常識改変プロデューサーとアイドル 作:湯けむり桶
連日の過酷な外回りを終え、ようやく事務所のドアを開けた俺を待っていたのは、いつもの穏やかな安らぎではなく、網膜を直接灼くような暴力的なまでの強烈な「輝き」だった。
「あ、お疲れ様です、プロデューサーさん。外はだいぶ暑かったでしょう? 今、冷たい麦茶を用意しますね」
落ち着いたトーンで、出迎えてくれた五十嵐響子。だが、俺の返礼の言葉は喉の奥で氷ついた。
彼女は慣れた手つきで麦茶をポットから注いでいた。しかしその姿は窓から差し込む太陽の光を反射し、眩いばかりの光沢を放つ、黄金色のビキニ姿だった。
「……き、響子。その、格好は……一体どうした。いや、何があった……?」
「えっ? 急に改まってどうしたんですか? 普通の金のビキニですよ? どこか変なところ、ありますか? もしかして見えちゃってます!?」
慌てて確認する五十嵐響子。その拍子に、細い黄金の紐が肩のラインから危うく滑り落ちそうになり、俺は慌てて元の位置に戻す。本人が本気でこれを普通の格好だと思い、羞恥心すら抱いていない以上、これ以上の追及は俺自身の正気を疑われる、あるいはセクハラとして訴えられるリスクを孕んでいる。
混乱する頭を押さえながら、自分のデスクへと向かうが、この事務所の様相はまだ序章に過ぎなかった。
ソファでは、片桐早苗さんが金ビキニ姿で豪快にビールの缶を空け、ぐいっと飲んでいた。その勢いで黄金の布地が弾け飛ばないかハラハラさせる。
「……ああ、早苗さんはまたいつものように事務所飲みで酔い潰れているんだな。それで幻覚を見せているんだと、そう納得することにしよう……」
自分に言い聞かせるように、震える声で呟きながら歩を進める。だが、その先に広がっていたのは、もはや個人の飲酒習慣や嗜好で片付けられるレベルの光景ではなかった。
事務所にいつの間にか設置された巨大なトランポリン。そこでは佐城雪美、櫻井桃華、古賀小春、横山千佳といった幼いアイドルたちが、黄金のビキニをキラキラと躍動させながら、無邪気に跳ね回っている。
「ふふ……世界が、光ってる……」
「プロデューサーちゃま、見てくださいませ! 私たちの輝き、黄金の王族に相応しいものですわ!」
汚れなき瞳で喜ぶ彼女たち。
さらに及川雫さんに至っては、今にも黄金の布を突き破って溢れ出しそうな豊満な果実をぷるんぷるんと重量感たっぷりに揺らし、ゴールデンタイムの番組なら脱輪して放送事故になっている姿で、事務所の冷蔵庫に特大サイズの牛乳パックを補充していた。
「……さすがにおかしい。俺の脳が過労で焼き切れたのか、それとも世界線が丸ごと狂ってしまったのか……」
絶句し、膝から崩れ落ちそうになる俺の前に、一際自信満々なポーズを決め、スプーンを天にかざした少女が立ちはだかった。
「ムフフ……! 驚きましたか、プロデューサー! これぞ、私の特訓と情熱が結実したサイキックの集大成。題して『さいきっく金ビキニ事務所』です!」
眩い黄金色のビキニに身を包み、勝ち誇ったようなドヤ顔を決める堀裕子。
その姿を見た瞬間、俺の脳内に一つの仮説が浮かんだ。もしや、俺が長年のプロデューサー業で培ってきた「アイドルを最大限に輝かせるチート能力」と、ユッコの支離滅裂だが強力な「超能力」が、ゴールデンウィークという季節の変わり目に共鳴し、この事務所の物理法則そのものを書き換えてしまったのではないか。
「……ユッコ。やっぱり、元凶はお前だったんだな」
「心外ですね! 元凶だなんて! 最近のプロデューサー、疲れが溜まってオーラがどす黒く濁って見えたんです。だから、黄金週間にちなんで、事務所全体をポジティブなゴールド・パワーで満たせば、最高の精神的デトックスになると思って! 見てください、この事務所の明るさを! 大成功ですよ!」
