※この作品はR-18です。

アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可   作:みなぽん

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Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。三人娘をNTR マリナ、シルク、レイン

Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。

 

夕暮れの迷宮都市《グラッド・シィ=イム》。

赤紫色に染まる石畳を、四人の冒険者が並んで歩いていた。

 

先頭を歩くのは、赤い外套を羽織った青年――ユーク・フェルディオ。

 

赤魔道士らしい端正なローブ姿だが、その腰には錬金術師用の道具袋、さらに剣士顔負けの細身剣まで下げている。その整った顔立ちは柔和で知的だが、頬には青白い刻印《存在証痕》が浮かび、左腕は琥珀色に結晶化していた。異形じみたその腕でさえ、不思議と彼の静かな包容力を損なわない。

 

むしろ――彼を知る少女たちには、その傷さえ愛おしかった。

 

「ユーク先生ー! 今日は絶対わたしが先に宝箱見つけますからね!」

 

元気いっぱいに飛び出したのはマリナだった。

 

燃えるような赤髪をポニーテールにまとめ、白い肌に健康的な肢体。魔剣士用の軽装鎧は動きやすさ重視だが、女性らしいラインを隠しきれていない。大きな琥珀色の瞳は感情豊かにころころ動き、見ているだけで周囲を明るくする。

 

その笑顔は、クローバーの太陽そのものだった。

 

「また罠に突っ込むなよ、マリナ」

 

苦笑するユークに、マリナはぷくっと頬を膨らませる。

 

「もう! 先生、わたし子供じゃないんですから!」

 

「三日前、落とし穴に落ちた奴が何を言う」

 

「うっ……」

 

しゅんとなるマリナの肩を、後ろから細い指が軽く叩いた。

 

「まあまあ。マリナちゃんは元気なのが取り柄だもの」

 

穏やかな声の主はシルク・アンバーウッド。

 

褐色の肌を持つ美しいダークエルフの少女だった。長い銀髪は夜の滝のようにさらりと揺れ、切れ長の金色の瞳には森の精霊めいた神秘性が宿っている。

 

露出を抑えたレンジャー装束の上から緑の外套を羽織り、腰には短剣、背には精巧な弓。洗練された立ち居振る舞いには、王族にも似た気品があった。

 

実際、彼女は《琥珀の森》では王女に等しい立場なのだ。

 

「でも、ユーク。あなたも少し甘やかしすぎよ?」

 

「そうか?」

 

「そうです」

 

今度は小柄な少女――いや、少女のように見える女性が頷いた。

 

レイン。

 

淡い水色の髪を肩口で切り揃え、修道服風のローブを纏う彼女は、雪のように白い肌と儚げな顔立ちをしていた。青い瞳は静かな湖面のようで、見る者の心を落ち着かせる。

 

幼く見えるが、実際はユークより年上。

そして書類上――いや実質的にも、彼の正妻だった。

 

「ユークは危険なことを一人で抱え込みすぎます。もっと私たちを頼ってください」

 

「……努力はする」

 

「努力目標じゃ困ります」

 

むすっと唇を尖らせるレインに、マリナが吹き出す。

 

「出たー! 正妻ムーブ!」

 

「っ!? ち、違います!」

 

顔を真っ赤にしたレインに、シルクまで肩を震わせ始める。

 

「ふふ……でも実際、一番ユークを甘やかしてるのはレインじゃない?」

 

「そ、それは……」

 

「昨日もユークの上着に治癒魔法かけながら匂い嗅いでたし」

 

「シルク!?」

 

「えっ!? レインちゃんそんなことしてたの!?」

 

「してません!!」

 

迷宮に入る前から騒がしい。

 

だが、その賑やかさがユークには心地よかった。

 

かつて所属していたAランクパーティ《サンダーパイク》では、こんな空気はなかった。

 

利用され、軽んじられ、便利屋のように扱われる日々。

 

けれど今は違う。

 

彼を慕い、信じ、支えてくれる仲間たちがいる。

 

――いや。

 

仲間、という言葉だけでは足りなかった。

 

迷宮深層、《反転迷宮(テネブレ)》。

 

常人なら影の人《シャドーストーカー》に侵される呪われた領域。

だがユークたちは、《存在証痕》によって深部探索を可能にしていた。

 

青黒い霧が漂う通路を進みながら、シルクが耳を澄ませる。

 

「……来るわ。右から三体」

 

「任せてください!」

 

マリナが飛び出した。

 

魔剣が赤い軌跡を描き、影獣を切り裂く。

 

「《フレア・ライズ》!!」

 

爆炎。

 

さらに後方からレインの支援魔法が飛ぶ。

 

「《聖域結界》――ユーク、防御強化です」

 

「助かる!」

 

ユークは前に出ながら錬成陣を展開した。

 

琥珀色の左腕が脈動する。

 

「《雷鎖錬成》!」

 

稲妻が連鎖し、残る魔物を貫いた。

 

戦闘は一瞬で終わる。

 

だが次の瞬間、マリナが勢いよくユークに抱きついた。

 

「やったー! 先生との連携完璧!」

 

「お、おいマリナ、汗――」

 

「気にしない気にしない!」

 

柔らかな感触にユークが困惑していると、反対側からシルクが腕を絡めてくる。

 

「なら私も。今日は私、かなり頑張ったもの」

 

「シルクまで!?」

 

さらにレインが無言でユークの背中側にぴたりとくっついた。

 

「レ、レイン?」

 

「……妻には抱きつく権利があります」

 

「対抗意識むき出しじゃん!」

 

マリナが笑い転げる。

 

迷宮の暗闇の中。

彼女たちの笑い声だけが明るく響いた。

 

ユークは観念したようにため息をつく。

 

だが、その顔には苦笑と同時に、どうしようもない幸福が滲んでいた。

 

命を懸ける迷宮探索。

 

呪いも、怪物も、世界の陰謀もある。

 

それでも。

 

この温もりがある限り、自分は進める。

 

教え子だった少女たちは、いつしかかけがえのない存在になっていた。

 

そして彼女たちもまた、ユークという一人の男を中心に、確かな愛を育んでいたのだった。

 

深層へと続く闇の回廊。

 

先ほどまでの笑い声が嘘のように、空気が張り詰めていた。

 

「……何か来る」

 

シルクの声が硬い。普段は冷靜な彼女の金色の瞳が、これまでにない警戒色に染まっている。

 

「数は?」

 

「……一人。でも、違う。魔物じゃない」

 

「人間がこんな深層に?」

 

マリナが魔剣を構え直す。レインは無言で治癒結界の準備を始めた。

 

そして――闇の奥から、男が現れた。

 

「はー、やっぱアニメのダンジョンって最高だわ」

 

現れた男は、この世界の誰とも違う異質さを纏っていた。

 

黒いスーツ。ネクタイは緩く締められ、手には奇妙な光を放つ端末。短く刈り込まれた髪、細い目。口元には不快な笑みが張り付いている。

 

年齢は三十代半ばか。痩せた頬と落ちくぼんだ目が、病的な何かを感じさせる。

 

男はスマートフォンを操作しながら、ユークたちを品定めするように見回した。

 

「お、こりゃまたハーレムパーティかよ。しかもダークエルフにロリ巨乳聖女に元気係ヒロイン? テンプレすぎて笑える」

 

