※この作品はR-18です。

アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可   作:みなぽん

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杖と剣のウィストリア NTRのリアーナ、コレット、アイリス クレイルウィ エルファリア

 塔の回廊に、緊張した空気が流れていた。

 

 魔導灯の淡い光が磨き上げられた白い床を照らし、その中央に立つクレイルウィ・セラ、彼女は珍しく冗談の一つも口にしなかった。

 

「境界祭襲撃事件について、新たな事実が判明した。」

 

 その言葉に、集められた若き魔導士たちの表情が引き締まる。

 

 ウィル、リアーナ、コレット、アイリス。

 

 そして塔の上層から顔を出したたエルファリアの分身体までもが、その場にいた。

 

「塔の門は外部から破られたのではない。内部から開かれていた。」

 

 空気が凍る。

 

「つまり――塔の中に裏切り者がいる。」

 

 クレイルウィは静かに全員を見渡した。

 

「君たち過酷の世代には、各派閥内部の極秘調査を命じる。」

 

「俺たちが……ですか?」

 

 リアーナが珍しく真面目な顔をして尋ねる。

 

「若いからこそだ。古参の魔導士が動けば警戒される。」

 

 クレイルウィは一枚の資料を机へ置いた。

 

 そこには奇妙な名前だけが記されていた。

 

 ――円光雄。

 

「現在判明している容疑者の名前だ。」

 

「聞いたことありませんね。」

 

 コレットが眉をひそめる。

 

「記録がないんだ。」

 

「え?」

 

「出生記録も、学院記録も、塔への入塔記録も存在しない。だが複数の事件現場で、この男の名だけが残されている。」

 

 クレイルウィの表情は冗談を許さない。

 

「まるで最初からこの世界に存在していなかった人物のようにな。」

 

 その瞬間。

 

 エルファリアの分身体がぴたりと動きを止めた。

 

「……エルフィ?」

 

 ウィルが声をかける。

 

「ウィル。」

 

「どうした?」

 

「嫌な予感がする。」

 

 彼女の青い瞳が揺れていた。

 

「この名前を見た瞬間、寒気がしたの。」

 

 氷姫の杖。

 

 至高の五杖。

 

 そのエルファリアが怯えている。

 

 ウィルは初めて見る表情だった。

 

「大丈夫だ。」

 

 自然と口から言葉が出る。

 

「俺がいる。」

 

「……っ。」

 

 エルファリアの顔が赤くなる。

 

「う、うん……。」

 

「おおー。」

 

 リアーナがにやにやする。

 

「これは塔公認の夫婦ですね。」

 

「夫婦じゃない!」

 

「まだ。」

 

 エルファリアが真顔で訂正した。

 

「まだ?」

 

「将来的には。」

 

「エルフィ!!」

 

 真っ赤になるウィル。

 

 コレットが机を叩いた。

 

「ちょっと待ちなさいよ!! まだって何よまだって!! ウィルはまだ誰のものでもないわ!!」

 

「将来的には私のもの。」

 

「何その既成事実!?」

 

「幼なじみ権。」

 

「横暴!!」

 

「頑張ってる人が好きなので私は応援します。」

 

 アイリスまで参戦する。

 

「ただし最終的にウィルさんが選ぶのは私かもしれません。」

 

「光属性の後輩が突然殴り込んできた!?」

 

「ふふふ。」

 

「笑ってる場合じゃないわよリアーナ!」

 

「私は見守る派なので。」

 

「この人だけ大人だ!」

 

 騒がしくなる会議室。

 

 クレイルウィは頭を抱えた。

 

「……君たちは本当にテロ捜査に向かうんだよな?」

 

 誰も返事をしなかった。

 

 数日後。

 

 雷の派閥区域。

 

 夜の研究棟。

 

 ウィルは巡回任務を終えて帰ろうとしていた。

 

 その時だった。

 

 誰もいないはずの廊下。

 

 窓際に、一人の男が立っていた。

 

 黒い外套。

 

 黒い髪。

 

 まるで影のように存在感が薄い。

 

「誰だ?」

 

 男は振り返る。

 

 笑っていた。

 

「初めまして、ウィル・セルフォルト。」

 

 その声は不思議なほど穏やかだった。

 

「君は面白いね。」

 

「……何者だ。」

 

「円光雄。」

 

 空気が凍る。

 

 探していた名前。

 

 その本人が目の前にいた。

 

「君は世界の外側を信じるかい?」

 

「何?」

 

「この世界は箱庭だ。」

 

 男は窓の外の夜空を見上げた。

 

「君たちは物語を生きている。」

 

「何を言っている。」

 

「理解できなくていい。」

 

 男は笑う。

 

「私はチート能力者だ。」

 

 その瞬間。

 

 ウィルの本能が警鐘を鳴らした。

 

 強い。

 

 圧倒的に。

 

 魔力ではない。

 

 もっと別の何か。

 

 剣を握る手に汗が滲む。

 

「目的は何だ。」

 

「退屈しのぎだよ。」

 

 男は軽く肩を竦める。

 

「人は追い詰められた時、どんな選択をするのか見てみたい。」

 

「ふざけるな。」

 

「怒る顔も悪くない。」

 

 次の瞬間。

 

 男の姿が消えた。

 

「!!」

 

 背後。そして強烈な打撃

 

「口ほどにもないな!勇気の魔法使い。」

 

 

背中を走った衝撃に、ウィルの意識が一瞬白濁した。

 

 床に叩きつけられた衝撃で肺の空気が強制的に押し出される。口の中に鉄の味が広がった。視界が揺れる。立ち上がろうと腕に力を込めるが、膝が笑って言うことを聞かない。

 

「口ほどにもないな!勇気の魔法使い」

 

 円光雄の嘲笑が頭上から降ってくる。黒い外套の裾が翻る音すら、やけに遅く聞こえた。

 

 これが、チート能力者。

 

 魔力の奔流でも、精緻な術式の衝突でもない。理屈を超越した、純粋な暴力。ウィルの持つどんな魔法よりも速く、重く、絶対的な一撃。

 

 円光雄がゆっくりと腕を上げる。その指先が、倒れたウィルに向けられる。

 

「さて、追い詰められた勇者は──」

 

 その時だった。

 

 廊下の奥、闇の最深部から一条の光が走った。

 

「ウィル先輩ッ!!」

 

 眩い白銀の閃光が、円光雄とウィルの間を切り裂くように炸裂した。熱を孕んだ光の波が闇を駆逐し、研究棟の冷たい空気を一瞬にして沸騰させる。

 

「なっ……!」

 

 円光雄が舌打ちし、半歩後退る。直撃を免れたものの、その黒い外套の端が焦げ落ちていた。

 

 光の中から、一人の少女が駆け出してくる。

 

 ブロンドの髪を激しく揺らし、琥珀色の瞳に怒りの色を滾らせた光の魔導士。

 

「アイリス……!」

 

 ウィルの掠れた声に、アイリス・X・ステラマリスは振り返らずに応えた。

 

「大丈夫ですか!? 動かないでくださいね!」

 

 彼女の手には、光を収束させた短杖が握られている。その切っ先は、迷うことなく円光雄へと向けられていた。

 

「発掘機関(ウォッチャー)の犬ですか。邪魔が入りましたね」

 

 円光雄は焦げた外套を払い、興味なさそうに呟く。

 

「邪魔だと!? 仲間を傷つけるような奴を放っておけるわけないでしょう!」

 

