アニメ世界移行能力をもった俺がアニメヒロインを犯りまくる。※リクエストも可 作:みなぽん
夜の山中に、崩れた木々と土煙が広がっていた。
超常解放戦線との決戦。その混乱の最中、ヒーローたちは各地で激戦を繰り広げている。
その一角で、ミッドナイトこと 香山睡 は満身創痍だった。
ギガントマキアの突進によって吹き飛ばされ、仲間たちとも分断されている。
「くっ……まだ、生徒たちが……」
折れた木に身体を預けながら通信機に手を伸ばす。
しかし、その時だった。
闇の中から複数の人影が現れる。
ヴィランたちだ。
彼女は鞭を構えようとするが、傷ついた身体は思うように動かない。
「プロヒーローも終わりだな」
「ミッドナイトだぜ。ここで仕留めりゃ大金星だ」
じりじりと包囲が狭まる。
血の匂いが、夜風に乗って漂っていた。
折れた木々の影から、じりじりと距離を詰めるヴィランたちの目は、もはや敵を討つ武士のそれではなかった。戦場の狂気が、彼らの内なる獣を呼び覚ましていた。傷ついた女猟物の匂いを嗅ぎつけた腐肉喰いたちの、粘着質な欲望の炎が闇の中で揺らめいている。
「ヒーローってのはよ、綺麗なもんだなぁ」
下卑た声と共に、一人の男が舌なめずりをした。その視線は、ミッドナイトの傷だらけの肢体に吸い付いている。ギガントマキアの衝撃で引き裂かれたコスチューム。その裂け目から覗くのは、白磁のように滑らかな肌だった。泥と返り血に汚れながらも、月明かりの下でその白さはかえって淫らに輝き、男たちの網膜を灼く。
「傷だらけの玉の輿ってとこか? なあ、おい」
別の男が、焦燥を含んだ荒い息を吐く。戦場の阿修羅のごとき興奮が、理性の堰を決壊させていた。彼らは征服者として、目の前の絶望的な獲物を貪ろうとしていた。
ミッドナイトが鞭を握りしめようとするが、砕けた指は感覚を失い、ただ白く震えるだけだった。
「ひっ……」
乾いた悲鳴が、彼女の喉から漏れた。それは英雄の咆哮ではなく、ただの女の怯えだった。
「待て、待って……!」
拒絶の言葉は、獣たちをさらに煽る燃料にしかならなかった。一人の男が、裂けたコスチュームの隙間に太い指をねじ込む。びりっ、という布が引き裂かれる乾いた音が、靜寂を切り裂いた。夜気の冷たさが、剥き出しの肌を撫でる。羞恥と恐怖が、同時に背筋を駆け上がった。
「すげぇな……白い肌は、やっぱり赤い血が映えるぜ」
「見ろよ、震えてやがる。最高の余興だ!」
男たちは一斉に飛びかかった。それは連携などとは呼べない、ただの餓鬼の群れだった。幾多の手が、彼女の身体を弄り、残された布切れを力任せに引きちぎる。抵抗する力など、残っていない。彼女の誇りであったスーツは、あっけなくも無残な綿屑と化して散った。
月光の下、全てを曝け出された香山睡がいた。
傷と泥に塗れながらも、その白い裸体は、神話に語られる悲劇の女神のように美しかった。しかし、それを取り囲む者たちの瞳に、神への畏敬などはない。あるのは、支配と蹂躙の歓喜だけ。
「ははっ! これだよ、これ! 生きた伝説の裸だぜ!」
「英雄様も、服を脱げゃただのメスだ!」
ヴィランたちの口から、興奮の声が爆発した。それは勝利の鬨の声よりも野蛮で、耳障りで、そして深く胸の奥をえぐるような歓喜だった。彼らは、英雄を地に堕とし、ただの無力な女へと引きずり下ろした征服感に酔い痴れていた。
闇の中に響くその下品な笑い声は、彼女の最後の矜持をも打ち砕き、森の奥深くへと消えずに吸い込まれていった。
獣たちの欲望は、もはや単一の方向では収まらなかった。飢えた群れは、獲物の全てを貪ろうと、その美しい裸体の上で争うように位置についた。
「こっちだ」「俺はこっちだ」
左右に分かれた二人の男が、同時に彼女の豊かな乳房に顔を埋めた。荒い鼻息と共に、熱く湿った舌が白い肌を這い回る。そして、熟れた果実のような乳首を、二人同時に強く吸い込んだ。
「あっ……! はぁっ……!」
チュッ、チュップ、という水音が、左右から不協和音のように響く。痛いほどの吸引が、萎縮していた乳首を無理やり立ち上がらせ、充血させていく。乳輪の周りを歯で軽く擦られ、背筋が弓なりに反った。拒絶の声が漏れるはずの口は、しかし、別の男に塞がれていた。
「んぐっ……! んぅ……!」
無遠慮にねじ込まれた舌が、彼女の口腔を蹂躙する。唾液を塗りたぐられ、歯列をなぞり、喉の奥まで侵食する深いキス。彼女の味をしようと、男は貪るように口内を吸い尽くす。呼吸さえ奪われるような濃厚な口づけに、彼女はウッと喉を鳴らし、酸素を求めて鼻をひくつかせるしかない。
