※この作品はR-18です。

アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可   作:みなぽん

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勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた 闇落ち聖女 セシリア

勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。

魔王城最深部。

 血と硝煙、そして魔力の焦げる匂いが漂う魔王城で、勇者パーティーは何度目かの戦いに挑んでいた。

 

 魔王の大幹部ヨウキ!剣士と勇者は剣を構え、背後にはミカナ、そして白銀の法衣を纏う僧侶セシリアが立っている。

 

 だが――そのヨウキは、本物ではなかった。

 

 アニメ世界へ侵入できる異能者、円光雄。

 彼は本物のヨウキを闇へ葬り、その存在そのものに成り代わっていた。

 

 誰も、気づいていない。

 

「ここを通りたければ――条件がある」

 

 魔王の大幹部ヨウキを名乗る光雄は、腰掛けたまま笑った。

 

「僧侶を置いていけ。セシリア一人を残せば、お前たちは先へ通してやる」

 

 ミカナが激昂する。

 

「ふざけるな! 誰が仲間を――」

 

「待ってください」

 

 静かに遮ったのは、セシリアだった。

 

 優しい翡翠色の瞳。

 いつも皆を癒やしてきた少女は、震える声で微笑む。

 

「もし私一人で、みんなが助かるなら……」

 

「セシリア!?」

 

「私に構わず、お願いします」

 

 彼女は泣きそうな顔で、それでも聖女のように笑った。

 

「世界を、救ってください」

 

 光雄は内心で笑っていた。

 

 ああ、実に美しい。

 自己犠牲。献身。清廉。

 この世界の人間たちは、そういう“都合のいい善人”が大好きなのだ。

 

 だからこそ壊しがいがある。

 

 結局、勇者パーティーは進んだ。

 

 何度も振り返りながら。

 苦渋の決断だったと、自分たちに言い訳しながら。

 

 セシリアは最後まで微笑んでいた。

 

 扉が閉じる。

 

 重く。冷たく。

 彼女を世界から切り離すように。

 

 そして次の瞬間。空間そのものが歪んだ。

 

「……え?」

 

 景色が砕ける。

 

 魔王城が、空間が、世界そのものがガラスみたいに割れていく。

 

 セシリアは息を呑んだ。

 

 その向こうにあったのは――見たこともない世界。

 

 夜景。

 ガラス窓。

 柔らかな照明。

 巨大な館。

 

 光雄はヨウキの姿を解き、本来の姿へ戻る。

 

 不気味な笑みを浮かべた男が、彼女を見下ろしていた。

 

「ようこそ、セシリア。ここは俺の世界だ」

 

 その日から、彼女の幽閉生活が始まった。

 

     

 

 館は豪華だった。

 

 絹のシーツ。

 暖かな食事。

 美しい庭園。

 

 けれど、外へは出られない。

 

 逃げようとしても、空間そのものが閉ざされていた。

 

「どうしてこんなことを……!」

 

 セシリアは何度も叫んだ。

 

「勇者パーティの皆があなたを倒しに来ます!!」

 

 光雄はソファに腰掛け、退屈そうにテレビを見ていた。

 

「来ないよ」

 

「来ます!」

 

「じゃあ賭けるか?」

 

 男は薄く笑った。

 

「お前が死んだことになった後、あいつらがどうなるか」

 

 数日後。

 

 光雄は一枚の新聞を彼女へ投げた。

 

 そこには、勇者パーティー凱旋の記事。

 

『聖女セシリア、尊き犠牲――世界に平和をもたらした英雄』

 

 民衆は笑っていた。

 

 王は演説していた。

 

 勇者たちは勲章を授与されていた。

 

 セシリアは震える。

 

「……違う」

 

「何が?」

 

「私は……生きています……!」

 

「でも、あいつらは確認しなかった」

 

 光雄の声は妙に優しかった。

 

「お前を置いて行ったあと、誰一人戻らなかった」

 

 セシリアは耳を塞いだ。

 

「やめてください……」

 

「王様も楽だったろうな。都合の悪い真実なんていらない。聖女は死んだ。美談になった。それで終わりだ」

 

「違う……!」

 

「違わない」

 

 男は冷酷に言い切る。

 

「人間はな、“犠牲になってくれる善人”が大好きなんだよ」

 

 

 時間は残酷だった。

 

 一ヶ月。

 

 三ヶ月。

 

 半年。

 

 誰も来ない。

 

 勇者たちは平和を守る英雄として称賛され続けた。

 

 セシリアの名は歌になり、絵本になり、聖女伝説として語られた。

 

 彼女本人だけを置き去りにして。

 

 やがて光雄は、少しずつ外の世界を見せ始めた。

 

 政治家たちの汚職。

 

 貴族の腐敗。

 

 戦争孤児を見捨てる教会。

 

 勇者の名声を利用する王族。

 

「……こんなの、間違っています」

 

「でも誰も止めない」

 

「……」

 

「お前が守ろうとした世界だ」

 

 セシリアは反論できなかった。

 

 純粋だった少女は、少しずつ沈んでいく。

 

 人を疑うことを覚えた。

 

 祈りが空虚だと知った。

 

 善意が搾取されると理解した。

 

 そしてある夜。

 

 光雄は静かに問いかける。

 

「なあセシリア。お前が苦しんでる間、あいつらは幸せそうだったな」

 

 彼女は答えない。

 

「ミカナも、勇者も、国王も。みんな平和を満喫してる」

 

「……やめて」

 

「お前一人を犠牲にしてな」

 

 セシリアの瞳から、涙が零れた。

 

 けれどその涙は、かつての優しい涙ではない。

 

 黒く濁った感情が混ざっていた。

 

「……どうして」

 

 震える声。

 

「どうして、誰も……私を助けてくれなかったんですか……?」

 

 光雄は微笑む。

 

 ついに、その瞬間が来たのだと。

 

 聖女だった少女の心に、初めて“憎悪”が芽生えた瞬間が。

 

「確かめてみるか?勇者とお前の友人のミカナが今何してるか?」

光雄の問いかけと共に、虚空に四角い枠が浮かび上がった。

 それは鏡のような質感を持ちながら、遠く離れた場所の現実を切り取った窓だった。

 

 映し出されたのは、王都に建てられた勇者邸の寝室。

 薄暗い部屋の隅で、勇者ユウガが項垂れていた。彼の手にはセシリアがつけていたリボンの髪飾りが握りしめられている。その顔は疲弊し、罪悪感と喪失感に塗りつぶされていた。

 

「……セシリア」

 

 彼の口から漏れるのは、ただその名だけ。

 

 セシリアの胸が締め付けられる。彼は私を想ってくれている。あの扉の向こうで、彼もまた泣いていたのだと。そう信じかけた瞬間、その安堵は凍りついた。

 

 部屋の扉が開き、ミカナが入ってきたからだ。

 彼女はいつもの法衣ではなく、寝間着のシャツ一枚という姿だった。長い黒髪が乱れ、その瞳には暗い炎が宿っていた。

 

「またそんな顔して」

 

 ミカナの声は鋭く、そして痛々しかった。

 

「ユウガ。……もう十分でしょう?」

 

 彼女はユウガに歩み寄り、その手からリボンを奪い取った。

 

「返して! ミカナ!」

 

 叫ぶユウガに、ミカナは冷笑を向けた。そして、そのリボンを床に放り投げ、躊躇なく足で踏みつけた。

 

「あいつは死んだのよ! 聖女として、綺麗に死んで終わったの!」

 

「やめろ!」

 

 ユウガが立ち上がり、ミカナの肩を掴もうとする。だが、ミカナはその手を掴み返し、逆に自分の胸元へと引き寄せた。

 

 シャツのボタンが弾け飛ぶ。

 あらわになった白い肌。夜の闇の中で、ミカナの肢体は淫らに浮かび上がった。

 

