アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可 作:みなぽん
第三新東京市の夜景は、いつだってどこか寂しかった。
高層ビル群の灯りは人工的で、空には使徒襲来に備えた装甲板が折り重なるように眠っている。そんな閉ざされた街の中で、碇シンジは少しずつ、自分の居場所を見つけ始めていた。
「シンジ君、今日のお弁当、ちょっと頑張っちゃった」
葛城ミサトが笑いながら差し出した包みから、湯気が立つ。隣ではアスカが腕を組みながら鼻を鳴らした。
「ふーん。ま、あんたにしては悪くないんじゃない?」
その口調はいつものように刺々しい。けれど、シンジにはわかっていた。彼女が最近、少しだけ優しくなっていることを。
「……ありがとう」
シンジが照れくさそうに笑うと、アスカはぷいと顔を逸らした。
「べ、別にアンタのためじゃないし!」
綾波レイは静かにその光景を見つめていた。感情表現に乏しい彼女だったが、シンジと共に戦う時間の中で、少しずつ変化していた。
「碇君」
「え?」
「今日は……怪我、しないで」
小さな言葉だった。だが、その一言にシンジの胸は温かくなる。
NERV本部でも同じだった。
赤木リツコは表面上こそ冷静だったが、シンジの成長を認めていた。伊吹マヤに至っては、訓練後のシンジに飲み物を差し入れるのが半ば日課になっている。
「シンジ君、無理しないでくださいね?」
「あ、ありがとうございます、伊吹さん」
そんな日常。
ぎこちなく、それでも確かに育まれていく絆。
碇ゲンドウは司令席から無言でそれを見つめていた。
冬月が小さく笑う。
「シンジ君も、少しずつ変わってきていますな」
「……そうか」
短い返事。
だがゲンドウの視線は、どこか柔らかかった。
――その日までは。
NERV本部中央ゲート。
重厚な隔壁が開く。
白い照明の中を、一人の青年が歩いてきた。
黒いコートを羽織った少年、艶やかな黒髪。口元には余裕の笑み。
正体は円光雄 アニメ世界に侵入できるチート能力者のおじさんだ。
少年の姿も彼の変身能力によるものだ。
「はじめまして。今日から配属になりました、円光雄です」
その瞬間、空気が変わった。
ミサトは思わず目を見開く。
「へえ……随分たくましいじゃない」
アスカも目を細めた。
「ふーん? ナマイキそうだけど、少しはやれそうじゃない」
マヤは頬を赤くし、リツコは興味深そうにデータ端末を眺める。
「シンクロ率、初回テストで78%……?」
レイだけは無言だった。
だが、彼女もまた、円光雄から目を離せなかった。
「セブンチルドレン」
ゲンドウが低く告げる。
「彼が新たなエヴァパイロットだ」
シンジは戸惑いながら会釈した。
「あ、碇シンジです」
「よろしく、シンジ君」
光雄は柔らかく笑う。
だがその瞳の奥には、得体の知れない光が宿っていた。
使徒襲来警報。
サイレンが鳴り響く。
第八使徒が市街地上空へ出現した。
巨大な翼。降り注ぐ熱線。迎撃ミサイル群が次々と蒸発していく。
「アスカ、シンジ、出撃!」
「了解!」
エヴァ弐号機が跳躍する。
初号機も続く。
だが。
使徒の光線が大地を薙いだ瞬間、初号機が吹き飛ばされた。
「うわあああっ!?」
「シンジ!」
アスカが叫ぶ。
ビル群が崩落する。
使徒は圧倒的だった。
その時だった。
「僕が行きます」
通信回線に、落ち着いた声が響く。
黒いエヴァ――零号機とも初号機とも違う、漆黒の装甲を纏った新型機が射出される。
「エヴァ七号機、発進」
轟音。
射出レールを裂くように加速した七号機は、そのまま空中で回転。
超大型プログレッシブナイフを展開する。
「はあああッ!!」
光雄の咆哮。
使徒の光線を真正面から回避しながら、七号機は音速めいた速度で突進した。
刹那。
閃光。
使徒の片翼が切断される。
「なっ……!?」
ミサトが息を呑む。
さらに七号機は着地と同時に大地を蹴った。
装甲が火花を散らす。
ATフィールドが衝突し、空間そのものが悲鳴を上げる。
「ATフィールドを……押し返してる!?」
リツコの声が震えた。
通常ではあり得ない出力。
七号機は使徒のコアへ拳を叩き込む。
衝撃波。
超高層ビル群の窓ガラスが一斉に砕け散る。
「終わりだ」
光雄の瞳が赤く輝いた。
次の瞬間、七号機の腕が使徒のコアを貫通する。
爆発。
朱色の十字架が夜空に広がった。
沈黙。
オペレーター達が呆然と立ち尽くす。
「……完全撃破」
マヤが掠れ声で呟いた。
ミサトは乾いた笑みを漏らす。
「嘘でしょ……単独で?」
アスカは拳を握り締めた。
「なによ……あいつ……」
一方。
初号機のエントリープラグ内で、シンジはただ震えていた。
何もできなかった。
助けられた。
また。
それからだった。
NERV内の空気が変わったのは。
「光雄君、コーヒーどうぞ」
「ありがとう、マヤさん」
「今度、一緒に食事でもどう?」
ミサトが笑う。
「ぜひ」
光雄は爽やかに微笑む。
アスカは露骨だった。
「ねえ光雄、今度シミュレーション付き合いなさいよ」
「いいよ」
「……ふふっ」
レイですら、彼に視線を向ける時間が増えていた。
「あなたは……不思議な人」
「そうかな」
シンジは、その輪の外にいた。
誰も露骨に冷たくしているわけではない。
だが。
比較される。
圧倒的に。
「光雄君なら安心ね」
「やっぱり本物は違うわぁ」
「シンジ君も、もう少し頑張らないと」
その言葉一つ一つが胸に刺さる。
アスカは以前のようにシンジを見なくなった。
レイも光雄と話す時間が増えた。
ミサトは光雄を夕食に招き、笑顔を向ける。
マヤは彼を見るたび頬を染める。
リツコですら、研究対象以上の興味を隠せていなかった。
シンジは孤独になっていく。
食卓。
楽しげな笑い声。
「それでね、光雄君ったら――」
「えー! すごーい!」
シンジは味噌汁を見つめていた。
誰も彼を見ない。
「……僕、部屋に戻るよ」
「あ、シンジ君?」
ミサトの声。
だが彼は振り返らなかった。
部屋に戻り、ベッドに倒れ込む。
天井を見つめる。
胸が痛かった。
「僕なんか……いなくてもいいんだ」
ぽつりと零れた声。
初号機パイロット。
選ばれた存在。
そう思いたかった。
でも違った。
本当に必要なのは、自分じゃない。
円光雄だ。
圧倒的な才能。
誰からも愛される強さ。
自分には何もない。
涙が滲む。
その時だった。
コンコン。
ドアが鳴る。
「……誰?」
「僕だよ」
光雄だった。
シンジは目を見開く。
ドアが開く。
逆光の中、光雄は優しく笑っていた。
「少し話さない?」
「……何」
シンジの声は荒れていた。
光雄は静かに近づく。
「君、苦しいんだろ?」
「……っ」
「わかるよ。周りが自分を見なくなるのって、辛いよね」
その言葉は優しかった。
だが。
どこか残酷だった。
「でもさ」
光雄は微笑む。
「強さって、才能なんだよ」
シンジの肩が震える。
「努力で埋まらない差ってある」
「やめてよ……」
「君は優しい。でも、戦いには向いてない」
「やめろよ!」
シンジが叫ぶ。
光雄はなおも穏やかだった。
「みんなが僕を選ぶのは当然なんだ」
その瞬間。
シンジの中で何かが切れた。
「うるさいッ!!」
拳が飛ぶ。
だが光雄は軽く受け止めた。
「危ないな」
その余裕。
その笑み。
シンジは崩れ落ちる。
「……なんで」
涙が零れる。
「なんで、僕ばっかり……」
光雄はしゃがみ込み、耳元で囁いた。
「だって君、弱いから」
静かな声だった。
だがそれは、どんな刃よりも深くシンジを傷つけた。
「お前なんか誰にも必要とされていない。」と光雄。
シンジは嗚咽を漏らす。
光雄はポケットからスマートフォンを取り出すと、何食わぬ顔で画面を操作し始めた。
その指先は酷く無造作で、まるで天気予報でも確認するかのような軽さだった。
「そういえばこの間、ミサトさんとやっちゃった❤️ あいつとんでもねぇすけべだぜ」
軽薄な口調と共に、光雄は画面をシンジの目の前に突きつけた。
小さな画面の中で、シンジの世界が崩壊した。
薄暗い部屋。散乱した空き缶と酒瓶。
ミサトのマンションのリビングだった。
画面の中のミサトは、シンジが見たこともない姿をしていた。
彼女の誇る制服のジャケットは床に無造作に投げ出され、肌色が露出した胸元は激しく揺れていた。
カメラの角度は光雄の主観。彼はミサトの豊満な身体の上に覆いかぶさっていた。
「あぁッ! 光雄くんッ! そこ、すごいッ!!」
スピーカーから漏れるミサトの嬌声。
