アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可 作:みなぽん
夕暮れの遊園地は、まるで世界の終わりを優しく包み隠すために存在しているみたいだった。
イルミネーションが灯り始めた園内を、水柿ツカサとアイラは並んで歩いていた。
平日だから人は少ない。遠くで聞こえる子どもの笑い声も、メリーゴーランドの音楽も、どこか現実感が薄かった。
そのすべてが、“終わり”を知っている二人には遠い世界の出来事のように感じられる。
「……寒くありませんか、ツカサ」
アイラが小さく尋ねる。
「いや、大丈夫。アイラこそ」
「私は問題ありませんので」
いつもの堅苦しい返答。
だけどその声は、以前よりずっと柔らかかった。
ツカサは隣を歩く彼女を見つめる。
白い髪。透き通るような肌。
少しだけぎこちない歩幅。寿命が近づくにつれ、アイラの身体機能は確実に低下していた。
あと数時間。
その数字を考えるたび、胸の奥を鈍器で殴られるように痛んだ。
――どうして。
何度も思った。
どうして、こんなに好きになってしまったんだろう。
最初はただの仕事仲間だった。
感情表現が苦手で、すぐ転ぶドジなギフティア。
なのに一緒に過ごすうちに、彼女の不器用な優しさを知ってしまった。
知ってしまったから、もう戻れない。
「ツカサ」
「……ん?」
「今日は、とても楽しかったです」
アイラが観覧車を見上げながら言った。
夜空を背に回る巨大な輪。
その光景は、まるで時間そのものみたいだった。
終わりなく回り続けるように見えて、でも一周すれば必ず終点へ辿り着く。
「私、ちゃんと笑えていましたでしょうか」
「え?」
「その……最後の日くらい、ツカサに楽しい思い出を残したかったので」
ツカサの喉が詰まる。
そんなことを言うな。
最後なんて言うな。
叫びたかった。
でも叫んだところで、寿命は変わらない。
81,920時間。
ギフティアに定められた絶対の終着点。
SAI社の技術でも覆せない残酷な現実。
「……十分だよ」
ツカサはかすれた声で言った。
「十分すぎるくらい、幸せだった」
アイラが静かに目を伏せる。
「ありがとうございます」
その横顔は、あまりにも綺麗だった。
観覧車乗り場へ向かう途中、アイラの歩みが少し止まる。
「アイラ?」
「……少し、だけ」
身体が揺らぐ。
ツカサは慌てて支えた。
細い。
驚くほど軽い。
「ごめんなさい……最近、平衡機能が低下していて」
「謝るなよ……」
ツカサは唇を噛んだ。
壊れていく。
少しずつ。確実に。
大切な人が、目の前で。
「……ツカサ」
「ん?」
「泣いていますか」
「泣いてねえよ」
即答した。
けれど声が震えていた。
アイラはじっと彼を見つめる。
「嘘です」
「うるさいな……」
「ツカサは、すぐ無理をするので」
ふっと。
アイラが微笑んだ。
その笑顔は、出会った頃には考えられないくらい自然だった。
だから余計に苦しい。
――この笑顔が、もうすぐ消える。
観覧車の列へ並ぼうとした、その時だった。
「……いやぁ、実に泣かせるねえ」
場違いな声が響いた。
ツカサが振り返る。
そこに立っていたのは、一人の男だった。
黒いコート。
年齢不詳の胡散臭い笑み。
まるで最初からそこにいたみたいに、自然に二人の前へ立っている。
「誰だ、あんた」
男は芝居がかった仕草で頭を下げた。
「初めまして。円光雄(まどかみつお)――しがない旅行者さ」
その目を見た瞬間、ツカサは本能的な違和感を覚えた。
何かがおかしい。
この男だけ、周囲から浮いている。
遊園地の光景に溶け込んでいない。
まるで世界そのものからズレているような――。
「お二人の事情は大体知ってる。寿命問題、切ない恋、観覧車でお別れ。いやぁ、名作だ」
「……何なんだよ」
ツカサはアイラを庇うように前へ出た。
円光雄は笑みを深める。
