アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可 作:みなぽん
アラスカ北方、氷海沿岸第七補給回廊。
白い雪原の向こうで、地平線が揺れていた。
蜃気楼ではない。
空気そのものが震えているのだ。
重低音。
腹の底を殴るような振動。
数十キロ先にいるはずの巨大兵器の移動音が、氷の大地を伝って基地の床を微かに揺らしていた。
「敵オブジェクト確認。」
オペレーターの声が司令室に響く。
「情報同盟所属第二世代オブジェクト一機。コードネーム《アイアン・メイデン》。推定重量二十四万トン。主武装は超大型電磁投射砲四門および対オブジェクト用レーザー迎撃システム。」
巨大モニターに映し出される敵影。
巨大な球体中央部から四本の砲身が蜘蛛の脚のように伸び、その周囲を無数のセンサー群と迎撃レーザーが取り囲んでいる。
典型的な第二世代。
ある戦場に特化し、第一世代を食い潰すためだけに進化した怪物。
「嫌な相手ね。」
フローレイティア少佐は煙管を唇に運びながら呟いた。
「雪原での長距離砲撃戦特化型か。あちらさんはこっちを射程外から削り殺すつもりよ。」
紫の瞳が戦況図を流れるように追う。
「勝率予測。」
「ベイビーマグナム単独交戦時、三十二パーセント。」
司令室が静まり返った。
オブジェクト戦で三割。
それは敗北を覚悟する数字だった。
だが。
「上等じゃない。」
フローレイティアは笑った。
「うちのお姫様は、数字通りに負けてくれるほど素直じゃないのよ。」
◇
ベイビーマグナムが雪原を滑走する。
巨大な逆Y字型推進ユニットの下で、静電気推進装置が青白い放電を散らす。
さらに地表との隙間へ照射される高出力レーザーが空気を瞬間的に膨張させる。
爆発的に発生した高圧空気が二十万トンの巨体を押し出す。
轟音。
雪煙。
時速五百キロ。
戦車など比較にもならない速度で、鋼鉄の惑星が雪原を疾走していく。
その中心。
直径二メートルの球状コックピット。
ミリンダ=ブランティーニは静かに前を見ていた。
無数のモニター。
レーダー情報。
熱源探知。
地形データ。
敵弾道予測。
人間が理解できる量を遥かに超えた情報が洪水のように押し寄せる。
青い瞳が僅かに動く。
それだけで赤外線センサーが反応し、照準データが更新される。
操縦桿を握る指先がわずかに動いた。
ベイビーマグナムの七門の主砲が別々の方向へ展開する。
まるで巨大な花が咲くように。
「敵捕捉。」
彼女は呟く。
感情のない声。
だが、その奥には確かな闘志があった。
モニターの向こう。
十五キロ先。
敵オブジェクトがいた。
そして。
敵もまたこちらを捉えていた。
先に動いたのは敵だった。
超電導レールガン。
十キログラムを超える徹甲体が秒速八千メートルで射出される。
発射炎すら見えない。
音速の二十倍を超える速度では、人間の感覚など意味を持たない。
警報。
未来予測演算。
回避経路算出。
ミリンダの瞳が右へ動く。
ベイビーマグナムが横滑りする。
二十万トンの塊が、まるでスケート選手のように。
次の瞬間。
背後の氷原が消し飛んだ。
数百メートル四方の雪と氷が蒸発し、巨大なクレーターが生まれる。
直撃していればオニオン装甲すら無事では済まない。
「速い。」
ミリンダが呟く。
「でも。」
七門の主砲が同時展開。
二門がレーザー。
三門がレールガン。
二門がプラズマ砲。
異なる弾道。
異なる速度。
異なる着弾時間。
迎撃システムを飽和させるための第一世代特有の物量攻撃。
光の槍が雪原を切り裂く。
敵オブジェクト周囲の迎撃レーザーが狂ったように火を吹いた。
レーザー。
迎撃弾。
破砕片。
数千もの光が交差する。
まるで夜空に花火を撃ち込んだようだった。
しかし。
一発。
ほんの一発だけ。
レールガン弾が敵装甲を掠める。
オニオン装甲外層剥離。
十分だった。
「装甲構造解析完了。」
ミリンダの瞳が細くなる。
「見つけた。」
◇
司令室。
フローレイティアは腕を組む。
「なるほど。」
敵の装甲厚分布図が表示される。
「熱交換器保護のために右後方の装甲を薄くしてる。」
「ですが少佐、あの位置は敵主砲射線上です。」
「だからこそよ。」
彼女は笑う。
「うちのお姫様は真正面から勝負するような子じゃない。」
通信回線が開く。
「ミリンダ。」
『はい。』
「五分だけ時間を稼ぐ。」
『……了解しました。』
「その代わり。」
フローレイティアは静かに言う。
「必ず帰ってきなさい。」
沈黙。
そして。
『了解です、少佐。』
短い返答。
それだけで十分だった。
◇
ベイビーマグナムが加速する。
六百。
七百。
静電気推進限界。
レーザー推進最大出力。
巨大な質量が物理法則を嘲笑うように雪原を駆け抜ける。
敵砲撃。
回避。
砲撃。
回避。
二十万トン同士の決闘。
そこに歩兵も戦車も存在しない。
ただ二つの人工の星が互いを殺そうとしていた。
ミリンダは思う。
自分は兵器だ。
敵を撃ち、味方を守るために作られた存在。
だけど。
整備兵達の顔が浮かぶ。
食堂のおばさん。
徹夜で機体を直す整備員。
寒さに震えながら誘導灯を振る兵士達。
クウェンサー。
ヘイヴィア。
フローレイティア。
守りたい人がいる。
それは兵器には必要ない感情かもしれない。
それでも。
「負けない。」
青い瞳が光る。
七門の主砲が一点へ収束。
敵砲撃の僅かな間隙。
熱交換器露出。
発射。
七つの光が一本になる。
白い閃光。
数秒後。
地平線の向こうで太陽が生まれた。
敵オブジェクトの外装が吹き飛ぶ。
制御系統破損。
推進停止。
巨大な鉄の山が雪原に沈んでいく。
勝った。
だがミリンダは歓声を上げない。
ただ静かに目を閉じた。
通信が入る。
「お疲れ様、お姫様。」
フローレイティアの声だった。
「今日も部下達の命を守ってくれてありがとう。」
ミリンダは少しだけ考える。
そして。
「少佐も。」
珍しく小さく微笑んだ。
「ありがとうございました。」
戦場は人を奪う。
だが。
時に人を繋ぐこともある。
白銀の雪原を、傷だらけのベイビーマグナムが帰っていく。
その巨体を迎える整備兵達の歓声が、極北の空へと響いていた。
ベイビーマグナムの帰還から、わずか十八時間後だった。
