※この作品はR-18です。

相方が帰ってこねぇ……   作:性癖を開示する者

9 / 15
仕事終わって家に帰っても小説を書かずに寝てばかり。後はわかるやろ? 詰みや。

はい、自分の中での目標投稿間隔を大幅に遅刻しました。それと今回はエロ薄めです。


お風呂より美味しいものを食べた方が疲れは取れます

 リリアが人気嬢になってしまってことで帰らないでと周りからやたらとゴネられたり、姉が便器になったタイミングが丁度他の肉便器が壊れてしまったタイミングだったせいで回収する際に使用者達が持っていくなと暴れて大変だったり、俺の接客の仕方が悪かったのか接客した客の1人が俺を誘拐して自分専用にしようと襲いかかってきたりといったトラブルがありつつも、なんとか全てを振り切った俺達は帰り道で揺籠の維持に必要な素材などを購入してからセンゼンの村へ帰ってきた。

 

 しかしゆっくりする暇はなく、帰ってきたその日の内に村に設置した人形達や教会地下の揺籠のメンテナンスを行い、次の日には俺と姉は聖女祭に参加するために再び旅立つことに。目指す目的地はこの国の首都であるホリフェンだ。

 

 聖女祭まではまだまだ余裕があるが、開催日が近くなると観光客を筆頭に首都へ訪れる人間が一気に増える。それと同時に門兵が聖女祭を滅茶苦茶にしようとする悪人を警戒していつも以上に厳しい荷物チェックをするようになるため順番待ちの時間が長くなる。それなら人が増え始めるよりも早くに行って首都内にある実家で聖女祭が始まるまで待ったほうがいいというのが俺の考えだ。

 

 まぁ毎年こんな感じで予定を組んでいるので問題はない。早めに首都に到着。実家でダラダラ。聖女祭が開催している間はギデブの家でお世話になるいつものパターンだ。

 

 時間に余裕を作っておかないと強行軍で首都に行く必要が出てくるので実際余裕を持って村を出るのは大切なことだ。じゃないと過去に一度だけあった強行軍のようにモンスターが出る地域を真っ直ぐと突っ切り、道中で出会うモンスターや盗賊団が俺達を苗床や肉便器にしようと襲ってくるのをいなしながら進み続け、休みなしでヘトヘトになって首都に着いたら門の順番待ちで人が渋滞しているから仕方なく並び、時間を持て余した男達からセクハラされて最終的に複数人によって馬車に引き摺り込まれて姉と一緒に犯されそうになるという散々な目に遭うぞ。

 

「じゃあお留守番は頼みます」

「はい、レイホ様もインラ様もゆっくりしてきてくださいね」

 

 二度と襲ってきたモンスターを走りながら調理して食べる強行軍なんてしたくない俺は、誘ったが実家にお邪魔するわけにはいかないと断ったリリアに教会を任せて姉と一緒に歩いて村を出た。

 

 今回もいくつかの村や街を経由して首都まで歩いて向かうという、時間に余裕があるから取れる方法で行く。センゼンの村から馬車も出ているが、お金がかかるので俺達は基本徒歩だ。それに馬車に乗れば姉が乗客の男とそのうち合体するのでそれも乗らない理由となっている。何が悲しくて同じ馬車の中で姉の喘ぎ声やキスの音を聞かないといけないんだよ。しかも乗客がいない場合でも御者が男ならそっちと合体するからな。

 

 姉曰く腰を振らずに深く繋がったままあえて密着して馬車の振動に身を委ねるのが気持ちいいらしい。……いつか処女を捨てたら俺もやってみるか。

 

「お母さんとお父さんは元気かなぁ」

「元気だろ。もしかしたら妹か弟が出来てるかもよ?」

 

 そんな理由で馬車に乗らない俺達は去年も夜な夜なヤっていた両親のことを思い出しながら姉と話して踏みならされた道を進む。

 

