戦記エロゲーの最強悪役貴族に転生したので暴虐のかぎりを尽くそうと思ったのに、なぜかヒロインたちに激重感情を抱かれるようになった 作:佐間野 隆紀
寂しゅうございます ♥
「お主さまっ……! おねがいします、もっと、もっとエルザに深いご寵愛をくださいませっ……!」
まだ日も落ちきらぬ時間であるにも関わらず、イェルバウトの執務室では今日もエルザの嬌声が響き渡っていた。
(ぐっ……さすがにこれ以上は身が保たんぞ……!)
ギシッギシッとベッドが軋む音を聞きながら、俺は焦燥感とともにエルザの肢体を見上げる。
白雪を思わせる白銀の髪を振り乱し、褐色の肌に玉のような汗を浮かべながら激しく腰をグラインドさせる彼女の姿はこのほどなく淫らではあったが、同時にある種の狂気も感じさせた。
「あっ、んぅっ……エルザは、エルザは寂しゅうございます……! この先、幾晩もお主さまの下を離れねばならぬなんて……!」
騎乗位の体勢で根本まで剛直を飲み込んだまま、エルザはその美しい顔を悲しみと切なさに歪めて訴えていくる。
随分と大袈裟な物言いにも聞こえるが、普段はピンと突き立っている耳まで萎れるように垂れ下がっているあたり、少なくとも本気で気落ちしていることだけは間違いなさそうだ。
いつもはユラユラと気ままに揺れている尻尾ですら今は俺を縛りつけるかのようにキツく太腿に絡みついており、迂闊に姿勢を変えることすらままならない。
(くそっ……まさかこんなことになるとは……)
潤んだ瞳でじっとこちらを見下ろすエルザの瞳を正面から受けとめながらも、俺は胸中で重い溜息を吐いていた。
今日は昼の公務が終わってからというもの、執務室に飛び込んできたエルザに押し倒され、あとはずっとこの調子である。
理由についてはもちろん分かっている。
間もなく開戦となるであろうダーゼンブルグ軍との戦における作戦のため、エルザ率いる魔族部隊には先んじてハイネ領北側の山中を目指し出立してもらうことになっていた。
つまり、しばらく俺とエルザは別行動を取る必要があるのだ。
もちろん、前々からその作戦については伝えていたし、そのときはエルザだって快諾してくれていたはずだった。
だが、いざ出立の前日になってみればこの調子である。
「お主さまっ……! どうか、もっと深くこのエルザにお主さまを刻み込んでくださいっ……! どれだけ離れても、この身からお主さまの温もりが消えないくらい強く、強くっ……!」
エルザは上から俺の体を強く抱きしめ、そのまま腰だけを器用に揺すって剛直を擦り上げてくる。
もうすでに幾度となく腟内射精《なかだし》された蜜壺がぐちゅっぐちゅっと淫らな音をたて、汗に濡れた素肌同士の触れ合う甘やかな感触がいやが上にも俺の興奮を掻き立てていく。
(くそっ……俺は負けんぞ……!)
もう何度目になるか分からないが、俺はエルザの体を下から強く抱きしめると、魂を奮い立たせるように思いきり剛直を突き立てた。
「んぁぁっ! お主さまぁっ!」
長い髪を振り乱しながら、エルザが歓喜の声を上げる。
肉感のある尻肉を掴みながら腰を躍動させるほどに、その体がビクンッビクンッと弾けるように痙攣した。
「あ、あっ、お主さまっ! どうかお主さまの愛を……もっとお主さまの愛をエルザの腟内《なか》に注ぎ込んでくださいませっ……!」
すでに膣内は溢れ出るほど俺の精液で満ちているはずなのに、それでも蜜壺全体がうねるように律動しながら陰茎を絞り上げてくる。
ほとんど破れかぶれになりながら、俺はエルザの最奥にひたすら亀頭を叩きつけ続けた。
次第に体の中心が熱を持ちはじめ、空っぽだったはずの器が急速に満たされていくような、そして、一気にそれが堰を切って溢れ出しそうな感覚に包まれる。
「そんなに欲しいなら、好きなだけ受け取るがいい」
俺はことさらに強くエルザの体を抱きしめると、貪欲に肉茎を締め上げてくる蜜壺の奥深くにありったけの精を解き放った。
「あぁっ! お主さまがっ……! もっと……もっとくださいっ! もっとエルザの腟内《なか》をお主さまで満たしてっ……!」
子宮口を抉るように腰を突き上げると、エルザもその動きに合わせるように腰をグリッとグラインドさせてくる。
ペニスが脈動するたびに膣がギュッと締まり、まるで尿道に残ったすべての精液を貪ろうとするかのように蜜壺全体が蠕動する。
「はぅぅ……もっと、もっとぉ……!」
ピクッピクッと全身を震わせながら、やがてエルザはその体を弛緩させながらおもむろに俺の唇を奪ってきた。
「はむ、ちゅ……ぁむ、れろ……お主さまぁ……んむ、れぅ……」
束の間の休憩を味わうように、ねっとりと舌を絡め合わせてくる。その間もエルザの腟内《なか》はうねるように蠢き続けていたが、もうそのころには俺の中身もすっかり空っぽになっていた。
「少しは満足したか?」
あくまでイェルバウトの仮面を被りつつではあるが、さすがにそろそろ許しが出ないものかとお伺いを立ててみる。
「……まだだ」
しかし、応じるエルザの瞳には未だ底しれぬ貪欲さが宿っていた。
渇きが癒えるどころか、ますます強い渇望を抱かせているのではないかとすら感じさせる。
「こんなもので満足できるものか! 下手をすれば一週間はお預けになるのだぞ!?」
エルザは激昂したように体を起こすと、琥珀色のその瞳を文字どおり情念に燃え上がらせながら俺を睨み下ろしてきた。
「まだだ! まだ足りぬ! 今宵は寝られると思わぬことだ!」
(こ、コイツ……!)
イェルバウトの絶倫さにも恐れ入るが、エルザの底なしっぷりも相当なものであるらしい。
ここまで来たら、もうどちらが先に本気で音を上げるかの勝負だろう。
俺は覚悟を決めると、上から見下ろしてくるエルザの体を無理やり抱き寄せ、そのまま勢いよく体の位置を入れ替える。
「んぁッ……!?」
「いいだろう。おまえが泣いて許しを乞うまで相手をしてやる」
そして、無理やり太腿を開いてベッドの上に押さえつけると、改めて深々と剛直を蜜壺の奥深くへと突き立てていった。
「あぐっ、はぁっ……♡ お主さまぁ……♡」
形勢が逆転したのを悟ってか、今度はすっかり蕩けた様子でエルザが甘い吐息を漏らし、なにかを期待するようにその瞳を潤ませる。
(くそっ……俺のほうがどうにかなっちまうぞ……)
ほとんどヤケクソになって腰を躍動させながらも、俺はただ頭の中でこの終わりの見えない情事に悪態を吐いていた。