その間にも、彼女の身体の最も深い秘所が、別の男の舌によって解体されていた。
「見ろよ、もう溢れてやがる」
太ももの間に潛り込んだ男が、彼女の割れ目を無遠慮に指で広げ、その濡れそぼった淵を舐め回した。ざらついた舌が、敏感な花唇を舐め上げ、奥から溢れ出る蜜を啜るように吸い上げる。クリトリスを舌先で弾かれるたび、快感の電流が脳髄を直撃し、閉じたはずの足が痙攣するように開いてしまう。
「ああっ……! いやっ……! そこ……!」
口を塞がれ、くぐもった悲鳴が漏れる。屈辱と快感の狹間で、彼女の体は男たちの愛撫に応答してしまっていた。泌み出る蜜は、男の顎を濡らし、彼女自身の堕落を証明していた。
さらに、足先までもが彼らの玩具になっていた。
「いい足だ……ヒーローの足」
足首を掴んだ男が、つま先から足の甲、踵へと舌を這わせる。吸い付くように舐め回され、指の間に舌を差し入れられると、くすぐったさと不気味さで鳥肌が立った。神聖なヒーローの足が、薄汚れたヴィランの唾液で汚されていく。その背徳的な光景が、男たちの嗜虐心をさらに煽り立てた。
全身の性感帯を同時に貪られ、彼女の思考は白濁していく。力の入らない身体は、男たちの舌と唇の波に飲まれ、ただ翻弄される肉の塊と化していった。
鋭い痛みが首筋を貫いたかと思うと、灼熱の奔流が血管を逆流した。
「あぐっ……! な、にを……!」
男の一人が手に持っていたシリンジを抜き捨てる。中身はすべて彼女の体内に注ぎ込まれた。それは即効性の発情麻薬――理性を溶かし、肉体を欲望の奴隶に変える忌まわしいクスリだった。
「ひっ、あつい……! 体が、熱い……!」
内側から湧き上がる熱に、ミッドナイトは身をよじった。傷ついた神経が麻痺し、代わりに未知の快感が全身の細胞を侵食していく。拒絶しようとする意思とは裏腹に、彼女の肌は桃色に染まり、汗と愛液が混じり合った甘い香りを放ち始める。
「ほらほら、効いてきたみてぇだぜ!」
「ヒーロー様も、メスになればただの欲求不満な雌豚だ!」
男たちの下品な嘲笑が響く。しかし、その声さえも今の彼女には、脳髄を直接揺さぶる粗暴な愛撫のように響いた。
「いやっ……これ、は……っ! うぅ……あぁっ!」
目の前に広がっていたのは、地獄の光景だった。
五十人を超える男たちが、一斉にズボンを下ろし、欲望に膨張した肉塊を彼女に向けていた。月明かりの下でそそり立つそれらは、まるで彼女に向けられた無数の槍のようだった。先走りの液体が先端で鈍く光り、濃厚な男臭さが彼女の鼻腔を蹂躙する。
「見ろよ! これが全部お前のために勃ってるんだぜ!」
「俺たちのチンポで、その生意気な口とマンコをぶち壊してやる!」
男たちは一斉に猥雑な叫びを上げながら迫ってくる。
「おら、どうしたミッドナイト! さっさと奉仕しやがれ!」
「その汚ねぇ口でチンポしゃぶれよ!」
「ケツの穴も空いてるぞ! どこから入りたい?」
彼らは下品な言葉を吐き散らしながら、その肉棒を彼女の顔や体に押し付けてくる。熱く滾るそれが頬を撫で、胸を押し潰し、太ももの間を滑る。
「あぁっ……! んんっ……! ダメぇ……!」
麻薬の効果は絶対的だった。
彼女の理性は悲鳴を上げているのに、身体は抗えない快楽に支配されていた。男たちの野蛮な言葉が、羞恥心を逆撫でする度に、子宮が痙攣し、割れ目からとめどなく蜜が溢れ出す。
「ひぃっ……! おぉっ……!」
彼女は無意識に舌を出し、目の前で揺れる怒張を舐めようと顔を近づけてしまった。
その様を見て、男たちの興奮は頂点に達した。
「おっ、見ろよ! 自分から欲しがってやがる!」
「さすがプロヒーローだな、チンポ大好きなんだろ!」
「いやっ……違う……! これは……ッ!」
否定しようと口を開いた瞬間、太く逞しい男のモノが彼女の口腔を強引にねじ込んだ。
「んぐっ! んぅぅぅっ!!」
口内を蹂躙される生々しい感触。脈打つ血管の感触、男の臭い、そして押し寄せる嘔吐感と快感。彼女の喉奥が蠢き、こみ上げる嗚咽が嬌声へと変わり果てる。
「ぐちゅっ……じゅぽっ……んじゅっ……」
卑猥な水音が響き渡る。彼女はもう、ヒーローではなかった。
望まぬ快楽に喘ぎながら、獣たちの欲望を一身に受けるただのメスとして、無数の勃起に囲まれ、その身を捧げるしかない状況へと追い詰められていた。
「んぐっ! んぅぅっ!!」
喉の奥を激しく突かれ、涙目になる彼女の視界が白く染まった。口を塞いでいた男が、獣のような咆哮と共に腰を深く押し込んでくる。熱く脈打つ肉棒が痙攣し、直接胃袋に向けて濁った欲望を吐き出し始めた。
ドクッ、ドクドクッ……!