第37機動整備大隊の基地には、戦勝の余韻がまだ残っていた。
雪と氷に覆われた格納庫では、整備兵達が巨大な溶接機を操り、オニオン装甲の交換作業を進めている。
「右第四主砲アーム、冷却材ラインに損傷あり!」
「交換部品を回せ!」
「推進ユニットの静電気発生板、三枚が寿命だ!」
ベイビーマグナムは勝った。
だがオブジェクト戦において勝利とは、次の戦いへの準備期間を手に入れたに過ぎない。
二十万トンの怪物は、生き物のように整備と補給を求め続ける。
その中心で。
ミリンダは静かにモニターを見ていた。
「……敵反応。」
司令室の空気が凍る。
「距離三百キロ。」
「接近速度……時速九百キロ。」
オペレーターが顔を上げた。
「ありえません!」
「オブジェクトの速度限界を超えています!」
フローレイティアが眉をひそめる。
「映像を出して。」
次の瞬間。
巨大スクリーンに映ったものに、司令室の誰もが言葉を失った。
黒。
ただ黒かった。
二つの巨大な球体。
その中央を貫くように一本の巨大砲身。
通常のオブジェクトのような機能美も合理性も存在しない。
まるで誰かが悪夢を形にしたような異様なシルエット。
「識別コードなし。」
「所属不明。」
「オブジェクトデータベース照合不能。」
沈黙。
そして。
『はじめまして。』
通信回線に男の声が流れた。
『オレの名前は円光雄。』
軽い口調。
戦場には似合わない声だった。
『この子の名前はバッシュ・ザ・ブラックナイト。よろしく。』
「……ふざけてるの?」
フローレイティアが呟く。
『いやいや本気ですよ。』
声は笑っていた。
『せっかくだから、正統王国最強の第一世代と遊びたいなと思いまして。』
◇
ベイビーマグナム発進。
雪原を裂いて巨大兵器が走る。
ミリンダの瞳が静かに敵を捉える。
距離二十キロ。
主砲展開。
レーザー砲。
レールガン。
プラズマ砲。
七門同時発射。
だが。
当たらない。
いや。
敵が避けている。
黒いオブジェクトが滑る。
曲がる。
跳ぶ。
二十万トンを超える質量が、まるで重力を無視したかのように。
「推進方式不明!」
「慣性制御限界を超えています!」
「そんな運動性能、存在しない!」
オペレーター達の悲鳴。
ミリンダは無言だった。
青い瞳が高速演算を続ける。
しかし。
予測できない。
物理法則を前提に構築された演算モデルが、ことごとく破壊されていく。
『惜しい惜しい。』
通信が入る。
『普通のオブジェクト相手なら今ので勝ってた。』
次の瞬間。
黒い砲身がこちらを向いた。
発射。
警報。
回避。
間に合わない。
ベイビーマグナムの左側主砲群が吹き飛んだ。
オニオン装甲が紙のように裂ける。
「!?」
司令室が凍り付く。
ありえない。
第一世代最強クラスの防御を、一撃で。
『その程度?』
また発射。
右推進ユニット損傷。
三射目。
迎撃レーザー全損。
四射目。
オニオン装甲第三層貫通。
ベイビーマグナムが擱坐する
二十万トンの巨体が雪原へ沈む。
ミリンダの額を汗が流れる。
「……負ける。」
初めてだった。
絶望という感情を、彼女ははっきり理解した。
◇
「総員退避!」
フローレイティアの怒声が響く。
「基地放棄準備!」
「医療班を先に避難させろ!」
巨大な格納庫にサイレンが響く。
整備兵達が走る。
燃料車両が移動する。
負傷者が担架で運ばれる。
その時だった。
地平線の向こうから黒い影が現れた。
バッシュ・ザ・ブラックナイト。
ゆっくり。
まるで散歩でもするような速度で基地へ近づいてくる。
巨大砲身が基地へ向く。
通信が開いた。
『降伏してください。』
男の声。
軽い口調。
だが、その背後に圧倒的な力がある。
『抵抗は無意味です。』
誰も動かない。
誰も声を出さない。
そして。
フローレイティアが前へ出た。
「……部下には手を出さない保証は?」
『約束します。』
少しの沈黙。
『僕は虐殺がしたいわけじゃない。』
巨大な砲口が基地を見下ろす。
人類の築いた全てが、一撃で消える距離。
フローレイティアは紫の瞳を細めた。
戦場で何度も見てきた。
勝者と敗者。
生者と死者。
指揮官の役目は勝つことではない。
部下を生きて帰すこと。
それだけだ。
「……分かった。」
その時だった。
通信回線が開く。
ノイズ混じりの声。
『少佐。』
ミリンダだった。
『まだ終わっていません。』
「ミリンダ!?」
『ベイビーマグナムはまだ生きています。』
損傷率七十二パーセント。
主砲喪失。
推進系大破。
それでも。
巨大モニターの片隅で。
白い巨体がゆっくりと立ち上がる。
傷だらけの第一世代。
時代遅れと呼ばれたオブジェクト。
それでも。
『私には守る人がいます。』
青い瞳が黒い巨球を見据える。
『だから、まだ負けません。』
白銀の雪原に二体の怪物が向かい合う。しかし、巨大なアームのコクピットを貫き、ベビーマグナムに留めを刺した。
そしてコクピットから引きずり出されるミリンダ=ブランティーニ
陽の光を溶かし込んだような淡い金色の髪は、肩のあたりで切り揃えられたボブカット。整えられた前髪の隙間から覗く瞳は、透き通る海のような青色をしていて、どこか遠くを見つめるような静かな輝きを宿している。その表情は幼さを残しながらも、不思議なほど感情の起伏を感じさせない。驚きでも怒りでも笑顔でもない、凪いだ湖面のような無表情。しかしその奥には、人間には測れない思考や決意が静かに沈んでいるようにも見えた。
「ひひひ、こんにちは。人形使いのお嬢ちゃん」光雄はいやらしい笑みを浮かべた。
極北の冷気が、傷ついた頬を刺すようだった。
雪面に押し付けられた体は動かない。だが、ミリンダの青い瞳だけは、なおも虚空を見上げていた。
『さぁ、ここで選ばせてやるよ』
頭上からの声は、どこでもない場所から響くノイズのように耳障りだった。
『パイロットと指揮官が言いなりになるなら、基地の兵士は命を保障してやる。断るなら、1人残らず黒焦げの消し済みにしてやるから、選ばせてやるよミリンダ!フローレイティア!』
円光雄という男の声は、残酷なほど楽しげだった。
圧倒的な力を手にした者が、無力な者を踏みつける感触を貪る声音。
それは物理的な暴力以上に、精神を削り取る刃だった。
