感だった。
「んお゛ぅ……!」
゛もしかして、これを入れたまま一日過ごしてたの?゛
「んっ……! うん、そうだよ……ぁっ! ふーっ、んふぅ……!」
質問をしながら、先生はその一個をぬぽ、ぬぷぅと出し入れしてミカの肛門を虐める。一番太いその玉が絶え間なく出入りする感覚に、ミカは背をたわめずにはいられなかった。
゛へえ、誰かにばれたりしてないの?゛
「わか、んないっ……ナギちゃんには、変って思われたかもっ……んいぃっ……!」
しわ一つ無く整えられていたシーツを強く掴んで、どうにか快感をこらえようとする。しかし先生はそんなミカを見て、ぬるりと二個目の玉も引っ張り出した。
「あくぅうっ……!」
゛ナギサの前でこれを入れたままいたの? どんな気持ちだった?゛
「はっ、はっ、ふーうぅ……! す、すごい恥ずかしかったぁ……! 椅子に座ったら、その輪っかが押し込まれて、変な声が出て……それをナギちゃんに聞かれちゃった……!」
゛押し込まれてって、こんな風に?゛
「んい゛ううぅ……!?」
先生が抜き去ったビーズを一気に奥まで押し込み、ぐりぐりと腸壁を押しやるように捻る。すると入り口付近の気持ちいいポイントを面で圧迫されて、ミカの尻が淫らに揺れた。
その反応を見逃すことなく、先生はその弱いところを中心に責め始めた。空いた手でミカの柔尻を掴んで、逃れられないようにして。
゛こんな風に?゛
「っ……そう、それでね? うっかり変なことも、言っちゃって……くひぃっ!」
゛変なこと?゛
「……やっ、先生には、言いたくない……」
自分の口から飛び出たとは思えない程下品な言葉だった。自分がそんなことを言う子だと知られたくないがために、ミカは口を
しかしそれは先生からすれば恰好のネタでしかなかった。
゛先生には教えてくれないの?゛
「言いたくないからぁ……んあ゛っ!?」
゛そっか、悲しいなあ。私はミカのこと、もっと知りたいのに゛
「そんなこと、言ったってぇ……っ! ひうっ、んんん゛ぅ……!」
ぬぽぽぽっ、ぬぷぷぷ……。そんな水音がする勢いで抽送されるアナルビーズ。今日一日広げられたままだった腸内を耕して、アナルで感じられる快感の量を増やしていく。
濃厚な快楽と、もっとミカのことを知りたいという先生の言葉がミカの頭を支配する。あっという間に抵抗する気力は無くなってしまっていた。
「お、お尻の穴に、ロールケーキぶちこむよって……うう゛!」
゛今のミカみたいに?゛
「そう、今のわたし、みたいにイ゛ぃひっ!?」
先生はその瞬間にアナルビーズをぶちこむ……ではなく、一気にぶっこ抜いてしまった。七つの玉が肛肉をめくりあげながら飛び出ていく。連なって激悦が脊髄を伝って脳をしたたかに打ち付け、ミカの意識は軽く宙を舞っていた。
溢れ出る愛液は太ももに滴るほど。それが膝に留められた純白のタイツを濡らして、灰色に染めた。
「ああ゛、お゛っ……!」
゛私のお姫様は、すっかり悪い子になってしまったんだね……゛
「うう……う、ん。先生が、悪いことを教えてくれたから……もっと悪い子になっちゃった……」
゛私のせい?゛
「ふふ……そうだよ? だからもっと悪いこと、教えて欲しいな。わたしだけに、先生の誰にも見せられないところいーっぱい見せて……?」
ぽっかりと口を開けた肛門を、尻を振って見せつけながらミカは囁く。先生を堕落させようとする魔女の囁きだ。先生はそれに抗うことはせず、むき出しにした肉棒を静かに物欲しげに呼吸するその穴に宛がった。
抗えるはずもないのだ。普段は明るく無邪気な天使が、淫靡に誘っているのだから。誰にも秘するべき窄まりをさらけ出して、自分が欲しいと求めているのだから。
゛じゃあ、お望み通りもっといっぱい教えてあげるよ!゛
「んひっいあああああ゛っ!?」
先生の剛直がミカの菊穴を
「はっ、はあっ、せんせいの、ふといぃ゛っ……!」
太さで言えばアナルビーズの玉もそう変わらない。しかしその肉茎は、何よりも肛門を押し広げてくるようにミカには感じられた。
その熱さに、お腹から下が溶かされてしまいそうな気がした。
゛ミカの翼、すごい手触りがいいね゛
「あっ、やっ、そこは……!」
゛それでいて支えにするのにちょうどいい位置だ……ふんっ゛
「ああ゛うっ!? あっ、やっ、ひいう……っ!」
先生はミカの大翼の根元を掴んで、そのまま腰を打ち付け始める。有翼の生徒にとって、羽根は大切な人にしか触らせない特別な部位だ。それは自らの美を象徴するシンボルであるほかに、単純に敏感な部分だからでもある。
その根っこを有無を言わさずに掴まれて、抽送とともに引っ張られるのだ。それも、獣の交わりのように後ろから突かれながら。まるで悪い子へのお仕置きで……ミカの心に被虐的な悦びが満ちていく。
(悪い子のわたしに、先生がお仕置きしてくれてる……!)