 セシリアは息を呑んだ。

 幼馴染であり、戦友であり、親友だと思っていた少女の、あまりに直接的な女の顔。

 

「……ミカナ?」

 

 戸惑うユウガに、ミカナは彼の首に腕を絡め、唇を寄せた。

 

「死んでしまったやつのことなんて、忘れて」

 

 耳元で囁かれた言葉は、毒のように甘かった。

 

「生きてる私を見てよ、ユウガ」

 

 ミカナは彼の体を壁に押し付け、自らの腰を押し付けた。彼女の秘所が、ユウガの股間を擦り上げる。

 

「っ……!」

 

 ユウガの呼吸が乱れる。理性と欲望の狭間で揺れる瞳。ミカナはそれを見逃さなかった。彼女は膝をつき、ユウガのズボンに手をかけた。

 

「ミカナ、俺たちは……これは……」

 

「あんたが弱いから、私が強くしてあげるのよ」

 

 ミカナはユウガの屹立した欲望を露わにし、自らの口に含んだ。

 

「ああっ……!」

 

 ユウガの背が反る。セシリアとの禁欲的な旅路の末に蓄積された欲望が、ミカナの舌技によって一気に解放されていく。

 

 映像の中のミカナは、ユウガを仰向けに倒すと、自ら跨った。濡れた秘唇で彼自身を飲み込み、腰を沈めていく。

 

「はぁ……んっ……ユウガ……!」

 

「ミカナ……ミカナ……!」

 

 激しく揺れる二つの体。

 肉と肉がぶつかる水音。

 荒い息遣い。

 

 セシリアにはそれが、何よりも残酷な拷問だった。

 

 そして、絶頂に向かう二人の口から漏れた言葉は、セシリアの心を完全に粉々に砕いた。

 

「あいつ……セシリアはさ、こんな風に喘いだりしなかったんだろ? んっ、かたい……!」

 

 ユウガがミカナの胸を鷲掴みにしながら、荒い息の下で呟く。

 

「ふふっ……そうよ……! んんっ! 聖女様は……ああっ! 清らかなまま……死んだままの方が……都合がいいのよ……!」

 

 ミカナが腰を激しく振りながら、嘲笑うように応える。

 

「あいつの犠牲のおかげで……ああっ、私たちは……こんなに気持ちいいことができるんだから……!」

 

「そうだな……! 生きてるお前の中の方が……ずっと……いいっ!」

 

「ユウガっ! もっと! あいつのことなんて忘れて! 私だけを見て! 私の中に出して!」

 

 二人は互いの体を貪り合い、セシリアという存在を共有する裏切りの中で、背徳的な快楽に溺れていた。

 

 それは愛ではない。傷の舐め合いであり、生への卑しい執着であり、死者への冒涜だった。

 

 映像が消える。

 再び静寂が戻った館で、セシリアは膝から崩れ落ちた。

 

「嘘……です……」

 

 信じられなかった。

 あの優しかったミカナが。

 自分に好意を抱いていたあのユウガが。

 

「嘘じゃないさ」

 

 光雄が冷ややかに言う。

 

「人間は生きるために、死んだ者を踏み台にする。それが真実だ」

 

 セシリアの瞳から涙が枯れていた。

 その代わりに、胸の奥に冷たく黒い塊が居座った。

 

「……ミカナ」

 

 親友の名を呼ぶ声は、もう震えてなどいなかった。

 そこにあるのは、底なしの深い闇――純粋な憎悪だった。

「でも!騎士のレイブンなら!彼は真面目だから、まだ私を探してくれてるかも?」

セシリアの声は縋るように響いた。真面目で、不器用で、でも誰よりも騎士道を重んじるはずだった彼。彼だけは、自分を見捨てていないと信じたかった。

 

光雄は鼻で笑った。

 

「ああ、あいつか。あいつには最高のおもちゃを与えてやったからな。すっかり夢中だぜ」

 

虚空に再び四角い枠が浮かぶ。セシリアは祈るような気持ちでその画面を見つめた。

 

しかし、そこにあったのは騎士の誉れでも、戦友を探す姿でもなかった。

 

薄暗い洞窟のような場所。小柄な影が、巨体に押し潰されていた。

 

魔族、ハーピー。小さな羽を持ち、鳥のような足をした少女。その名をハピネスといったはずだ。彼女は泣きも叫びもせず、ただ虚ろな目で天井を見上げている。既に声が出ないほどに追い詰められているのか、それとも魂が抜けているのか。

 

その上にのしかかっているのは、銀の鎧を脱ぎ捨てたレイブンだった。

 

「れい……ぶん……?」

 

セシリアは自分の目を疑った。

 

無口で堅物だった男の顔は、今や脂ぎった欲望に歪んでいる。彼はハピネスの細い両足を無理やり開かせ、自らの腰を打ち付けていた。肉が打ち合う乾いた音が、静寂の中に響く。

 

レイブンは何も言わない。ただ、獣のように喘ぎ、小さな体を貪る。ハピネスの小さな腹が、彼の体重と激しい動きで不自然に波打つ。

 

「ひひっ」

 

光雄の笑い声が聞こえた気がした。

 

さらに酷いのは、行為が終わった後だった。

レイブンはハピネスの中に欲望を吐き出すと、すぐにまた力を取り戻し、今度は小さな頭を掴んで自分の股間へと押し付けた。拒否する間も与えず、口内を犯す。

 

白濁した液体が、ハピネスの口の端から細い首筋へと伝い落ちていく。

 

セシリアは吐き気を催した。

 

「いくら魔族娘だからって、あんな小さな娘に、あそこまで酷いことするかよ」

 

光雄の声が、現実へと引き戻す。

 

「お前の仲間は揃いも揃ってろくでなしばかりだな」

*

映像の中のレイブンは、もはやセシリアの知る騎士ではなかった。

 

薄暗い部屋の冷たい床に、ハピネスの小さな体が押し付けられている。後背位。獣が獲物を貪るような無様な姿勢で、銀の鎧を脱ぎ捨てた男は、小柄な少女の背中にのしかかっていた。

 

「あ……ぐっ……!」

 

ハピネスの口から、言葉にならない悲鳴が漏れる。それは人間の言葉ではなく、痛みと恐怖に歪んだ鳥のような鳴き声だった。

 

レイブンの巨大な手が、ハピネスの白く細い首を背後から締め上げる。指が食い込むたび、少女の顔は鬱血し、口からは泡のような唾液がこぼれ落ちた。呼吸が遮られ、羽ばたこうとする小さな翼は力なく痙攣するだけ。

 

「お前らが……お前らが!」

 

レイブンの口から漏れるのは、意味を成さない憎悪の呪詛だった。彼は腰を打ち付けながら、空いているもう片方の手でハピネスの美しい白い羽を掴んだ。そして、無造作に力を込める。

 

引きちぎられる音。

 

「きゃぁぁぁっ!!」

 

首を絞められていた喉から、絞り出すような絶叫が迸った。白い羽は血と共に根こそぎもぎ取られ、無惨な傷口が露わになる。舞い散る羽は雪のように見えながら、その赤はあまりに生々しい。

 

三度目となる陵辱。一度目は恐怖、二度目は絶望。そして三度目は、魂そのものの崩壊だった。ハピネスの瞳から光が消えかける中、レイブンは彼女の体をただの肉の器として扱い、激しく突き上げた。

 

「くっ……うぅ……!」

 

レイブンの息遣いが荒くなる。彼はハピネスの首をさらに強く絞め上げた。少女の意識が遠のき、体が脱力したその瞬間――男は低い唸り声と共に、彼女の中にどす黒い欲望を吐き出した。

 

果てた後も、レイブンはしばらく動かなかった。荒い息を整えながら、気絶した小さな体を無感情に見下ろしている。その目には、虚無と、底知れぬ狂気が宿っていた。

 