 ある程度歩いたタイミングで村を守る結界から抜け出した感触が身体を通り抜けていったので姉と喋りながらも周囲に対する警戒のレベルは上げておく。チラリと姉を見れば、姉も護身用として腰に携えた剣を使えるように片手は必ず空けていた。

 

 とはいえ結界を抜けたばかりで危険な人間やモンスターがいるわけもなく、順調に旅は進んで夕方になる頃には今日の目的地である村へ俺達は到着していた。

 

「んー、進むか? その場合は確実に野宿になるけど」

「いえ、泊まりましょう。必要のないリスクは避けるべきですよ」

 

 姉と軽く相談し、村に泊まることを決定。確かに姉の言う通りだと納得した俺は姉と共に宿へ向かい、姉が夜にこっそりオナニーをする可能性を考慮して1人部屋を2つ借りる。その後は早速お風呂に……と思ったが、残念なことにこの宿には風呂がないようだったので宿から借りたお湯で身体を拭いて終了。後はご飯を食べて早めに就寝。

 

 そして翌日。

 

「………………」

「うっ、ごめんなさい」

 

 日が昇ると共に活動を始めた村の端。そこに建つボロ小屋の中では腕を組んでゴミを見るような目で姉を見下ろす俺と、全裸のまま正座して涙目の姉の姿があった。姉が寝ていたと思われるボロボロの布団の中には姉と同じように全裸の男が片手にお酒の瓶を握りしめてイビキをかいて寝ている。

 

「理由は?」

「壁際に追い込まれておちんちんを下腹部に押し付けられてお願いされたら断れなくてぇ……」

 

 俺の威圧感に身体を縮こませながら何故こうなったのかを説明する姉に俺は内心でため息を吐く。

 

 姉が言っていることは天眼で見ていたから本当だと知っている。エッチ大好きな姉がおっきな肉棒を下腹部へ突くように押し付けられてエッチさせろと言われたら断れるわけがない。俺でもたまにそれをされたら押し付けられた先にある子宮がキュンっと反応してしまう時があるのだから姉の子宮はもうキュンキュンしまくっていたことだろう。

 

 それにちゃんと俺に連絡しようとしたことも知っている。まぁ逃げると勘違いした男にベロチューされたことで淫乱状態になってしまい、そのままこのボロ小屋までお持ち帰りされたようだが。

 

 天眼で見て知っていたのにご飯を食べている途中だからと見逃し、食べ終わった後も誘拐される可能性がないなら別にいいやと何もせず就寝した俺に姉を怒る資格なんて無いとは思うが、センゼンの村ではともかく外だとこうやって怒らないと子どもがお菓子などに惹かれて知らない人についていってしまうように、姉も男の肉棒に惹かれてついていってそのまま誘拐されるかもしれないからな。……正直もう手遅れな気はするけど。

 

「はぁー、次からは気を付けろよ。……チッ、しけてる」

「レ、レイホ? 人のお金を取るのは……」

「一晩お姉ちゃんを使ったんだから使用料は必要だろ」

 

 センゼンの村の奴らは理解しているから別に良いとして、今回の奴は強姦にあたる行為をした。俺達はそれでも喜べるタイプだからバッチ来いとなるが、これで調子に乗って他の女性を襲い出す可能性もある。だから痛い目を見せる目的で財布からお金を抜いておく。

 

 これで反省してくれれば良いのだが、多分無理だろうなぁ。

 

「ほら、服着て早く行くぞ」

 

 男が起きれば面倒なので、姉を急かして服を着せて先に行かせる。続いて俺も小屋を出るが、その際に抜いたお金を見つけにくい場所に隠す。

 

 このボロ小屋は物置ではなく、実際に誰かが住んでいるとわかる生活感がある。だから今ここで寝ている男がこのボロ小屋の住人だとわかるし、このボロ小屋に住んでいることから男の金銭事情は大体察することが出来る。そんな奴から本当にお金を取るつもりは俺にはない。財布が軽いことに気付き、今日の食材を買うためのお金を求めてこの小屋の中を漁ることをお仕置きとしておこう。効果があるかは知らんがな。

