リゼロ 転生者の男が加護を駆使して、救済を建前にヒロインたちを寝取る 作:[email protected]
今回は原作でも結構絡んでたレムとヤエです。
ちなみに今回のタイトルは公式ミニアニメのRe:ゼロから始める休憩時間第51話「眠れる鬼の夜話」のオマージュです。
――その夜、レムは布団に身を包みながらも眠ることができずにいた。
男は誘拐した女たちをいくつかの部屋に分けて軟禁していた。
レムは、同じエミリア陣営のエミリア、ラム、ペトラ、フレデリカ、それにフレデリカの母親だというリーシア、今日あの男が新たに誘拐してきたメィリィやタンザと同じ部屋に軟禁されている。
部屋の中はそれなりに広いものの、子供を含めた8人もの女性が過ごすとなると、やや手狭だった。
しかも各々の分の布団以外はテーブルが一つと椅子が二つあるだけで、それ以外はロクな家具や寝具すらない質素を通り越して簡素な有様だ。
ただ、意外な事に、あの男はアジト内での行動を強くは縛っていない。
むろん、『マナ封じの加護』で『流法』も魔法も『加護』も鬼化も獣化も陽剣を出すこともできない状態にされ、『隷属の加護』で、男に危害を加えない、男の言葉に逆らわない、アジトを壊さない、アジトの外に出ない、他の女が男の自室や野外に呼びだされてる間は部屋で大人しくしている、男の生みだした触手やスライムに抵抗をしない、自殺をしない等、いくつかの取り決めをの『命令』で遵守させられている。
しかし、余裕からなのか、それ以外の行動に関しては意外なくらいに寛容だ。
あるいは完全に自由を奪う監禁状態にして、早々に心が壊れてはつまらないと考えているのかもしれない。
話を戻そう。その夜、レムは眠れなかった。その理由は――。
(体が疼く……なんて浅ましくて、いやらしい体なんですか……)
レムは自身の体を嫌悪して恥じた。
当然ながら陵辱の時以外は『発情の加護』や『敏感の加護』の効果は発動していない。
しかし、にも拘らず、レム自身の意思に反して、体の疼きは強くなる一方だ。
「くっ……」
レムは寝間着の胸元を開け、ここに誘拐されてから、以前よりも大きくなった乳房を揉みしだいた。
「……はあ……はあ……」
だが、拙い手つきで行われるソレは体の疼きを鎮める事は出来ず、逆に「もっと強い刺激をよこせ」とばかりに疼きが強まっていく。
「くっ……うぅ……」
レムは情けなくなって、惨めな気持ちになって、青い瞳に涙をにじませた。
わかっているのだ。自分の体が何を望んでいるのか。
あの男に犯されたいのだ。嬲られて、辱められて、快楽を与えてほしいのだ。
「――なんという……なんという……」
レムは自己嫌悪に死にたくなったが、自殺は禁じられている。そうでなかったとしても、姉やエミリアたちを悲しませる事はできない。
そして自己嫌悪に苛まれてる間も体は疼き、レムは自分の体を慰める手を止められなかった。
それどころか、いつの間にか自らの股間にも手を伸ばしていた。
「ごめんなさい、スバルくん……ごめんなさい……」
レムは泣きながら、想い人に詫びた。
スバルだけでない。ラムを始め、あの男に陵辱されて苦しめられている全ての女性に申し訳ない気持ちになった。
(ペトラさんがあんな目に遭わされたばかりだというのに……レムは……!)