映像が消える。

 

セシリアは、自分の首を押さえていた。息ができない。まるで画面越しに、自分自身が絞め殺されたかのように苦しかった。

 

「……嘘」

 

声が出ない。ただ、唇が震える。

 

「あいつは真面目な騎士だと思ってたんだろ?」

 

光雄の声が、遠くから聞こえるようで、すぐ耳元で響いているようだった。

 

「だがな、真面目な奴ほど抑圧してるんだよ。一度タガが外れると、もう止まらない。あいつは今、魔族を嬲り殺すことでしか自分を保てなくなってる」

 

セシリアは床に爪を立てた。

 

ミカナもユウガもレイブンも。自分が信じていた仲間たちは、もういない。彼らの心には、欲望と裏切りと暴力しか残っていなかった。

 

「私が……犠牲になったから……?」

 

「そうだ。お前が身代わりになったから、あいつらは『これでいいんだ』と自己正当化した。そしてその歪みは、弱い者へと向かう」

 

光雄はソファから立ち上がり、セシリアの前に歩み寄った。そして、彼女の顎に指をかけ、無理やり上を向かせた。

 

「わかったか? お前が守ろうとした世界は、こんなにも醜い」

 

セシリアの翡翠色の瞳はすがるように光雄を見る。

「でも、お母さんや王様は私のことを心配してくれているはず!」

 

 

「お母さん……か」

 

光雄は鼻で笑った。その笑みには、これから壊そうとしている最後の希望に対する、残酷な期待が滲んでいた。

 

「見てみるかい、お前の母さんの“必死さ”を」

 

光雄が指を鳴らすと、再び虚空に四角い枠が浮かび上がった。

 

映し出されたのは王城の廊下だった。

そこを歩く一人の女性。セシリアの母、セリア・アクアクライン。

彼女は娘と同じ翡翠色の瞳と柔らかな青髪を持っていたが、その体つきは娘とは対照的だった。豊かに育った乳房は苦しげに胸元を押し上げ、絹のドレスに締め付けられた腰回りと臀部は、熟れた果実のようなグラマラスな曲線を描いていた。聖女の母というよりは、男の目を惹きつけてやまない肉感的な美女だった。

 

セリアは玉座の間ではなく、王の私室の前へと通されていた。

扉が開き、肥え太った王が顔を出す。彼の目は、セリアの嘆願など聞いていないかのように、その熟れた肢体を舐めるように動いた。

 

「王様! お願いです! 娘を! セシリアを捜索する命令を!」

セリアは床にすがりつき、豊かな胸を揺らして懇願した。

「聖女は死んだのだろう? これ以上の血は流せん」

王は冷淡に言い放ちながら、無遠慮にセリアの胸元へ視線を落とす。

「ですが! 遺体も見つかっていないのです! もし生きていたら――」

「……わかった。特別に考量しよう。だがここではなんだ。寝室で詳しく話そう」

王の言葉に、セリアは希望の光を見たのか、感謝の言葉を口にしながら王の寝室へと足を踏み入れた。

 

それが、地獄への入り口だとも知らずに。

 

重厚な扉が閉まる。

王はセリアに琥珀色の酒が注がれたグラスを差し出した。

「喉を潤せ。話はそれからだ」

「ありがとうございます……」

セリアは酒をあおった。甘く、そしてどこか舌を痺れさせるような味。数秒もしないうちに、彼女の体に異変が走った。

 

「あ……あつ、い……?」

カーペットにグラスが落ちる。

セリアの白い肌が、急速に紅潮していく。豊満な胸が荒く上下し、ドレスの生地が擦れるだけで乳首が硬く屹立していくのがわかった。太ももの奥底から、疼くような熱が湧き上がり、下着が濡れていく感覚。

 

「な、何を……飲ませたのですか……!」

恐怖で後ずさるセリア。だが、王はゆっくりと彼女に近づき、その豊かな胸を背後から鷲掴みにした。

 

「んあっ!!」

強烈な快楽が背筋を駆け抜けた。媚薬入りの酒。王の手がドレスの上から乳首を摘み上げるだけで、セリアの膝はガクガクと崩れ落ちそうになる。

 

「代償だよ、セリア夫人。捜索には金がかかる。……お前のその熟れた体で払ってもらおうか」

「いやっ! 離して! 私は娘の……ああっ! そこはっ!」

 

王は容赦なくドレスを引き裂いた。露わになった巨大な乳房。王の荒い手が、その柔らかい肉を歪ませるように揉みしだく。媚薬によって敏感になりきった肌は、暴力のような愛撫に悲鳴ではなく甘い嬌声を上げてしまった。

 

「あぁっ! ああっ! だめぇっ! お願い……やめて……!」

口では拒絶するセリアだが、その太ももは無意識に擦り合わされ、蜜が滴り落ちていた。王はその濡れそぼった秘所に太い指をねじ込んだ。

 

「ひぎっ!!」

「ほら見ろ。こんなに淫らに濡れて。……聖女の母が、こんなメスのような顔をするとはな」

「ちが……うっ! あっ! あぁぁっ!」

 

太い指が内壁をかき回すたび、セリアの理性が削り取られていく。母としての尊厳。貞淑な未亡人としての誇り。それらが媚薬の熱と快楽の波に飲み込まれ、溶かされていく。

 

やがて王は、ベッドにセリアを押し倒した。スカートがまくり上げられ、剥き出しになった白い尻が震えている。王はズボンを下ろし、巨大な自身を露わにすると、躊躇なくその濡れ穴へと突き入れた。

 

「あぐぅぅぅっ!!」

 

裂けるような衝撃と、脳髄を焼き尽くす快楽。

太くて硬い楔が、子宮の奥まで容赦なく突き上げる。

 

「あっ! ああっ! 王様っ! そこっ! あぁっ! おくぅっ!」

「どうだ! 聖女の母の壷は! きつくて最高だぞ!」

「だめぇっ! でも娘が…… あぁぁぁっ!」

 

セシリアという存在への冒涜。

母が慰み者になりながら快楽に溺れる姿。

 

セリアの瞳から理性の光が消え失せていた。彼女は自ら王の首に腕を絡め、汗ばんだ豊満な胸を押し付けた。

 

「もっと! もっとぉっ! 奥をっ! かき回してぇっ! あぁんっ!」

「セシリアを捜してほしくないのか!?」

「はいっ! あの子のためなら私はもうどうなってもいいぃっ! あなたのをくださいぃっ! 私をメスにしてぇっ! あぁぁぁっ!!」

 

かつて慈愛に満ちていた母の顔は、今や背徳と欲望に歪んだ牝の顔になっていた。我が子の命よりも、目の前の男の精肉と快楽を求め、自ら腰を振り続ける。

 

映像が消える。

 

部屋に静寂が戻る。

セシリアは呆然と立ち尽くしていた。涙すら出なかった。

 

「これが現実だ」

光雄が囁く。

 

「お前の母さんは今頃、王のベッドで『王様のチンポがいい』って喘いでるよ」

 

セシリアの膝が崩れ落ちた。

信じていた世界。信じていた人々。

そのすべてが、欲望と嘘と裏切りで織り成されていた。

 

「……嘘」

 

唇から漏れたのは、呪いのような一言だった。

 

「全部……嘘だ……」

聖女だった少女の瞳が、闇色に染まっていく。

 

「こんな世界で、お前だけ真っ白じゃ生きづらいだろ、俺が汚してやるよ」

 

光雄の言葉は、酷く優しく響いた。

残酷な真実を突きつけられた今、そこに救いなどないはずなのに。けれど、何もかもを失って心に開いた虚穴に、その言葉はぴったりと嵌まった。

 