 

 

 

 

 

 

 早朝から村を出た俺達は次の村を目指すが、ここからは男の旅人にも気を付けないといけない。

 

 今回の俺達は面倒ごとを避けるためにいつものシスター服ではなく私服を着ている。そのおかげでトラブル対処などの面倒ごとを頼まれることはないが、若い女が2人ということで下心を持った男達が寄ってくるのだ。まぁ普通の女なら男の力で無理矢理押し倒して犯すことも出来るからな。モンスターがいる世界観だからかどこの道も基本的には人が通らないし、仮に通っても道を逸れたら他の通行人から身を隠せる草もある。

 

 ちなみにシスター服を着ていると、ある程度の戦闘能力があると思われるからか力自慢や自分の容姿に自信がある奴しか寄ってこない。私服でも2人旅をしている時点で最低限モンスター相手に戦える実力はあるって分かる筈なのだが、何故か私服で行動するよりも男が寄ってくるんだよな。俺が抱くこの世界の不思議の1つである。

 

「そろそろお昼ですかね?」

「確かもう少し進んだところに湖があるはずだからそこで休憩しようか」

 

 幸いにも今回は男襲撃イベントが発生せず、予定通りお昼頃には通過予定の湖に俺達は到着した。

 

 背負っていたリュックを下ろして鍋を取り出し、湖の水を掬う。そして浄化魔法をかけて水を浄化したら手際よく木片を道具を使って吊るした鍋の下に積んで点火。鍋の中の水が沸騰するのを待つ間にセンゼンの村で下処理を済ませておいた食材などを取り出しておく。

 

 そうやって俺がお昼ご飯の準備をしている間、姉は湖に脚をつけて水遊びをしていた。しかしこれはサボっているわけではなく、とあるモンスターを呼び出す大事な行為なので俺は何も言わない。

 

「……ぷぅ?」

 

 バシャバシャと姉が水遊びをしつつ、湖から飛び出してくるピラニア型のモンスターを鞘がついたままの剣で湖に叩き返すこと数分。今までのモンスターよりも大きな影が水面に映り、俺達の目的である豚鼻のアザラシみたいなモンスターこと『コブリアン』が顔を出した。コブリアンを見た姉が俺の方へ振り向いたので、俺もコブリアンを刺激しないようにゆっくりと頷く。

 

 俺が頷いたのを見た姉は湖から脚を出して立ち上がり、その場で身体を上下に動かし始める。その姉の動きに連動し、姉の大きな胸が服越しでもわかるレベルでバルンバルンと揺れる。当然エロゲー世界に生息するかつ雄のコブリアンが姉の胸に目を惹かれないわけがなく、奴の瞳は姉の胸を追うように上下に動いている。

 

 コブリアンが自分の胸に食い付いたのを確認した姉はその場で上半身の服を脱いで胸を露出させ、片胸の乳首を中心として両手でハートマークを作る。そして仕上げとしてその手で胸に圧を加えると、乳首から母乳が滲み出た。

 

「ぷぅー♡」

 

 姉から出た母乳にコブリアンはメロメロな声を出し、湖から出てきて太ったお腹で身体をポヨンポヨンと弾ませながら姉の方へと進む。そんなコブリアンに対して姉は一定の距離を保ちながら歩き、服を脱ぎながら陸へと誘導する。

 

 服を脱ぎ終えて全裸になった姉はある程度湖から離れたところで仰向けに寝転び、コブリアンを迎え入れるように股を開いて両腕を広げる。姉に追い付いたコブリアンは広げられた両腕の中に飛び込むように姉に覆い被さり、母乳が垂れる胸にしゃぶり付いた。かと思えば地面に擦れるからと普段は隠しているペニスも飛び出して姉の膣に乱暴に突き入れて交尾を始める。

 

