戦記エロゲーの最強悪役貴族に転生したので暴虐のかぎりを尽くそうと思ったのに、なぜかヒロインたちに激重感情を抱かれるようになった 作:佐間野 隆紀
「ああ、そんな……うくっ……」
潤んだ瞳でこちらを見つめるシスティナの視線を正面から受けとめながら、狭く窮屈な膣口に少しずつ亀頭を埋めていく。
彼女の瞳にどんな想いがこめられているのか、あいにくと俺には分からない。
ろくに抵抗する素振りを見せないのだって、あくまですべてを諦めた結果でしかないのかもしれない。
だが、どのみちシスティナがアルトリウスや父に捨てられたという事実に変わりがない以上、彼女はその悲しみと何処かで折り合いをつけていかなければならないのだ。
「すべてを忘れ、俺に身を委ねろ」
「あっ……」
上から覆いかぶさるように耳許に顔を寄せ、そっと囁く。
瞬間、システィナの体から力が抜けるのを感じた。
俺はぐっと腰を前に出し、処女膜を貫きながら一気に亀頭を彼女の最奥へと突き立てる。
「あぁぁぁぁっ……!」
細い体が稲妻にでも打たれたかのように震え、その細い腕がすがりつくように俺の体に巻きついてくる。
システィナの腟内はエルザと比較してもかなり狭く窮屈で、ここまでずっと我慢してきたこともあってか、少し動いただけでもあっさりと果ててしまいそうだった。
「この瞬間から、俺が……このイェルバウトがおまえの主だ」
「うっ……くぅ……」
俺の体を強く抱きすくめながらもシスティナの瞳からとめどなく涙が溢れ、その口からは嗚咽が漏れていた。
それが破瓜の痛みによるものなのか、あるいは心の痛みによるものかは俺には分からない。
「俺の名を呼んでみろ」
だが、俺のやるべきことは決まっている。
システィナの中に、俺を刻み込むこと。悲しみの記憶を過去のものとして決別できるよう、徹底的に俺という存在を刻みつけることだ。
「俺の名を呼べ」
再度、システィナの耳許に囁きかける。
「イェル、バウト……」
やがて、躊躇いがちながらもその口が俺の名を紡いだ。
「もっとだ。おまえの主君の名を告げよ」
「イェルバウト……」
「そうだ。今、おまえは他の誰でもなく、このイェルバウトのものとなったのだ」
じっとその瞳を見つめながら告げると、やがてこちらを見つめるシスティナの表情に変化が現れる。
苦痛に歪んだ眉からは力が抜け、強張って震えていた唇には柔らかな微笑みすら浮かべているように見える。
そんな唐突な変様に意表を突かれていると、まるで隙ありとでも言うかのようにおもむろにシスティナのほうから唇を重ねてきた。
「んむ……ちゅ、はむ……」
啄むように何度も唇をはみ、まるで愛おしむようにキスを交わす。
それまでの肉欲に駆られたものともまったく異なる口づけに、俺のほうがすっかり困惑してしまっていた。
「イェルバウトさま……」
やがて、唇を離したシスティナが甘い吐息とともに俺の名を呼ぶ。
「あなたは、まるで最初からわたしの悲しみや苦しみのすべて察してくれているかのように振る舞うのですね……」
(……ッ!?)
さすがにその言葉は脳天にガツンときた。ハンマーで横っ面をぶん殴られたような気分だった。
確かに、システィナはゲーム本編においても聡明な人物として描かれてはいる。とはいえ、まさかこの状況下で俺の胸の内を読み抜かれてしまうとは――。
「……随分と自惚れているようだな。俺はおまえに利用価値があると断じただけだ」
焦った俺は、イェルバウトとしての体裁を維持するためにも敢えて突き放すように告げながら一気に腰を躍動させる。
「んぁっ……! あっ、はぐっ……イェルバウト、さまぁっ……!」
しかし、システィナは俺の体を抱く腕にさらなる力をこめて身を寄せてくると、あろうことか無理やりこちらの唇を奪い取ってきた。
「んぅっ……ちゅ、れろれる……はむ、れる、ぁむぅ……」
そのまま強引に口の中に舌先を滑り込ませてくると、まるで俺の舌を引きずり出そうとするかのようにねっとりと絡ませてくる。
あまりにも情熱的なその口づけに、こちらのほうが頭の芯から蕩かされてしまいそうだ。
(う、ウソだろ……!?)
