「へ~、この国の歴史はこうなっているのかぁ」
リューネとのデートの翌日、トウヤは自室で図書館から借りた魔物図鑑や植物図鑑、各国の歴史書などの様々な本を読んでいた。
元々勉強は嫌いではなく、色んな事を知るのが好きで特に苦は感じては無かった。そして先ほど読んでいた歴史書を読み終わると次の本を手に取る。
「だ~れだ?」
突然、誰かが後ろからトウヤの視界を塞ぎながら話しかけてきた。声の主はリューネの様だが、現在彼女はダンジョン探索に行っている。その情報とスキルである【心想信理】で感じ取った悪戯の感情から一人の女性にたどり着いた。
「何してるんですか?エイダさん」
「……もう、ボイスチェンジの魔法を使っても一瞬で気づくとか。面白みが無いわよ、トウヤ」
視界を塞いでた犯人、エイダは悪戯が失敗してしまった事にとてもつまらなそうにしながら離れる。
トウヤはちょくちょくエイダにちょっとした悪戯に巻き込まれているので慣れた様子で要件を聞く。
「何か僕に用ですか?」
「朝からずっとお勉強で疲れたでしょ?気晴らしに私と出かけて遊ばない?」
そう言っていきなり前かがみになりながら服をずらして豊満な胸元を見せて誘うエイダ。
トウヤはそれにドキッと鼓動が鳴るがスキルでエイダが自分に何かを求めていると感じとる。更にそれに含まれる悪戯の感情とこれまでの経験から自分に何かの悪戯をする気だと分かり、冷静になった。
「良いですよ、丁度休憩しようと思っていたので。直ぐに準備します」
何か企んでいるが彼女に悪意が一切無いため、とりあえず了承して出かける準備に入る。
「……相変わらず淡白な反応、ちょっと自信が無くなっちゃうわ……」
「はい?」
ちょっと残念そうに呟く彼女にトウヤは首を傾げながらも出かける準備をして一緒に外出した。
―――
拠点から出た二人は商業区画とは反対方向に歩いていた。
「エイダさん。この先に何があるんですか?」
「ふふ、それは行ってみてからのお楽しみ」
様々な人が通り過ぎる中でエイダは少し上機嫌な様子で質問をのらりくらりとはぐらかしながら進んでいく。そんな彼女に手を引かれていたトウヤは不意に悪寒を感じた。
(何だろう?)
突然に感じた不穏な感覚にトウヤは周りを見渡すと道行く人々がエイダに注目していることに気づいた。
男達は皆一様に劣情に満ちた眼差しで穴が開かんばかりに凝視し、女ですらも羨望と嫉妬の入り混じった視線を向けていた。
その理由は、エイダが男であればだれもが自分の物にしたいと願うような劣情を促す美女だったからだ。
すらりと伸びた長身の肢体に、傷一つないハリのある褐色の肌、一度見たら引き込まれるような蠱惑的な美貌。
そして何より目を引くのは100㎝超えは確実な爆乳で彼女が歩くたびにブルンブルンと揺れ動く。
そんな両手でも収まらない大きさにも関わらず、腰は細くくびれており、更に大きな安産型のヒップも相まって、極上のメリハリを持っていた。
更には彼女の纏っている服も問題だった。露出の多い煽情的なドレスは谷間が大きく開いていてそれを指先で少し引っ張るだけで、その爆乳がまろび出てしまう程。
スカートの丈は足首まで覆う長さだが、腰まで届く深いスリットが入っており、安産型のお尻を布にぴったりと張り付かせ、ガーターストッキングに包まれた美脚を惜しげもなく晒していて、それが余計に男達の視線を集める結果になっていた。
(嫌な感じだ……)
周囲から発せられる全身に湿り気を帯びたねっとりと纏わりつくような感情に顔を顰める。
「どうしたの?」
「いえ、周囲の視線がどうも慣れなくて」
少しでも不快感を抑える為に握られていない方の手で腕をさするトウヤ。それを見たエイダは以前聞いた彼の持つスキル【心想信理】で周囲の悪感情を感じ取っていると分かり、少し心配になった。
「大丈夫?少し休みましょうか?」
「大丈夫です。これくらいならまだ行けます」
自身の様子を見て休憩を提案するエイダにトウヤは問題ないと答える。