「……何者だ」

 

ユークは弟子たちを背後に庇うように立ち、男を睨みつけた。

 

「あ? 俺? 俺は円光雄。まあ、お前らにはわかんねえだろうけどな。俺はこのクソッタレな現実から逃れて、アニメの世界に入れるチートをもらった選ばれた人間なんだよ」

 

「……チート?」

 

「そうそう。わかるだろ? お前だって赤魔道士なのに錬金術使えるとか、明らかにチートじみてるじゃん。でもなあ、俺のチートはレベルが違うんだわ」

 

光雄がスマホを操作する。

 

瞬間、空間が歪んだ。

 

「《デバッグモード:物理演算無効》」

 

光雄の体が、現実の理から外れる。

 

「なっ――」

 

ユークが反応するより早く、光雄はマリナの目の前に立っていた。

 

「きゃっ!?」

 

「まずは元気係ヒロインからだよなあ!」

 

拳。

 

避ける間もない。マリナの腹部に、ありえない速度の拳がめり込む。

 

「がはっ……!」

 

「マリナ!!」

 

シルクが矢を放つが、矢は光雄の体をすり抜ける。

 

「残念でしたー。《当たり判定なし》ってやつだよ」

 

「くっ……!?」

 

光雄はシルクの背後に回り込み、彼女の銀髪を乱暴に掴んだ。

 

「褐色エルフってのもいいよなあ。現実じゃ絶対お目にかかれねえもん」

 

「離しなさい!」

 

「はいはい、離す離す――床に叩きつける形でな!」

 

シルクの体が壁に叩きつけられる。骨の折れる嫌な音がした。

 

「シルク!」

 

レインが治癒魔法を展開しようとするが、光雄の指が彼女の額を弾く。

 

「おっと、ヒーラーは黙ってな」

 

たった一指。

 

それだけでレインの小さな体は吹き飛び、壁に激突した。

 

「レイン!!」

 

ユークは剣を抜き、錬成陣を展開する。

 

「《雷鎖錬成》!!」

 

「無駄無駄」

 

稲妻は光雄の体を通過し、壁に当たって消える。

 

「俺のチートはなあ、この世界のルールを無視できるんだよ。《デバッグモード》ってやつ? つまりお前らの攻撃なんて、俺には一切届かねえの」

 

ユークの頬に、光雄の拳がめり込んだ。

 

血が飛ぶ。視界が揺れる。

 

「先生!!」

 

倒れたマリナが、這うようにしてユークに近づこうとする。

 

「お? まだ動けるのか? ならもっとサービスしてやるよ」

 

光雄はマリナの赤髪を掴み、無理やり立たせる。

 

「マリ……ナ…やめ……ろ…」

 

ユークは震える腕で立ち上がろうとするが、体が言うことを聞かない。

 

「先生はそこで見てな。お前の大事な教え子たちが、どうなっても知らねえけどな!」

 

マリナの頬を張る音。

 

続けて鳩尾に膝。

 

「が……あ…」

 

「マリナちゃん!!」

 

シルクが弓を構えるが、折れた腕では弦すら引けない。

 

「シルク……逃げ……て…」

 

「逃がさねえよ。全員ぶっ壊して、その後はたっぷり楽しんでやるからなあ!」

 

光雄の蹴りがシルクの横腹に入る。

 

彼女の口から血が溢れた。

 

「やめ……ろ…」

 

レインが最後の力を振り絞り、治癒魔法を仲間たちに飛ばす。

 

「まだ動くのかよ、このクソガキ聖女が!」

 

光雄はレインの首を片手で掴み、持ち上げる。

 

「レイ……ン…!」

 

ユークの琥珀色の左腕が脈動する。

 

《存在証痕》が反応し、強製的に力を引き出そうとする。

 

だがそれすらも、光雄の前では無意味だった。

 

「《強製終了》」

 

光雄が端末をタップする。

 

瞬間、ユークの左腕から光が消えた。

 

「な……に…を……」

 

「お前のチートも、俺にかかればこの通り。さあて、ここからが本番だ」

 

光雄はレインを放り投げ、ユークの髪を掴んで持ち上げる。

 

「お前の目の前で、お前の女たちを一人ずつ犯してやるよ。それが一番効くだろ?」

 

「……やめ……ろ…」

 

「やめろ? 誰に口きいてんだ、モブキャラがよぉ!!」

 

ユークの顔面に、光雄の拳が何度も叩き込まれる。

 

鼻が折れ、歯が砕ける。

 

それでもユークは、弟子たちの名を呼び続けた。

 

「マリ……ナ…シルク……レイ……ン…」

 

三人とも、もう動かない。

 

血溜まりの中で、微かに息をしているだけ。

 

「はー、いい気分だわ。現実じゃ絶対できねえことを、この世界じゃ何しても許されるんだからな!」

 

光雄はユークを床に捨て、マリナに手を伸ばす。

 

「さあて、まずはこの元気係ヒロインからい――」

 

その時だった。

 

「……触るな」

 

ユークの声。

 

「あ?」

 

「その子たちに……触るな……」

 

ユークは震える腕で、それでも立ち上がった。

 

顔は腫れ上がり、左目は塞がり、口からは血が滴っている。

 

それでも、両足はしっかりと床を踏みしめていた。

 

「お? まだやんのか? マジで死にたいんだな?」

 

「……こいつらは……俺の……弟子で……家族で……」

 

一歩、前に出る。

 

「誰よりも……大切な……人たちだ……」

 

もう一歩。

 

「お前なんかに……渡すか……!!」

 

ユークは剣を構える。

 

だが光雄は、あくびをしながらスマホを操作した。

 

「はいはい、ご立派ご立派。でも現実は非常ってやつでな――《全パラメータ0》」

 

ユークの体から力が抜ける。

 

剣が手から落ち、膝が折れる。

 

「せん……せ…」

 

マリナが、血に濡れた手を伸ばす。

 

「ごめ……ん…ね……わたし……たち……」

 

シルクの涙が床に落ちる。

 

「ユー……ク…」

 

レインの声は、もう風の音よりもか細い。

 

「あーあ、つまんね。やっぱチート持ちは俺だけで十分だわ」

 

光雄の蹴りが、ユークの側頭部にめり込んだ。

 

意識が遠のく。

 

最後に聞こえたのは、弟子たちの泣き声と、光雄の高笑いだった。

 

 

冷たい石床に血が広がっていく。

 

ユークは、指一本動かせなかった。視界は歪み、耳鳴りが頭蓋の中で反響している。それでも意識だけは、残酷なほどはっきりとしていた。

 

光雄がマリナの髪を掴み、無理やり立たせる。

 

「さあ、まずはお前からだ。元気が取り柄の脳筋ヒロインちゃんよお」

 

「ぐ……ぅ…」

 

マリナは腹部を押さえたまま、必死に光雄を睨みつけようとする。だがその瞳には、恐怖が隠しきれずに滲んでいた。

 

光雄はそんな彼女の顎を掴み、自分の顔の方へ向けさせる。

 

「その目、気に入らねえなあ。もっとこう、絶望に染まった目が見たいんだよ」

 

「誰が……あんたなんかに……」

 

「お? まだ反抗できる元気あんの? じゃあ――」

 

光雄は倒れているレインの髪を掴み、無造作に引きずった。

 

