アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可 作:みなぽん
安達としまむら 二次創作
Side 島村 抱月
私の友人は人に慣れない山猫のようだ。名は安達 桜、最近はでるようになったが出会った頃は、いつも授業をサボっている。私と出会ったのは体育館のピロティの卓球台、膝を抱えて本を読む黒髪の彼女はどこか人を寄せ付けない冷たい印象に見えた。
私は彼女について多くを知らない。中華料理店でアルバイトをしている事、彼女のチャイナドレス姿を目当てに密かに男性客が店に行っていること、つまりそれほどの美少女であると言うことだ。母親と2人暮らしで親子の仲は完全に凍結状態であること。
私は人や物に執着しない性格のはずだった。今までもこれからも、だけどあの時、私は彼女に声をかけずにはいられなかった。
私の名は島村 抱月(ほうげつ)、高校になって染めた茶色い髪、ゆるふわ系の容姿のためか誰もが私に親しみを持って接してくる。私も適度な距離を置いて親しげな言葉を返す。でもそれは演劇のセリフのように空虚なものだ。
彼女との出会いも最初はそんな私の社交辞令から始まった。
しかし私に話しかけられたときに咲き初めた桜の花のようにほころんだ安達の顔に心惹かれて、それから友人関係を続けている。
友人関係?恋人関係?2人の関係は少しずつ親密になりながら1年が経過しようとしている。
私と彼女の中は自分でもよくわからない。だから私は彼女の話をしたいと思う。
授業が終わり、放課後になると、 安達は待ちかねたように私の隣にやってくる。
「どうしたかな?安達さんは」切り出しにくそうにもじもじしてい安達に私は声をかける。
「しまむら、今日一緒に帰っていい 」散歩をねだる子犬のような目で彼女が私に言う。
知り合って1年経つというのに、まだ私と話す時に彼女は緊張した顔で話してくるのだ 。
かすかに頬を赤らめてまるで好意を持った男性に純真な女子がするような反応を彼女はする。
私は彼女のこうした反応の奥にある気持ちを測りかねている。
間違いなく感じられる私への好意。 彼女の中で友人に抱く感情以上のかが大きな熱を帯びていることが日々感じられる。
その正体は一体何だろうか。 もしかしたら、 それは愛情というものなのかもしれない。 それは私にとって最も難解な感情だ。
同性においてそれはあり得るのか。
少なくとも私の 身近には日野 晶と永藤 妙子という実例がいる。
彼女たちの間では、実に自然にその恋愛感情と友情が同居した関係性が続いているようだ。2人が同じシャンプーの匂いをしている。
食堂で恋人同士のように密着し食事をシェアしている。そもそも一挙手一投足がお互いの存在を前提に成り立っているような空気が彼女たちにはある。そして端から見る限りではその関係はとても心地よいものに思える。
そして私は彼女たちの秘密を知っている。放課後の体育倉庫、永藤に唇を奪われる日野がいた。肉屋の娘で発育の良い永藤と小柄な日野は親子ほどの体格差がある。永藤に組敷かれての日野のスカートは大きく間繰り上げられパンティの中に指が入っていた。
まるで小動物のように日野は唇を奪われながら割れ目を弄ばれていた。
「あ、おい!永藤、お前、時と場所をわきまえろよ」「ごめん、日野が欲しくなっちゃって、だってこないだお泊まりの時に生理でできなかったし、、」抵抗しているようで日野も永藤の発育の胸に顔を埋めて抱きついていた。日野の押し殺した喘ぎ声が
体育倉庫に低く響いた。日頃よく知っている友人同士の性行為は妙にに生々しく感じられた。なぜその場を離れなかったのかわからない。ただ黙って私は彼女たちの交わりを眺めていた。お互いを渇望するように唇を絡めて、お互いの割れ目を指で触りあって、、私はその姿に鼓動が速くなった。立ち去ることも声をかけることもできずにその姿を見つめ続けていた。
安達も私とそのような関係になることを望んでいるのだろうか。 もし仮にそうした感情を持っているとして、彼女は私を責めたいと思っているのだろうか?私から責められたいと思ってるんだろうか?そんなことをふと思う。
そして実際に彼女が私に求めてきたときに私はどう答えるのだろうか。
「ねえ、島村、、大丈夫、、」どうやら私は僅かの間、無反応でいたらしい。あまりに待たせるのは可哀想なので
「うん、、あ、そうだね、じゃあ一緒に帰ろうか」と私は安達に答えた。
彼女が嬉しそうな顔をする。校門を出てしばらくすると安達が切り出す
「しまむらの手を握ってもいいかな。 」時に安達は初な男の子のようで面白い。
私と安達の約束 「手を握る時には一言かけてね」
そんな約束を彼女は律儀に守っている
「足立さんは私の手を握りたいのですね。」私が芝居がかっていう。私は照れるとそういう話し方になってしまう。
面と向かって聞くと彼女は真っ赤になってうつむいてしまう。あきらめるかなと思ったけど、それでも 小さな声で「頑張るぞー」と可愛くつぶやく。自分で勇気を振り絞っているのか。 安達のそういうところがとてもかわいい
そして「うん、島村と手を握りたい」とはっきり言った。
彼女は私の手を握る。 彼女の温かい手の温もりが私の手のひらに重なる。 彼女の手が汗ばんで震えている。まるで彼女の 緊張が伝わってくるかのようだ。 彼女は私の手を握りながらドキドキしている。
私も何故か、安達の手を握ると、心臓が少し 鼓動が早まるのだ。
そしてゲームセンターに立ち寄ったり、新しくできたケーキ屋さんにいき、たわいもない時間を過ごすのだ。
放課後の 時間は短い。お別れの時間は、すぐにやってくる足立は寂しそうな顔で私に 向き合った。
「じゃあ。 安達また明日、」私は彼女と別れる。 しばらく歩いて後ろを振り返る。
彼女は別れたその場でずっと私を見送っている彼女にとって私の存在とは何なのだろうか。
見えなくなるまで私を見送る彼女の心の中にある感情は何なんだろうか。
私には最近。気になってしょうがないものができたようだ。
安達との日々は、 いつも。 同じ周回軌道を描くようで、 それでいて、着実に小さな変化が生まれている。
私はその軌道を大きく軌道修正したくなる。そうしたときに私たちの関係に何が生まれるだろうか?
今日も彼女と放課後を過ごした。そして夕暮れのベンチで 二人、日が暮れるまで話をした。 二人の間に流れるくすぐったいような感情。
私までそんな気持ちになるのは彼女がばら色に頬を染めて 一生懸命私に話してくれるからだ。
普段クラスメートとも打ち解けることなく、孤独でいる彼女が私といる時だけは嬉しそうに話すのだ。
「安達、ずいぶん話ができるようになったね。」
「うん、しまむらだから 、、、でもちょっと緊張してドキドキするけど。」私は彼女に意地悪をしてあげたくなってしまった。
「安達って私のことどう思ってるの? 、、例えば好きとか、普通とか、、」
私は彼女に聞いた。彼女の反応が見たかったのだ。効果はてきめん、顔を真っ赤にしてためらっている。
「ねえ、安達、私は今、安達と話していてドキドキしてるんだけどなぁ、確かめてみる?」
私は安達の手首を握って、 私の胸に押し付けた。胸の感触が分かるほど強く、!