いつもシンジに向けていた、庇護者としての落ち着きなど微塵もない。ただの雌の声だった。
光雄の逞しい腕が、ミサトの太腿を掴み上げる。白濁した肌に、光雄の指が食い込むほど強く掴まれ、ミサトは恍惚とした表情で身をよじった。
「ミサトさん……? 嘘だよね……?」
シンジの唇がわなないた。
画面の中の光雄は、容赦なく腰を打ち付けていた。パンッ、パンッ、と湿った肉がぶつかる音が、狭いシンジの部屋に響き渡る。
ミサトの長い黒髪がシーツの上で乱舞する。彼女は自らの脚を光雄の腰に絡みつかせ、更深く彼を受け入れようとしていた。
「はぁッ、はぁッ! いいっ、すごいよぉッ! たくましいのね!シンジ君とは…違うわ…」
その言葉が、シンジの心臓を刃物のように貫いた。
ミサトは頭を振り乱し、快楽に目を細めながら、カメラ越しに見えないシンジを嘲笑うかのように叫ぶ。
「もっと奥まで! 光雄くんのので壊れちゃうぅッ!!」
光雄は低く笑い、さらに激しく腰を旋回させる。
ミサトの口からよだれが垂れ、理性の欠片もない喘ぎ声が連続して吐き出される。彼女の肉体は光雄専用の肉便器と化し、シンジが決して触れることのできなかった秘所を、惜しげもなく晒していた。
シンジは膝から崩れ落ちた。
視界が滲む。大好きだった人。家族になれると思っていた人。
その人が、目の前の男に抱かれ、自分を否定する言葉を吐きながら悦んでいる。
「どう? シンジ君」
光雄がスマホを引っ込めながら、楽しそうに言った。
その目には、憐憫すらない。ただの玩具を壊す子供のような残酷な好奇心だけがあった。
「ミサトさんをココに呼ぼうか?あいつはもう俺の言いなりだからさ。お前の前でセックス見せてやるよ」
シンジは唇を噛み締めた。血が滲むほど強く。
だが、画面に残ったミサトの痴態と喘ぎ声が、脳裏から消えない。
「あぁ……あぁ……」喉の奥から壊れたような音が漏れる。
絶望が、冷たい泥のようにシンジの内側を埋め尽くしていく。
円光雄は、シンジの魂ごと踏みにじりながら、満足げに微笑んだのだった。
「ねえ、ミサトさん呼んでもいいかな?」
光雄はまるで友達を家に招くかのような気軽さで言った。
シンジが反論する間もなく、光雄はスマートフォンを取り出し、短く何かを打ち込んで送信した。
数分もしないうちに、部屋のドアが控えめにノックされた。
「光雄君? 来たわよ」
ドアが開き、葛城ミサトが顔を覗かせる。
彼女は仕事終わりのジャケット姿のままだったが、その表情はひどく緩んでおり、頬には赤みが差していた。シンジの部屋に光雄がいることに気づいても、特に驚く様子はない。むしろ、光雄に会えた嬉しさが勝っているようだった。
「お待たせ、ミサトさん」
光雄はベッドの縁から立ち上がり、ミサトの手を引いて部屋の中へと招き入れた。
狭いシンジの部屋に、甘い香水の匂いが充満する。
ミサトは酔ったような目で光雄を見上げ、それからようやく床にへたり込んでいるシンジに視線を落とした。
「あら、シンジ君もいたの? どうしたの、そんなところで」
「ミサトさん……」
シンジは助けを求めるように手を伸ばしかけた。
しかし、光雄がその間に割って入った。
「こいつさぁ、ミサトさんの裸が見たいって言うんだよ」
光雄はシンジを見下ろし、残酷な嘘を口にした。
「え……?」
シンジの息が止まる。
「ほら、シンジ。お前だって言ったろ? ミサトさんがどうなってるか見たいってさ」
光雄はニヤニヤしながらシンジを蔑む。その言葉は、シンジの拒絶を封じ込めるための粘着質な罠だった。
「シンジ君が……?」
ミサトは驚いたように目を丸くした。そして、困ったように眉を下げながらも、どこか艶っぽい笑みを浮かべた。
「もう、仕方ないわねぇ。光雄君には敵わないけど……シンジ君も男の子なんだし」
ミサトは光雄の方を向き、上目遣いで伺うように訊ねた。
「見せてあげてもいい? 光雄君」
「いいよ。ほら、シンジがそんなに欲しがってるんだからさ」
光雄の許可が出た瞬間、ミサトは躊躇いなくジャケットを脱ぎ捨てた。
カタン、と床に落ちる布切れの音が、シンジの心臓を鷲掴みにする。
「ミサトさん、やめて……! 違う、僕は……!」
シンジは首を振ったが、声は震え、言葉にならなかった。
ミサトは聞く耳を持たなかった。彼女の目には、シンジなど映っていなかった。ただ光雄に見初められ、許されることだけを求めている雌の目だった。
ブラウスのボタンが外される。
白い肌が露出する。
シンジは目を逸らそうとしたが、逸らせなかった。嫌悪と、底知れない絶望と、そして呪われた好奇心が、彼の視線をミサトに釘付けにした。
スカートが脱がされ、下着姿になったミサトは、迷うことなく光雄に抱きついた。
「光雄君……愛してる……」
「知ってるよ」
光雄はミサトの背中に手を回し、ブラウスのホックを外した。
プライドも、立場も、保護者としての尊厳もかなぐり捨てたミサトの肢体が、シンジの目の前で無防備に晒される。
「ねえ、ここでしよう? シンジ君に見せてあげて」
ミサトは甘えるように光雄の首に腕を巻き付け、自ら唇を重ねた。
濃厚な口づけ。唾液が交わる音。
シンジの部屋の粗末なベッドに、二人が倒れ込む。
「ああっ……光雄君の……すごい……!」
光雄がミサトの最後の布を取り払い、彼女の中に入った瞬間、ミサトは甲高い嬌声を上げた。
「あぁッ! あぁんッ! いいっ! すごいよぉッ!!」
肉が打ち合う音。ミサトの荒い息遣い。ベッドが軋む音。
それは全て、シンジの精神を削ぎ落とす拷問器具だった。
「見ろよ、シンジ」
光雄は激しく腰を振りながら、けだるそうにシンジを見下ろした。
「これがお前の大好きなミサトさんの本当の姿だぜ? 俺のチンポに夢中で、お前のことなんかこれっぽっちも考えてない」
「あっ、あっ、あっ! そこ! すごいっ! シンジ君なんて……シンジ君なんて比べ物にならないぃッ!」
ミサトは快楽に目を白黒させながら、シンジの心を直接ナイフで抉る言葉を吐き続けた。
「あんな弱っちい子じゃ満足できないの! 私、光雄君みたいな強い男じゃなきゃダメなのぉッ!!」
「あ……あ…」
シンジは両手で耳を塞ごうとしたが、その手には力が入らず、ただぶらぶらと震えるだけだった。
大好きだった女性が、目の前で他の男に抱かれ、自分を否定する言葉を叫んでいる。
その現実が、シンジの魂を粉々に砕いていた。
「ねえシンジ君、見て……私、光雄君に抱かれて幸せよ? これが答えなの」
ミサトは涙で潤んだ目でシンジを見つめながら、恍惚とした笑顔を浮かべた。
その笑顔は、どんな使徒の攻撃よりも残酷で、救いようのない絶望をシンジに植え付けていた。
円光雄は、シンジが完全に壊れるその瞬間を味わうかのように、さらに激しくミサトを犯し続けた。
「ほら、シンジ。お前もやりたいんだろ?」
光雄は満足げにミサトから離れると、汗ばんだ彼女の身体をベッドに横たえたまま、シンジに顎をしゃくった。
ミサトは乱れた髪をかき上げながら、潤んだ目でシンジを見た。そこには情欲はなく、ただ冷ややかな期待——いや、呆れだけが浮かんでいた。
「光雄君がいいって言うなら……相手してあげるわよ、シンジ君」
ミサトの声は、保護者としての優しさを装っていたが、その実、彼女自身もまた光雄の残酷な遊びに加担することを楽しんでいるようだった。
シンジは震える足で二人に近づいた。
拒絶すべきだった。逃げるべきだった。
だが、あまりの絶望と、歪んだ渇望が彼を突き動かした。大好きなミサトさんと繋がりたい。たとえそれが、光雄にお膳立てされた惨めな行為だとしても。
「ミサトさん……」
おどおどと手を伸ばし、ミサトの太腿に触れる。
ミサトはピクリと眉を動かしただけで、拒むことはしなかった。ただ、その表情は酷く無機質で、まるで検査台に乗せられた患者のように冷たかった。
シンジは震える手でズボンを下ろし、童貞のペニスを露出させた。
すでに勃起してはいたが、光雄の圧倒的なそれと比べれば、みすぼらしく、小さく、頼りなかった。
ミサトの秘所に先端を当てる。ヌルリとした感触に、シンジの背筋が震えた。
「うっ……あぁ……!」
先端が飲み込まれた瞬間、シンジは短く悲鳴を上げた。
温かく、狭く、強烈な圧力。今まで味わったことのない快楽が、脳髄を焼き尽くす。
シンジは夢中で腰を動かそうとした。だが、動悸が激しすぎてまともにピストン運動すらできない。ただガクガクと腰を震わせることしかできなかった。
「はぁ、はぁ……ミサトさん……ミサトさん……!」
