敷波がでべそになってから、半年ほど。
敷波も十分練度が上がり、遂に二度目の改修を受けることになった。
「敷波!改ニおめでとう!」
「なんか大人っぽくなったんじゃないの?」
顔をマジマジと見ながら深雪が言った。
「実はね…ここ見てよ!じゃーん!」
敷波は突然両腕を上げた
「ん?背が伸びたってこと?」
「あっ! でべそが直ってる!」
セーラー服とスカートの間に見える、敷波のお腹を見た白雪が驚いた。
「わあ。綺麗なおへそ!」
綾波が言った通り、敷波のおへそは元の凹んだおへそに戻っただけではなく、ピタッと閉じた縦長のおへそに成長していた。
「へへ〜んかっこよくなったでしょー?良かった良かった。」
可愛らしい子供っぽいおへそから、大人びた美しいおへそを手に入れた敷波はなんだか自慢気だった。
しかし、敷波は知る由もなかった。自分のおへその持つ果てしないポテンシャルを。
数日後、改ニになった敷波は自室で自分のおへそを眺めていた。
「あ〜よかった」
かつて綾波のイタズラで、凹んでいたおへそをデベソにされてしまった。2度目の改装が済んだ現在はピッタリと閉じた縦長のおへそだが、あの頃は×印の入った2cmも飛び出したデベソをお腹に引っ提げて生活していたのだった。
思い返せば、敷波はおへそという部位をあまり意識していなかった。従って掃除もしていなかったし、デベソになってしまった時もさして腹は立たなかった。
しかし、いざデベソになってみるとこれが結構恥ずかしかった。
鎮守府には敷波以外にもデベソの艦娘は数名いたが、敷波の様に完全に飛び出して、おまけに×印が入ったおへその艦娘など居なかった。
悪いことに、敷波がデベソであることは割と早期に鎮守府中に知れ渡ってしまった。
デベソになった当初はあまり恥ずかしいと思わなかったので、堂々とデベソを晒して入浴していたし、敷波のセーラー服も1度目の改装を境にサイズが合わなくなり、裾からお腹が覗いていた。
腕を上にあげたり、ちょっとした弾みでめくれてしまうため、敷波は本人も意図せずに恥ずかしいデベソを衆目に晒していたのだった。
さすがに表立ってからかわれることはなかった。
しかし、吹雪型の姉たちが「でべそ見えてるー♪」といっておへそを突いて来たり(主に深雪とか浦波とか。ついでに卯月も)、不知火から「そのおへそで…したりするのですか?」などと聞かれたりと、凹んだおへそだったらまずしないであろう苦労をするはめになったのだった。
しかし、今ではその恥ずかしいデベソは引っ込み、美しい縦長のおへそに変わった。
ほっそりとなった腰回りも含めて、おそらく鎮守府のなかでも美臍の部類に入るだろう。
デベソになる以前のおへそも姉たちから綺麗と言われていたが、デベソを経たことで彼女の中でのおへその重要度が上がり、今ではおへその手入れをする様になったのだった。
「綾波にデベソにされちゃった時ってどんなふうにやったんだっけ…?
確か、おへそを広げて…こう、ぐいっと」
ふと気になった敷波は、よせばいいのに綾波にされたことを自分のおへそで試してみたのだった。
にゅる
「あっ」
にゅるにゅる
おへその底がにゅっと盛り上がり、お腹の外に飛び出した。
「え…おへそが…出ちゃった」
綾波にされた時と同じように、敷波の窪んだおへそはデベソへと変貌を遂げた。ほんのりピンクで、白いお腹の真ん中で目立っていた。
大きさは以前より一回り大きく2.5cmほどで、さらにてっぺんの×印もより大きく深く刻まれていた。
「やばっ!引っ込めなきゃ!」
×印に指を当て、ぐっと押し込んだ。するとおへそはニュルっと引っ込み、元の縦長で深いおへそに戻った。
「あ〜良かった〜」
ほっと安堵したのも束の間、閉じたおへそがくぱっと開き、ピンク色の臍肉が現れにゅっと飛び出た。そしてぷるんと揺れて再びデベソに戻ってしまった。
「えええっ!なんでよぉ⁉︎せっかく綺麗なおへそになったのに…」
自慢のおへそが再びデベソになってしまい、敷波はガックリと肩を落とした。
「元に戻らなくなっちゃった…」
次の日、敷波は明石の医務室を訪ねてみた。
明石ならデベソを窪んだおへそに戻せるのではと思ったからだ。
「敷波ちゃん、よく来てくれたわね。それで、私にしか話せない事って何かしら?」
「じ、実は…」
恥じらいながら制服をめくり、お腹を出した。
「あ〜。またおへそが変になっちゃったんだ…また、イタズラされちゃったの?」
「ああ、ええと…あの…その…」
「ああ、いいわよ言わなくて。触ると気持ち良くなっちゃうもんね。敷波ちゃん以外にも、おへそいじって変になっちゃった子もいるしね」
「あー、あの…そうじゃないんだけど…それで、明石さん、戻せそうですか?」
「う〜ん、難しいわね。敷波ちゃんの場合ね、元々デベソになりやすいおへその構造みたいね」
「えっ、そうなの?」
「うん。以前もおへそが出ちゃってたけど、敷波ちゃんのおへそはもともと組織が弱いみたいね。だから一度出ちゃうと元に戻らなくなっちゃうの。もちろん、内臓がお腹の外に出てきてる訳じゃないし、見た目がおかしいこと以外は問題ないんだけどね…」
「そんなぁ…」
「どうしても、って言うんだったら手術しようか?」
「えっ、う〜ん、そこまではしなくていいかな…」
敷波はとぼとぼと明石の部屋を後にした。