その瞬間の安達の緊張した顔、手の震え 私はその安達の変化にゾクゾクした。
「島村、、、」切なげに見つめる彼女の胸に私も手を当てた。彼女の胸は小さな生き物のようにトクトクと鼓動をうっていた。
私は彼女の胸をもんだ奥に張りを隠したある柔らかい感触。私よりちょっと小さいかな。
「安達ももっとしっかり確かめてよ、、」彼女の手のひらの上から私の手のひらを重ねて私の胸にぐりぐりと押し付けた。
彼女はゴクリと生唾を飲む私の胸をもんだ。ブラジャーの上からしきりに乳首を探しているのがわかる。
私はすでに安達の乳首を探り出し人差し指でクリクリと刺激をしていた。
夕暮れの公園の黄昏時の闇に紛れて私たちはお互いの鼓動を感じながら体の1部を
触り続けた。安達は緊張と興奮でなんとも表現しがたい顔をしている。美人の変顔は見ているだけで面白い。
「あははは、安達ったら、お互いの心臓の鼓動を確かめあうの、面白いね。」
私は指先で彼女の制服のボタンを一つ外した。
そしてその隙間から指を差し入れてブラジャーの下をくぐらせるように彼女の乳首を直に触った。
「しまむら、、あ、、、、、あ、、、、、や、、、あ、、、」
彼女の恥じらう声。 愛らしい。 私は安達の反応を見る。
安達が私の手を振り払うならば、 それは、 安達の中にある心の正体は永藤と日野のようなものとは違う。
しかしもし彼女が拒まなければ 、、。私は強い好奇心に駆られていた。私の一挙手一投足に揺れ動く安達が面白かった
安達の乳房の乳首を探りだし指でつまみあげた。
ぴったりと体を密着させれば、 周りの人達からは女子校生が親しげに話しているだけにしか見えないだろう。
まるで電車の痴漢行為のように私は安達の乳首を触った。 柔らかい女の子の体を触るのは同性であっても楽しいものだ。
安達は小さな小鳥のように震えながら、 必死に私のされるがままにしている。
そして、 私の胸の上に置かれた安達の手も痛いぐらいに私の乳房を握りしめていた。
「あ、あのしまむら、私も 、、。」安達が桜色の唇で私の耳元で囁いた。 あの時の彼女は絶対にエロい顔をしていた。
だから私は不意に踏み込んでしまったんだ。ちょっとしたいたずらで終わらせるはずが、その先に私たちは踏み込んだ。
「安達さんも私の鼓動をもっと身近に感じたいわけですか、、いいでしょう」
私はわざとおどけて自分の制服のボタンを外し、彼女の指を私のブラジャーの下に導いた。
まさか自分が他人に乳房を触らせる日が来るとは、そしてそれが同性のクラスメイトであろうとは私自身も想像していなかった。
私の胸に触れた瞬間、安達の手のひらがビクンと震えた。そしてまるで壊れ物でも触るかのように私の胸を触る。
「ねぇ安達、そんなにソフトに触るの?どうして?私の胸触るの、気持ち悪いの?」
「そ、そんなこと絶対ない、すごく嬉しくて 、島村の方から触らせてくれるなんて、幸せで、、緊張しちゃって。」
この友人にとって私の体はどれほど価値のあるものなのだろうか、どこにでもいる17歳の女の肉体に過ぎないのに。
「安達はあまり考えすぎなところがあるね、遠慮なく触りなよ、どうせ女の子同士だし、ちょっとしたじゃれあいと言うことで、安達が触らなくても私はいっぱい安達を触っちゃうよ。」私は 安達の乳首をつまみ上げた。
「島村、やん!ああ、、、あ、、、ぃぃ、、、ぅぅくぅ」安達が可愛い声をあげた。
そして安達も私の 積極的なアプローチに勇気を得たのか、私の乳首を優しく触り始めた。
それは本当に優しい触り体だった。触るということで愛情が伝わるというのは、今までは半信半疑だったけど、今日の安達それで私は分かった。
彼女は私をまるで宝物か何かのように思っている。その指はどこまでも優しく、そして彼女の青みを帯びた瞳は、私の表情の変化を一瞬たりとも見逃すまいと私を見つめている。
私は、多分その時、安達に性的に感じている顔を見せた。 島村抱月の女の顔を始めて見た人間は安達 桜だ。
それは今までの関係性を1歩も二歩も踏み越える行為に思えた。
「安達の指、気持ちいいね。 もっとさわりっこしようよ安達、もっといいんだよ思いっきり触っても、、」
「島村の身体、、乱暴に触ったら壊れてしまいそうで、、」
「安達のバカ、あなたと同じ程度にはじょうぶだよ、、きっとね」
私と安達は公園の暗闇の中で、 体を密着させて。 通行人たちに気づかれないようにお互いの乳首を触りあった 。
私の パンティの下の大事な部分は熱く濡れていた。 まるで腹部に 小さな熱の塊ができたみたいに、 私の中から何かが溢れてくるものがある。直接に触っているわけではないのにお、互いに胸を触りあっているだけだというのに、、これがもし自分だけならばちょっと悔しい。
安達のパンティの下はどうなっているだろうか。 私は、 興味を我慢しきれなかった。
「ねえ安達はさっきからすごく気持ちよさそうな顔してるけど、もしかして身体熱くない?確認させてもらってもいいよね。」
「そ、それはダメ、、絶対ダメ、、、ダメなんだ。」
「どうして?どうして?いいじゃない!」
安達を私はぎゅっと抱き寄せて彼女のスカートの間に 指を入れた。
おそらくパンティの柔らかな布地の感触を想定していた私は、 スカートの奥に あった感触に意表をつかれた。
彼女の下着は既にグッチョリと濡れて、 まるでお漏らしをした様になっていた。
そのぬるぬるした感触からそれはお漏らしではないことが分かる。 彼女は私の乳首を触りながら興奮していたのだ。
「安達、濡れてるね。可愛い、、」私は小さく彼女の耳元で囁いた。
「あ、、やだ、、島村 ごめん」
「安達は性的な意味で私の事が好きなんだ、体が目当て?安達は私にどんなことをさせたいと思っているの、」
「島村が好き、でも私の好きはそんなんじゃない。 」
彼女はまるで尋問されて罪の意識に苛まれるかのように。目に涙を浮かべた。
その安達の姿に私はゾクゾクしてきた。 私は彼女の罪の証を探すように彼女の膣の中に軽く指を入れた。
そしてぬちゅぬちゅと音を立てさせた。
「嘘つき!これは何、安達のこれは何?」
彼女の耳元で明確に区切るように私は言った。
安達に体が まるで肉食獣に発見された小動物のようにびくりと震えた。
そしてその瞬間、私は彼女のパンティの隙間から指を入れ熱く潤った割れ目に中指をいれた。そして親指でクリトリスを探りあてる。
私は愛液で滑る彼女のクリトリスを指でクリクリと押しつぶした。
私はあまりオナニーをする方ではないがおそらく安達もここが気持ちいいはずだ。
「しまむら!いや!もう、これ以上は、。」彼女が珍しく強い意志で私の手から逃れようとした。
いつもは子犬のように擦り寄ってくるくせに、逃げようとした彼女に少し腹が立った。
「安達、今ここから、逃げたら、私 は安達と絶交するからね。 」獲物を仕留める猟師の気持ちだった
私の知る安達であればこう言っておけば絶対逃げないだろう 。案の定、彼女は諦めたように私のオモチャになった。
「安達もうちょっと足を開きなよ、触りにくいから 」
「他の人に見られちゃう、、」公園に行き交う人に怯えながら言われるがままに安達が足を開いた。
偶然近くを通りすぎたおじさんが、ギクシャクした様子で私たちに振り向いたのは彼女のスカートからむき出しになった白い内股を見たからだろう。
安達の 乳房を触りスカートの中に手を入れた。周囲から見えないように服の中に手を差し入れての行為であるが、性的行為をしていると気がついてみればまる分かりだろう。私はまるで痴漢のように安達を追い詰めていた
「島村!!や、、あ゛、、それ以上はダメダメダメ!」
彼女の膝がギュッと閉じられた私の手のひらを挟むように、 私は彼女が絶頂が近いことを直感した。
「イク?いいよ、イキなよ安達、」
クリトリスをいじりながら指の挿入のスピードを早めた。
安達は私の制服の片袖を噛み締めながら必死に声が出るのをこらえていた。
「んん、あ゛あ゛、、、、イ、、。イク!、、」
安達が体を硬直させ、その後でぐったりと弛緩した。安達の膣が私の指を締め付けた、きゅんきゅん閉まる肉の穴、男たちの生殖器にとっては気持ちいい穴に違いないだろう。そして彼女の中に白濁した精液を吐き出したいと思うだろう。
しかし女性である私からは何かが出るわけではない。ただ私の下腹部も切なく疼き、小さな絶頂を迎えていた。
その日、安達は無言で私と別れた、俯いたままで走り去った彼女が泣いていたのか、怒っていたのか、恥じらっていたのか
それは私にはわからない。私の指に安達の少女らしい香りだけが残った。
Side 安達 桜
「島村とシテしまった、、。」私は一人ベットで悶えていた。嬉しい!友人以上の微妙なループを描きながら決定的に交わる事はなかった島村との関係が大きく進んだのだ。
「
その事実は、暗闇の中で熱を持った耳に何度も反芻された。シーツの海でもがくように身をよじりながら、私は枕に顔を押し付ける。頬が熱い。身体の芯にまだ残る、異物とも快感ともつかない鈍い感覚が、波のように押し寄せては引いていく。
嬉しい。壊れそうなほど嬉しい。
ずっと、ずっと求めていたものが、あまりにもあっけなく、そして圧倒的な現実として目の前に現れたから。あの頃はただ、体育館のピロティで膝を抱えていることしかできなかった私が、あの島村抱月と、肌を重ねるなんて。
「がんばるぞー……」
口をついて出た言葉は、情けないほど震えていて、でも確かに私の意思だった。ニヤつきそうになるのを必死に堪えながら、私は自身の左手を見つめる。昨夜、彼女の熱を感じ取り、彼女の内部を侵食した指先。まだ微かに残るかもしれない彼女の香りを確かめるように、ゆっくりと顔に近づける。
石鹸の匂い。そして、もっと甘く、深淵のような匂い。
同性の私たちには、将来とか、社会的な結びつきとか、そういう保障は何一つ約束されていない。ただ、この手と手が触れ合うことだけが、私たちを繋ぎ止める唯一の現実だ。昨日の公園のベンチで交わした行為は、間違いなく私たちの世界を再定義した。
怖い。
もし、これが彼女にとってただの「ちょっとしたじゃれあい」でしかなかったら? 彼女のあの芝居がかった口調で、「面白いね」なんて笑い飛ばされてしまったら?
