※この作品はR-18です。

常識改変プロデューサーとアイドル   作:湯けむり桶

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愛の奉仕と常識と認識の境界 if

 控室で撮影を終えたばかりの佐久間まゆ。

 

 「お疲れ様、まゆ。今日の撮影も完璧だったよ」

 

 プロデューサーは、目の前の少女――佐久間まゆに声をかけた。彼女は今、フリルが何重にも重なった、クラシックでいて愛らしいメイド衣装に身を包んでいる。

 

 「……ふふっ、プロデューサーさんにそう言っていただけるのが、まゆにとって一番のご褒美なんですぉ」

 

 まゆは頬を赤らめ、熱っぽい視線をプロデューサーに送る。彼女の愛は重く、深く、時に独占欲に満ちている。本来なら、プロデューサーがアイドルに対して一線を越えるなど、この業界では破滅を意味する。

 

 だが、この男には「力」があった。

 彼が望めば、世界の理は書き換えられる。道徳も、規律も、アイドルの常識も。

 

 「まゆ、こっちへおいで。少し……息抜きに付き合ってくれないか?」

 

 プロデューサーが指先で空気をなぞるように合図を出すと、周囲の空気がわずかに歪んだ。彼が持つ『常識改変』の権能が発動する。まゆの中にある「プロデューサーへの献身」が、より原初的で、無条件な「奉仕」の概念へと塗り替えられていく。

 

 「はい……。プロデューサーさんのためなら、まゆ、なんだって……」

 

 まゆは促されるまま、彼の元へと膝をついた。メイド服のスカートが床に広がり、本物の従者のような佇まいを見せる。

 

 プロデューサーはゆっくりと、自身のスラックスのベルトを外した。そして、猛々しく鎌首をもたげた「自身のモノ」を、まゆの目の前にさらけ出す。

 

 「見てくれ、まゆ。今日もアイドルのために身を削って仕事をしていたら、こんなに溜まってしまったんだ。……これも『仕事』の一環として、なんとかしてくれないかな? 可愛いメイドさん」

 

 常識を書き換えられた世界において、それは卑猥な要求ではなく、主人の疲れを癒やすための「至極当然の業務」として定義される。

 

 まゆの瞳が、トロンと潤んだ。彼女にとって、愛する人の一部をこれほど近くで拝めることは、至福以外の何物でもない。

 

 「……まぁ、こんなにパンパンになって……。プロデューサーさん、お辛かったんですねぇ」

 

 まゆは細い指先で、脈打つそれを愛おしそうに撫でた。

 

 「プロデューサーさんのストレスを解消するのも、まゆのお仕事……いいえ、『特権』ですから。この可愛いメイドが……隅々まで、綺麗にして差し上げますねぇ」

 

 彼女は舌先を小さく出し、先端を這わせる。

 『常識』が消え去り、『愛』と『支配』だけが残った密室で、プロデューサーは深い溜息をつきながら、少女の柔らかな奉仕に身を委ねた。

 

 闇の中で、水音と、狂おしいほど甘い吐息だけが響き渡っていた。

 

 「……んんっ、ふ、あ……っ!」

 

 まゆの献身的な口内奉仕は、常識改変によって「技術」を超えた「本能」の領域に達していた。プロデューサーの熱い塊が喉の奥へと一気に解き放たれる。

 

 「んぅっ、れろ……ちゅ……ぷはっ」

 

 まゆは喉を鳴らしてそれを受け止め、えづきながらも、一滴たりとも零さぬよう必死に飲み下した。口の端から溢れた一筋の白濁を指で拭い、彼女は恍惚とした表情で見上げてくる。

 

 「……全部、まゆの中に、入りましたぁ……。プロデューサーさんの元気、まゆが頂きましたよぉ」

 

 プロデューサーはその甘ったるい言葉に満足げに頷くと、休む間もなく次の行動に移った。

 

 「いい子だ、まゆ。次は……そのメイド服の下を見せてくれないか」

 

 彼は立ち上がっているまゆの足を開かせ、フリルが何層にもなったスカートを無造作に捲り上げた。抵抗の意志など微塵もないまゆは、言われるがままに自身の純白の下着を自らの手で引き下ろす。

 

 「はい……。まゆの全部、見てください……」

 

 露わになった秘部。プロデューサーはまゆに命じ、彼女自身の指でそこを左右に広げさせた。粘膜の赤みが照明に照らされ、瑞々しく晒される。

 それを見てプロデューサーが意地悪そうに問う。

 

 「おや……? まゆ、一つ聞いてもいいかな。アイドルならここにあるはずの『純潔の証』がないようだけど。……これはどうしたんだい?」

 「……あ、あぁ……。それは……」「……プロデューサーさん……忘れてしまったんですか……? まゆのそれは……ずっと前に、プロデューサーさんのために……捧げたじゃないですか……。まゆの心も、体も、初めても……全部、プロデューサーさんのものだって……証明したくて……っ」

 

 彼女は自身の指をより深く食い込ませ、プロデューサーに「証拠」を突きつけるように腰を突き出した。

 

 「まゆに……『純潔』なんて言葉、もう必要ないんです。まゆにあるのは、プロデューサーさんに……『愛された証』だけ……ですからぁ……っ」

 

 プロデューサーの問いかけに、まゆが答える。その瞬間、スタジオの空気は二人の能力が複雑に絡み合い、特異な磁場を作り出した。

 