俺はもうすっかり混乱のまっただ中にあった。
エルザのときと同様——いや、それ以上にシスティナの様子がおかしい。
確かに俺は彼女に情けをかけた。
とはいえ、あくまで俺本位という形で襲いかかってはいるわけで、少なくとも現段階においては本来のシナリオから極端に大きく逸脱してはいないはずだ。
「れる、れぅ……んぁぁっ……イェルバウトさま……はぁ、ふぁっ……イェルバウトさまぁっ……!」
だというのに、システィナはまるで恋人でも相手にするかのように愛おしげに俺の体を抱きしめながら、甘い吐息を漏らし続けている。
耳許で何度も囁かれるその名が俺の本来の名前とは異なることを頭では理解できているのに、熱に浮かされたように呼びかけられるその声に少しずつ脳を侵食されていく。
「ああ、だめっ……体が、何処かへ飛んでいってしまいそうっ……ひぅぅっ……!」
我を忘れて腰を突き動かしていると、やがてシスティナの太腿がビクッビクッと細かく痙攣しはじめ、それと呼応するようにペニスを包み込む膣壁がぞわりと蠢きはじめた。
蜜壺全体がまるでなにかを求めるように律動をはじめ、俺はその動きに応えるように腰の動きを加速させる。
「あっ、あっ、そんなっ、急に激しくされたら、わたしっ……!」
システィナが俺の下で体を弓なりに反らせ、まるでなにかにしがみつこうとするかのようにギュッと寝具のシーツを握りしめる。
「あっ、だめっ! トんでいっちゃうっ! わたし、トんでいっちゃいますっ! イェルバウトさまぁっ!」
「かまわん。そのまま何処へなりと行くがいい」
俺はシスティナの細い腰を抱きながら、本能の赴くままに腰を躍動させる。
あまりにも情熱的に求めてくる彼女の前に、もはやその体を気遣う余裕もなければこの不可解な現状について思索するゆとりもない。
激しく責め立てられ、半狂乱になって嬌声を上げるシスティナは、それでも俺の顔からは決してその目を離さなかった。
その唇が、なにかを求めるように震えている。
「ああっ、わたしっ、このままっ……イェルバウトさまぁっ……!」
「うるさい口だな」
システィナがなにを求めているのかは、最初から分かっていた。
俺は最後に彼女の体を優しく抱きしめると、薄く開かれた唇を塞いで望まれるがままに舌を絡め合わせる。
「んぅっ……んむぅぅぅ——————ッ!」
瞬間、ビクンッと強くその体が強く震え、腰のあたりがガクッガクッと歯車の壊れた機械のように激しく痙攣した。
秘唇のわずかな隙間からプシュッと勢いよく潮が噴き出して俺の下腹部を濡らし、俺はその生温かさを感じながら彼女の最奥にありったけの精液を解き放つ。
「んぁぁっ、なかで、なにかがっ……あっ、ああっ、ふぁぁぁっ……!」
膣内でペニスが強く脈動するたび、システィナの体もビクンビクンと呼応するように痙攣を繰り返していた。
俺は何度も何度も執拗に腰を叩きつけ、射精が収まるまでの長い間、延々と亀頭で子宮口を抉り続ける。
「あぐっ、ひぅっ、イェルバウト、さまぁ……」
システィナの顔はもう涙と唾液でドロドロで、だというのに、その顔はこれまで見た中でいちばん美しく見えた。
俺たちはどちらともなく唇を重ね、余韻を噛み締めるかのようにしばし互いの唾液の味に酔いしれる。
「イェルバウトさま、わたし……」
やがて、システィナがじっと俺の顔を見上げてきた。その瞳の奥にまだ冷めきらぬ情熱が燻っていることには、もちろん俺も気づいていた。
「案ずるな。まだまだこの程度で終わりはせん」
「ああ、イェルバウトさま……」
歓喜の声を漏らしながらシスティナが唇を奪ってきて、俺たちはもつれ合うように再び互いの体を求め合った。
いろいろと考えなければならないことがあるのは分かっていたが、こうなってしまうともう俺にもとめられなかった。
つーか、システィナ可愛いすぎだろ……。