 その様子をすぐ近くで眺めていた俺はこっそりと背後に回り込んでからスカートをめくり、太ももに取り付けたホルダーから抜き取ったナイフを構える。狙うはコブリアンを〆るための急所……ではなく、奴の背中に出来ている成人男性の手のひらに収まるかどうかサイズの大きな瘤のような部位だ。

 

 コブリアンの身体の肉は表面の分厚く弾力がある肉と体内のとても硬い肉の二重構造で構成されている。そのため食べても前者は全然噛みきれないし、後者は硬くて噛めないから美味しくない。精々ガムみたいに口の中が寂しい時に噛むぐらいしか用途が思い付かなかった。

 

 しかし奴の背中にある瘤のような部位の肉はとても柔らかく、正しく処理すれば高級食材となる。だから俺と姉も狙ったわけだ。幸い硬い肉で守られているおかげかコブリアンには天敵が少ないので警戒心も薄く、好奇心も強い上に母乳が大好物なので引き摺り出すことは女性なら簡単だ。

 

 そんな奴なんて乱獲されそうなものだが、コブリアンの瘤のような部位はコブリアンがストレスを感じると一気に劣化する性質を持つ。そのため乱獲なんて行為をすると腐った肉の味がする瘤肉と本来の硬い肉しか取れなくなるが、快楽を感じていると瘤の味が良くなる。

 

 なので1番美味しい状態のものを食べたいのなら大好きな母乳と大好きな性行為に夢中になっている間に瘤のような部位を素早く適切に切除する必要がある。当然俺は美味しいものを食べたい派なのでこの瞬間を狙う。

 

「ふぅ……」

 

 息を吐き、コブリアンの頭を抱きしめるついでに腕で目隠しをしてコブリアンが俺に気付かないようにサポートしてくれている姉に感謝しながら俺は意識を集中させて必死に腰を振るコブリアンの瘤のような部位にナイフの刃を入れる。コブリアンは痛みに鈍いが、モタモタしていると気付かれしまうので急ぐ必要はちゃんとある。

 

「よし、取れた」

 

 プルプルする瘤のような部位を切除した俺は、切除した断面に回復魔法をかける。別に何もしなくてもすぐに血は止まるが、美味しいものが手に入ったお礼は必要だろう。

 

 コブリアンの血が止まったのを確認し、問題はないようなので俺は交尾をする姉とコブリアンから離れて採れたて新鮮の瘤肉の処理に入るのだった。

 

 

 

 

 

 

「はふぅ、とても美味しかったです」

 

 コブリアンが満足して去ろうとしたところでまだまだ満足していない姉が逆レイプを仕掛け、沢山搾られたコブリアンが泣きながら湖に帰る一幕があったが、美味しいものを食べて満足した俺達は旅を再開していた。

 

 いやぁ、この時ばかりは自分の語彙力の低さが恨めしい。あの瘤肉は高級食材と言われるだけあってとても美味しかった。とろけるような舌触りかと思えばガツンと来る濃い肉の味。時と場合によっては男の精液で一食を済ませたなどとふざけたことをぬかすレベルで食事に拘りがない姉が美味しいというのも分かる味だった。

 

 美味しいものはお腹がいっぱいじゃない限りはいつでも歓迎な俺なので、旅の最中に他の美味しいものはないかといつも以上に注意深く辺りを探りながら俺は姉と共に歩く。この辺りなら射精させればさせるほど肉が柔らかくなる猪タイプのモンスターが生息しているはずだが、どうやら今回は縁がなかったようで猪タイプのモンスターと出会うことなく俺達は無事に次の村へと到着してしまった。

 

 ご飯のことを考えながら歩いていたせいか、いつも以上にお腹は減っている。しかしそれよりも半日以上歩いていたのでお風呂に入りたい気持ちが強い。

 

 幸いこの村には銭湯があるので、まずは汗を流してしまおう。そう結論を出した俺達は適当な宿の部屋を確保すると荷物を置いて銭湯に向かった。

 