シンジは彼女の胸にすがりつくようにして動く。
ミサトは天井を見上げていた。目は泳ぎ、口元には微かな笑みすら浮かべているが、それはシンジへの反応ではない。
(早く終わらないかしら……)
彼女の体には全く快楽の波が来ていなかった。ただの穴として使われているだけの惨めさよりも、光雄に見られているという背徳的な優越感が勝っていた。
シンジの息が極限まで荒くなる。
腰の動きが、不規則で慌ただしいものになる。
「あ、あ、ダメ……もう……もう……!」
挿入してから、まだ1分も経っていなかった。
「あぁぁぁッ!!」
シンジは無様に叫び、ミサトの中に精液を吐き出した。
ビクビクと小さく脈動し、それ以上は何もできずに力なく崩れ落ちる。
部屋に響いたのは、シンジの情けない喘ぎ声だけだった。
長い沈黙。
やがて、ミサトの口から、失望を隠さないため息が漏れた。
「……は? もう終わり?」
ミサトは起き上がり、シンジの股間を見下ろした。萎縮したペニスと、白濁した体液。
彼女の顔に浮かんだのは、純粋な軽蔑だった。
「何それ……。入ったと思ったら、もう出ちゃってるし」
ミサトは無造作にティッシュを手に取り、自分の股間を拭い始めた。
「シンジ君、あんたって本当に……男としての機能もないのね。ただの穴埋めにもならないじゃない」
その言葉は、シンジの胸を深くえぐった。
「プッ……アハハハハ!」
抑えきれない笑い声が響いた。
光雄だった。彼は腹を抱えて笑っていた。
「マジかよシンジ!1分!? 1分も持ってないとか! 早漏すぎだろ!」
光雄は涙を拭いながら、シンジを指差した。
「お前さぁ、エヴァに乗ってるからてっきり多少はタフなのかと思ってたけど、中身はただの早漏童貞じゃん。そんなんで女を満足させられるわけないよなぁ!」
ミサトもクスクスと笑い出した。
「ふふっ、そうね。光雄君と比べたら、シンジ君のは赤子みたいなものよ。可哀想に、一生懸命動いてるつもりなんだろうけど……全然届いてないのよ? 私の子宮にも、心にも」
「あはは!その通り! シンジのちっぽけなモンじゃ、ミサトさんの中の奥まで届くわけないもんな!」
二人の嘲笑が、シンジの部屋に充満する。
光雄は再びミサトを抱き寄せ、彼女の耳元にキスを落とした。
「なあミサトさん。やっぱり俺の方がいいだろ? こんな役立たずの早漏童貞よりさ」
「ええ……光雄君が最高よ」
ミサトは陶酔した表情で光雄に身を委ねた。
そして、一瞥だけシンジに向けた。
「シンジ君。あんたには無理よ。あんたはただの……負け犬の早漏君なんだから」
シンジは涙で滲んだ視界の中で、寄り添う二人を見上げることしかできなかった。
自分の無様さが、ミサトの冷徹な蔑みが、光雄の残酷な笑い声が、心を腐食していく。
彼はただ唇を噛み締め、嗚咽を殺すことしかできなかった。
アスカ陵辱
NERV本部の無機質な廊下。
非常灯の青白い光だけが落ちるその場所で、碇シンジは壁に背を預け、膝を抱えていた。
ミサトとの一件以来、彼は自分の殻に閉じこもっていた。誰の目も見られなかった。自分が惨めすぎて、息をするのも苦しかった。
「……何よ、その顔」
不意に声をかけられ、シンジはびくりと肩を震わせた。
視線を上げると、惣流・アスカ・ラングレーが立っていた。
彼女は壁に寄りかかり、腕を組んでシンジを見下ろしている。その蒼い瞳には、いつもの刺々しい軽蔑ではなく、どこか苛立ちを含んだ複雑な色が浮かんでいた。
「アスカ……」
「ミサトのこと、聞いたわよ」
アス카は短く吐き捨てると、シンジの隣にドカリと腰を下ろした。
彼女もまた、光雄の出現によって居場所を奪われつつある一人だった。だが、アスカは決してそれを表に出そうとはしない。エースとしてのプライドが、彼女を強がらせていた。
「あんた、バカみたい。あんな女のことでウジウジしてさ」
「……だって、僕は……」
「あんたはあんたよ!」
アスカは語気を強めた。
「ミサトがどう思おうと、あたしはあんたを認めてるわ。……エヴァに乗る資格くらい、あんたにもある」
不器用な慰めだった。
だが、その言葉は凍りついたシンジの心に、小さな灯りを灯した。
シンジは涙目でアスカを見た。彼女も顔を背けているが、耳が赤くなっているのがわかった。
「アスカ……ありがとう……」
「べ、別に! 慰めてるわけじゃないし! ただ事実を言っただけよ!」
アスカは顔を赤くして反論したが、その声には確かな温もりがあった。
シンジは思わず涙を拭い、小さく微笑んだ。
この人は自分を見捨てないでいてくれるのだと、そう感じた瞬間だった。
――その空気を凍らせるように、足音が響いた。
「あーあ、感動的な和解劇だねぇ」
冷ややかな声に、二人は同時に顔を上げた。
廊下の向こうから、円光雄が悠々と歩いてくる。その口元には、相変わらずの余裕の笑みが張り付いていた。
「光雄……!」
アスカが即座に立ち上がり、睨みつける。
「何しに来たのよ! ここはあんたの来る場所じゃないわ!」
光雄は無視してシンジを見下ろした。
「よおシンジ。まだ這いつくばってんのか? ホント使えねーな」
「……」
シンジは唇を噛み締め、逃げるように視線を逸らした。
その姿が気に入らなかったのか、光雄は舌打ちをしてシンジの胸ぐらを掴み上げた。
「人の話を聞けよ、早漏野郎!」
ドォッ!
光雄の膝がシンジの腹に突き刺さった。
「ぐはっ……!」
シンジの身体がくの字に折れ曲がり、廊下に崩れ落ちる。
「やめなさいよ!!」
アスカが叫び、光雄に飛びかかろうとした。
しかし光雄はシンジを蹴り飛ばすと、鼻で笑ってアスカを見た。
「うるせーよ、ドイツの出来損ない」
「なんですって!?」
「お前もエース面してるけど、中身はただのガキだろ? 最近じゃ俺のテスト記録にも勝てなくなったじゃん」
事実だった。
光雄のチート染みたシンクロ率と戦闘データに、アスカはずっとコンプレックスを抱かされていた。
図星を突かれ、アスカは言葉に詰まる。
「……ふん! 数字なんて関係ないわ! 実戦で役に立たなきゃ意味がないでしょ!」
「ああ、そうだな」
光雄は突然、ニヤリと笑った。
そして、まるで獲物を見定めるような視線でアスカの全身を舐めるように見回した。
「実戦か。……なら、お前のその強気なメンツ、俺へし折ってやろうか?」
「はあ? 何言って……」
言い終わる前に、光雄は動いた。
まるで瞬間移動かと思える速さでアスカの目の前に現れると、彼女の細い手首を片手でねじり上げた。
「きゃっ! 離しなさいよ!」
「暴れるなよ」
光雄は力任せにアスカを壁に押し付けた。
ガンッ、と背中が壁に打ち付けられ、アスカは苦悶の声を漏らす。
光雄はアスカの顔に自分の顔を近づけ、その息がかかる距離で囁いた。
「お前さ、強がってるけど……俺に犯されたいって思ってるだろ?」
「なっ……! 気持ち悪い! 死ね!!」
アスカは空いている手で光雄の顔を張ろうとしたが、彼はそれを軽々と掴み取った。
両手首を壁に押し付けられ、アスカは完全に封じ込められた。
「気持ち悪い? ……昨夜のミサトさんも最初はそう言ってたぜ? でも最後は俺にすがりついて啼いてたなぁ」
「……ミサトも……!」
アスカの目が見開かれる。ミサトが光雄に堕ちたという噂は聞いていたが、まさかここまで染まっているとは。
光雄は空いた手でアスカのプラグスーツのジッパーを掴むと、乱暴に引き下ろした。
ジュッという音と共に、彼女の白い肌が露出する。
「やめて! 何するのよ!」
「うるせーよ。お前は俺のモンなんだよ」
光雄の手がアスカの胸を鷲掴みにする。
激しい痛みと、冷たい手の感触に、アスカは悲鳴を上げた。
「いやぁッ! やめてぇッ!!」
抵抗するアスカだったが、チート能力者である光雄にとって彼女の力は赤子同然だった。
光雄は強引に彼女の脚を割り開くと、自身の欲望を彼女の秘所に押し当てた。
「最高だぜ……こういう生意気な女を啼かせるのはな」
「入ってくるなァァッ!!」
「エントリープラグ挿入ってか!くひぃいいい」
強引な侵入。
処女だったアスカの膣内を、光雄の巨根が容赦なくこじ開けていく。
激痛が脳髄を走り抜け、アスカは目を見開いて絶叫した。
「ああああああッ!!!」
床に這いつくばるシンジは、その光景を呆然と見上げていた。
助けなきゃ。そう思うのに、恐怖で指一本動かせない。
ミサトの時と同じだ。
いや、それ以上に残酷だった。大好きだった女性が、目の前で暴力的に貪られている。
光雄は容赦なく腰を振った。
パンッ! パンッ! パンッ!
