オレの召喚したブラック・マジシャン・ガールが知らないうちに他の男子に好き放題されていた話 作:田中白赤
あのノーパン騒動から数日後、タカシから連絡が来た。
「市民プール行こうよ。この暑さじゃデュエルも集中できないから」
「プール、ですか?」
夏休みが始まったばかりの、じっとりと蒸し暑い日だった。
連絡してみるとフトイも賛成で、待ち合わせは昼の十一時に現地集合ということになった。
相変わらずオレはタカシとフトイにも、悪友たちにも勝てなかったけれど、デッキのカードたちは以前よりもスムーズに手札にやってくるようになった気がする。
マナはいつもオレのそばにいるが、たまに親友であるタカシやフトイ、さらに何処で会ったのか、悪友三人組ともデュエルで会うと話をしているようだ。
家族のいない一人暮らしの中学生の部屋に、とびきり可愛い女の子がずっといる生活。
最初は緊張してまともに目も合わせられなかったが、数日も経てばそれなりに会話もできるようになってきた。
それでも、ふとした瞬間に彼女が人間のことを何も知らないことを思い知らされる。ただし、オレのそばにいて、オレと同じものを見たがる、可愛らしいカードの精霊だ。
蒸し暑い週末の昼下がり。
タカシとフトイに誘われて、オレたちは近所の大きな市民プールに来ていた。
マナも一緒だ。彼女は精霊であることを隠すため(オレは別に言ってもいいと思うのだが、フトイが何故か嫌がった。プレミア感ってやつかな)、かーちゃんの持ってた白いワンピースを着て、金色の髪を後ろに流している。
タカシが「せっかくの夏だし、たまにはカードから離れて遊ぼう」と言い出したのがきっかけだった。フトイも「たまには運動しないと不健康でござるからな」と同調した。
オレは断ろうと思ったのだが、マナが「プールって、大きな水たまりで遊ぶ場所ですよね? 行ってみたいです」と目を輝かせたので、結局ついてくることになった。
「そう。プール。水着に着替えて、水の中に入るんだよ」
「水着……」
マナは自分の着ているワンピースの裾を少しつまんだ。
「わたし、水着なんて持っていませんけど」
「大丈夫。ボクが用意してあるから」
タカシがニヤリと笑って、持ってきた紙袋をマナに差し出した。
「マナちゃんに似合うと思って、昨日買ってきたんだ。サイズもたぶん合ってると思う」
「えっ、タカシさん、わざわざすみません。ありがとうございます」
「いいよいいよ。遊取の連れなんだから、これくらいはね」
タカシのやつ、無駄に気が利くというか、こういうところは本当に手回しがいい。
マナは紙袋を大事そうに抱えて、女子更衣室の方へと歩いていった。
「おいタカシ。お前、何用意したんだよ」
「別に? 普通に似合いそうなやつだよ。遊取、後で感謝しろよ」
「……嫌な予感しかしないぜ」
オレたちは男子更衣室で適当な海パンに着替え、プールサイドに出た。
夏の強い日差しが照りつけていて、水面がギラギラと反射している。塩素の匂いが鼻をつく。
しばらく準備体操をして待っていると、女子更衣室の出口からマナが小走りでやってきた。
「ゆとらさーん!」
オレは振り返り、そして言葉を失った。
タカシが用意したのは、目の覚めるような濃い青色のワンピース水着だった。
いわゆる競泳水着やスクール水着に近い形だが、胸元が少し深めに開いていて、背中も大きく露出しているデザインだった。体の線がそのままワンピースに包まれている。マナの透き通るような白い肌に、その濃い青色が痛いほどよく映えている。
露出は多くないはずなのに、濡れた石畳の上に立っているマナがやけに目立った。肩から鎖骨のあたりが出ていて、細い腕がプールサイドの光を受けていた。
ぴったりと肌に密着した薄い布地が、彼女の体のラインを容赦なく浮き彫りにしている。まだ成長途中にも見える小柄な体つきだが、胸のふくらみはしっかりとしていて、水着の生地がパツンと張っているのがわかる。
そして、何より目を引くのが太ももから股間にかけてのラインだ。
水着の裾が、柔らかそうな太ももの付け根にきゅっと食い込んでいる。歩くたびに、股間の布地がわずかに引き連れ、女性特有のふっくらとした形が浮き出ていた。
「これ、すごくぴったりです。見ただけで分かるなんて、タカシさん、すごいです」
マナは無邪気に笑いながら、オレの目の前でくるりと一回転した。
背中を覆うように伸びた髪が弧を描く。背中側は腰のあたりまで大きく開いていて、肩甲骨のなめらかな起伏が水着の上から丸見えだった。お尻の肉が水着の布地を押し上げるようにして、はち切れんばかりの丸みを作っている。