けれど、あの瞬間の彼女の瞳を思い出す。夕闇に溶け込みそうな、けれど異様な熱を帯びたあの瞳。私の反応を逐一観察し、私が快楽に溺れていく様を楽しむかのように細められた目。あれは、彼女が普段見せている虚飾の顔ではない。もっと剥き出しの、本能的な女の顔だった。
「安達のバカ、あなたと同じ程度にはじょうぶだよ……」
その言葉が、耳の奥で響く。彼女は私を壊れ物のように扱うことを拒んだ。乱暴に触れられることを望んだわけじゃない。ただ、私が彼女にとって特別な存在でありたいと願うなら、彼女と対等な土俵に立たなければならないのだ。
翌日の学校。授業が終わるや否や、私は弾かれたように教室を出た。いつものようにピロティに行くつもりだったのに、足は自然と島村の教室へと向いてしまう。
廊下の角で、彼女を見つけた。
友人たちに囲まれて笑っている。その笑顔は完璧に調整された社交辞令だと知っている。私に向ける顔とは違う。そう思うと、胸の奥がチリチリと焼けるように痛んだ。
「あ、安達さん」
彼女が私に気づく。周りの友人たちの視線が一斉に私に向く。無視して島村の手を引っ張り出したい衝動に駆られるが、私は必死に自分を抑え込んだ。
「しまむら……帰る?」
私の声は裏返らなかっただろうか。彼女は一瞬だけ目を細め、それからいつもの柔らかな笑みを浮かべた。
「うん、そうだね。一緒に帰ろっか」
並んで歩く校庭の桜並木。まだ蕾の硬い枝が、冷たい風に揺れている。昨夜の公園とは違う、白日の下の私たち。手は触れていないけれど、昨日よりもずっと近くに彼女を感じる。
「ねえ、安達」
ふいに彼女が足を止めた。私は立ち止まり、彼女の方を向く。逆光の中で彼女の表情はよく見えない。
「ん?」
「昨日のことなんだけどさ……」
心臓が早鐘を打つ。来た。否定される瞬間が。あるいは、忘れてくれと言われる瞬間が。
「あれは、秘密ね」
彼女は人差し指を唇に当てて、悪戯っぽく笑った。その仕草は可愛らしくて、でもどこか挑発的で。
「うん……秘密」
私たちは見つめ合い、そしてどちらからともなく歩き出した。
秘密。二人だけの共有物。それは私たちがただの友人ではないと証明する、確かな楔だ。同性である私たちの関係は、誰かに理解されることを求めていない。ただこの熱が、この歪でどうしようもない感情が、私たちの中で燃え続けることだけを願っている。
私はそっと、彼女の制服の袖を掴んだ。彼女は何も言わず、ただ歩調を緩めて私に合わせてくれた。
その温もりが、今は何よりも愛おしかった。
「ねえ、しまむら。……私の家、こない?」
口に出した瞬間、心臓が喉から飛び出しそうになった。校門を少し過ぎた桜並木の下で、私は立ち止まり、震える声で切り出した。
島村は驚いたように目を丸くし、それからゆっくりと口角を上げた。夕暮れのオレンジ色の光が、彼女の染めた栗色の髪を輝かせている。その美しさに、また息が詰まる。
「安達の家? いいよ、行きたいな」
あっさりと許可が出たことに拍子抜けしつつ、私は胸の内で小さくガッツポーズをした。昨夜の公園での出来事が私たちの間に見えない糸を張り巡らせたのは間違いない。でも、家に呼ぶなんて、私も大胆になったものだ。母さんは今日も遅い。私たちの世界は、誰にも邪魔されない。
駅からバスに揺られ、私の家の最寄りバス停までの道のりは、いつもよりもずっと短く感じられた。隣を歩く島村は、何気ない話をしながらも、時折、私の方をちらりと盗み見るような視線を送ってくる。その視線には、昨夜と同じような、値踏みするような熱が混じっていた。
「ここだよ」
鍵を開け、玄関に招き入れる。生活感の薄い冷たい空気が漂う家。島村は興味深そうに廊下を見渡していたが、やがて私の背中に視線を戻した。
「お母さんは?」
「仕事。遅くなるって」
「そっか」
それだけの会話で、空気の密度が変わったのが分かった。リビングを通り過ぎ、私の部屋へと向かう。ドアを開けると、いつもの無機質な空間が広がる。ベッドと机、それから少ない本。そこに島村が足を踏み入れた途端、部屋全体が鮮やかに色づいたような気がした。
「座って」とすすめると、島村はベッドの端に腰を下ろした。スプリングがきしむ微かな音。私は彼女の向かい側、椅子に座るべきか迷い、結局彼女の隣には並ばず、少し離れた床に座り込んだ。
昨夜の公園のベンチとは違う。ここは密室だ。外の世界から隔絶された、私たちだけの領域。壁一枚隔てた向こうには誰もいない。私たちは完全に孤立している。
沈黙が落ちる。部屋の中には、私たちの呼吸音だけが響いているようだった。
怖気付いていた。
私が彼女を呼んだのは、もっと彼女のことを知りたいからだ。もっと近づきたいからだ。昨夜の熱い指先の感触を、もう一度確かめたいからだ。でも、いざ二人きりになると、身体が竦んで動けない。昨夜は勢いと暗闇に紛れてできたこと。
今は明るすぎる照明の下で、彼女の美しい顔をまともに見つめることすらできない。
私は膝を抱え、視線を床に落とした。心臓がうるさいくらいに鳴っている。島村に聞こえてしまうのではないかと不安になるほどに。
「安達」
ふいに名前を呼ばれて、肩が跳ねた。顔を上げると、すぐ目の前に島村の顔があった。
「ひゃっ……!」
いつの間にか床に座っていたはずの彼女が、私の顔を覗き込むように身を乗り出していた。栗色の髪がさらりと揺れる。近い。シャンプーの香りが鼻孔をくすぐる。
「どうしたの? 私の家に呼んでおいて、そんなに固まっちゃって」
彼女の指先が、私の頬に触れた。冷たい指先ではない。昨日と同じ、少しだけ熱を帯びた指先。
「あ、えっと……」
言葉が上手く出てこない。私はただ、彼女の瞳に吸い込まれそうになっていた。彼女の瞳は、夕暮れの空のような色をしている。そこには明確な意志と、隠しきれない欲求が混在していた。
「安達はさ、私に何をしてほしかったの?」
島村は意地悪く微笑みながら、私の耳元に唇を寄せた。吐息が耳にかかり、背筋に震えが走る。
「昨日の続き? それとも……もっと?」
「もっと……」と彼女が囁いた瞬間、私の身体の中で何かが弾けた。恐怖と期待が混ざり合ったカクテルのような感覚。
「わかんない……」正直に答えるしかなかった。「でも……しまむらと一緒にいたくて……」
「一緒にいるだけ?」
彼女の手が、私の肩から鎖骨へと滑り落ちる。制服のブレザー越しでも、その手の熱さが伝わってくるようだった。
「安達は可愛いね。自分から誘っておいて、そんな怯えた顔しちゃって」
彼女はくすりと笑うと、私の顎を持ち上げ、無理やり視線を合わせさせた。
「私がどうしてほしいか、教えてあげようか?」
拒否する間も与えられず、彼女の唇が私の唇に重なった。
柔らかい。昨夜は触れ合っただけだった唇が、今は確かに重なり合っている。頭が真っ白になる。彼女のキスは容赦がなかった。唇を舐められ、強引に口を割り開かれる。彼女の舌が私の口腔を侵食し、翻弄する。息をするのも忘れ、ただ彼女の与える快感に溺れていく。
「んっ……ふぅ……」
酸素を求めて唇を離すと、銀色の糸が私たちの間で引いた。彼女は私をじっと見つめながら、濡れた唇を指で拭った。その姿があまりにも淫靡で、私は顔から火が出そうだった。
「ねえ安達。ここ、昨日は触らせてくれなかったよね?」
彼女の手が私のブレザーのボタンにかけられた。カチャリという小さな音と共に、一つ目のボタンが外される。
「あ……!」
私は反射的に彼女の手を掴んだ。でもそれは拒絶ではなく、あまりの展開に耐えきれずに出た反応だった。
「ダメ?」
彼女は私の手の上から自分の手を重ね、優しく、しかし力強く私の手を退けた。二つ目、三つ目とボタンが外されていく。襟元が開き、白いブラウスが露わになる。
「ダメじゃないけど……恥ずかしい……」
「何言ってるの。昨日はあんなに濡らしてたくせに」
耳元で囁かれた言葉に、身体が熱くなるのが分かった。
彼女は私の反応を楽しんでいる。私の羞恥も、混乱も、すべて彼女のおもちゃなのだ。
「安達のこと、もっと知りたいな。全部」
彼女はそう言うと、私のブラウスのボタンにも手をかけた。私はもう抵抗できなかった。彼女が望むなら、彼女になら、私のすべてを明け渡してもいい。そう思い始めていた。
ブラウスがはだけ、下着姿になる。明るい部屋の中で晒される恥ずかしさに目を閉じると、彼女の唇が首筋に触れた。