壁に背中が打ち付けられる音と、肉がぶつかる淫らな音が響き渡る。
「あぐっ! あっ! やめっ! 痛い! 痛いよぉッ!!」
「最初だけだ。……すぐに気持ちよくなるぜ」
光雄の手がアスカの敏感な部分を的確に攻め始める。
痛みに耐えていたアスカの表情が、次第に歪んでいく。
チート能力による完璧なテクニック。彼女の身体の構造をスキャンし、最も快楽を感じるポイントを正確に刺激していく。そこへ強制発情のコンボ!
「あッ……あッ……そ、そこ……ちが……」
「ここか? ここがいいんだろ? 生意気なお前のメスの穴」
「いやぁッ……そんなこと……言わないでぇ……」
「ほら、シンジに見られてるぞ。エースパイロットが俺に犯されてメス顔晒してるってさ」
光雄がシンジの方を向いて笑う。
その言葉に、アスカは震える目でシンジを見た。
助けて、とその瞳が訴えていた。だがシンジは動けない。ただ惨めに涙を流し、首を振るだけだった。
見捨てられた……。
その絶望感と、抗えない快楽の波がアスカを襲う。
「ああッ! ああんッ! ダメぇッ! 変になっちゃうぅッ!!」
アスカの抵抗が弱まっていく。
痛みが快感に変わり、身体が熱く火照り、光雄を求めてしまいそうになる自分に嫌悪するが、どうすることもできなかった。
「ほら、素直になれよ。お前は俺の雌なんだ」
光雄が耳元で囁きながら、深々と突き上げる。
「ひぐっ! あッ! ああッ! 光雄様ァッ! 光雄様ぁァァッ!!」
ついにアスカは屈服の言葉を口にした。
プライドも何もかも打ち砕かれ、光雄にしがみつきながら絶頂を迎える。
「あああッ!!」
光雄はアスカの絶頂と同時に内部に大量の精液を放出した。
アスカは痙攣しながら光雄の腕の中で意識を失っていく。
「はは……やったぜ」
光雄は満足げにアスカを地面に放り投げた。
彼女の白い肌には痣と紅潮が残り、涙で濡れた顔は見る影もなかった。
「さて……次はお前だな、シンジ」
光雄はゆっくりとシンジに歩み寄る。
「やれよ、いいんだぜ、こいつのこと好きなんだろ?」
シンジは震える足で立ち上がった。
目の前には、気絶して床に崩れ落ちているアスカがいた。
プラグスーツは乱れ、白濁した体液が太腿から滴り落ちている。
光雄に蹴り飛ばされた腹の痛みと、恐怖と絶望で思考が朦朧としていたが、光雄の言葉が呪いのように脳内で反響していた。
「やれよ、いいんだぜ、こいつのこと好きなんだろ?」
光雄は壁に寄りかかり、楽しそうにスマートフォンを操作している。
その姿は、残酷な実験を観察する研究者のようだった。
シンジは一歩、また一歩とアスカに近づいていく。
拒絶しなければならない。逃げなければならない。
そう頭では分かっていた。しかし、ミサトの時と同じように、どうしようもない衝動と、歪んだ自己嫌悪が彼を突き動かしていた。
「アスカ……」
シンジはアスカの無防備な身体にまたがった。
彼女の肌は熱を帯びて上気し、微かに震えていた。
シンジの小さく頼りない手が、彼女の胸に触れる。
柔らかい感触。だが、そこにはミサトと同じように、光雄が刻み込んだ屈辱的な痕跡が残されていた。
ズボンを下ろし、自身を露出させる。
すでに勃起していたが、それは性的な興奮というよりは、極限の緊張と恐怖の表れだった。
アスカの秘所に先端を当てる。
先ほど光雄に犯され、荒れ果てたそこは赤く腫れ上がり、溢れた精液でヌルヌルとしていた。
「ごめん……ごめんね……アスカ……」
シンジは目を固く閉じ、腰を沈めた。
「うっ……!」
異物が侵入する感覚。
ミサトの時とは違う、熱く狭い圧迫感。
しかし、アスカは動かない。意識を失ったまま、ただ肉の人形のようにシンジを受け入れているだけだった。
シンジは機械的に腰を動かし始めた。
光雄に見られているという強烈な羞恥心。アスカを傷つけているという罪悪感。
そして、自分が最低の人間だという自己嫌悪。
それらが入り混じり、シンジの精神を追い詰めていく。
パンッ……パンッ……
乾いた音が廊下に響く。
アスカからの反応はない。嬌声も、拒絶の言葉もない。
ただ、シンジの動きに合わせて揺れる彼女の髪と、無表情な寝顔だけ。
「アスカ……アスカ……!」
シンジは彼女の名前を呼び続けた。
しかし、それは届かない。
彼女はもういない。ただの空っぽの器がそこにあるだけだった。
快楽はなかった。
ただの摩擦。ただの徒労。
だが、シンジの身体は限界に近づいていた。
「あっ……あぁ……! もう……!」
開始から、わずか2分。
シンジは短く悲鳴を上げると、アスカの中に精液を吐き出した。
ミサトの時と同じように、無様で惨めな終わりだった。
ビクビクと脈動し、それきり動けなくなる。
シンジはアスカの中から抜き去ると、その場にへたり込んだ。
彼女の股間から、自分の白濁した体液が溢れ出し、冷たい床に広がっていく。
それは光雄の放ったものと混ざり合い、ドロリとした汚らわしい水溜りを作っていた。
シンジはその汚れた液体を見つめた。
自分の精液。
アスカを汚した証拠。
そして、自分が最低の人間であるという何よりの証明。
「うぅ……うぅぅ……」
喉の奥から、獣のような呻き声が漏れる。
涙が止まらない。
アスカはまだ目を覚まさない。
彼女はただ、無防備な姿で横たわっているだけ。
「アスカ……僕は……僕は最低だ……」
シンジは血の滲むほど唇を噛み締めながら、うめいた。
助けると約束したのに。
ミサトを守れなかったのに、今度はアスカまで。
しかも自分の手で、彼女を汚してしまった。
「あはは! やっぱり早漏じゃん! 2分!? 記録更新かよ!」
光雄の嘲笑が降ってくる。
シンジは顔を上げられなかった。
彼の言葉が、全て真実のように思えたから。
「お前さぁ、本当にエヴァパイロット? ただの性欲処理もまともにできない雑魚じゃん。まあでも、気絶してる女相手なら頑張れるんだな? さすがだわ」
光雄は腹を抱えて笑いながら、シンジの横を通り過ぎていった。
「じゃあな、最低な早漏君。せいぜいそのクズ面で生きていけよ」
足音が遠ざかっていく。
廊下には、気絶したアスカと、うずくまるシンジだけが残された。
シンジは震える手でアスカの頬に触れた。
冷たい。
彼女の心も、きっと凍りついているだろう。
自分が溶かすはずだった氷を、自分の手でさらに分厚くしてしまった。
「ごめん……ごめんなさい……」
シンジの謝罪は、誰にも届かず、冷たい廊下に虚しく響くだけであった。
⭐️レイ
冷たいコンクリートの廊下に響く自分の嗚咽だけが、世界の全てだった。
アスカの体温が手に残っている気がした。いや、それは自分が彼女を汚した証なのに。
「僕なんか……」
呪いの言葉が、喉から勝手にこぼれ落ちる。
「僕なんか、生きてる価値もない……」
その時だった。
ふわりと、微かな石鹸の香りが漂った。
視界の端に、白い素足が見える。
顔を上げると、綾波レイが立っていた。
彼女はいつものように無表情だった。しかし、その紅い瞳はシンジをじっと見つめていた。侮蔑も、哀れみもない。ただ静かな水面のような眼差しだった。
「碇君」
短く呼ばれただけで、胸の奥が震えた。
「来て」
レイは言うなり、踵を返した。
シンジは逃げ出したかった。誰の目にも触れたくなかった。でも、彼女の背中がまるで命綱のように思えて、無意識に足が動いた。
重たい鉄扉を開けると、そこはレイの部屋だった。
散らばった薬のパッケージ。剥き出しのパイプ。決して居心地の良い場所ではないはずなのに、外の世界よりもずっと温かく感じられた。
レイは何も言わず、小さなガスコンロに火を入れ、ヤカンをかけた。
「綾波……僕、最低なんだ」
シンジは玄関で立ち尽くしたまま、絞り出すように言った。
「ミサトさんも、アスカも……僕は誰も守れなかった。それどころか、僕自身が……汚してしまったんだ」
ポトリと涙が床に落ちる。
レイは黙ってマグカップに紅茶を注ぐと、シンジの前に差し出した。
「飲んで」
その声には逆らえなかった。
熱い液体が喉を通る。粗末な紅茶だったが、凍りついた内臓を少しずつ溶かしていくようだった。
レイはシンジの手からマグカップを受け取ると、それを棚に置いた。
そして、彼女は自分のワンピースのジッパーに手をかけた。