「ん゛っ……!? お゛ぉっ……!!」
苦味と塩気を帯びた粘液が、食道を逆流する感覚。嘔吐感と共に押し寄せる圧倒的な「雄」の味。男は射精の余韻に浸るように、彼女の口内で最後の一滴まで絞り出すと、ようやく肉棒を引き抜いた。
「ぷはっ……! げほっ、げほっ……!」
解放された彼女は、激しく咳き込みながら口の端から白濁した液体を垂れ流す。しかし、彼女に息をつく暇は与えられなかった。
「おらよ! 次は俺だ!」
「顔にかけてやるよ! 勲章にな!」
口から溢れた精液で汚れた顔面に向かって、別の男たちが一斉に射精した。熱い飛沫が頬を、鼻を、閉じることのできない瞼を打つ。前髪は白濁に濡れて肌に張り付き、化粧は精液と涙でぐちゃぐちゃに溶け落ちた。
「あぁっ……! 熱い……! 汚い……っ!」
全身が精液のシャワーに見舞われる。胸元、腹、太もも……彼女の誇り高き白い肌は、ドロリとした白濁に塗れ、獣たちのマーキングを受けていく。鼻をつく濃厚な匂いが、発情麻薬と混ざり合って彼女の脳髄をさらに焼き尽くしていく。
「さあて、メインディッシュと行こうか」
「その気高いマンバコ、いただきだ!」
男たちが彼女の両脚を無理やり左右に大きく割り開いた。恥骨が軋むほどの開脚。無防備に晒された秘所は、すでに麻薬の影響でひくひくと震え、愛液と垂れた精液が混じ合って卑猥に濡れ光っている。
先陣を切ったのは、岩のような硬質な皮膚を持つ異形のヴィランだった。彼は荒々しく彼女の腰を掴み上げ、人間のそれより一回り太い楔を、躊躇なく最奥まで叩き込んだ。
「いぎぃぃぃっ!!??」
裂けるような激痛と、内臓をかき回されるような快感が同時に襲う。きつく締め付ける膣壁を無理やり押し広げられ、異形のモノが子宮口を直接小突く。
「おおっ! すげえ締まりだ! ヒーローのマンコは最高だぜ!」
ズン! ズン! ズン!
岩男は容赦なく腰を振る。摩擦熱で膣内が焼け付くようだ。彼女の口からは悲鳴とも喘ぎともつかない声が漏れ続ける。そして、彼がドロリと子宮に精液を注ぎ込むと、すぐさま次の男が入れ替わった。
続々と現れるヴィランたちは、実に多様だった。スライムのように粘つく体液を出す男は、彼女の膣内をヌルヌルと蠢きながら、痙攣する内壁を執拗に愛撫した。触手を持つ男は、彼女の手足を拘束しながら、吸盤で乳首やクリトリスを吸い上げ、本番と同時に強烈な刺激を与える。
「あはっ! あぁっ! そこっ! だめぇぇっ! 壊れちゃうぅっ!」
「ほらほら、ここも感じるんだろ? 触手の方がいいんだな?」
触手に締め上げられながらの犯害に、彼女の身体はビクビクと跳ねた。理性とは裏腹に、背徳的な快楽が神経を支配していく。
中には、彼女の「匂い」に執着する男もいた。彼は彼女の脇の下や首筋に顔を埋め、汗とフェロモンの混じった匂いを深く吸い込みながら、ゆっくりと時間をかけてピストン運動を続けた。
「たまらねえ美女の汗の匂いだ……最高だぜ、ミッドナイト……」
「いやぁっ! 嗅がないで……! お願い……っ!」
耳元で囁かれる下品な言葉と、執拗な嗅ぎ回り。屈辱と恐怖が彼女を支配し、それがまた体を熱くさせる。
また別の男は、彼女の長い黒髪に執着した。その美しい髪を手繰り寄せ、自分の肉棒に巻き付けながら腰を振る。髪が精液で汚れ、絡みつく感触に男は興奮し、彼女の頭部を拘束したまま激しく射精した。
「ん゛っ! んぐぅぅっ!」
髪で犯されるという異常な行為に、彼女はただ涙を流して震えることしかできない。
三十人を超えるヴィランたち。一人一人が異なる性癖を持ち、異なるやり方で彼女を貪った。
激しく揺さぶりながら首を絞める男。