 アイリスの全身から、陽炎のように光の魔力が立ち上る。彼女の背中が、ウィルの前に立ちはだかる小さな盾のようだった。

 

「光皇(アロン)の名において、貴様を討つ!」

 

 宣言と同時、アイリスが跳ぶ。

 

「閃光弾(ルーセント・ボール)!」

 

 放たれたのは圧縮された光の塊。弾丸のような速さで円光雄の眉間へと迫る。だが、円光雄は動かない。まるで最初から軌道が見えていたかのように、僅かに首を傾げてそれを回避した。

 

「速いだけでは当たりませんよ」

 

「っ……! なら……!」

 

 アイリスの指先が舞うように動く。回避された光弾が壁に反射し、死角から円光雄の背後へと飛来する。光属性特有の変則的な軌道。だが円光雄は振り返りもせず、背中に手を伸ばしてその光弾を掌で掴み取った。

 

「!!」

 

 パキリ、という乾いた音が響く。彼は掴んだ光弾を、まるでガラス細工のように握り砕いたのだ。

 

「魔導を物理で砕く……そんな馬鹿な……!」

 

 アイリスの顔に狼狽の色が浮かぶ。彼女の攻撃が通用しないのを見て取り、ウィルは血の滲む手で剣を握り直した。

 

「アイリス!下がれ!相手が悪い!」

 

「ダメです! ウィル先輩を守るって決めたんです!」

 

 アイリスの声は震えていなかった。だが、その小さな肩は限界まで張り詰めている。頑張っている人を好きだと言っていた彼女のことだ。今、彼女の目には倒れそうなウィルしか映っていないのだろう。

 

「ほう」

 

 その光景を見て、円光雄の口元が緩んだ。

 

「仲間のために身を挺するか。実に美しいね。物語の脇役としては上出来だ」

 

「誰が脇役ですか!」

 

 アイリスが再び魔法を放とうと魔力を練る。しかし、円光雄の姿が掻き消えた。

 

「──速い!」

 

 認識した時にはもう遅い。円光雄はアイリスの目の前にいた。彼の手がアイリスの額に触れる。

 

「おやすみ」

 

「あ……」

 

 アイリスの瞳から力が抜け落ちる。円光雄が指先で軽く押すと、彼女は糸の切れた人形のようにゆっくりと倒れ込んだ。

 

「アイリスッ!!」

 

 ウィルの叫びに、円光雄は静かに人差し指を口元に当てた。

 

「安心しなさい。気絶させただけだ。傷はつけていないよ」

 

 円光雄は倒れたアイリスを一瞥もせず、再びウィルへと向き直る。

 

「童貞坊や、そこで見ているがいい!女の扱い方を教えてやる」

 

「童貞坊や、そこで見ているがいい!女の扱い方を教えてやる」

 

円光雄は気絶したアイリスの体を軽々と抱き上げると、研究棟の冷たい壁に彼女を押し付けた。黒い外套の下から伸びた手が、アイリスの制服の襟元を乱暴に掴む。

 

「やめろ……!何をする気だ!」

 

ウィルは折れた肋骨に悲鳴を上げさせながら必死に体を起こそうとしたが、円光雄の先ほどの一撃は彼の体を麻痺させていた。

 

「チート能力の一つにね、身体操作があるんだよ。神経系から内分泌系まで、自在に書き換えられる」

 

円光雄の指先がアイリスの額に触れる。その瞬間、アイリスの体がビクリと跳ねた。

 

「うぅ……あぁ……?」

 

アイリスが目を覚ます。しかし、その瞳はすぐに焦点を失い、陶然と潤み始めた。白磁のような肌に不自然な朱色が走り、彼女の呼吸が著しく荒くなっていく。

 

「なっ……何を……!体が……熱い……!」

 

アイリスは自分の体を抱きしめるように腕を組み、身をよじり始めた。その仕草には明らかに嫌悪感ではなく、疼きを訴えるような艶めかしさが含まれていた。

 

「やめろ!アイリスから離れろ!!」

 

ウィルの叫びなど耳に入らない様子で、円光雄はアイリスの顎を持ち上げた。

 

「ほら、ウィル・セルフォルト。君の可愛い後輩がどうなるか、しっかり見ていなさい」

 

円光雄の手がアイリスのブラウスのボタンを外していく。無防備に露わになった白い肌に、冷たい外気が触れる。だがアイリスはそれを拒絶しなかった。むしろ、自分から制服を脱ぎ捨てようとするかのように、震える手でボタンに手をかけた。

 

「いやらしい……!何をしてるんだ、アイリス!しっかりしろ!」

 

「ウィル先輩……助け……あぁっ!」

 

アイリスの声には悲痛な響きと共に、抑えきれない甘い響きが混じっていた。彼女の理性を、チート能力による過剰な快楽物質の分泌が侵食し始めていたのだ。

 

円光雄の手がアイリスの豊かな胸を鷲掴みにする。

 

「ああっ!!」

 

アイリスの背中が弓なりに反り返った。ただ触れられただけで、彼女は軽く絶頂してしまったかのように体を震わせた。

 

「ほらね。体はもう僕のものだ」

 

円光雄は冷酷に笑い、アイリスのスカートをまくり上げる。彼女の秘所はすでに下着を濡らし、太腿を伝って透明な雫が滴り落ちていた。

 

「いやっ……見ないで……ウィル先輩……見ないでぇっ……!」

 

アイリスは恥辱に顔を歪めるが、その腰は円光雄の手に勝手に擦り寄っていく。自分の意思に反して快楽を貪る体。その乖離が彼女をさらに追い詰めていた。

 

円光雄はズボンの前を寛げ、巨大な楔を露わにする。それはアイリスの華奢な体にはあまりにも残酷な凶器だった。

 

「入れるよ。君の処女をもらう」

 

「やめて!お願い!そんなの入ったら壊れちゃう!助けて、ウィル先輩!!」

 

アイリスの悲痛な叫びが響く。ウィルは血を吐く思いで手を伸ばすが、指先すら届かない。

 

ズブッ!!

 

鈍い音と共に、円光雄がアイリスを貫いた。

 

「ぎゃあああっ!!」

 

アイリスの絶叫が研究棟にこだまする。処女喪失の激痛が走るはずだった。しかし、チート能力によって痛みさえも強烈な快楽へと書き換えられていた。

 

「あぐっ!ああっ!痛い!気持ちいい!痛いのに気持ちいいぃっ!!」

 

アイリスは円光雄の肩に爪を立て、白目を剥いて喘ぎ狂う。彼女の脳内では快楽物質が爆発し、理性の堤防が決壊していた。

 

「見ろよ!君の後輩は僕の肉棒でイキ狂っているぞ!」

 

円光雄は容赦なく腰を打ち付ける。パンパンパンという肉のぶつかる音が、静寂な夜にリズムを刻む。

 

「いやぁっ!ダメ!また!またイッちゃう!おかしくなる!ウィル先輩に見られてるのにぃっ!!」

 

アイリスは涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら、目の前にいるウィルを見つめる。その瞳には、罪悪感と抑えきれない背徳的な快楽が渦巻いていた。

 

「ああっ!深い!そこ!ダメぇっ!子宮!子宮を殴られてるぅっ!!」

 

「どうだ?童貞坊やには味わえない極上の肉穴だ」

 

円光雄はウィルに向かって挑発的に笑う。その言葉はウィルの心を残酷なまでに抉った。

 