「そんな警戒しなくていい。むしろ助けに来たんだ」
「助ける?」
「そう」
男はアイラを見る。
「君を、止まらせない方法がある」
空気が凍った。
ツカサの呼吸が止まる。
アイラの瞳が、わずかに揺れた。
「……ありえません」
アイラが静かに言う。
「ギフティアの寿命問題は、現在の科学では――」
「科学じゃないからね」
円光雄は軽く笑った。
「もっと別の話だ」
その瞬間。
遊園地のネオンが、一瞬だけ明滅した。
まるで世界にノイズが走ったみたいに。
ツカサは目を見開く。
「な……」
観覧車の動きが、一瞬止まって見えた。
音楽も。
風も。
人々の動きさえ。
時間が軋む。
そして次の瞬間には、何事もなかったように戻っていた。
「……今の、は」
「君たちの世界の外側に触れただけさ」
円光雄は笑う。
「どうする? 水柿ツカサ」
男の声が甘く響く。
「このまま彼女を失うか」
一歩。
「それとも――運命を書き換えるか」
アイラがツカサの袖をそっと掴む。
その手は震えていた。
恐怖か。
希望か。
それとも。
ツカサは答えられない。
だってその言葉は、あまりにも魅力的すぎたからだ。
――アイラが助かる。
そんな奇跡を、彼はずっと願ってしまっていたのだから。
円光雄の言葉は、まるで鋭い氷の柱のようにツカサの胸に突き刺さった。
「……は?」
乾いた声が漏れる。理解が追いつかない。
「ギフティアの寿命? そんなもん、ほんとに信じてんのか?」
男は芝居がかった動作で両手を広げた。その顔には、憐れむような、それでいて楽しむような不敵な笑みが張り付いている。
「そんなの、メーカーの嘘さ。市場を維持するための方便だよ。商品に期限を設けなきゃ、新しいモデルが売れなくなっちまうからねえ」
「嘘……だと?」
ツカサの声が震える。
それは、これまで抱えてきた悲しみの根源を、あまりにも軽々と否定する言葉だった。
もし嘘だとしたら。
これまで別れを告げてきたギフティアたちは?
残された人々の涙は?
そして、今、目の前で壊れゆく彼女の苦しみは?
すべてが、金のための茶番だったとでも言うのか。
「……あり得ません」
アイラが絞り出すように言った。
その声は震えていたが、どこか芯があった。
「私は……私は、終わるために作られたわけではありません。でも、終わりがあるからこそ、今を必死に生きる意味が……」
「あいにくとねえ、お嬢ちゃん」円光雄は冷たく遮った。
「意味なんてないのさ。ただのビジネスロジックだ。君たちが綺麗に散ることで、誰かの懐が潤う、社会が回る!それだけの真実だよ」
残酷な宣告。
遊園地の音楽が、急に不協和音に聞こえた。
「でも」男はニヤリと笑い、トーンを落とした。
「俺はアニメ世界に干渉できる能力を持っているからね。その真実も、シナリオも、俺次第でどうにでもなる。……だからわかるのさ」
「アニメ……世界……?」
ツカサは戸惑う。
意味がわからない。だが、先ほど観覧車が止まったあの現象。あれは幻覚などではない。この男は、この世界の理(ことわり)の外側に立っている。
そんな直感だけが、ツカサの背筋を冷やしていた
円光雄は笑う。
「どうする? 水柿ツカサ」男の声が甘く響く。
「このまま彼女を失うか、それとも――運命を書き換えるか」
アイラがツカサの袖をそっと掴む。
その手は震えていた。
恐怖か。
希望か。
それとも。
ツカサは答えられない。
だってその言葉は、あまりにも魅力的すぎたからだ。
――アイラが助かる。
そんな奇跡を、彼はずっと願ってしまっていたのだから。そして、あるメンテナンスをすれば……その子の寿命はあと100年伸びるぜ」
100年。
その数字が響いた瞬間、ツカサの世界から音が消えた。
人間の寿命を優に超える時間。
永遠に等しい、圧倒的な未来。
アイラと生きられる時間が、そこにあるというのか。
「ツカサ!」
円光雄が名前を呼んだ。
「お前の協力が必要だ。やってみるか?」