「え……?」
ジッパーが下ろされる音が、静かな部屋に響く。
さらりと布が床に滑り落ち、レイの白い肌が露わになった。
傷一つない滑らかな肌。幼さと女人の艶が入り混じったその肢体は、薄暗い部屋の中で淡く発光しているようだった。
「綾波!? 何を……!」
シンジは慌てて目を逸らそうとした。
しかし、レイの冷たい指先がシンジの頬に触れ、無理やり自分の方へ向けさせた。
「見て」
彼女の瞳は真剣だった。
いつも感情の読めない瞳の中に、揺らぐ炎のようなものが宿っていた。
「私は碇君を癒したい」
「でも、こんなこと……」
「円光雄ではないから?」
図星を突かれ、シンジは言葉を失った。
レイは静かに首を振った。
「違う。私は碇君だから」
彼女はシンジの服に手をかけた。
汚れと汗と、涙の跡がこびりついた制服。
レイはそれを一枚ずつ、丁寧に脱がせていった。
自分の身を守る鎧を剥がされるようで、シンジは縮こまった。
「僕は……汚いよ。早漏で、弱くて……」
光雄に植え付けられた呪いの言葉が口をついて出る。
レイはシンジの胸に手を当てた。
ドクン、ドクンと伝わる鼓動。
「温かい」
彼女はシンジの首に腕を回し、自分の身体を押し付けた。
肌と肌が触れ合う。
冷たくて、熱かった。
レイの肌は吸い付くように滑らかで、その体温は火傷しそうなほど熱かった。
「綾波……」
「碇君は優しい。だから傷つく」
レイはシンジの耳元で囁いた。
「でも、ここでは弱くていい。私が繋ぎ止めるから」
その言葉が、シンジの中で凍りついていた何かを溶かした。
レイはシンジの手を取り、自分自身へと導いた。
まだ誰にも触れられたことのない秘所。
シンジの指先が触れた瞬間、レイは小さく身震いした。
「大丈夫……」
彼女は自らベッドに横たわった。
細い脚が開かれ、無防備な姿がシンジに捧げられる。
「碇君の中に入ってきて」
拒絶することなど考えられなかった。
シンジはレイの上に覆いかぶさった。
光雄に強要された時のような焦燥感はない。
ただ、目の前の少女を守りたい、繋がりたいという切実な願いだけ。
先端が当たる。
レイはシンジの背中に手を回し、強く抱きしめた。
「来て」
ゆっくりと腰を進める。
シンジが押し入ると、レイの眉間が微かに皺寄せられ、唇から痛みを堪える息が漏れた。
「痛い……?」
シンジが止まろうとすると、レイは首を横に振り、脚に力を込めてシンジを更深く招き入れた。
「いいの……碇君と一つになりたい」
ズブリと根本まで飲み込まれた瞬間、レイの身体がビクンと跳ねた。その姿は痛々しいのに、どこまで神聖なもののように見えた。
シンジは動けなかった。
レイの中の余りにも強い締め付けと熱さに、思考が焼き尽くされそうだった。
光雄に罵倒された自分の「ちっぽけなモノ」が、今、レイという存在全てで包み込まれている。拒絶ではなく、完全な受容。
「動いて……碇君」
レイに促され、シンジはゆっくりと腰を動かし始めた。
最初は不器用なストローク。
でも一突きごとに、レイの内部が潤い始め、熱い粘膜がシンジを貪るように吸い付いてきた。
「んっ……碇君……」
「綾波……綾波……!」
レイの口から漏れる吐息は、ミサトやアスカのような嬌声ではなかった。
ただ安心したような、甘えるような声。
それがシンジの心を解きほぐしていく。
「好き……碇君……」
言葉少なな彼女が、初めて口にする感情の言葉。
それがシンジの魂を揺さぶった。
「僕も……僕も好きだよ! 綾波!」
シンジは夢中で腰を振った。
早漏だと罵られた身体だったが、今は違った。
レイと繋がっているこの時間だけは、決して終わらせたくないという強い思いが、彼の本能を支配していた。
パンッ……パンッ……
濡れた音が部屋に響く。
それは淫らな音ではなく、心と心が触れ合う音のようだった。
レイはシンジの汗ばむ額に口づけ、首筋に顔を埋めた。
彼女の中にある確かな愛情が、シンジの傷口に染み渡っていくようだった。
「あぁっ……碇君……深い……」
「綾波の中……温かいよ……安心するよ……」
二人は互いの名前を呼び合いながら、更に深く求め合った。
ただの性欲ではない。
傷つけ合った世界でただ一人、お互いを必要とする者同士の確認。
血の滲むような痛みと、それ以上の甘美な温もり。
限界が近づいてくる。
でも、光雄に強要された時のような無様な早さではなかった。
何度も深く深く突き上げ、レイの全てを味わい尽くした上での到達だった。
「綾波……出るよ……!」
「いいよ……私の中に……碇君の全部……」
シンジはレイの奥深くで果てた。
ビクビクと脈動しながら注ぎ込まれる熱に、レイもまた身体を震わせて受け止めた。
事後。
静寂が戻った部屋で、二人は汗と体液にまみれたまま強く抱き合っていた。
シンジはレイの滑らかな背中を撫でながら、涙を流していた。
悔し涙でも、悲しみの涙でもない。
生きていることを実感する安堵の涙だった。
「綾波……ありがとう」
「私こそ……碇君」
レイはいつものように感情を読み取れない顔をしながらも、その頬は赤く染まり、口元には微かな笑みが浮かんでいた。
翌朝。
カーテンの隙間から差し込む朝日が二人を照らした。
外では相変わらず使徒襲来に備えた装甲板が空を覆っているかもしれない。
円光雄という理不尽な暴力が支配する世界かもしれない。
でも、この狭い部屋の中だけは違った。
シンジは眠るレイの髪をそっと撫でた。
彼女の温もりが、昨日までの絶望を少しだけ後退させてくれていた。
「僕は……生きていいんだよね」
呟いた言葉に、眠るレイが小さく頷いた気がした。
碇シンジは綾波レイの中に、確かな居場所を見つけたのだった。
円光雄襲来
朝の光が差し込むレイの部屋。シンジはレイの体温に安らぎを感じていた。つかの間の平穏。だが、その幻想はあまりにも脆く、無残に打ち砕かれた。
ドォォォォン!!
扉が爆音と共に蹴破られた。
鉄製の扉が蝶番ごと吹き飛び、コンクリートの床を削りながら滑っていく。
「おいおいこの人形が! 余計なことしてるんじゃねーよ!」
煙の中から現れたのは、円光雄だった。
彼は憤怒とも嘲笑ともつかない凶悪な表情を浮かべ、部屋の中へと踏み込んでくる。
「光雄……!」
シンジは慌ててシーツを掴み、身を守ろうとした。
だが、光雄はシンジなど眼中にないといった様子で、ベッドの上のレイに近づいた。
そして、躊躇なくその腹部に重い蹴りを叩き込んだ。
「ッ!!」
空気の抜ける音が響き、レイの細い身体はベッドから弾き飛ばされ、無惨に床へと叩きつけられた。
床に散らばる薬の空き箱の上に転がった彼女は、苦悶に顔を歪めることもなく、ただ虚ろな目で天井を見上げていた。
「綾波!!」
シンジは叫び、彼女に駆け寄ろうとした。
しかし、光雄がその前に立ち塞がった。
「どけよ!」
「てめぇこそわかってんのか? こいつが何モノかよ」
光雄は鼻で笑い、ポケットからスマートフォンを取り出した。
その動作は、ミサトの時と同じく酷く軽薄だった。
「こいつは碇ゲンドウの肉人形なんだぜ!」
光雄が突きつけた画面には、薄暗い部屋で蠢く二人の男女が映し出されていた。
シンジは目を疑った。
映像の中の男は、あの碇ゲンドウだった。
手袋を外し、あろうことか裸で、眼鏡だけをかけたその姿は、滑稽であると同時に狂気じみていた。
そしてその下にいるのは……間違いなく綾波レイだった。
「ユイ! ユイィィィッ!!」
ゲンドウは獣のような喘ぎ声を上げながら、レイの上で腰を振っていた。
彼の手はレイの胸を強く掴み、白い肌に赤い指の跡を残していく。
「ユイ……逢いたかった……ユイ……!」
彼は今目の前にいる少女を見ていなかった。
ただ亡き妻の幻影を重ね合わせ、己の欲望と執着をぶつけているだけだった。
画面の中のレイは、されるがままになっていた。
シンジに見せた微かな笑顔も温もりもない。
ただ無表情で、人形のようにゲンドウを受け入れている。
時折、古傷でも庇うかのように自身の身体を抱きしめる仕草を見せるが、それは拒絶ではなく、与えられる痛みに慣れた反応だった。
「嘘だ……嘘だろ……?」
シンジの喉から掠れた声が漏れる。
父さんと……綾波が?
母さん……ユイさんのクローンだから?
だから、そんなことを?