胸を張って断言する彼女の心遣いは、確かに純粋な善意とプロデューサーへの愛から来るものだろう。しかし、この状態で外部の人間が一人でも来客しようものなら、俺の社会的地位と事務所の信頼は一瞬で消し飛ぶ。
「ユッコ。その気持ちは本当に嬉しいし、正直に言えば目の保養にもなっている。だがな……これはさすがにやりすぎだ。アイドルを輝かせるのと、物理的に輝かせるのは別問題なんだよ」
「えっ、あ、あれ……? 狂喜乱舞して『ありがとうユッコ!』っていう感謝の言葉と一緒に、情熱的なサイキック・ハグが来る予定だったんですけど……!?」
俺は困惑するユッコの細く、熱を帯びた手首を無言でガシリと掴むと、スタスタと逃げ場のない仮眠室へ向かって歩き出した。
「これだけ事務所を混乱させたんだ。やりすぎた分、たっぷりとお仕置きが必要だな」
「ええっ、ちょ、プロデューサー!? どこに引っ張っていくんですかぁ! 力が意外と強くて抗えませんよぅ!」
ユッコはバタバタと素足を動かして形式的な文句を言いながらも、その頬は隠しきれない期待と熱量で真っ赤に染まっていく。俺の広い背中を見つめる彼女の瞳は、これからの「個別のサイキックお仕置き」への期待で、トロンと甘く潤んでいた。
静まり返った仮眠室。
仮眠室の外で繰り広げられている、事務所全体を巻き込んだ黄金の輝きの喧騒とは対照的に、ここには厚い遮光カーテンの隙間から漏れるわずかな光と、堀裕子が纏う黄金色のビキニが放つ、妖しく鈍い反射だけが満ちていた。空調の微かな動作音さえも、今の二人にとっては心拍を煽る旋律のように響く。
「ふふふ……。お仕置き、望むところですよ、プロデューサー! 私のサイキックと、プロデューサーのお仕置き、どちらが上か真剣勝負です! 負けた方は勝った方の言うことを何でも聞く……っていうのはどうでしょう!」
仮眠室のシーツが乱れたベッドの上、ユッコは挑発的な笑みを浮かべ、そのしなやかな細い脚を大きく割り開いて臨戦態勢をとった。黄金のビキニが彼女の激しい鼓動、そして高鳴る期待に合わせて上下し、未だかつてないほどの自信に溢れた瞳がまっすぐに俺を射抜く。
「その余裕、いつまで続くかな。サイキックだろうと何だろうと、今日はお前のそのイタズラ心を完膚なきまでに叩き直してやる」
俺は自身の「モノ」を露わにし、威圧するように彼女へと近づいた。ユッコは一瞬、その圧倒的な存在感と熱量に気圧されたように息を呑んだが、すぐに「負けませんよ!」と可愛らしく唇を噛んで受けて立つ。
俺はまず、彼女の豊かな膨らみと、黄金の布に守られた秘部を同時に責め立てた。指先で柔らかな粘膜をなぞり、翻弄するように円を描く。ユッコは「ひゃぅっ!?」と震える声を上げるが、即座に負けじと反撃に出た。
「ムムムン、手先の器用さなら、毎日何百回とスプーン曲げトレーニングを欠かさない私が数段上です! ほら、プロデューサーの弱点は、ここですかっ、それとも、ここですかっ!」
ユッコは小さな掌で俺のモノをがっしりと掴み、驚くほどの力強さでしごき始めた。自称「超能力者」特有の鋭い直感なのか、彼女の指先は驚くほど的確に、俺自身も自覚していなかったような急所や性感帯を次々と捉えてくる。ただの素人とは思えない、本能に裏打ちされた緩急の付け方だ。
「っ……なかなかやるな。スプーンを曲げる力で、俺をどうにかしようってわけか」
「これぐらい、サイキック女子高生にとっては朝飯前ですよ! このユッコの手にかかれば、プロデューサーなんてたちまち昇天して、白旗を上げること間違いなし……あ、あひゃあああっ!? ちょっと、そこ、ずるいですっ!」
俺の指が彼女のクリトリスを鋭く、かつ執拗に弾くと、ユッコは身体を震わせ、必死に俺のモノを握る手に力を込めた。自分だけが果てるのはサイキックの名が廃るとでも言わぬばかりに、彼女は視界を潤ませながらも、俺を道連れにするため激しく、かつ緻密に自身の「お仕置き」を返し続けた。
