「さあ、次は睦月ちゃんのおへそね…!」
雷は睦月のおへそを見つめながら言った。
「や、やめてよ!おへそ取らないで!」
睦月の柔らかそうなお腹の真ん中に、しっかりと付いているおへそは、可愛らしい丸い形で、大きさと深さはちょうど彼女の指先ほどである。
おへその上に1ミリほど、ひさしのようなフチが迫り出し、おへその奥は臍乳頭が緩やかに丸く盛り上がっていた。
幼い頃から形が固まっており、成長しても、ずっと変わらないタイプのおへそである。
「うふふ…吹雪ちゃんのは綺麗なおへそだったけど、あなたのは可愛いおへそね…これも美味しそうだわ…」
雷は睦月のおへそを見つめながら、うっとりと呟いた。
「や、やめてよ…雷ちゃん。恥ずかいよ…」
「2回目の改装をしてから、ずっとみんなに見せてたのに、今更恥ずかしくなっちゃったの?
じゃあ、おへそ無くなっちゃったら、もう恥ずかしくないわね」
「そんな…いやだよぉ…」
「よし、じゃあ取っちゃうわね!あ、そうだ、その前に…」
雷は弥生のおへそのないお腹にも電流を発射し弥生の体も麻痺させてしまった。
「これでいいわ。弥生ちゃん、あなたのお姉ちゃんがおへそ取られるのをよ〜く見てるのよ♪」
「や…やめて…睦月ちゃんのおへそ…取らないで…」
雷はどこからともなく、木製の細い筒を取り出した。
なんの変哲もないように見えるが、筒の直径は睦月のおへそとちょうど同じくらいである。
「そ、それでどうするつもりなの?」
答える代わりに、雷ニヤリと笑って筒を睦月のお腹の真ん中、おへそに押し付けた。
「行くわよ!ちょっと痛いけど我慢してね♪」
「ま、待って!やめてよ…」
雷は睦月のお腹に筒を強く押し付けた。
「うううぅ…」
お腹を強く圧迫され、睦月は苦しそうな声を出した。
「うんっ?な、なんか…おへそが…」
おへその感覚が圧迫感から、お腹から抜けていくような変な感覚に変わった。
「これで、うまく『はまった』ようね」
雷は筒を持つ手を緩めた。
「は、はまったって、もしかして…」
「そう、お察しの通りよ」
そう言って雷は筒を軽く持ち上げた。
お腹の真ん中が、軽く引っ張られるような異様な感じがした。
「ふにやっ。お、おへそが…」
「そうよ、おへそが裏返しのデベソになってはまっているのよ。このまま引っ張ったら、どうなるかわかるかしら?」
「ま、まさか引っ張られて、千切れちゃうかも…」
「正解よ。この筒は見た目からは分からないけど中に返しがあるの。そこにおへそが引っかかっちゃったら、千切れるまで取れないわ」
「い、嫌!やめて!引っ張らないで!」
「大丈夫よ、さっきの電撃でおへその痛みの感覚は麻痺しているわ。だから、純粋におへそがお腹から取れちゃう感覚を味わってね」
「そ、そんなこと…!」
ぐいっ
「ああっ!…」
雷がやや強めに筒を引っ張った。プツプツとおへその中で何かが切れる、嫌な感じがした。
「やめて!おへそが壊れちゃう!」
「お腹から取れちゃうんだから、壊れてても問題ないわよ」
「そうじゃなくて…!私のおへそがぁ!」
ぐりっ
「いやぁ!」
雷が筒を左右に捻った。一気にブチブチとおへその中の組織が壊れていく感じがした。
「もうやめて…雷ちゃん…おへそに…ひどいこと…しないで……」
「もうだいぶ千切れてきたわね。あ、ほらここ!おへそとお腹の間がちょっと裂けてるわ!」
「もう、やめてぇ…おへそがぁ…ひどいよぉ…」
「そうね、あんまりいじめるのもかわいそうだし、もう取っちゃうわね」
そう言って、雷は筒をゆっくりと上へ引っ張り始めた。
「嫌、やめて!おへそ取らないで、私のおへそぉ!…」
プツプツ…プチッ…
おへそとお腹の間の皮膚や筋が次々と裂けていく。
「も、もうやめて!千切れちゃう!」
プツリッ…プツン!