「……お、おう。似合ってるじゃん」
オレは喉の奥がカラカラに乾くのを感じた。
タカシとフトイも、マナの姿を見て一瞬固まっていた。
「……タカシ殿。お主、なかなか良い仕事をしたでござるな(ううん、でもこの水着では拙者の目的が……)」
「だろ? マナちゃんはこういうシンプルなのが一番エロ……いや、似合うと思ったんだよね(マナの水着姿は見たい、でも他の男には見せたくない。どうにか二人っきりになれないかなあ……)」
タカシが小声でフトイと囁き合っている。オレはタカシを睨みつけたが、彼らは知らん顔でプールの方へ歩いていってしまった。
「ゆとらさん、行きましょう!」
マナがオレの手をきゅっと掴んだ。
冷房の効いた更衣室から出てきたばかりだからか、彼女の手は少しひんやりとしていた。けれど、間違いなく人間の女の子と同じ柔らかさがある。
オレは下半身に血が上っていくのを感じながら、彼女に引かれるままプールの浅瀬へと足を踏み入れた。
まあ、オレのちんこはフトイやタカシとクロス、トライしょんべんをした時に比べたら小さかったから、マナにはデカくなってるの気付かれてないと思うけど……。
水に入ると、マナは声を上げてはしゃいだ。
シャワーの時と同じで、彼女にとって大量の水に触れるのは新鮮な体験なのだ。
「冷たくて気持ちいいです! ゆとらさん、水が体を持ち上げてくれるみたい!」
「そりゃ、浮力があるからな」
マナが水の中で跳ねるたびに、青いワンピース水着の胸元が大きく揺れる。
水に濡れた布地はさらに肌に吸い付き、胸の先端の小さな突起までがうっすらと形を浮き上がらせていた。
オレは視線をどこに向けたらいいのかわからず、無駄に空を見上げたり、遠くで泳いでいる子供たちを眺めたりした。だが、すぐそばで水しぶきを上げるマナの存在感が、オレの意識を強烈に引きつける。
「きゃっ!」
突然、バランスを崩したマナがオレの胸に飛び込んできた。
とっさに彼女の肩と腰を抱きとめる。
水着越しの滑らかな肌の感触。濡れて重くなった金色の髪が、オレの首筋にまとわりつく。
顔が触れ合いそうなほど近い距離。彼女の緑色の瞳が、驚いたようにオレを見上げている。
吐息がかかる。少し甘い、女の子の匂いが塩素の匂いと混ざって鼻をくすぐった。
「ご、ごめんなさい。足が滑っちゃって」
「……気をつけろよ」
オレは慌てて彼女から体を離した。
水着の下で、オレの股間はすでに痛いほど硬く勃起していた。水の中で膨らんだ海パンが不自然に盛り上がっているのを悟られないよう、少し腰を落として水をかぶるふりをした。
たまらない。
こんなにえっちな体をした女の子が、無防備にすり寄ってくる。
青い水着の股間の布が、濡れて少し透けそうになっている。彼女の太ももの内側の白い肌。そこにあるはずの秘部を想像するだけで、頭がおかしくなりそうだった。
オレは健康な日本の男だ。中学二年生で、マナがカードの中に消えると毎日のように性的な妄想を抱いてオナニーをしている、ただの平凡な学生だ。
目の前にいるこの美しいカードの精霊を、ベッドに押し倒して、あの水着を無理やりずり下げて、柔らかい胸を揉みしだき、太ももの間にある熱い場所に自分のペニスをねじ込みたい。
そんな汚らしい欲望が、オレの頭の中を黒く塗りつぶしていく。
……ドスケベになっちゃいけない。首を振って煩悩を追い出す。こういうところが、ヘタレとか言われる所以なんだろうか。
でも、女の子に無理矢理手を出すのはいけないことだろ。
けれどもどうしても彼女を抱きすくめる妄想が止まらなかった
水面が光を反射して揺れていた。
その光がマナの肩のあたりで跳ねて、青い水着の上を滑っていく。
きれいだと思ってしまった。
思ってしまってから、少し苦しくなった。
精霊、なんだよな。
マナはカードに宿った精霊で、カードがある限りここにいるが、それ以上のことは何も分からない。
一緒にいたい、と言ってくれたけど、それがどこまでのことなのか。
精霊と人間の間に、何がありえるのかを、オレは知らない。
「ゆとらさん、どうしたんですか? そんな怖い顔して」
マナがオレの腕の中で、小首を傾げた。
青いワンピース水着の肩紐が少しずれて、白い肩があらわになっている。彼女は直そうともせず、ただ純粋な目でオレを覗き込んでいる。
恋愛の感情や、性的な欲求なんて、彼女の中には存在しないのかもしれない。
ただカードの持ち主としてオレを慕っているだけかもしれない。
オレが思うように、キミはオレのことを思ってくれているのだろうか?
