相方が帰ってこねぇ…… 作:性癖を開示する者
良い笑顔で帰ってきたリーおじさんの奥様に極太ディルドが挿さったままのリーおじさんを引き渡し、我が姉は俺がそのまま回収した。おじさんの奥様のことだから彼はこのあとたっぷりと自分のパートナーが誰かということをわからされることだろう。
「あー、インラちゃん、またレイホちゃんに聖具ディルドゥを挿れられてるなぁ」
「なんすかそれ?」
「知らねぇのか? レイホちゃんの奥の手で、ディルドゥを挿された人間は立つこともままならないって噂だぞ」
「へー、だからインラちゃんはあんな姿に……」
通り過ぎた男2人が気になる話をしていることに気付いたが一先ずスルーし、縄を使って姉をそこら辺にあった適当な磔台にギッチギチに縛りつける。その後に挿しっぱなしだったディルドを姉から引き抜くと、その感触で姉が目覚めた。
目覚めた姉は周囲を見渡し、その次に自分の状況を確かめる。そして自分が縛られていることに気付くと、直前まで自分が妹との約束を破って何をしていたのかも思い出したのか顔を青くしながら俺に視線を合わせた。
恐らく謝罪をしようとした姉が口を開くが、そのタイミングで俺は姉に猿轡を装着することで中断させる。ついでに目隠しもしておこうか。
「さて、お姉ちゃん。今回の沙汰を言い渡します。お姉ちゃんはこれから数日間、男を禁止します」
「むぐぅ⁉︎ むぐぐー!」
「理不尽ですか? 確かに妹との約束を破って誘われたままにリーおじさんとセックスしただけでこの沙汰は横暴かもしれません。普通なら今まで通り軽く注意するだけで済ませていいパターンです」
「むぐ……」
「ですが今回は私側の都合でお姉ちゃんは重罪です。大いに反省してください」
「むぐぅ⁉︎」
希望を見たといった様子の姉が俺の一方的な理由で罪ありとされて驚くなか、俺は磔台ごと姉を運んで村に一つだけある銭湯へ向かう。
「むぐぐー‼︎」
「不満ですか? ですが今は私がルールです」
姉が抵抗するので少し苦労したが無事に目的地へと到着し、番台さんに挨拶してから俺は男と書かれた暖簾をくぐって男達がいる脱衣所へ。突然入ってきた女子2人に男達がなんだなんだと視線を向けてくるなか、淡々と俺は姉を縛る磔台を定位置へ設置。隣には『男を与えないでください』という看板も建てておく。
「レイホちゃん、これは?」
「お仕置きの一環です。我慢させることが目的なのであなた達男子は姉にキスしたり挿れたりするのは辞めてください」
「おいおい、それだと俺達への罰じゃねぇか。全裸の上玉を置かれて手ェだすなは横暴じゃねぇか?」
顔馴染みの住民が話しかけてきたのでいつもの姉のお仕置きだから手は出さないでとお願いすれば、様子を見ていた別の男性が前に出てきた。
彼の姿を確認するが、見知らぬ人物なのでセンゼンの住民ではない。鍛えられた身体から見るに、どこぞの護衛で雇われた兵士か傭兵といったところだろう。
彼の腰に巻かれたタオルは内側からそそり立つ肉棒のせいで押し上げられており、テントを張っている。一応周囲を確認すれば、声には出してないが多数の男性が目の前の男と同じ状態になっていた。
「……確かにそうですね。わかりました、なら視姦して精液をぶっかけるのは許可します。それ以外は変わらず禁止です。破った場合は……そうですね、獣状態の姉を差し向けます」
俺の決定に目の前の男はニヤっと悪役みたいな笑みを浮かべるが、獣状態の姉と聞いてここにいる村の住民達が騒ついたことで怪訝な表情になる。
「あぁ、獣状態ってやつがなんだってんだよ?」
「君、悪いことは言わない。レイホちゃんの言うことは聞いておいたほうがいい」