闇組織に居た時はこれ以上の不快感を受けていたのでそれと比べればまだ我慢できる方だった。
「そう。……どうしても我慢できなくなったら直ぐに言ってね?」
「ありがとうございます」
二人は周囲の視線を受けながら歩みを進める。時よりエイダがトウヤの様子を見ながら不快感を少しでも紛らわそうと様々な話を続ける。そんな彼女の気遣いにトウヤは少しは楽になっていった。
そうして、周囲の注目に晒されながら進めた二人はとある区画の入り口に着いた。
「エイダさん、此処は?」
「此処は歓楽街、様々な娯楽が集まっている区画よ」
「……歓楽街?」
何か嫌な予感を感じ、トウヤは恐る恐る入り口の向こうを覗き込む。見える建物はどれもこれも大人の人しか入れない店ばかりで、どう考えてもまだ未成年のトウヤには早すぎる区画だった。
「……これ、僕は入っちゃいけないと思うんですけど?」
「大丈夫よ。ここには若い冒険者も遊んでいるから何も問題ないわ」
「僕、まだ12歳なんですけど?」
ここでエイダが自身に何かを仕出かすつもりだと理解したトウヤは数歩後ずさるが、その前にエイダに手を掴まれて再び彼女の元に引き寄せられてしまう。
「ちょっと、なに逃げようとしてるの?」
「いえ、その、やっぱり僕にはまだ早いんと思うんですけど……」
「何時までもウジウジしないで、早く行くわよ」
エイダはトウヤの手を無理やり引いて、歓楽街に入る。
街中は商業区域と違っていて、スナック、バー、ホストクラブ、キャバクラ、娼館などがあった。
「おい、あれって……」
「【国崩の美姫】じゃねえか!?何でこんなところに……」
「連れているガキは何だ?」
「お前、知らねぇの?あれは青薔薇が保護している子で最近噂になっている【白疾風】本人だ」
「な!?【白疾風】って、あのガキが!?」
周囲の道行く人々が二人に注目していた。多くはエイダの美貌に見惚れていたがその隣に居るトウヤにも何人か注目していた。
「注目されているわねぇ。どう思う?【白疾風】のトウヤ君?」
「からかわないで下さいよ。未だに慣れてないんですから」
トウヤは自身に付けられた異名でからかうエイダに文句を言う。
周囲の人々が口にする【白疾風】はトウヤと共にダンジョンを攻略していた冒険者が付けた異名だ。
風の様に戦場を縦横無尽に駆け回り、近づく敵は流れるように首を切り裂く。その白い外見も合わさって誰もがトウヤの事をそう呼ぶようになった。
「あら良いじゃない。私は好きよ、格好良くて」
クスクスと笑うエイダにげんなりするトウヤだが先ほどエイダに言っていたある言葉が気になっていた。
(【国崩の美姫】ってエイダさんの事か?)
普段は悪戯が好きなイメージが強いエイダに付けられた何とも不穏な異名にトウヤは首を捻る。
「あら?エイダちゃんじゃない!」
人混みの中から誰かがエイダに話しかけてきた。トウヤは思考を止めて視線を向けた瞬間、その人物に戸惑った。
「あら、ぺぺロさん!久しぶりね。元気してた?」
「もぉ~、元気も元気!そういうエイダちゃんも元気そうで何よりよ~。他のメンバーは?」
エイダはその人物と知り合いらしく楽しそうに話し込む。そんな二人に蚊帳の外にされたトウヤは「前にもこんなことがあったな~」と呟きながらちょっと現実逃避していた。
「ところでエイダちゃん、貴女の隣に居るその子は?」
「この子は色々あって私達と一緒に住んでるの、名前はトウヤっていうの」
「えっと……トウヤです……初めまして」
エイダに促されたトウヤは恐る恐ると言った様子でペペロと呼ばれる魔族に挨拶する。
「あらあら!とても礼儀正しくて可愛い子だ事!オネェさん、そういう子は好きよ?」
突然、クネクネしながらテンションを上げていくペペロにトウヤはちょっと引いていた。
「っと、いけない私ったら。つい我を忘れてしまったわぁ。ごめんなさいね」
「い、いえ……大丈夫です」
