登山が趣味の賢治が、用を足すため脇道に逸れると帰り道がわからなくなる。
 迷った先で見つけた洞窟の奥に、鎖で両腕を釣り上げられて封印された爆乳で、ボロボロの狩衣を身に纏った女怪異を発見。
 明らかな異質にも関わらず、その熟れた豊満な身体に引き寄せられる賢治。


 本作はバッドエンドです。
 ノクターンでも掲載してます

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第1話

「⋯⋯登山届も提出っと。さて行きますかね」

 長い大学の夏休みを利用して、汐留賢治は趣味の登山に赴いていた。まぁ、ハイキングに毛の生えた程度なのだが。

 茹だるような暑さも、森鬱とした木々に遮られて幾分マシに感じる。蝉の大合唱が耳に痛いくらいだ。

 

 大きな木々のトンネルの様な登山道を、歩き出す。草木と腐葉土の湿った匂いが心地いい。

 今回も森林限界を超えない程度の山。

 山頂までの行程で、何組かの登山者とすれ違う。

 中にはカップルで登山する羨ましい輩もいて、賢治は色恋に縁の薄い学生生活に涙を流す。

 

「いいんだ⋯⋯。いつか山登りに付き合ってくれる女の子も見つかるさ」

 賢治の所属する登山サークルには、悲しいことに女子はいない。ガチの登山をする訳でもないのにサークル名はガチっぽいから、女子が寄り付かないのだ。

 

 そんなこんなで、山頂に到着した。申し訳程度のスペースに小さいベンチが置いてある様な低山だ。それでも開けた視界から眺める山頂からの光景が、賢治は好きだ。

「今日はー、カップ麺豚骨味。外で食べるカップ麺は最高なんだ」

 

                        ◇

 

「⋯⋯まぁまぁだったかな」

 頂上で食べるというプラス要素を加味してこれなら、リピートは無しだと裁定する賢治。

 ゴミはゴミ袋に纏めて、下山を始める。

 

 下山途中、しっかり水分補給を怠らなかった賢治は激しい尿意に襲われていた。

 まだ山の中腹ほど。下山すればすぐ仮設トイレがあったはずだが、ちょっと間に合いそうにない。

「⋯⋯マナーは宜しくないが、背に腹は変えられない⋯⋯!」

 

 帰りは電車なのだ。漏らした状態で混雑する車内に入る勇気はない。

 賢治は登山道を逸れて、鬱蒼とした森に足を踏み入れる。

 人通りの多い登山道だ。しっかり奥に行かないと、排尿シーンを見られてしまう。

 

「普通に犯罪だしな。⋯⋯ここまで来れば大丈夫だろ」

 開放感と安堵に身慄いする。

 用をたした賢治は来た道を戻り始めた。

 

「⋯⋯あれ、登山道そんな遠かったか?」

 賢治としては、単純に来たルートをまっすぐ戻っただけなのだが、一向に元の登山道に出られない。

 こう言う時は下手に歩き回らず、山頂を目指せばいいと先輩から教わっている。

 賢治は冷静に判断し、山頂に向けて進み出した。

 

 だが、歩けど歩けど山頂にも辿り着けない。そろそろ日が暮れ始めている。懐中電灯も持ってきているが、野宿の準備はしていない。いつの間にかあれだけ煩かった蝉の合唱も聴こえなくなった。とにかく早く帰りたかった。

「くそっ、どこで間違えたんだ?」

 

 ボヤきながらも足は動かし続ける。変わらない景色に焦燥を感じ始めた頃、

「⋯⋯灯りか?」

 少し先の木の影。蝋燭の火のようなモノが見える。

 

 こんな山奥で蝋燭? と不気味に思えたが、何か祠や人工物があるなら近くに登山道がある筈だ。

 疲労で痛みを感じ始めた足を、何とか動かす。

「地面に直接蝋燭⋯⋯?」

 

 辿り着いてみると、何か受け皿があるわけでもなく、地面に直に置かれてる火のついた蝋燭。

 その先に目を遣ると、何を模したのか判別のつかない小さな石像が点々と薄暗い森の中、間隔を空けて置かれていた。

「洞窟だ」

 