男の手が差し伸べられる。
それは、悪魔の誘いなのかもしれない。
神の救いなのかもしれない。
どちらでもよかった。アイラが助かるなら。
この腕の中の温もりが消えないなら。
世界の真実が偽りだろうと、自分が物語の登場人物だろうと、関係ない。
ツカサは、強く握りしめていたアイラの手を見た。
白くて、冷たくて、今にも消えてしまいそうな手。
「ツカサ……さん」
アイラが彼を見上げる。
その瞳には、明確な恐怖があった。
「私のために……あなたの世界を歪ませないでください」
彼女はわかっているのだ。その提案が、どれほど禁忌に触れるものか。
「……アイラ」
ツカサは彼女の手を、さらに強く握りしめた。
痛いほどに。二度と離さないと誓うように。
「俺は」ツカサは円光雄を睨みつけた。
その目に、迷いはもうなかった。
あるのは、ただ一人の女性を愛する男の、愚直な執着だけだった。
「俺は、あんたの言う『メンテナンス』をやる。アイラがそばで笑っていてくれるなら、俺は何だってする」
観覧車のライトが、ふわりと強く輝いた。
円光雄が満足げに頷く。
「いい返事だ。……さあ、始めようか。この悲しい物語の、ハッピーエンドを」
⭐️メンテナンス
「さあ、行きなさい。運命のメンテナンスだ」
円光雄に背中を押されるようにして、ツカサとアイラは近くのラブホテルへと足を踏み入れた。
フロントを通り過ぎ、エレベーターで最上階へ。
ポケットの中には、円光雄から渡された小さな瓶が入っていた。
中に入っているのは、ギフティアのメモリーを構成する素子を溶かしたという透明な液体。
「これを飲んで、彼女の中に注ぎ込め。口からでも、下からでも。一晩で十回以上、たっぷりとね」
あの男のふざけた声が脳裏に蘇る。
非合理的で、馬鹿げた作り話だ。
だが、ツカサは迷わずその瓶を口に含んだ。
喉を焼くような熱と、甘い痺れが腹の底に広がり、身体の芯を猛烈な欲望として凝縮していくのがわかった。
部屋に入ると、ドアが重く閉まる音がした。
薄暗い照明、広すぎるベッド。
日常から隔絶された空間に、二人きり。
沈黙が降りる。
ツカサは震える手でアイラの肩に触れた。
「アイラ……」
「はい」
彼女は俯いたまま、小さく答える。
白いワンピースの背中のファスナーに指をかける。
ジジッという金属音が、静寂の中でやけに大きく響いた。
少しずつ下ろしていくと、パカリと布地が開き、磁器のように白く滑らかな肌が露わになる。
「……恥ずかしいです」
アイラは両手で自分の身体を隠そうとするが、ツカサはその手をそっと包み込んで退かした。
「綺麗だよ、アイラ」
ワンピースを肩から滑らせると、さらりと足元へ落ちた。
残された下着も、一つずつ、時間をかけて剥ぎ取っていく。
太ももの付け根に指を滑らせると、彼女はビクンと身をよじり、熱い吐息を漏らした。
ベッドに横たわるアイラの身体は、まだどこか冷たく、儚げだった。
ツカサは自分の服も脱ぎ捨て、彼女の上に覆いかぶさる。
「メンテナンス、始めるよ」
「はい……ツカサさんのお望みのままに」
まずは口から。
ツカサは熱く滾る自身を彼女の唇へと近づけた。
アイラはおずおずと口を開き、先端を含む。
温かく狭い口腔。彼女の舌が恐る恐る動き、ツカサの欲望を愛撫していく。
「んっ……ふ……」
喉の奥まで差し込むと、アイラは苦しげに眉を寄せながらも、懸命に受け入れてくれる。
その健気さに理性が焼き切れそうになる。
「出すよ……!」
ドクッドクッと熱い塊が彼女の口内へと迸る。
瓶の成分が混じった精液を、アイラはゴクリと喉を鳴らして飲み干した。
その瞬間だった。
アイラの肌にうっすらと血色が差し、瞳の光が強さを増した。
「身体が……温かいです」
彼女の声に、先ほどまでの弱々しさが消えつつある。
効果は本物だ。
ツカサは彼女の脚を大きく開かせ、いちばん熱く濡れそぼった秘所へと顔を埋めた。