ミリンダの視界の端で、基地のスピーカーから漏れるノイズが鼓膜を震わせる。
通信回線越しに、フローレイティアの息を呑む音が聞こえた気がした。
言いなりになる。
それは即ち、魂を差し出すこと。
この男の玩具となること。
兵器として作られた自分にとって、パイロットとしての尊厳を失うことは、死と同義かもしれない。
けれど。
(……守る人がいる)
雪原を駆け抜けた時の記憶が蘇る。
整備兵たちの歓声。食堂の温かいスープ。少佐の紫の瞳。
彼らの命と引き換えに、自分の誇りを選べるだろうか。
選べるはずがない。自分は彼らを守るためにあるのだから。
ミリンダの唇がわずかに動いた。
乾いてひび割れた唇から漏れたのは、小さな、しかし確かな声だった。
「……少佐」
通信機が拾ったその呼びかけに、向こう側で何かが崩れ落ちる気配がした。
フローレイティアの苦悩が伝わってくるようだった。
上官として部下を死地に送るのか、それとも誇りを捨てて命を繋ぐのか。
どちらを選んでも地獄だ。
「ミリンダ! 貴女は……!」
フローレイティアの叫び声が響く。
その声を遮るように、ミリンダはゆっくりと言葉を紡いだ。
表情はない。
驚きも、怒りも、悲しみも、恐怖すらも見せない。
ただ、透き通る海のような瞳が、遠くを見つめていた。
「……私は、兵士です」
その言葉は、自嘲ではなかった。
事実を確認するだけの、静かな声明だった。
「敵を撃ち、味方を守るための存在。だから……」
一息、吸い込む。
極北の凍った空気が肺を満たした。
「あなたの人形にはなります。」
その言葉は、氷原に落ちた一滴の水銀のように重く響いた。
「いい返事だ。素直でよろしい」
光雄の声が響くと同時に、バッシュ・ザ・ブラックナイトの巨大なマニピュレーターが動いた。無造作にミリンダの体を鷲掴みにしていた金属の爪が開き、彼女をベイビーマグナムの剥き出しとなった装甲の上へと無造作に放り出した。
雪面ではない、鋼鉄の冷たい床。
尻を打ち付けた衝撃で小さく息が漏れるが、ミリンダはすぐに体を起こした。
「だがね、言葉だけじゃ信用できないんだよ。オレは慎重な性分でね」
光雄の気怠げな声が通信回線から漏れ聞こえる。
次の瞬間、バッシュの別のアームが伸びてきた。
今度は掴むためではない。
先端に備えられた精密作業用の細いマニピュレーターが、ミリンダの制服の襟元を無慈悲に挟んだ。
「なっ……!」
布が裂ける音が、極北の静寂を切り裂いた。
抵抗する間も与えない。
精密機器を扱うはずのアームは、あまりにも乱暴にミリンダの軍服を引きちぎっていった。
ボタンが飛び散り、頑丈な生地が紙のように破れる。
下着すらも無遠慮な金属の指にかかり、引き剥がされた。
冷気。
アラスカの氷原を覆う、絶対零度に近い風が、露わになった肌を直接叩いた。
「見せしめだ」
光雄が笑う。
「おいそこの基地の人間ども! お前らの誇るエリートパイロット様の無様な姿を拝め! 全員で見ろ! 誰も目を逸らすなよ! 逸らしたやつから焼き払ってやるからな!」
バッシュのセンサーが基地全体をスキャンし、全モニターにミリンダの姿が映し出された。
格納庫の巨大スクリーン。食堂のテレビ。司令室のメインモニター。
あらゆる場所で、彼女の裸体が大写しになった。
ミリンダ=ブランティーニ。
陽の光を溶かし込んだ淡い金色の髪。
透き通る海のような青い瞳。
そして今、その瞳以外の全てが晒されていた。
極寒の空気が肌を刺す。
体温が奪われていく。
鳥肌が立ち、肢体が小刻みに震えた。
羞恥心が遅れて押し寄せ、白磁のような肌を羞恥で染め上げようとする。
だが、ミリンダは必死に耐えた。
唇を噛み締め、震える体を抱きしめることすら許さず、ただ真っ直ぐに前を見据える。
感情のない瞳。
遠くを見つめる視線。
屈辱に歪めない顔を作ること。
それが、今の彼女にできる唯一の抵抗だった。
「ミリンダァッ!!」
司令室でフローレイティアが絶叫した。
モニター越しに見える少女の細い体。
その無防備な姿に、指揮官の理性が悲鳴を上げる。
部下を守れなかった無力感。目の前で凌辱されている怒り。
何より、彼女が自分たちのために耐えているという事実が、フローレイティアの心を引き裂いた。
整備兵たちは拳を握りしめ、歯軋りをした。
見たくない。
見るべきではない。
だが見ないことを選べば、仲間が焼き殺される。
その二律背反した選択肢が、彼らをその場に縫い付けた。
雪原の上、傷だらけの鋼鉄の台座の上で、一人の少女が立ち尽くしている。
風が金髪を揺らす。
寒さと恐怖で震えながらも、その青い瞳だけは決して曇らなかった。
「へぇ……」
光雄の声が降ってくる。
「いい目をしてるじゃないか。人形使いのお嬢ちゃん」
その言葉は、彼女の尊厳をさらに踏みにじるためのものだった。
だがミリンダは応えない。
ただ、凍りつくような寒さの中で、その心だけは燃え続けていた。
守るための誓い。
それだけが、彼女を立たせていた。
「いい反応だ。凍り付いたみたいに固まっちゃってさ」
光雄の愉悦に満ちた声が響く中、バッシュのマニピュレーターは再び動いた。
今度は、荒っぽく引き裂くためではない。
先ほどとは違い、より細かい動作が可能な、手術用メスのような細身のアームが伸びてくる。
冷たい金属の指先が、ミリンダの鎖骨をなぞった。
ビクリと、ミリンダの体が跳ねる。
人間の体温を持たないその指は、極寒の空気と同様に冷たく、それでいて執拗だった。
「小さいねぇ」
光雄の声が嘲笑う。
金属の指が、ミリンダの胸の膨らみ——あるいは、その膨らみの欠如を——なぞる。
平坦な胸の上を、無遠慮な感触が這い回る。
「エリートパイロットって言うから、もっとこう、凄まじいパイロットスーツに包まれたナイスバディを想像してたのに。なんだよこれ、洗濯板か? 男の子供みたいな胸だな」
言葉と共に、金属の指が彼女の胸を鷲掴みにした。
「揉む」というにはあまりに機械的で、無機質な動作。
だが、その強さは容赦がない。
柔らかな脂肪の少ない肌が、冷たい金属に押し潰される。
痛みと、冷たさと、そして言葉の暴力が同時に襲う。
「んっ……! うぅ……!」
ミリンダは必死に声を殺した。
叫べば、それが屈服の証になる。
喘げば、それが快楽の兆候だと誤解される。
