ファイアーエムブレム バッドエンド集 作:ヒステリア
グルニア南にあるオルベルン城。
その地下牢にコツコツと硬い足音が響く。
足音の主である黒色の鎧を着た兵は、最奥の檻の前に立つや冷たい声を放った。
「総督閣下がお呼びだ。立て!」
囚人は肩までかかった癖のある金髪をたなびかせながら顔を上げ、親の仇を見るような目で兵士を睨む。
彼女はユミナ。一年前までグルニア王国の王女だった少女だ。
双子の弟ユベロとともにアカネイア帝国軍に捕らわれ、一度はオグマに助けられて逃亡を図ったものの、無数の帝国兵を前にオグマは健闘空しく討ち取られ、ユミナはユベロとも引き離され、暗い地下牢に捕らわれている。
逃亡を図った罰として着るものは与えられず、首と両手に硬い枷をかけられて体を隠すこともできない状態で、ユミナは憎悪の目を向け続ける。
そんな“元王女”に兵はふっと見下すような笑みを向けたのち、鍵を差し込んで牢の扉を開ける。
そして首枷を外し、手枷はつけたまま、乱暴に彼女の腕を引っ張り上げた。
その衝撃にユミナの口から『きゃ』と悲鳴が漏れかけるものの、歯を食いしばって堪える。
――こんな人達に弱音なんて聞かせるもんですか!
城中を徘徊する兵と文官や使用人の視線に晒されながら全裸で引っ張り回されてしばらくして、衛兵二人が守る重厚な扉の前に連れてこられた。
「総督閣下、ご命令通りユミナ王女を連れてまいりました!」
兵が声を張り上げるものの、返事は返ってこない。
代わりに聞こえてきたのは――
「やめて! いやああああ――」
女の悲鳴とベッドが軋む音が漏れ、兵はやれやれと溜息をつく。
「人に呼びに行かせてる間に別の女とかよ。お盛んな総督様だぜ」
向こうに聞こえぬように呟きと冷笑を零し、扉を守る兵も苦笑を返す。彼らの笑みと物音、悲鳴が届く度に背筋が凍りつくほどの寒気を覚える。
しばらくして音が止み、兵は再度同じ言葉をかける。すると向こうから「入れ」と返事が返ってきた。
「失礼します――来い!」
兵に腕を引っ張られ、躊躇する間もなく部屋に入れられる。
その向こうには豪奢なベッドとその上に裸の男女が――
「いや……わたしのなか、知らないおじいさんに穢されちゃった……」
真っ赤な鮮血とドロドロした白液が垂れ出ている下半身を見て、女は絶望の涙を流す。そんな彼女の頬に平手が打たれた。
「アカネイアの大貴族にしてグルニア総督たる儂の情けを受けられるだけありがたく思わんか! 下賤な村娘如きが」
口調とは裏腹に、男は頬を打った手をさすりながら愉悦の笑みを浮かべる。頭頂部は禿げ上がっていて白い髭を蓄えており、彼女が言った通り祖父ほど離れた老人だ。
何より、この男の顔と声は忘れようにも忘れられない!