「あっ……そこは……」
舌で割れ目を舐め上げると、アイラの腰が跳ねる。
十分に潤ったところで、ツカサは己を彼女の中へと押し込んだ。
「んんっ……! 来てます……ツカサさんが、私の中へ……!」
きつく締め付ける内壁をこじ開けるようにして、奥深くまで貫く。
「アイラ……! アイラ……!」
愛おしさに唇を重ね合わせ、激しく腰を打ち付ける。
グチュグチュと水音が響き、部屋の空気が急速に淫らな熱気を帯びていく。
「あっ、あっ、あっ! ツカサさん、そこ……! お腹の奥に響きますっ……!」
二度目の放出を子宮の最奥で受けると、アイラの身体がビクビクと痙攣した。
機能が回復するにつれ、彼女の反応は鮮明になっていく。
ただ受け身だった喘ぎ声が、甘く、誘うような響きに変わっていくのだ。
三度目、四度目と注ぎ込むたびに、アイラは自分から脚をツカサの腰に絡め、深く飲み込もうとするようになった。
「もっと……もっとください! 私の中にいっぱい注いでくださいっ!」
快楽に溺れ、理性のタガが外れていく。
彼女の瞳はトロンと蕩け、頬は上気して赤く染まっている。
かつての堅苦しい彼女の面影はもうない。
あるのは、愛する男に抱かれることを悦ぶ一人の女の顔だけだ。
ツカサは彼女を四つん這いにさせ、背後から激しく突き上げた。
「ひゃああっ! 深いっ! 壊れちゃいますっ! 壊れて……いいですっ!」
揺れる白い尻肉を叩きながら、最奥を何度もノックする。
「壊れないよ。俺たちの時間はこれからだ!」
五度目の射精で、アイラは首を反らして絶叫した。
「イッてます! イッてますっ! ツカサさぁんっ!!」
ビショビショに濡れたシーツの上で、二人は泥沼のように深い快楽の底へと沈んでいく。
六度目、七度目。
もう回数など数えていない。
ツカサが上になればアイラが腰を振り、アイラが跨ればツカサが下から突き上げる。
汗と体液が混ざり合い、互いの存在が溶け合うような錯覚。
「あはっ……気持ちいい……ツカサさんのが、お腹の中で暴れてます……!」
快楽落ちしたアイラは、無防備な笑顔を見せながら自ら腰をくねらせ、子宮口を亀頭で擦り付けるように貪った。
「俺も……俺も気持ちいいよ、アイラ!」
八度目の放出を終えた後、ツカサは最後の穴へと指を伸ばした。
菊座を丁寧に解しながら、たっぷりとローション代わりの精液を塗りたくる。
「ここにも……入れたい」
「はい……どうぞ。私のすべては、ツカサさんのものですから……」
恥じらいながらも期待に震えるアイラ。
狭い腸内をこじ入れ、異物感に彼女が声を上げる。
「くっ……ううっ……大きい……!」
「大丈夫か?」
「んっ……動いてください……慣れますから……」
ゆっくりとピストン運動を始めると、腸壁がヌルヌルと擦れ、予想外の快感が二人を襲う。
「ああっ! そこ……変な感じですが……気持ちいいかも……!」
九度目の射精を腸内で受け止め、アイラはだらしなく口を開けて喘いだ。
そして十度目。
最後は正面から向き合い、深く口づけを交わしながら、愛の証をたっぷと注ぎ込んだ。
「んっ……んんっ……!」
ドクドクと流れ込む熱に、アイラは満ち足りた表情で目を細める。
朝日がカーテンの隙間から差し込んでいた。
荒い呼吸を整えながら、ツカサは隣に横たわるアイラを見つめる。
彼女の肌には生気が満ち溢れ、髪には艶が戻っている。
「アイラ……」
名前を呼ぶと、彼女は幸せそうな笑顔でこちらを向いた。
その瞳にはもう、死の影はなかった。
「ツカサさん。私……生きてますね。あなたと一緒に」
ツカサは涙が出そうになるのを堪え、彼女の手を強く握りしめた。
「ああ。これから先もずっとだ」
身体中に残る濃厚な情事の余韻と、生まれ変わった彼女の体温。
これはメンテナンスなんかじゃない。
世界で一番幸せな、愛の儀式だ。
「ふふふ上手にできたようだなお二人さん!俺はお前たちにこのやり方を伝授した!