唇が重なる。

荒々しく、呼吸を奪うようなディープキス。

光雄の舌が、セシリアの歯列を割って侵入してくる。唾液が混じり合う湿った音が、静まり返った館に響いた。

 

「ん……っ…ふぅ……!」

 

最初は抵抗しようとした。聖女としての最後の矜持が、拒絶を命じる。

しかし、光雄の腕が彼女の腰を強く引き寄せ、逃げ場を塞ぐ。男の熱と匂いが感覚を覆い尽くし、かつてないほど深く交わる口付けに、セシリアの体から力が抜けていく。

 

脳裏に浮かぶのは、ミカナとユウガの交わり。レイブンの狂気。そして、母の喘ぎ声。

誰もが汚れている。

誰もが欲望に塗れている。

ならば、自分だけ白くあり続けることに、何の意味があるというのか。

 

光雄の手が、白銀の法衣に掛かった。

聖女の証。清らかさの象徴。それを乱暴に引き剥がしていく。

布が裂ける音。冷たい空気が肌に触れる感覚。法衣が床に落ち、白い肌が露わになっていく。

 

「あ……」

 

セシリアは震えた。

恥ずかしさよりも、寒さのようなものを感じていた。守ってくれるはずだった信仰も、仲間も、服も、すべてを失った裸の自分。

 

光雄はセシリアの胸を鷲掴みにした。母とは違う、未熟だが形良い双丘。その先端を親指で強く擦り上げる。

 

「ひゃっ!」

 

電流が走ったような快感。聖女として禁欲を貫いてきた体は、あまりに無防備で感度が高かった。

 

「どうだ? 聖女様のおっぱいは俺の手で形を変えてるぞ」

 

「いや……汚い……言葉を……ああっ!」

 

更に強く捏ね回され、甘い声が漏れる。

汚い。辱められている。なのに、どうしてだろう。体の奥が熱く疼き、光雄の手を求めてしまう。

 

光雄はセシリアの白い太ももを割り開き、その中心に指を這わせた。

すでに濡れそぼっている秘所。

 

「嘘つきだな。口じゃ拒否してるのに、ここはこんなに準備できてる」

 

「ちが……これは……っ!」

 

「認めろよ。お前も結局、ミカナやお前の母親と同じ『メス』なんだ」

 

指が侵入してくる。

自分でも触れたことない聖域を、男の指が蹂躙していく。異物感と、痺れるような快楽。

 

「あぁっ! ああっ! ダメぇっ!」

 

セシリアは光雄の肩にすがりついた。

かつて祈りを捧げていた手で。敵である男に縋り付いている。

 

「そうだ。もっと俺に縋れ。お前を綺麗なままで殺した世界に復讐してやるために、徹底的に汚してやる」

 

光雄はセシリアを床に押し倒した。

冷たいフローリングの上。聖女としての尊厳が砕け散った場所で、彼女は足を大きく開かされた。

 

「お願い……します……」

 

セシリアの口から漏れたのは、拒絶ではなかった。

 

「私を……汚してください……! もう……白いままでなんて……生きていけない……!」

 

それは祈りだった。

かつて世界を救うために捧げた祈りは、誰にも届かなかった。

けれど今、目の前の男に捧げた祈りは、確かに届いた。

 

光雄は凶悪なほど屹立した欲望を、セシリアの秘口に押し当てた。

 

「いいだろう。望み通り、聖女なんて荷物は捨ててやる」

 

そして、一気に貫いた。

 

「あぁぁぁぁぁっ!!!」

 

処女を失う痛みと、魂が裂けるような快楽が同時に襲う。

聖女セシリアは死んだ。

ここにいるのは、裏切りと憎悪に染まり、男の欲望を受け入れるただの女だ。

 

「あっ! ああっ! 光雄さんっ! 奥っ! きてっ! もっとぉっ!」

 

激しく打ち付けられるたびに、セシリアの心から虚無が削ぎ落とされ、代わりに背徳的な快楽が充填されていく。

 

世界を救うために犠牲になった聖女はいない。

いるのは、男に抱かれて悦びに震える淫らな女だけ。

 

「いくぞ、セシリア。俺の中で堕ちろ!」

 

「あぁっ! ああっ! 私のっ! 中にっ! 全部っ! くださいぃっ! あぁぁぁぁっ!!」

 

二人は同時に絶頂を迎えた。

セシリアの胎内に注ぎ込まれる熱い飞沫。それは彼女にとって、どんな祝福の言葉よりも甘美な、呪いの蜜だった。

聖女だった少女が死に、ただの女が残った。

 

けれど、光雄はそこで手を緩めるような男ではなかった。彼はセシリアの胎内に欲望を注ぎ込んだ直後だというのに、まだ萎えない自身を抜き去り、彼女の前に仁王立ちになった。

 

「さあ、次だ」

 

濡れて光る男根が、セシリアの目の前に突きつけられる。

精と愛液にまみれた生々しい匂い。かつて祈りを捧げていた唇に、それはあまりに不敬であり、冒涜的な物体だった。

 

「自分の体でどんな味がするか、確かめてみろよ」

 

光雄はセシリアの後頭部を掴み、その汚れた凶器を唇に押し当てた。

 

「んっ……ぅ…」

 

拒絶しようと口を閉ざそうとした瞬間、容赦なくねじ込まれる。

口内を犯される異物感。鉄と塩のような味が舌先に広がり、嗅覚を直接刺激する。

 

「歯を立てるな。舌でちゃんと奉仕しろ」

 

頭を掴まれ、前後に振られる。

喉奥まで突き入れられるたび、胃液が逆流するような吐き気と、呼吸が遮られる苦悶が襲う。涙目になりながら、セシリアは必死に舌を動かした。言われるがままに、肉の棒を舐めしゃぶる。

 

(私の……中の味がする……)

 

思考が溶けていく。

聖女として清らかに保ってきた自分の体。その最深部に注ぎ込まれた男の証。それを自らの口で啜っているという倒錯した現実。

 

(ああ……汚い……こんなこと……)

 

なのに、股間からは再びとろりと蜜が溢れ出していた。

苦しくて、悔しくて、惨めだ。なのに、この男の道具として扱われることへの歪んだ悦びが、背骨の根元を痺れさせる。

 

「んぐっ……じゅる……ちゅぷっ……」

 

口の端から唾液と白濁液が混ざり合った粘液が滴り落ちる。

息継ぎさえままならないほど喉を蹂躙されながら、セシリアの瞳は次第に虚ろに、そして熱っぽく潤んでいった。

 

「十分だ」

 

光雄は自身を引き抜くと、唾液にまみれたセシリアの顔を見下ろして冷酷に笑った。

 

「いい顔だ。聖女様が精飲してる顔なんて、王様も見てみたいだろうな」

 

その言葉に羞恥が焼き付く。だが同時に、その羞恥さえもが快楽の薪としてくべられていくのを感じていた。

 

「次はこれだ」

 

光雄はセシリアの肩を掴み、強引に前屈みにさせた。

冷たい床に両手をつかされ、無様に尻を突き出される四つん這いの姿勢。

 

「あ……っ…」

 

抵抗する間も与えられない。

背後から太い楔が、一度広がったばかりの窄みを容赦なくこじ入れてきた。

 

「ひぎっ!!」

 

処女を失ったばかりの秘裂はまだ慣れておらず、後背位からの侵入は子宮口を直接叩きつけるような衝撃をもたらした。

 

「あっ!ああっ!あぐぅっ!」

 

光雄は容赦しなかった。

獣のように腰を打ち付ける。いわゆる「鬼ピストン」。腹の底まで突き上げられ、内臓がかき回されるような暴力的な交尾。

 

肉と肉がぶつかる乾いた音が、部屋中に反響する。

パン!パン!パンッ!