「じゃあ、自己紹介ね。私の名前はペペロ。スナック【漢女の揺り籠】の店主をやってるの。よろしくねトウヤ君」
そう言って握手をしようと手を差し出すペペロにトウヤはまた恐る恐るといった様子で応じる。お互いに握手をしながらトウヤはある疑問をペペロに投げ掛ける。
「あの、ペペロさん。質問して良いですか?」
「何かしら?」
「貴方の事を男性と女性、どちらで認識すれば良いですか?」
そう言って、トウヤはペペロの姿を観察する。
オーバックにされた淡い紫色の髪、青いアイシャドウが目立つが素材を生かすかのように薄く化粧された端正な顔つき、白いカジュアルなスーツを纏う引き締まった肉体、そして先ほどの女性の様な振る舞い。
もっと端的に言うとペペロはイケメンなオカマだった。
そんなオカマのペペロはトウヤの質問に対して優しく微笑みかける。
「それはひ・み・つ。ご想像にお任せするわ」
「ア、ハイ……」
このペペロの答えにトウヤは深堀してはいけないと理解して、この人はこういう人種だと認識して了承する。
「そうだわ!久しぶりに会ったんだし、二人とも私のお店に遊びに来ない?サービスするわよ?」
「良いわね!久しぶりにペペロさんのカクテルを飲みたいし」
名案とばかりにペペロは両手を叩きながら二人に自分の店への招待し、それを聞いたエイダは満面の笑みで了承する。
「トウヤも良いわよね?」
「え!?いや、僕は……」
「ふふ、心配しないで。トウヤ君には私特性のフルーツジュースを作ってあげるから。さあ行きましょう」
二人はペペロに案内されながら彼?の店である【漢女の揺り籠】へ目指す。移動中ペペロは二人に様々な話をしていた。自身の店の様子や、新たに入手した酒の事などと多岐にわたった。
「さあ、着いたわよ。ここが私の店よ」
トウヤはペペロの店【漢女の揺り籠】を見上げる。
外観は他の店の様に派手ではなくとてもシンプルなデザインで作られていた。中に入ると内装は歴史を感じさせる置物や家具がいい塩梅で置かれており、とても気分が落ち着く様な雰囲気を出している。
「それじゃあ、直ぐに準備するから。二人はカウンターに座ってて」
そう言ってペペロは二人をカウンターに座らせると数種類の酒類やジュース類などを取り出し、二人のための飲み物を手早く作っていく。
「はい、どうぞ。召し上がれ」
そう言ってペペロはエイダに赤い色のカクテル、トウヤにフルーツジュースが入ったグラスを渡す。
「それじゃあ乾杯」
「えっと、乾杯」
二人はグラスを当て合いながら口に運ぶ、トウヤはそのジュースの美味しさに目を輝かせる。
「……美味しいです」
「ふふ、気に入ってくれて嬉しいわ。それで早速だけどエイダちゃんはこの子とどういう関係?」
「この子は、一ヶ月くらい前に受けたある依頼の時にリューネが保護してね。色々あって私達の所で引き取ってるの」
「あら、リューネちゃんが?それに引き取ったって、孤児院に預けなかったの?」
「ちょっとこの子は複雑な事情があってね。かなり酷い話だけど……」
そう言ってエイダはペペロにトウヤの事情を説明した。ペペロはあまりに酷い話に顔を顰めながらも最後まで聞いた。
「なるほど、そういうことだったのね。……大変だったでしょうトウヤ君」
「大丈夫です。もう、過ぎた事ですから」
「それでもよ。何か困ったことがあれば何時でも私に言ってちょうだい。必ず力になるから」
「……ありがとうございます」
そう言ってグラスを持ったままのトウヤの両手の上から、自身の両手で優しく包み込むペペロにトウヤは彼が心から心配していることを感じ取り、感謝の言葉を告げる。
それに笑顔で頷くペペロだったがふとある疑問を抱き、隣のエイダに聞く。
「そういえばエイダちゃん。どうしてトウヤ君を歓楽街に連れてきたの?この子まだ未成年でしょ?」
「そりゃあもちろん。トウヤと一緒に遊ぶ為よ?」
あっけらかんと答えるエイダにペペロはジト目で見始めた。