これで今度はお前たちがギフティアと人間の悲しい物語を塗り替えていくんだ。」円光雄が虚空から顔を覗かせて笑った。
番外編
雨が降っていた。
SAI社第一ターミナルサービス課の窓を、冷たい雫が静かに叩いている。
水柿ツカサは、古い回収記録を見つめていた。
そこに表示されている名前。
若苗ソウタ。
マーシャ。
忘れられるはずがなかった。
ターミナルサービスに入って間もない頃。
初めて、自分の無力さを思い知らされた事件。
ソウタの泣き叫ぶ声。
マーシャの暴走。
自分が引き金を引いた瞬間の感触。
今でも夢に出る。
「……ツカサ?」
後ろからアイラの声がした。
振り返ると、ハーブティーの湯気を立てたカップを持っている。
「また、その記録を見ていたのですね」
「……ああ」
ツカサは苦笑した。
「なんかさ、時々思うんだよ。もっと違うやり方、あったんじゃないかって」
アイラは静かに隣へ立つ。
「ですが、あの時のあなたは最善を尽くしました」
「でも結果は最悪だった」
ツカサの拳が震える。
「ソウタ君は、最後までマーシャさんとちゃんと別れられなかった」
あの子の顔が浮かぶ。
震える声で叫んでいた。
『返せよ……! マーシャを返せよぉ!!』
あれ以来、ツカサはずっと心のどこかで、自分を許せずにいた。
その時だった。
「やれやれ。湿っぽいねえ」
聞き覚えのある声。
窓際。
いつの間にか、そこに男が座っていた。
黒いコート。
飄々とした笑み。
円光雄。
「うわっ!? 何でいるんだよ!?」
「ノックはしたよ? 君たちが暗すぎて気づかなかっただけで」
「絶対嘘だろ!」
アイラは警戒するように彼を見る。
「……また世界の外側から来たのですか」
「まあ、そんなところ」
円光雄は軽く肩を竦めた。
そしてツカサの端末画面を見る。
「ああ、この子たちか」
その瞬間。
彼の表情から、ふざけた色が少しだけ消えた。
「……これはなかなかキツかった」
ツカサが目を見開く。
「知ってるのか」
「そりゃあね。俺も見てたから」
円光雄は静かに言った。
「アニメの向こう側から」
その声には、珍しく軽薄さがなかった。
「母親代わりを失う子どもってだけでも辛いのに、最後に首を絞められて終わりなんて、あまりにも救いがない」
窓の外で雷が鳴る。
「だからまあ、ちょっと介入した」
「……は?」
円光雄が笑った。
「時間軸を少々ね」
その瞬間。
ツカサの端末が勝手に起動する。
記録映像。
だが、それはツカサの知る結末ではなかった。
――暗い廃ビル。
ワンダラー化したマーシャが、ソウタを抱きしめるように庇っている。
周囲には倒れた闇回収屋たち。
錆鼠が震えながら後退していた。
『な、なんだこの化け物……!』
マーシャの目は赤く濁っている。
だが。
その腕は、ソウタを傷つけていなかった。
『……マーシャ』
泣きながらソウタが彼女を見上げる。
『ぼく、嫌なこと言ってごめん……!』
マーシャの口元が微かに動く。
『……ソウ、タ……』
ノイズ混じりの声。
それでも確かに、彼女は少年を認識していた。
だが次の瞬間。
警報音。
ワンダラー化の進行。
限界だった。
マーシャの身体が激しく痙攣する。
『逃げて……ソウタ君……』
『やだ!!』
『お願い……』
マーシャは涙を流すみたいに震えながら微笑んだ。
『最後に……ちゃんと、お誕生日……お祝い……したかったなぁ……』
ツカサは息を呑む。
これは。
自分が知らない結末。
