【実録】ムロタウン出身の婚活連敗男は何故ハリテヤマ(♀)とヤる事になったのか。 作:生牡蠣
なお、使えた所でサーナイトやらニンフィアにボコられる模様。
「好きです、付き合ってください!!」
夕日が照らす海岸で、俺は頭を下げながら対峙する女性に対してそう言った。
心臓がバクバクと高鳴り、頬が熱くなるのを感じる。俺もいい年であるが、告白と言うのは何年歳を重ねてようが緊張するものだと実感する。
だが、告白をしなければ、この緊張感に耐えねば何も始まらない。男には勇気をもって踏み出さなくてはならない場面がある。そして今がその時だ。
(頼む、もう
心の中でそう念じる。
愛の告白の場面で考える事ではないが、今の状況がどうしてもチラついてしまう。
不誠実なのは分かっている。でも、本当にこれしかないんだ……!
もう交際まで持ち込めるなら土下座して靴を舐めるまでする覚悟である。
そんな俺に対して彼女の答えは――
「―――ごめんなさい」
―――――拒絶。
……あぁ、分かってる。分かってるさ。こんな結果になる事なんて承知の上だ。
「……な、何故…?」
思わず俺の口から言葉が漏れてしまう。
……これが初めてじゃないんだ。断られる理由なんて分かっている。だが、思わず毎回の様に聞いてしまう。
「別に貴方の事は嫌いではないんです。ただ―――――」
あの、忌むべき理由を…
「―――――ムロタウンに嫁ぐのはちょっと…」
「ちくしょおおぉぉぉぉぉ!!!また駄目だったあぁぁぁぁぁ!!!」
俺は自宅の居間で泣き叫んだ。
あの告白の後、俺は速攻で実家へと帰り、浴びるように酒を飲んでいたのである。
親父秘蔵の高級酒であるが知った事か、今の俺を慰めてくれるのなんて酒だけである。
「女なんて…女なんて……!」
俺は告白した彼女に対して恨み言を吐く。
彼女との交際期間は約半年。カイナシティでの婚活パーティで出会い、互い意気投合し、ついに今日地元へと招待して告白まで漕ぎつけたのだ。
性格がいい、おっぱいも大きい、価値観も合う、おっぱいも大きい、会話も楽しい、そしておっぱいも大きい……全てが今まで婚活で付き合ってきた女性たちよりもいい感じで魅力的な女性であった。俺の今までの人生で出会ってきた中では1,2を争う女性であろう。
「でも
だが、どんな理想の彼女でも…いや、これは今まで付き合ってきた女全員に言える事なのだが、俺が『地元に…ムロに一緒に来てくれ!』と言う条件を出した瞬間にみ~んな交際を断ってしまうのであった。
ムロタウン。
ホウエン地方の南西部の離島に作られた町で、俺の地元だ。
釣りの名所として釣り人の間では有名な島で、ポケモンリーグチャレンジャーにとってもポケモンジムがある為、彼らにとっても超えるべき関門として印象が強い。そして、なんとあのチャンピオンもお忍びで石を集めにやって来るという、知る人ぞ知る割とすごそうな島なのだ。
そう、すご
「分かってるよぉ……俺の地元が…ムロがクソだって事はよぉ…!」
俺は涙を流しながらそう呟く。
ムロタウンという場所はそんな結構すごい要素なんて目じゃない程にクッッソド田舎なのだ。
この地域をクソと化している要素なんて山ほどあるぞ。
クソ要素その①:ホウエン地方の離島のため他の町に行くのには船は必須。その割には定期船なんてなく、偶に来る漁師のじいさんに乗せて貰うかポケモンになみのりしてもらうくらいしかまともに島を出る術がねぇというガバガバな交通手段。
クソ要素その②:苦労して来る割にはポケモンジムしか名所がねぇ。というか観光目的で来る場所でねぇ。ゲーセンとかショッピングモールもねぇから年頃の若者が遊ぶところが洞窟しかねぇ。
クソ要素その③:物が手に入んねぇ。島には辛うじて商店はあるが品揃えはお察し。ネット通販なんて注文してから1週間以上かかるなんてザラだ。
…もはや田舎を通り越して限界集落である。他にもクソ要素はあるが、言い始めるとキリがないのでここまでにしておこう。
「これでも利便性だけならルネとキナギに勝ってんだぞ…ヒワマキには多分負けてるけど」
この様にムロタウンは『ホウエン地方で絶対に住みたくない町』でワーストを競うくらいにはクソなのである。
こんな場所に嫁にくる女なんているわけがない。居たとしても余程の物好きかトウキ信者くらいである。
地元で女探せばいいだろって? もう同年代のムロで生まれた女なんてすでに相手がいるか島出とるわっ!もう外で女探すしかないんやっ!
