※この作品はR-18です。

アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可   作:みなぽん

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ニセコイ:全員ハッピーエンドってアリですか!?

『ニセコイ:全員ハッピーエンドってアリですか!?』

 

——その男は、物語を“気に入らない”という理由だけで改変する。

 

円光雄。

 

アニメ世界に侵入し、ストーリーを書き換えるチート存在。

 

今日も彼は、ソファに寝転がりながら画面を睨みつけていた。

 

「……いやいやいやいや」

 

額に手を当て、大げさにため息をつく。

 

「どう考えても小野寺だろ!?なんで千棘エンドなんだよ!?いや千棘もいいよ?いいけどさぁ……」

 

リモコンが空を舞い、カーペットに落ちる。

 

しばしの沈黙。

 

そして彼は、にやりと笑った。

 

「だったら——全員幸せにすればいいじゃん」

 

その瞬間、画面の中の世界がひび割れた。

 

 

◆無人島編・開幕

 

「ここどこぉぉぉ!?」

 

一条楽の叫びが、青空に吸い込まれていく。

 

白い砂浜、どこまでも続く海、南国の風。

 

そして、その場にいるのは——

 

桐崎千棘、小野寺小咲、鶫誠士郎、橘万里花、宮本るり。

 

「ちょっとアンタ!どういう状況よこれ!?」

「いや俺に聞くなって!」

 

混乱が頂点に達したその時、空間がガラスのように砕けた。

 

「はいどうもー、円光雄でーす」

 

全員「誰!?」

 

軽薄な笑みを浮かべた男が、ふわりと着地する。

 

「えー、この物語、結末が揉めるので——調整入れます」

 

「調整ってなんだよ!?」

 

「全員にデートしてもらって、全員に告白してもらって、全員成立させまーす」

 

「はぁぁぁ!?」

 

楽の人生が、音を立てて崩れ始めた。

 

 

◆最初の奇跡(小咲ルート)

 

翌日。

 

なぜか無人島に“商店街”が生成されていた。

 

「え、なにこれ……」

 

「デート用ステージです」と光雄。

 

半ば強制的に、楽と小咲は歩き出す。

 

射的、金魚すくい、たこ焼き屋。

 

どこか懐かしい空気の中、小咲は少しずつ笑顔を取り戻していく。

 

「楽くんと、こういうの……初めてかも」

 

「……だな」

 

夕暮れ、屋台の灯りがともる頃。

 

自然と足が止まる。

 

沈黙の中、小咲が小さく息を吸う。

 

「私……ずっと、楽くんのことが好きでした」

 

言葉は震えていたが、逃げなかった。

 

楽もまた、逃げなかった。

 

「俺もだよ。ずっと、お前が好きだった」

 

夕焼けの中、二人の距離がゼロになる。

 

遠くで——

 

「はい成立〜」と光雄の拍手。

 

「ロマン返せ!!」

 

 

◆嵐のジェットコースター(千棘ルート)

 

次に現れたのは、まさかの遊園地。

 

「なんで無人島に遊園地があんのよ!」

 

「夢と希望の力です」

 

ジェットコースターに乗せられた千棘は、終始叫びっぱなしだった。

 

「ぎゃあああああああ!!バカぁぁぁ!!」

 

だが、降りた後。

 

涙目のまま笑っていた。

 

「……楽しいじゃない、ちょっとだけ」

 

観覧車の頂上。

 

逃げ場のない空間。

 

千棘はそっぽを向いたまま言う。

 

「アンタのこと……嫌いじゃないわよ」

 

「知ってる」

 

「……好きよ、バカ」

 

楽は笑う。

 

「俺も好きだよ」

 

千棘の顔が真っ赤になる。

 

「言えたじゃん」と光雄。

 

「黙れぇぇぇ!!」

 

 

◆静かな時間(鶫ルート)

 

次は森の中。

 

訓練場のような空間。

 

「これは……」

 

「鶫向けデートです」

 

二人は模擬戦をすることになる。

 

剣と拳が交わる中で、言葉よりも先に感情がぶつかる。

 

やがて、鶫の動きが止まる。

 

「……私は」

 

初めて、少女の顔になる。

 

「お前のそばにいたいと思っている」

 

「……俺もだ」

 

不器用な告白。

 

それでも確かに通じ合う。

 

「はい成立〜」

 

「見ているな……貴様」

 

「バレてるバレてる」

 

 

◆暴走特急(万里花ルート)

 

最後は——神社。

 

万里花のホームグラウンドだった。

 

「これは勝ったも同然ですわね」

 

参道を歩き、縁日を楽しみ、お守りを買う。

 

すべてが万里花のペース。

 

そして境内で、彼女は堂々と言い放つ。

 

「楽様。私はあなたを愛しております」

 

間髪入れずに、

 

「俺もだ」

 

即答。

 

「成立早っ!!」

 

「当然ですわ!」

 

そして、想定外

 

全員成立し、楽は膝から崩れ落ちた。

 

「……終わった……」

 

「いや、まだです」

 

光雄が、にやりと笑う。

 

「宮本るりイベント、開始」

 

「は?」

 

るりが眉をひそめる。

 

「なんで私?」

 

その瞬間。

 

光雄が彼女の前に立った。

 

「宮本るり。観察力が高くて、空気も読めて、ツッコミも鋭い。しかも友達思いで、ちゃんと一歩引ける優しさがある」

 

「ちょ、ちょっと」

 

「その上で、自分の気持ちはちゃんと隠してる。不器用だけど誠実。——俺、そういうの大好きなんだよね」

 

全員「なんだコイツ」

 

光雄は一歩踏み出す。

 

「好きだ、るり」

 

るり、フリーズ。

 

「……は?」

 

「最推しです」

 

「推すな!!」

 

顔を真っ赤にしながら叫ぶ。

 

だが、視線は逸らせない。

 

「……あんたみたいなバカ、普通ならありえないけど」

 

小さく、ため息。

 

「……嫌いじゃない」

 

「成立〜!」

 

「雑!!」

 

夕焼けの浜辺。

 

全員が並ぶ。

 

楽は遠い目をしていた。

 

「……これ、どうなるんだよ」

 

光雄が指を鳴らす。

 

時間分割、感情同期、修羅場無効。

 

 

すべてが発動する。

 

「これで全員彼女エンド」

 

「倫理観!!」

 

だが——

 

笑い声が響く。

 

千棘が笑い、小咲が微笑み、鶫が目を細め、万里花が誇らしげに頷き、るりが呆れながらも口元を緩める。

 

楽も、笑った。

 

「……悪くないかもな」

 

光雄は満足げに振り返る。

 

「やっぱハッピーエンドは多い方がいい」

 

⭐️ラブラブの夜

 

夕闇が無人島を包み込む頃、光雄は再び指を鳴らした。

 

