楽園の崩壊〜ある男のハーレム、悪党どもに襲撃される〜 作:Grand.D
◆【これは一つの可能性】
さて、最悪の最後を遂げた運命線――、しかし、実際にはそこから、奇妙な運命線にズレる物語もあります。
今から語るのは、かつて愛していた夫カイトを裏切って、アリアナはエリックに、リリアーナはライアンに、それぞれ走った後に生まれる運命線です。
――読み進める人は覚悟してください。
アリアナ、そしてリリアーナは、汚され、間違い、愛を砕かれた果てに――、ある意味醜く、ある意味美しく、変貌します。
◆【望郷】
私は生まれたばかりの赤ちゃんをあやしながら、私の身体を弄る夫に優しい笑顔を向ける。そうすれば彼は満足するし、それで全ては平穏に続いていくから……。
私――アリアナ、その夫であるエリックは、いい父親ではない。そもそも、この子供はあの地獄――、レイプまみれの世界で孕んだ子供で、自分の子供でない可能性が高いからだ。
そこは、リリアーナの夫ライアンも同じ風で――、まあ、どうもコイツらは、他人の恋人や、人妻を――、レイプ地獄に堕としては掠奪する、――と言う手段を、気に入ってヤリたくなったオンナに使っているクセに、飽きて興味なくなるまでは、ひどく独占欲を表すらしい。
私やリリアーナは、かなり長く強く独占欲を示しているので、――まあ、よほど気に入られてしまったのだろう。
夫が仕事にでて――、いつものアレもなかったある日のお昼、リリアーナと街のカフェで会話した。
リリアーナも――、アレをされているらしい。
私たちの馬鹿夫は、始めこそ周囲の他の仲間を牽制していたが、ここ最近は連中の自由にされている。
他人の妻を仲間たちと掠奪して来たあと、それに下手な独占欲をもっても、他の仲間たちが納得するわけもなく――、いや下手をすると、連中はそうした行為自体に罪悪感を欠片も持っていないのかもしれない。
再びあの地獄の再現が? と感じた始めてアレをやらされた時、奴らは「やらしてくれりゃ、変なことしないってw 減るもんじゃないだろw」と言って悪びれる様子すらなかったのだから。
どうして彼らはこうもだらしないのか――、あまりにもここは、彼らは下劣すぎる。カイトが恋しい――、でも今更帰る事などできない。
私たちがどれだけの裏切りをカイトにしたのかは自覚している。あの地獄の最後、絶望感と失望感に苛まれた私たちは、理不尽な怒りを掠奪者ではなく掠奪されるカイトに向けた。下手に逆らって苦しみが増える事を恐れ、だからこそ掠奪者に媚びを売り、それから守ってくれないカイトに当てつけるために、ひたすら掠奪者とセックスを楽しむオンナを演じて、カイトの心を痛めつけた。
そんな浅ましい売女が、今更なぜカイトの元に帰る事が出来る? 許してもらえるはずがない。
はるか昔にあった楽園を懐かしみながら、私たちは並んで街を歩く。――ふと、その視線の先に懐かしい姿が見えて……。
――その昼に、アリアナとリリアーナは行方不明になった。目撃者の証言では怯えた表情のアリアナとリリアーナが、見知らぬ男に肩を抱かれて路地裏へと連れて行かれる姿を見たのだと言う。
◆【因果】
「ぐえ!!」
エリックに殴り飛ばされてチンピラが傍に倒れ伏す。
その姿を見ても怒りが収まらないエリックは、一緒に居いるライアンにその男を無理やり立たせるように指示した。
「……てめえら、俺のアリアナにてぇ出したんだな?! それに、ライアンのリリアーナも……」
「ぐ、う……しらねえよ……」
「嘘言え!! 他の奴らが吐いてるぞ!!」
そのエリックの憎々しげな様子に、チンピラは不貞腐れた様子で答えた。
「……どうせ、手に入れた時、俺もヤりまくってんだし……、いいじゃねえか……」
「ああ?!」
「別に減るもんじゃなし……」