「やめ……!」

 

「もう一発、このロリ聖女に蹴り入れてやろうか? 今度は頭だ。たぶん破裂するぜ」

 

「やめて!!」

 

マリナの叫びが、湿った空気を震わせた。

 

「やめて……お願い……レインには……もう……」

 

「ははっ! そうだよ、その顔だよ! もっと見せろよ、命乞いってやつを!」

 

光雄はレインを放り投げ、今度はシルクの方に近づく。

 

「こっちのエルフも、耳を切り落とされたらどう思うかなあ?」

 

「っ……!」

 

「ああ、安心しろよ。お前ら全員、殺しはしねえ。そんなもったいないことするかよ」

 

光雄の声に、粘つくような欲望が混ざる。

 

「お前らには、たっぷり楽しませてもらうからな。俺を楽しませろ。そしたら、ユーク先生は生かしておいてやる」

 

「な……にを……」

 

「決まってんだろ」

 

光雄はマリナの耳元に顔を近づけ、ねっとりと囁いた。

 

「セックスさせろよ」

 

マリナの顔から、血の気が引いた。

 

「い……や…」

 

「嫌だ? じゃあユークは死ぬな。ついでにお前らの目の前で、まずエルフから」

 

「やめて!!」

 

マリナの声が裏返る。

 

「わかった……わかったから……」

 

「マリ……ナ…ダメ……だ…」

 

ユークが血を吐きながら、かすれた声を絞り出す。

 

「ダメじゃねえんだよ、先生。お前の命は、今この女たちの股にかかってんだ」

 

光雄は勝ち誇った笑みを浮かべ、マリナを床に押し倒した。

 

「さあ、先生に見せつけながら楽しもうぜ。お前が大事に育てた教え子が、俺のチンポでよがる姿をなあ!」

 

「ち……がう……マリナは……そんな……」

 

「ユーク先生……」

 

マリナの目から、涙が零れ落ちる。

 

「マリナ……逃げ……ろ…」

 

「逃げられないよ、先生」

 

彼女の声は、驚くほど靜かだった。

 

「だって、先生が死んじゃうもん」

 

「俺は……いい……から……」

 

「よくない!!」

 

マリナの叫びが、薄暗い迷宮に木霊した。

 

「先生は……私が守るんだから……!!」

 

震える手で鎧の留め具を外しながら、マリナはユークに微笑んだ。

 

「大丈夫だよ。私、元気だけが取り柄だから。ちょっとぐらい、平気だから」

 

「マリナちゃん……やめ……」

 

シルクが這いずりながら手を伸ばす。

 

「ダメよ……あなたは……そんなこと……」

 

「シルクちゃん……レイン……ごめんね」

 

上着が床に落ちる。

 

「でも、私がいちばん頑丈だから。私が、やるから」

 

露わになった白い肌に、光雄の視線が這う。

 

「いいねえ……その無駄に健康そうな体……たまんねえ……」

 

光雄の手が、マリナの胸に伸びる。

 

「や……ぁ…」

 

「声抑えんなよ。先生にちゃんと聞かせてやれ」

 

わざとらしく、光雄はマリナの体をユークの方へ向けさせる。

 

全てが見えていた。

 

ユークには、全てが。

 

マリナの肌に這う、醜い男の指。

 

押し殺そうとして失敗する、苦痛の吐息。

 

それなのに、彼女はユークに微笑もうとしていた。

 

「へい……き…だから……」

 

「へえ、余裕あんじゃん。じゃあ、そろそろ本番といくか」

 

ベルトの外れる金属音。

 

「お前の膣内に、たっぷりぶちまけてやるよ。これでユーク先生の子供より先に、俺のガキができたりしてな!」

 

「やめ……」

 

ユークの声は、もう言葉にならない。

 

マリナが最後に彼を見た。

 

涙でぐしゃぐしゃの顔で、それでも笑って。

 

「……だいすき……だよ……せんせ……」

 

それきり、彼女は固く目を閉じた。

 

迷宮に、光雄の下品な息遣いと、マリナの押し殺した悲鳴だけが響いた。

マリナは目を閉じ、腰を落とした。

ズブッ、という音と共に、光雄のものがマリナの中へと呑み込まれていく。

 

 

「あぐっ……!」

 

「おー、こっちも締まりいいな! 元気な体は締まりも最高だぜ!」

 

「……はぁ……はぁ……」

 

「動けよ! 早く! 俺を気持ちよくさせろ!」

 

シルクは顔を背け、肩を震わせている。

 

レインは声もなく涙を流しながら、ただユークの名を呼び続けていた。

 

「ごめ……んなさ……ごめんなさ……」

 

ユークは動かない。

 

動けない。

 

動いてはいけない。

 

動けば、彼女の犠牲が無駄になる。

「俺が気持ちいいように腰を使え」

光雄は床に仰向けに倒れ、マリナを自身の上に誘導した。

マリナは涙を拭い、光雄の股間にまたがる形になった。ユークには見えないように必死に顔を伏れるが、その震える肩が全てを物語っていた。

 

「入れろよ。俺のを、お前の赤髪マンコにブチ込め!」

 

光雄に腰を叩かれ、マリナは涙ながらに腰を振り始めた。

慣れない動きにリズムを掴めず、ぎこちなく上下するが、光雄は容赦なくマリナの腰を掴み、自分の好きなように激しく動かした。

 

「そうだ! もっと激しく! お前が俺の肉便器だってことを忘れるなよ!」

 

パンパンパンッ!

 

激しい衝撃音と共に、マリナの赤い髪が乱れ飛ぶ。

ユークへの愛を胸に秘めながら、マリナはただ、人形のように腰を動かし続けた。

 

「うぐっ……うぐっ……!」

 

「お、いい感じだ。じゃあ、お前のその元気な腹にも、種付けてやるよ! 覚悟しろ!」

 

光雄は再び激しいピストンを始め、マリナの最奥を何度も突き上げた。

 

「ああっ! だめっ! 中にっ!?」

 

「当たり前だろ! ほら、受け取れぇ!」

 

ずどどどっ!!

 

容赦ない放精。マリナの子宮に容赦なく精液が叩きつけられた。

 

「あぁ……お腹の中が……膨らむ……」

 

マリナは力なく光雄の上に崩れ落ち、腹の中で精液が泳ぐ感覚に身を委ねた。

 

「はい、ごっくろうさん。責任なんて取らねえからな。孕んでも知らねえぞ」

「マリナっ……!」

ユークはただ、目を見開いたまま、最愛の弟子が汚される光景を焼き付け続けた。

琥珀色の左腕だけが、怒りに脈打ちながら、それでも沈黙を強いられていた。

 

「さて次は褐色エルフでもいただくかな?」光雄がシルクの両方の耳をつかんで、無理矢理起き上がらせた。「やっぱりダークエルフは感度が高いのかねぇ?試してみようか」

シルクは抵抗しようとしたが、殴られた痛みで体が動かない。

「離しなさい……」と弱々しく言いながら、鋭い視線で光雄を睨む。

「その目、好きだなぁ。絶望で染まっていく様を見るのが俺の生き甲斐なんだよ」光雄はシルクの首筋に舌を這わせ、「ひっ」と彼女が小さく悲鳴を上げると、満足そうに笑った。「良い反応だ。エルフの耳は敏感そうだな。噛んでやろうか?」