それは先生の秘密を盗み見たことへの罰、そしてこれを受け入れることで許されるのだ。そうミカは快楽に翻弄される中で思った。
「あっ、んふっうっ、くひっ、あっ、はあー……ァっ!」
゛初めてアナルを突かれるの、どんな気持ち?゛
「ああ、んっ……! き、きもちいい……! せんせいのかたくて、おくまでとどいて……はっ、ふーぅぅっ! せぼねをうらから、おしつぶされてるみたいで……!」
゛ミカは奥の方が好きなんだ?゛
「うう゛っ……! たぶん、そう……! でも、いりぐちぐぽぐぽされるのも、すきぃ……っ!」
ぬっぽ、ぬっぽと先生は大きなストロークでミカを突く。そうして尾てい骨を裏から押し上げられると、媚熱がどんどんと身体の芯からこみ上げてくるのだ。それがミカにはたまらなかった。どれほど枕に強く顔を押し付けようと、どれほど歯を食いしばろうと、どれほど拳を握りしめようと、はしたない声を抑えることができない。
「んん゛っ……! く、ふうー……いい゛っ!」
゛ミカ、声を抑えないで゛
「でも、でも、せんせい……」
゛大丈夫、幻滅なんてしないから。ミカがちゃんと気持ちよくなってるところ、見せて欲しい゛
「あ……」
その言葉で、ぎりぎりの所で決壊を免れていた堰が一気に綻んだ。抑えていたものが一気に濃厚な快楽と共に嬌声となって溢れ出していく。
「ああ゛っ、あ゛、お゛っ!? ひぐ、せんせい、せんせい、すきっ! もっといっぱい、ついてぇっ!」
゛ミカ……!゛
「んああ゛っ、あっ、いいいイ゛……! ひっ、おしりのあな、せんせいのおもちゃにしていいからぁっ! わたしだけ、わたしだけをみててよ!」
一度一線を越えてしまえば、止めることなどできなかった。先生を独占していたいという欲望、この時間を自分だけの物にしたいという欲望は留まるところを知らない。
駄目だとわかっていても、それはどうにかできるものではなかった。
゛……わかったよ゛
「あ゛っ、やっ、ごめんなさい、わたし……!」
゛やっぱりお姫様は悪い男に
「それって……」
゛ミカだけを見てるよ゛
「……わー、お゛っ☆」
その言葉を証明するように、先生は一層激しく腰を打ち付け始めた。きつく吸い付いてくる腸壁と、肉茎を絞り上げる菊輪の締まりは凄まじく、貪欲に先生の精子を欲しているようだった。そして何より気持ちいいオナホのようでもあった。
「あ゛っ、くひっいイ゛っ! あっ、せんせ、いきなりはげしっ……!」
゛あんなこと言われて、我慢できるはずないでしょ!゛
「お゛っ☆ んっ、ふふ、せんせい、わんちゃんみたい……ん゛んぅっ!? あ、やっ、いっきにぬかれるの、だめぇ……っ!」
激しい抽送に汗と淫液が飛び散る。むせ返るような性臭の中、二人で背徳的な快楽を貪る。意識の中にあるのは、互いのことだけ。
もう何度軽い絶頂に至ったかわからなくなってしまいそうな意識の中で、ミカは確かに幸福を感じていた。
゛ミカ、そろそろ
「うん……! せんせい、だしてっ、だしてぇっ!」
゛……っぐ! ミカ、ミカ!!゛
「お゛っ……ふーんんうううう゛ぅぅぅお゛ー……っ!」
腸内に吐き出される白濁に意識が塗りつぶされていく。獣じみた唸り声は、それだけミカが深い絶頂に至っている証だった。
二度、三度とペニスが脈打つ。再び精子を奥にぶつけられて、また絶頂する。
ミカは幸せすぎて、自分が死んでしまったのではないかと思った。
そうして余韻に浸っていれば、絶頂の波も引いて行く。ペニスが抜き去られた衝撃で再びはしたない声でイってしまったけれど、それほどに深い物ではなかった。
仰向けにベッドに転がると、先生の顔がよく見えた。気持ちよさそうで、ちょっとだけ後悔してるような顔……ここまでしておいてまだ悔やんでいるのが腹立たしいようで、けれどそれが先生の優しさだと知っているから、愛おしくなってその頭を胸に抱き寄せた。
胸の谷間でふがふがともがく先生。しばらくはこのまま抱きしめ続けて、自分の魅力に溺れてもらおうだなんて思いながらその頭を撫でる。
「せーんせっ。お姫様が魔女に攫われないように……ちゃーんと見ててね? じゃないとわたし……」
悪い魔女になっちゃうかも、ね?