しかし、生物学的な限界は、精神力で勝る彼女の方に先に訪れた。
「あ、だめ、それ、脳の回路がショートして……サイキックに……いっちゃ……ああああああっ!!」
ユッコが絶頂を迎え、身体を激しく震わせたその瞬間。彼女の手が反射的に、かつてない強さと絶妙なタイミングで俺のモノをきつく絞り上げた。そのあまりの締め付けと、目の前で黄金のビキニを揺らしながら悶える彼女の淫らな姿が最後の一押しとなり、俺もまた我慢の限界を超えた。
「っ、ユッコ……!」
「あ、あは……っ、あぁ……!! プロデューサーの、熱い……っ」
ドクドクと熱い奔流が彼女の手の中に、そして乱れたベッドの上に解き放たれる。
二人して肩で息を切りながら、しばらくの間、濃厚な沈黙が室内に戻った。ユッコは上気した顔で、乱れた髪をそのままに、どこか不敵な笑みを崩さない。汗ばんだ肌に張り付く黄金の布が、彼女の勝利宣言のように光っている。
「はぁ、はぁ……。まずは……第一ラウンド、相打ち、ですね。でも、本番は……ここからですよ。私、こっちの方では絶対に負けませんから……。ほら、準備はいいですか?」
そう言うと、彼女は自身の秘部を指で左右に大きく開き、先ほどの絶頂で溢れ出た愛液に濡れそぼった中身を、俺に誇示するように煽ってきた。
「望むところだ。その生意気な口、二度と開けなくしてやる」
俺はユッコの細い腰を力強く抱き寄せ、その熱を帯びた中へと一気に、最奥まで侵入した。
「――っ!! あ゛ぁっ、あぁ……っ!! はぁっ、はぁ……」
衝撃に耐え、ユッコは俺の背中に腕を回し、折れんばかりにしがみつく。内側から全てを蹂躙し、支配するような圧倒的なボリューム感に、彼女の瞳は潤み、焦点が定まらない様子だ。
「……ふふ、本番は、これからです……。これぞ……ユッコのミラクル……『さいきっく完全同調交尾』……です……っ! 私のエネルギーを、全部注ぎ込みます……っ!」
彼女は俺の動きに合わせて必死に腰を振り、内側の壁を俺のモノに擦り付けるように、いや、絡みつくように蠢かせる。俺の首筋に顔を埋め、熱い吐息を吹きかけながら、俺という存在を全身の毛穴から取り込もうとしているかのようだった。その締め付けは、まさに超能力で圧力をかけられているかのように強烈で、容赦がない。
「これはお仕置きだからな……。途中で泣いて謝っても、絶対に止めてやらないからな」
俺は宣言通り、感情の赴くままに、容赦のない速度と深さで彼女を突き上げた。黄金のビキニの装飾が激しいピストン運動で肌に擦れ、白い肌に薄紅色の跡を刻んでいくが、ユッコはそれを苦痛ではなく、最高の悦びとして受け入れているようだった。
「ん、あ、あぁっ! すごい、プロデューサーんのパワー……脊髄に、直接、響いて……あ、あひぃっ! だめ、また、いっちゃう、さいきっく……絶頂っ……あ、あ、あああーーっ!!」
ユッコが二度目の、そして人生最大の絶頂を迎えた。彼女の内部が激しく痙攣し、吸い付くような高圧で俺を逃がさぬよう包み込む。俺もまた、その極限の多幸感と圧迫感に導かれるように、彼女の最奥へと熱い奔流を「さいきっく放出」した。
「はぁ……はぁ……はぁ……っ……ふぅ」
しばらくして、激しい運動の余韻が冷めやらぬ中、ユッコは完全に力が抜けたように俺の胸に体重を預けてきた。そして、離れたくないと言うようにぎゅっと抱きついてくる。
「……はぁ。サイキックが……プロデューサーに負けるなんて。……でも、悔しいのに、すごく気持ちいいです。流石、私の見込んだ……宇宙一のプロデューサー、ですね……」
満足げに、そして甘えるように呟く彼女の顔には、黄金のビキニの輝き以上に明るい、心からの幸福感と信頼、そして深い愛が満ち溢れていた。