「ラング! その人になにをしたの!?」
「おお、ユミナ王女。遅かったではないか。いやな、王女を待ってる間、労役につかず歳を偽って祖母のスネを齧って遊び暮らしていた娘がいると聞いて、儂が直接説教してやろうと思って呼んだのだよ。それが通じたのか、これからは心を入れ替えて働くと言ってくれたから褒美に情けをかけてやったのだ」
そう言ってラングは馬鹿にするような笑みを浮かべて娘を見下ろす。
10代半ほどに見える、薄銀色の髪を下ろした純朴そうな娘で、遊び暮らしていたようには見えない。
ラング達の娘狩りから逃れるため、年齢を偽って祖母に匿われていただろう。その祖母も無事でいるかどうか……。
「ご苦労。褒美にその娘を明日まで好きにしてよい。その後は慰安婦として他の兵どもに貸し出す」
「はっ、ありがとうございます! さあ来い!」
「いや、離して!!」
汚れを拭うことも許されず、娘は裸体のまま腕を掴まれ外へ連れ出される。
それを止めることもできず、ユミナはラングを睨みつけ――
「一体、どこまで私たちの国の人達を虐めたら気が済むの? 私たちに何の恨みがあると言うのよ!?」
憤怒の形相と罵声を向ける元王女に対し、ラングは口を吊り上げて言った。
「ロレンスから聞いておらんか? この国の連中はマケドニアともども、ドルーアの竜どもに与して我々が住むアカネイア聖王国とその他の国を壊滅に追いやった。即座に皆殺しにあっても文句の言えんほどの大罪を犯した連中よ――それをアカネイアの奴隷として生かしてやるだけで済まそうというんだ。文句どころか感謝してもらってもいいぐらいだがな」
その言葉にユミナはぎりっと唇を噛み締める。
確かに何年か前からグルニア王国はドルーア帝国に加担し、アカネイア王国を含む各国に侵略したという。
その結果、グルニアは連合軍に敗れて解体し、アカネイア帝国の支配下に入った。そして今、総督として送り込まれたラングの圧制にさらされている。
確かに侵略された国の人達にとって恨んでも恨み足りないかもしれない。ユミナも自身とユベロを人質に差し出した父を恨んでるぐらいだ。
でも指揮を執った王や貴族はともかく、グルニアに暮らしてるだけの民達がここまでされる謂れはないじゃないか。
「しかし儂も鬼や悪魔ではない。言う通りにしていれば、再びアカネイアから独立させてやろうと思っておったのにのぅ」
「えっ――?」
ラングの口から漏れた意外な一言に、ユミナは驚愕と戸惑いの混じった声を返す。
そんな彼女にラングは淡々と続けた。
「地図もまともに見たことのない娘には理解できんかもしれんがな、グルニアはドルーア島を挟んでアカネイアから遠く離れておる。物資や人員の行き来にかかる手間と経費も半端ではない。グルニアの人間から物資を徴収しているのもそれが理由だ」
地図ぐらい見たことがあるし、ロレンスからユベルとともに教わったことがある。
グルニアは大陸最西端にあって、東のアカネイアとは真逆に位置する。しかも間にはドルーア島があって、通行の度にマケドニアの了解を取らねばならない始末だ。北のドルーアは蛮族がはびこっているし、マムクートの生き残りもいるかもしれず、食糧の補給すらまともにできないため軍の通行に不向きだ。
それを知っている故に、ラングの言い分にユミナは納得しかけた。
だが、それだけではグルニアから略奪する理由にはなっていない。
確かに最初の移動には膨大な手間と経費がかかったが、それらはハーディン皇帝から供出されたもので、マケドニアもグルニア平定のためと言えば快く移動許可を出してくれた。
しかもそれ以後はマケドニアから雇った竜騎士や天馬騎士による伝令を行き来させるぐらいで、物資や人員の移動はほとんど行われていない。
とどのつまり、結局はラングと兵達の私欲のためにグルニア中の物資や娘を徴用しているに過ぎない。
しかし、グルニアの独立を考えているのは嘘ではない。
今後を考えればやはり移動と補給の問題が出てくるし、ハーディンが自分に汚名を被せて切り捨てようとしている事も考えられる。
それになにより、“野望”を叶える絶好の
「お前が協力してくれれば、もう一度だけグルニアを独立させる機会を与えてやらんでもない」
「協力って……何よ?」
