相方が帰ってこねぇ…… 作:性癖を開示する者
| |つ[投稿]スッ…
| |≡サッ!!
「ここにこの群れのボスゴブリンさん……と呼んじゃうと被っちゃうので、リーダーゴブリンさんがいますよ!」
姉に案内された洞窟の広場。そこから巧妙に隠された隠し通路を通った先にある部屋の中央には、普通のゴブリンよりも大きくボスゴブリンよりは小さなゴブリンが四肢を鎖に縛られて大の字の姿勢を強制されていた。
洞窟内という音が響きやすい環境だからなのか、裸足のボスゴブリンや我が姉はともかく、靴を履いている俺の足音はよく響く。そのためどこか元気がない様子のリーダーゴブリンでも俺達のことに気付くことが出来たようだ。
『あら、ゴブリンさん達、元気がいいわね〜!』
「……?」
『いやん、そんなに大きくしちゃって、お姉ちゃん犯されちゃうかも!』
俺達の方を向き、いきなり叫び出すリーダーゴブリン。しかしその内容が現状に全く噛み合っておらず、俺は思わず首を傾げた。
『ふむ、成程な』
「何か分かったのですか?」
『あぁ、我が愚息は恐らく声真似をしているのだろう』
「声真似、ですか?」
『村を襲撃し、逃げる村人を無理矢理攫おうとした。なら村人は拒絶などの言葉を吐くはず。愚息はその言葉を覚えていたから、ゴブリン語を知らないインラに搾られそうになればその人間の言葉をそっくりそのまま真似して拒絶しようとしたのだろう。……もっとも、言葉の意味までは分かっていないようだがな』
「あ〜、そのようですね。むしろお姉ちゃんを焚き付けてます」
嫌がる顔と叫ぶ言葉の内容の齟齬に俺が疑問を浮かべていると、同じ種族だからなのかリーダーゴブリンの行動を理解したボスゴブリンが横からこっそり俺のお尻を揉みながら説明してくれた。
ゴブリン達が普通の襲撃をしたのなら、襲撃された村人は叫んだりして逃げるし、『やめて』『来ないで』みたいな言葉も言うことだろう。ただし、今回は襲撃した側もされた側も色々と普通じゃなかった。
まず、村を襲撃したゴブリン達は襲撃の正しいやり方を知らなかった。今のボスゴブリンの群れは平和そのもの。我が姉が淫乱化して搾る対象に選ばれてからは襲撃なんて一切していないと思うので、群れの若い個体が戦い方なんて知るわけがない。
その結果、リーダーゴブリンは襲撃とはこうだろうと自分で考えた襲撃を実行したわけだ。具体的に言うと好みの女性の手を掴んで巣に連れて行こうとしたり、腰にしがみついて自分の肉棒を押し付けたりしていた。
背後から腰にしがみつかれて肉棒をお尻に押し付けられた俺から言わせてもらうと、ちょっと過激なスキンシップかな? ってなるだけだった。ぶっちゃけるが、マぁジで平和な襲撃だったのでモンスターを討伐する役割を担う教会陣営の俺らでもこれはゴブリン達による襲撃だと察するまでそれなりに時間がかかった。
そして次に、センゼンの村にいる女性達はみんなゴブリンに慣れていた。ボスゴブリンの群れに所属しているゴブリンが物々交換でよく村に来るし、若い者特有の好奇心でモンスターの肉棒に興味があるお姉さん達はゴブリンを自分の家にあげてしまい、孕むのも上等で夜通し交尾をすることがある。
まぁつまり、俺達がこの村に赴任した時にはまだ存在していたゴブリンは恐ろしいモンスターという認識がいつの間にか消えていたわけだ。
そんな認識の村人達に襲撃のやり方が可愛らしい上に襲ってくる者特有の殺気が全く出ていないゴブリン達が来て、どんな反応になるのか? ……なんてことは俺が言わなくてもリーダーゴブリンが叫んでいる言葉の内容で察することが出来るだろう。