「といっても体験しないと分からないでしょう。なので……どうぞ」
獣状態の姉のヤバさを知っている住民が善意から男を止めようとするが、男はなぜ止めようとするのか不思議そうだ。恐らく内心では姉が襲ってきても問題ないと思っているのだろう。
確かに男がここの住民なら問題はなかった。聖痕の制約により一手間を挟まないと拠点の住民には見た目相応の力しか姉は出せないので鍛えた目の前の人物には勝てないだろう。
しかし彼はここの住民じゃないので姉は普通に力を引き出せる。なので簡単に目の前の男を押し倒すことが出来る。
まぁ今は獣状態の姉を理解してもらったほうが早いだろうと磔台を弄って姉の頭を男の腰辺りまで下げ、猿轡を外してから姉の口に俺の指を差し込んで開口させた。
「へへへ、どうぞってことはやっていいんだな? なら遠慮なく……うぉぉぉぉぉ⁉︎⁉︎」
俺の言っている意味を理解した男はニヤニヤ笑いながら腰のタオルを取り、大きな手で逃がさないようにがっしりと姉の頭を掴む。
あとは自分のタイミングで……となったところで鼻先まで近付いてきた雄の匂いを嗅いだ姉から男の硬くなった肉棒を咥え込み、ジュゾゾゾゾと啜る音が響き始めた。
「な、なんだこいつ⁉︎ バキュームかよ⁉︎」
凄まじい勢いで吸われるという経験は無いのか、危機感を感じた男は慌てて後退。肉棒がしゃぶれる範囲から消えた姉は息を荒げながら口を開け、残り香から男の位置を把握しているのか縛られているにもかかわらずそちらへ前進しようとする。ふーむ、しばらく男を味わえないってわかっているから今のうちに堪能しようと夢中になっているな。
「はい終了。ちなみにこれで通常です。獣状態はこれよりさらに酷いです」
「ふぐ⁉︎ ふぐぅー‼︎」
再び猿轡を噛ませ、磔台を元の形に戻しながら尻餅をついた男へ説明すれば、男は信じられないといった表情をみせた。
それを確認すると、俺は姉を置いて教会へ戻る。男の返事は聞いていなかったが、バキバキだった肉棒があそこまで縮こまっていれば聞く必要もないだろう。
そんな風に男禁止令を姉に発令し、食事の世話だけしてあとは放置するを徹底して4日が過ぎた頃のこと。
「いや〜、宿が無くて困ってたんだよね〜」
現在地は教会。俺の前にいるのはチャラ男。目元が見えず、鍛えられた身体はエロゲーのNTR男を彷彿とさせる。
そしてチャラ男の隣にいるのは銭湯で縛られているはずの我が姉。姉は恥ずかしそうに顔を赤らめてずっと俯いているが、チャラ男はそんな姉に肩を組むように腕を回しており、その先の手は姉の大きな胸の一つを鷲掴みしている。
「はぁ、とりあえず寝室に案内します」
チャラ男と姉がここに来るまでの経緯はチャラ男が姉を解放したところを見ていた住民が2人が来る前に教えてくれたので知っている。なのでチャラ男の長い話をぶった斬り、俺は2人に背中を向けて歩き始めた。
ノリが悪いやら姉の胸がマジデカイやら揉み心地が最高やらの話を俺の背後で俺に聞こえるように展開されているが反応せずに淡々と進み、教会の寝室へチャラ男を案内する。
「じゃあおやすみ〜。あ、君も寂しくなったら来ていいんだよ? インラちゃん共々たっぷり可愛がってあげるから」
アホなことをほざいてから当たり前のように姉を連れて部屋に入ったチャラ男。その後ろ姿が閉まったドアで見えなくなってから俺はそっと合掌した。
チャラ男よ。姉がずっと俯いていたからお前は知らないだろうが、身長差で俺は姉がずっと獲物を狩る目でお前を見ていたことを知っているぞ。恥ずかしそうに身体を震わせていたのは確実に狩れる場所までお前に飛びかからないように必死に堪えていただけだ。
『うおっ、インラちゃん積極的──』