だから、ただ歯を食いしばり、耐える。
「あはは、震えてる。寒いのか? それとも恥ずかしいのか? どっちかな?」
金属の指が、更に執拗に動く。
胸の先端を、冷たい金属の爪先で摘まれる。
刺激が強すぎる。
生理的な拒絶反応で、体が反り返りそうになるのを、必死に堪える。
「さて、次は……」
アームが動く。
今度は、彼女の顔へ。
無骨な金属の指が、彼女の顎を掴み、無理やり上を向かせる。
そして、もう片方のアームの先端が、彼女の唇へと迫った。
「んぐっ……!」
冷たい金属が、唇をこじ開ける。
無理やり押し込まれる異物感。
唾液で滑る金属の感触。
それはキスなどという甘いものではない。
口腔を犯す、暴力的な侵略だ。
「チュッ。なんてね」
光雄の下卑た笑い声が、スピーカーから流れる。
「どう? 初めてのキスの味は? 相手はオレの分身、バッシュ君だけどさ」
屈辱。
ミリンダの目尻に、生理的な涙が滲む。
それは決して悲しみだけではない。
怒りと、悔しさと、そして何より、自分の無力さに対する絶望。
「でさ、みんな見てるよ? お前の無様な姿」
光雄は言葉のナイフを、更に深く突き立てる。
「あの整備兵のおっさんも、食堂のおばちゃんも、大好きな少佐も。お前の凹んだ胸も、弄られて震えてる顔も、全部お見通しだ。どうだ? 恥ずかしいだろ? 生きて帰りたいなんて思うか? 思わないだろ? だって、もうお前は汚されちゃったんだから」
ミリンダの唇がわなないた。
「ちが……う…」
「あ? 何か言った?」
「……違う……!」
ミリンダは、金属の指を口に含んだまま、絞り出すように声を放った。
涙で滲んだ視界の向こう、モニター越しに見ている人たちへ向けて。
「……私は……負けてない……! 体がどうなろうと……心までは……! 貴方の思い通りにはならない……!」
「へぇ……」
光雄は感心したように声を上げた。
「言うねぇ。いい度胸だ。ますます気に入ったよ。それじゃあ、その生意気な口を、もっと塞いでやるよ」
アームの動きが激しくなる。
胸を揉みしだく指の動きが速くなり、唇を犯す金属が更に深く侵入する。
溢れる唾液が、顎を伝って胸へと垂れ落ちる。
それは、生理的な反応に過ぎない。
だが、それを「快楽」として解釈するのは、加害者の特権だった。
「あぐっ、ぅぅっ……! ふぅっ……!」
ミリンダの体が大きく震えた。
寒さではない。
言葉の暴力と、肉体的な屈辱の限界だった。
「見ろよ、みんな。お前たちの英雄が、こんな風に啼いてるぜ。最高だろ?」
フローレイティアは、モニターの前で膝から崩れ落ちた。
拳で床を叩く。
血が滲むほど強く握りしめた拳で。
部下を守れなかった。
目の前で、少女が壊されていく。
何もできない自分への怒りが、胸を焦がす。
「ミリンダ……ミリンダぁ……ッ!」
その慟哭は、極北の空には届かない。
ただ、白銀の雪原に、無慈悲な機械の音だけが響き渡っていた。
「生意気な口は塞いだ。次はその体に、正直さを教えてやるよ」
光雄の声が響くと同時に、バッシュ・ザ・ブラックナイトの機影が揺らいだ。
新たなアームが伸びてくる。
今度のそれは、先端が不可解な形状をしていた。
流体を充填したかのように濡れた艶を放つ、自在に形を変える可変プローブ。
まるで巨大な蛭、あるいは異形の舌のようだった。
「やっ……! やめ……!」
ミリンダは反射的に太ももを閉じようとした。
しかし、それより先に別のアームが彼女の足を掴み、無慈悲に左右へと押し開いた。
冷たい鋼鉄の指が内腿に食い込む。
恥ずかしい部分が、極寒の空気と無機質な視線に完全に晒される。
「ひっ……!」
プローブが蠢いた。
生温かい粘液に覆われたそれが、彼女の最も脆弱な秘所へと近づいてくる。
人間の体温など持たないはずの機械が、奇妙な生々しさを纏っていた。
「いい眺めだ。でも、もっと細部が見たいな」
光雄が楽しげに呟くと、バッシュのセンサーアイが怪しく光り、超至近距離へのフォーカスを開始した。
ズズズ……ッ!
濡れた感触が、秘裂をなぞった。
「ひぃッ!?」
電流が走ったような衝撃。
冷たさと温かさが入り混じった異質な感覚が、脊髄を直接撫で上げる。
プローブは執拗だった。
表面の微細な凹凸が敏感な襞を擦り上げ、震える肉芽を容赦なく嬲り始める。
「あぁっ……! そこっ……! ダメぇっ……!」
ミリンダの背中が反り返る。
拒絶しようとする意思とは裏腹に、体が勝手に反応してしまう。
機械的なリズムで与えられる刺激は、休むことなく彼女の神経を焼き尽くしていく。
「どうだ? オレの分身の技術は? 手動じゃ味わえない完璧な刺激だろ?」
光雄の声が嘲笑う。
プローブが奥へと潜り込み、内壁を擦り上げながら最も感じる場所を探り当てた。
そして、激しく吸い上げるように蠢いた。
「いやぁっ! ああっ! ふぁぁッ!!」
悲鳴が甘い嬌声に変わっていく。
ミリンダは首を振り、逃げ場のない快感から距離を取ろうともがく。
だが、アームは彼女をガッチリと拘束し、逃げることを許さない。
「ほらほら、素直になりなよ。お前のその汚い穴が、どうやって汁を垂らしてるか、みんなに見せてやれよ」
バッシュのカメラアイが旋回する。
そしてその映像が、基地中のモニターへと送られた。
超至近距離からのクローズアップ。
ピンク色の粘膜が、異形のプローブによって押し広げられ、震えている様。
そこから溢れ出す透明な愛液が、糸を引きながら滴り落ちる様子。
全てが鮮明に、あまりにも生々しく映し出されていた。
格納庫で見上げていた整備兵たちが顔を背ける。
司令室のフローレイティアが口元を押さえ、嗚咽を漏らす。
だが見ないことは許されない。
見せつけられること自体が、彼らへの処刑だった。
「あっ! あっ! あッ! スゴ……ッ! 奥っ……! 壊れ……ちゃうッ!」
ミリンダの瞳が焦点を失いかける。
強制的な快感の奔流が、彼女の理性を根こそぎ押し流していく。
「負けてない」という心の支えすら、肉体の快楽にかき消されそうになる。
「いくぞ。お前のその生意気な顔を、トロけさせた姿をバッチリ撮ってやるからな」
プローブの動きが最高潮に達した。
肉芽を強く吸い上げながら、最も深いポイントを激しく突き上げる。
「いっ……! イクッ……! イッちゃうぅぅぅッ!!!