豊かな胸の谷間で肉棒を擦り付け、顔に向かって射精する男。
痙攣する身体を抱きしめ、耳元で「お前は俺の牝だ」と囁きながら中出しする男。
彼女はもう、誰が自分を犯しているのかも分からなくなっていた。ただ、次々と押し寄せる肉棒と精液の波に飲まれ、快楽の沼に沈んでいく。
「あっ! あぁっ! イクッ! またっ! イッちゃうぅぅっ!!」
「おうよ! 何回でもイキな! ヒーローは気持ちいいのがお似合いだ!」
子宮が精子の逆流で膨れ上がる感覚。全身が精液と汗と愛液でぐちゃぐちゃに汚れ、白濁にまみれた彼女は、もうプロヒーローとしての威厳など微塵も残していなかった。
ただの精液便所として。
獣たちの欲望を受け止めるだけの器として。
夜の山の中に、彼女の甘い嬌声と、男たちの下卑た笑い声が、いつまでも響き渡っていた。
夜気が、白濁にまみれた肉の山から立ち昇る湯気を冷やしていく。
泥と血液、そして何十人もの男が注ぎ込んだ粘り気のある体液の混ざり合った臭気が、森の静寂を冒涜していた。ミッドナイト――かつて香山睡と呼ばれた女は、もはや人間の形を留めてはいても、その内実は打ち捨てられた肉袋に等しかった。
虚空を見上げる瞳は焦点を失い、痙攣を繰り返す四肢は意思を持たない。張り詰めていたヒーローとしての矜持も、気丈な精神も、すべては溢れ出した白濁と共に地下へと滲み消えてしまった。
その死んだような瞳の前に、大ぶりのブーツが立ち止まった。
「そろそろ撤退するぞ」
低く、よく通る声だった。狂気と殺意だけが渦巻くこの場において、その声だけが異様なほど冷静だった。ヴィランたちの幹部であるその男は、倒れている彼女を見下ろすことすらせず、懐中時計を取り出して時刻を確認していた。
戦況は動いている。彼らにとって用済みの時間が迫っていたのだ。
「え? もう行っちまうのかよ?」
「まだ俺、もう一回くらい……」
名残惜しそうに呟く小悪党たちの言葉を、幹部は冷たい一瞥で遮った。
「いつまで遊んでる。用済みだ。……きっちり殺してから行こうぜ」
その言葉は、あまりにも簡潔で、日常的なものだった。まるでキャンプ場の火の始末を促すかのような気軽さで、彼は一人の人間の命の終わりを宣告した。
その瞬間、場の空気が一変した。欲望の炎が鎮まり、代わりに冷酷な殺意がすうっと広がる。男たちの目から獣のような熱が引いていき、獲物を仕留める捕食者の無機質な光が宿った。
「ああ、そうだな。生かしておいたら面倒だ」
「へへっ、そうだな。おい、見ろよ。このざま」
一人の男が、動かない彼女の頬を靴先で小突いた。ぐるりと仰向けにさせられた彼女の顔は、精液と泥のペーストで原型をとどめていない。口からはまだ、どろりとした白い糸が垂れ続けていた。
「ミッドナイトとセックスできて一生の思い出だよな!」
誰かが吐き捨てたその言葉に、男たちは一斉に下卑た笑い声を上げた。
それは勝利の歓喜などではない。ただ、美しきものを徹底的に汚し、破壊し尽くしたという、歪んだ優越感の吐露だった。彼らにとって、この夜の凌辱は、生涯忘れ得ることのない「勲章」になるのだろう。
高潔なヒーローをメスへと堕とし、自らの欲望の捌け口にしたという、忌まわしくも甘美な記憶として。
「じゃあ、俺がやるよ」
前方に出た、先ほどまで彼女の首を絞めながら欲望を吐き出していた大男が、両手を合わせて骨を鳴らした。その指には、彼女の髪の毛が絡みついたままだった。
ミッドナイトの虚ろな瞳が、わずかに揺れた。
死。その言葉が、麻痺しかけた脳髄の片隅で反響する。
(……死ぬの? 私が……)
(こんな……こんな姿で……?)
