【完結】KAYA、やはり許されません。~不知火カヤ90分コース無料券がメールボックスに届きました!~ 作:信頼できる語り手
「何処まで行くつもりですか、エンプロイ」
ワンボックスカーの助手席にちょこんと座るカヤが、頬杖を突いた窓から外を眺める。
「まあ、待てよ。シャーレを潰す為に『先生』の弱味を調べてんだろ? なら、生徒の集まる場所で盗み聴きすんのが確実だ。メスガキ共は口が軽いからな」
「手慣れていますね。やり方は上品ではありませんが、積極的に協力しようという心意気は褒めて差し上げましょう」
白手袋に包まれたカヤの指がエンプロイの肩を撫でた。今の彼女は仕事終わりであり、白を基調とした連邦生徒会の制服を着ている。
「もしかして、私の事が好きなのですか?」
「調子乗んじゃねぇ、ガキ。ただの暇潰しだ、暇潰し。アビドスで一悶着あって上の連中はゴタ付いてるが、下っ端のオレはむしろ時間が有り余ってんだよ」
エンプロイが鬱陶しそうに言った。
「それに、お前とは個人的な契約もしてるしな。金を渡されたからには仕事は真面目にやるさ。どんな手を使っても……。っと、とりあえず、この辺に駐車すっか」
景色に紛れるように車を置き、運転席から後部スペースに移動する。カヤも後を追った。
「想像以上に広いのですね」
「元は車中泊用を改造した車だからな。後から色々と機能を付け加えたんだが、乗り心地も悪くねぇだろ?」
「座席が硬くて、少しお尻が痛いです」
「お前の肉付きが貧相なせいだ」
「セクハラですよ」
カヤの靴がエンプロイを蹴ると、ガンガンと金属質な音が響く。しかし、特別仕様の車は微動だにしない。
「ちなみに、こっちの壁はディスプレイ機能付きだ。かなり広い範囲の風景や音声をリアルタイムで拾えるぜ。貸しのあるPMCの奴らを言い包めて、技術を提供して貰った」
「本当に立ち回りだけは天才的ですね……。もっと野心を持ったらどうですか?」
「はっ、出世とか冗談じゃねぇ。オレは三大欲求を満たせる環境と煙草さえありゃ充分なんでね。それに、立ち回り『だけ』とは聞き捨てならねぇな」
「ひ、ゃあん……っ!」
唐突に胸を揉まれたカヤが艶っぽく喘いだ。
「こっちの扱いも評価してくれよ。お前の性感を開発してやったのは誰だと思ってんだ? なぁ、軽く乳首を弄っただけで濡れる防衛室長殿?」
「そ、それは……あなたが会う度にエッチな行為を要求してくるせいで……!」
「へぇ、じゃあ今日も抱かれる事が分かってて付いて来たわけだ?」
「ぁ……! ゃ……ぇと……それは……」
口ごもるカヤ。彼女は強引に主導権を握られると弱い。そして、そんな態度が男の嗜虐心を唆ってしまう事を自覚していなかった。
「おら、穴使わせろ、ガキ」
「く、車の中でするのですか……!? あと、ガキじゃありませんから!」
カヤが自身のネクタイを掲げて、学年を示す流星のマークを見せ付ける。青いネクタイがリードのように引っ張られ、彼女は前のめりに膝を付いた。
「名前で呼んで欲しいなら、そう言えよ」
「は、はぁ……!? ふざけた言いがかりはやめてください……! 怒りますよ!!」
カヤは頬を膨らませた。
「おっ、アコちゃん。やっぱデケぇな」
エンプロイが壁面のモニターを見て呟いた。
「あの巨乳に挟まれてぇ」
「じゅばっ、じゅばっ……!」
足元に跪いたカヤの口が、抗議するように陰茎を鋭く吸引する。コツを覚えた今では顎が外れそうな不安はないが、それでも太い鋼の棒を咥え込むのは大変な重労働なのだ。
だと言うのに、堂々と他の女に目移りされたとあっては、プライドの高い彼女が黙っておけるはずもない。
「ぷ、ぁ……っ! そんなに天雨アコがお好みなのでしたら、ご自慢の交渉術でナンパしてみては? ええ、風紀委員を手篭めにするなんて、下衆なあなたにピッタリです」
「キレんなよ。情報収集のついでに目の保養してるだけだぜ」
「キレてませんが! ……本当にシャーレの情報は掴めているのでしょうね、エンプロイ。今のところ、あなたは生徒の私生活を覗き見る変質者ですよ」
「へいへい。とりあえず、先生に関して幾つか分かった事はある。マメな性格でモモトークの返信が早い事。戦術指揮が得意で特殊なタブレットを持ち歩いてる事。それと」
エンプロイが首をワィーンと大きく捻る。
「生徒の足を舐める趣味があるらしい……?」
「クロノススクールのゴシップ記者が考えそうなネタですね。情報収集、失敗なのでは?」