助けられない。守れなかった。そして、目の前で仲間が犯されている光景に、自分の中のどこかで疼くような興奮を感じている自分がいる。その事実がウィルをさらに責め立てた。

 

「あはっ!ああっ!すごい!気持ちいい!ウィル先輩!私!私もう!ウィル先輩の後輩じゃないぃっ!!」

 

アイリスの言葉がウィルの心を粉々に砕いた。

 

「イくっ!イッちゃう!光雄さんの赤ちゃん!孕む!孕んじゃうぅっ!!ああああああっ!!!!!」

 

アイリスの体が痙攣し、激しく絶頂した。その瞬間、円光雄もまた最奥に大量の精液を注ぎ込んだ。

 

事が終わると、アイリスは糸の切れた人形のように床に崩れ落ちた。その目からは光が消え、ただ円光雄の精液が垂れ落ちる秘所だけが無惨に赤く光っていた。

 

「さて」

 

円光雄は身支度を整え、虚脱するアイリスと、呆然とするウィルを見下ろした。

 

「これが現実だ。物語のヒーローが、ヒロインを救えなかった現実な」

 

円光雄は冷酷に言い放ち、闇の中へと消えていった。

 

残されたのは、辱められ心身ともに壊された少女と、自分の無力さを噛み締めるしかない青年の惨めな姿だけだった。

 

「……許さない……絶対に……」

 

ウィルは必死に逃げた!震える声だけが、冷たい夜気の中に響いていた。

 

⭐️コレット

 

逃げ出した先には闇があった。

 

塔の廊下はいつもより冷たく、魔導灯の光さえも弱々しく揺らいでいる。ウィルは血の滲む唇を噛み締め、震える足を引きずりながら走った。折れた肋骨が呼吸のたびに悲鳴を上げる。だがそれ以上に、胸の奥で何かが砕け散る音が止まらなかった。

 

(アイリス……僕は……僕は……!)

 

自分は何もできなかった。ただ見ていることしかできなかった。円光雄の嘲笑が耳にこびりついて離れない。そしてアイリスの──快楽に堕ちていく彼女の姿が、瞼の裏に焼き付いていた。

 

気がつくと、ウィルは土の派閥区域へと足を踏み入れていた。古い石造りの廊下には、土魔法の古めかしい術式が刻まれている。誰もいない。誰もいないはずだった。

 

「ウィル……?」

 

その声に、ウィルの肩が跳ねた。

 

薄暗がりの中から現れたのは、コレット・ロワールだった。寝間着姿に羽織っただけのガウンが、慌てて飛び出してきたことを物語っている。蜂蜜色の髪が乱れ、大きな瞳は驚きに見開かれていた。

 

「どうしたの、そんな怪我して……!何があったの!?」

 

コレットの声には明らかな動揺と、そして温かな心配の色があった。それが今のウィルには耐え難いほど優しく響く。

 

「コレット……」

 

ウィルの膝から力が抜けた。その場に崩れ落ちそうになる体を、コレットが慌てて支える。

 

「しっかりして!ほら、私の部屋に来て。誰にも見つからないようにしないと」

 

コレットの細い腕がウィルの体を抱え込む。土属性の魔導士らしい、大地を思わせる温かな体温だった。彼女はウィルを引きずるようにして、自分の私室へと連れ込んだ。

 

部屋の中は整然としながらも、所々に貴族の令嬢らしい上品な趣味が垣間見えた。大きな窓からは月明かりが差し込み、サイドテーブルには読みかけの魔法書が置かれている。コレットはウィルをベッドに座らせると、手早く治癒魔法の準備を始めた。

 

「何があったか……話せる?」

 

コレットが心配そうに覗き込む。しかしその瞳の奥に、一瞬だけ奇妙な光が揺らめいたのを、ウィルは気づかなかった。

 

「円光雄……あいつが……」

 

「円光雄……?」

 

その名前を口にした瞬間、コレットの指先がピクリと震えた。だが彼女はすぐに優しい表情を取り戻す。

 

「とにかく今は休んで。話はその後でいいから」

 

コレットの手がウィルの頬に触れる。その手は驚くほど冷たかった。土属性の魔導士らしからぬ、まるで墓石のような冷たさ。

 

「コレット……?」

 

「大丈夫。私がついてる。ウィルは私が守るから」

 

コレットが微笑む。

それは普段の彼女の、やや勝気な笑みとは違っていた。もっと深く、もっと昏く、それでいて甘やかな微笑み。

 

その時、コレットの瞳の奥に刻まれた闇の印が、月明かりに照らされて微かに光った。

 

(ああ……ウィル……大好きなウィル……)

 

コレットの精神には、すでに円光雄の闇の支配が深く根を張っていた。それは彼女が自覚するよりずっと前から。土の派閥の古い書庫で、禁じられた術式を調べていたあの夜から。

 

全ては円光雄の掌の上だった。

 

(私が慰めてあげる。私が癒してあげる。そして……私のものにするの)

 

コレットの手が震えながら、自分のガウンの紐を解いた。寝間着の下から、若々しい肢体が月明かりに浮かび上がる。決して豊満ではないが、引き締まった滑らかな曲線が、純潔の象徴のように白く輝いていた。

 

「コレット……何を……」

 

「痛いんでしょ?辛いんでしょ?」

 

コレットはゆっくりと、負傷したウィルの体をベッドに押し倒した。怪我に配慮するような優しい手つきでありながら、その動きには有無を言わせぬ強さがあった。

 

「私が全部、忘れさせてあげる」

 

「やめろ……コレット、正気か……!?」

 

「正気だよ。ずっと、ずっとこうしたかったんだから」

 

コレットの唇が、ウィルの首筋に触れる。ちゅ、と小さな音が響き、彼女の舌が汗と血の味を確かめるように這った。

 

「あの女が憎かった。エルファリア・アルヴィス・セルフォルト。いつもいつも、ウィルの隣にいて。幼なじみだからって、何でも知ってる顔をして」

 

コレットの声は静かだった。だがその静けさこそが、どれほど深い嫉妬と執着に彼女が苛まれていたかを物語っていた。

 

「でも今夜、光雄様が教えてくれたの。欲しいものは奪えばいいって」

 

「光雄……だと……!?」

 

ウィルの脳裏に、円光雄の嘲笑が蘇る。あの男は言っていた──人は追い詰められた時、どんな選択をするのか見てみたい、と。これも、あの男の計画の一部なのか?