「やめて……お願いだから……」

光雄がシルクの耳に口を近づけ乳房に手を伸ばす。

 

光雄はシルクの長く尖った耳を、口の中に含んだ。

 

「ほら、エルフの耳ってのはどうなってんだ? 感度高そうだよなあ」

 

舌先で耳の縁をねっとりとなぞり、次の瞬間、歯を立てて甘噛みした。

 

「っ……!?」

 

シルクの体が、電流に触れたようにビクッと跳ねる。

 

「あはは、すげえ反応。やっぱりエロいな、この耳」

 

耳の柔らかい肉を歯の間で挟み、舌で転がすように弄りながら、光雄の空いた片手はシルクのレンジャー装束の隙間から強引に潛り込んだ。下着越しの乳房を鷲掴みにし、その頂にある突起を指で摘み上げる。

 

「ひぁっ……!」

 

「お、ここもか? 耳とおっぱい、ダブルで攻められたらたまんねえだろ?」

 

強く捻り上げるように指の腹で押し潰すと、シルクの膝が崩れそうになるのを、耳を噛んだまま支えた。

 

「や、め……ぁっ……んんっ……!」

 

シルクは必死に声を殺そうとするが、知らず知らずのうちに喉から甘い悲鳴が漏れる。普段は冷靜で気品すら漂う彼女が、赤面し、快感と屈辱で体をよじる姿は、光雄の嗜虐心をさらに刺激した。

 

「見てみろよ、ユーク先生。お前の大事なエルフが、俺の手で悶えてるぜ」

 

耳を甘噛みしたまま、乳首をさらに強く責め立てる。爪を立て、強く引っ張る。

 

「ああっ……! いや……っ! そこ……っ!」

 

シルクの瞳から、屈辱の涙が溢れ出す。彼女の感度の良さが、逆に凶器となって彼女自身を追い詰めていく。

ユークはただ、震える拳を握りしめることしかできなかった。

 

「いい反応だ。耳も乳首も敏感なのがバレバレだぜ。……じゃあ、次はこっちの味見といくか」

 

光雄はシルクのレンジャー装束のベルトを乱暴に引き抜き、下着ごと一気に膝まで引き下ろした。

 

「いやっ……!」

 

シルクは咄嗟に足を揃めて秘部を隠そうとするが、光雄はその細い足首を掴み、無理やり大きく開かせた。

 

褐色の肌の谷間に隠されていた秘所が、淫らに露わになる。

 

「おー、さすがダークエルフ。ここも健康的な色してんなあ。それに……」

 

光雄は鼻を近づけ、下品に息を吸い込んだ。

 

「もう匂ってるぜ? さっきので感じちゃったんだろ?」

 

「ちが……っ! 見ないで……!」

 

シルクの顔が屈辱と羞恥で真っ赤に染まる。だが光雄は構わず、その顔を彼女の股間に埋めた。

 

「ひぁあっ!?」

 

濡れた舌先が、割れ目を下から上へとねっとりとなぞり上げる。

 

「んー、美味い。エルフの汁ってのは甘いな」

 

太ももを掴んで固定し、クリトリスを舌で包み込むように吸い上げる。

 

「あっ、あっ……! やめ……そこ、ぁっ!」

 

シルクの背中が弓なりに反り返る。

普段は冷静で気高い王女が、男の舌の動きひとつでビクビクと体を震わせる。

 

「どうだ? エルフのお股は俺の舌で喜んでるぜ」

 

光雄は舌を秘口に挿し入れ、内壁を荒っぽく掻き回す。同時に親指で硬く尖ったクリトリスを押し潰すように弄った。

 

「んんーっ! いやぁっ! 入ってくる……っ! おかしくなる……っ!」

 

「へえ、締め付け凄いな。これなら俺のもすぐ気持ちよくしてくれそうだ」

 

秘口から溢れ出した愛液と光雄の唾液が混ざり合い、シルクの内太ももを濡らしていく。クチュクチュという卑猥な水音が、迷宮の静寂に響き渡った。

 

光雄は顔を上げず、ユークの方を見えただろう声のトーンで嘲笑う。

 

「聞こえるか、ユーク先生? お前の大事な王女様が、俺の舌攻めでヨガりまくってるぜ。これが現実だ。お前じゃなくて、俺に抱かれるために生きてたんだよ」

「……クソッ……!」

ユークは歯を食いしばり、震える指で床を掻く。シルクの漏らす甘い吐息が、ユークの心をナイフのように切り刻んでいた。

「さて、味見も済んだことだし、本番といくか」

 

光雄はシルクの太ももを掴んでいた手を離し、代わりに自身のズボンのベルトを緩めた。金属音と共に、欲望を象った凶器が露わになる。

 

「いや……来ないで……!」

 

シルクは後ずさりしようとするが、深層の冷たい石床に背が触れるだけで、逃げ場はない。

 

「逃げるなよ。ほら、お前の王族気取りの穴に、ご挨拶してやるぜ」

 

光雄はシルクの両足を肩に担ぎ上げ、無防備に晒された秘口に自身の先端を押し当てた。

 

「入れるぞ。あー、感謝しろよな、選ばれし勇者様のチンポだぞ?」

 

「いやあああっ!!」

 

悲鳴と共に、光雄の昂ぶりがシルクの内部をこじ開けるように侵入した。

乾ききっていた膣内は強引な侵入を受け入れられず、裂けるような痛みが走る。だが光雄はそんなことお構いなしに、一気に根元まで叩き込んだ。

 

「ぐっ、硬い……! 裂け……る…っ!」

 

「おっ、エルフの中はきついな! 締め付けが半端ねえ!」

 

光雄は一瞬も休息を与えず、激しく腰を打ちつけ始めた。

いわゆる「鬼ピストン」だ。

下腹部が打ち付けられるたびに、パン!パン!と乾いた音が迷宮に響く。

 

「あっ!あっ!あぐっ! いやっ、抜け……て…! 奥っ、突きすぎ……!」

 

「うるせえな! ほらほら、奥まで届いてるか? 子宮ンとこまでかちかち当たってるだろ!」

 

容赦ないストローク。子宮口を小突くたびに、電気のような衝撃がシルクの背骨を駆け上がる。それは痛みであり、同時に抗えない快感の萌芽でもあった。

 

「っ……ああっ! そこ、ダメェッ! おかしくなっちゃう……!」

 

「どうだ! 俺のチートチンポはデバッグ済みだぜ! お前の意思なんか関係ねえ、体を正直にさせちゃうんだよ!」

 

シルクの抵抗は次第に弱まり、代わりに熱に浮かされたような喘ぎ声が漏れ始めた。

褐色の肌に汗が浮かび、無理やり開かれた股間からは、拒絶とは裏腹に粘ついた愛液が溢れ出し、光雄の猛攻を助長する潤滑油となっていく。

 

「おい見ろよ、ユーク先生! お前の大事な王女様が、俺の腰振りに合わせて泣き叫んでるぜ!」

 

ユークは拳を血が滲むほど握りしめ、目を背けることさえ許されず、シルクが屈辱に染まっていく様を焼き付けられた。

 

「さて、そろそろだな……」

 

光雄の動きがさらに激しくなる。人間離れした速さで腰を回転させ、最奥をこね回す。

 