 

「あぁっ!あぁぁっ!すごっ……奥っ!奥すぎっ!」

 

セシリアの目から理性の光が完全に消え失せていた。

上下する視界。揺さぶられる全身。

前から攻められた時とは違う、より深く、より物理的な快楽の奔流。

 

「どうだ? 獣みたいに突かれるのは」

 

光雄の手がセシリアの腰を掴み、さらに深く穿つ。

 

「あひっ!あはぁっ!いいっ!気持ちいいぃっ!」

 

聖女だった少女の口から、淫らな嬌声が迸る。

言葉になっていない。ただの雌の鳴き声。

前後左右に揺さぶられ、豊かに育った乳房が無様に揺れる。重力に従い、肉が波打つ。

 

(私……私は……)

 

思考など存在しない。あるのは、子宮を直接ノックされる度に脳髄を焼き尽くす白い閃光だけ。

 

(汚されてる……こんな無様な姿で……突かれてる……)

 

それは地獄のはずだった。

仲間や母親の裏切りを知り、絶望の果てに堕とされたこの行為は、本来復讐の一環であり、責め苦であるはずだった。

 

しかし。

 

(……気持ちいい……っ!)

 

認めざるを得なかった。

綺麗なままでいなければならなかった重圧から解放された今、ただの肉の器として扱われることに、彼女は至上の安らぎと快楽を見出していたのだ。

 

「もっと!もっとぉっ!奥まで!子宮までぶち壊してぇっ!!」

 

セシリアは自ら腰を振り返し、光雄の凶器を飲み込もうと奥へと押し付けた。

涎を垂れ流し、白目を剥きかけ、ただ快楽を貪る。

 

「あはっ!あははぁっ!私の中!全部かき混ぜてぇっ!聖女なんていらない!ただのメスにしてぇっ!!」

 

その叫びは、かつて清らかだった魂が完全にマゾヒズムという歪みに染め上げられたことの証だった。

自分を犠牲にした偽善の世界への憎悪が、「誰かに支配され、貪られること」への渇望へと反転した。

 

犯される悦び。

穢される歓喜。

痛みが快楽に変わる瞬間の脳髄の痺れ。

 

光雄は背後から嗤う。

 

「堕ちたな、セシリア」

 

「あぁっ!堕ちます!堕ちちゃいますぅっ!あなたのオモチャに!専用の便器になりますぅっ!!」

 

最奥を突き上げられ、セシリアは全身を痙攣させながら絶頂した。

張り詰めた弓のように背反り、口からは意味をなさない喘ぎを漏らし続ける。

 

もはや彼女の中には、聖女セシリアの欠片すら残っていなかった。

そこにいたのは、男に飼い慣らされ、背徳の泥沼でアヘり狂う、ただの一匹の牝犬だけだった。

 

⭐️セシリア救出

空間が軋んだ。

 

セシリアの喉奥を蹂躙し、背後から獣のように貪っていた光雄の動きが、唐突に止まった。

 

「……なんだ?」

 

光雄の異能が警鐘を鳴らす。

彼が作り出した、現代世界の邸宅と異世界を隔てる絶対遮断の結界が、内側から強烈な圧力で捻じ曲げられていく。

 

バキリ、とガラスが割れるような音がした。

 

次の瞬間、邸宅の豪華な壁が、爆発的な魔力の奔流と共に吹き飛んだ。

 

「きゃぁっ!」

 

床に這いつくばっていたセシリアが、巻き起こった暴風に身を庇う。

舞い上がる粉塵の中、黒いコートを翻す影が二つ、悠然と立ち尽くしていた。

 

「……ヨウキ、様……?」

 

セシリアは涙で潤んだ目を見開いた。

そこにいたのは、円光雄が闇に葬り、成り代わっていたはずの大魔族、本物のヨウキだった。

銀髪に深紅の瞳。魔族の幹部としての圧倒的な覇気。そして、その隣には、漆黒のメイド服に身を包んだ長身の女性。アクアレイン家のメイド長、ソフィアだった。

 

「よくも……よくもやってくれたな、クソ野郎が!!」

 

ヨウキの全身から、怒りによって密度を増した魔力が黒い稲妻となって迸る。彼の深紅の瞳が、床に裸で転がるセシリアと、その上に乗っている光雄を交互に捉え、殺意の色に染め抜かれた。

 

「ヨ、ヨウキだと? あり得ない、俺が完全に消し去ったはず……!」

 

光雄は狼狽しながらも、セシリアの髪を掴んで引き寄せ、盾のようにした。

「動くな! 動けばこいつを……!」

 

だが、ヨウキの怒涛は止まらない。

「てめえごときのちまいせこい異能で、俺の魂を封じきれると思うなよ!!」

 

ヨウキは一歩踏み出した。それだけで、床の大理石が蝶番のようにひしゃげる。

 

「セシリア! 聞こえるか!」

 

ヨウキの怒りの矛先が、一転して慟哭のような切実な声へ変わる。

 

「お前の犠牲は無駄じゃない! お前が扉の向こうで微笑んでいたその意味を、俺は知っていた! だからこそ俺はここまで来たんだ!!」

 

「ヨウキ、様……」

 

セシリアの虚ろだった瞳に、微かな光が戻る。

裏切られ、穢され、すべてを諦めかけていた心に、異世界の敵であったはずの男の熱い叫びが突き刺さる。

 

「おいおい、感動の再会にはまだ早いぜ?」

 

光雄は唇を舐め、空間を歪ませてヨウキたちを隔離しようとした。

「ここは俺の世界だ。俺の法則が支配する。異世界の魔力なんか、通用すると思うなよ!」

 

無数の空間の断裂がヨウキに襲い掛かる。

しかし──。

 

「通用するかどうか、試してみるか?」

 

涼しい声と共に、ソフィアが動いた。

彼女の細い指先から展開されたのは、光雄の異能と同じ「空間干渉」の波動だった。

 

「なっ、お前も異能者か!?」

 

「いいえ。私はアクアレイン家に仕えるただのメイド長です」

 

ソフィアは微笑み、舞うようにステップを踏んだ。

「ですが、主を辱め、辱めた主を盾にするような卑劣な輩を叩き斬る……それはメイドとしての嗜みですので」

 

彼女の手に現れたのは、空間そのものを切り裂くほどに研磨された漆黒のナイフ

メイド服の裾を翻すと同時に、ソフィアは光雄の放った空間断裂を「切断」した。

 

「なっ……!?」

 

「小賢しいのですよ、貴方の支配など小細工に過ぎません」

 

ソフィアが光雄の異能を無効化した瞬間、ヨウキが吼えた。

 

「今だ!!」

 

ヨウキの右腕が、巨大な魔力の爪へと変質する。

大魔族の本気。空間すら焼き尽くす灼熱の黒炎を纏った一撃が、光雄へと叩き込まれた。

 

「ぐあぁぁっ!!」

 

光雄は防ごうとしたが、ヨウキの渾身の一撃は彼の異能の防壁ごと粉砕した。

衝撃でセシリアの手が離れ、彼女の体が床へと転がる。

 

「セシリア!!」

 

ヨウキは即座にセシリアの元へ駆け寄り、自分のコートを脱いで彼女の裸体に羽織らせた。

その手は震えていた。怒りと、そして彼女が受けた仕打ちへの深い慚悲から。

 

「……俺が、もっと早く気づいていれば」

 

「ヨウキ、様……私……」

 

セシリアは、精液にまみれた自分を恥じるように身を縮こまらせた。

仲間にも裏切られ、敵である男にまで体を堕とされた自分が、こんなにも熱い想いで救い出される資格などあるのだろうか。

 

「いいか、セシリア」

 

ヨウキはセシリアの汚れた頬を、その大きな手で優しく包み込んだ。

深紅の瞳には、一切の軽蔑も偽善もなく、ただ真っ直ぐな熱が宿っていた。

 