「とりあえず、今回の事態を終息させましょうか」
『あぁ、そうだな』
「いてて、痛いですレイホ⁉︎」
揉むだけじゃ飽き足らず俺のアナルへ指を挿れ始めたボスゴブリンの腕を払い除けてから涎を垂らして両手をワキワキさせながらリーダーゴブリンへにじり寄る姉の片耳を摘んで引っ張ることで姉がこれ以上進むことを阻止し、代わりに俺がリーダーゴブリンの前に出る。
リーダーゴブリンは俺を見て訝しむような顔をするが、俺の服装が自分の群れを壊滅させたエロ人間と同じものと気付くなり顔を青く染めた。
「怖がらなくても大丈夫ですよ。私はあなたを害するつもりはありませんから」
柔らかな笑みを浮かべ、俺はリーダーゴブリンに話しかける。とはいえ彼は人間の言葉を理解出来ないので、俺の言葉はボスゴブリンが隣で通訳してくれている。
自分の親が俺の隣にいて、無理矢理従わされている気配も無いからか、リーダーゴブリンは一旦落ち着いてくれた。なので俺は彼らの処遇を伝えた。
伝えた内容は、簡単に言えばもう罰は受けただろうからボスゴブリンの群れに戻るなら許すよって感じだ。
村の誰かが負傷していたらこの程度では絶対に終わらせなかったが、今回は負傷者もいないし壊れた物も無い、実に平和な襲撃だったからな。
俺が話すその内容をボスゴブリンの通訳を経てしっかりと噛み砕いて理解したリーダーゴブリンは、露骨に安心した表情を浮かべた。
「ただし、リーダーゴブリンさん。あなただけは別です」
「……グギャ?」
そんな安心した表情を浮かべたリーダーゴブリンに向けて、俺はニッコリと笑った。
「ここの群れが私達の村を襲ったことは許します。ですがリーダーゴブリンさん、あなたには群れのリーダーとして村を襲う指示を出した罪がまだ残っているんですよ」
「グ、グギャァ……」
言外にお前は許してないからなと言えば、リーダーゴブリンの身体がカタカタと震え始める。彼はこの場で唯一頼れる親のボスゴブリンへ助けを求める視線を向けたが、ボスゴブリンはそれに気付くなり顔を横へ向けてその視線を無視した。
「お姉ちゃん、ヤってもいいですよ。あとこれもあげます」
「良いんですか⁉︎ やった〜‼︎」
親に見捨てられたと思ったのかリーダーゴブリンが泣きそうになっていたので、俺は彼を慰めてあげようと彼の母親である姉に交尾のGOサインを出した。ついでに搾られすぎたことで死にかけゴブリンがいた時ように持ってきた精力増強剤をスカートのポケットから取り出して姉に渡せば、姉は大喜びでそれを受け取ってリーダーゴブリンに跨った。
そして流れるような動きでリーダーゴブリンの肉棒を自身の膣へ挿入。何らかの反応をしようとリーダーゴブリンが口を開いたタイミングで握りしめていた精力増強剤を彼の口へぶち込んで無理矢理飲ませた後、姉はリーダーゴブリンの顔を自身の胸に埋めながらリズム良く腰を振り始めた。
「さて、このままで大丈夫ですので聞いてくださいね。あなたはこのあと私達の村に来てしばらくお姉ちゃんと一緒の部屋で暮らすこと。それをあなたへの罰とします」
「グムーーー‼︎⁉︎」
我が姉にしっかりと愛してもらっているリーダーゴブリンに改めて罰の内容を伝えると、母親と一緒に暮らせることに対してリーダーゴブリンは姉の胸に埋められている状態で大きな呻き声をあげる。
うんうん、とっても嬉しいんだな。心配しなくても教会には精力増強剤が沢山あるから一日中交尾出来るぞ。
ちなみにこれはボスゴブリンにも洞窟前でアナルセックスをした時にキチンと許可を取っている。つまり両親許可済みの罰というわけだ。