「いくぞ! エルフの腹に、俺の種注ぎ込んでやるよ!」

 

「いやっ! 中はダメぇっ! 出さないでぇっ!!」

 

シルクの懇願など聞く耳持たず、光雄は背反りさせて深々と沈めると、そのまま熱い奔流を放った。

 

「おおぉぉっ!! くちゃーっ!!」

 

どぷっ、どぷっ、と生々しい音と共に、シルクの膣内に白濁液が注ぎ込まれる。

子宮口をこじ開け、奥の奥まで精液が叩きつけられる感覚に、シルクの体はビクビクと痙攣した。

 

「あ……熱い……お腹の中が……熱い……」

 

光雄は満足げに息を吐き、シルクの中に残したままニヤリと笑った。

 

「はい、ごっつぁんです。責任? 取るわけねえだろ。俺はただ気持ちよかっただけだし」

 

光雄はまだ硬いままのそれを、音を立てて引き抜いた。

どろりとした白濁液がシルクの秘所から溢れ出し、冷たい石床に黄色い水たまりを作る。

 

「ああ……汚され……ちゃった……」

 

シルクは虚ろな目で天井を見つめ、震える手で自身の腹を抱きしめた。

 

「さて、次だ」

 

光雄はシルクを足元のゴミのように放り出し、視線をレインに向けた。

 

「正妻ヒロインちゃん、お前もたっぷり可愛がってやるよ。」

 

「っ……!」

 

レインは反射的に身を引くが、壁に阻まれ逃げ場はない。

 

「俺に服従しろ。俺のチンポを喜んで咥え込む、都合のいい肉便器になれよ」

 

レインは恐怖で縮み上がり、後ずさりをする。

 

「……いや……来ないで……ください……」

 

「遠慮すんなって。お前のちっこい体に俺のデカいのをぶち込むとさ、どうなるか見てえんだよ。破れちまうかな? それとも全部飲み込むか?」

 

光雄はレインの細い手首を掴み、一気に引き寄せた。

修道服を乱暴に引き裂き、露わになった幼い肢体を舐め回すように見つめる。

 

「お、見た目は子供なのに、ここだけは発育いいんだな。エロい聖女だこと」

 

豊かな胸を掴み、乳首を強く摘む。

 

「ひぃっ!」

 

「さあ、挿入るぞ。お前の清らかな身体を、俺の毒で汚してやる!」

 

光雄はレインの両脚を大きく開かせ、小さな秘口に猛りを押し当てた。

サイズが合うはずもない。だが、光雄は力任せに押し込んだ。

 

「いぎゃあああっ!!」

 

裂けるような悲鳴。

血が混じった愛液が溢れ出す。

それでも光雄は止まらない。強引にこじ開け、根元までねじ込んだ。

 

「ぎゅうぎゅうで中に入ってるぞ。俺のちんぽ、子宮の奥まで届いてるか?」

 

「やめ……て…壊れ……ちゃう……!」

 

「壊れねえよ。俺が壊れねえ限りはな。ほら、いくぞ!」

 

光雄は鬼のような形相で、レインの幼い体を激しく突き上げた。

 

 

「いぎゃああっ!!」

 

裂けるような悲鳴が、迷宮の冷たい空気を切り裂いた。

 

レインの小さな体は、まるで人形のように光雄の猛攻に揺さぶられていた。修道服の破片が床に散らばり、露わになった白い肌には無数の赤い指跡が刻まれている。幼くすら見えるその肢体に、成人男性の凶器のような一物がねじ込まれている光景は、あまりにも残酷で、あまりにも醜悪だった。

 

「おいおい、まだ入り切ってねえぞ? もっと奥まで咥え込めよ!」

 

光雄はレインの細い腰を鉄のような手で掴み、自身の欲望をさらに深くねじ込んだ。サイズの不一致などお構いなし。ただ自分の快感を満たすためだけに、彼女の身体を道具のように扱う。

 

「あぐっ! あぐっ! やめっ……壊れちゃ……うぅっ!!」

 

レインの目からは涙が溢れ止まらない。痛みと恐怖、そして何より、ユークの目の前でこのような辱めを受けているという屈辱が、彼女の心を粉々に砕いていく。

 

「壊れねえって言ってんだろ! 俺のチートパラメータは無限だぜ? お前みたいなちっこい聖女なんか、いつまでも突いてられるんだよ!」

 

光雄は下卑た笑いを浮かべながら、激しく腰を振り始めた。いわゆる「鬼ピストン」。人間離れした速度で前後に動くたびに、パン!パン!という肉と肉がぶつかる音が響き渡る。

 

「あっ!あっ!あっ! いやぁっ! お腹の中が……かき回されて……おかしくなるぅっ!!」

 

「そうだそうだ! もっと泣けよ! お前のその清らかな顔が、快感で歪んでいく様が最高なんだよ!」

 

レインの抵抗は次第に弱まっていく。強烈な刺激に耐えきれず、彼女の身体は無意識のうちに光雄の動きに同調し始めていた。拒絶とは裏腹に、秘所からは粘ついた愛液が溢れ出し、鬼ピストンの潤滑油となっていく。

 

「ほら見ろよ! 俺のチンポがお前の中で暴れてるぜ! 子宮ンとこまでガンガン突いてやってるんだよ!」

 

光雄はさらに速度を上げる。もはや人間業ではない。デバッグモードによって強化された肉体は、疲れを知らず、ただひたすらに快楽を貪る。

 

「ああっ! そこ! だめぇっ! また……何か来るぅっ!!」

 

レインの背中が弓なりに反り返る。強制的な絶頂。彼女の意思とは無関係に、身体が快感に支配されていく。

 

「ははっ! イッちまったか? 聖女様が俺の肉棒でイキまくりだぜ! これこそが真実だ! お前みたいな小娘は、こうやって犯されてこそ幸せなんだよ!」

 

光雄は容赦なく、絶頂で痙攣するレインの体をさらに激しく揺さぶった。止まることのない鬼ピストンが、彼女の幼い子宮を無慈悲に蹂躙していく。

 

「いやぁっ! もう……許してぇっ! ユーク……助け……てぇっ!!」

 

「ユーク先生になんか助けられねえよ! お前は俺の肉便器だ! 俺の精液を注ぎ込まれるための器なんだよ!」

 

光雄の言葉が、ナイフのようにレインの心を切り刻む。ユークの目の前で犯されているという事実が、彼女の最後の理性を崩壊させていった。

 

「さあ、最後だ! お前の腹に俺の種を注ぎ込んでやる! 孕めよ! 俺のガキを孕めぇっ!!」

 

光雄は一際激しく腰を打ち付け、最深部に向けて欲望を爆発させた。

 

「うおぉぉっ!! くちゃーっ!!」

 

どぷっ!どぷっ!どぷっ!