 

「さあ、休んで。私が全部、気持ちよくしてあげる」

 

コレットの細い指が、ウィルの服の上から彼の中心を探り当てる。優しく、しかし執拗に、布越しに形を確かめるように撫で回す。怪我とショックで萎えていたそれが、生理的な反応を返し始める。

 

「あ……、大きくなってきた……」

 

コレットの目がうっとりと細められる。彼女はゆっくりとウィルのズボンを下ろし、露出したそれをまじまじと見つめた。

 

「これが……男性の……」

 

彼女の吐息がかかり、ウィルの体がビクンと跳ねる。コレットは恐る恐るといった様子で、先端にキスを落とした。

 

「ん……しょっぱい……」

 

そのまま彼女の小さな口が、ゆっくりとそれを咥え込む。温かな口腔の感触に、ウィルは歯を食いしばった。

 

「やめろ……こんなこと……」

 

「やめない。だってウィルも気持ちいいんでしょ?こんなに硬くなってる」

 

コレットは顔を上下させながら、舌で裏筋を丁寧に舐め上げる。経験はないはずなのに、その動きは妙に巧みだった。闇の支配が、彼女の潛在的な欲望を全て解き放っていたのだ。

 

「コレット……!」

 

「じゅる……ん…ちゅぽ……はぁ……ウィルのおちんちん……すごい……口の中でビクビクしてる……」

 

コレットは夢中でしゃぶり続けた。唾液が糸を引き、卑猥な水音が静かな部屋に響く。彼女の片手は自分の胸をまさぐり、もう片方の手は太腿の奥へと消えていた。

 

「んふ……私も……濡れてきちゃった……」

 

しばらくして、コレットは口を離すと、そのままウィルの上に跨った。自分でスカートの裾をまくり上げ、既に愛液で光る秘所を露わにする。

 

「見て……ウィルのせいで、こんなになっちゃった……」

 

コレットは震える指で秘所を開き、自分の入り口をウィルに見せつける。処女の証であるそこは、期待にひくつきながら蜜を滴らせていた。

 

「入れるよ……私の初めて……ウィルにあげる……」

 

「よせ……!」

 

「やだ。私が欲しいの。私がウィルを欲しいの」

 

コレットはゆっくりと腰を落とした。熱い肉が先端に触れ、彼女の体が緊張に強張る。

 

「ああっ……!」

 

一気に腰を落とす。破瓜の痛みが走ったはずだった。だがコレットの口から漏れたのは、苦痛ではなく歓喜の嬌声だった。

 

「痛い……でも気持ちいい……!ウィルのが中にいる……ああっ……すごい……!」

 

コレットはしばらく動かずに、自分の中の異物感に慣れようと深く呼吸した。やがてゆっくりと腰を動かし始める。ぎこちない、しかし懸命な動きだった。

 

「あっ!あっ!これ……すごい……ウィル、感じる?私の中……熱い?」

 

「ああ……くそ……!」

 

ウィルは必死に快楽を拒絶しようとしたが、締め付ける肉壁の感触が容赦なく理性を削っていく。怪我の痛みさえも、今は倒錯した快楽に変わっていた。

 

「あんっ!あんっ!好き!ウィル!大好き!ずっとこうしたかった!エルファリアに負けたくなかった!」

 

コレットの腰の動きが激しくなる。自分から深く穿つように、腰をぐりぐりと押し付ける。肉のぶつかる音と、結合部から漏れる水音が部屋に満ちた。

 

「あっ!そこ!そこ気持ちいい!子宮に当たってる!奥!奥まで来てる!」

 

コレットの絶叫が響く。彼女は自分の胸を揉みしだきながら、狂ったように腰を振り続けた。普段の勝気な彼女からは想像もつかない、淫らで貪欲な姿だった。

 

「イくっ!イっちゃう!ウィルも一緒に!一緒にイって!」

 

コレットが強く締め付ける。これが初めてとは思えない動きだった。闇の支配が彼女の潛在的な性欲を全て引き出しているのだ。

 

「くっ……コレット……出すぞ……!」

 

「出して!中に出して!私の中に!私、ウィルの赤ちゃん欲しい!」

 

コレットが泣きそうな声で叫ぶ。その瞬間、ウィルの意思とは無関係に、熱い精が彼女の最奥に注ぎ込まれた。

 

「あああああっ!!孕む!孕んじゃう!ウィルの赤ちゃん!嬉しい!」

 

コレットは絶頂のあまり仰け反り、そのまま力尽きたようにウィルの胸に倒れ込んだ。二人の荒い息遣いだけが、しばらく部屋に響いていた。

 

「……ウィル……大好き……私、幸せ……」

 

コレットはそう呟くと、ウィルの胸に頬を寄せて目を閉じた。その寝顔は幼い少女のように無邪気で、先ほどの痴態が嘘のようだった。

だが彼女の秘所からは、流れ出した精液がベッドシーツに染みを作っていた。

 

ウィルは天井を見上げたまま、ただ呆然としていた。傷ついた体。傷ついた心。何もできなかった自分。

 

そして部屋の外、廊下の闇の中では、円光雄が薄く笑っていた。

 

「悪くないね。コレット望みを果たしたようだね❤️」

彼は手にした魔導水晶を弄びながら、部屋に入ってきた。

部屋の空気が凍りついた。

 

ウィルの胸に頬を寄せていたコレットの体が、ビクリと跳ねた。まるで糸で操られる人形のように、彼女の首がぎこちなく動き、部屋の入り口に立つ黒い外套の男へと向けられる。

 

「光雄……!」

 

ウィルは息を呑んだ。先ほどの恐怖が蘇り、傷ついた体が再び震え出す。だが、円光雄はウィルなど見ていないかのように、ベッドの上の裸身を冷ややかに見下ろしていた。

 

「君に力を貸した報酬をもらうよ」

 

円光雄はゆっくりとベッドに歩み寄ると、ウィルの上に被さるコレットの髪を無造作に掴み、強引に引き剥がした。

 

「あうっ……!」

 

コレットが無惨に床へ転がされる。彼女の白い肌には、先ほどまでの情事の余韻が残り、太腿からはウィルの注ぎ込んだ白濁液がまだ垂れ落ちていた。その無様な姿を、円光雄は軽蔑を含んだ眼差しで見つめる。

 

「いい眺めだね。『土の姫君』のメス堕ちというわけだ」

 

円光雄は床に伏せるコレットの顎を、靴のつま先で持ち上げた。

 

「やめろ!彼女に触るな!」

 

ウィルは必死に起き上がろうとするが、折れた肋骨と、先ほどの精神的ダメージが彼を縛り付ける。指先一つ動かすのも億劫だった。

 

「大人しく見ていろ。これは君にも関係のある話だ」

 

円光雄はコレットの顎を踏みつけたまま、ウィルに向かって語りかけた。その声には、愉快でたまらないという響きが含まれていた。

 

「この女はね、醜い欲望をずっと隠して、君の友人のふりをしていたんだよ」

 

「な……何を……」

 

「気づかないのか?彼女が君に向けていたのは、友情なんて綺麗なものじゃない。ただの独占欲だ。エルファリア・アルヴィス・セルフォルトに奪われたのが悔しくて、どんなに胸を焼いていたか」

 

コレットの瞳が揺れる。彼女の精神に巣食う闇が、その言葉に呼応して蠢き始めた。

 

「違う……私は……私はウィルが好きなの……!」

 

「ああ、そうだね。好きだ。だからこそ醜いんだ」

 

円光雄は屈み込み、コレットの耳元に囁いた。

 

「『親友のふりをして、彼の心の隙に入り込みたい』『あの氷姫がいない時に、彼を自分だけのものにしたい』……それがお前の本心だろう?」

 

「あ……あぁ……」

 

コレットの表情が歪む。否定したいはずなのに、その言葉が自身の奥底にある黒い澱を正確に抉り出していく。円光雄の「支配」は、ただ命令を強いるだけではない。人間の最も隠したい歪んだ欲望を暴き出し、それを肯定し、増幅させることだ。

 

「いいから認めよ。お前は可哀想な友達じゃない。彼を食い尽くそうとする、欲張りな牝犬だ」

 

「私……私は……ウィルが……欲しい……エルフィなんかに……渡したくない……っ!」

 

コレットの口から、本性が溢れ出る。その瞳は狂気と情欲に濁り、もはや幼馴染の少女の面影はなかった。

 

「そうだ。それが真実だ。じゃあ、報酬を払ってもらおうか」

 

円光雄はコレットの体を乱暴に仰向けにさせた。抵抗する素振りはない。むしろ、自ら足を開き、濡れそぼった秘所を晒している。ウィルの精液と自分の愛液が混ざり合い、淫らに光るそこへ、円光雄は冷酷に自身を押し当てた。

 

「ウィルの痕跡の上に、僕の痕跡を刻んでやる」

 

「ああっ!来て!私の中を埋めて!光雄様ので汚い私をハメ殺して!」

 

コレットの言葉はすでに狂っていた。彼女の精神は「支配」によって、快楽と服従の深淵へと突き落とされていた。

 

「見ろ、ウィル・セルフォルト!君の親友が、僕の肉棒を求めて喘いでいるぞ!」

 

ズプッ!