 石像達が置かれた先、山肌にぽっかりと口を開けた洞窟が見えた。

 あまりいい気のしない雰囲気の洞窟だが、もう辺りは日が落ちて歩き回るのは危険だった。

 朝まであの洞窟で過ごそう。賢治は疲れていた。

 

 洞窟にも、点々と蝋燭が置かれていて灯りには困らなかった。湿った岩肌をゆらめく蝋燭の火が照らす様はひどく不気味だったが、人の痕跡だと思うと少しだけ心強くもあった。

 少なくとも人が定期的に訪れてる証拠だ。

 

「結構深い洞窟なんだな」

 奥まで見通すと、行き止まりではなく折れ曲がってその先にも洞窟は続いてるようだった。

 そして洞窟の奥から、すえたような臭いが漂ってきてる気がした。

 

 熊か何かが入り込んでたら危険だと、賢治は落ちてた太い枝を構えて確かめにいく。

 足音を立てないようにそっと足を進める。

 曲がり角からそっと覗き込むと、

「⋯⋯え、人間?」

 

 遠目に、鎖に繋がれた髪の長い女が見えた。奥の先は続いておらず、洞窟はそこで行き止まりだ。

「だ、大丈夫ですか⋯⋯!?」

 何かの事件かと、慌てて近づく賢治。

 

 だが近くで見ると、その人物は異様だった。

 両腕をそれぞれ鎖で拘束され、万歳をする形で膝立ちになっている。鎖は天井に埋め込まれていて、錆び具合からいつからここで拘束されてるのか判別がつかない。

 大量のお札が壁や鎖に貼り付けてあり、禍々しい雰囲気を放っている。

 

 服装も現代のソレと違い、平安時代のような狩衣に身を包んでいるがボロボロで、艶かしい雪のような柔肌が所々露出してしまっている。

 夜色の長髪は蝋燭の光を反射せず、苔むす地面に流れて広がっている。

 烏帽子の乗った頭。顔は何やら文字の書かれた面布で隠されて窺えない。

 

 何より女はデカかった。身長は2メートル以上ありそうで、平安の巨女が洞窟奥に囚われてる状況は賢治には理解不能だった。

 絶対に関わらないほうがいい。本能的な恐怖を感じ、洞窟入り口まで引き返そうと思案する賢治。

 

 だが、どうしても賢治の足をこの場に縫い付けるモノ。

「⋯⋯デケェ」

 ボロボロの狩衣から覗く、女の頭より大きな乳房。肝心な乳首は見えないが、透き通るような白い肌、深い谷間がゆらめく火に照らされて、非常に淫靡に見えた。

 

 洞窟の入り口付近で感じたすえた臭いが、女怪異の周囲に濃く漂ってる。

 頭では離れた方が賢明だと理解しているのだが、誘われるように一歩、また一歩と女怪異に近づいてしまう。

「⋯⋯動かないな」

 

 もう手を伸ばせば触れる距離。身じろぎもしない女怪異。

 賢治はサラサラと地面に流れる黒髪を一房手に取る。触り心地は人間のソレと大差ない。嗅ぐと、しっとりとして香のような匂いがする。

 

 余程この鎖の封印が強いのか、意識があるように思えない。

 ⋯⋯どんな顔してんだ?

 身体つきや髪の質感から、なかなかの器量よしなんじゃないかと思う。恐る恐る腕を上げる。

 

 急に息が切れ始め、周囲の空気の温度が下がるのを、肌で感じる。面布に賢治の指が触れる寸前、悪寒が走り背中にびっしょり冷汗をかくのがわかった。

 捲るなんてもっての外。触ることすら危険な気がする。

「や、やめとくか⋯⋯」

 

 顔も気にはなるが、そんなことより女怪異の身体だ。

 近づいたことで、その豊満な肉体がよく観察できる。

 狩衣はボロボロで薄汚れてるのに対して、露出した肌は汚れ一つない。白磁の肌は艶やかで、毛穴が確認できないほどだ。透き通るような乳房に走る青い静脈が、生々しくも艶めかしい。