「えっ、女湯に入れないんですか?」

「ごめんねぇ……。まだ故障中なの」

 

 だがまさかの女湯の設備が故障中で入れないトラブルが発生である。一応混浴に入ることは出来るみたいだが、絶対男がいっぱいいるパターンだろこれ。

 

 躊躇うことなく混浴へ突っ込んでいった姉を一旦見送りつつ、突然発生したエロゲーあるあるの混浴イベントに俺は少し考える。俺は水魔法で身体を覆うことが出来る量のお湯を出すことも可能なので、その気になれば誰もいないところで身体を洗うことも出来る。でも魔法はどれもこれも操作などに集中力が必要なので、ゆっくりリラックスして身体を洗うことは出来ない。

 

 かといって混浴を選べば、どうせいるであろう男にセクハラされるだろう。先に突っ込んでいった姉がある程度の男を引き受けてくれると思うが、俺の方にも絶対に数人は来る。見るだけなら構わないが触ってくるとなるとその対処でリラックスどころではなくなるかもしれない。

 

 ……ん? でもこれってセンゼンの村と大して変わらんな? アイツらも結構触ってくるけど俺はリラックスしてお湯に入れているし……うん、いけるな。

 

 普通にやってることじゃんと気付いた時点で悩む必要もなくなり、番台のお婆さんにお金を払った俺は中に入っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで先に入っているであろう姉に続いて混浴に入った俺だったが、案の定先に入っていた男達が姉に群がっており、新たに入ってきた俺に気付くと群がる男達に弾かれて姉に触れない男達が肉棒を勃起させながら俺に近寄ってくる。

 

 何処から来たの的な世間話から始まり、話の最中に伸びてくる手は常に俺の胸や股を狙ってくる。しかしそれに対して俺が厳しく対処しておけば、男達は何度も拒絶してくる俺よりかあっさりと受け入れてくれた姉のほうがチャンスがあると思ったのか戻っていった。

 

 最終的に男達の興奮が最高潮に達したタイミングで姉はお湯から引き摺り出され、今では端っこの方で男達に群がられて犯されている。その様子はミツバチがスズメバチなどに行う熱殺蜂球に似ており、チラッと見た際に少し笑ってしまったのは内緒だ。

 

 まぁそのおかげで俺はゆっくりと湯に入ることが出来る。現に腕を上に大きく伸ばしても誰も俺の方を見ていない──。

 

「失礼、お嬢さん。少しよろしいかな?」

「……なんでしょうか?」

 

 ──わけではないようだ。

 

 いつの間にか俺の前にいた……というよりかお湯の中から浮上してきた男に俺は警戒が混じった視線を向ける。

 

「その美しい銀糸のような髪の毛を使ってシコらせてもらっても良いでしょうか?」

「……なんて?」

「その美しい──」

「あ、いや、聞き直したわけではないですよ」

 

 一応両腕で胸を隠そうとするが、男の視線は常に俺の目に固定されている。もしかしてエッチ目的ではないのかと思ったが、とんだ勘違いだった。単に胸が性癖じゃないだけだった。見た目が紳士みたいだったからちょっと油断したじゃねぇか。

 

「あのですね──」

 

 髪ぐらいならと思うが、1人を許可すれば他が寄ってくるのはほぼ確定している。なので非常識だぞと嫌悪の表情を顔に貼り付けて拒否しようとするが、紳士男の指にはこの世界の通貨が挟まれていた。

 

 俺の視線がその通貨に吸い寄せられる。なんとか視線を外して紳士男を見ると、彼は頷いた後で俺に近寄り、俺の胸の谷間に通貨をねじ込んだ。つまりこのお金は使用料ということだ。

 

 正直に言えば滅茶苦茶欲しい。揺籠と今回の旅でお金がカツカツになるのは分かりきっているからだ。それで生活が困窮することはないが、趣味に使えるお金は無いに等しい。でもここで頷いてしまえば俺はお金で買われる女だと目の前の紳士男に思われてしまうだろう。