まぁボスゴブリンとその配下のゴブリンも似たようなものを乗り越えたのだからリーダーゴブリンも乗り越えられるさ。きっと。
それから数時間後、搾られて弱ったゴブリン達を自分だけで引率して巣に帰るには道中が危険と判断したのか、ボスゴブリンによって彼の巣にいる他のゴブリンが呼ばれたことで、リーダーゴブリンの巣の前には多数のゴブリンが集まっていた。
助けにきたゴブリン達をリーダーゴブリンの巣にいたゴブリン達が涙を流しながら抱き締める姿は人質現場から助け出された被害者を迎えに来た家族が抱き締めるやつとよく似ている。
そんな微笑ましい? 光景を部外者の俺と加害者の姉は少し離れた位置から眺めていた。
「他のゴブリンさん達が迎えに来て良かったですね!」
「そうですねぇ、一名だけ天国が継続してますけど」
ニコニコと笑みを浮かべる姉の胴体。胸に顔を埋める形で姉に抱き付いているリーダーゴブリンへ俺は憐れみの視線を向ける。姉の背中側で両手両足を縛られて抱き付く姿勢を強制させられている彼は助かりたいのか必死に頭を振って抵抗しているが、そんなことをしても姉の胸がポヨポヨするだけだ。寧ろその刺激で我が姉のエッチゲージが上昇している。
これは帰ったらベッドに拘束されて即行で喰われるやつだな。まぁ自業自得だし仕方ないけど。
「では、私達はこれで帰りますね」
『あぁ、愚息のことを暫くは頼んだぞ』
「グムムギャ‼︎ グキャキャムゥ‼︎⁉︎」
『……すまんが我でも無理だ。反省して搾られてこい』
これ以上は残っていても意味がないだろうし、俺達はボスゴブリンへ挨拶をして帰ることにした。その際に恐らくリーダーゴブリンがボスゴブリンに助けを求めたようだが、やっぱり却下されてリーダーゴブリンはそのまま姉の部屋へドナドナされるのだった。
◆
さて、リーダーゴブリンが率いるゴブリン襲撃? の後始末を終えてから早数日。センゼンの村は非常に平和だった。
旅人や行商人などが村に立ち寄り、彼らが寄らないような村人達の居住区、そこからさらに村の子供も訪れないような隠れスポットでは真っ昼間から村人同士が交尾している。うん、実に平和だ。
まぁその隠れスポットの一つが教会の近くにあって、更に俺の部屋に近い場所にあるせいでパンパンアンアン五月蝿いんだけどな。
そんな感じで村は平和そのものなのだが、姉の部屋にいるリーダーゴブリンだけは別だった。
「入りますよ」
「し、失礼します」
俺がドアを開けると、鼻に入り込んでくるのは強烈な精液の匂い。とはいえこの世界では大抵の人が嗅ぎ慣れているであろう匂いなので多少眉を顰めながらも俺はリリアを伴って部屋に踏み込み、窓を全開まで開くことで外の空気を取り込ませて換気する。
それからベッドへ視線を向ければ、そこには四肢を縄で拘束されて大の字姿勢となっているリーダーゴブリンがここに来る前よりかやつれた様子で寝転んでいた。
「生きてますか?」
『なんとか、な。あのオッパイ女は加減を知ってほしい……』
俺が声をかければしっかりとした返事がリーダーゴブリンから返ってくる。
どうせならと面白半分で言葉を教えてみたのだけど、このリーダーゴブリンはスポンジが水を吸うかのようにスルスルと言葉を覚え、たった数日で見事に喋れるようになったのだ。これには俺も驚嘆するしかない。
まぁ姉のせいでこのままだと精液を出すモンスターとして搾り殺されると思ったらしく、早めに言葉を覚えて姉とコミュニケーションを取らなければと死ぬ気で頑張ったという背景があるみたいだけど。だって言葉を覚えて俺に向けた第一声が『助けてください』だぞ?