【サイレント】
ドア越しに狩りが始まったことを確認した俺は音を周囲に漏らさない防音魔法を部屋にかけ、部屋のドアに外側から鍵をかけて自室へ戻るのだった。……姉が狩りをするのに普通の部屋に案内するわけねぇだろ。
「ふわぁ……トイレ」
姉の狩りが始まり、夜を越えた明け方の時間に珍しく俺は目が覚めた。この時間は冷えるので上着を羽織り、靴を履いてからトイレを目指す。
「んぁ? あぁ、ちょっと魔法が解けてる。【サイレント】」
その途中にチャラ男達がいる部屋を通る必要があるのだが、ドアの曇りガラスにはチャラ男と思われるシルエットがガラスを必死に叩いている姿が映っていた。叩く勢い的にガラスを割ろうとしているようだが、ここらのガラスは保護魔法をかけているので割れることはないだろう。チャラ男の頑張る姿はどうでもいいが、腕でガラスを叩くたびに微かな衝突音が響くので防音魔法をかけ直しておく。
「これでよし。早くトイレに行って寝よう……」
再び音が聞こえなくなり、チャラ男のシルエットに姉のシルエットが覆い被さって曇りガラスから姿を消したのを見送った俺は改めてトイレに向かうのであった。
◆
あれから姉に監禁されたチャラ男は今までの女性経験で培った技術で姉を絶頂させてアヘらせた隙に部屋から脱走し、その度に全裸の姉に捕まって部屋に引き摺り戻されて搾られることを繰り返していた。
チャラ男の敗因は慎重になりすぎたことだろう。速さを重視して全裸で教会を飛び出して逃げたのはいいものの、常識的に考えれば全裸姿で衛兵に見つかれば捕まってしまう。だからコソコソ周りの視線を気にしながら自分でも着れる服の捜索をチャラ男は選択した。
対して姉はチャラ男の逃走に気付くと全裸で外へ出て堂々と大通りを歩き、女性が羨む魅惑的なボディを惜しみなく人目に晒しながら周りにチャラ男を見なかったかと聞いてまわっていた。その対応速度の差でチャラ男は発見されてしまい捕獲された。
次に脱走したチャラ男は俺に助けを求めてきたが、残念ながら俺は姉側の人間だ。なので協力的な姿勢を見せてチャラ男が俺から逃げないように安心させ、ここから逃げれば大丈夫なんていいながらチャラ男を姉が隠れる部屋へ案内したりもした。
最終的にチャラ男はエロゲーあるあるの精力が増す合法の薬も惜しみなく使用されて姉に搾られ続け、1週間後にやっと満足した姉から解放された。しかしその頃には女性恐怖症を患ってしまい、搾られた影響なのか出会った頃の男らしさが消え去ってシナシナになったチャラ男は解放されるなり逃げるように村を飛び出して男しかいないと噂の鉱山都市を目指して旅立ってしまったのだった。
まぁそんな彼のことはどうでもよいのだが。ある意味自業自得だし。今のセンゼンはチャラ男なんて気にしている暇が無いほど忙しいのだ。
その理由はとある住民からもたらされた。住民曰く、村にフェイスハガーが現れたというのだ。人の顔面に張り付いて口から喉まで産卵管を突っ込んで卵を体内に産みつけてくるあのフェイスハガーである。
とはいえこの世界のフェイスハガーは健全だ。孵化した幼体が体内を食い破って出てくることは無いし、そもそもエイリアンにならない。フェイスハガーから産まれるのはフェイスハガーだ。
そしてなんとこのフェイスハガー。この世界だと滅茶苦茶美味い。前世風に言えばカニみたいな味だ。
その美味しさは今では村中に知られており、フェイスハガーが発見されるとお祭り騒ぎになる。立地や個々の財産から贅沢なんて出来ない村なので、みんな美味しいものには目がないのだ。しかもフェイスハガーは群れで行動するので、キチンと集めれば村中に分配出来る量を確保出来て取り合いにならない。