恐怖よりも、深い絶望が胸を満たした。ヒーローとして散りたかった。生徒たちの未来を守り抜いて、誇り高く立っていたかった。しかし現実は、薄汚れたヴィランたちの精液便所と成り果て、無様に殺されるという結末。
「あ……う……」
喉の奥から、言葉にならない嗚咽が漏れた。それは拒絶か、それとも謝罪か。誰に向けたものでもない、ただの悲鳴だった。
「あばよ、ミッドナイト」
彼女の脳裏に、一瞬だけ雄英高校の教室がよぎった。希望に満ちた生徒たちの顔。彼らに見せるはずだった、凛とした背中。その夢ももう叶わない。
男が巨大な拳を振り上げた。風切り音が、夜の森に響く。
原作であれば、ここが運命の分岐点だった。
ミッドナイトが命を落とす、あまりにも悲しい結末へ続く瞬間。
だが――。
その時、空間が裂けた。
巨大な拳を振り上げたヴィランがサイコロステーキのように、粉々に切り裂かれていた。
「やれやれ。間に合ったみたいだな」
黒いコートを羽織った男が現れる。
円光雄だった。
アニメ世界を自由に渡り歩くチート能力者。
彼は周囲を見渡し、状況を一瞬で理解する。
「なるほど。ミッドナイト先生を囲んでるわけか」
ヴィランたちが警戒する。
「誰だてめえ!」
「通りすがりの救助者だよ」
光雄は肩をすくめた。
次の瞬間だった。
轟音。
最前列のヴィランが十数メートル先まで吹き飛ぶ。
誰も攻撃を見切れなかった。
「なっ!?」
二人目。
三人目。
四人目。
まるで大型トラックに撥ね飛ばされたように宙を舞う。
光雄は歩いているだけだった。
歩くたびにヴィランたちが倒れていく。
「怪物かよ……!」
恐怖に顔を歪めた男が個性を発動する。
炎が襲い掛かる。
だが光雄は片手でそれを握り潰した。
炎そのものが消滅する。
「全くヴィランなんて何匹殺しても良心が痛まなくていいよなぁ。」
次の瞬間、男は地面にめり込んでいた。
十数秒後。
立っているヴィランは一人もいなかった。
静寂。
土煙の中でミッドナイトは呆然としていた。
ヒーローとして長年活動してきた。
強敵も見てきた。
だが、今目の前にいる男は常識の外にいた。
「あなた……一体……」
「円光雄。まあ、事情を説明すると長くなる」
彼はそう言って彼女に手を差し伸べる。
ミッドナイトは少し迷ってからその手を取った。
「助かったわ。ありがとう」
「礼なら後でいい。今は安全地帯へ移動しよう」
立ち上がろうとした彼女の身体がふらつく。
光雄はため息をついた。
「無理するな」
そう言うと、ひょいと抱き上げてしまった。
「えっ!? ちょ、ちょっと!」
普段なら余裕たっぷりに男性をからかうミッドナイトも、さすがに面食らう。
「怪我人だろ」
「それはそうだけど……」
彼女は思わず顔を赤くした。
光雄は気にも留めず森の中を進む。
しばらくしてヒーローたちの救護班と合流すると、周囲は騒然となった。
「ミッドナイト先生!」
「生きてる!」
駆け寄ってきた生徒たちの姿を見て、彼女はようやく実感する。
自分は助かったのだと。
死ぬはずだった未来から引き戻されたのだと。
担架に乗せられながら、ミッドナイトは光雄を見上げた。
「ねえ、光雄さん」
「ん?」
「私、まだ教師を続けられるのね」
その声は震えていた。
雄英の教師として。
ヒーローとして。
そして、生徒たちの成長を見守る一人の大人として。
未来を失わずに済んだことへの安堵だった。
光雄は小さく笑う。
「ああ。生徒たちの卒業式まで見届けろ」
ミッドナイトは静かに目を閉じた。
その表情には、戦いの中で初めて見せる穏やかな微笑みが浮かんでいた。
こうして、運命は変わった。光雄はその後、オールフォーワンもあっさりと倒し消滅させた。
雄英高校の教師たちは誰一人欠けることなく戦いを終え、生徒たちは大切な恩師を失う悲しみを経験せずに済んだ。
そして後年。
卒業した生徒たちが集まる同窓会で、酒を片手に笑うミッドナイトの姿があった。
「私を救った謎の男? ふふっ、秘密よ」
そう言って妖艶に微笑む彼女の横で、相変わらず正体不明の円光雄は苦笑するのだった。
⭐️円光雄のプレゼント
冷たい汗が、背中を伝い落ちた。
「いやっ……! 離して……! 助けて……!」
暗闇の中で、香山睡は喘いだ。夢を見ていると分かっていても、身体はいうことを聞かなかった。鼻の奥にこびりつく男たちの濁った臭い。全身を這い回る無数の手の感触。そして、焼けるような痛みと、抗えない快楽の毒が血管を逆流するあの感覚。
「あぁっ……! ダメぇ……! 壊れちゃうぅっ!」
悪夢の中で、彼女は再びあの無様なメスに成り下がっていた。ヒーローとしての誇りも、教師としての威厳も、何もかも泥沼に沈んでいく。助けが来ない絶望。死ぬことすら許されない凌辱。
「死ねぇっ!」
振り下ろされる巨大な拳。死の恐怖に肌が粟立つ。
「ひっ……!」
バッと跳ね起きた。