「さて、次のチート機能——」

 

「ちょ待てよ何する気だテメェ!?」

 

「体力無限&絶倫モード」

 

楽の股間にピンク色のオーラが灯る。

 

「なんか付いた!?」

 

「これから今夜が本番です♡」

 

「聞いてねぇぞそんな仕様!?」

 

千棘は顔を真っ赤にして怒鳴った。

 

「冗談じゃないわよ! いきなりなんなのよ!」

 

光雄は肩をすくめてみせる。

 

「だってほら、“恋人になったらその後どうなる?”っていうのは大事じゃないですか。愛の確認ですね♡」

 

「いや論点ずれてる!」

 

鶫が拳銃型のおもちゃを構えた。

 

「発砲許可を求めます」

 

「ダメです」

 

ぱたりと武器が消えた。

 

万里花だけは余裕の笑みを浮かべていた。

 

「まぁ……それもアリかもしれませんわね?」

 

「お前まで!?」

 

光雄は背後の大きな扉を開いた。そこには——

 

5つの寝室。それぞれに各ヒロインの名前入りプレートが掛かっている。

 

「一人一時間ずつ。順番は……ご想像にお任せします♪」

 

楽の悲鳴が無人島に轟いた。

 

千棘の部屋 - ツンデレ・ベビードール作戦

 

部屋の中はシンプル。照明は柔らかい間接照明のみ。

 

ベッドの上では千棘が腕組みして仁王立ちしていた。

 

「……来るのが遅いわよ」

 

「いや最初だろ!?」

 

「……別に楽しみにしてたわけじゃないんだけど!」

 

すでにベビードール姿。胸元が少し開いているのがポイント高い。

 

「それにしても……こんな展開……」

 

「恥ずかしい?」

 

「当たり前でしょ!? でも——」

 

千棘はゆっくり近づいてきて、服の襟をつかんだ。

 

「アンタが相手なら……悪くない……と思うの」

 

ツンデレ爆誕である。

 

楽は頭を掻きつつ微笑んだ。

 

「そうだよな。俺も正直驚いてるよ」

 

「へへ……正直になっちゃったりして……」

 

「好きだ」

 

「わ、わかってるわよ!」

 

勢いでベッドへ押し倒される。

 

しかし上に乗るのは楽ではなく千棘だった。

 

「今日は私が主導権握るからね!」

 

「いいぞ、どんとこい」

 

「……優しくしてくれる?」

 

「もちろん」

 

千棘は照れ臭そうに唇を噛んだ。

 

「じゃあ……まずキスから……」

 

触れるようなキスから徐々に深く。

 

 

舌が絡まる度に身体が熱くなる。

 

ベビードールを脱がせていくと細身の身体に柔らかな膨らみ。

 

「やっぱり……綺麗だ」

 

「そんなこと言われると余計ドキドキするじゃない……」

 

乳首を舐めた途端に可愛い声が漏れる。

 

「や……ん…」

 

反撃しようと千棘が下に手を伸ばしてきた。

 

「硬くなってる……アンタも興奮してるんでしょ?」

 

「そりゃそうだろ」

 

「ふふ……仕返しよ」

 

唾液で濡らしながら刺激を与えてくる。

 

「我慢できないでしょ?」

 

「もう少しだけ……」

 

互いに焦らしあうプレイ。

 

ついに挿入すると——

 

「んあっ!……太すぎるって!」

 

「痛いか?」

 

「違う……気持ちいいけど……」

 

奥まで届く感覚に顎が上がる。

 

騎乗位になると千棘自ら腰を振った。

 

「自分で……動けるようになってきたわ……」

 

上下運動しながら快感で瞳が潤む。

 

「楽……もっと強くしてくれない?」

 

「任せろ」

 

下から突き上げるようにピストン速度を上げた。

 

結合部分からは蜜が滴り落ちる。

 

「あっ……あんっ!」

 

激しい揺れに合わせて乳首も跳ねる。

 

思わず掴んで引っ張ってしまう。

 

「きゃぅ!?……やだ……乱暴なのに……イッちゃいそう……!」

 

絶頂寸前で一旦停止。

 

焦らされて喘ぐ。

 

「お願い……止めないで!」

 

「可愛すぎんだろお前……!」

 

最後は正常位に戻り両脚を広げさせる体勢。

 

一気に貫く。

 

「ひゃんっ!あん……っ…壊れちゃ……うぅ!!」

 

「千棘……愛してる」

 

囁かれながら奥を攻められる。

 

「私も……好き……!」

 

同時に果てると千棘は放心状態で天井を見る。

 

「すごい……こんなに……感じちゃった……」

 

楽が優しく頭を撫でる。

 

「最高だったぜ」

 

「ば……か…」

 

余韻に浸るふたり—-

 

部屋の外では光雄が親指を立てていた。

 

膝の上に乗せたるりに向かって囁く。

 

「やっぱツンデレの本性剥がれる瞬間って尊いですよね~」

 

「知らないよ……早く終わらないかな……」

 

るりは真っ赤になりながら毛布を顔まで引き上げていた。

 

 

次は誰の番だ?

 

「次は小咲ちゃんルーム行っときますか」

「鬼かよ!!」

「いいか!楽、小咲ちゃんは至高のヒロインだ!愛の限りを尽くして、命がけで抱け!絶対幸せにしろよ。できなかったら俺が許さない!」

光雄は楽しそうに扉を開ける音を響かせた。

 

◆小野寺小咲ルーム・恥じらいの花

 

ドアが開くと、甘い花の香りがした。

 

部屋全体が淡いピンクの照明に包まれ、中央のベッドには白い布で顔を覆った小咲が横たわっていた。

 

「小咲……?」

 

楽が声をかけると、布の下から震える声が漏れる。

 

「は、恥ずかしいよ……こんな格好……」

 

布をそっとめくると、そこには——純白のキャミソールに身を包んだ小咲がいた。

 

「かわいい……」

 

「そ、そんなこと……」

 

楽は優しく額にキスを落とす。

 

「全部見せてほしい」

 

小咲は俯いたまま、小さな声で答えた。

 

「……はい」

 

楽は慎重にキャミソールを脱がしていく。紐を解く音が妙に大きく響く。

 

露わになった肌は透き通るように白く、華奢な骨格の美しさが際立っていた。

 

「きれいだ……本当に」

 

「そ、そんなに見られたら……」

 

楽の指がそっと鎖骨をなぞる。びくりと身体が跳ねた。

 

「敏感なんだね」

 

「ち、違います……」

 

指は徐々に下がり、肋骨を数えるように滑っていく。

 

「ごめん……痛かったら言って」

 

「平気……です……」

 

乳房の輪郭に触れると、小咲の息遣いが荒くなった。

 

「楽くんの……手…大きいですね……」

 

「怖い?」

 

「怖い……けど……嬉しい」

 