その言葉にエリックは激昂してそのチンピラに馬乗りして殴り続けた。
――すぐにそいつは動かなくなる。
それを近くで憎々しげに見守るライアンも、唾をソイツに吐いて言う。
「……何処に攫った?」
「……」
気絶している者が答えられるはずはない。ライアンは舌打ちしてエリックに言う。
「まさか……、こいつら、隠れてコソコソ……」
「ち……」
以前は仲間として、カイトという馬鹿夫から、その愛妻であるアリアナとリリアーナを略奪するのを手伝った仲間たち。
彼らが事もあろうに、自分たちの妻――、アリアナとリリアーナにまで手を出していた。
――いや、常識から考えて以上の内容は疑問符が浮かぶ言い回しだが……、
エリック達にとっては、「他人のオンナは奪ってもいいが、自分のオンナを奪うのは許しがたい事」なので、彼らの中では正しい解釈なのだ。
しかし、彼らはどうやらその行方を知っている様子はない。
ここ最近、自分達が仕事で家を離れている隙に、アリアナとリリアーナに性交渉を強要していた……、と言う話しか出てこなかった。
――じゃあ誰がアリアナとリリアーナを攫ったのか?
――既に行方不明になって三日目である。
そして、さっきの話を聞いたエリックが、何かを思い出したように呟いた。
「……まさか……、あのカイトとか言うバカ夫……」
「おい……、それって……」
――元サヤってやつか?!
それに思い至って、即座に――証拠すらないのに、自分の妻となっていたアリアナに怒りを覚える。
ライアンも同じ思いで怒りで顔を歪ませて、家に取って返して武器になる刃物を手に――、かつてアリアナとリリアーナが、あの男といっしょに住んでいた家へと向かった。
怒りに燃えるエリックとライアンが、街を出て郊外の森を抜けて――、そしてあの時、アリアナとリリアーナを奪い去って以降、近づくこともなかった家へと至った。
静かに玄関先へと近づいて、近くの窓から中を覗いた。
「ん?」
「どうした?」
エリックが部屋の中の暗がりにゆっくりと揺れる肌色を見る。
嫌な予感を感じて、エリックはライアンと目配せしてから、その家の扉を蹴破って警戒しつつ内部へ潜入した。
エリック「な!!」
ライアン「リリアーナ!!」
そこに、天井から伸びた荒縄に手首を縛られて、全裸で吊るされたアリアナとリリアーナがいた。
彼女らは虚ろな目で、エリックとライアンを見て……、そして呻くように言った。
アリアナ「あ、な……た……。たすけ……」
リリアーナ「ライアン……、う……」
その光景はあまりにひどい有様だった。
アリアナとリリアーナの身体は全身グチョグチョに体液にまみれ――、股間からは精液らしきものが垂れている。
それはどう見ても、何処かの男に天井から吊るされてレイプされたようにしか見えなかった。
その光景に事情を察したエリックとライアンは、直ぐ様その二人の荒縄の束縛を解いて天井から下ろした。
アリアナ「エリック……、ごめんなさい……。汚されちゃった……」
リリアーナ「……あの、男が……復讐にきたの……」
二人は涙ながらにそう訴える。
エリックはアリアナを、ライアンはリリアーナを抱きしめて、そして怒りに満ちた言葉を放った。
エリック「これは……、あのカイトの仕業だな?」
アリアナ「うん……、裏切ったから……、罰だって……今まで……ずっと……。うう……」
そう言って涙を流しながら、エリックに抱きついてその手をエリックの首に回すアリアナ。
ライアン「クソ、そのカイトはどこだ?! 殺してやる!!」
リリアーナ「ごめんなさい……、ライアン以外に抱かれちゃって……」
リリアーナもまた、ライアンに抱きついてその手をライアンの首に回した。
――そして、
アリアナ&リリアーナ「……カイトはね……、……貴方の、直ぐ後ろにいるよw」