「貴女は相変わらずねぇ。昔、あんな目に遭ったのに懲りてないどころか、こんな幼気な少年に手を出そうとするなんて」
「失礼ね。前にも言ったけど私は気に入った子としか遊ばない主義なの」
「気に入れば子供だろうが老人だろうが手あたり次第に襲うって解釈が出来るわよ?」
自身の反論をカウンターで返されたエイダは拗ねたようにカクテルを飲む。その漫才じみたやり取りにトウヤは苦笑いしていた。
「トウヤ君も大変でしょ?エイダちゃんに振り回されて疲れちゃうでしょ?」
「いえ、大丈夫です。慣れてますから」
「そっか。ところでトウヤ君はエイダちゃんの事どう思ってるの?」
「え?エイダさんの事ですか?う~ん……悪戯好きな優しい人、ですかね?」
唐突の話題の切り替えにトウヤは少し戸惑ったが、少し考えて思ったことを正直に話した。
その答えにペペロとエイダは目を丸くさせた。
「あら、それだけ?他に無い?」
「う~ん、無いですね」
質問の意図が分からず首を傾げながら答えるトウヤにペペロは珍しい物を見た様な表情になる。
「あらあら、【国崩の美姫】と呼ばれたエイダちゃんに魅了されないなんて。凄いわね貴方」
「はい?」
「ちょっとペペロさん?」
感心しながら話すペペロにジト目で見始めるエイダ。彼女の珍しい反応に興味が出たのかトウヤはペペロにある質問をする。
「あのペペロさん【国崩の美姫】って何ですか?エイダさんの異名っぽいですけど」
「あら?話していないのエイダちゃん?」
「聞かれなかったのよねぇ。この子、他人のプライバシーには触れないないから」
「そうなの、じゃあ話してもいいの?」
「良いわよ。別に恥ずかしい事なんてないし」
エイダから許可を貰ったペペロは早速トウヤに彼女の事を話す。
「まずはトウヤ君。魔界についてどこまで知ってるかしら?」
「一応、本でしか情報はありませんが、魔界は魔神が治めている世界で魔族と魔物が多く住んでいるが、弱肉強食が絶対とされており、日々争いが絶えない。中央大陸にある転移装置から行けて広さは現在も不明とされている世界ですよね?」
「そうね、それでエイダちゃんはその魔界出身でね。この子は日々争う魔界に嫌気がさしてこの世界こと下界に来たの。
下界に来てしばらくは大陸のあちこちを旅しながらその場で出会った男と遊んでいたのよ。でもその後ちょっと不味いことになっちゃったのよねぇ」
そう言ってペペロは苦笑いしながらエイダの方を見る。
「エイダちゃんが遊んだ男の中に国のお偉いさんや王族も居たのよ。彼らはエイダちゃんに魅了されちゃってね。彼女を手に入れようと国同士で戦争を始めちゃったのよ。
そのせいでいくつかの国を崩壊させちゃって、それが原因でエイダちゃんは【国崩の美姫】って呼ばれるようになって一時期指名手配されたの」
男と遊んだだけで国をいくつも崩壊させたというとんでもない情報にトウヤは言葉を失う。
「でもギルドが詳しく調べるとエイダちゃんが崩壊させた国は全て国民を奴隷の様に扱う独裁国だったことが明らかになった。それによりエイダちゃんの指名手配は撤回されたけど国を崩壊させたことに変わりが無いからね。
再発防止のためにギルドは破竹の勢いで名を上げ続ける女性のみの冒険者チーム【青薔薇の戦乙女】に入れる事を決定したの。
チームに入ってから彼女達の持つ明るい雰囲気にエイダちゃんは気に入って、以降は一緒に冒険を楽しんでいるようね」
そう言って締めくくるペペロは二人に新たな飲み物を渡す。受け取ったトウヤはエイダの方を見るが彼女は気にしていない様子で飲んでいた。
「これがエイダちゃんが【国崩の美姫】と言われている理由ね」
「正直、信じられないですね。エイダさんが国を崩壊させたなんて」
「そういう割にはあんまり驚いてなさそうだけど?」
「十分驚いてますよ。でも、過去の話です。それだけでエイダさんが怖いとは思えません」
そう言ってジュースを飲むトウヤにペペロは感心した様に微笑みかける。