 

先ほどウィルを受け入れたばかりの窄みが、より凶悪な異物にこじ開けられる。すでに潤いと精液で満たされたそこは、抵抗なく円光雄を飲み込んでいった。

 

「ぎ、ああああぁぁっ!!」

 

コレットの喉が弓なりに反り、絶叫がほとばしる。痛みではない。ウィルとは違う、冷たく、そして圧倒的な暴力としての快楽が脳髄を焼き尽くす。

 

「すごい……!ウィルのより……おおきい……!奥まで……子宮の奥まで蹴り飛ばされてるぅっ!!」

 

「どうだ?童貞坊やのより味が違うだろう?」

 

円光雄は容赦なく腰を打ち付ける。パン!パン!パン!と、肉のぶつかる音が部屋中に響き渡る。先ほどウィルが注ぎ込んだ精液が、ピストン運動によってかき回され、白い泡となって結合部から溢れ出した。

 

「あっ!あっ!あっ!すごい!壊れる!私、壊れちゃう!でも気持ちいい!光雄様のに当たって……おかしくなる!」

 

コレットは自ら円光雄にしがみつき、腰を振ってねだる。その顔は、ウィルに向けていた優しい微笑みなど微塵もなく、ただ快楽に溺れる牝の顔だった。

 

「見るんだ、ウィル。これが彼女の真実の姿だ」

 

円光雄はウィルの方へコレットの顔を無理やり向けさせる。

 

「ウィル……見て……私…こんなに……淫らなの……っ!光雄様に犯されて……ウィルの精液……かき混ぜられて……ああっ!」

 

コレットは涙を流しながら、しかし恍惚とした表情でウィルを見つめる。その言葉は、ウィルの心臓を最も残酷な方法でえぐり取った。

 

「愛してる……ウィル……!でも……気持ちいいの……!光雄様の精……欲しいの……!お願い……孕ませて……光雄様の赤ちゃん……私に下さいぃっ!!」

 

「よし、望み通りにしてやる」

 

円光雄が低く唸り、最深部で爆発した。

 

「あああああっ!!熱い!注がれる!子宮が熱い!孕む!光雄様の赤ちゃん孕むぅぅっ!!」

 

コレットは白目を剥き、口から泡を吹きながら激しく痙攣した。円光雄がゆっくりと抜くと、二人の精液が混ざり合った濁液が、彼女の股間からドロリと溢れ出した。

 

事が終わっても、コレットはピクリとも動かず、ただ荒い呼吸を繰り返すだけだった。その目からは、ウィルを見る優しき光は完全に消え失せ、ただ虚ろな狂気が宿っていた。

 

「さて」

 

円光雄はズボンを直し、ウィルに向き直った。

 

「親友も後輩も、僕のチートの前にはただの牒だ。君が愛そうとしたものは、誰も君を愛せない。それがこの世界の真理だ」

 

ウィルは何も言えなかった。言葉が出てこなかった。怒りも悲しみも、絶望の底ではただの冷たい泥となって彼の喉を詰まらせる。

 

「次は誰にするかね?氷姫ですか?それとも雷の女か?」

 

円光雄は残酷な選択肢を突きつけ、嘲笑いながら闇へと消えていった。

 

残されたのは、汚され尽くした少女と、魂を砕かれた青年。

 

ただ、冷たい月明かりだけが、その惨状を無慈悲に照らしていた。

 

窓ガラスが砕け散る音と共に、夜の静寂が破られた。

 

「ウィルッ!!」

 

稲妻のような鋭い叫び声と共に、一人の少女が部屋に飛び込んできた。雷の派閥の制服を纏い、金髪を激しく揺らしたリアーナ・オーウェンザウス。彼女の手には すでに雷撃を帯びた杖が握られている。

 

「無事か!?返事をしなさい!」続いて入ってきたのは、調停者の白衣を翻したクレイルウィ・セラだった。三種の魔法を駆使する上級魔導士の瞳が、部屋の惨状を捉えて鋭く細められた。

 

ウィルはただ呆然と座り込み、コレットは床に伏して動かない。そして、部屋の中央に立つ黒い外套の男。

 

「遅かったね、お嬢さん方」

 

円光雄は涼しい顔で、侵入者たちを見やった。

 

「お前が円光雄か……!」リアーナが杖を突きつける。「ウィルやコレットに何をした!」

 

「教えてあげるよ。女の本当の喜びをね」

 

「ふざけるな!この人外めが!」

 

クレイルウィがウィルの前に立ち塞がる。「ウィル、しっかりなさい!悪党の言葉に耳を貸すな!今すぐその男を無力化するわ!」

 

「くく……2対1でオレに勝てるとでも?」光雄は肩を震わせて笑った。「君たちこそ、状況がわかっていないようだ」

 

「口を慎め!上級魔導士の私と、トップスリーのリアーナよ!仮初めの力に溺れたおじさんごときに遅れを取るわけがない!」

 

「行くわよ、リアーナ!同時攻撃よ!」

 

「了解!」

 

二人の魔導士が同時に杖を振るう。雷と炎、氷と風。極限まで練り上げられた魔法が、光雄の一点に向けて殺到する。

 

しかし、光雄は動じない。

 

「残念だけど、数は力だ」

 

光雄が指を鳴らす。その瞬間、部屋の空気が歪んだ。

 

パン!パン!パン!パン!

 

乾いた音が連続し、光雄の周囲に黒い残像が実体化していく。1人、2人、5人、10人……最終的に30人の円光雄が、ニヤニヤと同じ薄笑いを浮かべて立ち尽くしていた。

 

「なっ……分身魔法!?こんな数が……!?」

 

クレイルウィが息を呑む。分身魔法は高位の術式だが、通常は精々2、3体が限界だ。30体など、エルファリアでもあり得ない。しかもどれもが、本物と遜色ない魔力を放っている。

 

「さあ、お祭りの始まりだ」

 

31人の光雄が一斉に動いた。

 

「なめるなァッ!」

 

リアーナが雷撃を放つが、光雄たちは最小限の動きでそれを回避し、反撃に転じる。一体の拳がリアーナの腹を抉り、別の一体が彼女の足を払う。

 

「がはっ……!?速い……!」

 

「リアーナ!」

 

クレイルウィが援護しようと魔法を展開するが、死角から伸びた手が彼女の杖を掴み、あろうことかへし折った。

 

「調停者もただの女だ」

 

光雄の分身たちが、二人を瞬く間に無力化していく。魔法の射線を封じられ、肉弾戦で圧倒される。31対2。絶望的な数の暴力だった。

 

衣服が引き裂かれ、白い肌が露わになる。抵抗しようとする手は強引にねじ上げられ、悲鳴が上がる。

 

「放して!離しなさい!」

 