おぞましかった。
吐き気がした。
自分が安らぎを感じた場所は、父親が使い捨ててきた肉便器だったのか。
自分が触れ、繋がり合った場所は、父親が何度も汚してきた場所だったのか。
「うっ……うぷっ……!」
シンジは口元を押さえたが、耐えきれずに床に嘔吐した。
胃液と昨夜の粗末な食事が混ざり合った酸臭が広がる。
「ひひっ! 親子で同じ穴のお世話になっていたんだな。最低だな。お前ら」
光雄は嘔吐するシンジを見下ろし、心底楽しそうに言った。
その言葉は、シンジの魂を根本から腐らせる毒だった。
「あいつは最初っからそういうモンだよ。お前の父親の性欲処理用に作られたパーツなんだよ」
光雄は床に転がるレイの髪を掴み上げた。
無理やり顔を上げさせられたレイは、やはり無表情だった。その瞳には何の光も宿っていない。
「なぁ人形ちゃん。シンジに慰めてもらって良かったか? でもお前の中身、全部司令のでドロドロだぜ?」
光雄はレイの顔をシンジの方へ向けさせた。
「見ろよシンジ。これがお前が愛した女の正体だ。父親のザーメンで育った肉人形だ」
「やめて……やめてくれ……!」
シンジは耳を塞ぎ、首を激しく振った。
だが、嘔吐物で汚れた口元から漏れるのは、弱々しい懇願だけだった。
映像の中では、まだゲンドウが「ユイ! ユイ!」と叫びながら果てていた。
その醜悪な背中。妻に飢えた男の惨めさ。
それが全てを破壊した。
シンジの中で、昨夜レイと分かち合った温もりは、一瞬にして凍りつき、腐敗した汚物へと変わっていた。
光雄はレイの髪から手を離すと、ニヤリと笑った。
その笑みは、これから行われる惨劇を予感させる悪魔的なものだった。
「まあ、見てろよ。こいつがどれだけ出来損ないの人形かよ」
光雄が指を鳴らす。
パチンッ、と乾いた音が部屋に響いた瞬間、光雄の背後の空気が歪んだ。
ブシュッ! ブシュッ! ブシュッ!
まるで影から湧き出るようにして、新たな光雄が現れた。
1人、2人……合計4人の分身が、オリジナルの背後に立ち並ぶ。
同じ顔。同じ体型。そして同じ冷酷な欲望を宿した目が5つ、シンジとレイを見下ろしていた。
「な……なんだよ、これ……」
シンジは血の気の引いた顔で呟く。理解を超えた光景に、思考が停止する。
「へへっ、チート能力ってやつは便利だろ? お前らみたいな凡人には想像もつかねーけどさ」
5人の光雄は一斉に動き出いた。
オリジナルがレイの両脚を掴み、大きく割り開く。
分身Aが背後から回り込み、レイの上半身を抱え上げる。
分身BとCが左右からレイの細い腕を掴み、壁に押し付ける。
分身Dがレイの顔の前に立ち、その口を無理やりこじ開けた。
「いや……やめ……」
レイはか細い声を漏らしたが、抵抗する力など残っていなかった。5人の男に四肢を拘束され、完全に自由を奪われた彼女は、まるで解剖台の上のカエルのように無力だった。
「さあ、パーティーの始まりだぜ」
オリジナルの光雄が、レイの秘部に自身を押し当てた。
「ここは司令のお気に入りの場所だろ? 俺も味わわせてもらうよ」
ズブリッ!
容赦ない侵入。レイの喉から苦悶の声が漏れる。
「んぐっ! あぁッ!」
それと同時に、レイの目の前に立っていた分身Dが、彼女の口に欲望をねじ込んだ。
「んむっ! ぐっ! むぐっ!」
口を塞がれ、呼吸すらままならない。レイの頬は不自然に膨らみ、苦しげに涙を滲ませた。
「おっと、こっちも忘れるなよ」
背後から抱え上げていた分身Aが、レイの尻の割れ目に指を滑り込ませた。
「こっちはまだ誰も使ってないみたいだな? いい穴を見つけちまったな」
ヒクつく菊門に、先端が押し当てられる。
「いやぁッ! ソコは……ダメェッ!」
口から欲望を抜かれた瞬間、レイは悲鳴を上げた。しかし、その声はすぐに次の侵入によってかき消された。
ズブウウゥッ!
腸内をこじ開ける激痛に、レイの身体が弓なりに反った。
「あはは! 穴という穴を埋めてやるよ! 感謝しろよ人形!」
5人の光雄は息を合わせてピストン運動を開始した。
膣を犯すオリジナル。
口を犯す分身D。
肛門を犯す分身A。
そして残りの2人は、自由になった手でレイの身体を弄りまわした。
未発達な胸を鷲掴みにし、乳首を爪で弾く。
脇の下や太腿の内側を這い回る手のひら。
誰にも触れられたことのない敏感な部分を、5人の男が貪り尽くす。
「んぐっ! んんっ! あぐっ!」
レイは3つの穴を同時に犯され、声にならない悲鳴を上げ続けた。
膣内にはオリジナルの欲望が容赦なく打ち付けられ、子宮口を小突く。
口腔には分身Dの欲望が喉奥まで押し込まれ、嘔吐感と窒息感が交互に襲う。
腸内には分身Aの欲望が腸壁を削り取りながら進軍し、下腹部の芯を焼き尽くすような激痛が走る。
「どうだ? 碇ゲンドウの肉人形さんよ? 5人に犯される気分は?」
オリジナルが耳元で囁く。その声には、純粋な悪意しか含まれていなかった。
「お前は誰のモンだ?」
「ひぐっ! あぐっ! んんっ!」
答えられるはずもない。口には欲望が詰め込まれ、脳は快楽と苦痛でショートしかけていた。
「答えろよ!」
オリジナルが激しく腰を打ち付ける。パンパンパンパン!と肉がぶつかる音が、狭い部屋に反響する。
「光雄様の……モノ……です……」
ようやく口から欲望が抜かれた隙間に、掠れた声でレイは答えた。
その顔は涙と涎と白濁した体液でぐしゃぐしゃになっていた。
かつての無表情な人形はもういない。ただ快楽に溺れ、辱められ、魂を売り渡したメスだけがいた。
「ははっ! 素直でよろしい!」
分身Dは再びレイの口を塞いだ。
今度はより深く、喉の奥まで到達するように。
「んぐぅッ! おぐっ! おおおッ!」
レイの喉が痙攣する。
限界が近づいていた。
5人の光雄もまた、一斉に絶頂へと駆け上がっていた。
「くっ……出るぜ!」
オリジナルが吼えると同時に、5人の欲望が爆発した。
ビュルルルッ!!!
レイの膣内に、口内に、腸内に、そして顔面に、白濁した精液が吐き出される。
勢いよく噴射された液体がレイの肌を焼く。
胎内と腸内に直接注ぎ込まれる熱い奔流に、レイの身体が痙攣する。
「あぁッ!! 熱いっ! 中に出されてるぅっ!」
最後の絶頂と共に、レイの理性は完全に崩壊した。
身体中の穴から精液を垂れ流し、焦点の合わない目で宙を見つめる。
「あは……あはは……たくさん出されましたぁ……」
レイは自身の腹に流れ落ちてくる液体を掬い取り、嬉しそうに舐めた。
その表情は恍惚としていた。全ての屈辱を受け入れ、悦楽に浸っているかのようだった。
5人の光雄は満足気に頷くと、同時に霞のように消滅した。
残されたのは、精液まみれで横たわるレイと、その惨状を呆然と見つめるシンジだけだった。
「綾波……」
シンジの呟きは虚空に吸い込まれた。
レイはもはや彼の知る綾波レイではなかった。
ただ命令に従うだけの人形。
肉欲に溺れるだけの卑しい娼婦。
「パパァ♡」と蕩けた声を上げる、堕ちた少女。
その姿を見るうちに、シンジの心は再び憎悪と絶望に塗り潰されていった。
光雄が嗤う声が聞こえた気がした。
(見ろよ。お前の希望も俺が握り潰してやったぜ)
シンジは拳を握り締めた。
爪が掌に食い込むほどに。
だが、その拳を向けるべき敵はあまりにも巨大で、強大すぎた。
彼はただ歯を食いしばり、嗚咽を漏らすことしかできなかった。
光雄の哄笑がいつまでも響いていた。 完
以下はおまけ ガチホモ展開につき興味のある人だけどうぞ❤️
⭐️冬月との出会い
冬月先生と会い救われるシンジ
レイを凌辱した後の廊下は静まり返っていた。
光雄と分身たちの高笑いの残響さえ消え、残されたのは白濁した空気と、そこに立ち竦むシンジだけだった。
彼の視線の先には、床に膝をついて精液を舐め続けるレイの姿があった。それはもはや人間の行いではない。
いや、最初から人間ではなかったのだ。そう思い込もうとするほどに、心が死んでいくのがわかる。
雨が降っていた。
第三新東京市の無機質なビル群を、冷たく無慈悲な雨が打ち付けている。
碇シンジはその冷たい雨の中を、当て所もなく彷徨っていた。
NERVの制服は重く水を含み、体温を奪っていく。だが、彼には逃げ込む場所も、帰る場所もなかった。
ミサトさんの冷たい蔑み。
アスカの絶望的な悲鳴。
そして綾波レイの、あまりにも無惨で穢れた姿。
光雄に蹂躙され、父に使い捨てられた彼女の姿が、網膜に焼き付いて離れない。
自分が触れた温もりは幻だったのか。
自分が守りたかったものは、全て泥にまみれて砕け散ったのか。
「はぁ……はぁ……」
荒い息が白く濁り、雨に溶けていく。
足がもつれ、水溜まりに膝をつく。