楽はゆっくりと胸に顔を埋めた。

柔らかな温もりを感じながら、まずは耳たぶに舌を這わせる。

 

「ひゃん……!」

 

予想外の刺激に小咲が悲鳴を上げる。

 

「ごめん……でもすごく可愛い声」

 

そのまま首筋を伝い、鎖骨の窪みに舌を這わせる。くすぐったいのか小咲の全身が震えた。

 

「や……こそばゆいです……」

 

「耐えて」

 

乳輪の周りを円を描くように舐め回す。中心に近づくほどに小咲の呼吸が速まっていく。

 

「あ……あの……そこは……」

 

期待しているのが分かる。けれど楽は焦らず、もう片方の胸を掌で包み込んだ。

 

「楽くん……意地悪ですよ……」

 

「もっと可愛くなってほしくて」

 

やっと乳首に到達したとき、小咲は小さく声を上げた。

 

「んんっ……!」

 

甘噛みすると身体が弓なりに反る。

 

「敏感すぎる……」

 

「だって……楽くんのせいです……」

 

もう片方の胸も同じように可愛がられる。左右交互に刺激を与えられ、小咲は枕を掴んで必死に耐えていた。

 

「すごい……腰が動いてるよ」

 

「気づかないでください……」

 

下腹部に手を移動させると、すでに湿り気を感じ取ることができた。

 

「準備……できてるね」

 

「だ、だからそれは言わないで……」

 

指がショーツの中に侵入する。熱い粘膜に直接触れると、小咲の喉から声が零れた。

 

「ああっ……!」

 

「声、もっと聞かせて」

 

膣口を探るように浅く出入りさせる。その都度粘り気のある液体が溢れ出た。

 

「恥ずかしい……自分でもわかるくらい……」

 

「俺にとっては宝物だよ」

 

クリトリスを押しつぶすように刺激すると、小咲の声は一段と大きくなった。

 

「そこだめ……!弱いです……!」

 

「知ってた。反応が一番良かったから」

 

二本の指で小刻みに震わせる。次第に腰が浮いてきた。

 

 

「楽くん……私おかしいです……体が勝手に……」

 

「感じるままに委ねて」

 

内部に挿入した三本の指が壁を擦る。特定の箇所を狙うと小咲の声色が変わった。

 

「ここ?」

 

「ひあっ!……やだ……気持ちよすぎて……」

 

Gスポットを重点的に責め立てると、愛液がとめどなく溢れ続ける。

 

「もう……限界です……」

 

「イケる?」

 

「分からない……こんなの初めてで……」

 

「じゃあ一緒に」

 

楽は自身を取り出し、入口に当てがった。

 

「待ってください……心の準備が……」

 

「大丈夫。ゆっくりするから」

 

亀頭がぬぷりと飲み込まれていく。

 

「痛くない?」

 

「苦しい……ですけど……嬉しいです」

 

半分ほど埋まったところで一旦停止。小咲の表情を見つめる。

 

「すごく嬉しそうだね」

 

「だって……ずっと夢見てました……こうやって繋がることを……」

 

残りを一気に押し込む。根元まで届いた瞬間、小咲が喘いだ。

 

「んぁっ……!」

 

「奥まで来たよ」

 

抱き合ったまま暫く動かない。お互いの体温を感じ合う時間。

 

「温かいです……楽くんの鼓動が伝わってくる……」

 

「俺も。小咲の全部を受け止めてる」

 

律動が始まると同時に小咲の指が楽の背中に食い込んだ。

 

「あっ……あっ……激しいです……!」

 

「我慢できないよ……気持ち良すぎて」

 

締め付けが強い。普段の清楚なイメージとは裏腹に貪欲な膣内に楽は呻いた。

 

「すげぇ締まる……」

 

「言わないで……恥ずかしいです……」

 

背面座位に切り替えると小咲の白い背中が露わになる。

華奢な腰を掴んで上下に揺さぶる。

 

「この角度だと深く届くな」

 

「ひぃっ!……お、奥ばっかり……!」

 

乳房を背後から揉みしだくと結合部からの水音が増した。

 

「音が……恥ずかしいです……」

 

「俺たちの証明だよ」

 

さらに四つん這いにさせて尻を高く持ち上げさせる。

 

「こ、こんな格好……!」

 

「綺麗だ。丸見えになってる」

 

後ろから貫かれた瞬間、小咲はシーツを掴んで悶えた。

 

 

「あぅっ!……深い……っ!」

 

子宮口をノックされ続ける衝撃に思考が蕩ける。動物的な本能だけが残った。

 

「楽くん……好きです……!」

 

「俺も愛してる……小咲」

 

激しい抽送の末、楽が限界を訴える。

 

「もう……出る……!」

 

「いいですよ……たくさん……くださぁい!」

 

一際強い突き上げと共に精液が注ぎ込まれる。小咲は涙を浮かべながら幸福そうに呟いた。

 

「あぁ……満たされます……」

 

その後も何度も体位を変えながら求め合い続けた。

 

 

 

一方その頃、廊下では……

 

「いや〜清純派ヒロインの本当の姿って最高ですよねるりさん」

 

「……」

 

るりは光雄の膝の上で固まったまま微動だにしない。

 

 

「あれ?意識飛んでます?」

 

「…………殺す」

 

小さく低い声が漏れた。

 

光雄は満面の笑みで答えた。

 

「愛ゆえの行為なので見逃してください」

 

「二重の意味で最低」

 

次の扉が開きかけている。

 

「さて次は鶫ちゃんルーム行きましょうか」

 

「順番に全員喰い散らかす気か」

 

「当たり前じゃないですか」

 

光雄が扉を押し開けると冷たい空気が流れ出てきた。

 

「今回はどんな展開になるんでしょうねぇ」

 

「……胃が痛い」

 

るりは深刻な表情で友人の行く末を案じるのであった。

 

◆鶫誠士郎ルーム・鋼鉄の花が開く時

 

冷たい照明に照らされた部屋は、あまりに鶫らしかった。

壁には模擬戦で使われるであろう木刀が飾られ、床は堅木板。窓からは月明かりだけが差し込む。

 

ベッドの上で、鶫は膝を抱えていた。

普段の男装とは別物、薄紫のシルクの寝間着がその身体を包んでいる。

 

「……来たのか」

 

「来たよ。他に行くところあると思うか?」

 

楽の問いかけに、鶫はゆっくりと顔を上げた。

 

「……私なんかで……良いのか」

 

「それこそ聞きたいよ。お前以外に選択肢なんてない」

 

鶫の頬が朱に染まる。

いつもは鋭いはずの眼光が揺れた。

 

「馬鹿者が……そんなことを言えば……」

 

「ん?」

 

「……責任を取ってくれよ?」

 