とはいえリーダーゴブリンはまだまだ若い個体なため、体力や精力は有り余っているし回復速度も速い。精力増強剤の助けもあって、無事に今日まで生きてこれた。本ゴブリン曰く2回ぐらいは死にかけたらしいけど。
しかしこのゴブリン。実は死にかけただけで言葉を覚えたわけではないらしいのだ。
『あぁ、リリア。お前は今日も美しい。今すぐ交尾したい。俺様の子を産んでほしい』
「あはは、リーダーゴブリンさんは相変わらずですね……」
リーダーゴブリン、リリアにガチ惚れしてる件。
リリアはここの教会には祈手補佐として在籍しているが、俺が教会にいる時は祈手の役割上共同作業が難しく、その結果役割が無くなってしまうので代わりとして彼女は教会内の掃除などの様々な雑務を率先してこなしてくれている。
掃除は俺や姉の自室も含まれており、掃除のために姉の部屋に入ったリリアをリーダーゴブリンが一目惚れしてしまったのが大まかな流れだ。んで、ゴブリン語で好きだなんだと叫んだところ、威嚇だと勘違いしたリリアが怖がってしまったのでこれはマズイとリーダーゴブリンは人間の言葉を覚えたわけだ。
「毎日お姉ちゃんに搾られているのに良くそんなこと言えますねあなたは。どこにそんな元気があるのやら」
『リリアを想えばあれくらい耐えてみせる。だからリリア、俺様と交尾してくれ!』
「おっと、ならお姉ちゃんにはもっと激しくヤっても良いって伝えておきましょうか?」
『あ、ごめんなさい。それだけは勘弁してください』
言葉を覚えて以降はリリアが部屋に入るたびにリーダーゴブリンはリリアに交尾交尾と騒いでいる。しかもその時だけは姉に搾られまくったことで縮こまっている肉棒もしっかりと勃っているのだ。凄まじいガッツであるが、どれだけ交尾したいんだよ。
今回も元気に肉棒を勃てて騒いでいるリーダーゴブリンを俺は呆れ顔で眺めつつも、チラッとリリアの方を見ればリリアも愛想笑いはしているが満更でもなさそうだ。……リリアって人型モンスターが相手だと忌避感とか無いみたいだからなぁ。
「さて、リーダーゴブリンさん。今日はあなたの釈放日です。流石にこれだけヤられれば反省してくれたと私は思いたいですが、どうですか?」
『それについては本当に反省している。だからあのオッパイ魔人はやめてくれ。あの胸に挟まれるのはもう懲り懲りだ』
「すみませんがお姉ちゃんのことは保障出来ません。襲われたら諦めてください」
ベッドに括り付けられた縄を解いてリーダーゴブリンを解放し、自由の身にする。するとすぐさまリリアにリーダーゴブリンが飛び付こうとしたので俺は停滞の魔眼を起動。彼の動きを止めてからその首根っこを掴んで持ち上げる。
「じゃあリリアさん、私はこの本能に忠実なゴブリンを外へ運んできます」
「あ、じゃあ私もついて行きます」
動きを止められたことで間抜けな姿勢のまま固まってしまったリーダーゴブリンを片手に持って俺は歩き、リリアが俺の右後ろをついてくる。
そのまま運んで門から外へ出たところでリーダーゴブリンを離し、門を閉めてから魔眼を解除。これでよし。
「さて、用事も済みましたし帰りましょうか」
「…………」
「リリアさん?」
「うひゃ⁉︎ レ、レイホ様⁉︎ 何でしょうか⁉︎」
砂埃を払うような仕草で両手をパンパンと叩いた後、俺は教会への帰路についたが、後ろからリリアがついてこないため声をかければ、ボーっと門を見つめていたリリアは肩を跳ねさせて慌てて俺に視線を向けた。
しかし視線はまだチラチラと門の先を見ている。つまりそういうことなのだろう。
「……はぁ、仕方ないですね。リリアさん、これをあげます」
「こ、これは……?」
「村を囲む結界より向こう側には行かないこと、出来るだけ人目が無い場所でヤること、最後に連れ去られそうになれば大声をあげて助けを……求めるのは難しそうなのでこれに魔力を注いでください」
ポケットから取り出した精力増強剤と、魔力を込めれば対応した装置が光る魔石をリリアに渡す。それをリリアは戸惑った表情で受け取ったが、少しすると渡されたものが何なのかを理解し、自分が何を考えているのかを見抜かれていたことに気付いたのか顔を真っ赤に染め上げた。