「んっ……」
唇が鎖骨へ、そして胸元へと降りていく。ブラジャーの上から乳房を包み込むように揉まれ、乳首のあたりを指でなぞられる。昨日の公園での刺激とは比べものにならないほどの快感が駆け抜ける。
「しまむら……あぁっ……」
「ここ、敏感だね」
彼女はブラジャーのカップをずらし、直接乳首に触れた。冷たい空気に触れた乳首がすぐに硬くなり、彼女の指先で転がされる。
「ひゃぅっ!あっ……んんっ……」
彼女の手つきは大胆で、かつ繊細だった。強く摘んでは優しく撫でる。そのアンバランスな刺激に頭がおかしくなりそうだ。
「可愛い声」
彼女は満足そうに微笑むと、今度は反対側の乳首を口に含んだ。温かい口腔に包まれ、舌で転がされる感覚に腰が浮く。
「あっ!あぁっ……しまむらっ……!」
私はシーツを掴み、背中を反らせた。快感の波が次々と押し寄せてくる。思考能力が溶かされていく。ただ彼女に愛されたいという本能だけが残る。
彼女の手がさらに下へと伸びる。スカートの裾から滑り込み、太腿を撫で上げる指先。その指が昨日触れた場所へと近づいてくるのが分かった。
「昨日みたいに、濡らしてくれる?」
彼女は私の耳元で囁くと、下着の上から割れ目をなぞった。
「んくっ……!」
すでに湿り気を帯びていたそこは、彼女の指先を受け入れるようにすぐに反応してしまう。
「あぁ……やっぱり」
彼女は下着の中に指を滑り込ませた。直に触れる指先。熱い液体が溢れ出し、彼女の指を濡らす。
「すごいね、安達。こんなにして」
恥ずかしさで死にそうだったけれど、彼女の指が動くたびに声が漏れてしまう。彼女は私の一番敏感な場所を見つけ出し、執拗に攻め立てた。
「あっ!あっ!しまむらっ!そこっ……!」
「ここ? ここがいいの?」
「んんっ!んぁっ!……好きっ……しまむら好きっ……!」
私はもう何を言っているのか分からなかった。ただ彼女を求め、彼女に愛されることだけを叫んでいた。
彼女は私のすべてを掌握していた。恐怖で震えていた私を、快楽という名の甘い毒で支配していく。私は逃げられない。いや、逃げたくないのだ。彼女という深淵に落ちていくことこそが、私の望みなのだから。
「私も安達が好きだよ」
彼女は優しく微笑みながら、さらに深く私を突き上げた。その笑顔と快感に私は抗うことなく身を委ねた。私たちの関係はもう後戻りできない場所まで来ているのだと実感しながら。
Side 島村 抱月
雨上がりのコンクリートから立ち昇る蒸し暑い空気の中で、私は奇妙な男に声をかけられた。
夏休みも終盤に差し掛かり、昼過ぎの日差しはまだ鋭い。安達の家から帰る途中、駅前の商店街を抜けて住宅街に入った辺りで、その男は唐突に私の前に現れた。
「島村抱月ちゃん……だよね?」
彼は私を見つめる目を細め、粘つくような笑みを浮かべた。三十歳前後だろうか。清潔感はない。よれたTシャツに褪せたデニム。
しかし何より異様だったのは、その瞳に宿るぎらついた光だ。まるで自分だけが世界の真実を知っているとでも言いたげな、歪んだ優越感。
「アニメ世界に侵入できるチート能力者なんだよ、俺」
第一声がそれだった。私は思わず足を止め、彼を凝視してしまった。頭のネジが飛んでいるのか、それともイタズラ好きの変質者か。どちらにせよ関わりたくない種類の人間だ。
「はあ……? 失礼します」と足を速めた。無視するのが一番だ。この手の人間は反応を見て楽しむタイプだ。私は知っている。けれど男は軽い足取りで私の隣に並んできた。
「いやいや、待ってよ。君たちの関係、面白いよねえ。安達桜ちゃんといい感じでしょ? でもさ、まだ決定打がないんだよね。中途半端なままじゃ、彼女いつか離れていっちゃうかもよ?」
足が止まりそうになった。男の言葉が、私の胸の奥の不安的な部分を的確に抉ったからだ。安達と私の関係は確かに進んだ。肉体の境界線はとうに越えている。しかし、それは私が彼女を愛しているからなのか、それともただの好奇心と支配欲なのか、私自身にもまだ判然としない。安達の重たい好意に押し潰されそうになる一方で、彼女がいつか私に飽きて離れていく恐怖もどこかで抱いている。
「……何が言いたいの」私は前を向いたまま訊いた。
「俺とセックスすれば、安達ちゃんを一生縛りつける力をお前に与えてやるよ」
街の雑踏の音が遠のいた。背筋が凍りつくような、それでいて耳の奥にへばりつくような甘い囁き。悪魔の誘惑とはかくも直接的で、かくも魅力的な響きを持つものだろうか。
「は? 何それ……気持ち悪い」
言葉では拒絶した。当然だ。目の前の男は不細工で不潔で、私の好みの対極にある。それに私は安達とだってまだ経験がない(指での行為はあれど)。そんな相手とするわけがない。
なのに。
私の足は、駅とは逆方向へと向かっていた。
男がニヤニヤしながら先行し、私がその背中を追うような形だ。まるで糸で操られている人形のように、あるいは自分の意思で破滅へと歩んでいるかのように。
ホテルはすぐ近くにあった。ラブホテル特有の派手な看板と、濃厚な芳香剤の匂い。薄暗い廊下を歩く足音が自分のものとは思えない。男が部屋のカードキーを読み取らせ、ドアを開けた。
「さあ、入って」
促されるまま、私は部屋に足を踏み入れた。重たいドアが背後で閉まる音に、ようやく私の理性が目を覚ましたような気がした。
何をしているの、私は。
清潔感のないベッド、鏡張りの天井、隙間なく流れるポルノ映画のようなBGM。ここは安達と過ごしたあの放課後の公園や、彼女の薄暗い部屋とは似ても似つかない。安達がもし見たらどんな顔をするだろう。あの人見知りで、私に執着する彼女が。
「安達ちゃんを縛りつけたいんだろ? だったら早く服脱いでよ」
男はすでにTシャツを脱ぎ捨て、ズボンのベルトに手をかけていた。
薄っぺらい胸板と突き出した下腹。反吐が出るほど醜悪だ。しかし、「縛りつける」という言葉だけが私の脳内で反響していた。
安達を一生自分のものにする力。
それはつまり、彼女を絶対に逃がさないための鎖だ。あの愛おしい山猫のような少女を、完全に私だけの檻に閉じ込めるための。
「……安達は、私がいなきゃダメになる」
私は独り言のように呟きながら、制服のリボンに手をかけた。指先が震えている。これは恐怖なのか、それとも興奮なのか。自分でもわからない。
ブラウスのボタンを外していく動作はひどく緩慢で、まるで悪夢の中でもがいているようだった。ブラジャーだけになった私を見て、男が下卑た笑い声を上げる。
「いい体してんねえ。安達ちゃんも好きだろうなあ」
その言葉に、カッとなった。安達に触れる資格なんてこの男にはない。安達の柔らかい肌も、熱っぽい吐息も、潤んだ瞳も、全部私だけのものだ。
「何も知らないくせに……」
私は男をベッドに押し倒した。男が驚く間もなく、私は彼の上に跨る。この逆転劇に男が目を丸くし、それから嬉しそうに笑った。
「おっ、やる気出てきたねえ」
ズボンと下着を引き抜くと、男の欲望がすでに猛っていた。醜く赤黒い男根。生理的な嫌悪感がこみ上げるが、私はそれを無理やりねじ伏せた。これは儀式なのだ。安達を手に入れるための、血塗られた契約。
「安達……」
私は男の物を手で掴んだ。熱くて硬い異物感。安達の指はもっと細くて優しかった。私の体の中を探るあの震える指先とは全然違う。
「安達を……私のものにするために……」
私は自分の下着を横にずらし、その異物を自分の入り口に当てがった。すでに濡れてなどいない。ただ乾いた痛みを予感させるだけの接触。
「いいぞ、その意気だ。さあ入れろよ」
男の手が私の腰を掴む。その手は無骨で爪が汚い。安達の手じゃない。安達の手ならもっと丁寧に、私の反応を見ながら触れてくるはずだ。
「ああっ……!」
私は腰を落とした。裂けるような痛みが下腹を駆け抜ける。粘膜をこじ開けられ、異物がねじ込まれる感覚。涙が出そうだった。これは快楽じゃない。ただの暴力だ。
「きついなあ……でもいい締まりだ」
男が下から腰を揺すり上げる。突き上げられるたびに内臓がかき回されるようで、息が詰まる。天井の鏡に映る自分を見た。眉間に皺を寄せ、口元を歪め、見知らぬ男に貫かれている浅ましい女。
「安達……ごめん……」
私は誰に謝っているのだろう。安達に? それとも汚されていく自分に?