楽がベッドに腰掛けると、鶫は僅かに距離を取ろうとする。

それを遮るように、楽は素早く背後に回り込み、肩をそっと押さえた。

 

「逃げるなよ」

 

「……っ」

 

鶫の身体が震える。恐怖ではない。期待だった。

 

「私など……ただの従者だぞ。ボディガードとしての訓練しか受けていない……恋など……知らん」

 

「それで十分だ。恋なんて知らないなら――ここで教えてやる」

 

楽の手が髪に触れる。指先が絡むだけで鶫の吐息が震えた。

 

「髪……綺麗だな。ちゃんと女性らしい香りがする」

 

「やめろ……褒めるな……恥ずかしい」

 

「命令なのか?」

 

「……違う。命令ではない。懇願だ」

 

楽の唇が首筋に落ちた瞬間、鶫の身体が跳ねる。

 

「っ……!」

 

「敏感?」

 

「……知らない。初めてだから……わからない」

 

楽の指が寝間着の上から脇腹を辿る。制服越しでも伝わる温もりに、鶫の声がか細くなった。

 

「ん……や……」

 

「可愛くなってきたな。もう鶫じゃないみたいだ」

 

「馬鹿……っ」

 

帯を解かれる音。ゆっくりと前が開き、白い肌が月光に晒される。

 

「やはり……小さいな……私のは……」

 

自信なさげに呟く鶫を見て、楽は優しく笑った。

 

「比べる必要なんてない。鶫のが一番だ」

 

「嘘つきだ……」

 

「確かめてみろよ」

 

楽は自らシャツを脱ぎ捨てた。鍛えられた腹筋が浮かび上がり、鶫の喉がごくりと動く。

 

「触っていいか?」

 

「お前が望むなら……」

 

震える指が楽の胸に触れた瞬間、電流が走ったように顔が歪む。

 

「熱い……脈打ってる……生きてる音がする……」

 

「当たり前だろ」

 

楽は逆に鶫の手を取ると、自分の股間に導いた。

 

「っ!?」

 

「これが“男性”だ。わかるか?」

 

「わ……わかる……熱くて……硬くて……」

 

羞恥に泣きそうな顔をする鶫を抱き寄せる。

 

「怖いか?」

 

「少し……でも……」

 

「でも?」

 

「欲しい……」

 

掠れるような声。楽の中で何かが弾けた。

 

「よし。じゃあ全部教えてやる。痛みも快感も……全部受け止めろよ」

 

鶫は瞳を閉じて頷く。

 

「命令を……頂戴する」

 

「――全力で愛してやる」

 

楽の指が下着の中へ滑り込んだ瞬間、鶫の声が上がった。

 

「ひゃうっ!」

 

「濡れてる。緊張で乾いてると思ったのに」

 

「言うな……っ」

 

内部を探られると、鶫の身体が小刻みに痙攣した。

 

「ここは?」

 

「や……だめ……そこ……」

 

「弱点発見」

 

執拗に同じ場所を愛撫され、鶫の理性が崩れていく。

 

「や……あ…っ!」

 

「感じろ。鶫」

 

「か……感じる……!んんっ……!」

 

初めての潮吹き。鶫は羞恥で顔を覆った。

 

「見ないでくれ……恥ずかしい……」

 

「綺麗だよ。全部見せてくれ」

 

楽は自らを入口に宛がうと、一度だけ鶫を見つめた。

 

「力を抜け。すぐ終わる」

 

「ああ……来て……下さい……!」

 

挿入の瞬間、鶫の身体が弓なりに反った。

 

「んんんっ!」

 

「痛い?」

 

「少し……でも……動いて……欲しい……」

 

「わかった」

 

浅い抽送から始まり、徐々に深く。鶫の声が次第に艶を帯びていく。

 

「あ……あ…そこ……いい……!」

 

「ここ?」

 

「やだ……そんな言葉……言えない……!」

 

「俺には言えよ。鶫」

 

「好きだ……楽…!」

 

叫ぶように吐き出した後、鶫は楽の背中に爪を立てた。

 

「イク……っ…!」

 

同時に楽も果てる。熱いものを体内に感じながら、鶫は悦楽に身を任せる。

 

「熱い……生きてる……」

 

事後。汗まみれの身体を寄せ合ったまま、鶫はぽつりと言った。

 

「私は……変われたのか?」

 

「もう充分だ。可愛い女の子になったよ」

 

「馬鹿者……」

 

そう言いながらも、鶫は初めて甘えるように楽の胸に頬を寄せた。

 

「幸せだ……」

 

「俺もだよ」

 

外では光雄が大きく頷いていた。

 

「鋼鉄娘の殻を割るの最高ですわ」

 

るりは白い目で返す。

 

「全員掘り起こしたら地獄絵図だよ」

 

「愛情表現ですから」

 

「異常者」

 

次の扉が開く。

 

「さあ次は……究極のご令嬢・万里花ちゃんタイム」

 

「長すぎない?」

 

「気のせいです」

 

光雄は軽快に指を鳴らした。

 

 

万里花ルーム・令嬢の恥じらいは天下一品

 

扉を開けると、そこは和の世界だった。

金屏風に置き提灯、床に敷かれた真っ赤な毛氈。

そして中央――大きな座布団の上で、万里花は正座をしていた。

 

いつもの艶やかな着物ではなく、白無垢のような薄衣に身を包んでいる。

髪も下ろしており、普段の小悪魔的な雰囲気とは別人のようだった。

 

「……お待ちしておりました、楽様」

 

目を上げた万里花の顔は、紅潮していた。

 

「万里花? その格好……」

 

「今日のために用意しましたの。古来より夫婦の契りは和装にて――」

 

「いやいや待てよ。夫婦の契りって……」

 

楽が言葉を詰まらせると、万里花はふっと微笑んだ。

 

「冗談ですわ。ですが――私の全てを受け取って頂きたいと思っております」

 

その言葉に、楽の喉がごくりと動いた。

 

「……ああ。勿論だ」

 

万里花がすっと立ち上がり、楽のもとに近づく。

まるで儀式のような動作で、楽のネクタイに手を掛けた。

 

「脱がさせて頂きますね」

 

「お、おう……」

 

ゆっくりとボタンが外されていく。

ひとつずつ丁寧に。まるで大切なものでも扱うように。

 

「万里花……慣れてないんだろ?」

 

「ええ。練習は致しましたが……本番となると」

 

「練習?」

 

「……秘密ですわ」

 

楽が万里花の腰に手を回す。

すると万里花はぴくりと震え、甘い声を漏らした。

 

「はぅ……っ」

 

「大丈夫か?」

 

「はい……ただ……」

万里花は俯き、小さく呟いた。

 

「……好きな人に触れられていると……体が勝手に反応してしまいまして」

 

「可愛いな」

 

「え!?」

 