自宅のベッドだった。
深い闇色のシーツが腰に絡みついている。荒い息を整えようとするが、肺が痙攣してうまく呼吸ができない。心臓が早鐘を打ち、全身が小刻みに震えていた。
「ゆめ……夢よ……」
自分に言い聞かせるように呟くが、身体の震えは止まらない。頬に涙が伝っていることに気づき、彼女は唇を噛み締めた。あの日から何度も繰り返される悪夢。物理的な傷は癒えても、心に刻まれた深い爪痕は血を流し続けていた。
ピンポーン。
静寂を破るインターホンの音に、彼女はビクリと肩をすくめた。深夜の訪問者。一瞬で戦慄が走る。
「……誰?」
震える声で尋ねる。
『俺だ』
短く、低い声。聞き覚えがありすぎるその声に、彼女は安堵のため息をついた。円光雄。あの日、地獄の底から彼女を引きずり上げた男だ。
ドアを開けると、予想通り黒いコートを羽織った男が立っていた。その風貌は夜の闇に溶け込みそうだが、その眼差しは奇妙に温かかった。
「光雄さん……こんな夜更けにどうしたの?」
笑おうとしたが、引きつった表情になってしまうのは隠せなかった。光雄は無言で彼女を見つめ、その乱れた髪や赤く腫れた目元を観察する。
「悪夢か」」
図星を突かれ、彼女は視線を落とした。「……ええ、ちょっとね」
誤魔化そうとする彼女に、光雄は手に持っていた布製の大きなバッグを突き出した。
「プレゼントだ」
「プレゼント? 私に?」
怪訝な顔でバッグを受け取る。ずしりとした重みがある。中で何かが動いたような気もしたが、彼女は恐る恐るファスナーに手をかけた。
「いいの? 開けても」
「ああ。お前が必要としてるものだ」
光雄の断言する口調に押され、彼女はファスナーを開けた。
中から顔を出したのは、ボサボサの黒髪に無精髭、そして特徴的な黄色いゴーグルを額に上げた男だった。
「……え?」
寝ぼけ眼をこすりながらバッグから這い出してきたのは、紛れもなくイレイザーヘッド――相澤消太その人だった。
「……なんで俺がこんな入れ物に入ってなきゃならんのだ……」
不機嫌そうに呟く相澤は、状況が飲み込めていない様子で辺りを見回し、そして目の前で呆然としているミッドナイトと目が合った。
「あ、相澤……先生?」
ミッドナイトの頭の中は真っ白だった。なぜ自宅の玄関で、同僚がバッグから出てきているのか。そしてなぜ彼が「プレゼント」なのか。
「説明がいるな」
光雄が腕組みをして、二人の間に割って入った。
「睡さん。あんたのその様子を見てれば分かる。悪夢にうなされ、過去の亡霊に苛まれている」
彼の言葉に、ミッドナイトの表情が強張る。見透かされていることへの羞恥と、否定できない事実への苦痛。
「俺はあんたを助けた。物理的にはな。だが、あんたのその心の傷を癒やすことは俺にはできない」
光雄は真剣な眼差しでミッドナイトを見つめた。
「俺はあんたを救ったヒーローだ。だが、あんたを幸せにする男じゃない」
その言葉は、ミッドナイトの胸に深く突き刺さった。そうだ。
彼は異界の英雄かもしれないが、彼女の隣にあり続けるパートナーではない。彼には彼の世界があり、彼女には彼女の日常がある。
「だから、役割を譲る」
光雄は相澤の肩を強引に掴み、ミッドナイトの方へ向けた。
「こいつならできる。あんたの痛みも、悲しみも、全部抱え込める度量がある」
相澤は顔をしかめた。「おい、光雄。勝手に話を進めるな。俺は聞いてないぞ」
「うるせえ。男なら黙って受け取れ」
光雄は相澤の抗議を一蹴し、再びミッドナイトに向き直った。
「こいつは不器用だが、あんたのことを誰よりも大切に思っているはずだ。長年の付き合いだろうが?」
その言葉に、ミッドナイトは相澤を見た。相澤は居心地が悪そうに視線を逸らしていたが、その頬がわずかに赤らんでいるのを彼女は見逃さなかった。
「お前になら任せられる。世界で最高の女だ。幸せにしてやれよ」
光雄はそう言い残すと、「じゃあな」と手を振り、夜の闇へと消えていった。
後に残されたのは、困惑する男と、涙目の女だけ。
静寂が場を支配した。遠くで車の走る音だけが響く。
「……あのバカ」相澤がポツリと呟いた。「人の恋路を勝手に仕組むなんて」
ミッドナイトは唇を震わせた。怒りだろうか、恥ずかしさだろうか。それとも、溢れ出す感情の波だろうか。
「……相澤先生」
彼女は震える声で呼びかけた。
「なんだ」
「……抱きしめてくれない?」
その願いは、ヒーローのそれではなく、傷ついた一人の女の切実な懇願だった。
相澤は一瞬のためらいもなく、無造作に歩み寄ると、その長い腕で彼女を強く抱きしめた。
「……悪夢はもう見せねえ」
耳元で囁かれた低い声は、どんな防具よりも安心感があり、どんな言葉よりも温かかった。
彼女はその胸に顔を埋め、声を殺して泣いた。ヒーローの仮面を外し、ただの女として泣きじゃくった。彼の着古したキャトルスキーの匂いに包まれながら、彼女はようやく自分が救われたのだと実感した。