「やめて!どこに触るのッスか!」

 

二人は床に押し付けられた。31人の男たちに囲まれ、逃げ場はない。

 

「見せてやるよ、勇気の魔法使い。君の憧れの先輩たちが、どうなるかをね」

 

光雄の分身たちが、リアーナとクレイルウィに群がる。引き裂かれた制服の間から、無数の手が太腿や胸へと伸びる。

 

「ああっ!やめろ……触るな!」

 

「いやっ!やめてください!ウィル、見ないで!」

 

クレイルウィが屈辱に顔を歪め、リアーナが涙を浮かべて叫ぶ。しかし、その声さえも分身たちの嘲笑にかき消された。

 

「いい反応だ。プライドの高いお前たちが、ただのメスになる姿を楽しむよ」

 

分身の一人がクレイルウィの足を無理やり開かせ、その秘部へと自身を押し当てた。別の分身はリアーナの口をこじ開け、凶悪な楔をねじ込む。

 

「んぐっ!?ううぅぅッ!」

 

「あああああっ!」

 

二人の少女が同時に貫かれた!侵入してくる異物の感触に、体が強張り、反り返る。

 

「どうだ?童貞坊やのより味が違うだろう?」

 

光雄はウィルに向かって叫ぶ。ウィルは目の前の地獄絵図に、声も出せない。

 

「やめろ……やめてくれ……!」

 

「やめないよ。彼女たちの全てを味わいつくすまでね」

 

分身たちの輪姦が始まった。クレイルウィもリアーナも、圧倒的な暴力の前に為す術もなかった。次から次へと襲いかかる男たちに、体をあちらこちらへ引き回され、どんな抵抗も許されない。

 

「あっ、あっ、ああっ!ダメぇっ!また!またイッちゃう!おかしくなる!」

 

「んぐっ!んんぅぅ!あぐっ!」

 

二人の声が、次第に悲鳴から、抗えない快楽の嬌声へと変わっていく。チート能力による支配が、彼女たちの肉体を極限まで敏感にさせ、理性を溶かしていく。

 

「見ろよ、勇者。君の自慢の仲間たちは、オレの肉棒でイキ狂っているぞ!」

 

「いやぁっ!ごめんなさい!ごめんなさいウィル!私、私もう……!」

 

「ああっ!すごい!おおきい!奥まで!子宮まで来てるぅっ!」

 

分身たちが一斉に絶頂に向かう。二人の最奥に、大量の精液が注ぎ込まれる。

 

「ああっ!!熱い!注がれる!孕む!光雄様の赤ちゃん!私たち、孕まされちゃうぅぅっ!!」

 

二人の体が痙攣し、白目を剥いて失神した。その秘部からは、溢れ出した精液が瀑布のように流れ落ちていた。

 

「さて」

 

光雄は身支度を整え、ウィルに向き直った。

 

「これで君の周りの女は全員、オレの味を覚えた。もう君のところには戻らないよ」

 

ウィルは何も言えなかった。言葉が出てこなかった。怒りも悲しみも、絶望の底ではただの冷たい泥となって彼の喉を詰まらせる。

 

「次は氷姫ですよ、あの子がどんな声で泣くか楽しみですね。」

 

光雄は冷酷な選択肢を突きつけ、嘲笑いながら闇へと消えていった。

 

残されたのは、凌辱され尽くした三人の少女と、魂を砕かれた青年。

 

ただ、冷たい月明かりだけが、その惨状を無慈悲に照らしていた。

⭐️エルファリア

凍てつく風が、血と精液の匂いに満ちた室内を一瞬にして洗い流した。

 

「──エルファリア・アルヴィス・セルフォルト」

 

その名が呼ばれた瞬間、部屋の温度が絶対零度へと急降下した。

 

窓枠が凍りつき、割れ落ちたガラスの欠片が空中で静止する。舞い散ったカーテンの端が白く染まり、パリパリと音を立てて氷結していく。

 

入り口に立っていたのは、氷姫その人だった。

 

銀糸のような髪が冷気を孕んだ風に揺れ、青い瞳は燃えるような怒りを湛えていた。その背後には、彼女と瓜二つの分身たち──「白の芸術(アルスワイス)」によって創り出された無数のエルファリアたちが整列している。

 

「……エルフィ……」

 

ウィルが掠れた声で呟く。彼女はゆっくりと部屋へと足を踏み入れた。一歩歩むたびに、床が白く凍り付いていく。

 

「ウィルを苦しめた罰を」

 

エルファリアの声は静かだった。だがその静けさは、噴火直前の火山のように恐ろしい熱を秘めていた。

 

「1000倍にして返してあげるわ」

 

円光雄の顔から、初めて余裕の色が消えた。彼の周囲にいた30人の分身たちが一斉に臨戦態勢に入る。だがエルファリアは眉一つ動かさず、ただ冷酷に告げた。

 

「マギア・ベンデを甘く見ないことね」

 

「やれるものならやってみろ!」

 

円光雄が叫び、分身たちが一斉に襲いかかる。物理的な暴力であり、チート能力による絶対的な破壊。

 

しかし、エルファリアは指先一つ動かさなかった。

 

「一の法、継承」

 

ただそう呟いただけ。

 

瞬間、分身の一人が口を開いた。

 

「二の法、開始(レーテ・ステイラ)」

 

更に別の分身が詠唱を引き継ぐ。

 

「三の法、展開(アルト・ヴィーザ)」

 

「四の法、凝縮(グラーツィア)」

 

「五の法、加速(シュヴィンデ)」

 

「六の法──」

 

途切れることのない詠唱。分身たちが次々と言葉を紡ぎ、一人が攻撃を受けても即座に別の分身が詠唱を引き継ぐ「継承詠唱」。それによって紡がれるのは、通常なら数分はかかる超長文詠唱の大魔法だった。

 

「なっ……詠唱が途切れない……!?」

 

円光雄の分身たちがエルファリア本体に迫る。だが彼女を守るように立ち塞がった分身たちが、氷の盾となって物理攻撃を受け止める。砕け散る分身。しかし詠唱は止まらない。

 

「九の法、封滅(ヴェスト・レーゼ)」

 

「十の法、絶零(エヴィヒ・アイス)」

 

「十一の法、冥加(ゼン・トロイメライ)」

 

詠唱が進むごとに、部屋の中の空気が白く濁っていく。円光雄の分身たちの動きが目に見えて鈍り始めた。彼らの足元から氷が這い上がり、動きを封じていく。

 

「くそっ!動け!」

 

円光雄が焦り、チート能力で氷を砕こうとする。しかし、砕いても砕いても、瞬時により強固な氷が再生していく。それが魔導士・エルファリアの絶対的な領域だ。

 

そして──

 

「十二の氷秘法(エル・グラス・フロース)」

 

12人の分身全員が同時に杖を掲げた。

 

「最終法──『至高氷帝世界(エンデル・ヴェルト)』ッ!!」

 

世界が白くなった。

 

轟音はなかった。ただ、全てが静止した。

 

円光雄とその30人の分身たちは、1ミリの隙間もなく氷漬けにされていた。彼らが浮かべていた嘲笑も、焦燥も、そのまま凍り付いている。氷の彫刻のように美しく、そして残酷に。

 

「……これで」

 

エルファリアは杖を下ろした。分身たちが霧のように消え、元の静寂が戻る。

 

「終わりよ」

 

彼女は振り返り、ボロボロのウィルの元へ駆け寄った。その足取りは少し慌ただしくて、いつもの優雅さがない。

 