 

「お、お金程度で──」

「これは前金です。もしシコらせてくれるのなら……そうですね、30万は払いましょう」

 

 そんな風に葛藤していれば、紳士男は俺が逃げないように抱きしめて俺の耳元で囁いた。低音ダンディボイスに身体が思わずゾワっとしてしまうが、囁かれた内容は聞き逃せない。

 

「し、仕方ないですね。1回だけですよ?」

 

 それでも断るつもりだったが、口から飛び出たのは真逆の許可の言葉だった。

 

 ふっ、つまり俺はお金に負けたのだ。このことを同業者に知られてしまえばきっとふしだらな雌だと笑われてしまうことだろう。

 

 言い訳してもいいのなら金欠が悪いよ金欠が。お金に余裕があればこんなお願いなんて跳ね除けることが出来たんだ。

 

 誰に聞かせるわけでもなく脳内で言い訳を重ねていると紳士男は俺から一度離れて俺の背後に回り込む。ポジションを整え、俺の髪の毛を壊れものを扱うかのように優しく手に持つと自身の鼻を近付けて匂いを嗅ぎ、感嘆したような息を吐いた後で器用に肉棒へ俺の髪の毛を巻き付けた。

 

 チラッと視線を横に向ければ、シコり始めた紳士男の肉棒の先端が見える。俺はショートヘアなのでシコるとなると必然的に距離が近くなる。それでも邪魔と思わないのだから、恐らくこの紳士男はかなりの経験を積んでいるのだろう。

 

 そんな風に紳士男を分析していると、だんだんと彼の肉棒をシゴく手が速くなり始める。後は射精するのを待つだけだ。

 

 が、ここで出入口のドアが開き、若い男が入ってきた。彼は周囲を見渡し、未だに熱殺蜂球状態の姉と紳士男に髪の毛を使用されている俺を見ると、ニヤッと笑って俺の方へ真っ直ぐに歩いてくる。

 

「へへへっ、嬢ちゃん。もっと気持ちいいことをしようぜ」

「しませんが? ちなみにこれもこの人がお金を払って粘り強い交渉の末、仕方なく……本当に仕方なく許可しただけなのであなたにチャンスなんてありませんよ」

 

 俺の近くに来るなりエッチのお誘いが来たので即座に断る。その際に許可するまでの交渉を盛ってしまったが、紳士男が何も言わないので大丈夫だろう。

 

「そんなこと言うなよ。お金なんていらなくなるぐらい俺の肉棒で鳴かしてやるからよ。ほら、こんな髪の毛で気持ち良くなってる奴なんて置いておいて向こうに──」

 

 若い男の言葉は最後まで続かなかった。髪の毛のことを馬鹿にした途端、様子見をしていた紳士男が若い男をぶん殴ったからだ。

 

「訂正しなさい」

「あぁ⁉︎ 何をだよ‼︎」

 

 いきなりの行動に俺がポカンとしていると、紳士男が怒りを堪えた小さな声を漏らす。若い男の怒りが含まれた聞き返しに紳士男は目をクワッと見開いて大きく息を吸い、叫ぶ。

 

「髪の毛でシコることはセックスでしょうが‼︎‼︎‼︎」

 

 紳士男の声が響き、突然の大声で周囲が静かになるが姉側は自分達は関係ないと知るなりすぐに性行為を再開したので静かな空間に肉を打ちつける音と姉の苦しそうな喘ぎ声が響く。

 

 そんな空間の中、殴られた頬を押さえて立ち上がった若い男と俺の視線が合わさる。多分考えていることは同じだろう。

 

 何言ってんだコイツ???