突然の言葉に万里花が顔を上げる。

そこには穏やかに微笑む楽の顔があった。

 

「いつも堂々としてるお前が……こんなに恥ずかしがるなんて」

 

「も、申し訳ございません……」

 

「謝んなよ」

 

楽は万里花を引き寄せ、優しく抱きしめた。

 

「俺の方がずっと恥ずかしいぜ。お前みたいに完璧な子が……俺なんかを選んでくれるなんて」

 

万里花は楽の胸に顔を埋めると、小さく言った。

 

「……私の方こそ、信じられません。こんなに幸せでよいのでしょうか」

 

「良いに決まってる」

 

楽の唇が万里花の髪に触れる。

その瞬間、万里花は身体を預けてきた。

 

「……恐縮ですわ」

 

「ほら、こっち向いて」

 

ゆっくりと顔を上げた万里花の唇に――

楽は優しくキスを落とした。

 

最初は触れる程度。

やがて舌先が触れ合うと、万里花の体から力が抜けていく。

 

「ん……っ」

 

吐息が混ざり合う。

長い睫毛が震えている。

 

「……万里花」

 

「……はい」

 

「お前のこと……本気で好きだ」

 

「……ずるいですわ」

 

万里花は潤んだ瞳で楽を見上げた。

 

「こんな時に……そんなこと仰るなんて」

 

「嘘じゃない。証拠を見せてやる」

 

楽の手が万里花の腰を撫でる。

薄衣の上からでも体温が伝わってきた。

 

「あっ……」

 

「可愛い声」

 

「意地悪ですわ」

 

裾を捲り上げると、白い太腿が露わになった。

万里花は慌てて裾を押さえようとする。

 

「駄目です……恥ずかしいですわ」

 

「見るべきだろ。お前の全部を」

 

「……卑怯な言葉ですわね」

 

万里花は観念したように裾を整えなおした。

だがその仕草には明らかな期待が滲んでいる。

 

「では……お手柔らかに」

 

楽は万里花の腰を持ち上げると、自分の膝に乗せた。

 

対面座位の形になる。

 

「ん……重たくありません?」

 

「軽いよ。羽みたいだ」

 

万里花は恥ずかしそうに俯いた。

 

「……失礼しますわ」

 

ゆっくりと腰が降ろされていく。

楽のものが万里花の中へ――

 

「んんっ!」

 

「痛いか?」

 

「いえ……大丈夫ですわ……」

 

万里花は唇を噛みしめながらも、楽の目を見つめていた。

 

「続けて……下さいませ」

 

「了解」

 

楽は万里花の背中に手を回し、少しずつ揺さぶり始めた。

 

「あ……あっ……」

 

「力抜けよ」

 

「は……い…」

 

万里花の声が次第に甘くなる。

普段の凛とした態度とは対照的な、女性らしい喘ぎ声。

 

「気持ち良い?」

 

「はい……とても……」

 

「もっと良くしてやる」

 

楽は万里花の首筋に舌を這わせた。

すると万里花の身体がびくりと跳ねる。

 

「ひゃぅ……っ!」

 

「ここ弱いだろ?」

 

「そんな……分析しないで下さいませ……」

 

鎖骨へ、そして肩へと舌が這っていく。

万里花は楽の首に腕を回し、必死にしがみついていた。

 

「楽様……好きですわ……」

 

「俺もだ」

 

「もっと……近くに……」

 

楽は万里花を抱き上げると、立ったまま腰を打ち付け始めた。

 

「きゃぅっ!」

 

「しっかり捕まってろ」

 

「は……い…っ」

 

ワンピースのように纏っていた薄衣が捲れ上がり、万里花の白い肌が露わになる。

 

「綺麗だぜ」

 

「言わないで……ください……」

 

耳元での言葉に万里花は赤面し、さらに強く楽に抱きついた。

 

「ん……んん……っ!」

 

「イキそう?」

 

「は……い…でも……」

 

「一緒にイこう」

 

楽の動きが激しくなる。

万里花は涙目になりながらも必死についていった。

 

「あっ……あっ……来る……っ!」

 

「俺も……出る……!」

 

「出して……ください……私の中に……っ!」

 

絶頂の瞬間――万里花は楽の名を呼びながら達した。

 

「楽様……っ!!」

 

同時に楽も果てる。

大量の熱が万里花の体内に注ぎ込まれていった。

 

「あぁ……温かいですわ……」

 

脱力した万里花を楽は優しく支えた。

 

二人で畳の上に座り込み、しばらく呼吸を整える。

 

「……如何でしたか?」

 

「最高だったよ」

 

「私も……ですわ」

 

万里花は恥ずかしそうに微笑んだ。

 

「まさかこんなにも素晴らしいものだとは思いませんでした」

 

「俺もだ」

 

「では……次はもう少しうまくやらせて頂きますね?」

 

「え?」

 

「練習の成果を試したいのですわ」

 

万里花の瞳が妖しく輝いた。

 

「まだまだ……お付き合い願えますか?楽様」

 

楽は苦笑しながら頷いた。

 

**廊下では―**

 

「いや〜和服セクシーでしたね」

 

「……さっきから何枚撮ってるの」

 

光雄の手にはビデオカメラが。

るりは呆れたように溜息をついた。

 

「記録保存です」

 

「肖像権」

 

「愛故の行動です」

 

「弁護士呼ぶよ」

 

 

「さて、みんな幸せになったことだし、そろそろ俺たちの番ということで」

 

光雄はにやりと笑った。

 

 

「……帰らせてもらうわ」

 

「逃しませんよ」

 

光雄はるりの肩に手を置いて言った。

 

「君こそ今日のメインディッシュなんだから」

 

るりルーム・ツンデレ極限突破

彼女は、静かな知性をそのまま形にしたような少女だった。

細く整った指先で、そっと眼鏡のフレームに触れる仕草。その一瞬だけで、空気がわずかに引き締まる。透き通るような白い肌に、深い色を湛えた長い髪がまっすぐに流れ落ち、肩を越えて背中へと滑っていく。その髪はまるで夜の静寂を切り取ったかのように艶やかで、動くたびにわずかな光を反射していた。

 

瞳は印象的な緑。決して強く主張する色ではないのに、一度視線が合えば逸らせなくなる、不思議な引力を持っている。感情を露骨に表に出すことはないが、その奥には冷静な観察力と、誰よりも鋭い理解が潜んでいるように見えた。

 

彼女の立ち姿はどこか無駄がない。背筋はすっと伸び、余計な動きは一切ないのに、そこにいるだけで存在感が際立つ。制服の着こなしもきちんとしていて、乱れ一つないその様子が、彼女の性格をそのまま映しているかのようだった。

 

けれど——その完璧さの中に、ほんのわずかな“人間らしさ”が垣間見える瞬間がある。

 