「本当に凄いわねぇトウヤ君は。大概の男は外見と他人の噂しかエイダちゃんを見ないのに、貴方はエイダちゃん自身をちゃんと見てる。エイダちゃんが気に入る理由が分かる気がするわぁ」
「そうですかね?僕はエイダさんに関してまだ知らないことが多いんですけど」
「……その謙虚さ。他の男共に見習わせたいわねぇ」
その後、三人は色んな話をした。面白い話にくだらない話、時には愚痴など三人は笑いながら楽しんだ。
「そろそろ、出ましょうか。ペペロさん美味しかったわ」
「分かりました。ペペロさんジュース美味しかったです」
「ふふ、またいつでも来てね」
「ええ、次はみんなで来させてもらうわ」
「それは良いわね。私も久しぶりに皆と話したいし。じゃあ気を付けてね二人とも」
二人はペペロに再び来ることを約束して店を後にした。
「良い人でしたね。ペペロさんは」
「ふふ、そうね。昔から変わってないわ。……それじゃあ本命と行きましょうか」
「え?帰らないんですか?」
「何言ってるの?まだ目的地にたどり着いてないわよ。さあ、早く行くわよ」
そう言ってエイダはトウヤの手を引いて目的地に向かった。
―――
歩いて数分、エイダはトウヤを連れてなぜかピンク色の派手なホテルに入った。
エイダは慣れた様子で受付の人から鍵を受け取るとトウヤを連れて指定された部屋に入る。中はとても豪華で中央にはキングサイズのハート型のベットが置かれていた。
「あの、エイダさん。ここで何を……」
「ふふ、そんなの決まっているじゃない」
そう言ってエイダは服を脱ぎ始める。突然の行動にトウヤは固まった。
そして裸になったエイダは未だ固まるトウヤにジト目で見る。
「ほら、貴方も早く脱ぎなさい。じゃないと始められないでしょ?」
「え、いや、でも……」
「早くしないと私が脱がしちゃうわよ?」
「わ、分かりましたから!服を引っ張らないでください!」
服を脱がそうとするエイダから逃げたトウヤは慌てて自分で服を脱ぎ始める。
そしてお互い裸になるとエイダはトウヤをベットの上に座らせる。
「ふふ。それじゃあ、始めましょうか。んちゅっ」
「んむ!?」
エイダは蠱惑的な笑みを浮かべながらトウヤをベットに押し倒すと口付けを交わす。
「はむっ、ちゅ、くちゅ、ちゅるる」
エイダはトウヤの口を味わうかのようにキスをしながら様々なテクニックで翻弄する。
時には時間を掛けてゆっくりと舌を絡ませ、時には相手の舌に吸い付いてしゃぶり、更には口内を激しく嘗め回すなどで攻める。
その間トウヤは何とか口を離そうと抗うが、体はエイダの柔らかく豊満な体で押さえつけられ、巧みな舌技で抵抗力を奪われる。
「ちゅるる、れるれるぅ、ちゅうぅぅぅっ、ぷはぁっ。はあぁぁ……」
そして数分後、一際長いキスの後、エイダは唇を放すと艶っぽく息を吐きながら起き上がり、キスによる快楽で蕩けたトウヤを見下ろす。
「はあ、はあ、……エ、エイダ……さん……」
「あら、ちょっとやり過ぎちゃったかしら?でも、まだまだこれからよ」
そう言って、エイダはトウヤのズボンを脱がして中に納まっていた勃起したチンポを取り出すと今度は自分の胸を挟み込む。
「うあぁ……」
「ふふ、すっごい大きさ。こんなエグイデカチンポなら初心者のリューネが喘ぎまくるのも無理ないわねぇ」
ムニュウゥッとハリのある爆乳で肉竿を優しく包み込み、唾液を纏わせた舌で敏感なカリ裏から鈴口までをねちっこく舐めしゃぶる。
その攻め方は先日のリューネがしていた物と似ていたが、エイダの攻めはそれを遥かに超えていた。
「くぅっ。……あぁ、エイダさん……やめ」
「ふふ、気持ちいい?良いわよ。気持ちよくなりなさい。はむっ」
エイダは胸の中でビクビクと痙攣する竿を強弱を付けながらマッサージし、ぷっくりと膨れた亀頭部分を優しく甘噛みする。その絶妙な力加減でトウヤは限界を迎えた
「あ、……ぐぅっ!」
―――どぷっ、びゅく、びゅるるるるうぅぅぅぅ!