「いや……なんでもない。ちょっと水が冷たかっただけだ」
オレは勃起した下半身の熱を持て余しながら、嘘をついた。
マナは「そうですか?」と笑って立ち上がると、また水の中へと潜っていく。
水面で揺れる彼女の青い水着と白い太ももを眺めながら、オレは折り合いの付かない心のままで、ただじっと立ち尽くすことしかできなかった。
少しして、タカシとフトイがスライダーの列に並びに行くと言い出し、オレは二人分の飲み物を買いにプールサイドの売店へと向かった。
「マナはここで待っててくれ。すぐ戻るから」
「はい、ゆとらさん」
マナはプールの浅瀬に腰を下ろし、膝まで水に浸かったままこくりと頷いた。
売店までは歩いて少し距離があった。並んでいる間、オレは遠くからマナの姿をぼんやりと目で追っていた。
青いワンピース水着は、水を吸ってマナの白い肌にぴったりと張り付いていた。
精霊である彼女の体は、小柄でありながらも、女性としての丸みをしっかりと備えている。濡れた布地は恐ろしいほどに体の起伏を拾い上げていた。
まだ成長途中のような容姿に似合わない、巨大な胸のふくらみ。その先端が、冷たい水と風のせいで小さく尖り、青い生地越しにぽっちりと浮き出ているのが遠目にもわかった。
足を投げ出して座るその股間には、水着の布地が食い込むように密着し、わずかな割れ目の形すらも露わにしている。太ももは柔らかそうで、白い肌の上をプールの水滴が太陽の光を反射しながら滑り落ちていく。
無防備だった。
自分がどれほど周囲の目を惹きつけるえっちな姿をしているのか、マナはまったく理解していない。精霊という存在だから、生物に必要な羞恥心や警戒心というものが根本的に欠落しているのだ。
オレが列に並んでジュースを買うのを待っている間に、最悪の事態は起きた。
マナの隣に、二人の男が近づいていったのだ。
オレよりもずっと年上の、大学生くらいの男たちだった。肌を黒く焼き、筋肉質で、いかにも遊び慣れているような軽い足取りだった。
彼らはマナのすぐそばにしゃがみこみ、馴れ馴れしく声をかけた。
「ねえねえ、そこの可愛い子。一人で何してるの?」
男の一人が、マナの顔を覗き込むようにして言った。
マナは驚くこともなく、ただ不思議そうに首を傾げた。
「ゆとらさんを待っています」
「ユトラ? 彼氏? それとも友達? こんな可愛い子を一人で放っておくなんて、ダメな男だなぁ」
「ダメな彼氏ではありません。飲み物を買いに行ってくれているんです」
マナは真面目な顔で答えた。その純粋でまっすぐな受け答えが、男たちの目には世間知らずの隙だらけの女として映ったらしい。
もう一人の男が、マナの隣にどっかりと座り込んだ。その視線は、マナの顔ではなく、水着に包まれた胸元や、無防備に開かれた太ももにねっとりと絡みついている。
「彼氏のことはいいじゃん。それよりさ、俺たちとあっちで遊ばない? ここよりずっと楽しくて、気持ちいい場所があるんだよ」
「気持ちいい場所……?」
マナの緑色の瞳が、好奇心に揺れた。
精霊であるマナは、この人間の世界にあるすべてのものに興味を持っている。シャワーの水、地面の土、チクチクした草、新しい下着に感動していたように、新しい経験という言葉に弱い。
「そうそう。冷たくて甘い飲み物もあるし、美味しいものも食べられるよ。君、そういうの好きでしょ?」
「甘い飲み物……食べてみたいです。わたし、まだ人間の食べ物をあまり口にしたことがないので」
マナの言葉に、男たちは顔を見合わせてニヤリと下品な笑いを浮かべた。彼女の言う「人間の食べ物」という表現を、ちょっとした冗談か、あるいは頭の弱い子の戯言だと思ったのだろう。
「オッケーオッケー、じゃあ行こうぜ。お兄さんたちがたっぷりご馳走してあげるからさ」
男の一人が手を伸ばし、マナの細い腕を掴んだ。
オレは売店の列からそれを見て、心臓が凍りつくような感覚に襲われた。
止めに入らなければ。そう頭ではわかっているのに、足が地面に縫い付けられたように動かない。
マナは、男に腕を掴まれても抵抗しなかった。
振り払うどころか、その手の温もりを確かめるように、じっと男の手を見つめている。人間同士のスキンシップがどういう意味を持つのか、彼女は知らないのだ。
「どうかしましたか?」
「いや、肌がすっげえスベスベだなと思ってさ。柔らかくて、最高じゃん」