ミリンダの体が大きく跳ねた。
白濁した光景の中で、彼女の全身が痙攣する。
潮を吹くように愛液が飛び散り、太ももを伝って鋼鉄の床へと垂れ流された。
その瞬間。
バッシュのカメラアイが瞬き、その決定的な瞬間を完全にキャプチャーした。
画面いっぱいに広がる、痙攣する秘部。
トロリと口を開け、無防備に汁を溢れさせる恥穴。
絶頂に歪むミリンダの顔と共に、その局部のアップが基地中のスクリーンに焼き付けられた。
「ハハッ! 最高だね! これこそが『真実』だ!」
光雄の歓喜の声が響き渡る。
「見たか! これがお前たちの誇るエリートパイロット様の正体だよ! メスの顔してイキ果ててやがる! ざまぁみろ!!」
雪原に響くミリンダの荒い息遣いだけが、彼女がまだ生きていることを証明していた。
心が壊れても、体は快楽の余韻に震え続ける。
奪われた尊厳。
晒された恥辱。
白銀の世界で、ただ呆然と天を見上げる彼女の瞳から、涙が一筋、伝い落ちた。
「さて、夜の始まりだ」
光雄の声が、更に低く、ねっとりと響いた。
バッシュ・ザ・ブラックナイトの装甲の一部が不気味に展開し、内部から新たな兵装がせり出してくる。
それは砲身ではなかった。
極太の、鉛色をしたシリンダー。
先端は半球状に磨き上げられ、冷たい光沢を放っていた。
オイルの類だろうか、粘度の高い液体が表面から滴り落ち、雪原の上に黒い染みを広げていく。
「俺に貫かれる瞬間を、じっくり見るがいい」
光雄は慢心に満ちた声で宣言した。
「お前の体が、俺の一部を受け入れるその瞬間をだ」
ミリンダの体が強張った。
これまでの凌辱とは次元が違う、根源的な恐怖。
拒絶しようと身をよじるが、バッシュのアームは万力のように彼女を固定し、抵抗する隙間を与えない。
「いや……来ないで……! お願い……!」
彼女の哀願は、極北の風にかき消された。
冷酷なシリンダーが、彼女の割り開かれた秘所の目前まで迫る。
その冷たい先端が、熱を持った粘膜に触れる直前の距離で停止した。
「カメラ、全方位ズーム。パイロットの顔と、その低下された穴を、同時に映せ」
光雄の命令に従い、バッシュのセンサーアイが展開する。
屈辱的なまでのクローズアップ。
彼女の恐怖に歪む顔と、無防備に曝された局部が、基地の全モニターに並んで映し出された。
「挿入」
その一言と共に、シリンダーが前進した。
「あぐッ!!
異物の侵入。
物理的な質量が、彼女の内部を強引に押し広げていく感覚。
冷たく、硬く、そして容赦のない圧力。
人間の体温とはあまりに異なる、鋼鉄の凶器が彼女の体を貫いていく。
「いっ、たい……! 壊れる……! お腹の中が……裂けるぅッ!」
ミリンダの背中が弓なりに反り返る。
痛みと、異物感、そして侵入されるという事実への恐怖が、彼女の理性を焼き尽くす。
「どうだ? 俺の圧倒的な質量は。小さな体に、よくこれほどのものが入るもんだな」
光雄は感心したように言う。
シリンダーは根本まで彼女の体内に潛り込み、子宮口を無慈悲に押し上げた。
完全に貫かれた。
彼女は、光雄の所有物として刻印された。
「さあ、動くぞ。俺のリズムで踊れ」
シリンダーが後退し、再び前進する。
規則的な、機械的なピストン運動。
人間の温もりも、気遣いも一切ない。
ただ物理法則に従い、質量を前後に移動させるだけの運動。
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
ミリンダの口から、リズムに合わせた短い悲鳴が漏れる。
それは悲鳴なのか、それとも……。
肉壁が異物に擦られ、摩擦熱を生み出していく。
痛みの中に、痺れるような感覚が混じり始める。
体が、裏切りの反応を示し始めていた。
「ほら、見ろ! お前の体が俺を飲み込んでるぞ! 汁を垂らして、必死に形を合わせようとしてる!」
光雄の指摘通り、シリンダーの動きに合わせて、白濁した液が泡立ち、彼女の秘所から溢れ出していた。
自分の意思とは無関係に、体が快楽の準備を整えてしまう。
精神的な拒絶とは裏腹に、肉体的な反応が彼女を追い詰める。
「いやぁ……感じたくない……感じたくないのにぃッ!」
「素直になれ。これがお前の望みだったんだろ? 圧倒的な力に支配され、何も考えなくていい肉人形になれるんだ」
ピストンの速度が上がる。
激しく、深く、容赦なく。
彼女の内部を構造を無視した暴力的な往復運動が、彼女の感覚を削り取っていく。
「ああッ! スゴッ! 深いッ! お腹の中のもの全部出ちゃうぅッ!」
思考が白濁していく。
ただ、与えられる刺激に耐えることしかできなくなる。
快感と痛みの境界が暧昧になり、全てが強烈な「感覚」として彼女を襲う。
「見せてやるよ。お前が俺に貫かれて、メスの顔で喘いでる姿を、な」
カメラが再びズームする。
彼女の虚空を見つえる瞳。
だらしなく開かれた口元。
汗と涙と涎で汚れた顔。
そして、巨大なシリンダーを出し入れされ、赤く充血し、液を飛び散らせる秘所。
その二つのコントラストが、基地のスクリーンに永遠に焼き付けられるかのような鮮明さで映し出されていた。
「あっ! あぁッ! またっ……! イクッ! イクぅぅッ!!」
絶頂。
彼女の体が激しく痙攣し、シリンダーを締め付ける。
内部の肉壁が波打ち、異物を搾り取ろうと蠢く。
だが、シリンダーは止まらない。
彼女が絶頂の余韻に浸る間もなく、無慈悲なピストン運動は継続された。
「まだだ。まだ終わらせない。俺が満足するまで、お前は俺の肉便器だ」
過剰な刺激。
限界を超えた快感は、もはや快感ですらない。
脳髄を直接叩くような強烈な電流。
彼女の意識は、快感の濁流の中に沈んでいった。
「あは……は……あ……」
ミリンダの瞳から、光が消えていく。
焦点の合わない瞳孔が開き、ただ機械的に喘ぐだけの存在へと堕ちていく。
心が、壊れた。
「ミリンダァァァッ!!」
フローレイティアの慟哭が響く。
だが、その声はもう、彼女には届かない。
雪原の上で、鋼鉄の怪物に貫かれた少女は、もう「ミリンダ=ブランティーニ」ではなかった。
ただ、快楽の器として機能する、肉の塊へと変貌していた。
「勝利の美酒ってやつか。最高に美味いな」
光雄の声だけが、勝利者の余韻を楽しむように、白銀の世界に響き渡っていた。
「勝利の美酒ってやつか。最高に美味いな」
光雄の満足げな声が司令室内の空気をさらに腐敗させていく。モニター越しに映し出されるミリンダの変わり果てた姿――虚ろに開いた瞳孔、だらしなく開いた唇から垂れる唾液、異形のシリンダーが容赦なく出入りする秘部――が、基地内の全員を沈黙させた。
「次は何をして遊ぼうかな」
光雄が無邪気に呟く。
「そうだな……フローレイティア、次はあんたの番だな。その生意気な面を歪ませたいんだよなぁ。そうだ。こうしよう!基地にいる全員で、こいつをレイプしろ。1人残らずこいつに射精するんだ。モニターでチェックしてるからな。逆らうやつは処刑する。」
「この悪魔め!そのような脅しに私も私の兵士たちも屈したりしないぞ。」
フローレイティア=カピストラーノは、まるで戦場そのものを支配する戦女神のような存在感を放っていた。
腰まで届く長い銀紫色の髪は、基地の空調に揺られてゆっくりと波打つ。流れるような髪の一本一本が光を受けて淡く輝いていた。
「この悪魔め! そのような脅しに私も私の兵士たちも屈したりしないぞ!」