誰かの何気ない一言に、ほんの少しだけ眉が揺れるとき。呆れたようにため息をつきながらも、完全には突き放せない優しさが滲むとき。

 

そのささやかな隙が、彼女という存在をただの“冷静な少女”で終わらせない。

 

理知的で、皮肉屋で、けれど誰よりも周りをよく見ている。

 

宮本るり——その少女は、騒がしい世界の中でただ一人、静かに全てを見通している観測者のように、そこに立っていた。

「なぁ、るり」

「なによ」

「無理しなくて良いよ?」

「え?」

「俺、チート使いの能力の変なやつだけど、お前にだけはガチコイなんだ。だから、ずるい手を使ってお前を抱いたりしないよ。」

るりは顔を上げた。

そこには心底心配そうな表情の円光雄がいた。

「お前、今まで誰とも付き合ったこと無いんだろ?」

「……関係ないでしょ」

「あるよ。だから今日は……」

楽はるりの頭にポンと手を置いた。

「一緒に寝るだけで良い。明日も早いし」

「……」

るりは何も言わずに光雄を見つめていた。

やがて小さく呟いた。

「……本当に?」

「ああ」

「私にだって……その……できるよ」

「無理すんなって」

「無理なんかしてない!」

るりは突然声を荒げた。

「知ってる子たちのセックス4回連続で魅せられて、私がどれだけ……我慢してるか知らないくせに!」

「るり……」

「他のみんなと同じように……私だって……!」

るりの目に涙が浮かぶ。

「……言わなくてもわかってよ……!」

光雄は思わずるりを抱き寄せた。

「悪い。気づいてやれなくて」

「遅い……バカ……」

「好きだ。るり」

「……知ってる」

「本気で好きだ」

「うるさい……」

「世界の誰よりも、アニメキャラの誰よりもお前が好きだ!」

「うるさいって言ってるでしょ……」

るりは光雄の胸に顔を埋めたまま、小さく震えていた。

泣いているのか、それともただ恥ずかしいのか——

光雄には判断できなかった。

けれど一つだけ確かなことがある。

 

「るり……顔、見せてくれるか?」

るりは黙ったまま動かない。

「どうして泣いてるの?怖いのか?それとも……」

「うるさい……バカ」

るりがようやく顔を上げた。

緑色の瞳は潤んでいて、頬はほんのりと赤く染まっていた。

 

「泣いてないもん……」

「嘘つけ」

光雄はるりの頬にそっと指を添えた。

涙の痕を拭うように優しく撫でる。

 

「ごめんな。無理に我慢させてたんだな」

「謝らないでよ……」

るりは俯き加減に呟いた。

「私の方こそ……変なこと言って……ごめん」

 

「変じゃないよ」

 

光雄は真剣な眼差しでるりを見つめた。

 

「お前の気持ちが一番大切なんだ。俺はそれを受け止めたい」

 

るりの表情が緩む。

そして——小さく、本当に小さく、彼女は微笑んだ。

 

「ずるい……」

「え?」

「そういうとこ……ずるいのよ……」

 

その笑顔を見た瞬間、光雄の理性が危うくなる。

 

「るり」

 

「なに……?」

 

「抱いて良いか?」

「……っ!」

るりは顔を真っ赤にして光雄を睨んだ。

「急に何言って……!」

「今、最高に可愛かった」

「バカ……」

「好きだ」

「もう……うるさい……」

「無理しなくて良い。断っても怒らないよ」

るりは俯いたまま、しばらく黙っていた。

やがて小さく、本当に小さく呟いた。

「……いいよ」

「え?」

「だから……いいって言ってるでしょ!バカ!!」

「マジか……」

光雄は信じられないという顔でるりを見つめた。

るりは顔を真っ赤にして俯いたまま震えている。

「嫌なら拒否して良いんだぞ?」

「……嫌じゃない」

「本当に?」

「しつこい!さっさとしなさいよ!」

光雄は微笑むと、ゆっくりとるりの眼鏡に手を伸ばした。

「取っていい?」

「好きにしなさいよ」

フレームに指を掛けると、るりの肩がビクリと震えた。

「怖いのか?」

「違う……」

「わかった」

 

そっと眼鏡を外す。

緑色の瞳が直接光雄を見つめてくる。

その視線には普段の鋭さはなく、ただ困惑と期待が入り混じった複雑な表情が浮かんでいた。

 

「綺麗だな」

「そういうこと言うな……」

「本当のことだから」

「もう……バカ……」

 

光雄はるりを抱き寄せた。

抵抗はなかった。

 

「優しくするからな」

「当たり前でしょ……初めてなんだから……」

「ごめんな」

「謝るな……」

「ありがとな」

「……うるさい」

 

長い夜が始まった。

 

(完璧に整頓された書斎は、今夜だけ静謐な空気をまとった病室のように閉ざされている)

 

るりの耳元に唇を寄せると、甘い栗の匂いがした。

「……きゃっ」

指先が肩に触れた瞬間、彼女は小さく肩を竦める。

 

光雄はベッドサイドのライトを絞り、薄暗い橙光にふたりの影を溶かした。

「灯り、大丈夫か?」

「……眩しすぎるより、まし」

 

スイッチを切る微かな音。闇が沈黙を運ぶ。

光雄はゆっくりと距離を詰め、頬を撫でる。

「嫌だったら『ダメ』って言ってくれ」

「……バカ」

るりは唇を尖らせたまま、胸元のリボンを解いた。

 

布が擦れる気配。

制服のジャケットが床に落ちる音がした。

 

──ぎゅ。

 

肩甲骨を確かめるように指を這わせると、るりの呼吸がわずかに荒くなる。

「くすぐったい?」

「うるさい……集中させて」

 

ブラウスの第二ボタンまで外し、右腕で身体を包む。

るりは左手で光雄のシャツを掴み、瞳を伏せた。

 

「……あったかい」

「うん」

 

静かに体重を預けると、マットレスが深く沈む。

彼女の鼓動が、薄い布越しに自分の胸板に伝わってくる。

 

「……怖い?」

「違う。落ち着く」

「そっか」

 

光雄は肘をつき、距離を保ったまま視線を落とす。

るりの肩の輪郭、鎖骨の影、髪の房が首筋に落ちて微かに波打つ。

 

「本当に、綺麗だ」

「だから言わないで」

頬がまた、桜色。

 

そっと頬へ──キス。

るりの睫毛が震え、唇が小さく結ばれる。

 

「次は口」

「うるさい」

拒まない。

 

触れた瞬間、彼女の指先がシーツを握りしめた。

ぬくもりが絡まり、時間が沈殿する。

 

長い睫毛がわずかに上がる。

「もう……ずるい」

 

光雄は微笑み、身体を支えたまま頷いた。

 

「俺の番。……ゆっくりでいいよな?」

 

「うるさい」

 

小さな肯定。

 