映像の中で、ソウタは必死にマーシャへ抱きついていた。
『ぼく、マーシャが好き!!』
嗚咽混じりの声。
『本当はずっと好きだった!! お母さんみたいで、優しくて、あったかくて……!』
マーシャの瞳から、赤い光が少しずつ消えていく。
『……ありがとう』
その瞬間。
誰かが廃ビルへ入ってきた。
黒いコートの男。円光雄だった。
「――さて。ソウタ君、ここからは反則技だ!マーシャを壊さずに済む方法があるとすると、君はどうする?」
「僕は何だってする!マーシャにずっといて欲しいもの、、」
彼が指を鳴らす。
「だったらこれを飲んだ。ギフティアルメモリーズを構成する阻止の入ったドリンクだ。飲んでこれをお前が飲んでマーシャお姉ちゃんとセックスするんだ。マーシャ!やり方はお前がしっかり教えてやれよ。ショタの筆おろしだ!」
「よし、飲んだな! なら遠慮はいらねえ。存分に愛し合ってこい!」
円光雄がそう言い放ち、指を鳴らすと同時に、廃ビルの中の空気が変わった。冷たく淀んでいたはずの空気が、急に生ぬるく、甘ったるいものに満たされていく。マーシャの身体から発せられていた不気味なノイズ音が嘘のように消え失せ、代わりに彼女の内部から湧き上がるような微かな駆動音が聞こえ始めた。
「ソウタ君……」
マーシャがゆっくりと立ち上がる。その瞳からは赤い狂気の光が薄れ、代わりに蕩けるような、しかしどこか飢えたような熱っぽさが宿っていた。彼女は震えるソウタの前に歩み寄ると、その小さな頬に両手を添え、優しく見下ろした。
「大丈夫。マーシャが全部、教えてあげるから」
その声は、以前のように温かく母性的でありながら、どこか背筋がゾクゾクするような艶が含まれていた。ソウタはこくりと喉を鳴らし、マーシャの豊かな胸元へ視線を落とす。ドリンクを飲んだせいか、身体の芯がカッカと熱く火照り、下半身には見知らぬ疼きが走っていた。
「まずは……ちゅう、していい?」
マーシャはそう囁くと、待ちきれないといった様子でソウタの唇を自分のそれへと重ねた。柔らかくて温かい感触。最初は啄むように、次第に深く、貪るように。大人の女性の豊潤な香りがソウタの鼻腔を満たし、頭をぼんやりとさせる。
「んっ……ふぅ……ソウタ君の味……」
唇を離すと、二人の間に銀色の糸が引いた。マーシャは恍惚とした表情で目を細め、ソウタのズボンの前くしゃみに手を伸ばす。
「ここ、苦しそうね。お姉ちゃんに見せてごらん」
恐る恐るズボンと下着を下ろすと、少年の未成熟なペニスがむき出しになった。マーシャはそれを愛おしそうに両手で包み込む。
「硬くなってる……可愛い」
彼女は舌なめずりをすると、その先端にふっと息を吹きかけた。ビクンとソウタの腰が跳ねる。
「ひゃうっ!」
「ふふ、敏感ね。気持ちいい? じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」
マーシャは赤い舌を出し、ぺろりと亀頭を舐め上げた。塩気と甘い味が口の中に広がる。彼女は舌先で鈴口を突いたり、裏筋をなぞったりしながら、優しく奉仕していく。
「あっ、あぁ……マーシャ、なんか変な感じがする……!」
ソウタは膝が震え、マーシャの肩に手を置いて必死に耐えた。頭の中が真っ白になっていく。するとマーシャは、そのままペニスを深く口に含み、頬を窄めて吸い上げた。
「んぐっ……じゅぶっ……ちゅぱっ……」