「あ、あぅぅ……」
「早く追いかけないと、彼が結界の外に行っちゃいますよ?」
「し、失礼しますぅ……」
顔を真っ赤にしたままフラフラと門を開けて外へ出ていくリリア。このままだと門番に止められること間違いなしなので、天眼を起動して門の先にいる2人の門番を同時に捕捉。そのまま彼らに向けて懐疑の魔眼を起動する。
これによって彼らはフラフラと自分達の前に出てきたリリアをリリアかと疑い、声をかけようとする自分の行動をそれは必要なのかと疑い、その後自分達が行おうとする行動全てを疑い続けて行動出来なくなる。
そうやって彼らが無限に等しい自問自答をしているうちにリリアが彼らの視界から隠れたので魔眼を解除。魔眼の対象になった彼らが抱いた様々な疑いは魔眼を解除したと同時に彼らが勝手に納得する答えを出して収束するので気にする必要はない。
後はリリアがリーダーゴブリンと合流し、人目につかない場所に隠れてからリリアが前戯として彼の肉棒を咥えたところで天眼も解除。改めて俺は教会の自室に帰る……のだが。
「……なにかいるなぁ」
俺の部屋に向かう教会の通路。その天井近くで1匹の虫がフヨフヨと飛んでいた。
見た目は完全に蝿なのだが、サイズは人間の子供ぐらいはある。つまり前世の蝿に比べれば滅茶苦茶大きい。
「どこから入ってきたのやら……」
村を守る結界の装置も万能ではないため、商人が運ぶ食材などに卵が入っていたり、旅人が旅の途中でモンスターに襲われてしまい卵を産み付けられたけどそのことを隠したままだったりと、小さなものが何かに紛れた状態だったり、弾かれるものが通過出来るものの中に入った状態で結界を通ってしまえば、例えそれが弾く判定に入っていたとしてもそのまま通過出来てしまうパターンが多い。更に虫タイプのモンスターは結界の効果が薄くなる地中を移動出来る種類が多いからなのか、結構な確率で村に入り込んでくる。
恐らく俺の前で飛んでいる蝿型モンスターは何かに紛れて入り込んだ卵から孵化して育ったモンスターだろう。
しかし幸いなことに結界を通り抜けてまで村に入り込もうとするタイプの虫モンスターは基本的に弱いので、一般人でも問題なく対処出来る。逆に言えば一般人でも対処出来る弱さなので教会が真面目に対策しようとしない。
俺の前に飛んでいる蝿型モンスターも弱い部類で、せいぜい人間に張り付いて卵を産み付けてくるぐらいだ。仮に張り付いてもぶん殴られたら簡単に剥がれるし、当たりどころが悪ければ普通に死ぬので対処も簡単。
村にいてここまで成長出来たのは少し意外だけど、孵化した場所の運が良かっただけだろう。
とはいえ見つけた以上はこのまま放置なんて出来ないので、魔眼を起動して教会の壁に止まって前脚の毛繕いを始めた蝿を見つめる。後は圧壊の魔眼で潰してお終い……なのだが、それを発動する前に何故か脳裏で托卵泥人に犯され、卵を産み付けられてイキ乱れるオルタチの姿が思い浮かんだ。
「…………」
なんで今更それが思い浮かぶのかと疑問に思うよりも、あの時のオルタチは気持ち良さそうだったという感想が先に浮かび上がる。そして気付けば俺は魔眼を解除していた。
そのまま何も気付かないフリをして通路を歩き、蝿が止まっている場所を通過すると、少ししてから俺を追いかけるように特徴的な羽音が背後からついてくる。
天眼を使わずとも俺の後ろから蝿が追いかけてきていると分かるので俺は黙って歩き続け、自室の前に到着し、ドアノブを掴んだところで敢えて止まる。
そうなると俺を追いかけ続けている蝿との距離は自然と縮まり、俺に追いついた蝿は俺の背中に張り付き、俺を抱きしめるように3対の足を交差させた。
「……っ!」
蝿に捕まったことでドキリと俺の心臓が跳ねるが、慌てずにドアノブを捻ってドアを開き、自室へ入ってから鍵をしっかりとかける。