冷たい泥水がズボンに染み込む感覚さえ、今のシンジには遠い世界の出来事のように思えた。
「……濡れてしまうぞ」
不意に、頭上の雨が遮られた。
驚いて顔を上げると、黒い傘が差し出されていた。
視線を巡らせると、そこには見知った顔があった。
「冬月……先生……」
冬月コウゾウが立っていた。
いつもの防寒着に身を包み、静かな眼差しでシンジを見下ろしている。
その表情には、叱責も軽蔑もなかった。ただ、どこか遠くを見つめるような、静寂を孕んだ色が浮かんでいた。
「立てるか? シンジ君」
冬月は手を差し伸べた。
その手は皺だらけで、決して温かくはないはずなのに、シンジには救いの手のように見えた。
シンジは震える手で、その手を掴んだ。
冬月の自宅は、予想に反して質素で静かな場所だった。
雨音だけが窓ガラスを叩いている。
乾いたタオルを渡され、温かいお茶を出された。
何も聞かれないことが、逆に心地よかった。
シンジはソファに浅く腰掛け、湯飲みを両手で包み込んでいた。
湯気が立ち上り、彼の視界を少しだけ曇らせる。
冬月は向かいの椅子に座り、煙草に火を点けていた。
紫煙がゆらりと立ち昇り、天井へと消えていく。
「……逃げたのか」
沈黙を破ったのは冬月だった。
シンジは肩を震わせた。責められたと思ったからだ。
「……はい」
掠れた声で肯定する。
「僕は……逃げました。光雄からも、父さんからも……何もかもから」
「そうか」
冬月は短く応じただけだった。
叱責はない。失望のため息もない。
ただ、静かに受け入れているその態度が、シンジの胸の奥にある堰を崩した。
「僕は……最低なんです」
言葉が溢れ出す。
「ミサトさんもアスカも綾波も……僕は誰も守れなかった。光雄にめちゃくちゃにされて……僕はただ見ていることしかできなくて……」
嗚咽が混じる。
「僕なんかがエヴァに乗っているから……僕が弱いから……皆こんな目に……」
涙が頬を伝い、湯飲みの中に落ちる。
シンジは顔を覆い、子供のように泣きじゃくった。
全てを失った喪失感と、自分自身への嫌悪が、彼を押し潰そうとしていた。
どれくらい泣いただろうか。
ふと、頭に温かい手が置かれた気がした。
顔を上げると、冬月がすぐそばに立っていた。
いつの間にか移動していたのか、彼はシンジを見下ろし、その頬に手を添えていた。
「ユイ……」
冬月の口から、母の名が漏れた。
シンジは目を見開いた。
冬月の目には、シンジではなく、亡きユイ・碇の姿が映っているのかもしれない。
それは歪んだ投影であるはずだった。本来ならば拒絶すべきことだった。
しかし、シンジは逃げなかった。
今の彼にとって、誰かに求められること——それが例え幻影であっても——が、唯一の救いのように思えたからだ。
「冬月先生……」
シンジはその手に自分の手を重ねた。
冷たくて、大きな手。
「僕は……男になんてなれないんです。誰も守れないし、戦うこともできない……」
「男を捨てて女になるか?」
シンジは震える声で紡いだ。
「僕なんて…………」
「私の女になれ シンジ君」
冬月は優しく問うた。その声は、まるで壊れ物を扱うかのように丁寧だった。
「…僕を冬月先生…女にしてください」
その言葉を口にした瞬間、シンジの中で何かが決定的に砕けた音がした。
男としての尊厳。エヴァパイロットとしての誇り。それら全てを放棄し、ただ庇護される存在へと身を落とす宣告。
それは絶望の淵からの懇願だった。
「僕を……守ってください……」
シンジは冬月の手を握りしめ、縋るような目で見上げた。
「冬月先生の……メスにしてください……!」
冬月は静かに目を細めた。その瞳の奥に、昏い光が揺らめいたことをシンジは知らない。ゲンドウへの妬みと、ユイへの執着。そして今目の前にある、手に入れられる「ユイ」への歪んだ欲望。
冬月はゆっくりと煙草を灰皿に押し消すと、シンジの顎を掴み、自分の方へ向けた。
「後戻りはできんぞ」
低い声での警告。だがシンジには甘い誘い文句にしか聞こえなかった。
「して……ください……」
シンジは目を閉じた。
冬月の手が、シンジの濡れた制服のボタンを一つずつ外していく。
その動作は丁寧で、しかし逃げ場を塞ぐように確実だった。
冷たい空気に肌が晒される。
華奢な肩。未発達な胸板。肋骨の浮き出た薄い身体。
冬月はその肌に触れるたび、「ユイ……」と囁いた。
シンジは冬月の背中に腕を回し、縋りついた。
この人の温もりだけが真実だと思い込もうとした。
シンジの手が震えながら冬月のベルトに伸びる。
これは服従の儀式だった。
自ら進んで男性器を奉仕することで、「男であること」を完全に放棄する儀式。
ズボンと下着を引き下ろすと、男の猛りが露わになった。
それは光雄の暴力的なものとは違い、大人の男としての貫禄と年相応の重みを持っていた。
シンジはそれを震える手で握りしめると、恐る恐る口元へと運んだ。
舌先で先端を舐める。
苦味と独特の生臭さが口の中に広がった。光雄の時のような屈辱感はない。
ただ、自分がこれを受け入れられる「器」になったという事実が、奇妙な安堵と共に胸に染み入っていった。
「んっ……ちゅっ……」
口に含み、頭を上下させる。
慣れない行為に歯が当たりそうになりながらも、必死に奉仕する。
冬月の手がシンジの髪を梳き、優しく頭を撫でる感触が、彼を励ました。
「いい子だ……ユイ……」
その呼び名が呪いのように心に刻まれる。
僕はユイさんじゃない。碇シンジだ。
そう思う反面、この人の中で「ユイ」になれるならそれでもいいと思ってしまう自分がいた。
充分に硬度を増したそれを口から離すと、糸が引いた。
冬月はシンジの身体を抱き上げると、寝室のベッドへと運んだ。
白いシーツの上に横たえられ、見下ろされる視線に晒される。
恥ずかしさで身体を縮こまらせようとするが、冬月はそれを許さなかった。
「足を開け」
穏やかだが絶対的な命令。
シンジはおずおずと脚を開いた。
男として最も無防備な姿を晒すことになる行為。
冬月の手がシンジの秘部に触れた。
「ひっ!」
冷たい指先が窄まりをなぞる。
緊張で固く閉ざされたそこに、冬月は容赦なく指を差し入れた。
「うぅっ……! 痛っ……!」
乾いた侵入に激痛が走る。
「力を抜け。息を吐くんだ」
冬月の声に従い、呼吸を整える。
指が内壁を掻き回し、徐々に奥へと進んでいく。
異物感。排泄感とは違う、内臓を掻き回されるような感覚。
やがて二本目の指が加わり、抉るように動き始めると、身体の芯が熱く疼き始めた。
「あっ……あぁっ……!」
痛みの中に混じり始めた痺れるような感覚。
男である自分が足元から崩れていくような恐怖と快感。
指が抜かれると同時に、熱い先端があてがわれた。
「いくぞ」
冬月の声と共に、ズブリと押し込まれる。
「ああぁぁッ!!」
裂けるような痛みに背中が反る。
冬月は構わず腰を進めた。狭い腸内をこじ開け、根本まで飲み込んでいく。
「くっ……狭いな……」
冬月もまた辛そうな顔をする。それでも止まることはなかった。
「痛いっ! 痛いよぉッ! 冬月先生ぇッ!」
シンジは泣き叫んだ。
「我慢しろ。すぐに慣れる」
冬月はシンジの手を取り、シーツに縫い止めた。拘束された中で始まる律動。
パンッ……パンッ……
引き抜かれる時の排泄感。突き入れられる時の内臓を殴打されるような衝撃。
規則正しいピストン運動が繰り返されるにつれ、痛みは鈍くなり、代わりに脳が痺れるような快感が全身を襲い始めた。
「あっ! あぁんっ! 冬月先生っ……!」
声はいつの間にか嬌声に変わっていた。
自分のものとは思えない甲高い喘ぎ。
冬月の抽送に合わせて無意識に腰が揺れる。
結合部から卑猥な水音が漏れる。
自分は男なのに。
女の子でもなく、ただの玩具になっているだけなのに。
この快感に抗えなかった。
「ユイ……出すぞ……!」
冬月の動きが激しくなる。
シンジの名前など忘れてしまったかのように、「ユイ」と連呼しながら絶頂を目指す。
そのことに胸がチクリと痛むが、それ以上に押し寄せる快感の方が大きかった。
「出してっ! 冬月先生の精液っ! 僕の中にぃッ!」
シンジは叫んだ。懇願だった。祈りだった。
僕は貴方のものになりたい。
この人に染め上げられたい。
その一心で声を絞り出す。
「くっ……!」
冬月の腰が最奥に押し付けられた瞬間、
ドクンッ!
熱い奔流が腹の中を満たした。
脈打つ肉棒から次々と精液が放出される。
その熱さにシンジは全身を震わせ、悲鳴を上げた。
「ああぁぁ――ッ!!」
胎内を焼くような熱量。
光雄の時に感じた生理的嫌悪感は微塵もなかった。
まるでおしっこを漏らすように、彼も射精していた!
