学校も行かずに、悪魔と戦わせられてて、普通じゃない。
学校へ行って、平和に暮らすべきだ。
オレはそう言われた。
正直そん時はわかんなかった。
今、オレは、学校に入って、またクラスの女の子と、また夜にデートみたいなことをしてる。
オレは、今
普通の生活を送っている。
そして、ひとりだけど家族も出来て、まあ目標みたいなものもある。
だから…いいじゃねえか??
今の、握っている手の指の感触を、ちゃんと感じていたら、いいじぇねか。
戻ってこない指の感触は、今は、思い出さなくっても、いいじゃねえか…。
なあ、ポチタ。そうだろ…?
「ギャ――!!!」
悲鳴のする方を、正視できなくて、女子はあんなに抱きつくようにして、職員室から押し出そうとしていた。
「あんなぁ、逃げるよ! 逃げるよおお!!」
「わたしゃーでびるハンタアぶよぉぉ!! にげれんん!! にげれんん!!」
「あんなあ!! あんなあ!!! 近藤は、にげろおゆうたんよ!!」
「こんどおくん! こんどおおお!!」
「にげよう、にげよおおうう!!! あんなあ!!!」
「どーしたんだ!」
女子の一人が暗いなか走ってきて、女子の前に立って聞くと、ぶつかってきて、泣きわめいてるのを何とか押しとどめた。
「おいっ?? なにがあったんだ??」
「あくま! あくま!!」
「出たのかよっ、しょくいんしつに」
男子も走ってきて、
「悪魔!! 近藤が、悪魔に突っこんだ!!」
女子の肩をはなして、デンジは走り出していた。
「オーケイしょくいんしつだなぁああ?」
後ろで、ユカの大きな声がした。
「ああー? いーから公安でも何でも、呼んでこいよぉ!」
それじゃ遅ぇだろうけどな。
「ポチタ…どーやら、オレは!」
角を曲がって駆けながら、胸のスターターを引いていた。
爆発しそうな胸のたかまり、しんぞーがふくれる気分、これだこれだ、ひさしぶりの激痛に雄たけびを発しながら、
「ふつうの生活は送れねえみてぇだなぁ!!」
そいで、
こんかいのあくまも、どーやらはずれみてぇだな。
さがしているやつは、ひとはおそわねえんじゃねえか?
ましてやがっこうで。
まーもしおそったとしても、おしおきして、わからせてやるだけだがよ。
どっちみち
すぐみつかるとはおもってなかったがよお!
ブゥンブゥンブンブン
「悪魔よおおお! 待ってろよぉ、逃げんなよおお」
はずれなら、ぶったぎるだけだ。悪魔を。
「あーおれも悪魔か」
学校に響く歓喜のチェンソーの音。
何が歓喜だ。クソみてえな痛みで、オレは喜んでるのか?
「悪魔だってこと…」
ブウウウウーン!!
「しばらく忘れてたぜええ!!」