 

「いいですか? 髪の毛でシコるということは──」

「な、なんだコイツ⁉︎ くそっ!力強ェ‼︎」

 

 若い男に詰め寄り、髪の毛の素晴らしさを語り始めた紳士男。身の危険を感じた若い男はここから逃げようとしたようだが、自身の両肩を掴む紳士男の力が強いせいか逃げれないようだ。

 

 大変だなぁ。なんて若い男から注がれる助けを求める視線を知らんぷりして呑気に様子を見ていれば、若い男を見ていた紳士男の首が突然ぎゅるんと回転し、彼の顔が俺の方へ向いた。ヤバイ、そこらのモンスターより怖いぞこの人。

 

「ひえっ」

「失礼、お嬢さん。彼に髪の毛の素晴らしさを教えたいのでまた使わせてもらってもよろしいでしょうか?」

 

 急接近してきた紳士男に思わず出てしまった俺の小さな悲鳴は聞こえていなかったのか、紳士男は俺の前に跪くと再び髪の毛の使用許可を求めてくる。

 

 咄嗟に断ろうとしたが、紳士男が指を3本立て、直後に両手を使って6本立てた。一体それが何を意味しているのかと一瞬だけ悩んだが、直後に使用料だと気付く。つまり30万から60万。

 

「……くっ! 好きにしたらいいじゃないですか‼︎」

「ありがとうございます」

 

 俺は屈した。悔しい。でもお金は欲しい。

 

 俺の許可を得た紳士男は若い男に無理矢理シコるレクチャーを始め、2人揃って左右から俺の髪の毛の匂いを嗅ぎ始める。若い男も逃げれないと観念したのか大人しく従うようだ。

 

 ショートヘアのせいか、男達の呼吸が首に当たって少し擽ったい。そんなことを考えているうちに2人は自身の肉棒に俺の髪の毛を絡めてシコり始めた。

 

「……やっぱり生でハメた方がよくねぇか?」

「甘いですね。よく聞きなさい。女性の膣は同じようで、違いがあります。己の肉棒を全て包み込んでくれる膣もあれば、半分も入らない膣もあるでしょう。それに加えてキツく締め付けてくれる膣もあれば、ガバガバな膣もあります」

 

 やっぱり微妙なのか、これのどこがいいんだと思っていそうな若い男を論すように紳士男は語り始める。その姿は至極真面目な雰囲気なのに、コイツら現在進行形で俺の髪の毛を使って肉棒をシコりながらコレをしているので正直言って絵面が酷い。

 

「それとは違い、髪の毛は常に己の好みの締め付け具合を維持出来ます。さらに先程嗅いだお嬢さんの匂いが妄想を引き立て、セックス以上の快感を与えてくれる」

「な、成程。なんだかわかってきた気がするぜ」

 

 全くわかんねぇよ。コイツら何の話をしているんだ? 俺の理解力が乏しいのか? おかしいな俺も前世は男だったのに。

 

 あー、センゼンの男達に会いたくなってきた。アイツらからのど直球のエッチ要求が今は無性に恋しいぞ。

 

 帰ったらちょっと優しくなろうかな? ……いや、やめとこう。調子に乗って生ハメセックスを要求してくるのが簡単に想像出来た。

 

「理解出来たら急に興奮してきた‼︎ ヤベェ、もう出そうだ‼︎」

「ふっ、同志よ。共にイきましょう‼︎」

 

 若い男と紳士男の肉棒をシコる手が速くなり、限界に達したタイミングで勢いよく射精。若い男も本当に興奮していたのか、大量に精液が飛び出している。

 

 しかし2人の肉棒はまだ硬いまま。どうせ2回目が始まるのだろうとこれまでの経験でわかっていた俺は、無言で湯に浮かべていた桶を使って湯の中を漂う2人の精液を掬って湯の外へ追い出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 あの後さらに数回射精し、満足した2人は髪の毛の良さを語り合うために村の酒場へと向かっていった。若い男はすっかり髪フェチになってしまったので2人の話は弾むことだろう。

 

 未だに犯されている姉を放置して先に出たところで入口付近で待っていた紳士男から約束通り渡された60万を大切に懐へ仕舞い込んだ俺は宿へ直行し、宿のベッドに倒れ込んだ。