 

「ごくっ⋯⋯」

 賢治は女を抱いたことが無かった。明らかに人間でない存在の、あまりにも獣欲を刺激する女らしい身体つき。

 臭いも生々しい。汗をかいてるようには見えないが、酸っぱいような賢治の股間を刺激する臭いが女怪異から漂ってくる。

 

 女怪異のスイカ程の大きさの爆乳を、ツンと突いてみる。

 ユサっと重量感を持って揺れる乳房。

 一瞬とはいえ初めて女の胸に触った賢治。沈み込むような柔らかさ。

 

 身体を触られても、女怪異が目覚めたり動き出したりしないのをしっかり確認すると、賢治は乳房を掴んでみた。

「——デカい! こんな柔らかいのか⋯⋯。おぉ、エロっ」

 

 賢治が揉むのに合わせて、ぐにぐに形を変える乳房。体温はほとんど感じないが、さりとて冷たい訳でもない。

 片手に収まりきらない爆乳の感触を、賢治は堪能した。

 フワフワなのに握ると芯を感じる。かなりしっかり揉んでるが相変わらず女怪異から何の反応も返ってこない。

 

 賢治は露出した深い谷間に顔を埋めてみた。

 柔らかな乳肉に顔を両側から包み込まれる。深い谷間の奥から、香のような香りを上書きする濃厚な酸っぱい体臭。股間にくる臭い。

 

「すぅぅぅぅ⋯⋯」

 初めて嗅ぐ生々しい女の体臭、しかも溢れんばかりの爆乳の谷間の臭い。人間かどうかかなり怪しいが、賢治は細かいことは気にならなくなっていた。

 

「乳首も見させてもらいますよっと」

 穴の空いた狩衣に手を突っ込んで、たっぷり実った乳房を引っ張り出す。

「⋯⋯おぉ、陥没乳首か」

 

 薄ピンクの大きな乳輪の中心、本来なら飛び出てる乳首は恥ずかしそうに豊かな乳房に埋まったままだ。

「刺激したら出てくるかな?」

 グニっと陥没した穴を広げると蒸れたような乳臭さを感じ、奥にグミのような大ぶりの乳首が埋まってるのが確認できた。

 

 ただ、ここまで何の反応もない女怪異だ。弄ったとして乳首が出てくるかわからなかった。

「とりあえず穿ってみるか」

 賢治は陥没乳首に指を突っ込んで、カリカリと先っぽを掻いて刺激してみた。

 

 やはり反応しない。ただ女の乳首を執拗に弄ってる現状に、賢治はひどく興奮し、陰茎が痛いほど勃起していた。

 クニっと乳首を摘み上げ、コリコリ転がす。扱くように引っ張るなど刺激し続けると、

「おっ、膨らみ始めた!」

 

 女怪異は微動だにしてないが、徐々に乳首が勃起し始めた。しばらく弄ると、とうとう隠れていた乳首が顔を出した。

「⋯⋯えっろ」

 雪のような白さの爆乳の中心、弄られて充血した乳首が紅色に彩られ淫靡だった。

 

「つ、使わせてもらうぞ⋯⋯」

 女怪異の色香に当てられ、ガチャガチャとズボンのベルトを外す。興奮に指が震えて外しにくかった。

 雄々しく屹立した肉棒を何とか取り出すと、爆乳の谷間に挿入して両側から手で押さえる。

 

 へこへこと拙く腰を動かすが、どうも期待していたより気持ちよくない。乾いた乳肌が陰茎に擦れて痛さすら感じる。

 そういえば、賢治の記憶にあるパイズリではローションを使っていた。だがこんな洞窟にローションなど無い。

「唾でもかけてみるか?」

 

 ペッと陰茎に唾を吐きかけ、谷間に再びの挿入を試みる。

「おぉ、これは気持ちいいぞ!」

 賢治の涎で滑りが良くなり、女怪異の谷間は程よい刺激を肉棒に与えてくれる。

 