そう言ってアリアナとリリアーナは怪しく微笑む。
エリックとライアンの後頭部に鈍器による打撃が加わって、――そのまま二人は昏倒した。
◆【応報】
エリックとライアンは薄っすらと意識が戻り始める。
――と、その覚醒しつつある意識に、強烈な衝撃を与える女の嬌声が聞こえてきた。
アリアナ「ああああああ……、イグ……、ダメェ……、イクイクイク……!! カイト!!」
カイト「いや……、何とか調子戻ってきて何よりだよw アリアナw」
アリアナ「カイトおおおお!! カイトおおおお!! クル!! あああああああ!!」
カイト「……そうそうw もっと腰をくねらせてw 上手上手w」
アリアナがベッドの上で対面座位でカイトと交わっている。
その表情は発情しきって――、正しいツガイであるオスに身を任せるメスでしかなかった。
それを、エリックとライアンは、下半身の衣服のない――、股間のちんぽがさらされた状態で見ることになる。
当然、それを見てエリックとライアンのちんぽは直立し始める。
エリック「……あ、アリアナ……」
ライアン「クソ……お前ら……」
そう呟いて睨むその前に、ベッドの上で交わるカイトたち以外にも、その行為を楽しげに眺めるリリアーナもいた。
リリアーナ「あw この馬鹿たち起きたよカイトw 早速、ちんぽおっ立ててみてるよw」
カイト「そう? 悪いけど
リリアーナ「もう……、仕方ないなw」
リリアーナは笑いながらベッドから立ち上がって、そしてそのまま全裸でエリックとライアンの居るところへと歩いてゆく。
すると、まずライアンが吐き捨てるように言った。
ライアン「リリアーナ……お前……いつからヨリを……」
その言葉に続くようにエリックが怒りのままで言い放つ。
エリック「テメエ! 夫以外の男にケツ振ってやがったのか……、売女めが!!」
その言葉を聞いて、リリアーナは静かにエリックを見下ろして、笑みを深くしてゆく。
リリアーナ「……と、イケナイ、イケナイ……、一瞬、このままぶち殺そうかと思っちゃった……w」
エリック「何だと!!」
リリアーナ「ごめんね……エリックさん。貴方の始末はアリアナ姉さんの役割だから……」
一瞬、リリアーナの笑顔が消え去ってエリックを睨む。
リリアーナ「……そういう面白そうな冗談は後でたっぷりほざいてね……w」
エリック「は?! 冗談だ?! 正しいだろうが!! テメエら……夫以外の男に……」
不意に、リリアーナの脚が振り抜かれて、そのケリが無防備にさらされたエリックのちんぽを蹴り上げる。
たまらずエリックはうめいて言葉を失った。
リリアーナ「……まあいいや。それだけは答えてあげるわ……」
ライアン「ぐ……てめえ……」
リリアーナ「夫以外の男にケツ振ってやがって? ……ああああああ?!」
リリアーナの表情が悪鬼のように歪む。それを背筋が凍る思いで見つめるライアン。
リリアーナ「……愛しの夫との行為中に襲ってきて……、アリアナ姉さんともどもレイプしまくって……、腰振るように命令したのアンタたちだろうがあああああああああああああ!!」
エリック「うぐ……」
何とか痛みを堪えてエリックはリリアーナを見上げる。
リリアーナ「……あああ、っと……、駄目……落ち着かなきゃねw ごめんごめんw あ、な、た❤️」
リリアーナが不意に可愛く笑って、首を傾げて媚びるようにライアンに言う。
リリアーナ「ねえ……あ、な、た❤️ ……見て❤️」
そうしてリリアーナは股を大きく開いて――、その膣口を指で広げてライアンが見えるように腰を前に動かす。
それをライアンは息を呑んで見つめる。
リリアーナのそのオマンコの奥に、独特の体液の痕跡が見える。
リリアーナは――、さっきとは打って変わって、哀れそうに震える声音でライアンに訴えた。