「お前は穢れてなんかいない。お前が守ろうとしたものは、確かにそこにあった。それを踏みにじったのは、あいつらだ。お前のせいじゃない」

 

「っ……うぅ……ぁぁぁぁぁ!!」

 

堰が切れたように、セシリアはヨウキの胸に飛びつき、声を上げて泣いた。

それは聖女の泣き声ではなく、傷ついた一人の少女の慟哭だった。

 

「てめえら……!」

 

背後で、半身を焦がされた光雄が呻きながら立ち上がった。

狂気じみた笑みを浮かべ、空間をさらに歪ませようとする。

 

「俺の完璧な支配を……お前らごときが壊すだと!? 許さん、絶対に許さんぞ!!」

 

光雄の異能が極限まで膨れ上がり、周囲の現実を書き換えようと圧迫する。

 

「ソフィア!」

 

「はっ、お任せを!」

 

ヨウキの合図と共に、ソフィアがナイフを構えて突貫する。

「その醜悪な支配欲、ここで断ち切らせていただきます!」

 

光雄の異能とヨウキの空間斬撃が激突し、世界が軋む轟音が響く。

ソフィアも一歩も引かない。主の仇を討つという鉄の意志が、彼女の刃を研ぎ澄ませていた。

 

そして、その隙を突いて、ヨウキが光雄の懐へと飛び込んだ。

 

「ここが終点だ、成り代わり野郎」

 

ヨウキの掌に収束したのは、消滅の黒炎。

大魔族の全力を込めた一撃が、光雄の胸板を貫いた。

 

「がはっ……!!」

 

「お前が散々弄んだこの世界ごと、俺の炎で焼き尽くしてやる。二度と、セシリアに触れるな!!」

 

ドォォォォォォン!!

 

ヨウキの魔力が炸裂し、光雄の異能世界そのものを崩壊させた。

 

*

 

光と闇が混ざり合うような爆風が去った後、そこにあったのは荒廃した魔王城の玉座の間だった。

異能世界が崩壊したことで、セシリアと光雄は元の世界へと強製送還されていたのだ。

 

瓦礫の中に倒れる光雄。もはや息はない。

成り代わりによって奪われていた大幹部ヨウキの座は、こうして本来の主へと取り戻された。

 

「終わった……のですか?」

 

ソフィアがナイフを収め、荒い息を整えながら尋ねた。

 

「ああ。もう大丈夫だ。」

 

ヨウキは瓦礫の上に座り込み、まだ震えているセシリアの背中を優しくさすり続けていた。

 

「セシリア」

 

ヨウキは彼女の耳元で、優しく、しかし力強く囁いた。

 

「帰ろう。お前の家へ。」

 

セシリアは涙で濡れた顔を上げた。

その翡翠色の瞳は、もう虚ろではなかった。

聖女としての純真さは失われてしまったかもしれない。

だが、その代わりに自分を本当に愛してくれた者たちへの強い縁が、光として宿っていた。

 

「……はい」

 

彼女はヨウキの手を強く握り返した。

 

「帰りましょう、ヨウキ様。」

 

大魔族と、堕ちた聖女と、忠実なメイド長。

三つの影は夜の闇へと消えていった。

 

エピローグ

 

灰は動いた。

 

瓦礫の下、ヨウキの黒炎によって焼き尽くされ、微細な塵となったはずの残骸が、不気味な脈動と共に集まり始める。

空間が軋む。

円光雄の異能、「成り代わり」。それは他者の人生を乗っ取るだけでなく、自身の存在そのものを世界に「上書き」する究極の欺瞞だった。死すらも、彼にとっては「なりすますべき役割」の一つに過ぎなかったのだ。

 

灰の渦が人の形を成していく。

崩れ落ちたはずの肉体が、歪な粘土のように捏ね上げられ、再び光雄の姿を象った。

彼は自分の胸元を見下ろし、焦げたシャツを無造作に払うと、酷薄な笑みを浮かべた。

 

「……やっぱり、しぶといねぇ俺」

 

声は嗄れていたが、その奥に宿る悪意は以前よりも増して黒々としていた。

セシリアを堕とし、ヨウキに殺され、世界を崩壊させられた屈辱。だが、彼の中には敗北感など存在しない。あるのは、新たな獲物を見つけた捕食者の愉悦だけだった。

 

「セシリアへの復讐は一旦終わりだ。……次は、番外編といこうか」

 

彼の脳裏に浮かんだのは、薄暗い部屋でユウガに跨り、背徳的な快楽に溺れていた女の顔。

親友を裏切り、ユウガの上で腰を振った浅ましい雌。

セシリアが最も信頼し、そして最も深く裏切られた親友、ミカナ。

 

王都の歓楽街。

夜の帳が下りた路地裏に位置する薄汚れた酒場のカウンターで、ミカナはグラスを空けていた。

テーブルには空になったボトルが転がっている。法衣ではなく、目立たない厚手のローブを羽織っているが、そのフードの下から覗く顔色は土気色で、かつての聡明な魔術師の面影はどこにもなかった。

 

「……セシリア」

 

呟く名前は、喉に刺さった棘のようだ。

あの日以来、彼女は眠れない夜を過ごしている。

ユウガとの情事は、一時的に罪悪感を麻痺させる鎮痛剤だった。だが、朝が来れば現実は容赦なく押し寄せる。

セシリアは死んだ。自分たちを見殺しにした。

その事実は変わらない。変わらないが、それでも生きていかねばならない。その矛盾が、彼女の精神を少しずつ蝕んでいた。

 

「もう一杯」

 

乾いた声で注文するミカナの隣に、ふわりと影が落ちた。

 

「一人? 悩み事かな」

 

振り向くと、そこには人当たりの良い笑顔を浮かべた青年が座っていた。

どこにでもいそうな、気さくな旅人風の男。円光雄だ。彼はミカナの顔を見るなり、大げさに驚いて見せた。

 

「おや、もしかして勇者パーティーの……?」

 

「……人違いよ」

 

ミカナは顔を背けた。英雄として脚光を浴びること自体が今の彼女には苦痛だった。

 

「いやあ、有名なお方でしたか。光栄です」

 

光雄は全く意に介さず、自分のグラスとミカナのグラスに強い酒を注いだ。

「俺なんかちっぽけな行商人でね。世知辛い世の中ですよ。英雄様と飲めるなんて光栄だ。飲みましょう」

 

しつこいほどの愛想の良さ。

だがその裏には、獲物を罠に誘う蜘蛛の巣のような粘着質さがあった。

ミカナは拒絶しようとしたが、自分を責める痛みから逃れたくてたまらなかった心が、この見知らぬ男の甘い言葉にすがりついてしまう。

 

「……ただの酒飲みよ」

 

「ははっ、そいつはいい。乾杯」

 

グラスがぶつかる。

アルコールはミカナの理性を急速に溶かしていった。

光雄は巧みに会話を操った。世間話、戦争の功績、そして……セシリアのこと。

 

「聖女様の犠牲には胸を打たれましたよ。本当の英雄だ」

 

その言葉が引き金となった。

ミカナの手が止まる。グラスを握る指先が白くなる。

 

「……ええ。彼女は……偉大な人だったわ」

 

声が震える。目が潤む。

光雄はそれを見逃さなかった。蛇がトグロを巻くように、言葉を紡いでいく。

 

「でもね、奥様。生き残った人間ってのは重いんですよ。背負いきれない罪を背負うとね……壊れちゃうんです」

 

図星だった。

ミカナの目から涙がこぼれ落ちる。

「……私たちは……生きてちゃいけないのかしら……」

 

光雄は泣き崩れるミカナの肩を抱き寄せた。

「大丈夫。楽になれますよ。……もっと飲みましょう? もっと深いところへ」

 