フローレイティアの声が響き渡る。銀紫色の長い髪が揺れ、戦女神のような威厳を放ちながら、彼女はバッシュのカメラを睨みつけた。
その言葉に呼応するように、3人の兵士が躊躇いながらも手にしていたアサルトライフルを構えた。
「少佐の言う通りだ!」
「化け物の言いなりになるか!」
「やるぞ!」
彼らが引き金に指をかけた、その瞬間だった。
プシュッ。
乾いた音が3つ、連続して響いた。
閃光。
熱線。
バッシュ・ザ・ブラックナイトから放たれた対人レーザーは、あまりにも速すぎた。
3人の兵士は、引き金を引くことすら許されず、一瞬にして蒸発した。
灰になり、炭になり、床に崩れ落ちる黒い残骸。
そこにはもう、人の形をしたものは何も残っていなかった。
「おい、お前ら」
光雄の声が、まるで親が子供を叱るように軽く響いた。
「これが最後の警告だ」
司令室の空気が凍り付く。
誰も息をしていない。
ただ、3人の命が消えたという事実だけが、重くのしかかる。
「この生意気な女指揮官をめちゃくちゃにレイプしろ。それができなければ黒焦げだ。」
選択肢など存在しない。
服従か、死か。
そして、その服従の内容が、あまりにも残酷だった。
沈黙。
長い、長い沈黙。
その中で、最初に動いたのは、最年配の整備兵だった。
彼は震える手でライフルを床に落とすと、フローレイティアの方へとゆっくりと歩み寄った。
その目には、涙が滲んでいた。
「……すまない、少佐」
彼の声は震えていた。
「娘が……娘が来月結婚するんです……どうしても、生きて……」
その一言が、火種だった。
基地の兵士たち56人。
彼らは皆、生きて帰る場所がある。
家族がいる。恋人がいる。未来がある。
その全てを、目の前の悪魔に人質に取られていた。
「悪く思わないでくれ……」
「生きたいんだ……!」
「少佐、俺は……!」
一人、また一人と。
泣きそうな顔をしながら、あるいは獣のような切迫した表情で、彼らはフローレイティアを取り囲んでいった。
56人の男たち。
熱と汗と、恐怖と欲望が入り混じった壁が、彼女を閉じ込める。
フローレイティアは、紫の瞳を伏せた。
部下たちの切実な願いが、痛いほど分かった。
彼らは悪ではない。
ただ、生きたいと願っているだけだ。
それを阻む権利が、自分にあるだろうか。
指揮官の役目は勝つことではない。
部下を生きて帰すこと。
それが、今の状況で果たせる唯一の道だというなら。
彼女は、長い銀紫色の髪を背に流し、静かに顔を上げた。
諦めではない。
覚悟。
戦場で死地に臨むような、静かな決意。
「……いいでしょう」
彼女の声は、驚くほど穏やかだった。
「私の命など、皆の命と引き換えなら安いものです。望むなら、いくらでも辱めればいい」
その言葉が合図だった。
56人の獣のリミッターが外れる。
最初の一人が、彼女の軍服の襟を掴んだ。
力任せに引き裂かれる生地。
露わになる白磁のような肌。
豊満な胸が、下着ごと無造作に掴み出される。
「少佐ッ! 少佐ぁッ!」
誰かが叫びながら、彼女の唇を奪った。
粗野で、必死な、歯がぶつかるようなキス。
そこから、地獄の輪舞が始まった。
「おっぱい! おっぱい触らせてくれ!」
「脚! 脚を開かせてくれ!」
「俺も! 俺も生きたいんだぁ!」
男たちは群がった。
制服は瞬く間に引き裂かれ、ボロ布のように床に散らばる。
銀紫色の髪が、無数の手に掴まれ、引っ張られる。
豊満な肉体が、無数の手にまさぐられ、揉みしだかれ、舐め回される。
フローレイティアは目を閉じた。
自分は兵器だ。
彼らが生きるための、受け皿だ。
そう自分に言い聞かせても、肉体的な苦痛と屈辱は消えない。
太い指が秘所に侵入し、容赦なく内壁を掻き回す。
「あぐっ……! うぅっ……!」
「濡れてきた……少佐、濡れてるぞ!」
「生きて帰れる! これで生きて帰れるんだ!」
狂気。
集団的狂気。
彼らは凌辱することで、自らの生存を確認しようとしていた。
次々とズボンを脱ぎ捨て、猛った男根を彼女の体に押し付ける。
「入れる! 入れるぞ少佐!」
最初の一本が、無理やり彼女の中にねじ込まれた。
「くぅぅッ!」
慣れていない体に、異物が侵入する痛み。
しかし男は容赦しない。
自分の命のために、彼女を使う。
ピストン運動。
荒々しく、自分勝手な動き。
「あぁっ! あっ! んぐっ!」
口にも、もう一本が突っ込まれる。
喉の奥まで抉り込まれ、呼吸すらままならない。
涎が顎を伝い、胸へと垂れ落ちる。
「最高だねぇ」
光雄の声が、スピーカーから響く。
バッシュのカメラが、その集団凌辱の様を余さず映し出している。
「見ろよ、お前らの大好きな指揮官様が、部下たちに回されてるぜ。生きたかったからって、こんな簡単に豹変するなんて、人間ってのは本当に面白いな」
フローレイティアは痛みと屈辱、そして快楽の混濁した泥沼の中でただ耐えることしかできなかった。
56人の兵士たちが、入れ替わり立ち替わり、彼女の体を犯していく。
白濁した体液が、彼女の全身にぶちまけられ、銀紫色の髪は精液で濡れそぼっていく。
そこにはもう、戦女神の威厳など微塵も残っていなかった。
ただ、56人の男たちの性欲処理機として、喘ぎ、悶え、汚されていく肉の塊がいるだけだった。
「あははは! ざまぁみろ!」光雄が笑う
「さあ、始めろ! 全員が全員、出し切るまで終わらねえぞ!」
光雄の号令と共に、地獄の儀式が始まった。56人の男たちは、まるで餓鬼のように目を血走らせ、整然と、しかし狂気じみた列を作った。
フローレイティアは冷たい床に押し付けられ、四肢を別々の男たちに押さえつけられている。銀紫色の長い髪はすでに何人かの足で踏みつけられ、泥と汗で汚れていた。
「俺からだ! 俺からやらせてくれ!」
一番手の男がズボンを下ろし、猛った男根を彼女の秘部に押し当てた。整備班長のヨハンだ。
「少佐……! 俺、来月孫が生まれるんです! 名前はもう決まってるんです! 生きて顔を見せなきゃなんねぇんです!」
叫ぶと同時に、彼は腰を沈めた。
「あぐっ……!」
フローレイティアの喉から苦悶の声が漏れる。容赦ない一突き。彼は必死に腰を振り、自分の生存を彼女の肉体に刻み込む。
「出ます! 出ますぅッ! ヨハン! 孫のためにぃッ!」
どぷっ、どぷっ。
熱い奔流が子宮を叩く。最初の中出しだ。ヨハンは脱力し、すぐに次の男へと場所を譲った。
二番手。通信兵のハンス。
「母さんが……待ってるんだ! 帰らなきゃ……!」
三番手。歩兵のカール。
「妹の大学の学費……まだ払ってねぇんだよぉッ!」
四番手、五番手……。
列は止まらない。彼らは自らの名を叫び、生きるためのささやかな願いを吐露しながら、次々とフローレイティアの中に欲望を注ぎ込んでいく。
「あぁっ……あぐっ……んんッ……!」
フローレイティアの膣内は、既に何人もの精液で満たされ、卑猥な水音を立てていた。男たちが出し入れするたびに、白濁した泡が溢れ出す。彼女はただされるがままになり、瞳を虚ろに天井へ向けていた。
同時に、別の列が彼女の頭上にできていた。
「口も開けろ! 空いてる穴は全部使え!」
口をこじ開けられ、顎を掴まれる。最初の男が口内に侵入してきた。補給係のマックスだ。
「うぐっ……んむっ……!」
「すまねぇ少佐! 妻に土産を買う金が必要なんだ! これで許してくれぇッ!」
喉の奥まで抉り込み、嘔吐感を無視してピストンする。そして限界。
「くぅぅッ! マックスだ! 飲み込んでくれぇッ!」
びゅるるるッ!