物理的な救済から、精神的な救済へ。
円光雄がくれたプレゼントは、最悪の悪夢を打ち破る、最良の刀だったのかもしれない。
夜明けが近づいていた。
カーテンの隙間から差し込む青白い光が、相澤消太の無骨な輪郭を浮かび上がらせる。彼の着古したキャトルスキーは床に無造作に脱ぎ捨てられ、代わりに彼の体温が、香山睡の肌を包み込んでいた。
リビングのソファの上。相澤はまだ彼女を抱きしめたまま、その髪に顔を埋めていた。シャンプーの香りと、微かに残る夜の汗の匂いが混じり合う。彼は、彼女の震えが止まるまで、決して腕の力を緩めようとはしなかった。
「……相澤先生」
しばらくして、睡が小さく呼びかけた。潤んだ瞳で見上げる彼女の顔は、化粧っ気がなく、ヒーロー「ミッドナイト」としての妖艶さは鳴りを潛め、ただ年相応の女性の素顔があった。
「なんだ」
相澤の低い声が、耳元で響く。
「……あのね、私、汚れちゃったの」
睡は絞り出すように言った。自身のボロボロになった心と身体。あの忌まわしい夜に塗りたくられた男たちの欲望の痕跡。それは物理的に拭い去れたとしても、彼女の精神には消えない染みとなって残っていた。自分はもう、彼に相応しくないのかもしれない。そんな不安が、言葉の端に滲む。
相澤は、一度だけ深く息を吸い込み、そして彼女の頬に手を添えた。ゴツゴツとした手のひらが、彼女の滑らかな肌を優しく撫でる。
「何言ってやがる」
彼は短く吐き捨てると、睡の唇に自分のそれを重ねた。
優しく、確かめるような口づけ。
長年の同僚として、時には口煩く教え合う仲として、互いの存在を意識し続けてきた二人。しかし、これが初めて交わす、異性としてのキスだった。
「んっ……」
睡の目が驚きに見開かれるが、すぐにゆっくりと閉じられた。相澤の唇は、不器用なわりに驚くほど温かく、彼女の不安を溶かすように何度も角度を変えて吸い付いてくる。
舌先が、彼女の唇を割って入ってきた。睡はおずおずと自分の舌を差し出し、彼のそれに絡める。ねっとりとした濃厚な口づけに、彼女の身体から力が抜けていく。
「ふぅ……んむっ……」
長いキスの後、唇を離すと、銀色の糸が二人の間に引いた。睡は恍惚とした表情で荒い息を吐く。その顔を見て、相澤の奥深くに眠っていた男としての欲情が、ゆっくりと火を点された。
「睡」
彼は彼女の名を呼んだ。コードネームではなく、ただの名前を。
「……消太」
睡もまた、彼の名を呼び返す。その瞬間、二人の間にあった最後の壁が音を立てて崩れ去った。
相澤は、彼女が羽織っていたカーディガンのボタンを一つずつ外していく。その動きはゆっくりとしていたが、迷いはなかった。キャミソール一枚になった彼女の肩が、夜気と羞恥でわずかに震える。
「綺麗だ」
相澤の独り言のような呟き。その目は、彼女の傷跡や、あの夜の痕跡を探すのではなく、ただ彼女という存在そのものを愛おしく見つめていた。
彼はキャミソールの裾に手をかけ、上へと引き上げる。豊かな胸が露わになると、相澤は一瞬息を止め、それから愛おしむようにその双丘を掌で包み込んだ。
「あっ……」
睡の声が漏れる。彼の掌の熱さと、ざらついた肌の感触が、乳房に伝わる。彼は優しく揉みしだきながら、先端の色づいた突起を親指で擦り上げた。
「んっ……はぁっ……」
眠っていた感覚が、心地よい刺激によって目を覚ましていく。かつてのあの忌まわしい触手の冷たさとはまるで違う。彼の手は、力強く、そして何より愛に満ちていた。
「消太、触って……もっと」
睡は彼の手を自分の胸に押し付けるように懇願した。自分はまだ、愛される価値がある。そのことを確かめたくてたまらなかった。
相澤は無言で頷き、顔を寄せると、反対側の乳房に唇を這わせた。吸い付き、舌で円を描くように乳輪をなぞり、乳首を口に含んでチュッと吸い上げる。
「ひゃっ! あぁんっ……!」
背筋を走る快感に、睡の身体がビクンと跳ねた。相澤は赤ん坊のように吸い付いたり、時には軽く歯を立てたりしながら、彼女の反応を楽しむ。空いた手は、彼女の滑らかな太ももを撫で上げ、その奥の秘所へと伸びていった。
ショーツの上から、彼女の割れ目を指でなぞる。すでにそこは熱を帯び、じっとりと湿り気を帯びていた。
「もう濡れてるじゃねえか」
相澤が耳元で低く囁く。その声の色気に、睡は顔を真っ赤にして項垂れた。
「だって……消太が……変なことするから……」
「変なことかよ」
彼は苦笑しながら、ショーツの脇から指を滑り込ませた。茂みの下、熱く濡れそぼった秘所に指先が触れる。
「あっ……!」
直接の接触に、睡の身体が強張る。しかし、相澤は焦ることなく、耳元にキスを落としながら「力抜け」と優しく囁いた。
彼の人差し指が、秘所の割れ目を上下になぞる。溢れ出る愛液が指を濡らし、卑猥な水音を立て始める。敏感な豆のような突起を擦られると、睡は甘い喘ぎを漏らし、彼の肩にしがみついた。