それなら地元から出ろって? …それも考えたが、正直難しいだろう。俺の両親もいい歳だ。もし両親に何かあった場合、長男である俺がなんとなしなくてはならない。だから地元からはなるべく離れたくはないのである。
「俺、何でも妥協するぜ?年上でも専業主婦希望でもウェルカムなんだぜ?…なのにムロってだけで断られんのは酷すぎんよぉおぉぉぉぉ!!」
そんな恨み言を吐きながら酒を煽る。この恨みがムロに対してか、今まで断られた女に対してか、俺の境遇に対してか、もう何に対してなのかは自分でもわからなかった。
………もしかしたら、自分の都合ばかり押しつけて交際が上手くいかない自分に対しての恨みなのかもしれない。
“コトッ…”
少しブルーな気持ちになっていると、俺の横から大皿と小皿が1枚ずつ差し出された。大皿の上にはヤドンのしっぽの煮つけが、小皿には自家製のきのみの漬物が乗っていた。これは…俺の好きな酒の肴である。
丁度酒だけでは口が寂しいと思っていた所だ………ありがたい。
皿が差し出された方に視線を向けると、見知った人影が見えた。その人影は俺よりもはるかに大きく、そして見るからにどっしりと太ましい体型であった。
「あぁ、いつも悪いな―――――」
「―――――
「ボォ」
俺はつまみを出してくれた人影………いや、ポケモンに礼を言った。
俺とハリテヤマの付き合いは割と長い。
ガキの頃、ポケモントレーナーに憧れ近所の洞窟へポケモンを求めて行った時、まだマクノシタだったコイツが壁に向かってひたすら体当たりをしていた現場に遭遇し、その隙にボールを投げてゲットしたのが始まりである。
その後すぐに
「おー、美味そうな煮つけじゃん。また料理の腕上げたなお前………あっ、悪い。ついでに追加のビール持ってきて。冷蔵庫の一番奥にあるから」
「……ボォ」
俺の言葉にハリテヤマは『まだ飲むのかコイツ…』と言うような呆れた視線を向けつつ、冷蔵庫へと“のっしのっし”と歩いて行った。なんやかんやでやってくれるんよなぁ、こいつ。
俺のハリテヤマはよく働く。人型であることも幸いし、掃除や洗濯、簡単な料理など人間が行う家事も教えれば出来るのでお袋も気に入り、我が家で市民権を得ているのだ。なんなら最近両親からの扱いが俺<ハリテヤマ位には家庭内の地位が高いまである。……俺、ポケモン以下かよ。
少し悲しいと思いつつしっぽの煮つけに箸をつける。
……美味い。しょっぱ目のタレがヤドンのしっぽ本来の甘みをより引き立てている。身も柔らかく、口の中でトロリとほどけ、口いっぱいに幸せが広がって行くが分かる。
俺は料理の知識は全くないが、多分店で出したら絶対に注文する。それくらいには好きな味だ。これをポケモンが作ったというから驚きである。
「くっそぉ…俺と結婚すれば家事とかは全部ハリテヤマがやってくれるって利点もあんのに、あの女共は…」
そんなクズ発言をしながら俺は再び酒を煽る。料理で腹と心は満たされるが、それでも苛立ちは収まらないのだ。
……はぁ、こんなんじゃ駄目だな。いつまでも女々しく引きずっててもイライラするだけだ。ここは心機一転で新しく女でも探すか…
「……あん?」
そう思ってスマホで出会い系アプリを開こうとする俺であったが、その時に開いていたまとめサイトのスレタイが目に飛び込んで来た。
【朗報】メタモンとのセックス気持ち良すぎワロタwwwwwww
「うわ、出たよ異常性癖のバカ」
その見出しに、俺は思わず顔を顰める。
この世界にはもう数えるのも馬鹿らしくなるくらいに数多くの人間が生きている。そしてその中には性癖を拗らせた変態も少なくはない。
その為こうして人間同士で行う性行為をポケモンと行う異常性癖、所謂『ポケ姦』が性的趣向の変態がネットには沸いているのだ。
「まぁ、ほとんどが釣りだろうがな。ガチならマジで気が知れんわ…」