淫らな水音が響き渡る。ソウタにはそれが母親の愛其餘にも、残酷な快楽の檻にも感じられた。
「マーシャ! 何か出そう! 出ちゃうよぉ!」
「んっ! いいのよ、出して……全部飲ませて!」
マーシャは激しく頭を振り、喉の奥までペニスを迎え入れる。
「うぁぁっ!!」
ソウタは幼い腰を突き出し、初めての射精をマーシャの口内で爆発させた。ドクッドクッと白濁した精液が吐き出され、マーシャはむせ返りそうになりながらも、ゴクリと喉を鳴らしてそれを飲み干した。
その瞬間だった。
マーシャの肌に明らかな変化が現れた。土気色だった頬にうっすらと赤みが差し、カサカサだった肌に潤いが戻っていく。彼女の瞳から赤い光が完全に消え去り、澄んだ青色が蘇った。
「あぁ……身体の中が、温かい……」
マーシャはペニスを口から離し、うっとりと自分の身体を抱きしめた。ソウタの精液に含まれる素子が、彼女の枯れ果てた機能を急速に修復していくのだ。
「ソウタ君……もっと。もっと欲しいの」
彼女はそう囁くと、自ら服を脱ぎ始めた。ボタンを外す手つきは急かされるように荒々しく、豊かな乳房が露わになると、その先端はすでに硬く尖っていた。
ソウタは呆然とその光景を見つめるしかなかった。目の前で蘇っていくマーシャは、以前よりもずっと妖艶で、圧倒的な色気を放っていた。
「次は……一緒になろうね」
マーシャはソウタの手を取り、自分の胸へと導いた。柔らかくも弾力のある感触。ソウタは恐る恐る揉みしだき、乳首を指でつまんだ。
「んっ……そう、いい子ね……あぁっ!」
敏感に反応するマーシャを見て、ソウタの中に征服欲のようなものが芽生える。彼は夢中で乳房に顔を埋め、吸い付いた。
「マーシャ……大好き!」
その言葉が合図だった。マーシャはソウタを押し倒すと、濡れそぼった秘所へと手を伸ばし、回復した愛液でたっぷりと潤ませた。
「来て……ソウタ君のを……私の中へ」
彼女はソウタの再び硬くなったペニスを握り、自分の割れ目に押し当てる。そしてゆっくりと腰を沈めていった。
「んんっ……! 入ってくる……小さいけど……硬くて……熱いっ!」
「うぅっ……マーシャの中、すごく熱い……締め付けられる……!」
きつい肉壁がペニスを包み込み、飲み込んでいく。マーシャは全てを根元まで受け入れると、恍惚とした表情で息を吐いた。
「はぁ……繋がった……私たち、一つになったわね」
彼女はソウタの首に腕を回し、深くキスをしながら腰を動かし始めた。最初はゆっくりと、角度を確かめるように。
「あっ……あぁっ……そこ……いい……!」
二度目の射精が近づくにつれ、マーシャの動きは激しさを増していく。彼女は自ら腰を振り、子宮口を亀頭で擦り付けるように貪った。機能回復に伴い、彼女の性感も鋭敏になっていくのだ。
「ソウタ君! もっと! もっと奥まで突いて! 私の中にかけて!」
「マーシャ! 出るっ! また出るぅっ!」
ソウタは本能のままに腰を突き上げ、幼い精液をマーシャの子宮の奥へと注ぎ込んだ。ビクビクと脈打つペニスの感触に、マーシャは仰け反って絶叫した。
「ああぁぁっ!! きてるっ! 注がれてるっ! 機能が……回復するっ! あぁぁぁっ!!」
二度目の注入により、マーシャの身体は劇的な変化を遂げた。髪には艶が戻り、肌は磁器のように白く滑らかになる。だが同時に、彼女の中で何かが壊れたようにも見えた。
「あはっ……あはははっ! 気持ちいいっ! すごく気持ちいいよぉっ!」