フェイスハガー狩りで大切なのは奴らを逃さないこと。そのため今は奴らの習性を利用し、一網打尽にするための装置を村の職人さんが大急ぎで組み立てている。
その間村人達に出来ることはあまりないので、隠れたフェイスハガーに張り付かれて卵を産みつけられないように対策しておく。そのため俺もいつものスカートではなくズボンを着用している。
「で、お姉ちゃんのその格好は何?」
「ふっふっふ、よく聞いてくれました。これはフェイスハガーを惹き寄せる合理的な姿です‼︎」
そんな俺の前にいるのは夜に出かけて朝に帰ってきた全裸の姉。俺の問いかけに姉はドヤ顔で胸を張り、大きな胸がばるんと揺れる。
「……そっか。まぁ頑張れよ」
「えぇ! 装置が組み上がるまで待つ必要はありません。一足先に捕まえてくるのでレイホは子ども達と楽しみに待っててくださいね!」
俺の生暖かい視線に気付くことなく、姉はフェイスハガーを〆る用のナイフだけを持つと教会から爽快と飛び出していった。
「レイホちゃん! 大変よ‼︎ インラちゃんが‼︎」
「……お姉ちゃんがどうしたんですか?」
その数時間後、教会へ駆け込んできた住民の案内で路地裏に行けば、顔面と股とお尻にフェイスハガーを張り付けて倒れている姉の残念な姿があった。近くには持ち出したナイフが落ちていたが、使用した形跡はない。
卵を産み付けられている最中なのか、時々喉が嚥下している姉の胸を強めに叩いてみると、ビクンと反応したので生きてはいる。なので落ちていた姉のナイフを使い、姉に張り付いたフェイスハガーの急所を刺して〆ていく。鮮度が落ちるので出来れば食べる直前に一気に〆ていきたいが、張り付いたフェイスハガーを殺す以外で剥がすのは手間がかかるため姉を救助するためには殺すしかなかった。
「お姉ちゃんのことを教えてくれてありがとうございます。しかし今の路地裏はフェイスハガーがいるので通るのは基本禁止のはずなんですが……」
「あはは、通路を歩いていたら路地裏から急に音が聞こえちゃって。一応様子を見に行ったらインラちゃんがいたんだ」
「そうですか。……あまり人の趣味に口を出すつもりはないですが、楽しむのは程々にしてくださいね」
「あ、あはは……。もしかして気付いてる?」
「まぁ、はい。顔以外に張り付いたフェイスハガーは意外と動くので」
助けた姉を担ぎ、呼んでくれた女性にお礼と忠告をすると、女性はみるみるうちに顔を赤くし、服の中でお腹に張り付いているフェイスハガーをそのままに路地裏から走り去っていった。
他人の好みにどうこう言うつもりはないが、一つだけ確かに言えることがある。……恥ずかしがっている姿をみると安心するわぁ。俺の姉なら恥ずかしがるどころか一緒にヤリましょうと誘ってくるからな。最初の頃の男の半裸にすら恥ずかしがっていた姉はどこに行ったんだ……。絶対に許さないぞ。淫堕神め。
姉に産みつけられた卵の処理をしているうちに職人の準備が終わったのか装置が起動。夜の街灯や自販機の光に釣られる虫みたいにワラワラと姿を現したフェイスハガーを順次仕留めた俺たちは村の広場で小さなお祭り状態になっていた。
処理を済ませたフェイスハガーを解体し、調理した料理を受け取った住民達が食べる。解体した際に取り出した卵も置いてあるが、『私が産みました』と姉の張り紙がある器の卵だけ何故か減りが早い。
「前はウチの旦那が世話になったね」
「こちらこそ姉がお世話になりました」
そんな感じでみんなが思い思いに食事をしているなか、俺はフェイスハガーが煮込まれている鍋の様子を見ながら隣で別の料理を作っているリーおじさんの奥様と話していた。