俺はこういったスレは嫌悪の対象であると認識し、スルーするスタンスだ。
しかし、酒で酔っていたのもあってか少し興味が沸き、そのスレを開き読んでみた。
『もう2回も男汁を出したンゴwww』
『狂ってて草』
『今日のあたおかスレはここですか?』
『通報しまスター!』
『↑お前パルデア民だろ。特定したわ』
案の定、スレ内にはイッチを批判する内容ばかり。それも当然だ。いくらポケモンといえど異種姦なんて嫌悪の対象でしかないのだから。
……だが。
『でも実際気持ちいいよね。ワイもこの間ミミロップとヤってめっちゃ気持ち良かったわ』
『↑ま~た、変態出て来てるよ』
『↑ミミロップはなつき進化…あっ(察し)』
『変態多くて草。ここだけの話、実はワイもガキの頃実家に居たクチートにぶっかけた事あるわ。正直めっちゃ気持ち良かったで。その後なんでか実家からクチートいなくなったけど』
『↑逃げられててワロタwww暴露する流れならワイも一つwwwローブシンとヤったわwwww抉られるのめっちゃ気持ち良かったンゴwwwww』
『↑えぇ…』
『↑たまげたなぁ…』
『↑タマゲタケぇ…』
だが、少数ではあるがポケモンとエロい事をして気持ちが良かったという報告の書き込みもあったのだ。
ここで、俺の頭の中に一つ邪悪な考えがよぎった。
「……本当に気持ちいいのか?」
女に振られ続け、こうして酒に逃げる惨めな生活。おまけにムロに住んでいる定めで風俗なんてあるわけもなく、性の発散も自慰をするしかない。肉の悦びがないのだ。
「……ポケモンにも、穴はあるんだよなぁ…」
そんな状況にあるからか、こんな考えがよぎってしまうのも仕方がないだろう。
自分でも頭がおかしいと思う。しかし、一度ついてしまった股間の火は中々消えないもの。すぐにでも発散させろと言わんばかりに血が集まって来るのを感じる。
それに、本当に都合の良い事に、俺の近くには頼れそうなポケモンがいるのだから……
「ボォ」
そんな事を考えていると、ハリテヤマが酒缶を腕一杯に抱えて部屋の中に入って来た。
俺はその酒缶に目を向けると同時に、ハリテヤマの
そう、俺のハリテヤマはメスなのだ。
ゲットした当初はオスだと思っていたのだが、トウキのマクノシタがやけに俺のマクノシタに求愛行動見せるので不思議に思い、医者に調べて貰った結果メスという事が判明したのだった。
びっくりしたよなぁ…俺「トウキのマクノシタってホモかよ!?」って思っちゃったもん最初。てか、マクノシタってあの見た目でメス居たんだ……
……話が逸れた。まぁ、何が言いたいかと言えば、そう言う事だ。
ハリテヤマも、ちゃんと雌なんだよなぁ…
「おう、サンキュ。……ハリテヤマ、ちょい座ってくれや。話あるから」
「? ボぉ」
俺の言葉に訝し気な表情浮かべながらも正面に座るハリテヤマ。
……分かっている。今から俺が言わんとしている事はかなり最低な事だ。
というか、ヤるにしても普通はサーナイトとかミミロップとか、所謂そういう系のポケモンでヤる発想に至るだろう。決してこんな力士みたいなずんぐりむっくりのデブポケモンでヤろうと考える事ではない。
「ハリテヤマ、今日俺は彼女に振られた。正直めっちゃ凹んでる。傷心状態だ」
「……ボォ?」
『ハァ?』という様な表情を見せるハリテヤマ。まぁ、その反応も無理はないだろう。振られるのなんてもうこれで数十回目で慣れっこだし、今更何言ってんだこいつとしか思われないだろう。
「だから、傷心を癒すためにお前には頼みたい事がある―――――」
だが、酒の勢いと性欲の勢いに負けている俺は、その言葉を言わないという選択肢はなかった。
「―――――一発、ヤらせてくれッ!」
続きは数時間後に投稿予定。
とりあえず続きを読むならば命を懸けてかかってこい!
ここまでご拝読ありがとうございました