今日、あの男に酷い陵辱と非道な仕打ちを受けたというペトラは、虚ろな顔でレムたちの呼びかけにも応えず、実の姉のように慕うフレデリカに優しく抱きしめられて眠るまで赤子のように泣きじゃくった。
あの姿を目の当たりにしてから数時間と経っていないのに、悲劇の元凶である男に犯される事を望んでる自らの体をレムは呪いたくなった。
むろん、レムの体がこんなにも淫らで浅ましくなってしまったのには理由がある。
『寝技の加護』の性技は百戦錬磨の娼婦も快楽に沈めるものだ。男はそれに加えて、いくつものおかしな力でレムの体を狂わせ、この二カ月と半月の間に何十回も――否、とうに百回を超える回数、レムの体を犯した。
犯して、犯して、犯しぬいて、時にはおかしな道具や触手やスライムを使って、レムの体に隅から隅まで快楽を刻んだのだ。
しかし、その快楽に負けて恥態・醜態を晒すのはレムの心の弱さだと、少なくともレム自身はそう考えている。
現に男に囚われた期間がレムとたった数日しか差のないラムはレムのような恥態を晒すことなく眠りについている。
(レムには姉様のような強い心が無いから……)
レムは姉とは大違いの自らの心の弱さを嘆いた。
――もっとも、たった数日、といっても、その数日でレムは男に二十回以上も犯され、様々な調教を受けている。当時はレムしか囚われていなかったので、男は暇な時間があればレムを陵辱していた。
しかし、レムにとっては、それは言い訳にならないような些末な差だ。
そうして思い悩んでる間もレムの手は自分の乳房と女の花弁を慰めていた。しかし、一向に疼きが収まらない。
「せめて、この手がスバルくんの手なら……」
自分にはそんな事を考える資格などとっくに失われていると思いながら、それでもレムは考える事を止められない。
スバルの手で触れられたい、抱きしめられたい。
スバルに犯されたい。あの男のことなど忘れられるくらいに、激しく、荒々しく、レムの体を貪ってほしい。
「スバルくん……!」
メィリィの話では、スバルは今もエミリアやレムたちを救うために必死に行動してる。なのに、こんないやらしい理由でスバルを求める自分の醜悪さに自己嫌悪しながらも、しかし体の疼きとスバルを求める気持ちは強くなる一方だ。
「ごめんなさい、スバルくん……」
レムは我慢できなくなり、布団から抜け出し、ラムたち周囲の人間を起こさないように注意しながら、こっそりと部屋を出た。
敬愛するラム、それに同じようにスバルを愛するエミリアやペトラのいる部屋で、スバルをダシに自分を慰めるのは気が咎めたのだ。
「……はあ……はあ……スバルくん……スバルくん……!」
部屋を出たエミリアは、寝間着と下着を脱ぎ捨て、裸の背中を壁に当てた。冷たい感触が火照った体をわずかに冷やしてくれるのを感じながら、レムは愛する人を想いながら自慰に耽った。
「スバルくん……スバルくん……スバルくん……!!」
スバルの名前を呼び続けながら、固くなった乳首を何度も指で弄って擦った。女の花弁に到達した指先を動かし自分自身を犯した。
「……はあ……スバルくん……ああっ! ……スバルくん…スバルくん……!! ふわあああああああ!!」
絶頂し、愛液がレムの指を汚した。
しかし、レムの体はまだ鎮まらない。
膣内や子宮をイチモツで一突きされる度に絶頂するような気が狂わんばかりの快楽を何度も刻まれた結果だ。
見方を変えれば、それ程の快楽に今日まで耐えてきたレムの心の強さの証明でもあるのだが、レムの心には自分を恥じる気持ちしかない。
元から真面目な半面、責任感の強かったレムだが、男に陵辱され続け、さらにラム、エミリア、プリシラを捕えるのに利用された事が、より一層レムの心を後ろ向きにしていた。
「……スバルくん……」
スバルに命と心を救われ、こんな自分でも少しは前を向いて生きていけると思った。
だから微力でもスバルの力になりたかった。
スバルは弱くて臆病なのに、誰よりも優しくて、誰かのために勇気を振り絞って、すぐに無茶をする目が離せない人だった。
でも、そんなスバルの無茶が村の子供たちやレムの命を救い、ついには大勢の人たちを動かして白鯨討伐という偉業を成し遂げることに大きな貢献をした。
そんなスバルの支えになりたかった。たとえスバルがエミリアを愛していたとしても、スバルの介添え人となって共に生き、力になりたかった。
なのに、結果はこの有様だ。穢され、辱められ、スバルの愛するエミリアを誘拐する事に加担させられ、悲劇の元凶の陵辱を淫らに求め、なのに浅ましくもスバルをダシに自分を慰めている。
「……ふあ……ああ……ふぅ……ああああっ!」
自己嫌悪をしてる間も、レムの指は自身の体を慰め、犯していた。