とうとうおへそとお腹を繋いでいた、最後の筋が千切れ、おへそがお腹から完全に取れてしまった。
「あ…あ…私のおへそがぁ…」
睦月のお腹のおへその付いていた部分はかさぶたを剥がしたような傷になり、そこから伸びて千切れた皮膚が横たわっていた。
雷は睦月のおへそが入っている筒に指を突っ込み、ビー玉より二回りほど大きい肌色の丸い塊を取り出した。
「はい、あなたのおへそよ」
「いやだ…おへそ返して…お腹に戻してよ…」
「嫌よ、でもせっかくだから、食べる前におへその解説をしてあげるわ」
雷は睦月のおへその裏側のお腹に付いていた部分を睦月に見せた。
そこには、穴が空いて、白い組織が見えており、その周りには千切れた皮膚や筋の様な組織がぶら下がっていた。
「ほら、ここに白いのが見えるわよね?これはへその緒が固まったものよ。これがおへその本質ね。これをおへその皮に包んで食べると本当に美味しいのよ」
「やだ!やだ!食べないでよ!」
「やーだ。こんなおいしいもの我慢できないわ。あっ!そうだわ!」
雷は懐から何やら肌色の塊を取り出して、左手の指で摘んだ。
「これ、何だかわかる?」
「もしかして…おへそ?」
「正解よ。これは弥生ちゃんのおへそ」
「だ、だめ…」
「え…弥生のおへそ…?」睦月の側で倒れていた
「あなたのと一緒に食べてあげるわね」
雷はそう言った途端、弥生のおへそが「ジュゥ…」と煙を上げ、肉の焼けるような匂いを発した。
「や、弥生ちゃんのおへそをどうしたの?」
「電気でおへそを焼いたわ。おへその丸焼きよ。いい匂いね…」
そう言って雷は弥生のおへそをモグモグと食べてしまった。
「あ…おへそがぁ…」
弥生はわなわなと体を震わせて泣き出した。
「や、弥生ちゃんのおへそがぁ!食べられちゃった…」
「う〜ん美味しかったわ。さ〜て、最後は睦月ちゃんのおへそよ」
「いやぁ!お願い!私のおへそ、食べないで…」
必死に睦月は訴えてたが、それを雷は無視しておへそを食べてしまった。
「わ、私のおへそがぁ…食べられちゃった…大切な…おへそ…」
「ふう、3人とも美味しいおへそだったわ。ありがとうね」
ガシャン!
立ち去ろうとした雷の背後で物音がした。振り返ると、部屋の入り口に不知火、明石、大淀が立っていた。
「間に合わなかった…」
不知火が言った。
「な、何よ!あなたたち!?」
「動かないで!」
不知火が雷に飛びかかろうとした。
雷は反射的に不知火のお腹に電流を発射した。
「ぐっ!」
しかし、咄嗟であったため電流の威力が足りず、不知火の制服のお腹の部分を焦がして穴をあけておへそを露出させ、お腹周りを多少痺れさせただけで終わった。
不知火のおへそは、浅く丸い窪みにウインナーの先っぽの様な形の中身が僅かにお腹から飛び出したデベソだった。脂肪の少ないお腹によく見られるおへそである。
そのまま、不知火は雷に組みつき、後ろ手を掴んで動けなくした。
「神妙にしなさい!…」
不知火がドスの効いた声で言った。
「おへそ、食べちゃったの?」
不知火に捕えられた雷に明石が聞いた。
「うん…」
「困ったなぁ。一度おへそ取ったら二度と再生できないシステムなのに…」
「!?」
おへそがなくなった吹雪・弥生・睦月が絶望的な表情になった。
結局、雷は極秘の機能を濫用し、味方に加害したとして、最前線の鎮守府に更迭された。
弥生たちはおへそを失ったショックから回復できず、艦隊から外されて予備艦として細々と裏方の任務に当たることになった。
この鎮守府の提督執務室の卓上に、肌色の真ん中に可愛らしい窪みのある置物がある。
それは雷自身のおへそで、風船の口を縛った様な丸い形をしており、窪みは浅く放射状に多くのシワが走っていた。わずかにおへそのフチが飛び出した形であり、少女らしい未発達なおへそだった。
鎮守府を去る雷が形見として自分のおへそをお腹から取り出して提督に贈ったのであった。
お読みいただいてありがとうございます。
雷ちゃんパートは終了しますが、おへそにまつわる物語はもう少し続きます。