 

容赦ない放精。白濁液がレインの子宮を満たし、限界を超えて溢れ出す。彼女の幼いお腹が、精液の圧力で不自然に膨らんでいく。

 

「あぁ……あぁ……お腹の中が……熱い……」

 

レインの目から光が消えていく。口からは泡を吹き、白目を剥いて気絶した。

 

「ははっ! 気絶しちまったか? つまんねえな」

 

光雄はまだ硬直したままの凶器を、音を立てて引き抜いた。どろりとした白濁液と血が混じった液体が、レインの股間から溢れ出し、冷たい石床に水たまりを作る。

 

「まあいい。俺は楽しんだからな。おい、ユーク先生」

 

光雄は気絶したレインを足で蹴り飛ばし、ユークの方を向いた。

 

「どうだ? お前の大事な正妻が、俺のチンポで気絶するまでよがりまくった感想はよ?」

 

ユークは答えない。答えられない。ただ拳を血が滲むほど握りしめ、震える体を抑えることしかできなかった。

 

「まあ、お前にはまだ役目があるぜ。この後も俺はこの女たちを使うからな。お前はその目でしっかり見届けろよ。俺がこの世界で最強であることを、そしてお前がどれだけ無力であるかをな!」

 

光雄の下卑た笑い声だけが、迷宮の闇に響き渡った。

 

ユークは動かない。

動けない。

あまりにも圧倒的な力。

この世界のルールすら無視するチート。

自分たちの力では、どうあがいても勝てない存在。

それが目の前にいる。

 

「……俺は……」

 

ユークの唇から、掠れた声が漏れる。

 

「……俺は……どうすれば……」

 

答えは出ない。

ただ、弟子たちの無残な姿と、光雄の醜悪な笑い声だけが、永遠に続くかのように繰り返されていた。

 

⭐️堕ちたクローバー

 

ギルドの酒場『翠の木陰』は、いつもの喧騒に包まれていた。

冒険者たちの笑い声、ジョッキがぶつかる音、成功の報酬を語らう高揚した空気。

その中心にいるはずのユーク・フェルディオは、店の隅にある薄汚れたテーブルで、ただ一人、静かに杯を空けていた。

 

テーブルには空になったボトルが転がっている。

琥珀色の左腕は重くだらりと垂れ下がり、頬の刻印《存在証痕》はどす黒く濁って見えた。

目は焦点が合っていない。ただ、虚空を見つめるその瞳には、燃え盛るべき怒りすら枯れ果てていた。

 

マリナ、シルク、レイン。

かけがえのない三人を、目の前で奪われた。

あの男、光雄の圧倒的な「チート」の前では、自分は何もできなかった。

彼女たちの悲鳴も、屈辱に濡れた喘ぎも、すべてを焼き付けられた記憶が、アルコールでも消せない呪いとなって脳裏を焼き尽くす。

 

「……くそっ」

 

絞り出した声は、酒場の喧騒にかき消された。

誰も彼に気付かない。Aランクパーティ《クローバー》のリーダーだった男は、今やただの抜け殻だ。

 

その時だった。

 

『――おいおい、聞こえてるか? ダンジョン深部からの中継だぜ!』

 

店内に響いたその声に、ユークはビクリと肩を揺らした。

声ではない。店内の壁に設置された魔導映像装置から流れてくる音声だ。

普段なら討伐確認や緊急避難に使われるその装置に、今は別の何かが映し出されていた。

 

「なんだありゃ?」「珍しい格好の野郎だな」「おおっ、嬢ちゃんたち凄いことになってるぞ!」

 

冒険者たちの野次馬根性が刺激され、店の中がざわつき始める。

ユークは恐る恐る顔を上げた。

映像の中にいたのは、忌々しい黒いスーツの男――円光雄だった。

 

「よお、グラッド・シィ=イムの冒険者諸君! 俺様は円光雄! この世界のルールを無視できるチートを持つ、神みたいな存在だ!」

 

光雄は映像に向かって両手を広げ、見せつけるようにニヤリと笑った。

そしてその足元には、見覚えのある三人の少女がいた。

 

マリナは四肢を床につき、犬のような姿勢で光雄を見上げている。その瞳からは光が消え、口元にはだらしなく涎が垂れていた。

シルクは壁に背を預けられ、両手を頭上で縛り付けられている。褐色の肌には赤い縄跡が食い込み、普段の気品は欠片もない。

レインは光雄の膝の上に乗せられ、小さな体は彼の腕の中で操り人形のように揺れていた。修道服は破れ捨てられ、幼い肢体が晒されている。

 

「せんせぇ……」「あぁっ……」「ゆうく……」

 

三人の喘ぎ声が、酒場にクリアな音声で流れてくる。

ユークは胃液がせり上がってくるような吐き気を堪えた。

 

『さて、今日はみんなにいいモン見せてやるよ。この世界最強の男が、どうやって冒険者のお楽しみをするかってな!』

 

光雄はマリナの赤い髪を掴み、強引に自分の股間へと押し付けた。

 

「ほら、元気係ヒロインちゃんよ。俺様のチートチンポを敬えよ」

 

「んぐっ……んんっ……!」

 

マリナは抵抗することなく、むしろ嬉々として光雄の一物を口に含んだ。頬を大きく膨らませ、喉の奥まで咥え込んで激しく頭を振る。

ジュボッ、ジュボッという水音が店内に響き渡り、冒険者たちから卑猥な歓声が上がる。

 

「すげえ飲み込みだ!」「あの元気な嬢ちゃんがよお!」

 

『へへっ、どうだユーク先生? お前の教え子は俺のチンポの味を完全に覚えちまったぜ。もうお前の時みたいなぎこちない奉仕じゃねえんだな!』

 

光雄は映像越しにユークを挑発する。

ユークは震える拳でテーブルを叩きつけた。だが、映像の中のマリナはユークの方を見ることすらなく、ただ光雄に奉仕することに没頭していた。

 

「せんせぇ……みててください……わたし、こんなにご主人様のちんぽおいしいんです……!」

 

マリナはチロチロと舌を動かし、先端から根元までねっとりと舐め上げる。その表情は恍惚としており、ユークが知っていた純粋な笑顔とは似ても似つかないものだった。

 

『次はこっちの王女様だ』

 

光雄はマリナを突き放すと、壁に縛り付けられたシルクの前に立った。

銀髪を掴み上げ、無理やり顔を上げさせる。

 

「ほら、エルフの高慢なツラで俺を睨めよ。その口で俺をどうやって気持ちよくさせるか言ってみろ」

 

「……この、下劣な……!」

 

シルクは震える声で憎悪を吐き出すが、その瞳は潤み、太ももを無意識に擦り合わせている。体はすでに快楽に支配され始めていた。

 

『ああん? 口だけは達者だな。じゃあ、その口とは別の口に聞いてやるよ』

 

光雄はシルクの脚を強引に開かせ、露わになった秘口に指をねじ込んだ。

 

「ああっ!! いやっ……! そこっ……!」

 

『おいおい、もうこんなに濡れてんじゃねえか。ユーク先生には見せねえ顔してんじゃねえよ!』

 

光雄は指を出し入れしながら、シルクのクリトリスを親指で強く弾いた。

シルクは縛られた体を弓なりに反らせ、悲鳴とも喘ぎともつかない声を上げた。

 

「ひぃっ! あくっ! イクッ! イクうううっ!!」

 

ビクビクと痙攣するシルク。彼女はユークには一度も見せたことのない激しい絶頂に達した。

 

『さて〆は正妻ヒロインちゃんか』

 

光雄は膝の上のレインを抱き上げ、小さな体を自身の上に跨らせた。

 

「やだ……もうむり……お腹いっぱい……」

 

レインは弱々しく首を振るが、光雄は聞く耳を持たない。

 