「ふあああああああ!!」
また絶頂した。しかし疼きも指の動きも止まらない。
「スバルくん❤ スバルくん❤ スバルくん❤」
レムは甘い声でスバルの幻影を求めた。スバルに荒々しく犯される自分を幻視して、自分を盛り上げた。
(スバルくんは優しいから、こんな乱暴な愛し方はしないと思います)
そう理性は告げていたが無視する。
そもそもスバルに抱かれ、愛されることはおろか、欲望のはけ口として犯されることすら、今の自分は相応しくないと思う。
百回を超える回数穢され、それに快楽を、悦びを感じ、あろうことか怨敵に犯されることを望むまでになった自分はスバルの視界に入るのさえ烏滸がましい。
そう考えながらも、レムの指先は自分の膣内を犯し続け、それをスバルが自分を犯してると幻想し、妄想する。
「スバルくん❤ スバルくん❤ スバルくん❤」
レムの拙い指の動きでは、どう足掻いても『寝技の加護』を持つ男の性技にかなうはずもない。それをスバルへの想いで、否、そんな綺麗な言い方などとてもできない欲望と妄想で補う。
「ふああああああ❤ あああああああっ❤ スバルくん❤❤」
レムのやや童顔だが美しい顔は、愛欲と肉欲と快楽ですっかり真っ赤に染まっていた。
「スバルくん❤ ああっ❤ スバルくん❤ もっと、レムを犯してください❤ スバルくん❤❤」
幻のスバルに懇願し、何度も犯され、何度も絶頂した。
「……はあ……ああ……」
気が付くと、体の疼きは収まっていた。
辺りの床はレムの漏らした愛液で濡れているのが闇夜の中でもわかった。
頭が冷えると次第に羞恥心が沸き上がり、レムは脱ぎ捨てた寝間着や下着を抱き寄せた。
「やっと満足されたんですか。ずいぶんとお盛んでしたね~」
闇の中から、そんな揶揄するような声が響いた。
「え?」
レムが茫然と声のした方を振り向くと、そこにはカララギ風の赤い使用人服を纏た赤い髪の女――ヤエがいた。
最近、あの男に誘拐されてきた女性の一人だ。レムはそれまで面識がなかったが、プリシラの使用人だったらしいというのは聞いてる。
他にも何か事情がありそうだったが、こんな時とはいえ、他陣営に対して出過ぎた詮索はするべきではないだろう。それよりも――。
「ヤエ様……? いつの間に……?」
「割と前から。声をおかけしようかとも思いましたが、お楽しみだったようなので~」
ヤエは口元に手を当て、「んふふふ~」とからかうように笑った。
「あっ……」
レムは先刻以上の羞恥心に見舞われ、顔が熱くなった。
「んん~? どうなさいました? そんなに顔を赤くして、また体が火照ってしまわれましたか~?」
「や、やめてください!」
可愛い顔に猫の様な奔放でイタズラ好きな表情を浮かべ、ヤエはレムの胸元を覗き込んだ。レムは慌てて両手で胸の大きな膨らみを隠す。
「初々しい反応ですね~。あの男に囚われた期間が一番長いと聞いてたんですけど、見かけによらずタフなんですね」
「うっ……」
途端にレムは顔を曇らせた、
囚われた期間が一番長い。そう、レムはココに囚われてる誰よりも長く、そして多く、あの男に犯されている。穢され、辱められ、ついには自分からあの男に犯されるのを望むような淫乱にされてしまった。
スバルに抱かれることを思い描きながら自分を慰めたとて、その事実は変わらない。
レムの泣きそうな顔を見ても、ヤエは自分の無神経な発言を謝罪しなかった。ただ――。
「環境に適応しただけの事に、そんなに罪悪感を抱く事はないと思いますけどね~」
と、表情を引き締めて、そう告げた。
「適応……?」
レムが聞き返すと、ヤエは「そうですよ」と頷いた。
「人間は大抵の事に適応……つまり、慣れる事ができるんですよ。そこが人間の凄いところで、場合によっては弱点ですね。慣れて、流されてしまう。今のレム様の状態がそれです」
ヤエは先ほどまでのイタズラっ子の様な顔と打って変わった神妙な表情で理路整然と語る。
「あの男に陵辱され続ける状況に適応するために、あの男の与える快楽を受け入れて、自分から望むようになった。でも、それがレム様の心の底からの本心なんですか~?」
「れ、レムは……」
レムの胸の内にスバルへの愛おしさがあふれ出し、瞳に涙がにじんだ。
「――レムは……スバルくんに会いたいです……嫌われて、軽蔑されるとしても……それでも会いたいです……」
「なら、その本心を大切にすればいいじゃないですか。体が状況に適応して思い通りにならなくなったからって、そんなに悲観する事ないですよ。重度の麻薬中毒者だって、薬を抜いて、時間をかけて治療すれば元の体に戻れるんです」
冷静に考えたら酷い喩えを付けたすヤエだったが、おかげで大切な気持ちを思い出せたレムは感謝と感動で涙すら浮かべていた。