口腔内に直接注がれる苦い液体。フローレイティアは息継ぎすらできず、喉を鳴らして飲み下すしかない。溢れた分が鼻から逆流し、涙目になる。
すぐに次が突っ込まれる。
衛生兵のルドルフ。「患者を待たせてるんだ!」
狙撃手のハインツ。「家族の元に戻らなきゃなんねぇ!」
操縦士のフリッツ。「故郷の畑を耕さなきゃ!」
15本の男根が、入れ替わり立ち替わり彼女の口を犯す。名前とエゴを叫びながら、彼らは喉の奥に精液を吐き出していく。フローレイティアの顔面は涎と精液でドロドロに汚れ、銀紫色の髪はその白濁液を吸って悲惨な様相を呈していた。
そして、残りの26人。
彼らは列に並びきれず、あるいは待ちきれずに、フローレイティアの体の上に群がっていた。
「俺もだ! 俺も出させてくれぇッ!」
「おっぱいに! おっぱいに擦り付けさせろッ!」
「髪だ! その長い髪にぶっかけたいんだ!」
彼らは彼女の豊満な胸に男根を挟み込み、白い尻たぶに先端を押し当て、脇腹や太ももなど、露出した肌という肌に欲望を擦り付ける。
「整備のグスターフだ! 少佐の尻に絞らせてもらうぞッ!」
びゅっ!びゅっ!
白濁液が弾けるように尻肉にかかる。
「歩兵エーリッヒ! 背中に描かせてもらうッ!」
ねっとりとした精液が背骨に沿って垂れる。
「操縦士ヴォルフ! この髪で洗うぞッ!」
銀紫色の髪を掴み、そこで自慰行為をする。精液が髪の毛一本一本に絡みつく。
「うぅぅ……あぁぁ……」
フローレイティアはもう声も出なかった。
ただ、身体中の穴から精液を注がれ、皮膚という皮膚を汚され続ける。
56人の男たちが放った莫大な量の体液が、彼女の上で混ざり合い、湯気を上げている。
かつて戦場を支配した女神は今、部下たち58万滴の命の代償として流された精液の海の中で、肉便器として喘いでいた。
「ハハッ! これこそ人間賛歌だねぇ!」
モニター越しにその惨状を見ていた光雄が、腹を抱えて笑う。
「いい気味だ。さあ、次はどうしてやろうか?」
彼の視線が、未だベイビーマグナムの上で空を見上げているミリンダの方へと移っていく。地獄はまだ終わらなかった。
「おっと、忘れてた」
光雄が楽しげに指を鳴らした。
「そこのお姫様も、指揮官のお姉さんとセットでいかないとね」
バッシュ・ザ・ブラックナイトのアームが動き、ベイビーマグナムの上で呆然としていたミリンダを無造作に掴み上げた。そして、そのままフローレイティアが輪姦されている床の上へと放り投げた。
ドサッ。
白濁した体液の海の中に、ミリンダの体が着地する。精液の冷えた感触と、鼻をつく雄の臭いに、彼女の幼い体がビクリと跳ねた。
「仲良くやれよ。エリートパイロットとエリート指揮官、二大看板揃い踏みだ」
その言葉が合図だった。
限界まで我慢を強いられていた男たちの目が、獣のようにギラついた。、質量と暴力の波が二人に押し寄せる。
「ミリンダの方だ! こっちも空いてるぞ!」
「少佐とお揃いにしてやろうぜ!」
雪原で光雄に貫かれ、既に限界まで凌辱されていたミリンダに、新たな暴力が襲いかかる。
整備兵の一人が、ミリンダの細い足を掴み、無理やり開かせた。その隙間に、熱く猛った男根が押し込まれる。
「ひぐっ……! あぁぁッ!」
まだ幼い肉体には過酷な侵入。ミリンダは白目を剥き、舌をだらしなく吐き出して喘ぐ。その口に、別の男が欲望をねじ込んだ。
隣では、フローレイティアが男たちの体重に押し潰されながら、依然として激しいピストンを受け続けている。二人のエリート女性が、泥と体液に塗れた床で、並んで無数の男たちに穴を犯される惨状。銀紫色の髪と淡い金色の髪が、精液で張り付きながら混ざり合う。
「まだ足りないな」
光雄の視線が、恐怖に震える群衆の奥へと向けられた。
「そこにいる女たちも。兵士だろうが何だろうが、穴があればいいんだろ? お前ら、あいつらも食っていいぞ」
その言葉に、女たちの間から悲鳴が上がった。
基地には、通信兵や衛生兵として働く10名の女性兵士がいた。彼女たちはこれまで、男たちが指揮官を犯す様を、ただ恐怖しながら見ていることしかできなかった。
しかし今、その標的が自分たちにも向けられた。
「いやっ! 来ないで!」
「助けて! 誰か!」
抵抗むなしく、彼女たちは男たちの群れへと引きずり出された。軍服は瞬く間に引き裂かれ、無数の手が彼女たちの乳房を、尻を、秘部を鷲掴みにする。
本能が、解き放たれた。
彼らはもはや正規軍の兵士ではない。ただ、死の恐怖から逃れるために悪魔に魂を売り渡し、その代償として全ての理性を投げ捨てた獣だった。
生きたいという強烈な生存本能が、他人を踏みつけるという最も醜い欲望へと変貌していた。
「うおおおッ! 女だ! 女の匂いだぁッ!」
「俺は生きる! どんなことしても生きてやるぅッ!」
一人の女性兵士が、机の上に押し倒される。太ももを乱暴に開かれ、上の空で泣き叫ぶ彼女の抵抗を無視して、男が腰を沈める。乾いた摩擦音が響き、すぐに血と体液で濡れた水音へと変わる。
別の女性兵士は、後ろから抱え上げられ、前と後ろから同時に貫かれた。「ひぎぃッ!」という悲鳴が上がるが、すぐに別の男の口で塞がれる。
羞恥も尊厳も、そこにはない。
ただ、射精という快楽と、生きるという執着だけが渦巻く。
ミリンダとフローレイティアの周りでも、女たちの周りでも、男たちが涎を垂らし、目を血走らせて腰を振り続ける。精液が噴出し、女性たちの体を汚していく。白濁した体液が床に水溜りを作り、そこで悶える肉の塊が、まるで地獄の底に湧いた蛆虫の群れのように蠢いていた。
「ハハッ! 見ろよこの光景! これが人間の本性だ!」
光雄が高笑いする。モニター越しに映し出されるのは、軍の規律も倫理もかなぐり捨てた、56人の男と12人の女が織りなす、極北の地獄の輪舞曲だった。
「最高だぜ! もっとやれ! もっと啼かせろ!」
その声に煽られるように、男たちの欲望は更に加速していく。地獄はまだ、底知れぬ深みへと沈み続けていた。