肩をなぞる指先が鎖骨を通り、胸元へ。

布越しに温もりを探りながら、ゆっくりと息を吸う。

 

──カチッ。

 

ルームランプを最大限に絞る。

闇はさらに濃く、窓の向こうの街灯さえも曖昧だ。

 

「寒くない?」

「……大丈夫」

 

深く息をつく。

 

指がボタンを外すたび、布の音が胸に染みる。

るりの喉がこくりと鳴るたび、鼓動が早まるのが分かる。

 

──ブラウスが滑り落ちる。

露出した肩を、片手でそっと包んだ。

 

「ん……」

彼女の肩甲骨がぴくりと動く。

触れるか触れないかの境界線で指を漂わせると、呼吸が細く震える。

 

「くすぐったい」

「ごめん。ゆっくりするから」

 

「……うん」

 

光雄は左の鎖骨に唇を落とした。

熱くもなく冷たくもない、ちょうどいい体温。

 

るりの指が光雄の背中に回り、シャツの布を掴む。

わずかに引っ張られる感触が、静かな情熱を物語る。

 

──ぎゅっ。

 

腰を支える右手に力を込める。

るりの呼吸が浅くなり、背中が反る。

 

「ん……あ、ぁ……」

堪えきれず零れた声が、湿ったシーツに吸い込まれる。

 

「声、可愛い」

「……バカ……」

 

耳まで真っ赤になりながらも、彼女は目を閉じたまま頷いた。

肯定のサイン。

 

「続ける」

 

再び鎖骨へ。

今度は右側に舌を滑らせる。

塩味のない肌に、小さな震えが走る。

 

「……っ」

声を押し殺すように、唇を噛む。

 

──布が擦れる音。

肩紐を外し、肩口まで下ろす。

 

るりの瞳が開き、ほんの一瞬だけ迷いが宿る。

それでも拒絶はしない。

 

「無理なら」

「……うるさい」

 

手の甲で顔を覆う仕草。

だが拒みはせず、胸元をこちらへ預けてくる。

 

「ありがと」

「……もう黙れ」

 

小さな微笑み。

 

光雄は再び肩を支えながら、右の胸へそっと指を触れた。

鼓動が、手のひらを通じて伝わる。

 

「早い」

「黙れ……」

 

指を滑らせると、布越しでも柔らかさが分かる。

押し返す弾力と、わずかな湿り気が指先に絡む。

 

──ぴくん。

 

背中がまた反る。

呼吸が細く、短く乱れる。

 

「……もっと」

 

聞こえた気がした。

光雄は顔を上げ、るりを見つめる。

 

彼女は視線を逸らしながら、唇を結んだまま──

ほんのりと頷いた。

 

「うん」

 

光雄は再び視線を落とし、左胸へ。

ゆっくりと、肌の熱を確かめるように指を這わせる。

 

「んっ……ぁ…」

我慢しようとして、できなかった声。

 

──ぎゅうっ。

 

るりの指が光雄の腕を掴む。

拒絶ではなく、求めるような力。

 

「痛くない?」

「……違う」

 

小さく、首を振る。

 

「……いい……続けて」

 

光雄は微笑み、そっと頬へキスを落とした。

そして再び胸へ。

今度は、左から右へ。

 

 

両手で包むように触れると、るりの体が小さく震えた。

 

「ぁ……ん…」

 

声は細いが、確かに熱を帯びている。

 

「可愛い」

「……バカ……」

 

小さな罵倒は、否定ではなく肯定。

 

──布が滑る音。

肩紐が完全に落ち、白い肩が露わになる。

 

「……寒い?」

「……大丈夫」

 

光雄はそっと頬を撫で、再び肩を抱いた。

そのままゆっくりとベッドへ沈み込む。

 

──ぎしっ。

 

マットレスが深く沈み、ふたりの体重を静かに受け止める。

 

「……」

るりは目を閉じたまま、こちらの胸に顔を預けた。

鼓動が、静かに混じり合う。

 

「いい?」

「うん……」

 

小さな返事。

 

光雄は再び肩を包み、ゆっくりと鎖骨へ指を這わせた。

るりの呼吸が細く、熱くなる。

 

──カチッ。

 

最後のルームランプを消す。

闇は、やさしく全てを隠した。

 

「……真っ暗」

 

るりの声が、いつもより柔らかく響く。

 

「見える?」

「……わからない」

 

光雄は微笑み、彼女の頬に手を添えた。

 

「俺には全部見えてる」

「うるさい」

 

小さな肯定。

 

「好きだ」

「知ってる」

 

再び重なる唇。

今度は、彼女の方から少しだけ舌を絡めてきた。

 

「……積極的だな」

「……バカ」

 

小さく、確かな肯定。

 

光雄はそっと頬を撫で、再び肩を抱いた。

そしてゆっくりと、布の内側へ指を滑らせる。

 

「……ん」

 

彼女の体が小さく震える。

だが拒まない。

 

──ぎゅっ。

 

シーツが握りしめられ、微かに皺が走る。

 

「大丈夫」

「……うん」

 

光雄はゆっくりと、胸へ指を滑らせた。

鼓動が、手のひらを通じて伝わる。

 

「早くなってる」

「……黙れ」

 

小さな罵倒は、照れ隠し。

 

光雄は微笑み、彼女の頬に再び唇を落とした。

 

「続けていい?」

「……バカ」

 

否定ではない。

 

「うん」

 

光雄はそっと指を這わせ、布越しの熱を探る。

るりの体が小さく震え、呼吸が細く乱れる。

 

「ぁ……ん…」

 

光雄は微笑み、再び鎖骨へ指を這わせた。

るりの体が小さく震え、呼吸が浅くなる。

 

「……続けて」

 

小さく、確かな声。

 

「うん」

──ぴくん。

 

彼女の体が小さく震え、呼吸が細くなる。

 

「ん……」

 

声を押し殺すように唇を噛む。

それでも、拒まない。

 

「優しくするから」

「……うん」

 

小さく、確かな肯定。

 