男のピストン運動が激しさを増す。机が軋み、壁が揺れる音。荒い息遣いと水音が部屋中に響く。私の体は反応しない。ただの肉の穴として使われている屈辱と、犯される痛みだけがある。
「はあっ……ああっ……!」
それでも声だけは漏れてしまう。痛みに耐えるためか、それともこの行為が孕む背徳感に狂わされているのか。
「安達……安達……」
私は彼女の名前を呼び続けた。彼女の顔を思い浮かべるしか、この地獄を耐え抜く方法がなかったからだ。あの日、夕暮れの公園で見せた彼女の切ない表情。私の胸に手を当てて震えていた彼女の瞳。
もし彼女がこれを見ていたら?
その想像だけで、不意に体の中で何かが弾けた。痛みの中に混じるようにして、痺れるような快感のかけらが散らばる。私は裏切りの代償として、歪んだ快楽を受け入れ始めていたのだ。
「いくぞ……!」
男が短く叫び、私の中に放出した。ドクドクと脈打つ感触。汚濁された感覚。私は呆然と天井を見上げたまま、侵入してきた精液の熱さを子宮の奥で感じていた。
これでいいのだろうか。
これで安達は永遠に私から離れられなくなるのだろうか。
男は満足げに息を吐きながら私の上から退いた。汚れた体がシーツに沈む。涙が頬を伝って枕に落ちた。
私はスマホを取り出し、震える指で安達へのメールを打った。
『ごめんね』
それだけ送って画面を閉じた。外はまだ明るい夏の日差しだというのに、私の心はどんよりと曇り始めていた。
「ふん、外面だけのサイコ女め!俺なんて眼中にないって感じだな。こんなお義理のセックスじゃ満足しないぜ。完全にメスにしてやる」
男――円光雄は、私の体を離すどころか、不敵な笑みを浮かべて私の体を反転させた。シーツに押し付けられた頬が冷たい。四つん這いにさせられた私の背中に、男の熱く湿った体温が被さってくる。
「なにを……っ! 離して!」
抵抗しようと腕に力を込めたが、男の手は万力のように私の腰を固定して離さない。さっきまでの惨めな挿入とは空気が変わった。彼は私をただの穴として扱うのをやめ、まるで獲物を解体するかのような緻密さで私の体を弄り始めたのだ。
「安達ちゃんに触ってもらった体だろ? ここも、ここも……」
男の指が私の背骨をなぞり、脇腹を這い回る。その指先は意外なほど器用で、私の弱い場所を的確に探り当てていく。まるで私の体の地図をすでに知っているかのように。
「ひぅっ……! やっ……!」
背筋にぞわぞわとした快感が走り、思わず声が漏れた。安達に触れられた時とは全く違う、もっと粘着質で、もっとねっとりとした感触。安達の指は優しくて、愛おしさを含んでいたけれど、この男の指はただ快楽を搾り取ることだけを目的としている。
「ほら、反応してるじゃねえか。お前の体は正直だな」
男の手が私の胸元へと回り込み、先ほどまで彼自身のものだったブラジャーのカップを乱暴に引き下ろした。弾け出た双丘を無遠慮に鷲掴みにする。安達が優しく愛撫したばかりの乳首を、男は親指と人差し指で強く挟み込んだ。
「あぐっ……! いっ……痛い……っ!」
「痛けりゃいいってもんじゃねえだろ? ほら、ここだよ」
男は指の動きを変えた。強く摘んでいた指を緩め、今度は乳首の周囲を円を描くように愛撫し始めたのだ。時折、爪先で軽く引っ掻くような刺激が混じる。その不规则なリズムに、私の体は翻弄される。
「んっ……はぁ……っ…やめ……っ」
拒絶の言葉とは裏腹に、乳首は男の指使いに呼応するように硬く尖り始めていた。安達に触られた時とは違う、もっと強烈で暴力的な快感。頭の中がチカチカと明滅していくようだ。
「どうだ? 安達ちゃんじゃ味わえない気持ちよさだろ?」
耳元で囁かれ、背筋が震えた。男の舌が耳たぶを舐め上げる。濡れた音が鼓膜を直接叩く。
「いや……安達は……安達だけが……っ」
まだ心は屈していないはずだ。彼女だけが私を満足させられるはずだ。そう自分に言い聞かせるが、体は正直すぎる。男の手が再び私の下腹部へと伸び、先ほど暴力的に犯された秘所へと触れた。
そこはすでに男の精液と私自身の分泌液でぐちゃぐちゃに濡れていた。しかし、男は構わず指を滑り込ませる。今度は一本ではない。二本、三本と増やされ、内壁を掻き回される。
「ああっ! あっ……あっ……!」
先ほどの痛みはどこへやら、異物感は薄れ、代わりに痺れるような快感が広がり始めていた。男の指は私の最も敏感な場所を見つけ出し、容赦なく攻め立てる。
「ここか? ここがいいんだろ? メスのお前が一番気持ちいい場所は」
「ちが……っ! そこ……っ! んんっ!」
的確に攻められるたびに、腰が勝手に揺れてしまう。男の指に合わせて快楽を貪ろうとする自分の体が信じられなかった。安達との行為では感じなかった、もっと深く、もっと濃厚な快感の渦に巻き込まれていく。
「ほら、もっと声出せよ。安達ちゃんに聞かせてやりてえなあ、お前がどれだけ淫乱か」
男は指を抜き去ると、今度は自身の猛った楔を再び押し当てた。だが今度は、先ほどのような乱暴な挿入ではなかった。ゆっくりと、じっくりと私の奥深くまで侵入してくる。
「くぅっ……! あぁ……はぁ……っ…」
粘膜の一本一本が男の形をなぞり、受け入れていくのがわかる。私の中が男の形に合わせて変形していくような感覚。拒絶できない包容力。
「どうだ? 先刻とは違うだろ? お前の体はもう俺の形を覚えちまったんだよ」
男が腰を揺らす。前後左右、円を描くように、時には深く突き上げる。変化をつけられたピストン運動に、私は翻弄されるしかなかった。
「あっ! ああっ! そこ……そこは……っ! だめぇっ!」
安達には触れられない場所。私の最も奥深くにある性感帯を、男の先端が的確に突き上げた。脳髄が溶けるような快感が奔流となって押し寄せてくる。
「だめじゃねえだろ? 気持ちいいんだよなあ? 素直になれよ」
男の手が再び私の胸を掴み、乳首を転がす。下半身への刺激と上半身への刺激が同時に襲いかかり、私の理性を粉々に砕いていく。
「いやぁ……っ! 安達……安達……っ!」
助けを求めて彼女の名前を呼ぶが、その声は甘く掠れていた。安達を想う気持ちは快楽の泥沼に沈んでいく。
「安達ちゃんじゃねえよ。俺だろ? 俺に気持ちよくしてもらってんだよ」
男が私の耳元で低く唸りながら、さらに激しく腰を打ち付けた。
「あああっ! イクッ! イクッ! しまむら……私…メスになっちゃうぅぅっ!」
もう自分が何を言っているのかわからなかった。安達への裏切りも、少女としての尊厳も、すべて快楽の前に崩れ去っていく。ただこの男に与えられる刺激だけが全てになり、私は自ら腰を振り、快楽を貪る雌へと成り果てていった。
「そうだ、いい子だ。ほら、イケよ! メスとしてイケ!」
「あ゛あ゛ぁぁぁッ!!」
全身が痙攣し、目の前が真っ白になった。これまで味わったことのない強烈な絶頂が私を襲い、意識を遥か彼方へと弾き飛ばした。
気がつくと、私はぐったりとベッドに横たわっていた。汗と体液にまみれた体が重い。男はすでに服を着ていて、ニヤニヤしながら私を見下ろしていた。
「悪くなかったろ? これでお前は安達ちゃんを縛りつける力を手に入れたんだぜ」
男の言葉が遠くから聞こえるようだった。私は虚ろな目で天井を見つめながら、自分の手を見た。この手で安達を縛り付けることができるのだろうか。
体の中にはまだ男の残滓が残っているような感覚があった。そしてその奥底で、新たな快楽への渇望が疼き始めていることに気づいた私は、もう元の島村抱月には戻れないのかもしれないと恐怖した。
Side 安達 桜
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安達登場、股間にはちんぽ
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夏の夕暮れは、なぜこうも気怠く、そして残酷なのだろう。
窓から差し込む茜色の光が、私の部屋の無機質な壁を不穏に染め上げている。母さんはまだ帰ってこない。いつものことだ。この家には私と、鎮座するような静寂だけがある。
机に向かって教科書を開いてはみたものの、文字の羅列が目に入ってこない。頭の中を占めているのは、島村のことだけだ。
あの日以来、彼女とは一度も顔を合わせていなかった。学校で遠くから見かけることはあっても、彼女はいつも友人たちに囲まれていて、私には目もくれない。まるで、あの放課後の公園での出来事など最初からなかったかのように。
『ごめんね』
たった一言のメール。それきり、彼女からの連絡はない。私はその言葉の意味を何度も反芻し、胸を締め付けられた。謝られるほどのことをしたのだろうか。私たちは互いに求め合い、触れ合ったのに。私だけが、あの熱を引きずっているのだろうか。
不安と焦燥が胃の腑で渦を巻く。島村に触れたい。あの滑らかな肌の感触を、微かに香るシャンプーの匂いを、もう一度確かめたい。そう思い立った時、私は無意識にスマートフォンを手に取っていた。彼女にメッセージを送ろうとしたその時だ。
ピンポーン。
唐突な来客の音に、指が止まった。
母さんの帰りにしては早すぎる。それに、彼女なら鍵を持っているはずだ。
不審に思いながら玄関へ向かう。ドアスコープから外を覗き込むと、そこには見覚えのない男が立っていた。よれたTシャツに褪せたデニム。清潔感のない、三十歳前後の男だ。どこかで見たような……いや、見たことはないはずだ。
「誰ですか?」
鍵を開けずに問いかけると、男はニヤリと口角を上げた。その笑みには、粘着質な嫌悪感を催すものがあった。
「安達桜ちゃん……だよね? 島村抱月の仲良しさん」
私の名前を知っている。
そして、島村の名前も。心臓が早鐘を打つ。警戒心が本能的に警鐘を鳴らした。
「……何の用ですか」
「便利な能力ってのを知っててさあ。君たちのこと、ちょくちょく見てたんだよ。面白いよねえ、女子同士でイチャイチャしてさ」
男の言葉に、背筋が凍りついた。私たちのことを見ていた? いつ? あの公園でのことも? 島村の家でのことも?