「ウィル!ウィル!」

 

彼女は床に膝をつき、ウィルを強く抱きしめた。彼女の体は、不思議なほど温かかった。

 

「遅くなってごめんね……ごめんね……」

 

「エルフィ……」

 

ウィルは力なく彼女の背中に手を回す。仲間たちが辱められ、自分が無力だった絶望の中で、彼女の存在だけが唯一の救いだった。

 

「あいつらは……みんなは……」

 

「大丈夫。もう誰もウィルを傷つけさせない」

 

エルファリアは涙目でそう言うと、ウィルの額に自分の額をコツンと当てた。

 

「絶対に守るから」

その言葉は、氷姫ではなく、ただ一人の幼なじみとしての誓いだった。

 

氷漬けにされた円光雄の肉体は、粉々に砕け散った。

 

だが、彼の「チート能力」は物理的な器の破壊さえも超越していた。砕け散った氷の中から、忌まわしい精神の一片が霧となって漏れ出し、傷つき虚ろになっていたウィルの精神の隙間へと滑り込んでいく。

 

ウィルの瞳が、一瞬だけ底なしの闇に染まった。

 

 

三日が過ぎた。

 

エルファリアはウィルの私室にいた。彼女の手で編まれた治癒の魔方陣が、彼の折れた肋骨を包み込んでいた。高塔の最上階、彼女の部屋ではなく、彼の部屋を選んだのは、ウィルが不安そうな顔をしたからだ。

 

「もう大丈夫よ」

 

エルファリアはベッドの脇に跪き、ウィルの手を握る。いつもは氷のように清冽な彼女の声音が、今は春の雪解けのように柔らかい。

 

「円光雄は私が消した。誰もウィルを傷つけないわ」

 

ベッドに横たわる「ウィル」は、小さく目を細めた。

 

「エルフィ……」

 

その声はウィルのものだった。語調も、呼吸の仕方も。しかし、その瞳の奥に蠢くものだけは、決して彼ではなかった。

 

「ずっとそばにいてくれるか?」

 

「もちろん。ずっと、ずっとよ」

 

エルファリアは、幼なじみの頬にそっと手を触れた。その指先が、いつもの彼より幾分冷たいことに、彼女は気づかなかった。勝利の安堵と、彼への想いが、彼女の警戒心を蕩かしていた。

 

「ウィル」がゆっくりと起き上がる。まるで傷ついた獣が、唯一の安らぎを求めるように、彼女の白い首筋に顔を埋めた。

 

 

「エルフィは温かいな」

 

「……ウィル?」

 

エルファリアの肩が小さく震える。彼女は十五年間、隣でこの少年を見てきた。幼い頃の約束、苦しい日々、そして彼の優しさ。全てがこの瞬間に収束するような予感が、彼女の胸を締め付けた。

 

「私……ずっと待ってたの」

 

彼女の銀髪に指を絡め、「ウィル」が低く囁く。

 

「ええ」

 

「怖かった。世界が箱庭だとしても……私は、ウィルが好きなの」

 

エルファリアの頬に涙が一粒、零れた。彼女は自分から制服の肩口を外し、常に完璧で在ろうとした氷姫の衣装を床に落とす。白い下着だけになった彼女の肢体は、月に愛された彫像のように美しかった。

 

「ウィル」が彼女をベッドへと導く。優しく、慈しむような手つきで。まるで十五年来の初恋を丁重に扱うように。

 

エルファリアは抵抗しなかった。むしろ、彼女の心臓は歓喜のあまり破れるように高鳴っていた。彼女は幼い頃からずっと想い続けた人に、初めて全てを委ねようとしていた。

 

唇が重なる。柔らかく、深く。

 

その時だった。

 

結ばれた瞬間、エルファリアの背筋に鋭い違和感が走った。唇の感触は似ている。体温も、匂いも、声も。だが、魂の質が違う。愛する人の魂の音色は、もっと違う。もっと

 

「っ……!?」

 

エルファリアが目を見開く。眼前の「ウィル」の瞳が、底知れぬ闇を湛えていた。

 

「気づいたかい、氷姫?」

 

口調が変わる。まるで氷の上を這う蛇のような、円光雄の声音が、ウィルの喉から漏れ出した。

 

「お前……まさか……!」

 

「チート能力の一つだよ。精神憑依。君の愛する彼の傷ついた精神の中に、住み着くこともできる」

 

エルファリアが跳ね退こうとする。だが、その時既に遅かった。

 

「ウィル」の──否、円光雄が操るウィルの体が、彼女の両手をベッドに押さえつける。そして同時に、円光雄の残りの精神が、エルファリアの脳内へと直接干渉を開始した。

 

「あ……あぁっ!?なに……これ……!?」

 

脳髄を直接書き換える快楽。神経を灼くような、しかし抗えない歓喜が彼女の脊椎を駆け上がる。チート能力による「感覚の改竄」が、彼女の肉体を奪い始めていた。

 

「嫌……!やめて……ウィル!助けて……!」

 

「叫べば叫ぶほど、君の肉体は喜んでいるよ。ほら」

 

エルファリアの白い喉が、彼女の意志とは無関係に甘く鳴いた。彼女の瞳からこぼれた涙が、頬を伝い、枕を濡らす。理知的だった氷の魔導士の顔が、今は自ら快楽を求める牝の表情に歪んでいた。

 

「こんな……嘘よ……私は……至高の五杖……!」

 

「実に美しいね。完璧な氷姫が、ただの女の悦びに泣き崩れる姿は」

 

「ウィル」の体が、エルファリアを貫く。

 

「ああぁぁああっ──!!」

 

絶叫が部屋に轟く。だがそれは苦痛の声ではなかった。円光雄の能力が痛みを消し、代わりに絶対的な快楽を刻み込んでいた。彼女の精神だけが正気を保ち、肉体だけが快楽に翻弄される。最も残酷な乖離だった。

 

「どうだい、エルファリア?君の初恋の相手の形で抱かれるのは?」

 

「やめ……て…!ウィル……ウィル……!」

 

「もっと呼びなよ。君の声を聞けば聞くほど、この体の持ち主も苦しむんだからね」

 

エルファリアは歯を食いしばって耐えようとした。しかし、彼女の体はもはや彼女のものではなかった。十五年間、心に蓋をしてきた純粋な愛情が、快楽という形で暴発し、自ら腰を動かすように堕ちていく。

 

「あっ……あっ……!だめ……!また……!いく……っ!」

 

「堕ちろよ。氷は溶けて、ただの水になるんだ」

 

「ウィル……ごめん……なさい……!私……私…!」

 

エルファリアの銀髪が激しく乱れ、白い肢体が弓なりに反り返る。彼女の中で何かが、決定的に壊れる音がした。

 

絶頂の淵で、エルファリアの瞳がウィルの顔を見つめた。だがそこにいるのは、愛する人ではなく、ただその皮を被った悪意だけだった。

 

「氷姫も……ただの牝だったな」

 

耳元での囁きが、彼女の精神にとどめを刺す。

 

「ウィル……私…もう……」

 

エルファリアの意識が、深い闇の中へと沈んでいく。涙さえ乾き、ただ虚ろに開いた青い瞳が、天井を見上げていた。氷の姫君の心は、完全に粉々に砕け散っていた。

 

「やめろ……!エルフィから離れろぉぉッ!!」

 

闇の底で、亡霊が嘲笑う声が響いていた。だが、その声を押し潰すように、ウィルの魂が絶叫した。

 

(僕の体だ!僕の人生だ!お前にだけは、絶対に明け渡さない!)