 

 何というか、精神的に疲れた。正直言ってセックスセックス言ってくる男よりか紳士男みたいな独自の拘りを強く伝えてくる男の方が相手をしていて疲れるんだよな。特殊ギミックをどうにかしないと倒せないボスみたいな感じ。

 

 精神的な疲れに朝から歩いてこの村に来た肉体的な疲労も加わり、ベッドという休める場所に寝転んだせいか眠気がすぐにやってくる。うん、寝るには少し早い時間だが先に寝てしまおう。

 

 とはいえこのまま寝てしまうのは少々気になるところが部屋の中に多々あるので眠気を我慢して起き上がる。そしてあくびを噛み殺しながらドアに鍵をかけ、壁や天井、床などに点在する不自然な穴を魔法で全て塞いでから俺は就寝するのだった。

 

 

 

 

 それから恐らく数時間後……。

 

「あ、起きました?」

 

 違和感を感じ意識を覚醒させた俺のお腹に跨った姉が明らかに正気ではない淫乱な表情でディルドを片手に握りしめて俺に微笑んできた。

 

 ……よ、夜這いだぁ⁉︎ てかあんなに犯されていたのに満足してないのかこの姉は⁉︎




コブリアン

豚鼻のアザラシみたいなモンスター。モンスターの中では珍しく温厚な性格で、コブリアンから近寄って来る時も攻撃するよりか性行為目的か遊び相手になって欲しいといったパターンが多い。

特徴的な部位は背中の瘤で、味はどこぞの姉妹もメロメロになるほど絶品。そのため王族などの献上品として選ばれる時もあり、国の援助を受けて飼育しているところもある。

健康状態が良ければ瘤を切り落としても半年経ったあたりで元通りとなるが、味はそこから2ヶ月ぐらい待たないと元通りにはならない。しかしコブリアンに快楽を与え続けた場合、早ければ半月まで短縮することが出来る。そのため一部ではコブリアンの飼育部屋に棒などにくくりつけて身体が完全に固定された性奴隷を設置してコブリアン用の性処理便所とするところもあるそうだ。

ゲームでも登場するがあまり移動はせず、正面から攻撃した場合はダメージカットが入ってHPが全然減らない。エネミーというよりかジャンプで越える壁みたいなポジションにいるが、主人公が『妊娠』や『膨乳』などの状態異常で母乳が出る状態だと積極的に襲ってくるようになる。

突進してくるコブリアンをジャンプで躱せばその場でずっこけるので、その間に背中の瘤へ攻撃するとダメージが2倍で入る。HPを減らすと瘤が破壊され、鳴きながら画面外へフェードアウトして討伐扱いになる。突進を受けると吹き飛ばしダウンになり、そのまま立たなければ追いついてきたコブリアンから搾乳正常位エッチを受ける。ゲームオーバーでは体位は変わらないが、主人公の倒れている場所に搾られた母乳が水溜りのように広がる差分エッチに派生する。

天敵はあまりいないが、海に生息する鯱タイプのモンスターである『キラオルカン』には碌な抵抗も出来ずに肉ごと骨を砕かれて捕食されるようだ。


紳士男

女性の髪の毛に並々ならぬ性欲を向ける男。自分に合った究極の髪の毛を持つ女性を求めて旅をしている。そこらの貴族よりも裕福であり、その資金力をふんだんに使ってお眼鏡に合った女性に髪の毛でシコらせてくださいとお願いする。

同志を作ることにも熱中しており、布教活動にも手を抜かない。しかしあまりにも布教に熱が入るためか、大体はドン引きされて逃げられている。そのため相手を逃さないように己の身体を鍛え上げ、すらっとした細身でありながら滅茶苦茶ムキムキ。

口、胸、腋、手、膣、アナル、脚に同じような情熱を持つ者達がいるが、登場するかは未定。それぞれが財を得ているのでみんなで協力すれば1つの国ぐらいなら買える。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。