男は卑しい声を出して、マナの腕から肩へと手を滑らせた。
濡れた青い水着の肩紐に指をかけ、軽く引っ張る。布地がずれて、マナの白い鎖骨と、胸の谷間の上部があらわになった。
普通なら悲鳴を上げて逃げる場面だ。だが、マナはただ目をぱちぱちと瞬かせているだけだった。
「人間の人は、こうやって触れ合うのが挨拶なんですか?」
「そうそう! これが俺たちの挨拶。もっと仲良くなる挨拶もあるんだけど、それはあっちに行ってから教えてあげるよ」
もう一人の男が、立ち上がってマナの手を引いた。
マナはあっさりと立ち上がり、男たちに挟まれるような形になった。
青いワンピース水着の下半分が、立ち上がったことでさらに股間に食い込む。男たちの視線がそこに釘付けになっているのが、遠くから見ているオレにもはっきりとわかった。
「さあ、行こうか」
「でも、ゆとらさんが戻ってきたら困るかもしれません」
「大丈夫だって。後でメッセージでも送っておけばいいじゃん。ほら、こっち」
男の太い腕が、マナの細い腰に回された。
水着越しの素肌を撫で回すような、生々しい手つきだった。マナの体がわずかにビクッと震えたが、それは恐怖からではなく、初めての感覚に対する純粋な驚きだった。
オレは、手に持っていたマナのカップを強く握りしめた。
オレの精霊だ。オレのカードだ。
そう叫んで駆け寄ればいい。だが、胸の奥底で、黒くてねっとりとした感情が渦を巻いていた。
マナはオレの所有物じゃない。
ただ、たまたまオレがパックから引き当てただけのカードの精霊だ。
もしあの男たちが、マナをどこかへ連れて行って、オレがまだ経験したことのないような、人間の快楽を教え込んだらどうなるのだろう。
純粋なマナは、それが正しいことだと信じ込み、あの男たちに体を委ねてしまうのではないか。
オレと一緒にいるよりも、強い男たちと一緒にいる方が、彼女は幸せなんじゃないか。
そんな惨めで、品性のない考えが頭を支配し、同時に下半身にどうしようもない熱が集まっていくのを感じた。
自分の好きな女の子が、他の男に体を触られ、連れ去られようとしているのに、オレはそれを遠くから見て興奮している。
なんて気持ち悪い男なんだ。タカシやフトイが言う通り、オレは本当にダメなやつだ。
「あの、腰を触られると、なんだかくすぐったいです」
「ははっ、敏感なんだね。すぐ慣れるよ。もっといいことしてあげるからさ」
マナが振り返った。
その視線が、人混みの向こう側にいるオレを捉えた。
エメラルドグリーンの瞳が、まっすぐにオレを見つめている。
助けを求めているわけではない。「これからこの人たちについて行ってもいいですか?」と、純粋に確認しているだけの目だった。
彼女には、オレが特別なわけじゃない。
ただの『最初の持ち主』にすぎない。
人間と精霊。その間にある深く暗い溝が、はっきりと見えた気がした。どんなに一緒に笑い合っても、マナの心は人間社会のルールや、オレの独占欲とはまったく違う次元にある。
彼女は誰のものでもないし、だからこそ、誰のものにでもなってしまう。
「ん、あのナヨナヨしたのがキミのカレシ? もうえっちしてるの?」
「えっち……、なんですか、ソレ? ソレが気持ちいいことなんですか?」
「うはっマジかっ。この体付きで未経験ってこと? あのガキ本当にチンポ付いてんの? コブ付きエロガキの処女喰えるとか、お兄さんテンション上がるわー」
男に腰を抱かれたまま、マナがゆっくりと歩き出す。
濡れた太ももがこすれ合い、青い水着の尻の肉が歩くたびに柔らかく揺れた。
その光景が、オレの目に焼き付いて離れなかった。オレは喉の渇きも忘れ、ただ立ち尽くして、その無防備で残酷な背中を見送ることしかできなかった。
数話ほどイラストを変えてみましたが、どちらのデザインの方が好きですか?
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前のアクが強い方
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今の量産型っぽい方
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エロければ良いから枚数を増やして