 まゆ自身も無意識に放っている「認識改変」。

 かつて彼女が主人公を襲い全てを捧げた過去。彼女の愛が重すぎるゆえに起きたその「事故」は、彼女自身の防衛本能と能力によって、今、目の前のプロデューサーとの「美しい思い出」にすり替えられた。

 

 「……あぁ。そう……だったな、まゆ」

 

 プロデューサーの脳裏に、偽りの記憶が鮮明に像を結ぶ。初めて彼女を抱いた時の、あの甘い痛みと確かな手応え。常識改変能力を持つ彼でさえ、まゆの無意識の執念が作り出した認識の歪みに、心地よく呑み込まれていく。

 

 「俺が、お前の初めてを奪ったんだ。……これでお前は、名実ともに俺だけのものだ」

 「はい……っ、嬉しい……。思い出してくださって、本当に、幸せですぅ……っ!」

 

 確認作業は終わった。

 プロデューサーはまゆの腰を引き寄せると、自身の熱を、彼女が待ち望んでいた「愛の巣」へと力強く突き立てた。

 

 「あぁっ! は、入っ……プロデューサーさんが……まゆの中に……っ!!」

 

 結合の瞬間、まゆの視界は真っ白に染まった。

 内側から押し広げられる肉の感触、支配される悦び。彼女は激しく身を震わせ、開いた足でプロデューサーの腰を固く、固く絡めとる。

 

 「もっと……もっと深く……っ! まゆを壊してもいいですから……全部、全部刻みつけてくださいぃ!」

 

 行為が激しさを増すにつれ、まゆの指先はプロデューサーの背中に深く爪を立てた。アイドルも、記憶も、今の快楽の前では無意味だった。

 彼女は獣のような吐息を漏らしながら、自身の内壁で彼のすべてを吸い尽くそうと、貪欲に締め付ける。

 

 「まゆ……っ、すごいな……。そんなに俺を離したくないか……!」

 「離しません……死んでも、離しませんからぁっ! ずっと、ずっとこうして……っ!」

 

 二人が臨界点に達する。

 プロデューサーはまゆの狂おしいまでの締め付けに抗えず、彼女の最奥へと熱い迸りを一気に解き放った。

 

 「くっ……! 出るぞ、まゆ……っ!!」

 「あぁぁあああ……っ! 幸せ……っ、プロデューサーさんの愛が……まゆを満たして……っ!!」

 

 まゆは大きく身を捩らせ、降り注ぐ愛の雨を余すことなく受け止めた。

 偽りの過去、歪められた常識。

 それらが複雑に絡み合った果てに、彼女は今、真実の愛よりも深い「幸福」の中で、心地よい意識の混濁へと堕ちていった。

 

 

 

 数ヶ月後。

 街の巨大ビジョンや、お茶の間のテレビ番組で、佐久間まゆの姿を見ない日はなくなっていた。彼女のどこか危うげで、それでいて一途なパフォーマンスは「運命の赤い糸を信じる純真な少女」として、世間の爆発的な支持を得ていた。

 

 

 都内の小さな編集プロダクション。

 かつて読者モデル時代のまゆを担当していた男は、深夜の残業中にふとテレビに映る彼女の姿を見て、手を止めた。

 

 「……あいつ、本当に立派になったなぁ」

 

 男の口元には、自然と穏やかな微笑みが浮かんでいた。

 彼が覚えているのは、控えめで、撮影の合間にいつも楽しそうに将来の夢を語っていた「可愛い読モのまゆちゃん」の記憶だ。

 

 しかし、実際の記憶の深層には、どす黒い真実が埋もれている。

 彼女の独占欲に振り回され、私生活を監視され、挙句の果てに逃げ場を失うまで追い詰められた、あの地獄のような日々。

 

 だが、今の彼にとって、それらはすべて霧の彼方だ。

 まゆが無意識に振りまいた「認識改変」の波動は、彼女が去った後の場所にも、強力な偽りの上書きを残していた。

 

 「あの頃は色々大変だった気もするけど……なんだかんだ、いい思い出だよな」

 

 彼は、自分がなぜ前の会社を辞めたのか、なぜ今でも夜道で背後に誰かいるような気がして震えるのか、その本当の理由を知ることはもうない。

 

 「まゆちゃんを支えてる今のプロデューサーさんは、もっと大変なんだろうな。……ま、あんなにいい子なんだから、プロデューサー冥利に尽きるってところか。頑張れよ、見知らぬ同志」

 

 男はそう呟き、ビールの缶を画面のまゆに向けて軽く掲げた。

 テレビの中のまゆは、カメラの向こう側にいる「最愛のプロデューサー」に向けて、この世で最も幸せそうな微笑みを振りまいている。

 

 その裏で、数多の男たちの記憶と人生が、彼女の「愛」の踏み台として美しく塗り替えられていることなど、誰も知らない。

 

 346プロダクションのプロデューサーデスクでは、今日も主人公がまゆのスケジュールを調整していた。背後から首に腕を回し、耳元で愛を囁き続けるまゆの重みを感じながら。

 

 「……プロデューサーさん。まゆ、とっても幸せです。世界中が、まゆたちの愛を祝福してくれているみたいでぇ……ふふっ」

 

 常識と認識。二つの能力によって歪められた世界は、今日も不気味なほどに美しく、穏やかに回り続けていた。

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