※この作品はR-18です。

常識改変プロデューサーとアイドル   作:湯けむり桶

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プロデューサーの密かな休息:黄金色の三船美優

 大型連休に合わせて開催された、アニマルコスチュームでのイベントは大盛況のうちに幕を閉じた。嵐のような熱狂が去り、事務所のソファでは出演したアイドルたちが思い思いの時間を過ごしている。

 

 「がおー! 仁奈はワイルドなオオカミでごぜーます! プロデューサーも若葉も食べちゃうですよ!」

 

 市原仁奈が毛羽立ったオオカミの着ぐるみフードを深く被り、小さな手を爪のように立てて威嚇する。その瞳は興奮でキラキラと輝いていた。

 

 「ピィ〜ピィ~! 食べられちゃう〜! 誰か助けて〜!」

 

 それに応えるのは、ハリネズミの衣装を着た日下部若葉だ。二十歳を過ぎている彼女だが、その愛らしい容姿と高い声は、仁奈と一緒に遊んでいるとどちらが年上か分からないほど馴染んでいる。二人の微笑ましいやり取りを見守っていると、お茶の香りが鼻をくすぐった。

 

 「……ふふ、お疲れ様です。皆、ようやく一息つけましたね。温かいお茶が入りましたよ」

 

 聖母のような柔和な微笑みを浮かべた三船美優が、淹れたての緑茶を運んできてくれた。彼女の所作一つ一つには、大人の女性らしい落ち着きと、周囲への細やかな気配りが凝縮されている。

 

 「ありがとうございます、美優さん。……そういえば、さっきのステージ、美優さんのトラの衣装での『が、がおー』、すごく良かったですよ。控えめなんですけど、一生懸命さが伝わってきて」

 

 俺がそう伝えると、美優は頬を瞬く間に朱に染め、俯いてしまった。

 

 「あ……ありがとうございます……。でも、あのポーズ……本当はすごく恥ずかしくて。皆様に、変な目で見られていなかったでしょうか……?」

 

 「そんなことないです。会場のファンも、みんな美優さんのギャップに釘付けでしたから」

 

 他愛もない会話が、イベントの緊張を優しく解きほぐしていく。やがて外が茜色に染まる頃、「仁奈ちゃんを家まで送っていきますね」」と言い残し、美優は仁奈と若葉を連れて事務所を後にした。

 

 

 夜も更け、事務所に残っているのは俺一人になった。静まり返った室内で、溜まっていた事務作業を片付ける。ようやく目処が立ち、冷めたコーヒーを最後の一口まで飲み干して、そろそろ帰ろうかと立ち上がった、その時だった。

 

 「……っ!?」

 

 背後から、柔らかく、それでいて驚くほど大胆な重みが背中に押し付けられた。誰かが、俺を後ろから力強く抱きしめている。

 

 「……お疲れ様です。夜遅くまで頑張っている、プロデューサーさん……」

 

 耳元で囁かれたのは、しっとりと濡れたような、熱を帯びた吐息。驚いて振り向くと、そこには月明かりを浴びて神々しく輝く「黄金色の虎」の衣装に身を包んだ、三船美優が立っていた。

 

 「美優、さん……!? どうしたんですか、こんな時間に。送っていったんじゃ……」

 「……はい。ですが、どうしても……。暗い事務所で一人、責任を背負って頑張っているあなたの姿を見ていたら、居ても立っても居られなくて……」

 

 美優の瞳は、昼間の控えめな彼女とは正反対の、激しい欲望と情愛を宿して潤んでいる。

 

 「な、なぜその衣装を……?」

 「……だって、今は『黄金週間(ゴールデンウィーク)』、ですから。それに……」

 

 彼女は俺の首に腕を回し、逃がさないように密着すると、挑発的な笑みを浮かべた。

 

 「……今夜の私は、タイガー。いつもの私ではありません。黄金に輝く、タイガー、です。……あなたを、隅々まで食べ尽くしてしまいますね?」

 

 そう言うや否や、彼女は俺をソファへと押し倒した。黄金色の衣装が夜の闇の中で激しく、そして艶やかに躍動し始めた。

 

 美優さんは俺の上に跨ると、荒い吐息を漏らしながら俺のズボンのフロントに顔を埋めた。深く、深く、俺の匂いを吸い込むその仕草は、まるで獲物の命を確かめる飢えた獣のようだ。

 

 「……はぁ……あなたの、匂い……。今日も、こんなに遅くまで……。私が、その疲れを全部、吸い出してあげますね……」

 

 震える手つきで俺のモノを露出させると、彼女は慈しむように、それでいて執拗に指先で弄り始めた。昼間の恥じらいはどこへ行ったのか、その瞳には熱心なまでの情欲が宿っている。

 

 彼女は自身の衣装を乱暴に拡げると、露わになった秘部を俺の熱い部分に添えた。そして、迷うことなく腰を沈め、一気に俺を中へと迎え入れた。

 

 「……っ、ん、ああぁっ……! ぁ、はぁ、はぁ……っ」

 

 あまりの密着感と、内側から溢れる熱量に、美優さんの身体が歓喜に染まる。彼女は俺の肩に爪を立て、掠れた声で俺の名前を何度も、何度も連呼した。

 

 「プロデューサーさん、プロデューサーさん……っ! ああ、すごいです、これ……っ、中が、とろけてしまいそうで……!」

 

 彼女は憑りつかれたように、激しく腰を振り始めた。黄金色の衣装が月光を跳ね返し、彼女の揺れる肢体と共に妖しい光を放つ。俺もまた、その情熱に抗うように下から突き上げた。

 

 「……っ、ふっ、美優さん、すごい締め付けだ……っ!」

 「あ、ああぁっ! もっと、もっと強くしてください……私を、壊すくらいに……っ!」

 

 二人の動きは次第に加速し、ぶつかり合う肉の音と、重なり合う荒い呼吸が事務所の静寂を塗り替えていく。美優さんは髪を振り乱し、陶酔しきった表情で快楽の波に身を任せていた。

 

 「あ、あぁぁぁっ! くる、きます……っ! プロデューサーさん、一緒に、いっしょに……っ!!」

 

 最高潮に達した美優さんが、俺の胸に強くしがみつき、全身を激しく震わせる。それと同時に、俺も彼女の最奥へと、溜まりに溜まった熱い奔流を解き放った。

 

 「っ……!! ふ、ああぁぁぁぁぁっ……!!」

 

 しばらくの間、二人は折り重なったまま、肩で激しく息をしていた。やがて荒い呼吸が落ち着き、静寂が戻る。美優さんは俺の胸に顔を埋めたまま、幸せそうに、そしてどこか誇らしげに微笑んだ。

 

 「……ふふ。なんだか……同じ香りになっちゃいましたね」

 

 彼女は俺の首筋に鼻を寄せ、甘えるように囁いた。黄金のタイガーとしての猛々しさは鳴りを潜め、そこには愛する人と一体になれたことを喜ぶ、一人の愛らしい女性の顔があった。

 

 「ゴールデン・ウィーク……最高のプレゼントをありがとうございます、プロデューサーさん。明日の朝まで……ゆっくりしましょう……離しませんよ?」

 

 美優さんの腕に再び力がこもり、二人の特別な夜は、まだ始まったばかりであることを予感させた。

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