マーシャはだらしなく口を開け、目をトロンと潤ませて笑った。これまでの優しく控えめな態度は消え失せ、快楽に貪欲な一人の淫乱な女の顔になっていた。
「さあソウタ君! 休んでる暇はないわよ! もっともっと気持ちよくして! 私をもっと感じさせて!」
彼女は四つん這いになると、自分の尻を突き出し、ビクビクと脈動する秘所をソウタに見せつけた。
「ほら……ここがこんなに濡れて待ってるのよ……早く!」
その挑発的な姿に、ソウタの理性も焼き切れた。彼は幼い身体でマーシャに覆いかぶさり、後ろから激しくペニスを突き入れた。
「うぉぉっ! マーシャ!」
「ひゃあああっ!! 深いっ! 奥まで届いてるぅっ! そうっ! もっと強く突いてぇっ!」
グチュグチュと卑猥な音を立てながら、ソウタは幼い腰でピストン運動を繰り返す。マーシャはシーツを握りしめ、涎を垂らしながら絶叫する。
「あっ! あっ! あっ! そこぉっ! 子宮を殴られてるっ! イッてるっ! イッちゃうぅっ!!」
三度目の射精を腸内で受け止めた時には、マーシャは完全に快楽の奴隷となっていた。彼女はソウタを押し倒し、骑乗位で激しく腰を振る。ただの上下運動ではない。円を描くように、八の字に振ることで、ペニスのあらゆる部分を秘所の襞で擦り上げる高等テクニック。
「あはぁっ……ソウタ君のおちんちん、私のお腹の中で暴れてるぅ……愛してるっ! 大好きぃっ!」
「マーシャ! 俺も! 俺もマーシャが大好きだぁっ!」
四度目の射精。五度目の射精。
回数を重ねるごとに、ソウタのペニスは硬度と持久力を増し、マーシャの身体は果てしない快楽を求めて淫らに喘ぐ。
「もっとぉっ! もっと奥までぇっ! 私の全部を使ってぇっ!」
マーシャはソウタの顔を自分の胸に押し付けさせながら、背中を爪で引っ掻いた。彼女はソウタの耳元で甘く囁きながら、足で彼の腰をロックし、一滴残らず精液を搾り取ろうとする。
「ねえ……次はここにも入れて?」
彼女は尻の穴を見せつけ、恥じらいもなくねだった。
「ここもメチャクチャにしてほしいの……ソウタ君のでいっぱいにして……!」
ソウタは言われるままに菊座を犯した。初めて感じる柔らかくも締め付ける感触に、彼は夢中で腰を動かした。
「ひぃぃっ! すごいっ! 入ってきてるっ! 壊れるっ! でも気持ちいいぃっ!」
「マーシャ! マーシャぁっ!」
七度目の放出。
マーシャの菊座に精子が流れ込んだ瞬間、彼女は獣のような声で咆哮した。
「イクゥゥゥゥッ!!」
朝日が差し込むころ、彼らは完全に愛液と体液にまみれていた。しかし疲労困憊のはずのマーシャの顔は幸福に満ち溢れており、ソウタの上で騎乗位の状態で止まりながら、愛おしそうに彼の頬を撫でた。
「ソウタ君……私、今最高に幸せだよ……ずっとこうしていたい……」
「俺もだよ、マーシャ……ずっと一緒にいるから……」
ソウタは彼女の背中を抱きしめると、最期の一滴まで精を注ぎ込んだ。
「あぁ……もう、離れたくない……」
「僕もだよ……マーシャ」
二人の結合は完全なものとなり、永遠とも思える安らぎが訪れた。
マーシャは完全に蘇り、ギフティアとしての制限はなくなった。しかし彼女の意識は変わらない。ソウタへの愛情だけは確固たるものになっていた。
「これからはずっと一緒よ……ソウタ君」
その言葉にソウタは微笑み、「もちろん」と頷いた。
これからも幾度となく愛し合い続けるのだろう……
廃ビルは朝陽に包まれ、新たな日々が始まろうとしていた……。