常識改変プロデューサーとアイドル 作:湯けむり桶
深夜の撮影仕事がようやく幕を閉じ、俺は疲労でわずかに肩を落としている諸星きらりを車に乗せ、彼女の自宅へと向かった。街灯がまばらな住宅街、静まり返ったエントランス前に車を止め、「今日はゆっくり休めよ」と彼女を送り出そうとしたのだが。
「うぇへへ☆Pちゃん、せっかくここまで送ってくれたんだもん。お茶くらい飲んでいってほしいにぃ☆ね、いいでしょぉ?」
きらりは少し強引に、だが彼女らしい無邪気な力強さで俺の手を引き、部屋の中へと連れ込んだ。
「なんだか家庭訪問みたいでぇ、きらり、すっごくハピハピになっちゃう☆」
うきうきとはしゃぐ彼女は、特製のお茶を用意してくると言って、弾むような足取りでキッチンへと消えていった。
俺は一人、彼女らしく派手でカラフルなデコレーションが施されたリビングを見回していた。
大きなぬいぐるみ、ビビッドなカーテン、きらきらした雑貨。そこはまさにきらりんワールドそのものだった。しかし、そんな中、ふと部屋の隅から奇妙な「音」が聞こえてくることに気づいた。
ピコピコという電子音、そしてカチャカチャと連打されるボタンの音。
音の正体を求めて視線を向けると、そこには大型犬用かと思うほどの立派な、しかしピンクのレースやリボンでファンシーに装飾された小部屋――いわば室内用のキャビンが置かれていた。入り口には、可愛いフォントで『ANZU』というハート形の表札がかかっている。
まさかと思い、そっと扉を開けて中を覗くと――そこには、山のようなクッションに埋もれて携帯ゲーム機に没頭する双葉杏の姿があった。
「……杏、お前、こんなところで何してるんだ」
「げっ、プロデューサー。……見ての通りだよ。きらりに捕まって、ここに放り込まれてるの。……あー、飴食べたい。働きたくない……」
杏は気怠げに視線を戻し、再びゲーム画面へと没頭し始めた。どうやら、きらりの行き過ぎたお世話の結果、ここに定住させられているらしい。
俺はポケットから一つ、飴を取り出すと、愚痴を漏らす杏の口にそれを無造作に突っ込んだ。
「……んぐっ。……んー、まあ、これがあれば少しは耐えられる。……じゃ、扉閉めて。続きやるから」
杏が飴を転がしながらゲームに戻るのを確認し、俺はそっと扉を閉めた。この秘密の同居は、常識改変によって周囲には『アイドルの共同生活の理想形』として受け入れられているのだろう。
やがて、きらりがお茶とお茶菓子を持って戻ってきた。
「お待たせぇ☆ きらり特製のハピハピティーだよぉ!」
今日行われた仕事の反省や、他愛もない世間話。オレンジ色の暖かな照明の下で、穏やかで幸福な時間が流れる。俺はふと、先ほど見つけた小部屋について話を振ってみた。
「あの『ANZU』って小部屋、杏がいるのか?」
「あ、気づいちゃったぁ?うぇへへ☆杏ちゃんねぇ、放っておくとすぐにお仕事をサボろうとするしぃ、それに寝てる姿がとーっても可愛いからぁ☆折角だし、もう逃げないようにきらりんルームに閉じ込めてるんだにぃ☆」
照れくさそうに、けれど当然のことのように語るきらり。
「ふうん、そういうことか……」
俺は納得し、それ以上は追求しなかった。常識改変によって、この歪な共同生活も「きらりなりの深い愛」として成立しているのだ。
そうするうちにふとした瞬間に会話が途切れた。きらりの表情からいつもの天真爛漫な色が消え、どこか熱を帯びた、湿り気のある瞳がじっと俺を捉えた。
「ねぇ、Pちゃん……今夜のきらりは、ちょっとだけ大人っぽく攻めちゃおっかにぃ……☆」
大きな身体が、逃げ場を塞ぐように俺に覆いかぶさってくる。その重みは決して不快ではなく、むしろ彼女の生命力の強さを感じさせて心地よかった。
「夜のきらりの秘密……見ちゃう?見ちゃう?」
彼女はそう囁くと、自らその長い脚を大胆に広げ、秘部を露わにした。
俺は彼女の熱いそこを弄り、深い口づけを交わしながら、自身のモノを熱く昂った彼女の入り口へと押し当てた。
「きらりんルームの小部屋にいらっしゃーい☆……Pちゃんを、きらり、全部受け止めちゃうんだにぃ☆」
一気に中へと侵入すると、きらりの豊かな肉体が、まるで巨大な揺りかごのように俺を包み込んだ。俺は彼女の柔らかく、そして驚くほど大きな胸に顔を埋め、深呼吸するように彼女の匂いを嗅ぎながら腰を動かした。
「うきゅ……☆すごい、Pちゃん……きらりの中、いっぱいになっちゃうにぃ……っ☆」
きらりは俺を壊れ物を扱うかのように、だが力強く抱きしめ、甘い声を漏らし続ける。
規格外の包容力と、その裏側にある一人の女性としての脆さ。激しく身体を打ち付けるたびに、彼女の大きな瞳から熱い涙がこぼれ、快楽の絶頂へと向かっていく。
やがて限界が訪れ、きらりは一際大きな声を上げて俺を締め付け絶頂した。俺もまた、彼女の深部へと熱い命をすべて解き放った。
「うぇへへ……最高に、ハピハピだよ……Pちゃん……☆」
俺の背中に手を回し、余韻に浸りながら幸せそうに微笑むきらり。だが、彼女の奉仕はこれで終わりではなかった。
「あ、Pちゃん、そのままじゃ汚れちゃうにぃ。きらりがピカピカにしちゃうにぃ☆」
そう言うと、きらりは俺のモノを口に含み、丁寧に、慈しむように掃除を始めた。最初は文字通り汚れを拭い去るための大人しい行為だった。しかし、次第に彼女の鼻息が荒くなり、瞳に妖しい光が宿り始める。
綺麗にするはずの行為は、いつしか激しい吸い上げへと変わっていった。勢いよく首を動かし、俺のモノを喉の奥まで飲み込もうとするきらり。
「おい、ちょっと待て……きらり、もういい……」
「駄目だゆ☆まだまだ中に残ってるの、全部吸い出さなきゃいけないにぃ☆」
目的が「掃除」から「強奪」へと変わっていた。彼女の強烈な舌の動きと真空のような吸引力に、俺は抗う術もなく再び限界に達した。
「あ、あああ……っ!」
「んきゅっ……!?はぷっ、んうっんんーーーっ☆」
きらりの口内へと、二度目の迸りが解き放たれる。彼女は一滴も逃すまいと喉を鳴らして全てを飲み込み、そしてゆっくりと顔を上げた。
「……ぷはっ☆うぇへへ、とーっても綺麗になりましたぁ☆」
彼女の口元には白濁した雫が残り、顔には密着していたことで付着した俺の下の毛が数本ついている。そんな淫らな姿で、彼女は元気よく、そしてどこか達成感に満ちた笑顔で報告してきた。
その二人の行為を壁越しに聞きながら、『ANZU』の小部屋の中。荒い息遣いと肉のぶつかる音、そして最後に行われた卑猥なお掃除の音までを克明に聴かされた双葉杏が、顔を真っ赤に染めていた。逃げ場のない狭い空間で、プロデューサーときらりの愛の営みを全身で感じながら、彼女は人知れず自分を慰め、静かに、そして激しく果てていた。