 陰茎全体がふんわり包み込まれ、右手で扱くより気持ちが良かった。乳圧は賢治が調整しなければならなかったが女の爆乳をオナホ同然に使ってる事実が、一層賢治の興奮を煽った。

 女怪異の艶やかな黒髪を掴んで匂いを嗅ぎながら、腰を動かす。

 

 ぬちぬちと谷間に抽送するたび、いやらしい音が洞窟に響く。肌理の細かい乳房の感触。面布で顔は窺えないが、推定美人な女怪異。

 童貞の賢治が長く持つはずはなく、

「うっ、出るっ!」

 

 びゅーっっと女怪異の谷間に射精する。ほぼオナニーみたいなものだが、それでも初めての他人の肌の感触は想像より良かった。例えそれが人間じゃないとしても。

 出して少し冷静になった頭が、もうこれで満足した方がいいと訴えてくるが、女怪異の頭越しに賢治の目に映る豊かな臀部の膨らみが冷静な判断を塗りつぶしていく。

 

 四つん這いに近い体勢で突き出された豊かな巨尻。歯止めの効かなくなった賢治は、誘われるように女怪異の背後にまわる。

 狩衣の下半身もボロボロに破けていて、白玉のような桃尻が一部まろび出ている。

 

「ふぅっー、ふぅっー!」

 突き出された袴越しの豊満な尻は、楕円のラインがハッキリと浮き上がって扇状的だった。賢治の大好きなAV女優にもここまでのデカ尻はいなかった。

 自然と鼻息が荒くなり、漂う濃い雌臭を肺いっぱいに吸い込んでしまう。

 

 ボロボロの袴を賢治は破いて、女怪異の巨大な桃尻を露出させる。

 途端にムワッと広がる濃密な性臭。生臭いような酸っぱさ。若干の獣臭にも感じられる。

「⋯⋯化け物でも、性器の形状は人間と変わらないんだな」

 

 露わになったデカ尻の中心。大陰唇がピタリと閉じた怪異の性器は、賢治がネットで観た女性器と形状が同じだった。

 濃く夜のような陰毛が茂っていて、雪の肌とのコントラストが際立つ。大陰唇の皺が、妙な現実感を伴っていた。

 

 初めて生でみる女性器に、賢治は圧倒されていた。形や色は知っていたが、頭がボゥっとするような臭い立つ性臭は生々しく賢治に『女』を感じさせた。

 賢治はたっぷりとした尻たぶを両手で掴むと、グッと押し開いた。

 

「ごくっ⋯⋯」

 開かれたあわびの中心、愛液でぬらつく膣口が物欲しそうに口を開けていた。奥からもったりと酪農臭が漂い、賢治の陰茎が再び硬くなり始める。

 色素の沈着した肛門からも、濃厚なツンと鼻腔を刺激する獣臭。

 

 指を膣口に当てがう。滑る生臭い愛液で挿入はスムーズだ。汗はかかなくとも、愛液は分泌するようで賢治は不思議に感じたが、キュッと指を締め付ける膣の蠢きに魅了され思考を放棄した。

 いたずらにガシガシと手マンをする。ぬちゃぬちゃとした膣を掻き回す粘着音が、狭い洞窟に響いて賢治の嗜虐心を高めていく。

 

 賢治は指を引き抜くと立ち上がり、臭い立つ愛液塗れの指を陰茎にローション代わりに擦り付ける。

 豊かな巨尻を鷲掴み、少しずつ肉棒を挿入していく。

「おぉ、すっげ⋯⋯」

 

 にゅるにゅるの柔襞が途端に吸い付いてくる。導かれるように膣奥まで到達。

 デカ尻の中に根元まで埋まった、自身の陰茎。狩衣姿の女怪異を後ろから犯している現実。震えそうな快感に腰が痺れる。

 

 ゆっくり味わうように抽送を始める。人間相手ではないが、初めてのセックスを楽しみたかった。

 掴むたっぷりとした尻たぶの柔らかさ。腰を打ちつけるたび、波打って震える。膣奥を亀頭で突くたびキュッと絞まる膣圧の心地よさ。

 

