戦記エロゲーの最強悪役貴族に転生したので暴虐のかぎりを尽くそうと思ったのに、なぜかヒロインたちに激重感情を抱かれるようになった 作:佐間野 隆紀
「えっ……?」
「すべてを俺に委ねろ」
システィナの耳許にそっと呟く。
俺の選ぶべき道は決まった。
今のシスティナに必要なのは、傷つかない道ではない。今さらぬるま湯につけてみたところで、きっと彼女の心は癒やされない。
たとえ傷を負うことになってでも、胸のうちに深く刻み込まれた絶望をまったく別のなにかで塗りつぶしてやる必要がある。
そのための力が、きっと今の俺にはある。
イェルバウトは作中で様々な女性キャラクターを己が欲望のままに凌辱し続けていたが、同時に凌辱したすべての女性を必ず快楽堕ちさせてもいた。
あくまでエロゲーシナリオゆえのことだと思うが、先のエルザとの一件から鑑みるに、おそらく今の俺にもその能力自体は健在なのではないかと思う。
つまり、俺が徹底的にシスティナを快楽堕ちさせてやることができれば、父やアルトリウスとの悲しい記憶もすぐに過去のものになってしまうはずなのだ。
なんという名案だろう。決してスケベ心に屈したわけではない。
「ま、待って……んぅっ……!?」
俺はゆっくりとシスティナの体からバスローブを脱がせながら、ほとんど不意打ちのようにその唇を奪う。
彼女の体がビクッと震え、腕の中から逃げ出そうとするかのように身悶えるが、その力はあまりにも弱々しい。
「んぅっ……んんっ……!」
無理やり口の中に舌を入れると、さらに何度もシスティナの体が小刻みに震えた。
口腔に侵入してきた異物を遮るように必死に前歯を噛み合わせてくるが、それも長くは続くかない。
舌先で歯列をなぞり、歯茎を舐めているうちに少しずつシスティナの体から力が抜けていき、やがて諦めたように俺の舌を受け入れはじめる。
エルザのときと同様、システィナの弱点は最初から分かっていた。
口だ。彼女は唇や舌、口腔内のすべてが性感帯のように敏感な体質なのだ。
もちろん、イェルバウトはキスをしない。
彼がシスティナの弱点に気づいたのは、無理やり彼女にフェラチオをさせているときのことである。
そして、その体質を面白がったイェルバウトは自身が存分に楽しんだあとで臣下たちに集団で襲わせることを思いつき、そのまま彼らの性処理係にしてしまうのだ。
――だが、俺は決してそのようなことはしない。
「んっ……れぅ……んぅ、んむぅ……れぅ、れるぅ……!」
やがて、システィナのほうも恐る恐るといった様子で自ら舌先を差し出してくる。
俺の腕の中で縮こまっている体からはいつしかすっかり力が抜け、漏れ出る吐息は少しずつ熱を持ちはじめていた。
やはり、イェルバウトの体からはなにかしら特殊なフェロモンでも出ているのだろう。
いくら最初から弱点を集中攻撃しているとはいえ、こんなにも早く効果が現れるなんて普通に考えてありえない。
「いい顔をするじゃないか」
「ち、ちが……そんなこと……!」
俺の言葉にシスティナは必死の形相で否定するが、それがただの強がりであることは明らかだった。
「もっと可愛がってやる。こっちへ来い」
「いやっ……んんぅっ……!」
システィナの体を無理やり抱き上げ、抵抗しようとする彼女の唇を強引に塞いでその感触を味わいながらベッドのほうへと運んでいく。
いちおうは抵抗の素振りを見せながらも、キスをするだけでその体からはあっさりと力が抜けていく。
あまりにも素直すぎるその反応には俺ですら思わず嗜虐心が疼いてしまうくらいで、イェルバウトのような鬼畜狂人であればより過激なことを考えてしまうのも無理からぬ話ではあったのかもしれない。
「はぁ……んっ、くぅ……」
ベッドの上にシスティナの体を横たえ、首筋に舌を這わせながら形のいい乳房にそっと触れる。
「んぁっ……や、やめてっ……んんっ……!」
口では拒絶するようなことを言うシスティナだが、その手は寝具のシーツを握りしめるばかりで、俺の体を押しのけようとはしない。
試しに太腿のほうへと腕を伸ばし、滑らかな素肌の感触を味わいながら股間のほうへと指先を滑らせてみると、そこはもうお漏らしでもしてしまったのかと思うくらいぐっしょりと濡れそぼっていた。