「まだ足りねえよ。お前の子宮は俺の精液で満タンになるまで終わんねえんだ」

 

光雄はレインの腰を強引に引き下ろし、自身の一物を幼い秘口に押し当てた。

サイズが合わないはずのその結合は、しかし何度も犯された結果すでに開発されきっており、ズブズブと音を立てて呑み込んでいく。

 

「あぐぅっ! おおきい……またきてる……ユークさんの……よりおおきい……!」

 

レインの無垢な言葉が、ユークの心臓を射抜いた。

彼女はユークより光雄を選び、その快感に溺れている。その事実が何よりも残酷な現実として突きつけられる。

 

『聞こえたか先生? お前より俺の方がいいらしいぜ! ほら、奥までぶち込んでやるよ!』

 

光雄はレインの腰を掴み、激しく上下させた。

パンパンパンッ!という激しい音と共に、レインの小さな体が揺さぶられる。

 

「あっ!あっ!あっ! すごい……すごいのです……! 子宮が……かき回されて……!」

 

『どうだ? 俺様の鬼ピストンは! お前みたいな未熟なモブには絶対できねえ腰使いだ!』

 

三人の少女が交互に映し出される。

マリナは床に這いつくばり、自ら腰を振って光雄に懇願している。「もっとください……種付けてください……!」

シルクは縛られたまま何度も絶頂し、「ああっ……ユークなんてもういらない……お前だけだぁっ!」と叫んでいる。

レインは幼い体を激しく揺さぶられながら、「好き……大好き……光雄様ぁっ!」と陶酔した表情で喘いでいる。

 

『さあ、クライマックスだ! 三人まとめて孕ませてやるぜ!』

 

光雄はレインを突き上げながら叫んだ。

 

「いくぞ! 肉便器ども! 俺のガキ孕んじまえぇ!!」

 

「いきますっ! わたしたち全部いただきますぅっ!!」

 

三人の声が重なる。

そして光雄は最深部へと叩き込み、熱い奔流を放った。

 

「おおぉぉっ!! くちゃーっ!!」

 

どぷっ!どぷっ!どぷっ!

 

映像越しであってもわかるほどの大量の精液が、三人の子宮へと注ぎ込まれる。

三人同時に背反りになり、白目を剥いて痙攣する姿が映し出された。

 

『はい、ごっつぁんです! これから毎日こうやって種付けしていくからな! 覚悟しとけよ!』

 

中継が切れる。

酒場には静寂が戻り、やがて冒険者たちの下品な笑い声と感想が飛び交い始めた。

 

「あいつすげえな!」「俺もチート欲しいわ!」「あんな嬢ちゃんたちとやりてえ!」

 

ユークはただ一人、震えていた。

目から涙は溢れない。すでに乾ききっていた。

ただ胃の底から湧き上がる黒い感情だけが、彼を支配していた。

 

勝てない。

絶対に勝てない。

あんな化け物に、どうやって勝てばいい?

 

ユークは新しく開けたボトルを、一気に煽った。

もうどうでもよかった。

世界も、迷宮も、そして自分自身も。

 

ただ一つだけ消えないのは、三人の少女が光雄に孕まされた瞬間の、あの敗北者の顔だけだった。

 

⭐️エピローグ

 

雨が降っていた。

 グラッド・シィ=イム特有の、粘つくような冷たい雨だ。

 酒場『翠の木陰』から逃げ出したユークは、雨に濡れることも構わず街を彷徨っていた。

 脳裏には、あの映像が焼き付いて離れない。

 マリナの恍惚とした表情。シルクの屈服した喘ぎ。レインの無惨に汚された姿。

 そして、自分だけが取り残されたという圧倒的な無力感。

 

「……くそっ」

 

 呪いの言葉すら、雨音にかき消される。

 頬の《存在証痕》が鈍く脈打ち、琥珀色の左腕が重くだらりと垂れ下がっていた。

 力が欲しい。あの男を殺し、彼女たちを取り戻す力が。

 だが、絶対的な理の前では、どんなに足掻いても無駄なのだという絶望が、彼の足を止めた。

 

 路地裏の暗がりで、ユークは壁に背を預けて蹲った。

 雨が容赦なく彼を打つ。冷たいはずなのに、感覚が麻痺して何も感じなかった。

 

「……ユークさん?」

 

 不意に、頭上から声が降ってきた。

 ゆっくりと顔を上げると、傘を差した一人の少女が立っていた。

 魔法使いのローブに身を包んだ、小柄な少女。

 ジェミー・オーセン。

 かつて自身が所属していたAランクパーティ《サンダーパイク》の元メンバーであり、唯一、ユークの価値に気づき、罪悪感を抱き続けていた少女。

 

「……ジェミー」

 

「やっぱり……ギルドの中継、見たんですね」

 

 ジェミーの声は震えていた。彼女もまた、あの忌々しい映像を見てしまったのだ。

 ユークは自嘲気味に笑った。

 

「ああ……見たよ。俺の弟子たちが、俺の目の前で……あいつに壊されていくところをな」

 

「……ッ」

 

 ジェミーは唇を噛みしめ、傘を閉じてユークの隣に座り込んだ。

 冷たい石畳の上だ。ローブが濡れるのも構わず、彼女はユークの濡れた肩に自身の肩を寄せた。

 

「何をしてる。……お前まで風邪を引くぞ」

 

「構いません。……あの時、あなたを追い出された時からずっと、こうしたかったんです」

 

 ジェミーの体温が伝わってくる。

 それは氷のように冷え切ったユークの体には、あまりにも眩しく感じられた。

 

「私は弱かった。サイモンたちに合わせることしかできなくて……あなたを傷つけた。その償いなんて、絶対にできないってわかってる。でも……」

 

 ジェミーは震える手で、ユークの結晶化した左腕に触れた。

 かつては異形だと恐れられていたその腕を、両手で包み込むように握る。

 

「今のあなたは、私が知ってるユークさんじゃないみたい。壊れちゃいそうで……見てられない」

 

「……もう壊れてるんだよ。俺は……あいつから彼女たちを守れなかった」

 

 ユークの声は枯れていた。

 ジェミーは首を横に振り、上目遣いでユークを見つめた。その瞳には涙が浮かんでいる。

 

「そんなこと……! ユークさんは悪くない! あんな理不尽な力を持った奴なんて、誰だって……!」

 

「結果だけが全てだ。……俺は負けた。彼女たちを守れなかった。それだけの事実がある」

 

 ユークは視線を逸らした。

 ジェミーの優しさが痛い。今の自分には、彼女の純粋な好意を受ける資格などない気がしたからだ。

 

「……ユークさん」

 

 ジェミーは決意したように立ち上がり、ユークの手を引いた。

 

「うちの宿へ来てください。このままじゃ本当に死んじゃいます」

 

「……放っておいてくれ」

 

「嫌です!」

 

 予想外に強い語気に、ユークは驚いてジェミーを見た。

 彼女は泣き出しそうな顔で、それでも毅然としていた。

 

「……私が温めます。だから……死なないでください」

 

 その言葉の意味を理解するより早く、ユークは手を引かれるまま立ち上がった。

 

 ジェミーの借りている宿の一室。

 暖炉の火が部屋を赤く染め、雨音だけが窓の外から聞こえてくる。

 濡れた服を脱ぎ捨て、毛布に包まったユークの前に、ジェミーが温かいスープを持ってきた。

 