グルニアを独立させると聞き、ユミナは表情を緩めて尋ねる。さすがにここで反抗的な態度をとる真似を取るほど馬鹿じゃない。しかし、ラングの視線がギラリと光り、股間の剛直が膨らみを増したのを見て、思わず一歩後ずさる。
が、それより速くラングは手を伸ばし――
「それはな――王女である貴様が儂の子を孕む事だ!」
「いやあああっ!!」
ラングはおもむろに彼女に飛び掛かり、ベッドの上に押し倒す。
そしてあらかじめ備え付けていた鎖付きの枷を両手に取り付けた。
ラングはずっとこの機を狙っていた。元王女を自身の妃とし、『グルニア王』という身分を得る時を。
彼からしてみれば、ハーディンなどという王家と無縁の者が栄光あるアカネイアの王に就いている事が不愉快でしかなかった。
王に次ぐ『五大貴族』の一角であり、アカネイアがドルーアとグルニアに占領された時も苦汁を飲んで耐え忍び、反攻の機会を待ちながら国を守ってきた儂こそが新たな王に相応しい!(実際はドルーアに取り入って自領で圧政を敷いていただけなのだが、ラングは本気でそう考えていた)
そもそもニーナの心が自分に向いてない
それでも不満なら好みの女を集めて食い漁ればいい。
自分も他の貴族達もそうしてきた。
そんな事もできない男に命令されるのも不愉快だし、辺境に追いやられたのはもっと不満だった。
ならば、この辺境でくらい“王”を名乗ってもいいではないか。
好都合にもハーディンはグルニア平定のためなら『どんな事をしてもいい』とお墨付きをくれ、自身の子を孕ませるための王女もいる。
グルニア王族の血を残すという口実で王女を孕ませて妃にし、儂が事実上の『グルニア王』となるのだ。
「いやっ! やめて変態!!」
わずかほど見せた素直さはどこへやら、ユミナは身をよじり、悪漢から逃れようとする。が、硬い枷をかけられて腕を動かすこともできない。
「やはり体ばかりか胸も小さいのぉ。これから儂が丹念に揉んで刺激を与えてやらねばな」
イヤらしい言葉を吐きながら胸に手を這わせ、盛り上がった乳房をぐにぐにと揺さぶられる。
不快感のあまり全身に悪寒が走った。
更にラングはユミナの顎を掴み、髭に埋もれた口をすぼめながら顔を近づけてくる。
そして顎に差し伸べた手で強引に口を開かれ、白い髭に覆われた口を合わせられた。
「ちゅむっ――んんんむっ! でゅむむむむむっっ!」
ぬめりとした舌が侵入してきて、ユミナは涎と呻きを垂れ流しながら祖父ほどの男と舌を絡ませあう。
その間もユミナの小さな乳房はぐにぐに揉みしだかれていた。
「んんっ……そんなことしても、無理やり私と結婚しても王になんかなれないわよ。グルニアの王様はユベロがなるんだから」
舌を離した隙をついてラングから顔を離し、ユミナはそう口にする。アカネイア大陸の国々では王位継承は男子や男系が優先される。
アカネイア王に仕えていたラングもそれを知ってるはずだが――
「王族が抹殺されてもおかしくない今の状況でそんな理屈が通じると思うか? 貴様を妃にして王家の血統を守るという建前を立ててやれば、馬鹿な民どもも儂に感謝して王と認めるだろうよ」
「そんなバカな――んううっ!」
乳首を摘ままれ、言いかけた反論は苦悶の声に代わる。
「だが、確かに万が一の可能性もあるな。ユベロを処刑して、邪魔者を一人減らしてやるか」
「――待って! やめて!! ユベロを殺さないで!!」
弟の危機を感じ取った瞬間、ユミナは目を見開き、強く言い募る。
ラングは彼女の体に手を這わせたまま、口を吊り上げた。
「ではどうすればいいか、分かるな?」
「……わかったわ。私は好きにしていい。でもユベロには手を出さないで……お願い」
あの子がいなくなったら、本当にひとりになってしまう。
そんな思いで頼むユミナに……
「もちろんだとも。その代わり、儂が王になるために務めを果たしてもらうぞ」
言いながらラングはユミナのか細い脚を掴む。緊張と恐れで身体を固くする彼女に遠慮なく、掴んだ両脚を大きく拡げた。
「~~、やだ、見ないで」
王宮で暮らしていた頃、お付きの女官にしか見せたことがない泌部を自身らとグルニアを苦しめる怨敵に凝視され、ユミナは茹でだつほどの羞恥と悔しさを覚える。が、弟の顔が浮かんだ瞬間、拒絶の言葉を出せなくなった。
それを嘲笑いながら、ラングは無遠慮に毛も生えていない割れ目と赤面するユミナの顔を眺める。そして自身の指を突き入れ、つるんと撫でまわした。