地獄絵図が完成していた。司令室の床は薄汚れた白濁液の海となり、その中央で十二人の女性が獣のごとき五十数人の男たちに蹂躙されていた。もはやそこは戦場ではなく、原始的な生存闘争の坩堝であった。
「へへ……指揮官様のケツマンコも具合がいいじゃねぇか」
フローレイティアは仰向けに寝かされたまま両足を持ち上げられ、肛門と膣を同時に責められる。二つの穴からは交互に淫靡な抽送音が鳴り響き、彼女自身の口からは呻きとも悦びともつかぬ低い嬌声が漏れている。
「まだまだ終わりじゃねぇぞ!」
今度は横から別の男が割り込むようにして彼女の耳へ息を吹きかけながら陰茎を挿入した。三人掛かりでの三点攻撃である。
「あ"~ッ♡すごっ♡だめぇええッ!!」
絶叫と共に大量の愛蜜を撒き散らし盛大にイキ狂うフローレイティアを見て周囲から歓声があがる。
一方でミリンダもまた激しく犯され続けていた。本来であれば純粋無垢な少女であるはずだが今はそんな面影もない。目は虚ろになり意識朦朧とした状態でただ快楽を与えられるだけの存在になっている。
「この穴もいいな」
「うっ……ふぅ……うぁ……あぁッ♡」
騎乗位スタイルで下から激しく突き上げられるミリンダの背中に覆い被さり乳房を揉みしだく男。その指の隙間からは桃色の先端部分が覗いている。
「おら!ここにも入れてやる!」
後ろから近づいて来た人物がミリンダの股間へ腕を入れると強引に割れ目に侵入させた。
「ひゃぁんっ!?」
突然訪れた強烈な違和感に驚愕し身体を仰け反らせる
抵抗する暇もなく腕ごと膣内へ押し込まれてしまう。
結合部から白濁液が流れ出しているのが見て取れる。
その後も容赦無いピストン運動!
Gスポット付近を集中的に責め立てられ徐々に感覚が麻痺していくミリンダだった
「さあ、クライマックスだ! 全員、存分に果てちまえぇッ!」
光雄の狂喜乱舞する声が、極北の基地に響き渡った。
それは地獄の釜が蓋を開けた瞬間だった。
男たちの動きが、すべてにおいて激しく、乱暴になっていく。
もはや快楽を貪る段階を通り越して、ただ己の生存本能の炎を燃焼させ、灰にするためだけの痙攣的なピストン運動。
「イクッ! イクッ! イクゥゥゥッ!!」
「少佐ォォォッ!! ミリンダァァァッ!!」
「生きて帰るんだぁぁぁッ!!」
悲鳴と絶叫が入り混じる中、彼らは一斉に最後の時を迎えた。
びゅるるるるるッ! びゅうううううッ!
破裂するような音が連続し、56人の男たちが一斉に射精した。
白濁した大量の精液が、噴水のように、滝のように、十二人の女性の上に降り注ぐ。
フローレイティアは、三人の男に同時に貫かれたまま、白目を剥いて仰け反った。
「あ″ッ……あ″ぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡」
戦女神の威厳も、指揮官の矜持も、一瞬で消し飛んだ。
脳髄が焼き切れるような強烈な絶頂。
意識の堤防が決壊し、快楽の濁流が彼女の自我を根こそぎ押し流していく。
彼女の体は激しく痙攣し、裂けた穴から愛液と精液を混合して潮を吹き上げた。
腰をガクガクと震わせながら、彼女はイキ果てた。
銀紫色の髪は精液を吸って重く汚れ、その美貌は恍惚と屈辱でドロドロに歪んでいた。
ミリンダもまた、限界を超えていた。
腕ごと膣内を掻き回され、下から突き上げられながら、彼女の幼い体は人間の耐久限界を超えて跳ねた。
「あは……ぁ……あ゛ぁぁぁぁッ♡♡♡」
瞳孔が開ききり、焦点が完全に失われる。
口から泡を含んだ涎をだらしなく垂らし、全身を鳥肌と痙攣で覆いながら、彼女は快楽の深淵へと落ちていった。
透き通った海のような青い瞳は、もう何も映していない。
ただ、肉の器として機能し、無数の精液を子宮の奥深くまで注がれ、受け止め続けるだけの存在へと成り果てた。
他の十人の女性兵士たちも同様だった。
机の上、床の上、壁際。
どこにいても、彼女たちは男たちの下敷きになりながら、白濁液の洗礼を受け、意識を手放してイキ果てていた。
泣き叫ぶ声も、いつの間にか獣のような喘ぎ声に変わり、そして今はただ、虚ろな呻き声だけが残っていた。
数分後。
激しい呼吸音と、肉体がぶつかる音だけが響いていた部屋は、不気味なほどの静寂に包まれた。
男たちが、力尽きたように女たちの上から崩れ落ちる。
床には、気を失ったか、あるいは快楽の余韻に痙攣し続けるかした女性たちの無防備な体が、白濁液の海に浮かんでいた。
全員が、イキ果てた。
勝者も敗者もなく、ただ本能の赴くままに果てた。
「……はぁ、はぁ……」
フローレイティアは、虚ろな瞳で天井を見上げていた。
体の中から男たちの体液が溢れ出し、床に広がっていく感覚。
もはや羞恥心すら働かない。
ただ、自分が完全に負けたことだけが、冷たい事実として彼女の胸に沈んでいった。
ミリンダは、近くに倒れたフローレイティアの腕の中に転がり込んでいた。
金色の髪と銀紫色の髪が、体液で張り付いて混ざり合う。
かつて正統王国最強のコンビと呼ばれた二人は今、ただの汚された肉便器として、同じ泥の中に横たわっていた。
『フィニッシュだ』
モニター越しに、光雄の冷徹な声が響いた。
余興は終わりだ、とでも言うかのような、冷たいトーン。
『勝負あり。完全勝利。お前ら、見事に負け犬の完成だ』
バッシュ・ザ・ブラックナイトが、威圧するようにゆっくりと動き出す。
その巨大な砲身が、再び基地へと向けられた。
『まあ、約束通り命は取らないでやるよ。その代わり、その汚れた体を引きずって、一生オレに屈していたことを噛み締めて生きろよ』
通信が切れた。
モニターの光が消え、ただ惨状を映し出す監視カメラの冷たい光だけが残った。
極北の空の下、白銀の雪原に広がる残酷な静寂。
敗北の味は、鉄と塩と、そして男たちの体液の生臭い味がした。
二体の怪物は、二度と立ち上がらない。
彼女たちの戦いは、最も醜い形で、完全に終わった。