意識が朦朧とする中で、ミカナは冷たい床の感触を感じた。

いつの間にか酒場を出て、薄暗い廃屋のような場所に連れてこられていた。

壁は崩れかけ、黴と埃の匂いがする。だが、頭が割れるように痛いせいか、それとも心が疲弊しきっているせいか、恐怖心は薄かった。

 

「ここは……?」

 

「俺の隠れ家さ。落ち着くだろ?」

 

光雄の声が暗闇から響く。

ミカナが目を凝らすと、男は先ほどまでの人当たりの良さをかなぐり捨てて、冷たい眼差しで彼女を見下ろしていた。

 

「……あなた、誰?」

 

「忘れたのか? 俺だよ。お前らが『倒した』大魔族であり、お前らが見殺しにした聖女の恋人だった男だ」

 

ミカナの酔いが一瞬で覚めた。

瞳孔が収縮する。

「ヨウキ……!? でも、あなたは……!」

 

「死んだ? ああ、そうだな。一度はな」

 

光雄はゆっくりとミカナに近づいた。

「セシリアは俺が助け出したよ。お前らが酒盛りしてる間にな」

 

「セシリアが……生きてる……?」

 

その言葉に、ミカナの中で希望と絶望がないまぜになった感情が噴き出した。

生きている。それは喜ぶべきことのはずだ。

しかし同時に、「見殺しにした」という罪悪感が確定してしまうことを意味していた。

 

「でもお前らは『死んだ』ことにした。都合よくね」

 

光雄の手がミカナの胸倉を掴み上げた。

壁に叩きつけられる衝撃。

 

「あぐっ……!」

 

「なあミカナ。お前、ユウガと気持ちよかったか?」

 

囁かれた言葉は毒液のように鼓膜を侵食した。

「……なっ……!」

 

「見てたんだよ。お前らが獣みたいに交わってるのを。聖女の死を嘆くフリして、その直後に股を開いて。お前の中身はドス黒いドブ川だな」

 

「やめて……! それは……!」

 

「違うと言えるか? 親友が死んだ直後にヤられて喘いでたクセに!」

 

ミカナは言葉を失った。

否定できなかった。

ユウガと体を重ねた時、確かに感じたのは罪悪感と同時に、生きている実感という名の強烈な快楽だった。セシリアという犠牲の上にしか成り立たない自分たちの関係。それを噛み締めながら果てていた自分。

 

「浅ましいな。吐き気がする」

 

光雄はミカナを地面に突き飛ばした。

「お前みたいな汚い女には、贖罪が必要だろ?」

 

「しょくざい…………?」

 

「そうだ。お前のその汚れた体で、少しは償ってみろよ」

 

光雄はミカナの法衣──いや、目立たないように着ていたローブを乱暴に引き裂いた。

布が裂ける音。あらわになる白い肌。

酒場で注がれた酒のせいで体は火照り、皮膚は敏感になっていた。

 

「いやっ! やめて! 見ないで!」

 

ミカナは必死に身を隠そうとしたが、光雄はその手を掴みねじ伏せた。

 

「見られるのが怖いか? ユウガには見せたんだろ? お前の尻穴も、喘ぎ声も全部知ってるんだろ?」

 

侮辱的な言葉が心を抉る。

光雄の手がミカナの下着を引き裂き、無毛の秘所を露わにした。

酒と興奮で濡れそぼっているのがわかる。

 

「ほら見ろ。罵倒されて濡れるなんて、どうしようもない変態だな」

 

「ちが……っ! これはお酒のせいで……!」

 

「言い訳乙だ。ほら、これも入れてやるよ」

 

光雄はズボンから凶悪なほど屹立した自身を取り出すと、躊躇なくミカナの中へとねじ込んだ。

 

「ああぁぁっ!!」

 

乾いた肉壁が無理やりこじ開けられる激痛。

だがそれ以上に、「罰を受けている」という倒錯した感覚がミカナの背骨を駆け抜けた。

 

(これは……罰だ……!)

 

セシリアに対する罪悪感。

ユウガとの背徳的な関係への自己嫌悪。

それらすべてを清算してくれるかのような暴力的な行為。

 

「くっ……狭いな! ユウガよりデカイのが入って気持ちいいか!?」

 

光雄は容赦なく腰を打ち付けた。

壁に背中が打ち付けられ、肺の中の空気が強制的に押し出される。

 

「ひっ! あぐっ! ああっ! ちがっ! いたいっ! 痛いぃっ!」

 

痛みと快楽の境界線が曖昧になっていく。

光雄の手がミカナの胸を鷲掴みにし、乳首を爪で弾く。

 

「あぁんっ! そこっ! ダメぇっ!」

 

「ダメじゃないだろ! お前みたいな淫乱にはこれくらいがお似合いだ! もっと声出せよ! 親友に聞こえるくらいにな!」

 

その言葉は残酷なムチだった。

セシリアに見らるような妄想がミカナの脳内で繰り広げられ、罪悪感と快楽がスパークする。

 

「いやぁっ! ごめんなさいっ! セシリアごめんんっ! 私、気持ちいいのぉっ! 裏切ってごめんなさいぃぃっ! でも気持ちいいの止まらないぃぃっ!!」

 

ミカナは涙を流しながら絶叫した。

背徳と自己嫌悪の泥沼で、彼女はただの浅ましい雌として貪られる快楽に溺れていった。

光雄はその反応を見て、邪悪な笑みを深める。

 

「いいぞ。もっと苦しめ。もっと啼け。お前が味わってるその痛みと快楽は、お前が親友に押し付けた罪の重さだ」

 

光雄はミカナの喉を掴み、絞め上げた。

呼吸が途切れ、酸素不足で頭が真っ白になる。

 

「あ……が…」

 

「セシリアはもっと苦しんだ。それを思い出せよ!」

 

酸欠と恐怖の中、ミカナの体がビクビクと痙攣した。

絶頂とは異なる、死の淵を覗いた本能的な絶頂。

 

「あ……は…っ……!」

 

光雄は喉から手を離し、代わりに最奥まで突き上げた。

子宮口を亀頭で殴りつけるような衝撃。

 

「いひぃぃっ!!!」

 

ミカナは白目を剥きかけ、全身を弓なりに反らせて果てた。

意識が飛ぶ直前、光雄の射精を感じる。

 

どくん。どくん。

 

大量の精液が子宮を満たす熱。

それは禊ではなく、烙印。

ミカナという魔法使いが、親友の恋人に汚され、罰を与えられ、快楽に屈したという証拠だった。

 

「ふぅ……なかなか良い贖罪だったな」

 

光雄はズルリと自身を引き抜く。

ミカナの秘所からは白濁がが流れ出ていた。

 

「さて」

光雄は意識を失ったミカナの足を掴み、ずるずると引きずった。

テレポートで向かう先は王都の外れにある古びた祠、

 

王都の外れ、深い霧に包まれた森の奥。古びた石造りの祠の内部は、腐敗と黴の臭いが充満していた。

 

光雄はミカナの無抵抗な体を乱暴に床へ転がした。冷たく湿った石畳の感触が、彼女の肌にまとわりつく。

 

「さて、ここがお前の新しい家だ」

 

光雄は天井から垂れ下がる錆びついた鉄鎖を掴み、その端にある鉄輪をミカナの細い首に嵌め込んだ。カチャリ、と無機質な音が響き、冷たい金属が肌に食い込む。

 

「いっ……」

 

ミカナは弱々しく呻いたが、逃げる気力も残っていなかった。首の鎖は短く、彼女が立っていれば辛うじて首が締まらない程度だが、座り込めば自らの体重で気道が圧迫されるよう設計されていた。

 

「綺麗な首輪だろ? お前に似合いだ」

 