「ウチも歳だから流石に毎日旦那の相手をするのはしんどくてね。インラちゃんには助かっているわ。旦那が言うには何発か出したみたいだし、もし孕んでいたらウチが引き取るわよ」
「それは助かります。お姉ちゃんはいろんなとこで作ってくるので……」
意外かもしれないが、姉が夫と性行為をすることは村の奥様方に歓迎されている。理由は今言った通り。馬鹿みたいに強い夫の性欲を受け止め続けるのは辛いみたいなのだ。まぁ本来なら枯れてる年齢の人でもこの世界だと馬鹿みたいに出せるからな。
「あ、レイホちゃ〜ん、おじさんムラムラしてきたからちょっと便所になって〜」
「なるわけないでしょうが。裏にお姉ちゃんがいるからそっちで我慢しなさい」
改めてここはエロゲー世界なんだと思っていると、会話中にもかかわらず何故か下半身が裸の酔っ払いおじさんがアホなことをいいながら俺の腰を掴んで太ももの間に勃起した肉棒を差し込んできたので肘打ちでおじさんの横腹を殴る。
それでもヤリたいのか肘打ちされて呻いても俺のお腹に両腕を絡めて腰を振ってくるので、挿れるつもりがないならと仕方なく人の首に顔を埋めてくるおじさんの後頭部を撫でながら太ももを閉じる力を少しだけキツくしてやれば、許されたと思ったのかおじさんの腰の動きは速くなる。
「うっ、出る!」
「はいはい、ビューと出して続きはお姉ちゃんの方でしてきてください」
腰を俺の身体に密着させ、ビクンと身体を震わせておじさんは射精。おじさんを撫でている方とは別の腕で前もってスカートをたくしあげていたので衣服に精液がかかることなく前方へと飛んでいく。
これで満足したと思いたいが、おじさんの肉棒はまだ硬いまま。片腕は未だに俺のお腹に回されており、もう片方の腕は無遠慮に俺の胸を揉み始める。このまま俺がなんのアクションも取らなければ2回戦が始まりそうだったので、興奮で荒い息を吐くおじさんが腰を振り始める前に彼の横腹を再び肘打ちして睨みつけた。
流石にこれ以上は無理と思ったのか、名残惜しそうに俺の太ももから肉棒を引き抜いたおじさんは俺が言った通りに裏にまわって姉とヤリ始めた。それを姉の喘ぎ声で確認し、話を戻そうと引き抜かれた際に内腿に付着したおじさんの精液を拭き取りながらリーおじさんの奥様の方を見れば、奥様は意外なものを見たと言いたげに俺の顔を見ていた。
「どうしました?」
「いや、レイホちゃんって今みたいなことは嫌だと思ってたから」
「……別にあの程度は構いませんし、ぶっちゃけ挿れられる以外なら気にしません。まぁ1人を許したら俺も俺もってなりそうなので普段は拒否してますが」
「あー、レイホちゃんは人気だし、許可が出たってなれば大変なことになりそうだもんね」
別に隠すことでもないのでハッキリと答えれば、奥様は苦笑いで料理に戻る。多分奥様の内心ではやっぱり姉妹かぁ〜、みたいなことを考えているのだろう。
前も言った気がするが、俺はエッチ肯定派だ。オークにヤられるまで本番が嫌なだけで、胸で挟んだり口に咥えるぐらいなら条件が整えばやってやらなくもない。そもそもこの村で生きててエッチが嫌なんて言ってられないぞ。
俺がそういうものを嫌だと勘違いされ始めたのは、それらに軽く注意するだけでしっかりと対処しなかったことで調子に乗った男が路地裏に引き摺り込んで本番を始めようとした際にやめろボケと反撃してしまったからだろう。ただ反撃しただけならまだしも、過剰に反撃してしまったことで本当は嫌で我慢していたのが今回ので限界がきてしまったと勘違いされてしまったわけだ。
「もういっそ2人ともウチの家に来るかい? 旦那も相手してくれる人が増えたら嬉しいだろうし」
