常識改変プロデューサーとアイドル 作:湯けむり桶
「ウサミン星から、ハッピーメルヘン!……ふぅ、お疲れ様でした!」
新作アニメのトークイベントを終えたばかりの控え室。
安部菜々――永遠の17歳を自称する彼女が、衣装のウサ耳を外しながら大きなため息をついた。そこへ、俺は労いの言葉と共に足を踏み入れた。
「お疲れ、菜々。今日のトーク、観客の反応も上々だったな」
「あ、プロデューサーさん! 見ててくれたんですか? ありがとうございますっ。あそこのアドリブ、ちょっと奈々的に攻めすぎちゃったかなーって反省してたんですけど……うふふ、ウケてたなら良かったです!」
衣装を脱ぎかけの菜々は、イベントの成功に頬を上気させていた。
だが、俺の目は彼女の汗ばんだ肌に向けられている。仕事終わりの高揚感。これを鎮めるための「反省会」が必要だ。俺は能力のスイッチを入れる。
『今から行うことは、イベント後のクールダウンと次回に向けた気合入れの儀式である』
「菜々、少し反省会をしよう。こっちへ来い」
「はい、プロデューサーさん! 今日もビシバシ、ご指導お願いしまっす!」
俺は椅子に深く腰掛け、菜々を対面で抱え上げた。
衣装がはだけ、俺たちの体が密着する。彼女は当然の作法として、俺の首に手を回し、ゆっくりとその身を沈めてきた。
「んっ……あ、ぁ……っ! はぁ……プロデューサーさん……反省会、始まり……ですね……っ」
「ああ、そうだ。今日のあのコーナー、もう少し声を張っても良かったかもしれないな……」
「は、はい……っ。あ、あうっ! その、点、は……わ、私も……んんっ、思って……っ!」
反省の内容とは裏腹に、行為は激しさを増していく。
菜々は「ウサギ」を自称するその名に違わず、俺の腰の上でピョンピョンと跳ねるように激しく上下運動を繰り返した。
17歳の乙女(自称)としての全力の奉仕。彼女の豊かな胸が視界を埋め尽くし、甘い香りが鼻腔を突く。
「あ、あ、あ、ぁあああ! 奈々、全開……ですよぉおおっ!!」
最高潮に達した瞬間、俺は彼女の奥深くに熱いものを一気に叩き込んだ。
「いっ…ぐぅ、はぁ……っ……うぁ、かぁ……っ! ぁ、はぁ、は、はぁ……っ!!」
菜々は激しく痙攣し、白目を剥いて俺にしがみついた。
やがて、その震えが止まると、彼女は俺に重なったまま、ピクリとも動かなくなった。
「……菜々? どうした、お休みか?」
まだ繋がったままの熱を感じながら、俺は彼女の背中に手を回して声をかけた。
すると、菜々の肩が小さく震え始め、顔を上げた彼女の瞳には大粒の涙が溜まっていた。
「……プロデューサー、さん……。その……ごめんなさい……っ。腰、やっちゃいました……っ。動け、ないです……」
「えっ?」
どうやら、設定……もとい17歳の若さ(自称)の限界を超えて張り切りすぎたらしい。
「ぐすっ……す、すみません……。せっかくの反省会なのに……面目ないです……」
俺は苦笑し、再び能力を行使する。
『菜々の腰の痛みは、俺が撫でることですぐに完治する。そして、今の無理は健康への良い投資だったことになる』
「よしよし、無理をさせたな。ほら、もう大丈夫だ」
俺が彼女の腰に手を当て、柔らかな光(をイメージした力)を流し込むと、菜々は不思議そうに瞬きをした。
「……あれ? 痛くない……? ふわぁ、プロデューサーさんの手、魔法の手ですね! すっかり良くなりました!」
「はは、それなら良かった。だが、あまり無理はしないようにな。俺にとっては、菜々の体が一番大事なんだから」
俺が繋がっていたものを抜き、優しく彼女の服を整えてやると、菜々は顔を真っ赤にして、幸せそうに微笑んだ。
「はい! プロデューサーさん大好きですっ! さあ、元気も出ましたし、一緒に帰りましょう? 帰りにちょっと、美味しいお肉でも食べていきたいなー……なんて!」
永遠の17歳と、彼女を影で操るプロデューサー。
二人は仲良く手を繋ぎ、夜の街へと消えていった。