「飲んでください。……少しだけでも」

 

「……すまない」

 

 スープを受け取ると、手が震えた。

 温かさが喉を通り抜けると同時に、抑え込んでいた感情が込み上げてくる。

 マリナの笑顔。シルクの涼やかな声。レインの静かな眼差し。

 それら全てが泥に塗れてしまった現実が、遅れて追いかけてくるようだった。

 

「うっ……ぁ……」

 

「ユークさん……」

 

 スープのカップを置き、ユークは顔を覆った。

 嗚咽が漏れる。男泣きに近い、無様な声だった。

 ジェミーは何も言わず、ただ後ろから彼を抱きしめた。

 

「私がいます。……私でよければ……代わりにはなれないけど……」

 

 ジェミーの胸の鼓動が背中に伝わる。

 小さな体だ。マリナのような元気も、シルクのような気品も、レインのような包容力もない。

 けれど、その温もりだけは本物だった。

 

「ジェミー……」

 

「はい」

 

「俺は……どうすればいいんだろうな」

 

 背中越しに問うても、答えは返ってこないとわかっていた。

 だがジェミーは、耳元で囁くように答えた。

 

「生きるんです。……あなたが生きていればきっと、また道は開けます。……だから」

 

 彼女の手が、ユークの手から滑り落ちていく。

 毛布の隙間から入り込み、冷え切った彼の肌に触れた。

 

「……今だけは、忘れさせてください」

 

「えっ……?」

 

 驚くユークを振り返らせることも許さず、ジェミーは彼の首筋に唇を寄せた。

 湿ったローブの擦れる音。

 小さな手が、ユークの体を這う。

 

「ジェミー、お前……」

 

「私は魔法使いです。……火属性の魔法なら、人を温めることもできます」

 

 悪戯っぽく微笑む彼女の顔は、頬を赤らめていた。

 それはかつてサンダーパイクにいた頃の、屈託のない笑顔と重なるようでいて、どこか切実さを孕んでいた。

 

「俺は……今、そんな相手じゃない」

 

「わかってます。……でも」

 

 ジェミーはユークの手を取り、自身のローブの上から胸へと導いた。

 小さくとも柔らかな膨らみが手のひらに当たる。

 

「あなたが必要としているなら……私を使ってください。……あの子たちみたいにはできないけど……あなたを安心させることくらい……」

 

「っ……」

 

 その言葉が引き金だった。

 喪失感と孤独に苛まれていたユークの中で、獣のような渇望が目を覚ます。

 目の前にある温もりに縋り付きたいという、卑屈な欲望。

 

「……後悔するぞ」

 

「しません。……私はずっと、あなたに謝りたかった。そして……こうしたかったんです」

 

 キスが落ちた。

 最初は触れるだけの柔らかいキス。

 やがてそれは深くなり、互いの歯列を割って舌が絡み合う。

 唾液が混ざり合う粘着質な音が部屋に響く。

 

「んっ……ふぅ……ゅーくさん……」

 

 ジェミーの吐息が甘くなる。

 ユークの手がローブをまくり上げると、下着姿になった彼女の華奢な体が露わになった。

 マリナやシルクのように発育した体ではない。だが、白磁のような肌と淡い色の乳首は、清楚な色気を放っていた。

 

「……綺麗だ」

 

「そんなこと……恥ずかしいです……」

 

 顔を赤くするジェミーを押し倒し、ユークはその胸に顔を埋めた。

 舌先で乳首を転がすように舐め上げる。

 

「あっ! んっ……そこ……ぁっ!」

 

 敏感に反応する彼女を見ていると、少しだけ心が軽くなる気がした。

 少なくとも今この瞬間だけは、自分が彼女を支配できているという事実。

 光雄に全てを奪われた自分でも、誰かを受け入れてもらえるという安堵。

 

「ジェミー……」

 

「はい……きてください……私の中へ……」

 

 下着を脱ぎ捨て、ユーク自身を彼女の秘口へと押し当てる。

 すでに濡れていたそれは、驚くほど熱く濡れていた。

 

「入れるぞ」

 

「はぁっ……!」

 

 ゆっくりと沈み込んでいく。

 キツく狭い膣内が彼を受け入れ、締め付ける。

 

「きつい……」

 

「ごめんなさい……びっくりして……力入っちゃって……」

 

「謝るな。……気持ちいいよ」

 

 自然と出た言葉だった。

 嘘ではない。彼女の中は温かく、心地よかった。

 

「動く」

 

「んっ……お願いします……」

 

 腰を揺らし始める。

 激しくはない。互いの体温を確かめ合うような、ゆっくりとしたストローク。

 だがそれが今のユークには何よりも救いだった。

 

「あっ……あっ……ゆーくさん……んんっ……」

 

「ジェミー……ジェミー……」

 

 名前を呼ぶたびに虚無感が薄れていく気がした。

 彼女もまた名前を呼び返し、足で彼の腰を挟み込む。

 

「好きです……ユークさん……ずっと……あぁっ!」

 

「俺も……お前に救われてる……!」

 

 突き上げる速度が少しずつ速くなる。

 肉と肉がぶつかる音と雨音が混ざり合い、背徳的なリズムを刻む。

 

「いくっ!? 深いっ! そこっ……ぁぁっ!!」

 

「っく……!」

 

 奥深くへと叩き込む。

 子宮口を小突く感触に、ジェミーは弓なりに反り返った。

 

「ダメっ! イッちゃうっ! おかしくなっちゃうぅっ!!」

 

「俺も……っ!」

 

「中に出して! 全部くださいっ! ユークさんの全部欲しいっ!!」

 

 悲鳴のような懇願。

 それに応えるように、ユークは最奥へと欲望を放った。

 

「うおぉっ……!」

 

「あぁぁぁっ!! 熱いっ! きてるぅっ!!」

 

 ビクビクと脈動するペニスから注ぎ込まれる精液。

 その熱量を受け止めながら、ジェミーは涙を流して絶頂した。

 

 事後。

 雨音だけが変わらず降り注いでいた。

 ベッドの中で抱き合いながら、ジェミーは指先でユークの胸板をなぞっていた。

 

「……少しは、落ち着きましたか?」

 

「ああ……。……すまなかったな。八つ当たりみたいになって」

 

「いいんです。……私もすっきりしましたから」

 

 照れ隠しのように微笑む彼女を見て、ユークはようやく息をついた。

確かに彼女の中には彼女たちの面影があった。

けれどジェミーはジェミーでしかない。

だからこそ、彼はこの刹那の安らぎに身を委ねることができた。

 

「ありがとう……」

 

「ユークさん……」

 

ジェミーはユークの首に腕を回し、再び唇を寄せた。

 

「もし……あなたがまた私を必要とするなら……いつでも……」

 

「ああ……」

 

今夜だけかもしれない。

明日になればまたあの絶望が襲ってくるだろう。

それでも今の温もりだけは、確かなものだった。

 

窓の外では雨が止みかけていた。

朝焼けの光が雲間から差し込もうとしている。

 

それが希望なのか、あるいは更なる絶望の予兆なのか。

まだユークにはわからない。

ただ一つ確かなことは、今この瞬間、彼は一人ではなかったということだけだった。

 

(了)

 

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