腹部の先から飛び出した人間の肉棒を模した大きな産卵管を俺のお尻に擦り付ける蝿を意識しながらベッドに向かい、下着を脱いでから俺はベッドにうつ伏せで寝転んだ。
正直、自分でも今の自分の行動に混乱している。でもあんなにもお尻を色んな奴に犯されているなら、今更虫の産卵管を突っ込まれて卵を産み付けられても問題ないんじゃないかとも思ってしまう。何より、オルタチの気持ち良さそうな顔を見たら俺だって味わってみたい。まぁ、処女を渡さないのは徹底するけど。
「……んあっ、入ってきたぁ」
そんなことを考えているうちに、蝿のお尻から伸ばされた産卵管が俺のアナルへと挿入された。
枕に顔を埋め、虫とのアナルセックスで下半身から伝わってくる快感によって漏れる声を押し殺す。対して蝿も雌を捕まえて嬉しいのか、必死に産卵管を突き挿れてくる。
やがて蝿のお腹が大きく膨らみ、その膨らみはお腹の先から産卵管へ。そして俺の中に大量と精液と卵をぶちまけた。
「〜〜っ‼︎」
ドクドクと蝿の産卵管が脈動し、落ち着いたところで産卵管が俺からずるりと引き抜かれた。俺のアナルから精液と入りが甘かったいくつかの卵が垂れ落ち、同時に体内に広がる温もりが蝿の卵を俺の身体が受け入れた事実を伝えてくる。しかし嫌悪感は全く湧いてこない。張り付いている蝿を払い除け、手遅れになる前に今産み付けられた卵を除去しないとそのうち蝿のお母さんになるというのにだ。
そうやって余韻を味わっているうちに、次の準備が整った蝿が再び産卵管を俺のアナルへ挿入してくる。当然俺に抵抗する気はなく、先程よりもスムーズに産卵管は俺の中へと挿入された。
数十回の抽挿を繰り返した後、1回目と同じように蝿のお腹が膨れ、徐々に先端から産卵管へと移動した後、俺の腸内へ精液と卵をぶちまける。初めと違うのは1回目に産み付けられた卵が今ぶちまけられた精液と卵によってさらに奥へと流し込まれたことだろうか。
これでもう俺だけでは卵の全てを除去することは難しくなった。魔眼を使えばどうにかなるかもだけど、多大な集中力がいるし、それ以前にそれをする気が俺にはない。
今はとにかく蝿とのエッチを楽しみたい。そんな思いで3回目の挿入を受け入れたタイミングだった。
『レイホお姉ちゃん、いる?』
「んっ⁉︎ リフ⁉︎」
ドアがノックされ、向こう側から俺を呼ぶ声が聞こえたのは。
良くないことを自覚しながらしているところを誰かに見られたかのような緊迫感によって肩が思いっきり跳ね、その際に声も漏れた。咄嗟に口元を枕に押し付けるが、漏れた時点でその行動に意味はない。
『レイホお姉ちゃん? いるんでしょ? なんか変な音もするし、大丈夫なの?』
「んっ、大丈夫ですよ。今は手が離せなくて、んっ、顔を出せずに申し訳ないですが、用件は何ですか?」
蝿は状況関係無しで性行為を続行しているので、今も部屋の中では蝿が自身の腹部を俺のお尻に打ちつける音が微かに響いている。まだ人間とは身体の構造が違う虫だからセーフだったけど、もし相手が人間だったら今頃パンパンと肉を打ちつける大きな音が鳴って余裕でバレていただろう。
かといって大丈夫とも言えない。蝿の羽音は良く響くため、俺は下手に動けなくなった。動けば蝿も自分のバランスを保つために羽を羽ばたかせて調整するからだ。停滞の魔眼で一時的に蝿の動きを止めようとしても、人間の肉棒みたいな質感を持つ蝿の産卵管がアナルに容赦なく抽挿されている現状だと、気持ち良くて集中出来ないので上手くいくか怪しい。
『えっと、ヤサおばさんがお裾分けで野菜をくれたから何処に置けばいいかなって』
少しでも蝿が羽を動かす可能性を減らすために、蝿の性欲を受け止めることに集中しながらドア向こうのリフの言葉に耳を傾ける。
幸い俺が出ないといけない内容ではなかったため、この場から蝿が羽を動かさない程度に頭を上げてからドアに向かって置き場所を言おうとするが、そのタイミングで蝿の腹部が膨れ上がった。
既に2回も受け入れた射精の前兆。産卵管を根元まで押し込んで、射精準備を整える蝿。それに気付いて俺は枕に口を押し付けようとするが、蝿の射精の方が一手早かった。