リリアーナ「ごめんなさいアナタ……。さっき、アナタが気絶していた間に……、私……あの男に散々レイプされて……、アナタ専用オマンコ……奥まで明け渡しちゃったの……」
ライアン「リリアーナ……」
ライアンの股間のペニスが反り上がって、今にも精液を噴射するかのように蠢く。
リリアーナ「あの男の精液が見えるでしょう? アナタ……、許して……、私……」
不意に泣き顔から満面の笑顔に変わってライアンを嘲笑するように言った。
リリアーナ「……即落ちアクメイキまくって……、速攻、寝取られちゃったw 思いっきり自分から腰振りまくって……、連続メスイキ……天国だったわw やっぱ腰振るだけのサルじゃ駄目ねw あ、な、た❤️」
ライアン「ぐ……」
リリアーナ「ひはははははは!! ねえ? アリアナ姉さん❤️ エリックさんにもなにか言ってあげたら?」
そうベッドの方に振り返って見るリリアーナだが……当のアリアナはカイトに必死の様相で縋り付いて、その腰を縦横無尽に激しく振りまくって、カイトのちんぽを堪能している最中だった。
アリアナ「あああああ……、駄目……、イク……❤️ 好き……❤️ カイトのちんぽ最高❤️ もっと……❤️」
カイト「聞いてないぞw アリアナ……」
リリアーナ「ああ……もう……」
呆れた様子で苦笑いしてベッドへと戻ってゆくリリアーナ。それを悔しげに見送るライアンとエリック。
リリアーナ「一応、エリックにも答えてあげないと……」
そう言ってアリアナに呟くリリアーナに、やっと理性的な反応を示してアリアナは息も絶え絶えで答える。
アリアナ「……知らない……、あの腰振り玩具(おもちゃ)なんて……、どうでもいいし……❤️ カイト❤️ 次は……そのままのしかかって私を乱暴にレイプして❤️」
その事にリリアーナとカイトが思わず吹き出した。
リリアーナ「ぷ……」
カイト「おいおい……、曲がりなりにも夫に対してひどいんじゃないのか? アリアナ……w」
アリアナ「ああああああ!! イクイクイクイクイ!! オマンコ気持ちいいい!!」
アリアナはそれに答えない。
カイト「聞こえてないしw」
リリアーナは肩をすくめてエリックとライアンに向かって振り向く。
リリアーナ「と、まあ……、こういう事で、さっきあんたらが見たアレも演技だったのw」
エリック「なんだと?!」
ライアン「……」
それはまさしく――、家に突入した時に見た光景――、天井から吊るされて哀れに呻いていたアリアナとリリアーナの姿。
しかし、確かにアレはレイプされた後のようにしか見えなかったが……。
リリアーナ「ふふふ……、普通にレイプされた後みたいだったでしょ? まあそう見えるのは当然……」
リリアーナは余りに妖艶に笑って――夫ライアンに、そしてエリックにも視線を向けて言ったのである。
リリアーナ「……あれでたっぷり……、カイトを裏切った時のお仕置き❤️ してもらったんだもん❤️」
それを聞いてエリックもライアンも理解する。
あの姿も体液も――全てが本物で……、正しくアリアナとリリアーナが望んでカイトにされていた行為だったのだと。
リリアーナ「本当に天国にイクかと思ったわ……、流石に連続では色々しんどいわねw」
――と、不意にベッドの方で激しい嬌声が響きはじめる。
アリアナ「来てカイト!! そのまま来て!! オマンコに全部流し込んで!! き……て……ああああああああ!! 来た❤️ イクイクイク……❤️ あああああああああああ……❤️」
アリアナは背を反らして喘ぎながら激しくその身を痙攣させる。その目が虚空を泳いで……、不意に力を失ってその身をカイトに預けた。
カイト「イッた? アリアナ?」
アリアナ「……はあ、はあ……、うん❤️ イッた❤️ んん……」