「覗き見ですか……気持ち悪い。帰ってください」
そう言い捨ててドアを閉めようとした瞬間、男は靴をドアの隙間に割り込ませた。バタン、という音が虚しく響く。男は無理やりドアを押し開けた。
「あんまり冷たくすんなよ。君のために来てやったんだぜ?」
圧力に負け、私は後ずさる。男は土足のまま、私の家の玄関に踏み込んできた。
「君さ、しまむらちゃんを抱きたいんだろ?」
その問いかけに、呼吸が止まった。抱きたい。もちろんだ。
彼女のすべてを知りたい、私だけのものにしたい。しかし、それは叶わない願いだと思っていた。私たちには性器の形が違うのだから。
「そんなの……できません……」
蚊の鳴くような声で否定すると、男はわざとらしく肩をすくめた。
「まあ女同士じゃできないよな。でもさあ、お前が男になったらどうなる?」
「……え?」
意味が分からない。私が男になる? この男は何を言っているんだ?
「俺が貸してやるよ。島村抱月を抱くための、チンポを」
男は下品な単語を口にしながら、自分の股間を示した。吐き気がした。
生理的な嫌悪感と、理解不能な状況に対する恐怖が入り混じる。
「結構です……そんなのいりません」
「ホントかあ? あの子、なかなかの名器だったぜ?」
男の言葉に、頭が真っ白になった。あの子? 名器? まさか……
「しまむらに……何をしたんですか!」
私は男の胸ぐらを掴みそうになった。その勢いに自分で驚き、手が空を切る。男は余裕綽々といった様子で嘲笑った。
「おっとと。そんな怖い顔すんなよ。安心しなって、同意の上だよ。あいつも喜んでたぜえ?」
嘘だ。島村がこんな男に触れるはずがない。ましてや喜ぶなんてありえない。
「嘘です! しまむらがそんなことするはずない!」
「はいはい、信用しないなら勝手にしな。ただし、そのままだとお前はいつまで経ってもしまむらを本当に自分のものにすることはできないぜ? アイツは飢えているんだ。女の快楽だけじゃ満たされないくらいにな」
男の言葉が棘のように刺さる。飢えている? 島村が?
「……証拠はあるんですか」
自分でも驚くほど冷静な声だった。いや、冷静を装っているだけだ。胸の奥は嵐のように荒れ狂っている。
「もちろん。ただし、タダじゃ見せられないな」
男は意味ありげな笑みを浮かべながら、私を見下ろした。
「俺とヤってくれたら見せてやってもいいぜ?」
最低な要求だった。この男と? 信じられない。生理的に受け付けない。しかし……
「しまむらの証拠を見せてください」
私は絞り出すように言った。
「ヤル前提ならな」
男は譲らない。私は数秒間迷った。
島村がこの男に触れられたかもしれないという疑惑。それを晴らすためには……
「……わかりました」
その言葉を聞いた瞬間、男の目が嬉しそうに細められた。
「良い子だ。じゃあ寝室行こうか」
私の部屋へと続く廊下を、男が先導する。まるで死刑台へと歩かされる囚人の気分だった。島村に会うために。島村を守るために。私はこれから、この男に蹂躙されるのだ。
私の部屋の扉が開かれる。簡素なベッドと勉強机しかない殺風景な空間。そこにこの男が足を踏み入れることが耐え難かった。
「なかなか味気ない部屋だな。まあいいや」
男は勝手にベッドに腰掛け、ニヤニヤと私を見上げてくる。
「さあ、お嬢ちゃん。まずはそのスカート脱ぎな」
命令される屈辱感。私は震える手で制服のプリーツスカートに手をかけた。ファスナーを下ろし、足から引き抜く。ショーツ一枚になった下半身がひやりと寒い。
「下着もだよ。全部脱げ」
男の冷酷な指示に従い、私はブラジャーもショーツも脱ぎ捨てる。
生まれたままの姿になって初めて、この男に晒すことへの恐怖が湧き上がってきた。
「ほう、なかなか美味そうじゃねえか」
男は舌なめずりをするような仕草をしながら、私をベッドへと引っ張り上げた。抵抗する間もなく押し倒され、マットレスが軋む。
「いや……!」
悲鳴を上げる暇もなく、男の唇が私の口を塞いだ。臭い。唾液が粘つく。舌が歯茎の裏を這い回る感覚に鳥肌が立つ。安達のキスとは比べ物にならない粗暴さ。
「んむっ……! んんー!」
息苦しさと嫌悪感で涙が滲む。男は私の反応を楽しみながら、右手で私の胸を鷲掴みにした。乱暴に揉みしだかれ、乳首が硬くなっていくのを感じる。こんなの嫌なのに、体は正直に反応してしまう。
「感度いいじゃねえか。さては普段から一人で色々やってるな?」
「そ……そんなことないです……っ!」
否定しながらも、男の指が乳首を捉え、捻るように捏ねくり回される。ビリビリとした電流のような快感が背筋を走った。
「あっ……!」
意図せず漏れた声に、男は満足げに嗤った。
「素直になれって。ほら、こっちも準備できてんじゃねえか」
男のもう片方の手が、私の太腿を割り開き、秘裂へと触れた。自分でも驚くほど濡れていた。男の指が陰核を探り当て、包皮の上から強く擦られる。
「ひゃあっ! そこ……っ! やめてぇ……!」
「気持ちいいんだろ? 正直になれよ」
男は容赦なく陰核をこね回し続ける。嫌悪感と快感がごちゃ混ぜになり、頭が真っ白になっていく。自分の意思とは裏腹に、腰がビクビクと跳ね上がる。
「んんっ……! あっ……だめ……そこだめぇ……!」
「イケよ。ほら」
最後の一押しとばかりに強く摘まみ上げられると同時に、私は絶頂を迎えた。視界が白く弾け、全身が痙攣する。信じられない。こんな男の手でイカされるなんて。
「はぁっ……はぁっ……」
息も絶え絶えにベッドに沈み込む私を見下ろし、男はズボンを脱ぎ捨てた。そこには醜く猛った男根が存在感を主張している。赤黒く veins が浮き出た異物。
「じゃあ次はこいつの出番だな」
男は太い指で私の秘所を広げ、先端をあてがった。
「いや……そんなの入れないで……お願い……」
涙ながらに懇願するが、男はニヤリと笑うだけだ。
「アレ見たかったろ? しまむらちゃんの」
その一言で、私の抵抗は空しく霧散した。証拠。見なければならない。島村が何をされたのかを。
「おねがい……します……」
屈服の言葉。男は満足げに頷き、一気に腰を沈めた。
「ぐっ……!」
裂けるような痛みが下腹を駆け抜けた。息が止まる。目の前が暗くなる。体が真っ二つに引き裂かれるような激痛。男のモノが私の体を無理やりこじ開けて入ってくる。処女喪失の痛みだった。
「きついな……まあすぐ慣れるだろ」
男は残酷な慰めを口にしながら、ゆっくりと動き始めた。ピストン運動が始まる。痛みだけだったはずが、次第に異物感が薄れ、内壁が擦られる感覚が勝っていく。
「あっ……うっ……んんっ……」
痛みと快感の境界が暧昧になっていく。男のピストン運動が激しくなるにつれ、声が甘く掠れていく。
「どうだ? 気持ちいいだろ?」
男は私の耳元で囁きながら、さらに深く突き上げた。
「ああっ! そこ……だめ……!」
何かが弾けた。内壁の最深部に男の先端が当たるたびに、背筋が痺れ、目の前がチカチカと明滅する。
「安達……安達……」
男が呼ぶのは私の名前ではなく、島村の名前だ。彼は私を通して島村を犯しているのだ。
「しまむら……しまむら……」
私もまた、島村の名前を呼んだ。この屈辱的な行為を、島村への想いにすり替えるしかなかった。
そうしなければ、心が壊れてしまう。
「俺に抱かれてメスになる島村を想像しながらイクんだよ」
男の言葉が呪いのように響く。私は目を閉じ、島村の顔を思い浮かべた。あの日見た彼女の潤んだ瞳、赤くなった頬、熱を帯びた吐息。
「しまむら……好き……大好き……」
涙と共に想いを吐露する。そしてついに、私の体は大きく跳ね上がり、二度目の絶頂を迎えた。