「ん゛〜〜っ‼︎ そう、でっ! すね、食料保管庫にっ! 野菜が纏まって置いて゛! あるのでそこにお願いしまっ! す」
『……うん! わかった!』
射精と産卵をされ、それどころかこの雌は抵抗しないと蝿に学ばれたのか今回は産卵管を抜かずに続けて抽挿が再開されてしまったので、リフに向けた言葉が時々上擦ってしまったが、幸いにもリフは気付かないまま去ってくれた。
そのことにホッと安堵の息を吐いた後、恨みがましく蝿を見るが、人のことなんて苗床としか見ていない蝿に意味が通じるわけがなく、頭をクリクリと傾けるだけで蝿は産卵管の抽挿を続行。
まぁそもそもこんな事態を引き起こしたのは俺だしなぁ。なんて考えつつも、俺は蝿の産卵便器として射精と共に吐き出された4回目の卵達を中に受け入れるのだった。
「ちょっと……ヤられすぎたな」
それから更に俺と蝿の性行為は激しさを増し、蝿の口から伸びてきた触手が俺の乳首に吸い付くことで魔力を吸われながら卵を産み付けられたり、うつ伏せから仰向けに体勢を変え、蝿にだいしゅきホールドを仕掛けて口から伸びる蝿の触手に舌を絡めることでキスをしながら卵を産み付けられたりすること数時間。己の役目を済ませたところで力尽きて亡骸となった蝿の隣で、大量の卵を産み付けられたことで内側からぽこりと膨らんだ自分のお腹を撫でつつ俺は呟いた。
天眼で内部を見れば、腸内には精液が絡みついた卵がびっしりと詰まっている。そりゃこんなに産み付けられたらお腹も膨れるよなっていうのが俺の感想だ。
膨らんだとはいえ、出産間近の妊婦レベルではなく、せいぜい大食いに挑戦した後程度の膨らみなので魔法で誤魔化せばどうにかなるだろう。
「さて、そろそろご飯の用意をしないとだな」
幻影魔法をかけてから鏡を見て、いつも通りの自分の姿になっているかを確認した後、蝿の死体を窓から外へ置いてから俺は数時間後には孵化するであろう卵達の脈動を感じながら夕飯の支度をするために部屋を出るのだった。
アナルならもう何でも受け入れて良いやと考えている自分を自覚しながら。
レイホ
アナルは完全に割り切った。もう好きに使わせる。でも村人、あなた達は知れば調子に乗って毎日要求してきそうなので駄目です。そのせいでアナルがモンスター専用になりつつある。
蝿(虫型モンスター)
ゲームでは安全なはずの村の中にポップするが、デカイ割にはクソ雑魚枠扱い。教会の通路を歩いているとたまにエンカウントする。
通常は背景の壁に張り付いているが、主人公が通過すると飛び始め、時々主人公に襲いかかる。しかし技は拘束しかなく、拘束されても普通に動ける上にダメージも入らない。
拘束を放置するとエッチに派生し、背中かお腹に張り付かれてアナルか膣のどちらかを犯される。2匹いればどちらからも犯されるシーンに変更される。
拠点内だとダメージを負わない仕様なので敗北エッチは無いが、主人公が眠る部屋に蝿が侵入した状態で就寝コマンドを実行すると、画面が切り替わってベッドの上で蝿を受け入れてエッチをする主人公のシーンが流れる。
意外と製作者に気に入られているらしく、多少姿を変えつつもリストラはされずに全てのゲームに登場した実績がある。その割には表記ミスでモンスターではなくタダの虫にされたり、エッチを完遂したらバグなのか何故かラスボスも吹き飛ぶレベルのダメージを受けてその命を儚く散らしたりしているが、どのゲームでもメインやサブを問わずに全てのヒロイン達のエッチシーンの一つとして登場している。
そのせいで過去にこのゲームのハーレム王は人間ではなく蝿だと言われ、有志によって全裸のヒロイン達を侍らせた王冠を頭に載せた蝿のファンアートがR18で投稿された。
投稿が遅れて申し訳ない。仕事終わってからいつも続きを編集するのだけど、他の小説の次話に時間を割いていたらこの小説に回せる時間が少なくなってて全然進まなかった。
仕事が休みの日とかに編集すればまだ何とかなるんだけど、最近はDL◯iteで買ったゲームとかをやったりしてたから……ね?