 

エルファリアの涙に濡れた顔が、霞む視界に映る。あの誇り高き氷姫が、自分のせいで壊されていく。その光景が、ウィルの精神の深淵から、熱い何かを噴き出させた。それは怒りであり、悔恨であり、そして何よりも、彼女を愛するという純粋な衝動だった。

 

「ぐっ……!?うおおおおおッ!!」

 

ウィルの喉から、自分の声ではない悲鳴と、自分の声である咆哮が同時に漏れた。胸の奥で、冷たい蛇が締め上げられるような感覚。円光雄の精神が、激しい拒絶反応に焦り、ウィルの脳神経を更強く握りつぶそうとする。

 

「大人しくしていれば、楽に──」

 

「うるさいっ!!」

 

ウィルは右手に力を込めた。そこには、倒れる前に握りしめていた、自分の愛用する剣があった。円光雄の分身たちによる暴行で刃こぼれし、血と油に汚れた、頼りない鉄の塊。

 

だが、それで十分だった。

 

ウィルは、震える手でその切っ先を、自分の左胸に向けた。

 

「なっ……!?」円光雄の精神が狼狽する。「馬鹿な!自殺する気か!?」

 

「お前は、僕の体に憑依しているんだったな!」

 

ウィルはニヤリと笑った。血を吐き、目尻から涙を流しながら、ひどく不敵に。

 

「なら、道連れだ!」

 

ズブッ!!

 

鈍い音が響いた。

 

ウィルが、自らの心臓に剣を突き立てたのだ。

 

「ぎゃあああああああああああッ!!!」

 

円光雄の絶叫が、ウィルの脳内で爆発した。物理的な致命傷は、憑依している精神にも等しいダメージを与える。ウィルの体から、黒い霧のようなものが噴き出し、のたうち回りながら空中に散った。

 

「ウィルーッ!!」

 

我に返ったエルファリアが、血を噴き出して倒れるウィルに飛びついた。彼女の瞳から虚ろな光が消え、再び強い青い炎が宿る。

 

「嫌!嫌よ!死なないで!ウィルーッ!!」

 

エルファリアは悲鳴を上げながら、震える手でウィルの胸に刺さった剣を抜いた。血が溢れる。彼女は即座に高度な治癒魔法の詠唱を開始した。最上級の回復魔法。通常なら数人の魔導士がかけ合うほどの負荷。だが彼女は、自らの命を削る勢いで魔力を注ぎ込む。

 

「治って!お願い!私を置いていかないで!」

 

涙がポロポロと落ち、ウィルの血まみれの頬を濡らす。その温かい雫が、冷えていく彼の頬に染み渡った。

 

「……エル……フィ……」

 

「喋らないで!すぐに治すから!絶対に治すからね!」

 

魔法の光が、傷口を眩いほどに照らす。肉が再生し、血管が繋がり、呼吸が安定していく。エルファリアの回復魔法は、間違いなく至高の五杖に相応しい威力だった。

 

やがて、ウィルの傷が完全に塞がった。彼は大きく息を吸い込み、目を開けた。

 

そこには、ボロボロの制服を血で汚し、泣きじゃくる銀髪の少女がいた。

 

「エルフィ……」

 

「ウィル……!」

 

二人は同時に抱きついた。言葉はいらなかった。互いの心臓の鼓動が、生きていることを伝えていた。温かい。あの冷たい闇の支配とは違う、確かな体温。

 

「ごめん……ごめんな、エルフィ。守れなくて……」

 

「馬鹿!馬鹿なウィル!死のうとするなんて!私がどれだけ怖かったか……!」

 

エルファリアはウィルの胸を弱々しく叩く。その手はまだ震えていた。ウィルは彼女の手をそっと握り、自分の頬に当てた。

 

「もう大丈夫だ。あいつは消えた。僕たちが、勝ったんだ」

 

「うん……うん……」

 

エルファリアは、まるで迷子の子供が母親にすがるように、ウィルの胸に顔を埋めた。

 

やがて、静寂が二人を包んだ。恐怖も、絶望も、もうここにはなかった。ただ、互いへの激しい愛しさだけが残っていた。

 

「……エルフィ」

 

ウィルは、彼女の銀髪を愛おしげに撫でた。

 

「好きだ。ずっと、好きだった。幼い頃から、ずっと」

 

エルファリアが顔を上げる。その瞳はもう凍っていなかった。春の湖面のように、揺れる愛情に満ちていた。

 

「私もよ……私も、ずっと……」

 

二人の唇が、自然と重なった。

 

先ほど円光雄に無理やり奪われた時とは違う。優しく、確かめるような、慈しみに満ちたキス。

 

エルファリアは自ら、血と汗に汚れたウィルの制服を脱がせた。その傷だらけの体に、彼女は唇を這わせる。一つ一つの傷跡に、愛おしそうにキスを落としていく。

 

「私が治したところ……痛くない?」

 

「ううん、気持ちいいよ」

 

ウィルも、エルファリアのボタンを外した。乱暴に引き裂くのではなく、一つ一つ丁寧に。露わになった白い肌に、彼の手が優しく触れる。彼女は恥ずかしそうに頬を染めながらも、拒絶しなかった。むしろ、自ら体を預け、彼の手の温もりを求めた。

 

「ウィル……私を……して」

 

「うん……」

 

二人はベッドに横たわった。これまでのように、行為が暴力的な征服や奪い合いではなく、互いを与え合う神聖な儀式のように感じられた。

 

ウィルがエルファリアの中に入ると、彼女は甘く息を漏らした。

 

「あっ……ウィル……来てる……」

 

「エルフィ……温かい……」

 

痛みはない。ただ、愛する人と一つになる至福があった。ウィルはゆっくりと腰を動かす。エルファリアも彼の動きに合わせ、自ら腰を押し付ける。

 

「あっ……あぁっ……!ウィル……好き……大好き……!」

 

「僕もだ……エルフィ……!愛してる……!」

 

先ほどの凌辱とは違う。自分が望んで、愛する人に抱かれる悦び。心と体が溶け合うような快楽が、二人を包み込む。エルファリアの肢体が喜びに震え、銀髪がシーツの上に扇状に広がる。彼女の青い瞳は、ウィルだけを映していた。

 

「もっと……もっと奥まで……ウィルの全部……欲しい……!」

 

「エルフィ……!」

 

二人の動きが激しさを増す。肉のぶつかる音が響くが、それは不愉快なものではなく、互いの存在を確認し合うリズムだった。

 

「イくっ!ウィル、私……イッちゃう!」

 

「僕も……一緒に……!」

 

二人は強く抱き合い、同時に絶頂を迎えた。ウィルの熱い精が、エルファリアの最奥に注ぎ込まれる。彼女は涙を流しながら、その温もりを子宮の奥深くで感じていた。それは、屈辱的な「孕まされる」感覚ではなく、愛する人と命を分かち合う至高の喜びだった。

 

「……ウィル」

 

「……エルフィ」

 

事が終わった後、二人は互いの体温を確かめ合うように、強く抱き合ったまま眠りについた。

 

窓の外はもうすぐ夜明けだった。長く暗い夜が終わり、新しい朝が来ようとしていた。

 

二度と、誰にもこの温もりを奪わせはしない。

 

二人の心は、傷だらけになりながらも、一つになっていた。

 

 

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