男もまた達し、私の中に熱い飛沫を放った。
「はぁ……はぁ……」
汗ばんだ体が重なり合う。私は虚ろな目で天井を見上げた。これでよかったのだろうか。これで島村を救えるのだろうか。
「お疲れさん。約束通り見せてやるよ」
男はそう言ってスマートフォンを取り出し、画面を私に向けて操作した。
そこに映し出されたのは、薄暗い部屋だった。見覚えのあるベッド。そしてそこで快楽に身をよじる一人の少女。
「あっ……! しまむら……?」
間違いなく島村だった。しかし、私の知っている島村ではなかった。見知らぬ男に組み敷かれ、恍惚とした表情を浮かべている。
口からは涎を垂らし、男の腰の動きに合わせて甘い嬌声を上げ続けていた。
『あ゛あ゛ぁぁッ!! しまむら……私…メスになっちゃうぅぅっ!』
自分の名前を呼びながら、自分がメスになると叫ぶ島村。その姿はあまりにも淫靡で、あまりにも凄絶だった。
「しまむら……」
信じられなかった。あの島村が。私の島村が。こんな男に抱かれて、こんな声を上げているなんて。
「見た通りだ。あいつはもう、ただのメスだ。お前がどれだけ尽くしても、男の味を覚えちまったあいつを満足させることはできねえよ」
男の言葉がナイフのように心臓を抉る。視線がスマートフォンの画面に釘付けになる。島村の乱れる姿から目が離せない。嫉妬と絶望と、そして底知れぬ情欲が混ざり合い、私の中で膨れ上がっていく。
「でもよ、お前にもチャンスはあるぜ。俺とヤったんだ、約束は守る。お前に、しまむらを抱くためのチンポをやるよ」
男はそう言って、再び私の秘所へと指を這わせた。先ほどの行為でまだ熱を持っているそこを、ねっとりと撫で上げる。
「これでお前もしまむらを抱ける。いや、犯せるんだよ」
男の言葉が甘い毒のように心に染み込んでいく。島村を抱く。犯す。その言葉が私の理性を焼き尽くしていく。私はもう、引き返せないところまで来てしまっていた。
「しまむらを……抱く……」
その言葉を呟いた瞬間、私の股間に熱が集まった。まるで何かが芽生えるような、疼くような感覚。
「そうだ。ほら、力を抜けよ」
男が促すと同時に、私の下腹部に鋭い痛みが走った。骨盤の奥底から何かが突き出してくるような感覚。肉が裂け、骨が軋むような激痛に悲鳴を上げそうになる。
「あぐっ……! なに……これ……っ!」
見えない力が私の体を変形させていく。恥骨のあたりが隆起し、皮膚が裂けて何かがせり出してくる。
「しまむらを抱くためのチンポだよ。ほら、生えてきたぜ」
男が私の股間を指差した。そこには、皮を被った肉の棒がそびえ立っていた。私は呆然と自分の股間を見つめた。信じられない光景だった。私の体に、男の象徴が生えているなんて。
「すげえな……お前、才能あるんじゃねえか? もうこんなに勃ってるぜ」
男は私のペニスを掴み、上下に扱き上げた。初めて感じる感覚に背筋が震えた。
快感と痛みが混ざり合ったような鋭い刺激。頭が真っ白になる。
「あっ……あぁっ……!」
「気持ちいいだろ? これでしまむらを犯すんだよ」
男は私のペニスをさらに激しく扱き上げる。先端から透明な液が溢れ出し、男の手を濡らしていく。
「しまむら……犯す……」
その言葉を口にするたびに、私のペニスはさらに硬度を増し、勃起した。もう自分が何者なのかもわからない。
ただ、島村を抱き、犯したいという欲望だけが私を捉えていた。
私は歪んだ笑みを浮かべながら、男の手の中で果てた。精液が飛沫となって飛び散る。
「これで俺たちは共犯だ。しまむらを抱くための共犯者だ」
男はそう言って、私の精液を舐め取った。その笑顔は悪魔そのものだった。私はもう、元の安達桜には戻れないのかもしれない。その覚悟を決めた瞬間だった。
Side 島村 抱月
あの日以来、私の体は火がついたように疼き続けていた。
円光雄に抱かれたあの瞬間の快楽が、私の体に刻み込まれている。あの強烈な絶頂、粘膜が擦れる感覚、内臓をかき回されるような暴力と快楽の入り混じった感覚。それらが私の体を支配し、日常のささやかな喜びなど色褪せてしまった。
安達との触れ合いは優しく、心温まるものだった。だが、今の私にはもっと激しく、もっと濃厚な刺激が必要なのだ。安達の細い指では、もう私の飢えを満たすことはできない。
私は自分の体が恐ろしかった。
あんな醜い男のモノを覚えてしまったこと、そしてその感覚を求めてしまう自分自身が。安達に背を向けた罪悪感と、抑えきれない渇望の板挟みに苦しんでいた。
安達からの連絡も無視し続けていた。彼女に合わせる顔がない。それに、もしこの体の疼きがバレてしまったら、彼女はどう思うだろう。
ある日のことだった。
私の部屋のドアがノックされた。母さんかと思ってドアを開けると、そこにいたのは円光雄だった。
「よお、調子はどうだ?」
彼は相変わらずのニヤニヤした笑顔で部屋に侵入してきた。
「な……なんでここにいるの! 出てって!」
私は慌てて彼を追い出そうとしたが、彼は意にも介さず私のベッドに腰を下ろした。
「お前の体、もう限界だろ? 俺を求めて震えてるんじゃねえか?」
図星だった。彼の姿を見た瞬間、背筋が粟立ち、股間が熱くなった。体が勝手に彼を求めている。理性が悲鳴を上げるが、体は正直だった。
「ち、違う……!」
「嘘つけ。ほら、ここ見てみろよ」
彼は私のスカートをめくり上げ、ショーツの上から私の秘所を指した。そこはすでに濡れてシミを作っていた。
「あっ……!」
「ほらな。体は正直だ。安達じゃ満足できねえんだよ」
彼はショーツを横にずらし、指をねじ込んできた。濡れた秘所は彼の指をあっさりと受け入れた。
「あぁっ……!」
久しぶりの刺激に腰が砕けそうになった。彼の指は私の敏感な場所を的確に探り当て、容赦なく攻め立てる。
「はぁっ……んんっ……! やめ……!」
「やめたくねえだろ? ほら、もっと声出せよ」
彼は指を増やし、激しくかき回した。壁のしなる音が部屋に響く。
「ああっ! あっ! そこ……だめぇ……!」
快感の波が押し寄せてくる。安達への罪悪感さえ快楽の波にさらわれていく。私はもう、彼にされるがままだった。
「安達ちゃんじゃ味わえない気持ちよさだろ? お前はもう俺のメスだ」
彼の言葉が脳裏に焼き付く。メス。その言葉が今の私には心地よかった。安達の恋人としての尊厳はとっくに崩れ去り、ただ快楽に溺れるメスとして生きるしかないのかもしれない。
「そうだ……私はメス……」
私は自ら腰を振り、彼の指の動きに合わせた。
「いい子だ。じゃあご褒美をくれてやるよ」
彼は指を抜き去り、ズボンを脱ぎ捨てた。猛った男根がそびえ立つ。
「ほしいだろ?」
彼は私の目の前でそれを揺らした。私はこくりと喉を鳴らして頷いた。
「ほしい……お願い……」
私は媚びるような声で懇願した。もう羞恥心などない。ただ彼を味わいたいという渇望だけがあった。
「ほら、咥えろよ」
彼は私の頭を掴み、男根を口に含ませた。臭いと感じたのは最初だけ。今はその匂いすら愛おしい。
「んぐっ……じゅるっ……」
舌を使って奉仕する。彼が喜ぶように。彼の精を搾り取るように。自分がしていることが恥ずかしいはずなのに、今は誇らしくさえあった。
「いいザマだな。安達ちゃんも見てみたいかもなあ」
安達の名前が出た瞬間、胸がチクリと痛んだ。でも、その痛みさえも今の私にはスパイスになっていた。
「安達……ごめん……」
心の中で謝りながら、私はさらに深く彼を咥え込んだ。
「じゃあ次はこっちだな」
彼は私の口から男根を引き抜き、ベッドに押し倒した。四つん這いにさせられ、背後から秘所に先端があてがわれる。
「入れるぜ」
「ああっ……きて……!」