 そして結合部から溢れる獣のような性臭。AVでは味わえない生々しいセックスに、賢治はのめり込んでいく。

 独立した別の生き物なのかと疑いたくなるくらい、うねうねと蠢いて自身の陰茎を刺激してくる膣壁。

 ぬぼっと引き抜くと、吸い付いて離れない膣壁の鮮やかなピンク色は暴力的ですらあった。

 

「⋯⋯はぁ、はぁ、肛門もマジでエロいな」

 ゆっくり抽送しながら、女怪異の肛門を見つめる。放射状に皺の広がる穴。グッと押し広げると顔を顰めそうなほどの肛門臭が解放される。

 

 賢治は、女怪異の滑る愛液を親指に塗り込むと肛門を弄り始めた。

「お、さらに締め付けがっ!」

 グリグリ円を描くように皺の表面をなぞる。するとキュキュっと膣圧が増すのが感じられた。

 

 フワフワの肛門の皺を指の腹で感じる背徳感は、何物にも代え難い興奮を賢治にもたらした。

 限界が近づく。

 肛門を弄る事で複雑にうねるようになった膣内の快感に、賢治の射精欲が高まる。

 

 更なる締まりを求めて、親指を女怪異の肛門にねじ込む。親指を根元まで飲み込んで皺の広がる排泄穴。

 ギュッと怒張と親指を締め付けられ、賢治の欲望が放出される。

「ぐっ、出るっ!」

 

 二回目の射精にも関わらず、放尿の如く出続ける精液。ピッタリ腰を押し付けて、女怪異の膣奥に精を流し込む。

「⋯⋯はぁー、はぁー、凄かった。セックスってこんな気持ちいのか⋯⋯」

 賢治は女怪異の肛門に入れっぱなしだった親指を、ぬぽっと引き抜く。濃厚な肛門臭に塗れた指を、臭い落ちるかなと若干の憂鬱さを覚える。

 

 だが、二回射精した事で落ち着いた賢治の頭脳は違和感を覚えた。

 ⋯⋯何で肛門が臭うんだ?

 肛門が臭うのは当然だと賢治だってわかってる。疑問なのは、鎖で洞窟に封じられてる女怪異の肛門が何故臭うかだ。

 

「⋯⋯排泄してるから臭う」

 排泄するなら摂取もしてる筈。だが何を⋯⋯? 頑丈な鎖に縛り付けられて、この場から動けそうにない女怪異。

 迷い込んだ動物か? それなら賢治が近づいたところでかぶりつかれてただろう。

 ⋯⋯嫌な予感がする。

 

「⋯⋯か、帰るか」

 自分がいかに危ない橋を渡っていたか自覚した。それでも、この期に及んでもおまんこから陰茎を引き抜くのを惜しんでしまう。それだけ初めてのセックスの快感は素晴らしかった。

 誘惑を断ち切って腰を引く。が、

「——ぇ、抜けない」

 

 不自然に勃起したままの陰茎を、女怪異の膣が強烈に掴んで離さない。

「くそっ! なんで抜けな——っひぃ!」

 視線を感じた賢治が前を向くと、ありえない角度で振り向いてこちらを見つめる女怪異。面布で隠れて見えないが、確実に自身を見つめているのが、得体の知れない圧でわかる。

 

 ガッと関節を無視した動きで賢治の首を掴む。

「——ぐっ! くそっ、離せっ!」

 どうにか暴れるが、細腕にも関わらずびくともしない。徐々に意識が霞んでくる。

 ⋯⋯この洞窟から出れなくても、自分と接触してる相手を掴むくらいはできるのか。

 頸動脈を人外の握力で絞められ、朦朧とする意識の中この女怪異は、食虫植物みたいなものかと思考する。

 

 豊満な身体は男を誘う派手な花。射精し無防備な瞬間を狙う人外の花だ。

 陰茎を締めていた圧が解放され、ズルリと陰茎が抜ける。溢れる精子と愛液の混合液の音。

 女怪異の眼前に吊り上げられる。苔むす地面には、女怪異の涎溜りが出来ている。

 

 面布の奥。賢治が最期に見た女怪異の顔は、非常に———。

 


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