「るせぇな。こういうガセっぽい情報も感情で無視しちゃいけねぇのが社会人ってヤツなんだよ。文句あんならお前も手伝え、よっと」
「ふきゅ……っ!」
カヤの額がディスプレイに押し当てられた。視界全体が野外の風景になり、車内にいる感覚が消失する。
長いスカートが捲り上げられ、白いタイツが流れるように脱がされた。後背位での挿入を予感し、調教された膣がエンプロイを迎え入れる準備を整える。
「ふ、ぃ……っ!」
身長差のある2人が立ちバックで交わると、カヤの足が宙に浮いた。自身の体重により、陰茎の凹凸が強く食い込む。
『くふふ、実はねー。アルちゃんが壊したあのコンテナって……』
『なななな、なっ、何ですってーーーーーーー!!!???』
「ぁ……!」
ディスプレイの向こう。白目を剥いた桃色の髪の生徒と視線が合った。
こちらの事は見えていない。頭では理解していても羞恥の感情は抑えられず、漏れかけた甘い嬌声を噛み殺した。
「んっ、んっ……! にゅ……!?」
その口を塞ぐように角張った指が添えられる。カヤは反射的に舌を突き出し、彼の指先を丁寧に舐め清めた。
「マジで教えたら直ぐに吸収すんな。キヴォトスの統治者は荷が重いにしても、もちっと落ち着きが備わりゃ化けるだろうに。お、そろそろイクか?」
「いひ、まひゅ……! い、ひゅ……ぅ!」
数度の絶頂後。背後から回された腕に頬擦りをしていたカヤは、太股に感じる擽ったさにハッと正気を取り戻す。
「ちょっと! 変な落書きしないでください!」
「心配要らねぇって。こりゃ、一定時間が経つと跡形もなく消える不思議な塗料だ。カイザー製のジョークグッズな。売れ行き不振だってんで、処分前の在庫を頂いてきた」
「……少なくとも、女性の体に『正』の字を書く為の商品ではないと思いますが」
おそらく、線の数はカヤがイッた回数だろう。しかし、自分から言及するのは癪なので、彼女は気付かない振りをした。
「あなたは大人の癖に、変なところで子供っぽいですね」
「ダメな大人だからな。シャーレの先生とかが正しい大人。見習うならあっちにしとけ」
「それ、シャーレを潰そうとしている私に言いますか?」
「はっ」
エンプロイは鼻で笑う。
「だから、お前はガキなんだよ。周りを敵か味方で切り分けてっから、詰まらん意地を張っちまう。言っとくが、学びの機会を逃すとロクな大人になれねぇぜ。オレみてぇにな」
「まあ、素晴らしい説得力です」
「張っ倒すぞ。……要するに、お前は張り詰めすぎだ。コイツをやるから肩の力を抜け」
カヤの手にキーホルダーが乗せられた。
「これは……?」
「モモフレンズの『スカルマン』。ブラックマーケットで手に入れた限定グッズだぜ。値は張ったが、それだけの価値はあったな。見ろよ、このいぶし銀な表情を……」
「ありがとうございます。売りますね」
「換金アイテムじゃねぇよ」
エンプロイはガギガギと頭を掻くと、いつになく真剣な声で唸る。
「ブラックマーケットで会ったトリニティの子とは話が弾んだんだが……これだから、頭でっかちの官僚はダメなんだ。感受性が足りん」
「女性を抱きながら他の女性の話をする人に、感受性を語られたくありませんよ」
「お、嫉妬か?」
「してませんから」
カヤはジト目でバッサリ否定した。
「……何処が良いのでしょう」
黒いボディに骨のような顔の付いたキーホルダーを手の中で転がす。
キヴォトスを支配する為の『クーデター計画』を準備中のカヤだが、エンプロイと話すと毒気を抜かれてしまう。間違いなく模範的な大人ではなく、無責任で、それでも……。
「ううっ……出費が大変な事にぃ……」
「おや、あなたは」
口に出した後で『しまった』と思ったがもう遅い。桃色髪の少女がガバッと顔を上げた。
「便利屋68の陸八魔アルよ。依頼かしら? 依頼よね? 護衛? 強襲? 調査?」
「……いえ、期待しているところ申し訳ありませんが、間に合ってます。では、これで」
モニター越しに視線が合った瞬間を思い出し、気まずくなってそそくさと退散する。
「安くするわよ」
「……」
「今なら! 現物支給でも良いわ!」
「ちっ、この……」
詰め寄ってくるアルの豊満な胸を見て、カヤは小さく舌打ちをした。
「身体の一部に栄養を吸われた能無しが……!」
「二次足りないのにエロいよ~」って学校あったら教えてください。忘れた頃に書くかもしれません。
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