「――やぁぁぁっ!!」
その刺激に思わず小さな叫びをあげ、割れ目からとろりと透明な液が溢れてくる。
「口とは裏腹に準備は出来ておるようだな。ではそろそろ王女様に“男との交わり”を教えてやろうかの」
ニヤリと口を吊り上げながら言うや、ラングは腰を上げ、股間からそそり勃ったものを彼女の入り口に近づける。
弟のとは形も大きさ全く違う“肉の棒”とそれを“どこに入れる”のかを察した瞬間、背筋が凍りつく管区を覚え――
「ま、まさか……やめて、やめなさい!」
「なあに、痛いのは最初だけだ。すぐに気持ちよくなる――んっ!」
「きゃああああああああっ!!!」
ラングが腰を突きだした直後、ブツリと下半身を守っていた膜が裂ける音とつんざくほどの叫びが響き渡る。
ラングは構わず、腰を振って自身のものを押し込んだ。
「いたいいたい、やめて――おまたが裂けて死んじゃう!!」
破瓜を破られた激痛に悶えるユミナに構わず、ラングは自身の腰と彼女の体を激しく揺り動かし、己のものを埋没させる。
「やあ――熱くてかたいのがおなかをズブズブって――んいひぃぃぃ!!」
腹の中の異物感と激痛と小さな快感に、ユミナは悲鳴のような声を上げる。が、貫かれた直後と比べれば、わずかに甘みが混じっているようにも聞こえた。
その合間もラングは間断なく
「やだっ――どうして、すごくいたいのに――はぁ――お腹がぼこぼこされてるのに――んいくっ――もっと、もっと奥をついて――」
痛みに慣れていくにつれ快楽を感じ、ユミナは自ら腰を振りながらラングのものを咥え込む。
ラングの巨棒はあっと言うほどの間もなくユミナの奥に達し、そこを何度も突きあげる。
「あぁ、いぃ――おくにかたいのがガンガン当たって、あつくてきもちい……おくが弾けちゃいそう」
「子供は快楽に正直だのぅ。さんざんよがりながら出した途端、泣き喚いたさっきの女とは大違いじゃ」
喘ぎ始めるユミナに応じ、ラングもラストスパートをかけるように激しく腰を打ち付け、彼女の子宮口に己のものを叩き込む。
「そろそろ子種を出してやるぞ。次期グルニア王となる子だ。しっかり孕めがいい!」
「ぅん――はらむ、はらむから、あなたの子種なかに出して、わたしももういきそぅ――んはあああああああっ!!」
勢いよく一番奥を貫いた瞬間、ユミナの中からも噴水のような潮が噴き出し、子宮に挿り込んだ巨棒から子種が噴き出る。
ラングは腰を振り、ユミナの中に子種を注ぎこみ、すぽんと巨棒を抜く。その拍子に精液と潮が混じった液が膣から漏れ出てきた。
「あぁ……わたしのなか、しろいのでいっぱい、ラングのこだね、そそがれちゃった」
だらしなく涎を垂らしながら、ユミナはべとべとに汚れた下半身を見る。
そんな彼女のもとにラングは汚れたままの逸物を近づけた。
「その口で綺麗にしろ。それも妃の務めだ」
「うん……」
ユミナは胡乱な目で自らを侵した巨棒を見上げ、躊躇なく咥えこみ、苦さに顔をしかめつつも飲み干していく。
そんな幼妃への褒美と言うように、ラングは彼女の頭を撫でるように手を添え、笑いながら囁いた。
「そうそう、お前の弟だがな。もうすでに処刑したぞ。集めた住民の前で泣き喚いていた所を首を落としてやってな」
「…………そう」
弟の死を聞き、わずかに体を揺らしながらも、ユミナはそれだけ返して逸物の掃除を再開する。
もうなにもかんがえたくない。かれにほうしすることだけかんがえればいい……。
その後、ラングはユミナを妃とする形でグルニア王に即位した。
唯一、恐れていたハーディンは
そして今、グルニアは名実ともに『ラングの王国』となった。
「はぁ、はぁ……ラングさま、もっと子種をちょうだい」
「ユミナもすっかり淫乱になりおったな。それ以上子種など貰っても仕方なかろうに」
玉座に座った夫の上にまたがったまま、ユミナは一心不乱に腰を振る。
もうすでに第一子を出産し、新たな子も宿しているにもかかわらず。
「いいのっ……子種を入れてもらったら双子が生まれるかもしれないから。一人ぼっちじゃさびしいから。何人でも何度でも産ませてください――あ、ああんっ」
自分とユベロのように離れ離れになっても、別の兄弟や姉妹と一緒にいられるように。
そう願いながら彼女が腰を落とした瞬間、また大量の子種汁がユミナの中に注がれた。