「や、ヤエ様……あ、ありがとうございます……」
レムは心の底からの感謝を告げた。
しかしヤエの方はそんな大げさにしなくていいとばかりに、手の平を振った。
「あの男の思い通りになるのはヤエちゃん的にもムカつくので、レム様が簡単に堕ちないように、ちょっと柄にもない事を言ってみただけですよ」
照れたり誤魔化した様子もなく淡々と語る辺り、それはヤエの本心だったのかもしれないが、だとしてもレムの感謝は変わらなかった。
「そ、そういえばヤエ様はこんな所でなにを……?」
「色々と試してたんですよ。結果は芳しくなかったですけどね~。まずは何ができるか、できないかを確認しないと始まりませんからね。それに意外なところからルールの抜け道を見つけられるかもしれませんし、ダメ元で何でも試してみるべきです」
「え? じゃあ、ここを脱出する方法を…‥お一人で……?」
レムは驚きに目を丸くした。誘拐されて日が浅く、他の面々に比べれば、精神的な余裕があるにしろ、まさか一人で脱出の方法を探っていたとは。それに「『るーる』の抜け道を探す」という考え方はスバルに近いモノを感じる。
「脱出はできないまでも、アル様の所までなんとか行けないかと思ったんですけど、上手くいきませんでした。流石にそこまで甘くはありませんでしたね」
「アル様……」
プリシラを捕える一件で、男に『隷属の加護』で操られたエミリアによって氷に封じられたアルは、この男のアジトにまで運ばれている。
そして凍結したアルはアジトの奥の一室に厳重に閉じ込められており、レムたちは『隷属の加護』の束縛で、その部屋には近づかないように『命令』されている。
「あの男はアル様を恐れてるんです。アル様を解放できれば逆転できますよ」
「信頼されてるんですね、アル様を」
「信頼というか、わたし自身もアル様を恐れてると言った方が正しいですけどね~」
ヤエは苦笑いした。
「アル様は怪物なんです。とても恐ろしい怪物です。こんな怪物がこの世にいるのかと、思い出しただけでも震えが止まらないくらいです」
冗談のような口調だが、ヤエの目は本気だった。
レムの知る限り、アルは確かに素性不明の謎の人物だが、そこまで恐ろしい人物には見えない。多少は剣も魔法も使えるようだが、隻腕というハンデもあり、まともに戦えばレムが勝つと確信できるだけの実力差がある。
ヤエの詳しい素性は知らないが、先ほどの気配を消して闇の中に潜んでた手際を観るに、少なくともアルが怪物に感じるほどに弱いとは思えないが……?
「ええと……それならヤエ様はアル様に出会われた事を後悔されてるんですか?」
「いいえ。あんな恐ろしい怪物がヤエちゃんの知らないところに存在してるなんて、そっちの方が怖いので出会えてよかったと思っていますよ」
レムの疑問にヤエは即答した。
レムは眉をひそめた。おかしな理屈だ。そんなに恐ろしいなら存在すら知りたくなかったと思うのが普通ではないだろうか?
「……ヤエ様は、アル様を愛しておられるんですか?」
「はあ? レム様、ヤエちゃんの話を聞いてましたか? わたしはアル様に死んでほしいと思っていますよ」
心外だと言わんばかりに顔をしかめ、ヤエはそう語った。
「アル様は不死身の怪物です。でもアル様には果たさなければならない使命がおありで、それを果たす事ができたら死んでくださるそうです。だからわたしはその日が来るまで、アル様の『万能お役立ちメイド』として傍でお支えし、アル様の最後を見届けたいんです」
ヤエはそう力説したが、本当に怖いのなら、傍に居たくないと、さっさと逃げ出すはずだ。なのに、最期を見届けたいと言いながらアルを傍で支え続けてるという事は――。
「ヤエ様は、アル様と添い遂げたいのですか?」
「はああ? なんでそうなるんですか? なんでも恋とか愛に繋げる考え方って、わたしは嫌いなんですけど~!」
ヤエはあからさまに不機嫌になったが、レムの見たところヤエはアルを愛してるように思う。何故かヤエはそれを認めたくないようだが。
そもそも本気で嫌っていたり、怖がってる人に仕えるのに「万能お役立ちメイドとして傍で支える」などという自称をするだろうか? あの男に誘拐され穢される前に聞いていたなら、「それはレムのスバルくんのための名乗りです」と反論しているところだ。
「ふん、もういいです。ていうか、レム様、いつまでその恰好でいるんですか? 早く服を着ないと、あの男に見つかって、何をされても知りませんよ」
「あ、そうですね。すいません。今――」
レムはずっと腕に抱えたままにしていた下着と寝間着を改めて着直そうとしたが――。
「え? 上――?