「ここ、か?」
「んっ! そこっ……あぁっ! 気持ちいい……!」
彼は指を一本、彼女の奥へと沈めていく。きつく締め付ける内壁が、異物の侵入に驚き、収縮を繰り返す。
「睡……力みすぎだ」
「だってぇ……んんっ……」
相澤は指を曲げ、内壁の前方を擦り上げるように動かした。同時に親指でクリトリスを円を描くように刺激する。
「ああっ! そこっ! ダメっ! すごいっ! はぁぁっ!!」
睡は初めて味わうような強烈な快感に、声を裏返らせた。彼の指は、彼女の最も感じる場所を的確に捉え、容赦なく攻め立てる。指を増やし、二本にしてかき回すように動かすと、彼女の腰は無意識に彼の手に合わせて動き始めた。
「イっちゃうっ! 消太っ! イクッ! イッちゃうぅぅっ!!」
睡の身体が弓なりに反り、太ももが痙攣する。彼女は初めて、彼の手の中で絶頂を迎えた。びしょ濡れになった彼の手が、彼女の潮を余すことなく受け止める。
「はぁ、はぁ……ごめんなさい、汚しちゃって……」
絶頂の余韻で力が入らない身体で、睡は不安そうに彼を見上げた。
相澤は、自分の愛液で光る指を引き抜くと、何も言わずにそれを自分の口に含んだ。
「んっ……!?」
睡は驚きで目を見開く。
「……悪くねえ味だ」
彼は真顔で言った。その余りの直球すぎる言葉に、睡は呆気にとられ、それから堪えきれずに吹き出した。
「もう……何言ってるのよ……」
笑顔が戻った彼女の額にキスを落とし、相澤はようやく自分のズボンのベルトに手をかけた。
「次は俺だ。いいな」
彼が下着ごとズボンを脱ぎ捨てると、猛々しくそそり立った男の証が露わになった。睡はごくりと喉を鳴らし、その逞しさから目を離せない。
「うん……お願い……」
睡は自ら足を開き、彼を迎え入れる準備をする。相澤は彼女の両膝に手を添え、さらに深く開かせると、自身の腰を彼女の秘所へと近づけた。
亀頭が、濡れそぼった割れ目に押し当てられる。熱と圧力に、睡の身体が再び期待に震える。
「入れるぞ」
「うん……来て……消太……」
相澤は腰をゆっくりと進めた。括れた先端が、きつい入口を押し広げながら、彼女の最奥へと沈んでいく。
「くっ……きつい……」
「あぁっ! あぐっ……! 大きいっ……!」
久しぶりの、そして彼女にとって初めての心からの受け入れ。肉壁が彼をぎゅうぎゅうと締め付ける。
相澤は根元まで埋め込むと、一旦動きを止め、彼女の様子を窺った。
「痛いか?」
「ううん……平気……凄い……いっぱい……」
睡は彼の首に腕を巻き付け、自分からキスをねだった。その瞳には、涙の光と、深い愛情が揺れていた。
「動くぞ」
相澤は腰を引き抜き、再び深く突き入れた。ゆっくりとした、だが確かなストローク。彼の肉棒が彼女の敏感な襞を擦り上げるたび、睡の口から甘い嬌声が漏れる。
「あっ! あぁっ! 気持ちいいっ! 消太っ! すごいっ!」
「睡……お前の中、熱いな……最高だ……」
彼の言葉は決して流暢ではない。だが、その一つ一つが睡の心の傷を優しく撫で、癒やしていく。
ピストンの速度が徐々に上がっていく。肉と肉が打ち合う音と、結合部から溢れる水音が、靜かな部屋に響き渡る。
「そこっ! あぁんっ! 奥っ! 奥に当たってるっ!」
「ここか? ここがいいのか?」
相澤は彼女の感じる場所を狙うように、腰を打ち付ける。彼の不器用な性格が、ここでは「ねっとりとした執拗さ」に変わり、睡の身体を芯から溶かしていく。
「んっ! はぁっ! 消太っ! 大好きっ! 愛してるっ!」
睡はもう、恥ずかしさなど忘れ、彼への愛を叫んでいた。彼女の中の「恐怖」は「歓喜」に、「虚勢」は「素直さ」に塗り替えられていた。
「俺もだ……睡…愛してる……」
相澤もまた、感情を押し殺した声で、しかしはっきりと彼女に告げた。彼は彼女の両手を指絡めにし、シーツに押し付けるようにして、さらに深く、激しく彼女を貫いた。
「あぁっ! ああっ! イクッ! またっ! イッちゃうぅぅっ!!」
「俺もだ……一緒に……っ!」
二人の身体が同時に大きく跳ねた。
相澤は最奥まで深く腰を沈め、彼女の子宮口に先端を押し付けてドクドクと熱い精液を注ぎ込む。睡もまた、彼の精を受け止めるように膣内を激しく収縮させ、共に絶頂の頂へと登り詰めた。
「はぁ……はぁ……」
長い余韻の中、二人は荒い息を吐き合い、汗ばむ肌を重ね合わせた。相澤はまだ彼女の中につながったまま、その額に、瞼に、頬に、幾度もキスを降らせた。
「……怖かった夢は、もう見ねえ」
彼は改めて誓った。
「うん……消太がいてくれるなら、もう怖くない」
睡は満ち足りた笑顔で、彼の胸に頬を擦り寄せた。
朝日が、二人の重なり合うシルエットを優しく照らし出していた。
それは、傷つき倒れたヒーローが、ただの女として、そして愛される女として再生した、輝かしい朝の光だった。