その舌同士を絡ませあって唾液を交換するアリアナとカイト。
そして――、
リリアーナ「次……私❤️ きゃあああ❤️」
アリアナがゆっくりとカイトから離れると、そのカイトに嬉しそうにリリアーナが抱きついていった。
アリアナはふらふらよろけながらエリックたちの方に歩いてくる。
その向こうのベッドでは、リリアーナが寝そべった状態で大股を開いて、太ももを持ってそのオマンコをカイトに晒しながら、尻を振っておねだりしている。
リリアーナ「カイトのおちんぽでむちゃくちゃにしてください❤️ あ、な、た❤️」
それを悔しげに見つめるライアン。
エリックはよろけるアリアナを睨んで言う。
エリック「てめえ……、出来たガキはどうするつもりだ……、それでも母親か……」
アリアナ「ふう……」
アリアナが冷たい目でエリックを見下ろす。
アリアナ「そうね……、アンタたち腰振りサルのせいで出来たとは言え……、あの子自体には罪はないもの……」
エリック「だったら……」
アリアナ「でも……、このままじゃあの子達も不幸になる……」
静かにアリアナは冷たくエリックたちを見下ろす。
アリアナ「……私たちはあの子たちを愛したくても、あの地獄を思い出すし……、あんたらが生きていたら彼らはあんたらのような毒沼に生きる羽目になる……」
エリック「な……」
先ほどのような熱の消えた、冷たく静かな言葉にエリックとライアンは言葉を失う。
アリアナ「沢山……、不幸にしてきたね? 沢山の恋人の、夫婦の絆を……、愛を嘲笑って蹂躙して……女を、恋人を人の妻を……レイプ地獄で蹂躙して……。暴力……暴力……」
ライアン「ぐ……」
アリアナ「暴力……暴力……暴力……暴力……暴力……暴力……暴力……暴力……暴力……暴力……。そして、その苦しみから逃れるために媚を売り始めるオンナたちを……」
――その愛するヒトから奪って……、沢山の【愛の巣】を破壊していった最悪のゴミ――……、
アリアナ「いや、それは軽く言い過ぎか……」
その感情のない瞳が静かにエリックとライアンを見下ろし続ける。
アリアナ「……大丈夫、あなた達がいないほうがあの街は良くなる……。明日昼頃に……お客さんが来るのよ……沢山……」
エリック「え?」
アリアナ「だから……それまで、そこで……」
自分の愛妻が他人に奪われる寝取られ――、疑似体験していってねw
アリアナ「どうせ……あなた達は、その内に私たちに興味なくすでしょうけど……。せめてもの手向けよ?」
――さよならエリック。
永遠に――。
◆【結末】
衛兵がその光景を顔をしかめて見つめている。
街から消えた行方不明者――、エリックとライアン……。その遺体が、郊外の森にある廃屋で見つかったからである。
その遺体は状態がひどく、特にその股間の性器が言葉にできないほど無惨な状態になっていた。
――そしてその時期から、街でチンピラたちを何者かが襲って、そして性器を切り裂いて殺害する事件が起こり初めて……、
その調査もまた別に行われている。
――彼らは相当恨まれていた様子で、その調査を進めてもその真実に届く気配はなく、ただ――、エリックとライアンが失踪する直前に行方不明になったはずの、その妻たち――、アリアナとリリアーナを街で見たという証言が一つあっただけである。
そして、ここの家主だったカイトと言う男に関しても、その行方は知れず、もはや迷宮入りは確実だと思われた。
――そしてその話は、この街に呪のように伝承されてゆく。
ある男が他人から女を奪い、しかしそれによってその身を破滅させる……。
はるか未来に「femme fatale=運命の女」の伝承へと変化して人々の心に残り続けた。
◆【夫と妻】
アリアナ「うううう……、ごめんなさい……」
リリアーナ「ひぐ……、ゆるして……」