谷間の中で放たれた白濁液がエイダの褐色の乳房を白く穢していく。
射精が数分続きようやく射精が収まると、勢いを失った精液が粘りと重さを持ち、どろどろと流れていく。
「んふぅ……いっぱい出たわね。谷間の上に水たまりの様に溜まって、下の方も滝みたいに流れてるわ」
中を零さない様に慎重に谷間から引き抜くとゆっくりと両の乳房を開いていくと上に溜まった精液が谷間を伝ってどろりと流れ落ちる。
更にエイダはトウヤに見せつけるように両手で乳房を持ち上げるとそこにへばりついた精液を舌で舐めとり始める。
ぴちゃ、くちゅ、と音を出しながら精液を舐めるその卑猥な光景に出したばかりのトウヤの逸物が再び臨戦態勢に入る。
「ごちそうさま。さあ、次はこっちでやりましょうか」
華やかな刺繍がされた大きな枕を背もたれにして体を預けると見せつけるように太ももを開き、片手でその秘めた内側を晒す。
もわっ…と放たれ雌の匂い、指で広げられた愛液まみれの陰唇、ぽっかりと開かれた膣穴、それらがトウヤの理性をゴリゴリと削っていくが脳裏にリューネの顔が浮かび、正気を取り戻す。
「だ、駄目です。僕には……リューネさんが……」
「大丈夫よ」
目の前の誘惑に抗うトウヤにエイダは耳元で甘く囁く。
「何が、大丈夫なんですか?」
「ちょっと前にね。あの子、貴方に喜んでほしくて私に男を喜ばせる技を聞いてきたから条件付きで教えたの」
「条件?一体何を?」
条件という不穏な言葉を聞いて少し身構えるトウヤにエイダはクスクスと微笑みながら説明を続ける。
「別にそんな大した事じゃないわ。ただ教える代わりにトウヤと遊ぶ許可を貰っただけよ」
「な、何でそんなことを?」
「そういえば言ってなかったわね。私、トウヤの事が好きなのよ?」
「え?」
突然の告白に固まるトウヤを自分の胸に抱き寄せると、優しく頭を撫でながら自身の気持ちを伝える。
「今までの男達は私の事を劣情しか抱いていなかった。子供でも老人でも私を欲望の捌け口にしか見てなかった。
今は【国崩の美姫】という称号のおかげで少しは減ったけど、誰も本当の私を見ようとしなかった。……貴方を除いてね」
エイダは抱きしめる力を少し強めてトウヤと更に密着させる。
「貴方は私と初めて会った時から私に他の男達の様に劣情を抱かなかった。それどころか普通の女性として接してくれた。
こんなことは初めてだったわ。そしてペペロさんのお店で貴方が抱いてる私に対する印象を言った時でとどめとなった。
嬉しかった、貴方はちゃんと私の事を見てくれたんだって。……まあ、男性って意味ならペペロさんも入るんだけどね」
「……エイダさん」
「それでトウヤはどうしたい?本当に嫌ならこのまま止めるけど……」
エイダはトウヤの意思を尊重して今の行為の中止の提案をするが、その際彼女の浮かべた少し寂しそうな表情を見たトウヤは意を決してその逸物を彼女の膣穴に当てる。
「あ……」
「本当に、良いんですね?」
先端で表面の陰唇を擦り付けながら問いかけるトウヤにエイダは満面の笑みを浮かべる。
「ええ、来て……」
――ずぶぶぶぶぅぅぅぅっ!
その合図と共にトウヤはデカチンポをエイダの膣穴に押し込み、愛液をたっぷり含んだぬるぬるの肉ヒダをかき分け、最奥の子宮をその剛直で押し潰した。
「んあん!?す、すご。……こんなに大きなチンポ……初めて……」
エイダは自身の膣中に納まったトウヤのチンポの大きさに戦慄していた。
硬さ、太さ、長さは今まで相手にしてきた男達の中でもトウヤの物は群を抜いていた。
「うぐっ。エイダさんの中、凄い……」
一方でトウヤもエイダの膣中の気持ちよさに震えていた。
お湯の様に熱くなったねっとりと愛液を分泌する肉壁の細やかな凹凸が絡めとりながら裏筋やカリ首と言った気持ちいい所を的確に刺激してくる。
その快感に暴発しない様に中をを慣らすようにゆっくりと動き始める。
「んあぁ、凄い。……弱い所……全部擦れて……」
ぷっくりと膨らんだ亀頭が膣の奥へと進む度、形を覚え込ませるようにマン肉をえぐり、強引に狭い膣道を押し広げていく度、エイダは何度か軽イキを繰り返す。
「はあ、はあ、はあ、エイダさん」