光雄は残酷な笑みを浮かべ、最後にミカナの腰に手をかけ、彼女を四つん這いの姿勢で固定するための短い鎖を両手足に取り付けた。

 

「じゃあな、ミカナ。新しい飼い主と仲良くするんだな」

 

光雄が足早に祠から出て行くと、静寂が戻った。

いや、違う。

闇の奥から、湿った何かが蠢く音が聞こえてくる。

 

フシ……フシ……

 

ミカナは恐怖で息を呑んだ。薄暗い中、無数の小さな光が点滅している。それは光ではなく、飢えた獣の眼だった。

 

「ヒ……ッ」

 

現れたのは、緑色の醜悪な肌を持つ亜人、ゴブリンの群れだった。

数十匹はいるだろうか。彼らは下卑た笑い声を漏らしながら、獲物を囲むようにじりじりと距離を詰めてくる。

その手には、粗末な棍棒や石斧が握られていたが、彼らの視線は明確にミカナの白い肌と、股間の割れ目に釘付けになっていた。

 

「メス……」「ヒューマン……」「オス……いない……」

 

片言の人間語が交錯する。

彼らにとって人間の女は、繁殖のための器であり、快楽を吐き出すための肉便所でしかなかった。

 

「いや……来ないで……! 来ないでぇっ!」

 

ミカナは後ずさろうとしたが、首と手足の鎖がそれを許さない。石畳を爪が掻く乾いた音だけが響く。

 

最初の一体が飛びかかってきた。

ゴブリンの体は小柄だが、筋肉は岩のように硬く、爪は汚れて鋭く尖っている。

 

「ひぎっ!!」

 

ゴブリンの手がミカナの胸を鷲掴みにする。人間とは違う、爬虫類のような冷たい感触。鋭い爪が乳首を引っ掻き、血が滲む。

 

「やめて! 離して!」

 

抵抗しようと腕を振り上げるが、別のゴブリンがその隙を突いて足を掴んだ。

太い指が無理やり股を割り開く。

 

「あぐっ!」

 

すでに光雄に犯され、精液で汚されていた秘所が露わになる。

ゴブリンたちは一斉に歓声を上げた。発情した彼らは、我先にとズボンを捲り上げ、醜悪で歪んだ性器を剥き出しにした。

人間とはサイズも形状も異なる、棘のような突起がついた肉棒。

 

「いやぁぁぁっ!!」

 

悲鳴は途中で途切れた。

一番先に割り込んだゴブリンが、その楔のような性器をミカナの中にねじ込んだからだ。

 

「ぎぃぃっ!!」

 

裂けるような激痛。

棘が内壁を引っ掻き回す感覚。人間とは違う異質な侵入。

乾いた肉壁を無理やりこじ開けられる摩擦と、臓器をかき回されるような暴力。

 

「ああっ! あぐっ! 痛い! 痛いぃっ!!」

 

ミカナは全身を弓なりに反らして苦悶した。

だがゴブリンは容赦しない。小柄な体からは想像もつかない膂力で腰を打ち付ける。

パン!パン!パン!

肉と肉がぶつかる音ではなく、肉を殴りつける鈍い音が響く。

 

「メス! メス! 子種! 注ぐ!」

 

ゴブリンは叫びながら、奥深くへと突き上げた。

そして短い痙攣と共に、大量の粘液を子宮へと吐き出した。

 

「あぅ……うぅ……」

 

ドクドクと注ぎ込まれる熱い飛沫。

人間のそれよりも熱く、ドロリとした粘度の高い体液。

それが子宮を満たしていく感覚に、ミカナは嘔吐きそうになった。

 

しかし、終わりではなかった。

終わるはずもなかった。

 

「次! 俺!」「俺も!」

 

最初のゴブリンが満足して抜けるや否や、すぐさま次が割り込んでくる。

しかも一本だけではない。

口を塞ぐように別のゴブリンの性器がねじ込まれ、両手には強制的に肉棒を掴まされる。

 

「んぐっ! ふぅっ! んんーっ!!」

 

喉奥を犯され、呼吸すらままならない。

前からも後ろからも、上下左右からゴブリンの肉と欲望が押し寄せる。

 

二匹目、三匹目……数はすぐに二桁を超えた。

交代で乗ってくる者もいれば、一度に複数の穴を責める者もいる。

彼らは一切の容赦を持たなかった。

ただ自分の性欲を満たすために、ミカナという肉の器を使い潰そうとしていた。

 

「あっ! ああっ! んぐっ! じゅるっ!」

 

時が経つにつれ、ミカナの抵抗は消え失せていた。

痛みは麻痺し、代わりに異物の侵入による摩擦と、注ぎ込まれる体液の熱さだけが感覚を支配していく。

ゴブリンの子種は人間より遥かに粘り気があり、一度注ぎ込まれると子宮の奥にへばりついて離れない。

何十回も射精され、下腹が不自然に膨らんでいくのがわかった。

 

(私……は…)

 

思考が白濁していく。

セシリアへの罪悪感。ユウガとの背徳。光雄からの凌辱。

すべてが混ざり合い、溶けていく。

ここにあるのはただ、繰り返される暴力的な交尾と、注ぎ込まれる精液だけ。

 

(汚い……汚い……)

 

自分の体中から、ドロリとした白濁液が溢れ出している。

髪の毛は精液で固まり、乳房や太ももには黄色い液体と汗が混じり合ってこびりついている。

鼻をつく強烈な雄の臭い。

それは人間としての尊厳を完全に殺ぐ臭いだった。

 

「メス! 孵化! させる!」「腹! パンパン!」

 

ゴブリンたちの歓声が遠く聞こえる。

彼らは知っていたのだ。自分たちの子種が人間の女にどういう結果をもたらすかを。

 

ミカナの下腹はもはや妊娠末期のように膨れ上がっていた。

だがそれは人間の赤ん坊ではない。

皮膚の下から、無数のコブのようなものが不規則に脈打っているのが見えた。

それはグロテスクな変容。

子宮という揺りかごの中で、異種交配された生命が急速に成長していた。

 

「あ……あは……あはは……」

 

ミカナの口から、正気とは思えない乾いた笑い声が漏れた。

目からは光が消え、ただ虚ろに天井を見上げている。

 

「お……きて……る…あたしのお腹の中で……」

 

腹の中で蠢く異形の命。

それは彼女にとって最終的な「罰」であり、同時に最後の「帰る場所」だった。

誰にも愛されず、裏切り続けた彼女の体は、最後には異形の繁殖器として生きる道を選んだのだ。

 

ズリュ……

 

膣口から何かが押し出されてくる感覚。

それは人間の出産とは似つかない、粘液と肉が擦れ合う湿った音だった。

 

「あぁっ……うぐっ……出る……出てくるぅっ……!」

 

激しい産みの苦しみではなく、排泄のような感覚。

ミカナの股間から、緑色の肌を持つ小さな塊が次々とこぼれ落ちた。

ピチャリ、ピチャリと石畳に落ちるたび、それは短い泣き声を上げて蠢いた。

 

ハラミ袋。

そう呼ぶにふさわしい有様だった。

ミカナの腹はしぼみ、代わりに足元には彼女が産み落としたゴブリンの幼体が泥水の中でのたうち回っていた。

 

「あ……あぁ……」

 

ミカナは自分の産み落とした異形を見下ろした。

そこに嫌悪感はなかった。

ただ、酷く静かな諦念だけがあった。

 

「私の……子供……」

 

彼女は血と精液にまみれた指を伸ばし、震えながら緑色の幼体の一つを愛おしそうに撫でた。

かつて魔法使いとして誉れ高かったミカナは死んだ。

親友を裏切り、罰を受け入れ、異形の母となったただの雌だけが残った。

 

首輪につながれたまま、彼女は再び虚ろな笑みを浮かべた。

もう二度と、この祠から出ることはないだろう。

 

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