あの時、街で久しぶりにカイトを見かけて、そして隠れて追いかけた果て――、どうやら気がついていたらしきカイトによって、二人は路地裏の暗がりに連れて行かれた。
あの時に向けてしまった蔑みの目、そして罵倒――、全てが怯えとなって彼らの身を動かなくしていた。
カイトは黙って笑いながら下半身を晒すように命令し、そして現在その指でオマンコを弄り回されている。
カイト「……ここ、君たちの旦那様に可愛がってもらってるかい?」
アリアナ「うぐ……」
リリアーナ「ああ……」
カイトは感情の見えない顔で二人の元愛妻を弄ってゆく。
カイト「……そんなに謝りたいなら許してあげるよ? ただし……、君たちの旦那様への貞操を正しく守れたら……」
アリアナ「ひあ……」
リリアーナ「あひ……」
カイト「このまま俺がいいと言うまでイクのを我慢できたら……、許してあげる……」
そうして――、言われたアリアナとリリアーナは必死でイクのを我慢する。しかし、そうそうカイトの愛撫を我慢できるはずもない。
カイトは彼女らの幼馴染で初めてのヒトで――、そしてひたすら愛し合う中で――、様々に仕込まれて――その身体の気持ちの良い全てを知られているのだ。
――耐えられるわけがない。
アリアナ「あああああ……」
リリアーナ「ひあああ……」
もはや耐えられずにイキかけるアリアナとリリアーナ。
そんな彼女らに、――不意に優しく声がかけられる。
カイト「なんて……、ごめん」
アリアナ「え?」
リリアーナ「カイト?」
カイトは静かに笑いつつ、アリアナとリリアーナを抱き寄せる。
カイト「意地悪した……、もういいし、そもそもが君たちは悪くない……」
アリアナ&リリアーナ「カイト」
――しっかり抱いてカイトは言う。
カイト「……遅くなってごめん。馬鹿で情けない俺は――、あそこまでの目をアリアナやリリアーナから向けられたのは初めてで、それでしばらくだめになって……、助けに来るのが遅れた」
アリアナ「うううう……」
リリアーナ「あああ……」
カイト「一番大切なのは二人の心だった……、それなのに情けなく動けなくなって、ここまで遅れてしまった。――本当にごめん……」
アリアナ「……私たちこそ」
リリアーナ「やっぱり……」
そうして久しぶりに三人は口づけし合う。
カイト「やっぱり変わらずアリアナとリリアーナは綺麗だ――、……我慢できなかった」
アリアナ「……綺麗じゃないよ」
リリアーナ「汚れちゃったし……」
それを聞いてカイトは首を横にふる。
カイト「いや、何処も変わっていないさ……」
アリアナ&リリアーナ「……でも」
そうして俯き、怯えを見せる彼女らに、――小さくカイトは呟く。
カイト「……じゃあこうしよう、そんなに感じる必要のない罪を感じているならば、あえて――」
アリアナ&リリアーナ「?」
カイトはアリアナとリリアーナを跪かせて、その前でズボンを下ろす。
それによってかつて自分たちを愛してくれたカイトのモノが目の前に現れた。
カイト「君たちを俺が飽きて捨てるまで、君たちは玩具として俺に従う……」
アリアナ&リリアーナ「……」
アリアナとリリアーナは一瞬の逡巡もなくそのモノに口づけした。
アリアナ&リリアーナ「私たちは……、どんなになろうと、貴方に捨てられるまであなたのそばにいます……」
そうして、――決して失われることのない契約は成立した。
彼女らはカイトと仲良く寄り添って闇の向こうに消えてゆく。
カイト「今から街の掃除をする……、もう同じ不幸を広めるわけにはいかない。その準備も情報収集も初めている……」
アリアナ「そう、それは……」
リリアーナ「……あなたについていくわ」
三人はそして街の影へと姿を消した。
そして――、因果応報は起こったのである。