「んんっ!良いわ。……そこ、ほじって…ん!……そうそこ…上手よ…はぁんっ!」
ずちゅっ、じゅちゅっ、にゅちゅっと淫らな水音を奏でながらトウヤは激しく腰を動かし、エイダは自身の弱点をトウヤに教えて更に快楽を高めていく。
「エイダさん……気持ち…良いですか?…」
「ええ、んっ……とても気持ちいいわ……次はこっちも…あんっ!…気持ちよくしてぇ……」
エイダは両手で乳房を持ち上げて先端のぷっくりと立った乳首を差し出す。ふるふると揺れる両乳首をトウヤは思いっきりしゃぶる。
「んぅ!ふふ、エッチな…あん!…赤ちゃんね。…んっ…よしよし…私のおっぱい…やんっ…美味しい?…」
一心不乱に乳を吸いながら腰を振るトウヤに母性を刺激されたのかエイダはトウヤを抱きしめてはその頭を優しく撫でる。その間も腰を動かして膣中に納まったデカチンポを愛撫するのを忘れない。
「あぁ!?……エイダさん……もう!……」
「良いわよ。いつでも出していいから、私を孕ませるつもりで射精して……」
トウヤの耳元で囁きながら淫らに腰を振るエイダは、子種を吸いだすように肉襞を懸命に引き絞り、子宮口で亀頭を咥えこんだ。
そうして互いの恥骨が激しくぶつかり、亀頭が子宮に潜り込んだ途端。
「あぁぁ……出る……っ」
――ぶびゅるっ! びゅっっ! びゅぅぅぅぅ~~っ!
「んうぅぅぅぅぅ!?」
ドロドロに煮えたぎった雄の欲望、たっぷりと良質な子種を含んだ大量の精液が子宮に直接注ぎ込まれ、エイダは背中を大きくしならせた。
「ああぁぁっ。凄い、二回目なのに、こんなにたくさん……」
大量の精液が子宮に叩きこまれる快感で小刻みに震えながらも膣肉を動かして更に気持ちのいい射精を促す。
トウヤは腰を更に密着させながらしがみつき、最後の一滴に至るまでエイダの子宮の中に新鮮な子種を注ぎ続けた。
―――
その後、激しく交わった二人は隣にあった浴室で汗を流すために互いを抱きしめるように湯船に浸かっていた。
「ふふ、どうトウヤ?気持ちいい?」
「は、はい……」
「そう、それは良かったわ。好きなだけ甘えて良いからね」
そう言ってエイダは胸で包み込むように抱きしめる。彼女の柔らかな爆乳と湯船の温かさがトウヤに安らぎを与えていたがある問題がちらつくせいで身を委ねられなかった。
「……リューネさんに何て説明しよう」
「あら?私よりリューネの事を考えていたの?」
「いや、その……これって僕が浮気したって事でしょ?どう説明したら許してくれるか……」
「あら?もしかして知らないの?」
エイダは意外そうな表情でトウヤを見る。トウヤは何故そんな表情をするのか首を傾げる。
「えっと……何がですか?」
「この世界では、複数の異性と結婚しても良いのよ?」
「……へ?そうなんですか?」
突然のカミングアウトにトウヤは戸惑いながらエイダの説明を聞く。
「ほら、この国って冒険者業が盛んじゃない?大なり小なり、色んな人種が」
「は、はい……」
「依頼で魔物討伐やダンジョン攻略を受けてる以上、必ず一定数の冒険者が犠牲になることが多くてね。どこの国でも冒険者の数が常に不足しているの」
「そうなんですか?」
冒険者ギルドではかなりの人数が居たと思っていたがあれでもまだ不足しているらしい。
「それで各国は冒険者の人手不足を何とかするために複数の異性との結婚の許可を出してるの。人数が増えればその分優秀な子供が沢山作れるからむしろ国が率先して推奨されているわ」
「え、え~……」
何とも頭の悪い理由にトウヤは頭を抱える。
「まあ、そんな訳だからリューネは怒ってないわよ。それどころか他のメンバーにもトウヤと関係を持たせようとしているし、そのメンバーも結構前向きに考えているわ」
「……はい!?」
エイダの口から出たとんでもない情報にトウヤは驚愕する。
最愛の人がハーレムを許容する所か、率先して他のメンバーをハーレムに加えようとしていてそのメンバーも結構乗り気という事実は衝撃的だった。
「ふふ、頑張ってねトウヤ。皆を満足させるために色々教えてあげるから」
ウインクしながらキスをするエイダに、トウヤはこれからどうなるんだと不安を感じていた。
最近モチベーションが下がって執筆速度が落ちたけど、それでも頑張って書いていきます。