彼が一気に貫いた。久しぶりの充填感に背筋が震える。内壁が彼の形を覚えているかのように吸い付いていく。
「あぁっ! あっ! …安達見て!私…メスになっちゃうぅぅっ!」
私は快楽に溺れた。安達に聞かせたいと思ったのはなぜだろう。
彼女にこの惨めな姿を見せつけてやりたいという歪んだサディズムか、それとも彼女に救いを求めるマゾヒズムか。どちらにせよ、私はもう救いようのないメスに成り果てていた。
彼のピストン運動が激しさを増す。肉と肉がぶつかり合う音。汗と体液の匂い。それら全てが私を高みへと押し上げていく。
「イクッ! イクッ! イクゥゥゥッ!!」
全身が痙攣し、白濁した世界へと弾き飛ばされた。
「ひひひ無様だな!安達出てこい!このメスはお前にくれてやんよ」
円光雄の下卑た声が意識を引き戻した。いつの間にか安達が部屋に入ってきていたようだ。
ドアは半開きになっていた。安達が入ってきたことに気づかなかった。安達は呆然と立ち尽くしていた。その表情は見る見るうちに歪んでいく。
「しまむら……?」
安達の目には涙が浮かんでいた。悲しみ? 怒り? 絶望? すべてが混ざり合ったような瞳だった。
「見ての通りだよ、安達。しまむらは淫乱なメスだ。お前のちんぽで思い知らせてやれ!」
円光雄が私の髪を掴んで強引に顔を上げさせた。安達の視線と交わる。私の顔は快楽に歪み、涎を垂らし、虚ろな目をしているに違いない。
「ああっ……安達……」
謝りたかった。でも、口から出たのは甘い喘ぎ声だけだった。体はまだ円光雄のモノを咥え込んでいる。そして、その事実にさえ恍惚としていた。
安達の視線が私の体を這う。汚れた体。男の精液にまみれた体。
見られたくなかった。でも、見られて興奮している自分もいた。
「安達……ごめん……でも……気持ちいいの……」
私は裏切りを告白した。罪悪感を通り越して、彼女にこの惨めな快楽を分かち合いたいという歪んだ欲望が芽生えていた。
円光雄は私の体から離れ、安達に向き直った。安達は恐怖に震えているように見えた。しかし、その瞳の奥には別の光が宿っていた。
「しまむら……」
安達が呟きながら近づいてきた。そして、彼女はスカートのファスナーを下ろした。そこから現れたのは、白いショーツに包まれた膨らみではなかった。
そびえ立つ一本の肉棒。
安達の股間には、男根が生えていた。
「え……?」
私は驚愕した。安達が男に? いや、見間違いか? でもそれは確かに存在感を放ち、勃起していた。
「しまむら……私が抱く……」
安達は恍惚とした表情で私を見下ろしていた。その目には狂気が宿っていた。彼女の温厚な仮面が剥がれ落ち、歪んだ欲望が露わになっていた。
「安達……それ……?」
「これでしまむらを抱ける。犯せるんだよ」
安達は私の足を開かせ、自身の男根をあてがった。先ほど円光雄に注がれた精液が潤滑油となり、安達の先端を導いていく。
「ああっ……!」
安達が貫いた。円光雄とは違う、もっと細くて硬い異物感。でも、それが安達だという事実に胸が震えた。
「安達……安達……」
彼女の名前を呼ぶ。彼女のモノが私の中を掻き回す。円光雄に覚えさせられた快楽とは違う、もっと切なくて、もっと甘い快感が広がっていく。
「しまむら……好き……大好き……」
安達は私の耳元で囁きながら、激しく腰を打ち付けた。彼女の重たい愛が私を貫き、貫き、私を満たしていく。
「あぁっ! 安達っ! 安達っ! そこ……そこは……っ!」
安達は私の敏感な場所を見つけ出し、執拗に攻め立てた。円光雄に開発された体は、安達のテクニックにも敏感に反応してしまう。
「あっ! ああっ! イクッ! イクゥゥッ!!」
私は安達の中で絶頂を迎えた。安達もまた私の中に精を放った。
熱い飛沫が子宮を打つ。
「しまむら……私のもの……」
安達はそう呟きながら、私の体を強く抱きしめた。その腕は温かくて、私はもう、この歪んだ愛から逃げることはできないのだと悟った。
「安達……私も……好き……」
私は彼女に縋り付いた。罪悪感も羞恥心も、もうどうでもよかった。ただ彼女と繋がっていたい。この歪んだ世界で二人だけ生きていければそれでいい。
円光雄はニヤニヤしながらその様子を見ていた。彼は全ての仕掛け人だ。
「ひひひ 島村、安達、俺はここで消えるぜ!お前ら幸せにな!」彼は部屋から出ていった。まるで悪魔が魂を刈り取った後のように。
部屋には私たち二人だけが残された。汗と体液の匂いが充満する密室。私は安達の胸に顔を埋め、彼女の体温を感じていた。これが私たちの新たな関係の始まりなのだ。
私は安達のペニスを手で掴み、上下に扱き上げた。
「安達……もっと……もっとして……」
私は快楽に溺れていく。安達もまた、私の体を貪り尽くす。
私たちはもう、元の関係には戻れない。互いの歪んだ欲望を抱え込み、共犯者として生きていくしかないのだ。この先に何が待っていようと、私はもう、安達という名の深淵から逃げ出すことはできないのだから。
夏の夕暮れは、なぜこうも気怠いのだろう。
しかし今はそのゆっくりとした時間が心地よい。安達は私の手首を掴んでられないようにして激しく腰を打ちつけている。私を独占したいと言う思いが表情にも動きにも現れている。そんな彼女が愛しくて賜らない。私は自ら腰を浮かせて彼女を受け入れた。私たちは互いに求め合い、貪り合い、二人だけの世界に沈んでいく。
「安達……大好き……」
「しまむら……愛してる……」
互いの名前を呼び合い、唇を重ねる。口移しにされる唾液が甘い。私はもう、彼女という深淵に落ちていくことこそが、私の望みなのだから。
安達のペニスが私の中を行ったり来たりするたびに、私は快楽の波に飲まれていく。安達の動きは激しいが、どこか繊細さもあった。私の反応を見逃さないようにしながら、的確に気持ちいいポイントを攻めてくる。
「ああっ! 安達っ! そこ……そこぉ……っ!」
「しまむら……ここが好きなんだね……いっぱいしてあげる……」
安達の声が耳元で囁かれると同時に、内壁を強く擦り上げられ、背筋が弓なりに反った。円光雄によって覚えさせられた深い場所とは違う、もっと入口に近い場所。安達のサイズなら届く場所が、私にとって新しい天国だった。
「ひゃあんっ! すごっ……いぃっ! もうダメェ!」
私は両脚を安達の腰に絡みつけた。安達もそれに応えるように覆いかぶさってきて、私たちは完全に一体になる。
「しまむら……私のもの……絶対離さない……」
安達は息を荒げながら宣言すると、さらに深い角度でペニスを突き入れてきた。子宮口に直接ノックされるような衝撃。それが連続して叩きつけられる。
「あぁっ! 来るっ! 取られちゃうぅ!」
私は絶叫した。子宮口を押し広げられそうな感覚に全身が痺れる。
これ以上入ってこられたらおかしくなってしまう。そう思うと同時に、もっと奥まで犯してほしいという渇望が湧き上がる。
「安達……もっと奥まで……全部ちょうだい……」
私は自ら腰を突き出し、安達を深く迎え入れた。安達は驚いたように目を丸くしたが、すぐに嬉しそうに笑ってさらに激しく突き上げた。
「しまむら……愛してる……大好き……一生離さない……」
安達の言葉が呪いのように響く。私はもう逃げられない。いや、逃げたくないのだ。
彼女という深淵に落ちていくことこそが、私の望みなのだから。
「ああっ! 安達! イクッ! 一緒にイクゥゥッ!!」
「しまむらっ! 私もっ! うぅぅっ!!」
私たちは同時に絶頂を迎えた。安達の熱い精液が私の最奥を満たしていく。その熱さに、私は全身を痙攣させながら身を委ねた。
汗ばんだ体が重なり合う。荒い息遣いが交わる。私は安達の胸に顔を埋め、その鼓動を聞いていた。