「なんの功績も無いただの男が3人も女性を囲ったらそれすら出来ない魅力なし富裕層に嫉妬で殺されますよ」
「そっか、なら諦めるしかないわね」
割と本気の表情で提案してくる奥様に遠回しで拒否すると、奥様もダメ元だったのかすんなりと引いてくれた。その後は世間話に戻りつつ、姉の喘ぎ声をBGMにして料理を作り続ける。
料理が済めばお楽しみの食事タイムだ。カニ味のフェイスハガーは大変美味しく、料理を作って疲れた身体に染み渡る。
殻を割り、耳掻きみたいな道具で身をほじくる。夢中になってほじくり出した身を調味料につけてから食べると更に美味だ。
いやぁ、正直こんな日にフェイスハガーを食べられるとは思ってなかった。主な生産者である我が姉はゴブリンの巣に行ってたから、食べれるのは数ヶ月後だ…と……。
違和感。それに気付いた瞬間、フェイスハガーの殻を持つ手が止まった。
……フェイスハガーは巣で幼体が沢山産まれ、一定数を越えれば一部が群れになって新天地を求めて移動する生態を持つ。センゼンの村に巣から旅立った群れが来るのは奴らの巣となる条件が整っているかつ巣から1番近いから。
しかし問題はそこじゃない。フェイスハガーは他種族の雌がいないと繁殖出来ない。いつもなら姉が行ってポコポコ産んで溢れたフェイスハガーが群れになってコッチに来るのだが、今回姉は奴らの巣に行っていない。だから増えるわけがない。別の雌が奴らの巣に迷い込んでなければ。
あ、フェイスハガーの巣は『迷いの森』って呼ばれていて対策や準備を怠れば誰でも迷い込む不思議な森にあるぞ。そしてフェイスハガーは隠れるのが上手なので気付けばフェイスハガーの巣のど真ん中でした〜なんて事故がこの世界だと絶えないぞ☆
「お、お姉ちゃ〜ん‼︎」
フェイスハガーの繁殖周期を考えれば苗床となった被害者は最低でも1ヶ月は奴らの巣にいる。今は目的が変わっているが、姉がモンスター達の巣を巡回するのはそんな風に捕まった被害者がいないか確認するためだ。
そのまま放置すればフェイスハガーを早い周期で食えるのではないかと考えてしまったが、流石に駄目だろうと浮かんだ魅力的な案を俺は振り払い、いつの間にか列になっているおじさん達の先頭で肉棒を挿入されて喘いでいる姉の元へ俺は走るのだった。
フェイスハガー
顔面に張り付き、強い力で獲物にしがみついて卵を産みつける。しかしこの世界のフェイスハガーの卵は脆く、人間の胃液に簡単に溶かされてしまう。だが割れた卵には麻痺毒が入っており、状態異常に強いシスターでもそれなりの量を胃の中に産みつけられると動けなくなる。そうやって獲物が動かなくなれば本命の子宮に産卵管を挿して卵を産みつける生態を持つ。
基本的に3匹で行動しており、その場合は1匹が顔面に張り付いた時点で残りの2匹も張り付いて卵を産みつけ始める。甲殻が硬いので獲物が80Kg以下なら獲物が倒れた際に獲物と地面の間に挟まっても大丈夫。
見た目から忌避されているが非常に美味。相手にしがみつくために節足部分には身がぎっしりと詰まっている。とある村の姉妹シスターの姉が産卵管を口に入れられた時に美味しく感じたと妹に告げ、馬鹿かこの姉と思った妹が試しにフェイスハガーの脚を食べたことで発覚した。
そこから夜な夜な楽しんでいた妹だったが、いつもなら夜に出かけて朝に帰ってくる姉が早めに帰ってきてしまったことで発見され、騒ぎになったことで村の住民にも知れ渡ってしまった。
それ以降村に現れたフェイスハガーは狩られているが、とある女性の家にいる個体だけは女性の趣味で飼われているらしい。
尻尾は油でフライ。脚は生。中のミソは鍋。麻痺毒がある卵もお湯につけて煮込むと毒性が抜けて食べれる。イクラみたいな味と食感で美味。