※この作品はR-18です。

常識改変プロデューサーとアイドル   作:湯けむり桶

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ウサミンの秘密:歪んだ恋心の始まりとスクール水着の記憶

 私、安部菜々には、誰にも言えない秘密がありました。

 それは、自分を地下アイドルのどん底から救い出し、憧れだった声優の仕事まで叶えてくれたプロデューサーさんのことが、狂おしいほど大好きだということです。

 

 「アイドルは恋愛禁止」。

 

 それが芸能界の鉄則だと分かっていたからこそ、菜々はこの想いを一生胸に秘めておくつもりでした。……あの日、撮影現場で「常識」が書き換えられるまでは。

 

 それは、とある雑誌のグラビア撮影の日のことでした。

 テーマは「永遠の17歳」。久しぶりに着るスクール水着に、菜々は柄にもなくテンションが上がっていました。

 

 「見てくださいプロデューサーさん! ウサミン、現役JKでもいけちゃいますかね? キャハっ☆」

 

 少しでも可愛いと思ってほしくて、いつもより強めにアピールしたその時。

 プロデューサーさんの瞳に、見たこともない熱が宿ったのを菜々は今でも鮮明に覚えています。

 

 「……菜々。そのまま、こっちへ来い」

 

 気づけば、撮影のセットの裏側で、プロデューサーさんの逞しい腕に抱きしめられていました。

 

 「えっ、あ、あの……プロデューサーさん? ここ、現場ですよ? アイドルとプロデューサーが、こんな……えっ……」

 

 混乱する菜々の耳元で、彼は甘く、そして抗えない響きで囁いたのです。

 

 「何を言ってるんだ、菜々。アイドルがプロデューサーに身を捧げるのは、撮影を成功させるための当然の儀式だろう?」

 

 その言葉を聞いた瞬間、菜々の脳内にあった「アイドル像」が、音を立てて崩れ、そして再構築されました。

 

 (……あ、そうですよね。プロデューサーさんに抱かれるのは、アイドルとしての当然の義務……いえ、特権なんです……♡)

 

 撮影開始の時間は迫っていましたが、菜々は夢中で彼にしがみつきました。

 

 「はいっ……! 安部菜々、一生懸命頑張りますっ……。奈々の中に、プロデューサーさんをいっぱいいっぱい、刻み込んでくださいっ!」

 

 スクール水着のまま、激しく、そして情熱的に繋がったあの時間。

 初めて通じ合えた喜びで、菜々は声を上げるのも忘れて彼を受け入れ続けました。

 結局、撮影開始を少し遅らせてしまったのは「新人アイドル(自称17歳)」としての反省点ですが、それ以上に得られた幸福感は、何物にも代えがたいものでした。

 

 今では、仕事の合間の「反省会」や「メンテナンス」は、菜々にとって一番大切なスケジュール。

 大好きで、尊敬するプロデューサーさんと恋人のように過ごせる特別な時間。

 

 (プロデューサーさんのためなら、腰が砕けたって構いません……!)

 

 今日も菜々は、少しだけ湿った下着を履き直し、満面の笑みでステージへと向かいます。

彼への想いを、歪んだ常識という名の魔法に閉じ込めて。

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