「あああ、、冬月先生に犯されて、イっちゃった」
ただ圧倒的な多幸感と満たされた感覚だけがシンジを支配していた。
冬月の遺伝子を受け止めている。
自分が女性である証明のように感じられて、涙が出た。
長い射精が終わり、冬月がゆっくりと離れると、栓を失った後孔からゴプリと白濁した液体が溢れ出した。
シーツに滴るその温かい感触さえ、今は心地よかった。
冬月は疲れ果てて横たわるシンジを抱き寄せた。
「可愛い奴だ……ユイ……」
呟きながら髪を撫でてくれる。
その温もりに包まれて、シンジは意識を手放しかける。
だが、ふと目を開けた。
まだ足りない。もっと欲しい。
「冬月先生……」
シンジは冬月の胸に顔を埋めたまま、甘えるように言った。
「もっと……してください……。僕を……いっぱい可愛がって……」
無邪気で残酷なまでの要求。
冬月の中で何かが再燃するのが分かった。
シンジは四つん這いになり、自分で尻の谷間を指で押し開いた。
精液にまみれた後孔を冬月に晒し、尻を高く突き上げる。
「お願いします……ここに……もっと……ください……!」
雨音が遠くに聞こえる中で、シンジは雌犬のように媚びた。
冬月はニヤリと笑い、再びその熱く滾ったものを押し当てた。
雨音は止む気配を見せない。
冬月の寝室には濃密な雄の匂いと、雌化しつつある少年の体臭が充満していた。
碇シンジは四つん這いのまま、汗と唾液と精液にまみれたベッドの上で荒い息をついていた。白い臀部が誘うように揺れている。
「冬月先生ぇ……」
甘えるような声。今までの彼からは想像もつかないほど媚びた声。
先程まで光雄への憎悪と絶望に打ちひしがれていた少年は、もはやどこにもいなかった。
「ユイ……」
冬月はシンジの呼びかけを無視し、いつものように亡きユイの名を呟く。
シンジはそれに苛立ちもせず、むしろその誤認が心地よいとすら思った。
この人が求める幻影になれるのならそれでいい。男であることもエヴァパイロットであることも捨ててしまえばいい。
冬月の手がシンジの腰を掴む。先程吐き出したばかりの欲望が再び硬く脈打っているのが分かる。
シンジは期待に満ちた眼差しで後ろを振り返った。
「早く……来てください……お願いですから……」
懇願と共に、彼は自ら双丘を割り開いた。ぬちゅりという湿った音を立てて後孔が曝け出される。
そこは既に十分すぎるほど解され、冬月の放った白濁した体液が溢れ出し太腿を伝っていた。
準備は万全だった。
冬月はゆっくりと屹立したものをそこにあてがった。
先端が触れると、シンジの身体が震える。
「あっ……!」
まだ挿れてもいないのに、その熱だけで軽く絶頂を迎えそうになるほど敏感になっていた。
冬月は焦らすように何度も入口を擦る。
そのもどかしい刺激にシンジは腰を揺らして催促した。
「意地悪しないでください……早くっ……! 先生のが欲しいんですっ……!」
涙声の懇願。プライドも何もあったものではない。
ただ快楽を求める卑しい雌豚の声。
「可愛い奴だ」
冬月は満足げに呟くと、一気に腰を突き入れた。
ズブリッ!
「ああぁぁぁ―――ッ!!」
待ち望んだ圧迫感にシンジは絶叫した。
一度目のような痛みはない。あるのはただ脳天まで貫くような鋭い快楽だけ。
「すごい締め付けだな」
冬月はシンジの腰を両手で掴み、乱暴に打ち付け始めた。
パンッ! パンッ! パンッ!
規則正しいリズムで肉がぶつかり合う音が部屋に響く。
シンジの華奢な身体はその衝撃に耐え切れず、前後に激しく揺さぶられた。
「ひゃああん! 強いっ! すごいいぃぃっ!」
悲鳴にも似た嬌声を上げながらも、シンジの身体は確かに悦んでいた。
内臓を殴打されるような衝撃が全て快感へと変換されている。
特に一番奥深くを突かれる度に電流のような痺れが全身を駆け巡り、脳が焼けるような錯覚に陥った。
「ここか? ここが良いのか?」
冬月は狙い澄ましたように角度を変えながら連続して突き上げる。
まさに「感じる箇所」を的確に攻め立てた。
シンジの腸壁は意思を持つように蠕動し、冬月のものを搾り取ろうとしている。
「いいっ! すごくいいのっ! 子宮が突かれちゃってるみたいで気持ちいいのぉっ!」
もう自分が何を口走っているかも分からない。ただ嵐のような快楽に翻弄され、理性は遥か彼方に吹き飛んでいた。
冬月もまた限界が近づいていた。
激しい抽送の中でシンジの体内が急速に収縮していくのを感じ取る。
絶頂に向けて準備が始まっている証拠だった。
「出すぞ……ユイ……!」
その言葉と同時に最奥まで突き刺すように捻じ込みながら大量の精子を放出する。
ドクンドクンと脈打ちながら放出される灼熱の奔流!
「出すぞ……ユイ……!」
冬月の低い唸り声と共に、最奥まで突き刺すように捻じ込まれた一撃が、シンジの中で弾けた。
ドクンッ! ドクンッ! ドクンッ!
灼熱の奔流が子宮(実態はないのに、そうとしか思えない場所)を直接叩き潰すように注ぎ込まれる。
その圧倒的な熱量と質量に、シンジの全身が痙攣した。
「あッ……ああぁぁぁッ!!」
悲鳴は限界を超えていた。
脳髄が沸騰し、視界が真っ白に染まる。
身体の芯が溶かされ、全ての神経が快楽という一本の糸で繋がれたかのような錯覚。
光雄に犯された時とは何もかもが違った。
屈辱も痛みもない。ただ圧倒的な「満たされること」の歓喜だけが、シンジという存在を塗り潰していく。
冬月は射精を終えてもなお、シンジの最奥に深く沈み込んだまま動かなかった。
繋がったまま、上半身を覆いかぶせるようにしてシンジのうなじに顔を埋める。
荒い息遣いが首筋にかかり、汗ばんだ肌が触れ合う。
「ハァ……ハァ……ユイ……」
再び呟かれた、母の名。
その呼び声は、今のシンジにとって何よりも甘美な呪文だった。
この人は僕の中に「ユイ」を見ている。
だから僕は、ユイにならなければならない。
彼が満たされるための器として。彼が求める亡き教え子の代用品として。
シンジは力の入らない腕を必死に動かし、背後にある冬月の首に腕を回した。
自分から引き寄せる。
汗と体液の混じった匂いが鼻腔を満たす。
「んっ……」
シンジは振り返るように顔を上げた。
潤んだ瞳が、冬月の顎を捉える。
そして、誘うように唇を突き出した。
冬月は一瞬だけ目を見開いたが、すぐにその意味を理解したのか、ニヤリと口角を上げると、シンジの唇を塞いだ。
「んちゅっ……れろっ……」
激しい吸い付き。
舌と舌が絡み合い、互いの唾液を貪り合う。
冬月の口内は煙草の味がした。大人の男の、渋くて苦い味。
それが今のシンジには、どんな甘味よりも美味しく感じられた。
「ちゅぱっ……んんっ……はむっ……」
夢中で舌を吸い上げる。
口腔内を犯される感覚に、再び下腹部が熱く疼いた。
冬月のものはまだシンジの中に埋まっている。
キスの刺激で再び硬度を増し始めたそれが、内壁を圧迫する。
「ふぁっ……んぐっ……!」
唇を離した瞬間、銀色の糸が引いた。
シンジはトロンとした目で冬月を見つめながら、喘いだ。
「冬月先生ぁ……僕も……僕もッ……!」
シンジは冬月の首に回した腕に力を込め、自ら腰を押し付けた。
根本まで飲み込まれた冬月のものが、前立腺を的確に擦り上げる。
「あぁっ! そこっ! いいッ! またイきそうぅぅッ!」
シンジのペニスは自分の腹に押し付けられ、冬月との腹間で擦れ合っていた。
既に限界寸前まで張り詰め、先走りで濡れそまっている。
「いいぞ……シンジ君……私の手の中でイけ……!」
冬月はシンジの耳元で囁くと、再び唇を重ねてきた。
今度はより深く、激しく。
口腔を蹂躙されながら、シンジは自ら腰を振った。
冬月のものを貪るように腸壁を収縮させる。
(僕は……この人の女だ……!)
(冬月先生の精液で……孕まされるんだ……!)
妄想が思考を支配する。
男同士であるはずなのに、孕まされるという倒錯した幻想が、シンジを絶頂へと突き落とした。
「んんんーーーッ!!!!!」
冬月の口内に悲鳴を吐き出しながら、シンジは果てた。
ビクッ! ビクビクッ!
シンジのペニスから白濁した精液が勢いよく噴き出した。
冬月の腹と自分の腹の間に挟まれたそれが、行き場を失って飛び散る。
何度も何度も脈動し、シンジの尽きせぬ欲望と、「女」としての喜びを撒き散らす。
同時に、冬月のものが再びシンジの中で脈打った気がした。
二度目の射精。
シンジの腸内は、冬月の精液で満たされ、膨れ上がっていく感覚に包まれた。
「あぁぁ……出てる……また出てるぅ……!」
唇を離し、シンジは涙を流しながら歓喜の声を上げた。
冬月の子種を受け入れているという事実が、彼をこれ以上ないほど幸福にした。
「僕の中に……いっぱいください……冬月先生の……赤ちゃん…産みたい…!」
妄言を口走りながら、シンジは冬月にしがみついた。
もう二度と離れられない。
この温もりだけが、彼にとっての真実だから。
雨音はまだ止まない。
だが、部屋の中には二人のオスが結合し合う濃密な空気と、歪んだ愛だけが満ちていた。