「おまえのここは、続けてほしそうにしているようだがな」
「そ、そんなこと……はぅぅっ……!」
ふっくらと肉感のある媚肉の割れ目をなぞってやると、システィナは甘い吐息を漏らしながら俺の体にすがりついてくる。
心ではまだ俺のことを受け入れられていなくとも、体のほうはすでに準備ができているのだろう。
しとどに濡れる花弁を愛でながら膣口を探っていくと、まるで最初から俺の到来を待ち構えていたかのようにちゅぷっと指先が小さな穴の中に吸い込まれていく。
「ふぁぁっ……! ま、まって、そこはっ……!」
目を見開いて声を上げるシスティナだが、その唇を無理やりキスで塞ぐと、驚いたことに彼女のほうから強く舌を絡めてきた。
「ぁむ……れぅ、れるれろ……ちゅ、はむ、れるぅ……」
未知なる感覚に、もはや自分でもわけが分からなくなっているのかもしれない。
いつしかシスティナの腕は完全に俺の体を抱きすくめており、その姿だけを見ればすでにどちらが求めているのかは明白だった。
しかし、一線を超えるにはまだ早い。体だけではなく、その心までも快楽の前に屈服させてやる必要がある。
俺は少しずつ秘唇の奥深くへと指先を潜り込ませながら、膨らみかけのクリトリスを親指の腹でそっと撫でてやった。
「んぅっ……!?」
瞬間、システィナの全身が強く震える。
「あっ、ひぁっ……!? あ、ふぁっ、だ、だめっ……!」
俺の体を抱きしめる腕にギュッと力がこもり、互いの体の間で乳房が押しつぶされていくのが分かる。
どうせなら俺も服を脱いでおくべきだったか――そんなことを考えながらも、俺はシスティナの耳許にそっと囁いた。
「そのまま快楽に身を委ねろ」
「あっ、ふぁっ、だめっ……だめぇぇっ……!」
鈎のように曲げた中指で膣内を責めながら、親指でぷっくりと充血したクリトリスを擦り上げる。
少し刺激を加えるたびにシスティナの体が感電でもしたかのようにビクンビクンと震え、漏れ出る吐息はより甘さと熱さを増す。
「んぁっ、あっ、おねがいっ、これいじょう、はっ……!」
「これ以上は、なんだと言うだ?」
「だめっ、だめっ……んんっ、んぅぅぅ―――――ッ!」
やがて、なにかに耐えかねたように自ら唇を重ねてくると、強烈な力で俺の体を抱きしめながら弾けたように全身を強く痙攣させた。
刹那、掌に向かって勢いよく潮が噴き出してくる感触がして、俺は追い打ちをかけるように指先の動きを加速させる。
「んむぅっ! んぅ、んんン―――っ!」
ビュッビュッと何度も噴き出してくる潮が掌からこぼれ落ち、寝具のシーツをぐしょぐしょに濡らしていく。
システィナは狂ったように舌を蠢かせ、俺は癇癪を起こした子どものように暴れるその舌先をそっとあやすように絡め取っていく。
「んぅ……ぁむ、ちゅ、はぁ……」
やがて、甘く切なげな吐息とともにシスティナが顔を離し、互いの唇の間で唾液が糸のように伸びた。
まるでのぼせきったかのように朦朧とこちらを見上げる彼女の瞳はすっかり蕩けきっていて、もはや完全にその顔は雌のそれだ。
対する俺のほうも、すでに我慢の限界を迎えつつあった。
上着とシャツを脱いでズボンをずらし、長らく窮屈な空間に押し込められていた剛直を曝け出す。
なにかしら反応があるのではと思っていたが、システィナはぼんやりと視線を向けるだけでその顔に拒絶の意思は見られない。
ただ、その瞳からハラリと涙を流しながら、ポツリと呟いた。
「アルトリウス……」
――なるほど。このような状況にあっても、まだシスティナの心の奥底にはしっかりとアルトリウスへの想いが根づいているらしい。
だが、それでいい。アルトリウスへの想いを残しながらも、彼女はもう俺を受け入れる覚悟を決めている。
この涙は、惜別の涙だ。仮にシスティナがそうとは捉えてなかったとしても、俺がそうさせて見せる。
彼女の中に残ったアルトリウスへの想いの残滓など、俺の手ですべて塗り潰してやる。
「昨日までのおまえは、ここで死ぬ」
「えっ……?」
柔らかな太腿を押し広げ、ぐしょぐしょに濡れて艶めかしく光を反射する秘部に怒張したペニスをあてがいながら告げる。
「今日からおまえは、俺の女だ。俺だけの女だ。おまえの心も、体も、そのすべてが俺のものとなるのだ」