「ええ? きゃあ!」
突然、天井からスライムが降って来てヤエとレムの体に降り注いだ。スライムの気配に気づいたヤエだったが、なぜか体が動かず、スライムを避けられなかった。
「くそっ……またこいつら……ふぅ……うぅ……」
「いや! レムに触らないでください! ひゃあ! いやあ!」
スライムはヤエの服を溶かし、レムの裸に裸にまとわりつき、二人の肌を体液で濡らした。催淫効果のあるスライムの体液は二人の体を淫らに狂わせる。
「くっ……この……はあ……ふあ……ああっ……!」
「うぅ……いや……スバルくん……!」
獲物の心と体を体液で強制的に淫らにし、さらに快楽で染めようとスライムは二人の胸や尻、女の花弁を嬲る。
『いけないなあ……こんな時間まで夜更かしをして……」
必死に屈辱と快楽に耐える二人の頭の中に覚えのある声が響いた
「これは……」
考えるまでもなく、男の声だった。
『伝心の加護の改良版だよ。自分が犯した女なら、どこにいても言葉を伝えられるし、そっちの声も聞けるし、居場所もわかるんだ』
男の楽し気な声がヤエとレムの頭の中に響く
「ちっ……自分から……手の内を明かすとは……余裕じゃないですか……」
舐められてるのが癇に障ったのか、ヤエが快楽とは別の理由で顔を歪めた。
『知られても困らないからね。ああ、安心しな。さすがに四六時中お前たちの会話に聞き耳を立ててるわけじゃない。十人以上の人間の声を常に盗聴してたら、流石に頭が痛くなる」
男の声に苦笑いが混じる。
「それはそれとして、部屋の外に出るのは許したけど、こんな深夜まで夜遊びしてる悪い子にはお仕置きが必要だろう?』
「……あ……はあ……ふあ……お仕置きって……」
「そのまま朝までスライムと戯れてもらおうか」
「そ、そんな……!」
『ん? どうした、レム? 特別製でもない普通のスライムに一晩犯されるくらい、今さら大したことないだろう?」
「……う……ふぅ……そ、それは……」
もちろん大したことが無いわけではない。何度目であろうと、こんな得体の知れないモノに犯され、快楽を与えられるなど屈辱だし、おぞましかった。
だが、それだけでなく、今のレムの脳裏にはスバルの笑顔が浮かんでいた。
『はは、さっきまでナツキ・スバルをダシにエロい妄想しながら自分を慰めてたからまだ体が発情してるのか? それともまたナツキ・スバルに対して妙な罪悪感を感じているのか?』
「……なっ……」
レムは絶句した。今の言いようだと――。
『ああ、聞いてたよ。レムがエロい声で自分を慰めてたの。おかげですっかり勃っちまったよ』
「……あ……」
レムの顔はスライムに嬲られる事による快楽や恥辱とは別の理由で羞恥に染まった。
『安心しろ。朝までは冗談だ。その前に二人には俺の興奮を鎮めるための相手をしてもらわないとな。俺がそっちに歩いて行くまで、スライムに嬲られながら覚悟を決めておけ』
頭の中に響く男の声が冷たさを増す。
『状況に適応なんて生易しいレベルではなく、もうお前の体は俺のモノなのを教えてやる。今の内に俺の『救済』を受け入れて、体だけでなく、心も差し出す準備をしておいた方が楽になれるぞ。あはははははは』
残酷な笑い声の余韻を残し、頭の中の声は途絶えた。
「……はあ……うぅ……ごめんなさい……ヤエ様……ん……ふあ……レムのせいで……」
「……ふう……ふぅ……ヤエちゃんがアル様を解放しようと足掻いてるのに気づいた時点で……あの男は……ふあ……わたしを標的にしてましたよ……気にしても……ふあああああ!」
「ああ……ヤエ様……ああっ! う、はあ……ふわあああああ!」
――深夜の闇の中に、鬼とシノビ、二人のメイドの淫らな声が響いた。
幕間3終了です。
最期まで読んでいただき、ありがとうございます。
レムとヤエの絡みが書いてて楽しくて、気が付けば幕間にしては長くなってしまいました。
お楽しみいただけたら幸いです。