光雄は再び胸へ指を滑らせた。

今度は、ゆっくりと。

るりの体が小さく震え、呼吸が短く乱れる。

「ぁ……ん…」

るりの右乳首を唇で優しく含んだまま、光雄は空いた左手を下へと滑らせた。</p>

「ん……!」

上半身と下半身を同時に責められ、るりの喉から小さく上擦った声が漏れる。光雄は乳首を舌先で転がしながら、指先を下着の中へ潛り込ませた。

「濡れてる」

「……黙って」

くちゅり、と水音がした。光雄は中指を根元まで沈め、内側の壁を探るようにゆっくり動かす。同時に、乳首に吸い付く力を強めた。

「ぁ……だめ、同時は……」

るりは枕に顔を半ば埋め、必死に声を押し殺そうとする。

しかし腰は勝手に浮き、光雄の指を奥へと迎え入れようとしていた。光雄は乳首を甘噛みしながら、Gスポットのあたりを指の腹で小刻みに圧迫する。

「ひゃ……ん、ぁっ……!」

るりの指がシーツを掴み、激しく爪を立てる。中の収縮が激しくなり、光雄は追い打ちをかけるようにクリトリスに親指を這わせた。

「だめ、だめだめ……いく……!」

全身が硬直し、次の瞬間、るりは大きく仰け反って達した。蜜が指を伝い、下着がじわりと濡れる。

「すご……」

光雄はゆっくりと指を引き抜き、まだ荒い息をしているるりの頬にキスを落とした。

「無理させた?」

「……平気」

るりは掠れた声で答え、光雄の胸に顔を押し付ける。

「まだ……終わらないんでしょ?」

「ああ」

光雄は微笑み、再び彼女の体を抱き寄せた。

「次は正面からにする?」

「……好きにすれば

<照れ臭そうに横を向く。光雄はそっと彼女の顎を掬い上げ、唇を重ねた。

「好きだ」

「……知ってる」

再び始まる甘い時間。光雄は彼女の胸を両手で包み込み、指の間で固くなった突起を挟む。

「ん……」

るりの喉が小さく鳴る。光雄は片方の乳首を舌で転がしながら、もう片方は指で軽く摘まんだ。

「ぁ……やだ、まだ敏感なのに……」

「わかってる」

光雄は意地悪っぽく笑い、割れ目に沿って指を往復させる。

「すごいこんなになってる」

「いいよ 来て 私を光雄の女にして」

 

光雄は、るりの両脚をやわやわと広げ、自分の腰を位置づけた。

濡れ光る秘裂に、熱く張った先端が触れる。

「るり」

「……うん」

最後の確認をするように呼ぶと、彼女は小さく頷いた。

光雄はゆっくりと腰を押し進める。

「っ……!」

るりの体が強張る。

「痛い?」

「だいじょうぶ……だから……」

涙ぐんだ声が返ってきた。

光雄は更に進める。狭い入口をこじ開けるように、少しずつ。

「うっ……ん……」

るりは歯を食いしばりながらも、拒まずに受け入れてくれる。

奥に進むにつれ、彼女の足がぴんと伸びた。

「もう少し」

「……ん……」

根元まで到達すると、光雄は動きを止めた。

「全部入った」

「……ほんとう?」

「ああ」

光雄はるりを抱き締めた。

互いの鼓動が重なる。

「痛くない?」

「ちょっとだけ……でも、嬉しい」

涙目の笑顔。

その表情に、光雄は堪らなく愛おしさを感じた。

「ありがとう」

「こっちのセリフ」

そっと唇を合わせる。

繋がったまま交わすキスは、特別な甘さがあった。

「少し動いていい?」

「……うん」

光雄はゆっくりと腰を引く。

「んっ……」

そしてまた、ゆっくりと押し込む。

「どう?」

「変な感じ……でも、嫌じゃない」

優しく、優しく。

るりの反応を見ながら、少しずつ動きを深くしていく。

「あっ……」

ある角度で、るりの声が変わった。

「ここ?」

「やっ……わかんない……」

光雄はその部分を重点的に攻める。

「ひぁ……やだ、なんか……」

るりの体がビクビクと震え始める。

「気持ちいい?」

「わかんないって……ばっ……」

必死に否定するが、体は正直だ。

秘部からは蜜が溢れ、光雄の動きを滑らかにしていく。

「あぁ……っ!」

高い声が漏れた。

光雄はその瞬間、るりの腰をしっかりと掴んだ。

「もう少し」

動きを速める。

パンパンと規則正しい音が響く。

「やぁっ、だめ、そこばっかり……!」

るりは首を振り、背中を弓なりに反らせる。

光雄はなおも、敏感な一点を抉るように突き続ける。

「ほんとに、ほんとに……っ」

るりの声が途切れ途切れになる。

「いっちゃう、いっちゃうのっ……!」

次の瞬間、るりの全身が強張った。

「あ゛……っ…!」

喘ぎにも似た悲鳴と共に、彼女の体がビクンと跳ね上がる。

同時に、光雄も果てていた。

「っ……!」

全てを解放する感覚と共に、彼女の中へ熱いものが注ぎ込まれる。

「ぁ……ん…」

余韻に浸りながら、るりは虚ろな目で天井を見つめていた。

光雄はゆっくりと自身を引き抜く。

「大丈夫?」

「ん……へいき」

掠れた声が返ってきた。

光雄はるりの隣に横たわり、彼女の頭を撫でた。

「ありがとう」

「私こそ……」

るりは疲れた顔で微笑んだ。

「はじめてが、光雄でよかった」

その言葉に、光雄の胸が熱くなる。

「ずっと、傍にいる」

「うん」

そっと唇を重ねる。

満たされた夜は、静かに更けていった。

 

 

◆エピローグ 黄金の天秤に満ちた朝

 

季節は巡り、皐月の風が桜の残り香を運んでいた。

 

楽の屋敷——いや、もう「楽たちの屋敷」と呼ぶべきだろう——の庭には、五人の笑い声が常に満ちていた。

 

「楽さま、朝食の支度ができましたわ」

 

万里花が縁側に出て、庭先で伸びをしている楽を呼ぶ。白いエプロン姿が、かつての令嬢の姿とは思えないほど馴染んでいた。

 

「おはようございます。今日もいい天気ですね」

 

小咲が洗濯籠を抱えて通り過ぎる。以前のように儚げな雰囲気は薄れ、代わりに母性的な優しさが漂っている。

 

「おい楽!起きているか!」

 

鶫の鋭い声が庭に響く。だがその声には、かつてのような刺々しさはない。

 

「朝練だ!ほら、構えろ!」

 

竹刀を携えた鶫が楽の前に立つ。しかし楽は竹刀を持たず、鶫の頭に手を置いた。

 

「今日は休みにしようぜ。五人で過ごせる貴重な日曜なんだから」

 

「む……」

 

鶫は頬を赤らめ、竹刀を下ろした。鋼鉄の仮面は、すでに跡形もない。

 

「ほらほら、二人とも仲良くね~」

 

るりが扇子で顔を扇ぎながら現れる。ただし彼女の隣には……

 

「るりちゃん可愛い~!その浴衣似合ってますよ~!」

 

光雄の分身が彼女の小さな体をぎゅっと引き締める。円光雄はるりを愛する気持ちを分身に託し、るりの伴侶としてこの世界においていくと決めた。分身とはいえ、その想いは本物だ。

 

「あなたは黙ってて」

 

るりはぷいと顔を背けたが、耳まで赤く染まっていた。

「みんな幸せになれよぉ!じゃあな あばよ!」

虚空から光雄の本体は静かに笑った。

 

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